JP4371842B2 - 時計用文字板 - Google Patents

時計用文字板 Download PDF

Info

Publication number
JP4371842B2
JP4371842B2 JP2004034150A JP2004034150A JP4371842B2 JP 4371842 B2 JP4371842 B2 JP 4371842B2 JP 2004034150 A JP2004034150 A JP 2004034150A JP 2004034150 A JP2004034150 A JP 2004034150A JP 4371842 B2 JP4371842 B2 JP 4371842B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
colored
paint
dial
timepiece dial
color
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004034150A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005227047A (ja
Inventor
元喜 伊藤
正昭 佐藤
誠一 廣江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Holdings Co Ltd
Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Holdings Co Ltd
Citizen Watch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Citizen Holdings Co Ltd, Citizen Watch Co Ltd filed Critical Citizen Holdings Co Ltd
Priority to JP2004034150A priority Critical patent/JP4371842B2/ja
Publication of JP2005227047A publication Critical patent/JP2005227047A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4371842B2 publication Critical patent/JP4371842B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electric Clocks (AREA)
  • Electromechanical Clocks (AREA)

Description

本発明は時計用文字板に関し、特にソーラセル付の時計用文字板に関する。
文字板の下面にソーラセルを配設する携帯時計は、文字板に透過性を必要とすることからプラスチック文字板が従来から非常に多く用いられてきている。これは安く製作できると云う理由に基づくが、しかしながら反面、ソーラセルの独特の濃紫色が文字板を通して視認されることから観者に良い気持ちを与えなかった。また、金属感もなく、外観的に高級感イメージを与えるにはほど遠いものとなっていた。このため、ソーラセルの色調を少しでも和らげるために、また、高級感を付与するために文字板に色々な工夫の施しが試みられてきた。下記に掲げる特許文献に開示された技術もそれらの解消技術の1つとして上げることができる。
特許公開平11−64540号公報 特開2002−162480号公報 特開2002−286866号公報
図6は上記特許文献1に示されたところによる時計用文字板の拡大断面図を示している。特許文献1に示された文字板は、太陽電池層6の上面側に配設された透明基板7に非透光体8aと隙間8bとで模様層8を設けたものになっている。そして、非透光体8aは電鋳方法で形成した金属光沢のあるメッキ膜で、約50〜150μmの厚みが適当とされている。また、この非透光体8aは印刷膜でも良いとされている。また、隙間8bは太陽光を太陽電池層6に採光するために設けるもので、約30μmの幅が適当とされている。
このような構成で形成した文字板は、文字板を斜め上方から見たときに非透光体8aの厚みによって遮光されて太陽電池層6が見えないとされている。また、金属光沢と立体感が現れて装飾効果を一段と高めるとされている。
次に、図7は上記特許文献2に示されたところによる時計用文字板の断面図を示している。特許文献2に示された文字板は、ソーラセル用の文字板で、セラミック基板11の下面に白色顔料をバインダーに重量比10%以下に配合して第1層13a、第2層13b、第3層13cと多層に積層した塗膜13を設けた構成を取っているものである。
これによって、白色の度合いを変えないで透過率を高めたとされている。この文献によれば、白色顔料を多く配合して1層の塗膜を形成するよりも、白色顔料の配合量を少なくして薄い層を何層かに積層した方が同じ白色度合いが得られても高い透過率が得られるとされている。
次に、図8は上記特許文献3に示されたところの時計用文字板の要部拡大断面図を示したものである。特許文献3に開示された技術は、下面21aに模様状に凹部21cと、高さ10μm以上あって上面幅tが100μm以下の凸部21dを形成した透光性基板21の凹部21cに反射膜22を設けた構成の文字板を、その凹部21cを鏡面にすることによって凸部21dの幅tを120μmまで許容できることが記載されている。また、反射膜22は金属蒸着膜に限らず塗料膜で形成しても良いことが記載されている。これによって、金型製作が容易になったとされている。
しかしながら、特許文献1に示された技術の下では、着色塗料でもって印刷方法で所要の厚み寸法(50〜150μm)の非透光体8aを形成するのは何回も印刷を繰り返して重ね合わせなければならず、非常に印刷コストがかかる。特に、隙間8bの寸法30μmを管理するのは大変難しい。
また、特許文献2に示された技術の下では、所要の透過率を確保するには着色顔料の配合量や積層する層数に限度があり、求める純白さがどうしても得られないと云う問題がある。これは、白色のみならず他の色調の色でも淡い色合いとなってしまって顔料そのものの濃い色合いが得られない。
また、特許文献3に示された技術の下で、反射膜22を着色塗料を用いて形成した場合に、ソーラセルの濃紫色は消え去って和らぐものの着色塗料の色調が淡い色合いとなって、着色顔料そのものの濃い色調が得られないと云う問題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、濃度の濃い色調を文字板全面に均一に出現させることにある。特に、時計用文字板は色々な装飾を施す関係上真白な素地が特に多く望まれる。この真白な色調を文字板上に均一に出現させたい。
上記の目的を達成する手段として、本発明の請求項1に記載の文字板は、透過性を有する時計用文字板において、前記時計用文字板は、下面側又は上面側に模様状に透過部と着色部を並べて設けた透過性基板からなり、前記透過部の幅は80〜120μmの大きさであり、前記着色部の幅は100〜300μmの大きさで、且つ、深さは100〜250μmの大きさであることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に記載の文字板は、前記の模様状に並べて設けた透過部と着色部は一定の間隔で設けていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項3に記載の文字板は、前記の着色部は溝状に形成された凹部に着色塗料を充填したものからなることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項4に記載の文字板は、前記の溝状に形成された凹部の底面は平滑面になっていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項5に記載の文字板は、前記の溝状に形成された凹部の両側面は傾斜角が設けられていることを特徴するものである。
また、本発明の請求項6に記載の文字板は、前記の着色塗料は着色顔料の塗料,夜光塗料,蛍光塗料,パール顔料の塗料,メタリック塗料などの少なくとも1種からなることを特徴とするものである。
発明の効果として、本発明の請求項1に記載の発明の下では、透過部と着色部が模様状に並んで設けてある。そして、透過部の幅が80〜120μmの大きさであり、着色部の幅が100〜300μmの大きさであることからして、ソーラセルの発電に必要とする光量が確保できると共に、ソーラセルの色調を着色部の影響を受けて完全に消し去ることができる。また、透過部の幅が80μm以上あるので成形時の樹脂の充填不足が発生しない。これより細くなると充填不足が発生しやすい。また、着色部の幅が100〜300μmの大きさで、且つ、深さが100〜250μmの大きさであると、金型製作が容易であり、同時に、透過部の幅との関係で所要の透過率を得ることができる。また、着色に夜光塗料を用いた場合に塗料の充填が十分行える。夜光剤は粒径が40〜50μmほどあるので幅が大きいと充填し易い。また、この深さであると文字板全体に濃度の濃い色彩が得られると共に、全面に均一な色彩が得られる。また、着色に夜光塗料を用いた時には明るい発光色が得られる。
また、本発明の請求項2に記載の発明の下では、透過部と着色部を一定のピッチ間隔に並べて模様状に設けると全体的に均一な色調が得られる。ピッチ間隔に不均一さがあると色調にムラがでてくる。
また、本発明の請求項3に記載の発明の下では、着色部の形成方法として、凹部なる溝を形成してそこに着色塗料を充填する方法を取るので一番簡単で非常に安いコストで形成できる。この凹部は射出成形で金型から転写して形成するので量産的で安く成形できる。
また、本発明の請求項4に記載の発明の下では、凹部の底が平滑面で、且つ、鏡面になっていると光が良く反射して着色の色調が鮮明に見える。
また、本発明の請求項5に記載の発明の下では、溝状に形成した凹部の両側面に傾斜角を設けているので、凹部を持った透過性基板を射出成形で形成するの成形樹脂が透過部に充填し易くなる。また、凹部に着色塗料を充填するのに充填し易くなる。
また、本発明の請求項6に記載の発明の下では、着色塗料に着色顔料の塗料,夜光塗料,蛍光塗料,パール顔料の塗料,メタリック塗料などの少なくとも1種を用いることから、色調に様々なバリエーションをもたらす。また、発光色も得られ、夜間でも視認できるようになる。
以下、本発明の最良の実施形態を図1〜図5を用いて説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る時計用文字板の指標を設ける前の平面図を示していて、図2は図1における時計用文字板の要部拡大断面図、図3は図1に示す時計用文字板の作用・効果を説明する説明図を示している。また、図4は本発明の第2実施形態に係る時計用文字板の要部拡大断面図で、図5は図4に示す時計用文字板の作用・効果を説明する説明図を示している。
図1、図2より、本発明の第1実施形態に係る時計用文字板の時字、マークなどの指標を設ける前の時計用文字板30は、透明な透過性基板31に透過部31Bと着色部31Aとが一定の間隔を持ってサークル状に設けられた構成になっている。着色部31Aは射出成形で形成した透明な基板ブランクの下面31dにある凹部31aに着色樹脂35を充填したものからなっている。また、透過部31Bは透明な基板ブランクの素地を用いて相隣り合った着色部31Aとの間の隙間部分を透明部としている。着色部31Aは、図に示すように、幅nが100〜300μmの範囲にあり、深さhが100〜250μmの範囲にある。これは、凹部31aの幅と深さの寸法にもなっている。一方、透過部31Bは幅mは80〜120μmの範囲に設けられていて、この着色部31Aと透過部31Bが一定のピッチ間隔でサークル状になって設けられている。また、着色部31Aは上方に行くに従って両側がテーパ状に狭くなって傾斜が付いている。この傾斜は2°〜3°の傾斜角になっている。これは基板ブランクに設けてある凹部31aの両側面31a2に2°〜3°の傾斜角を持たせていることからくる。
ここで、凹部31aは射出成形で金型が転写して形成するが、透過部31Bの幅mの下限値80μmは成形樹脂の充填性から設定されている。凹部31aの深さが深いので幅mは極力広い方が良いが、品質上問題のない範囲で充填できる範囲として80μmがその下限になっている。上限値120μmは、ソーラセルの色調の影響を受けることによって起きる着色部31Aの色彩の濃淡ムラの状態から設定している。これより大きくなってくると着色部31Aの色彩の濃淡ムラがはっきりと視認されたり、ソーラセルの色調が見えてくる。
着色部31Aの幅nの下限値100μmは金型の製作能力と着色樹脂35の充填性の両方を考慮して設定している。着色樹脂35の充填は吹き付け塗装方法などによって行うが、幅nが狭いと奥まで十分に充填されない。この両方を考慮して100μmを下限値に設定している。上限値300μmは確保したい透過率と着色樹脂として夜光塗料を用いた場合の充填性の両方を考慮して設定している。透過率は少なくとも20%近く確保する必要がある。夜光塗料は残光時間が長い長残光性蓄光剤を配合した塗料を用いるが、この粒子径が40〜50μm近くあるので、この粒子が十分充填する幅も必要である。この両方を考慮した幅が300μmの上限値になっている。
着色部31Aの深さhは、着色色調の文字板全面にわたる均一性、着色塗料の充填性、本発明では長残光性の蓄光剤を配合した夜光塗料も着色塗料の1つとして選択しているのでこの夜光塗料の発光輝度、なども考慮して設定している。下限値100μmは見た目の色調の均一性が得られる限度となっている。これより浅いと色調のムラが現れてくる。上限値250μmは良好な充填が得られる上限になっている。これより深いと着色塗料塗布時の樹脂の充填性が悪くなってくる。夜光塗料は厚みが200μm以上の時が本来の夜光性能が大きく発揮されるので一番発光輝度が明るい。上限値250μmは夜光塗料に対しても満足する。そして、夜間の照明効果を大きく発揮する。
凹部31aを設けた基板ブランクは透明なポリカーボネイト樹脂やアクリル樹脂などを用い形成する。これは、射出成型機を用いて射出成形方法にて形成するが、その時に凹部31aは金型から転写して形成する。尚、凹部31aの底面31a1が平滑面の鏡面に成っていると強い反射光により着色部Aに光沢が現れて明るく見えてくる。この平滑面は金型を鏡面に仕上げることによって得られる。また、透過部31Bを介してソーラセルから反射される濃紫色の反射光を目立たなくさせる働きも生む。
また、凹部31aの両側面は2°〜3°の傾斜角が付けてある。これは、射出成形型と成形樹脂との離型性、着色塗料の充填性、更には、着色部の色調の濃さのバラツキ、などを考慮して設定しいる。射出成形型と成形樹脂との離型性や着色塗料の充填性から見ると傾斜角が大き方が好ましいが、余り大きいと着色部の色調の濃さのバラツキ、即ち、濃淡のバラツキが現れてくる。傾斜角2°〜3°の範囲であると濃淡のバラツキは発生しない。
着色塗料35は、本実施形態においては、アクリル樹脂やエポキシ樹脂などのバインダーに白色顔料を混ぜ合わせて作った塗料を用いている。時計用文字板は、文字板の素地の上に時字やマークなどの指標やその他の装飾などを設けることもあって、これらの装飾を鮮明にするために比較的白色の素地が好んで用いられる。このようなこともあって、本実施形態は、真白な素地を作り上げるために白色顔料を少し多め目に配合した塗料を用いている。しかしながら、この着色塗料は白色に限定するものではなくデザインに応じた色調の顔料を用いると良い。また、残光時間が長い長残光性の蓄光剤を配合した夜光塗料、蛍光塗料、パール顔料を配合した塗料、メタリック塗料なども用いることができる。長残光性の蓄光剤を配合した夜光塗料は夜間などの暗い所で発光するので時間の確認が容易になる。また、蛍光塗料は受光により発光するので文字板が明るく、装飾も鮮やかに見えてくる。パール顔料の塗料では光が当たった所にキラキラ感が現れてくる。メタリック塗料では金属光沢感が現れてくる。このように、着色塗料35の選択によって色々な文字板色調を得ることができる。
着色塗料35は吹き付け塗装方法やディスペンサーによる塗布方法などで凹部31a内に塗布充填させる。スクリーン印刷方法やパッド印刷方法などでは奥深くまで充填されないので圧力をかけて充填させる方法を取る。そして、熱硬化などをさせた後に下面31dからはみ出した部分を研削方法などで除去する。
次に、上記構成を取る時計用文字板の作用・効果を説明する。図3は本発明の時計用文字板を用いたときの作用・効果を説明する説明図を示している。図3より、本発明の時計用文字板30の下面側にソーラセル60が配設される。ソーラセルからの反射光R1は相隣る着色部31Aの両側面で反射を繰り返しながら外に放射される。この着色部31Aの側面で反射することによってソーラセルの色に着色部31Aの色が混ざり合い、反射回数が多くなるに従ってソーラセルの色が薄れて着色部31Aの色が強く現れ、着色部31Aの濃い色がでてくる。逆に、反射回数が少ないとソーラセルの色が強く現れ、着色部31Aの色が淡くなる。また、当然ながら反射光R2の如く着色部31Aとの反射なくストレートに放射する反射光もある。このことによって、透過部31Bの所において着色部31Aの色の濃淡が起きてくる。そして、透過部31Bの所に着色部31Aの色が強く現れれば全面的に均一になった色調が得られ、透過部31Bの所に着色部31Aの色が淡く現れれば全面が濃淡ムラのある色合いになる。
着色部31Aでの反射回数は着色部31Aの深さに影響を受ける。深ければ深いほど反射回数は多くなり、透過部31Bの所に着色部31Aの色が強く現れる。逆に、浅ければ透過部31Bの所に着色部31Aの色が弱くなって淡く現れる。従って、着色部31Aの深さが浅いと濃淡のある色調が現れ、深いと濃淡がなくなり均一な色調が得られる。上記構成を取る文字板の下では、濃度の均一な色調が得られる深さとして100μmが与えられたものである。
尚、上記第1実施形態においては透過部と着色部を一定のピッチ間隔で設けている。このピッチ間隔は一定のピッチ間隔に設けると均一な色調が得やすいので一番望ましい。しかしながら、一目してその色調にムラが感じられない程度であればそのピッチ間隔に多少のバラツキがあっても支障のないものである。
次に、本発明の第2実施形態に係る時計用文字板を図4を用いて説明する。図4は本発明の第2実施形態に係る時計用文字板の要部拡大断面図を示している。第2実施形態の時計用文字板40は、透過部41Bと着色部41Aは上面41cの側に設けてある。この着色部41Aは、基板ブランク41の上面41c側に凹部41aを形成して、この凹部41aに着色塗料45を充填することによって得られる。この透過部41Bと着色部41Aは前述の第1実施形態と同様にサークル模様状に一定ピッチ間隔で設けている。また、透過部41Bの幅mや着色部の幅n及び深さhも前述の第1実施形態の寸法と同じ寸法を取っている。また、着色部41Aの側面の傾斜角、これは凹部の側面の傾斜角に相当するが、も前述の第1実施形態の傾斜角と同じ角度を取っている。従って、この時計用文字板40は前述の第1実施形態の文字板の下面側を上面側に向けた状態、即ち、裏返しした構造になっている。また、着色塗料45も前述の第1実施形態と同じ白色顔料を入れた塗料を用いている。また、着色塗料45の充填後は研磨加工によってはみ出した塗料を除去している。また、本実施形態の場合は凹部41aの底面はソーラセル側を向いている。従って、平滑面にする必要はないのでその加工は施していない。
この構成の時計用文字板40の効果は前述の第1実施形態の時計用文字板の効果と少し異なった効果が現れる。その辺のところの理由を図5を用いて説明する。図5は第2実施形態に係る時計用文字板の作用・効果を説明する説明図を示している。図5より、ソーラセル60からの反射光R3は相隣り合う着色部41Aの側面で反射を繰り返しながら外に放射される。着色部41Aの側面が文字板40の下面側に向かって傾斜角が付いているため、相隣り合う側面からの反射角度は前述の第1実施形態の場合の反射角度より小さくなる。このため、相隣り合う着色部41Aの側面での反射しあう回数が前述の第1実施形態の場合の回数より多くなる。従って、それだけ着色部41の色合いが濃く現れるので、透過部41Bの所における色調は、前述の第1実施形態のものと比較して、色調の濃淡がより少なくなって均一な色調がより出やすい。このようなことより、本実施形態の文字板40は全面に均一な色調がより出やすい構造になっている。このことから、本実施形態の文字板は前述の第1実施形態の文字板より更に良い効果を生む。
以上2つの実施形態の時計用文字板の構成などについて説明したが、何れも真白さに近い白色の濃い色調が得られた。また、文字板全面にわたって均一な白さが得られた。このことは、他の色の色調のものであっても同じ効果が現れることが云える。また、2つの実施形態の文字板は、何れも透過部と着色部がサークル模様を取っているものであったが、ストライプ模様、格子模様などの模様を取るものであっても同じ効果が現れる。
次に、第1実施形態で示した時計用文字板構造での着色部31Aの深さhと透過部31Bの幅mによって白色の濃淡具合がどのように現れるかの実験を行った結果を下記の表1に示す。表1は、縦方向に着色部31Aの深さh寸法の変化、横方向に透過部31Bの幅m寸法の変化を取っている。尚、使用した文字板基板は、ポリカーボネイト樹脂で形成した基板で、厚みは0.5mmのものである。着色部になるの凹部形状は幅150μmで、傾斜角度は3°に形成している。また、着色塗料はエポキシ樹脂バインダーに白色顔料を15重量%配合したものを用いている。
実験結果による白色の濃淡ムラの評価は◎、○、△、×の4段階評価を行った。◎印は、全く濃淡ムラが無く全面に均一で、殆ど真白に近い白さが得られた。○印は、よく見ると僅かにムラ的なものを感じるが一目した限りでは分からなく、社内規格としては合格範囲。△印は、明らかに濃淡ムラを感じるがムラの格差はさほどでもない。しかしながら、使用するのは好ましくなく、社内規格としては不合格。×印は、ムラの格差が大きく、ソーラセルの色調も僅かに見えるので不合格。
Figure 0004371842
判定結果は上記表1の結果となった。即ち、深さが60μm、80μmのものは△か×で使用するには好ましくない結果であった。この結果から着色部の深さの下限は100μmと設定した。また、透過部の幅は、着色部の深さが100μm以上の下で、幅が140μmで使用できないものが現れ、また、光透過率が所要の透過率を満たさぬものが現れたので幅の上限値を120μmに設定した。
以上の評価結果から、本発明の構成を取る時計用文字板は、着色部の着色色調そのものが良く現れてきて、且つ、濃淡のない均一な色調が得られた。
本発明の第1実施形態に係る時計用文字板の指標を設ける前の平面図である。 図1における時計用文字板の要部拡大断面図である。 図1に示す時計用文字板の作用・効果を説明する説明図である。 本発明の第2実施形態に係る時計用文字板の要部拡大断面図である。 図4に示す時計用文字板の作用・効果を説明する説明図である。 特許文献1に示されたところによる時計用文字板の拡大断面図である。 特許文献2に示されたところによる時計用文字板の断面図である。 特許文献3に示されたところによる時計用文字板の要部拡大断面図である。
符号の説明
30、40 時計用文字板
31、41 透過性基板
31a、41a 凹部
31a1 底面
31a2 側面
31c、41c 上面
31d、41d 下面
31A、41A 着色部
31B、41B 透過部
35、45 着色塗料
h 着色部の深さ
m 透過部の幅
n 着色部の幅

Claims (6)

  1. 透過性を有する時計用文字板において、前記時計用文字板は、下面側又は上面側に模様状に透過部と着色部を並べて設けた透過性基板からなり、前記透過部の幅は80〜120μmの大きさであり、前記着色部の幅は100〜300μmの大きさで、且つ、深さは100〜250μmの大きさであることを特徴とする時計用文字板。
  2. 前記模様状に並べて設けた透過部と着色部は一定のピッチ間隔で設けていることを特徴とする請求項1に記載の時計用文字板。
  3. 前記着色部は溝状に形成された凹部に着色塗料を充填したものからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の時計用文字板。
  4. 前記溝状に形成された凹部の底面は平滑面になっていることを特徴とする請求項3に記載の時計用文字板。
  5. 前記溝状に形成された凹部の両側面は傾斜角が設けられていることを特徴する請求項3又は4に記載の時計用文字板。
  6. 前記着色塗料は着色顔料の塗料,夜光塗料,蛍光塗料,パール顔料の塗料,メタリック塗料などの少なくとも1種からなることを特徴とする請求項3に記載の時計用文字板。
JP2004034150A 2004-02-10 2004-02-10 時計用文字板 Expired - Fee Related JP4371842B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004034150A JP4371842B2 (ja) 2004-02-10 2004-02-10 時計用文字板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004034150A JP4371842B2 (ja) 2004-02-10 2004-02-10 時計用文字板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005227047A JP2005227047A (ja) 2005-08-25
JP4371842B2 true JP4371842B2 (ja) 2009-11-25

Family

ID=35001886

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004034150A Expired - Fee Related JP4371842B2 (ja) 2004-02-10 2004-02-10 時計用文字板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4371842B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7171008B2 (ja) * 2017-09-29 2022-11-15 アルゴ株式会社 誘虫用光源ユニット
JP7184557B2 (ja) 2018-07-26 2022-12-06 シチズン時計株式会社 文字板、太陽電池付き時計

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005227047A (ja) 2005-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8243556B2 (en) Display plate for solar cell apparatus and method of producing display plate for solar cell apparatus
JP5201391B2 (ja) 装飾部材
CN101332690A (zh) 装饰材料以及装饰品
JP2006208221A (ja) 表示板及びそれを備えた電子表示機器
JP2011131597A (ja) 立体感形成外装材
JP4477867B2 (ja) ソーラセル付時計用文字板及びそれを備えた携帯時計
JP5189854B2 (ja) 加飾シート及び加飾成形体
JP4715348B2 (ja) カード
JP5748603B2 (ja) 加飾フイルム構造体及び加飾成形部材
JP4803820B2 (ja) 背光表示パネル及びその製造方法
JP5784405B2 (ja) 加飾フイルム構造体及び加飾成形部材
JP5453622B2 (ja) 加飾シート、加飾成形体及び加飾シートの製造方法
JP2018018063A (ja) 夜光性装飾物
JP4820607B2 (ja) 表示板
JP4371842B2 (ja) 時計用文字板
JP5564413B2 (ja) 時計用表示板
JP3185663U (ja) 時計用文字板、時計
JP2000155181A (ja) 時計用文字板及びその製造方法
JP3476251B2 (ja) 太陽電池装置
JP2011068123A (ja) 成形品
JP2006284455A (ja) 時計用表示板
JP5910289B2 (ja) 加飾フイルム構造体及び加飾成形部材
KR100523196B1 (ko) 네임플레이트
JP2005069755A (ja) 時計用文字板
JPS6332000Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061102

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090826

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090901

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090901

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120911

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4371842

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120911

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120911

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140911

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees