JP4370514B2 - 半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、半導体記憶装置に関し、特に、不揮発性メモリ素子とDRAM素子とを同一メモリセル内に備える半導体記憶装置とその製造方法に関する。
特開平07−78484号公報(特許文献1)には、不揮発性記憶装置が開示されている。この不揮発性記憶装置は、通常の不揮発性メモリセルと、その不揮発性メモリセルが接続するビット線と、そのビット線を選択する選択スイッチ素子と、容量素子とを備える。この容量素子は、ビット線やこのビット線に電気的に接続する部分が有する寄生容量で構成される。この通常の不揮発性メモリセルは、制御ゲート及び浮遊ゲートを有するトランジスタを備える。
特開平05−267687号公報(特許文献2)には、不揮発性記憶素子が開示されている。この不揮発性記憶素子によれば、スイッチングトランジスタは、半導体基板にチャンネル領域を挟んで形成されたソース領域及びドレイン領域と、チャンネル領域上に電荷を蓄積する強誘電体膜を介して設けられたゲート電極とを有する。また、スイッチングトランジスタのソース領域にバリアメタルを接触させることにより、ショットキーダイオードが形成されている。
特開平06−244384号公報(特許文献3)には、DRAMセルと不揮発性メモリセルが複合された複合メモリセルの製造方法が開示されている。この製造方法によれば、素子形成用基板上に、フローティングゲート及びコントロールゲートを備えた不揮発性メモリセルが形成され、且つ、その素子形成用基板上に、DRAMセルの情報蓄積部が形成される。そして、素子形成用基板の不揮発性メモリセル及びDRAMセルの情報蓄積部が形成された面と、支持基板とが張り合わされた後、素子形成用基板の一部分が除去される。残された素子形成用基板にDRAMセルのチャネル領域及びソース・ドレイン領域が形成される。この特許文献における図5は、複合メモリセルの等価回路を示している。
特開平08−241585号公報(特許文献4)には、半導体記憶装置が開示されている。この半導体記憶装置のメモリセルは、1個のトランジスタと1個のキャパシタを備える。このトランジスタのゲートがワード線に接続され、ドレインがビット線に接続され、ソースが記憶ノードとしてのキャパシタの一端に接続され、キャパシタの他端がプレート電極に接続されている。そして、このメモリセルが、複数のワード線と複数のビット線との交点に選択的に配置されている。電源がオンされているアクティブ時、選択されたワード線につながるメモリセル内の各トランジスタがオンされ、非選択のワード線につながるメモリセル内の各トランジスタがオフ状態にある。電源がオンされているスタンドバイ時、電源オフ時、電源投入時、及び電源遮断時は、全てのメモリセルの内のトランジスタがオフ状態にある。
特開平11−274429号公報(特許文献5)には、半導体記憶装置が開示されている。この半導体記憶装置のメモリセルは、転送ゲート用トランジスタと、その転送ゲート用トランジスタの一方の主電極領域と接続された第1電極層と、一定電位のプレート線に接続された第2電極層と、キャパシタとを備える。このキャパシタは、第1および第2の電極層に狭まれる。また、このキャパシタは、駆動電圧の最大値におけるリーク電流密度が10-6A/cm2以上、1A/cm2以下である強誘電体薄膜から形成される。
特許第2529885号(特許文献6)には、不揮発性半導体メモリが開示されている。この不揮発性半導体メモリによれば、複数のメモリセルがアレイ状に配置される。各々のメモリセルは、基板に設けられた第1表面を有する第1半導体領域と、第1表面上に設けられた荷電蓄積機構と、荷電蓄積機構に容量結合して設けられた第1制御ゲートと、第1表面とキャリアの授受を可能とするように接続された第2領域と、第1制御ゲートに容量結合して設けられた第2制御ゲートとを備える。また、各々のメモリセルは、第1制御ゲートに接続して設けられた随時電位設定手段を有する。
特開平07−078484号公報 特開平05−267687号公報 特開平06−244384号公報 特開平08−241585号公報 特開平11−274429号公報 特許 第2529885号
本発明の目的は、電力供給が断たれる場合に、データを保護することができる半導体記憶装置とその製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、電力供給が断たれる場合に、データをバックアップするのに必要な時間を低減することができる半導体記憶装置とその製造方法を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、通常動作時、通常のDRAMと同等の機能を実現することができる半導体記憶装置とその製造方法を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、特性劣化を抑制することができる半導体記憶装置とその製造方法を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、製造コストを抑制することができる半導体記憶装置とその製造方法を提供することにある。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号・符号を用いて、[課題を解決するための手段]を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明に係る半導体記憶装置(100)は、マトリックス状に配置された複数のメモリセル(11)を有し、この複数のメモリセル(11)の各々は、第1ワード線(21)、第2ワード線(22)、第1ビット線(23)、及び第2ビット線(24)に接続される。また、この複数のメモリセル(11)の各々は、トランジスタ(30)と、キャパシタ(40)と、不揮発性メモリ(50)と備える。このトランジスタ(30)は、第1ワード線(21)に接続されたゲート(32)と、第1ビット線(23)に接続されたドレイン(2a)と、キャパシタ(40)に接続されたソース(2b)とを有する。また、不揮発性メモリ(50)は、第2ワード線(22)、第2ビット線(24)、及びトランジスタ(30)のソース(2b)に接続される。そして、この不揮発性メモリ(50)のソース・ドレイン間の領域は、非導通になるように形成される。これにより、通常動作時にDRAMと同等の機能が実現され、又、不揮発性メモリ(50)への異常書き込みが防止される。従って、半導体記憶装置としての特性が劣化することが抑制される。
この半導体記憶装置(100)において、複数のメモリセル(11)は、第1メモリセル(11a、11c)と、第2メモリセル(11b、11d)とを含んでもよい。この時、第1メモリセル(11a、11c)に接続する第1ビット線(23A、23B)は、第2メモリセル(11b、11d)に接続する第2ビット線(23A、23B)と共通である。また。第1メモリセル(11a、11c)に接続する第2ビット線(24A、24B)は、第2メモリセル(11b、11d)に接続する第1ビット線(24A、24B)と共通である。また、第1ビット線(23)と第2ビット線(24)は、同一のセンスアンプ(60)に接続される。つまり、複数のメモリセルは、いわゆる「折り返し型」形状で配置される。
本発明に係る半導体記憶装置(100)において、不揮発性メモリ(50)は、基板(1)の上に形成されるコントロールゲート(54)と、基板(1)とコントロールゲート(54)との間に絶縁膜(51、52、55、56)に囲まれて形成されるフローティングゲート(53)と、基板(1)中に形成された第1拡散領域(2c)及び第2拡散領域(2b)とを備える。コントロールゲート(54)は、第2ワード線(22)に接続される。第1拡散領域(2c)は、第2ビット線(24)に接続される。第2拡散領域(2b)は、トランジスタ(30)のソース(2b)に接続される。また、第1拡散領域(2c)と第2拡散領域(2b)との間の領域が、非導通になるように形成される。具体的には、埋め込み絶縁膜(57)が、第1拡散領域(2c)と第2拡散領域(2b)との間に形成される。また、基板(1)の導電型はp型であり、第1拡散領域(2c)及び第2拡散領域(2b)の導電型はn型である。
本発明に係る半導体記憶装置(100)において、トンネル絶縁膜(56)は、第1拡散領域(2c)とフローティングゲート(53)との間に形成される。このトンネル絶縁膜(56)は、電子がトンネル効果によって通過することができる膜である。
このような半導体記憶装置(100)において、電源がオフされる時、第1ワード線(21)にゲート電圧(V)が印加され、第2ワード線(22)に第1制御電圧(VCG)が印加される。また、第2ビット線(24)に印加される電圧レベルは、第1ビット線(23)に印加される電圧レベルの逆に設定される。これにより、キャパシタ(40)に蓄積されている第1データ電荷に対応するバックアップ電荷が、フローティングゲート(53)に現れる。ここで、第1制御電圧(VCG)は、正の電圧である。あるいは、第1制御電圧(VCG)は、負の電圧である。
また、電源がオンされる時、キャパシタ(40)の電圧レベルがHighに設定された後に、第2ワード線(22)に第2制御電圧(VCG)が印加される。そして、GIDL(Gate Induced Drain Leakage)電流が、第2拡散領域(2b)を介して、キャパシタ(40)と基板(1)の間に流れる。これにより、バックアップ電荷に対応する第2データ電荷が、キャパシタ(40)に蓄積される。ここで、第2制御電圧(VCG)は、負の電圧である。
本発明に係る半導体記憶装置(100)は、マトリックス状に配置された複数のメモリセル(11)を有する。この複数のメモリセル(11)の各々は、キャパシタ(40)と、キャパシタ(40)に接続されたトランジスタ(30)と、トランジスタ(30)及びキャパシタ(40)に接続された不揮発性メモリ(50)とを備える。また、この不揮発性メモリ(50)のソース・ドレイン間の領域は、非導通になるように形成される。電源がオフされる時、キャパシタ(40)に蓄積されている第1データ電荷に対応するバックアップ電荷が、不揮発性メモリ(50)に記憶される。一方、電源がオンされる時、バックアップ電荷に対応する第2データ電荷が、キャパシタ(40)に蓄積される。
以上のような半導体記憶装置(100)において、この第2データ電荷は、第1データ電荷が示すデータが反転されたデータを示す。従って、電源がオンされた後、複数のメモリセル(11)において、ビット反転操作が行われる。つまり、「High」データは「Low」データに反転し、「Low」データは「High」データに反転する。
また、本発明に係る半導体記憶装置(100)において、トンネル絶縁膜(56)は、第2拡散領域(2b)とフローティングゲート(53)との間に形成されてもよい。この場合、電源がオフされる時、第2ワード線(22)に第1制御電圧(VCG)が印加される。これにより、キャパシタ(40)に蓄積されている第1データ電荷に対応するバックアップ電荷が、フローティングゲート(53)に現れる。ここで、第1制御電圧(VCG)は、正の電圧である。あるいは、第1制御電圧(VCG)は、負の電圧である。一方、電源がオンされる時、キャパシタ(40)の電圧レベルがHighに設定された後に、第2ワード線(22)に第2制御電圧(VCG)が印加される。そして、GIDL(Gate Induced Drain Leakage)電流が、第2拡散領域(2b)を介して、キャパシタ(40)と基板(1)の間に流れる。これにより、バックアップ電荷に対応する第2データ電荷が、キャパシタ(40)に蓄積される。ここで、第2制御電圧(VCG)は、負の電圧である。
本発明に係る半導体記憶装置(100)は、複数のメモリセル(11)におけるデータを制御する制御ユニット(130)と、スイッチ(131)と、スイッチ(131)及び制御ユニット(130)に接続されたスイッチング検出器(132)とを更に備える。このスイッチング検出器(132)は、スイッチ(131)がオフにされたことを検出し、スイッチ(131)がオフになったことを示すスイッチオフ信号を制御ユニット(130)に出力する。制御ユニット(130)は、スイッチオフ信号を受け取った場合、バックアップ電荷が不揮発性メモリ(50)に記憶された後に電源(120)がオフされるように、複数のメモリセル(11)を制御する。
このように、本発明に係る半導体記憶装置(100)によれば、複数のメモリセル(11)に記憶されているデータが保護される。このようなバックアップ動作は、消費電力を節約しようとする場合、不意に電源が切断された場合、停電の場合などに有効である。また、この時、複数のメモリセル(11)に格納されているデータは、ワード線(21)単位でバックアップされる。よって、複数のメモリセル(11)に格納されているデータは、高速でバックアップされる。
本発明に係る不揮発性メモリ(50)は、基板(1)と、基板(1)上に第1絶縁膜(51、56)を介して形成されたフローティングゲート(53)と、フローティングゲート(53)上に第2絶縁膜(52)を介して形成されたコントロールゲート(54)と、基板(1)中に形成されたソース(2b、2c)及びドレイン(2b、2c)とを備える。また、ソース(2b、2c)とドレイン(2b、2c)との間の領域は、非導通になるように形成される。具体的には、埋め込み絶縁膜(57)が、ソース(2b、2c)とドレイン(2b、2c)との間に形成される。また、上記第1絶縁膜(51、56)は、ゲート絶縁膜(51)と、トンネル効果により電子が通過するトンネル絶縁膜(56)とを含む。このトンネル絶縁膜(56)は、ソース(2b、2c)及びドレイン(2b、2c)のいずれかとフローティングゲート(53)との間に形成される。
本発明に係る半導体記憶装置(100)の製造方法は、(a)基板(1)表面に到達する埋め込み絶縁膜(57)を、基板(1)中に形成する工程と、(b)電子がトンネル効果により通過するトンネル絶縁膜(56)を、埋め込み絶縁膜(57)の一部を覆うように、基板(1)上に形成する工程と、(c)第1ゲート絶縁膜(51)を、埋め込み絶縁膜(57)の一部を覆うように、基板(1)上に形成する工程と、(d)トンネル絶縁膜(56)及び第1ゲート絶縁膜(51)の上に、第1ゲート電極(53)を形成する工程と、(e)第1ゲート電極(53)の上に、第2ゲート絶縁膜(52)を介して第2ゲート電極(54)を形成する工程とを備える。
この製造方法は、(f)トンネル絶縁膜(56)の下方に、基板(1)と導電型の異なる第1拡散領域(2)を形成する工程と、(g)第1ゲート絶縁膜(51)の下方に、基板(1)と導電型の異なる第2拡散領域(2)を形成する工程とを更に備える。また、この製造方法は、(h)第1拡散領域(2)あるいは第2拡散領域(2)をソースとするトランジスタ(30)を形成する工程と、(i)第1拡散領域(2)あるいは第2拡散領域(2)と接続するようにキャパシタ(40)を形成する工程とを更に備える。
本発明に係る半導体記憶装置によれば、電力供給が断たれる場合に、データを保護することが可能となる。
本発明に係る半導体記憶装置によれば、電力供給が断たれる場合に、データをバックアップするのに必要な時間が低減される。
本発明に係る半導体記憶装置によれば、通常動作時、通常のDRAMと同等の機能を実現することが可能となる。
本発明に係る半導体記憶装置によれば、特性劣化が抑制される。
本発明に係る半導体記憶装置の製造方法によれば、上記の半導体記憶装置が提供され、且つ、製造コストが抑制される。
添付図面を参照して、本発明による半導体記憶装置及び半導体記憶装置の製造方法を説明する。
(第一の実施の形態)
図1は、本発明の第一の実施の形態に係る半導体記憶装置の構成を示す回路図である。この半導体記憶装置は、マトリックス状に配置された複数のメモリセル(メモリセルアレイ10)を備える。図1において、4ビット分のメモリセルアレイ10、すなわちメモリセル11a〜11dが示されている。複数のメモリセルの各々(11a〜11d)は、トランジスタ30、キャパシタ40、及び不揮発性メモリ50を備える。後述されるように、この不揮発性メモリ50は、「非導通」の特性を備えている。トランジスタ30として、MOSFETが例示され、このトランジスタ30とキャパシタ40の組は、以下、「DRAM素子」と参照される。
図1に示されるように、各々のメモリセル11は、第1ワード線21、第2ワード線22、第1ビット線23、第2ビット線24に接続されている。例えば、メモリセル11aは、第1ワード線21A、第2ワード線22A、第1ビット線23A、第2ビット線24Aに接続されている。また、メモリセル11dは、第1ワード線21B、第2ワード線22B、第1ビット線23B、第2ビット線24Bに接続されている。この第1ワード線21は及び第2ワード線22は、それぞれDRAM素子(30、40)及び不揮発性メモリ50の制御に用いられる。
メモリセル11aにおいて、選択用のトランジスタ30aのゲートは第1ワード線21Aに接続され、そのドレインは第1ビット線23Aに接続されている。選択用のトランジスタ30aのソースは、キャパシタ40aの一端に接続されている。また、不揮発性メモリ50aは、そのキャパシタ40aの一端(トランジスタ30aのソース)、第2ワード線22A、及び第2ビット線24Aに接続されている。つまり、不揮発性メモリ50aのゲートは第2ワード線22Aに接続される。不揮発性メモリ50aのソース・ドレインの一方は第2ビット線24Aに接続され、他方はキャパシタ40aの一端に接続される。また、キャパシタ40aの他端は、対向電極25に接続されている。
センスアンプ60は、メモリセル11のデータの読み込みやメモリセル11へのデータの書き込みに使用される。例えば、第1ビット線23Aと第2ビット線24Aが、センスアンプ60Aに接続されている。つまり、第1ビット線23Aと第2ビット線24Aは、「ビット線対」を構成し、互いに相補的に機能する。
メモリセル11bにおいて、選択用のトランジスタ30bのゲートは第1ワード線21Bに接続され、そのドレインは第2ビット線24Aに接続されている。選択用のトランジスタ30aのソースは、キャパシタ40bの一端に接続されている。また、不揮発性メモリ50bは、そのキャパシタ40bの一端(トランジスタ30bのソース)、第2ワード線22B、及び第1ビット線23Aに接続されている。つまり、不揮発性メモリ50bのゲートは第2ワード線22Bに接続される。不揮発性メモリ50bのソース・ドレインの一方は第1ビット線23Aに接続され、他方はキャパシタ40bの一端に接続される。また、キャパシタ40bの他端は、対向電極25に接続されている。
このように、メモリセル11aのトランジスタ30aに接続されるビット線(23A)は、メモリセル11bの不揮発性メモリ50bに接続されるビット線と共通である。また、メモリセル11aの不揮発性メモリ50aに接続されるビット線(24A)は、メモリセル11bのトランジスタ30bに接続されるビット線と共通である。このビット線対23A、24Aが、上述のように、1つのセンスアンプ60Aに接続されている。つまり、図1において、ビット線23、24は、いわゆる「折り返し型」の形状で配置され、メモリセル11の各々に接続される。一般的に、この「折り返し型」の配置形状は、雑音耐性や低電力特性などの点で優れる。
メモリセル11c、11dの構成は、上記メモリセル11a、11bの構成と同様である。つまり、第1ビット線23Bと第2ビット線24Bは、センスアンプ60Bに接続される。このように、第1ビット線23Bと第2ビット線24Bは、「ビット線対」を構成し、互いに相補的に機能する。
図2は、本発明の第一の実施の形態に係るメモリセルアレイ10の構造を概略的に示す平面図である。図2において、図1に示されたメモリセル11a〜11dの配列が示されている。上述の第1ワード線21と第2ワード線22は、図2において横方向に延びるように形成されている。また、第1ビット線23と第2ビット線24は、上記ワード線21、22に直交するように形成され、図2において上下方向に延びるように形成されている。トランジスタ30及び不揮発性メモリ50は、後述されるビット線コンタクト27を介して、第1ビット線23あるいは第2ビット線24に接続される。図2に示されるように、キャパシタ40は、1つのメモリセル11において、トランジスタ30と不揮発性メモリ50の間に形成される。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体記憶装置の構造を示す断面図である。例えば、図3は、図2における破線X−X´に沿ったメモリセル11aの断面を示す。基板1中に複数の拡散領域2a、2b、2cが形成されている。この基板1として、p型シリコン基板が例示され、拡散領域2の導電型としてn型が例示される。この拡散領域2a、2bを含む領域に、トランジスタ30(NMOSトランジスタ)が形成され、拡散領域2b、2cを含む領域に、不揮発性メモリ50が形成されている。
拡散領域2a、2b間の基板1上に、ゲート絶縁膜31が形成され、そのゲート絶縁膜31の上にゲート電極32が形成されている。このゲート電極32は、保護絶縁膜33により囲まれている。このように構成されたトランジスタ30において、拡散領域2aはドレインであり、拡散領域2bはソースである。そして、上述の第1ワード線21は、ゲート電極32として形成されている。また、拡散領域2a上には、ビット線コンタクト27が形成されており、上述の第1ビット線23は、このビット線コンタクト27を介してドレインに接続するように形成されている。
また、拡散領域2b、2c間の基板1上に、絶縁膜(51、56)を介して、フローティングゲート53が形成されている。この絶縁膜は、第1ゲート絶縁膜51とトンネル絶縁膜56を含む。具体的には、図3において、フローティングゲート53と拡散領域2bとの間に、第1ゲート絶縁膜51が形成され、フローティングゲート53と拡散領域2cとの間に、トンネル絶縁膜56が形成されている。このトンネル絶縁膜56の膜厚は極めて薄く(例えば10nm以下)、電子は、「トンネル効果(tunnel effect)」により、このトンネル絶縁膜56を通過することができる。このトンネル効果として、トンネル絶縁膜に強い電界を加えることによって発生する「F−Nトンネル(Fowler-Nordheim Tunneling)」が知られている。
フローティングゲート53の上に第2ゲート絶縁膜52が形成され、その第2ゲート絶縁膜52の上にコントロールゲート54が形成されている。このフローティングゲート53及びコントロールゲート54は、保護絶縁膜55により囲まれている。このように構成された不揮発性メモリ50において、拡散領域2bはドレインであり、拡散領域2cはソースである。そして、上述の第2ワード線22は、コントロールゲート54として形成されている。また、拡散領域2c上には、ビット線コンタクト27が形成されており、上述の第2ビット線24は、このビット線コンタクト27を介して拡散領域2cに接続するように形成されている。なお、フローティングゲート53は、絶縁膜により完全に囲まれている。
本発明に係る半導体記憶装置によれば、不揮発性メモリ50のソース・ドレイン間の領域(チャネル領域)は、「非導通」になるように形成される。具体的には、図3に示されるように、埋め込み絶縁膜57が、基板1中の拡散領域2bと拡散領域2cとの間に形成される。この埋め込み絶縁膜57は、基板1の表面に達するように形成される。上述のように、第1ゲート絶縁膜51は、フローティングゲート53と拡散領域2bとの間に、すなわち、この埋め込み絶縁膜57の一方側に形成される。また、トンネル絶縁膜56は、フローティングゲート57と拡散領域2cとの間に、すなわち、この埋め込み絶縁膜57の他方側に形成される。
拡散領域2bの上には、キャパシタコンタクト44が形成されており、キャパシタ40は、このキャパシタコンタクト44に接続するように形成されている。このキャパシタ40は、上部電極41、誘電体膜42、下部電極43を備え、この下部電極43がキャパシタコンタクト44に接続するように形成されている。誘電体膜42は、下部電極43を覆うように形成され、上部電極41は、誘電体膜42の上に形成されている。そして、この上部電極41は、上述の対向電極25に接続されている。
以上に示されたように、本発明に係る半導体記憶装置によれば、メモリセル11は、選択用のトランジスタ30、キャパシタ40、及び非導通特性を有する不揮発性メモリ50とを備える。以下、このような半導体記憶装置の動作を、図4及び図5を用いて詳細に説明する。
図4は、本発明の第一の実施の形態に係る半導体記憶装置の動作を説明するための回路図である。図4において、1つのメモリセル11に対応する回路が模式的に示されている。具体的には、図4において、トランジスタ30、キャパシタ40、不揮発性メモリ50、トランジスタ30に接続された第1ビット線23、不揮発性メモリ50に接続された第2ビット線24、及びビット線対(23、24)に接続されたセンスアンプ60が示されている(図1参照)。
一般的に半導体素子にはpn接合が存在する。例えば、図3において、キャパシタ40と不揮発性メモリ50をつなぐ領域にpn接合が形成される。つまり、拡散領域2bと基板1によりpn接合が形成される。基板の導電型がp型、拡散領域2bの導電型がn型であるとき、図4に示されるPNダイオード58がキャパシタ40につながるとみなされる。このpn接合における接合リーク電流ILCは、基板1へ流れ込み(逆電流)、これによって、キャパシタに蓄積されたデータ電荷が減少することが知られている。
一般的に、この接合リーク電流ILCは極めて小さい。しかしながら、この接合リーク電流ILCがゲート絶縁膜(第1ゲート絶縁膜51)の電位に強く依存することも知られている。具体的には、コントロールゲート54に「負電圧」が印加された場合、接合耐圧より十分に小さい電圧差においても、接合リーク電流ILCが発生することが知られている。このような電流は、GIDL(Gate Induced Drain Leakage)電流と呼ばれている。このGIDL電流は、量子効果によるトンネル電流が流れることに起因し、このトンネル電流は、基板・ゲート絶縁膜界面におけるエネルギーバンドが、負電界の効果によって曲げられ、実行バンド幅が短くなることに起因する。
図5は、本発明の第一の実施の形態に係るメモリセル11におけるリーク電流特性を示すグラフである。図5において、縦軸は接合リーク電流ILCを示し、横軸はコントロールゲート54に印加される制御電圧(負電圧)VCGを示す。また、線C1及びC2は、フローティングゲート53に格納される電荷によるIV特性の変化を示す。
フローティングゲート53に正電荷が格納されている場合、この正電荷によって上述の負電界の効果が緩和される。よって、接合リーク電流ILCを発生させるには、より高い負の制御電圧VCGが必要となる。すなわち、この場合、接合リーク電流ILCは流れにくくなり、IV特性は、図5中の線C1で示される特性になる。一方、フローティングゲート53に電子が注入されている場合、すなわち負電荷が格納されている場合、この負電荷によって上述の負電界の効果が強化される。よって、接合リーク電流ILCが流れやすくなり、IV特性は、図5中の線C2で示される特性になる。フローティングゲート53に格納される電荷がゼロの場合、接合リーク電流ILCは、負電荷が格納されている場合より流れにくくなり、正電荷が格納されている場合より流れやすくなる。以下、フローティングゲート53の帯電状況に応じて、この特性C1及びC2が適宜参照される。
通常時の動作:
本発明に係るメモリセル11において、不揮発性メモリ50は常に非導通状態にあるので、通常動作時、このメモリセル11は、通常のDRAMメモリセルと等価である。ここで、「通常動作」とは、電源から電力が供給されている状態における動作を意味する。従って、データの読み書きは、通常のDRAMに対する方法と同様の方法により実行される。また、メモリセル11に格納されたデータの保持は、通常のDRAMにおけるリフレッシュ方法と同様の方法により実行される。
このように、本発明によれば、不揮発性メモリ50のソース・ドレイン間が非導通になるように形成されているので、通常動作時にDRAMと同等の機能が実現される。更に、通常動作時(DRAM動作時)、不揮発性メモリ50への異常書き込みが防止される。つまり、キャパシタ40に保持されるデータへの影響が防止され、半導体記憶装置としての特性が劣化することが抑制される。すなわち、動作の安定した半導体記憶装置が提供される。
電源がオフされる時の動作:
装置への電力供給が停止される時、本発明に係る半導体記憶装置において、「セルフリフレッシュ動作」が実行される。電力供給の停止動作は、例えば、周知の電圧感知回路によって検出される。あるいは、後述されるスイッチング検出器を用いることによって、電源スイッチのスイッチング動作が監視されてもよい。電力供給の停止動作が検出された後、以下に示される「セルフリフレッシュ動作」が実行された後に、電力供給が停止される。
図4を参照して、まず、第1ビット線23及び第2ビット線24が、プリチャージ電圧(Vcc/2)に初期設定される。次に、第1ワード線21に所定の電圧Vが印加され、トランジスタ30が選択される。これにより、キャパシタ40に格納されたデータが、選択されたトランジスタ30を介して第1ビット線23に読み出される。次に、センスアンプ60により、読み出された信号が増幅され、ビット線対23、24に所定の電圧が印加される。キャパシタ40に格納されていたデータが「High」の場合、第1ビット線23の電圧レベルは「High」(以下、High電圧と参照される)になり、第2ビット線24の電圧レベルは「Low」(以下、Low電圧と参照される)になる。逆に、キャパシタ40に格納されていたデータが「Low」の場合、第1ビット線23にはLow電圧が印加され、第2ビット線24にはHigh電圧が印加される。このように、第1ビット線23の電圧レベルと第2ビット線24の電圧レベルは、互いに逆になるように設定される。
このように増幅された電圧は、再書き込み電圧として利用される。つまり、第1ワード線21(ゲート電極32)に所定の電圧Vが印加され、キャパシタ40には、「High」又は「Low」のデータが再び書き込まれる。また、この時、不揮発性メモリ50の第2ワード線22(コントロールゲート54)に、正の制御電圧VCGが印加される。具体的には、制御電圧VCGと第2ビット線24に印加されるHigh電圧との差によって「トンネル現象」が発生しない値に、制御電圧VCGは設定される。
キャパシタ40に格納されていたデータがHighの場合、上述の通り、第2ビット線24にはLow電圧が印加されている。従って、コントロールゲート54と第2ビット線との電圧差により、トンネル絶縁膜56に十分な強度の電界が加わる。これにより、電子が、トンネル絶縁膜56を通過し、フローティングゲート53に注入される(F−Nトンネル効果)。これは、今考慮しているメモリセル11のリーク電流特性が、例えば、図5中の線C2で示される特性になることを意味する。
一方、キャパシタ40に格納されていたデータがLowの場合、上述の通り、第2ビット線24にはHigh電圧が印加されている。この時、コントロールゲート54と第2ビット線との電圧差は、トンネル現象を発生させるに十分な強度の電界を生成しない。従って、電子は、トンネル絶縁膜56を通過できず、フローティングゲート53には注入されない。本実施の形態において、この時のリーク電流特性は、図5中の線C1により示されるものとする。
このように、キャパシタ40に格納されていたデータに依って、トンネル絶縁膜56に加わる電界強度は異なる。この性質を利用し、コントロールゲート54に適切な正の制御電圧VCGを印加することによって、キャパシタ40に格納されていたデータに応じたデータが、不揮発性メモリ50に書き込まれる。つまり、電源がオフされる時、キャパシタ40に蓄積されている電荷(以下、第1データ電荷と参照される)に対応する電荷(以下、バックアップ電荷と参照される)が、フローティングゲート53に現れる。以上の動作は、開始されるアドレスが指定された上で、任意のメモリセル11(通常は全てのメモリセル11)に対して実行される。
電源がオンされる時の動作:
本発明によれば、メモリセル11のデータの復活に対して、上述の接合リーク電流ILC(GIDL電流)が積極的に活用される。電源がオフされ、フローティングゲート53に電子が注入された場合、メモリセル11のリーク電流特性は、図5中の特性C2で表される。一方、フローティングゲート53に電子が注入されなかった場合、メモリセル11のリーク電流特性は、図5中の特性C1で表される。このように、もともとキャパシタ40に格納されていたデータに応じて、メモリセル11のリーク電流特性は変化する。そして、このリーク電流特性は、装置への電力供給が断たれた後も、不揮発性メモリ50のおかげで保持され続ける。
電源がオンされると、まず、キャパシタ40に「Highデータ」が書き込まれる。これは、対向電極25が電源線に繋がっているためである。次に、不揮発性メモリ50の第2ワード線22(コントロールゲート54)に、負の制御電圧VCGが印加される。具体的には、図5に示された特性C2の場合に接合リーク電流ILCが流れ、特性C1の場合に接合リーク電流ILCが流れない値に、制御電圧VCGは設定される。
電源がオフされる時に、フローティングゲート53に電子が注入された場合、接合リーク電流ILC(GIDL電流)が、拡散領域2bを介して、キャパシタ40から基板1へ流れる。つまり、電源がオフされた時、「Highデータ」がキャパシタ40に記憶されていた場合、次に電源がオンされる時、「Lowデータ」がキャパシタ40に復活する。この放電時間は、長くても数msである。
一方、電源がオフされる時に、フローティングゲート53に電子が注入されなかった場合、接合リーク電流ILCは流れない。よって、その「Highデータ」が、キャパシタ40に数秒間に渡って維持される。この間に、第2ワード線22の電位が0Vもしくは若干正電位に戻されると、接合リーク電流ILCはもはや流れない。つまり、電源がオフされた時、「Lowデータ」がキャパシタ40に記憶されていた場合、次に電源がオンされる時、「Highデータ」がキャパシタ40に復活する。
このように、キャパシタ40に格納されていたデータに依って、メモリセル11のリーク電流特性は異なる(図5参照)。この性質を利用し、コントロールゲート54に適切な負の制御電圧VCGを印加することによって、フローティングゲート53に記憶されたデータに応じたデータが、キャパシタ40に書き込まれる。つまり、電源がオンされるとき、フローティングゲート53に蓄積されている上記バックアップ電荷と相関を有する電荷(以下、第2データ電荷と参照される)が、キャパシタ40に蓄積される。
ここで、この第2データ電荷と第1データ電荷は、負の相関を有する。つまり、メモリセル11に復活するデータは、もともと記憶されていたデータの反対である。従って、本実施の形態によれば、電源がオンされる際、あるいは電源がオンされた後、全てのメモリセル11において「ビット反転操作」が行われる。例えば、電源がオンされる時、「電源オン・電源オフ・電源オン」というシーケンスが実行されればよい。つまり、ある状態のメモリセルの内容を復活させるためには、上記の電源オフ−オン操作が偶数回実行されればよい。このビット反転操作によって、メモリセル11内のHighデータは、Lowデータに変わり、メモリセル11内のLowデータは、Highデータに変わる。
不揮発性メモリの初期化動作:
最後に、通常の手法を用いて、不揮発性メモリ50の初期化が行われる。つまり、第2ワード線22及び第2ビット線24に適正な電圧が印加され、電子がフローティングゲート53から引き抜かれる。これにより、不揮発性メモリ50は、初期状態に戻る。この初期化動作のタイミングは、装置の設計者により適宜決定され得る。例えば、ノイズによるデータ破壊を防ぐために、この初期化動作は、電源がオフされる際の上述の書き込み動作の直前に行われる。
以上に説明された本発明に係る半導体記憶装置による効果は、以下の通りである。すなわち、同一メモリセル11内にDRAM素子(30、40)と非導電性の不揮発性メモリ素子(50)が形成され、メモリセル11に記憶されているデータが保護される。具体的には、電力供給が断たれる時に、DRAM素子に記憶されているデータに対応するデータが、不揮発性メモリ素子に自動的に書き込まれる。そして、電力が再度供給される時に、不揮発性メモリ素子に格納されているデータに対応するデータが、DRAM素子に復活する。このようなバックアップ動作は、消費電力を節約しようとする場合、不意に電源が切断された場合、停電の場合などに有効である。そのような場合にコンピュータが停止しても、それまで取り扱っていたデータは不揮発性メモリ素子に格納されるため、必要によりそのデータが取り出され得る。
また、本発明に係る半導体記憶装置によれば、メモリセルアレイ10に格納されているデータは、ワード線21単位でバックアップされる。すなわち、メモリセルアレイ10に格納されているデータは、高速でバックアップされる。例えば、DRAMセルアレイとフラッシュメモリセルアレイが、同じチップ上に別々に形成される場合、そのDRAMセルアレイに格納されているデータは、ビット単位でフラッシュメモリセルアレイに転送される。このため、その転送作業には、膨大な時間が必要とされる。本発明に係る半導体記憶装置によれば、電力供給が断たれる場合に、データをバックアップするのに必要な時間が低減される。
更に本発明に係る半導体記憶装置によれば、不揮発性メモリ50のソース・ドレイン間が非導通になるように形成されている。従って、通常動作時に通常のDRAMと同等の機能が実現され、互換性が維持される。また、通常動作時(DRAM動作時)、不揮発性メモリ50への異常書き込みが防止される。つまり、キャパシタ40に保持されるデータへの影響が防止され、半導体記憶装置としての特性が劣化することが抑制される。すなわち、動作の安定した半導体記憶装置が提供される。
次に、本発明に係る半導体記憶装置の製造方法を説明する。図6A〜図6Cは、その製造工程を説明するための半導体記憶装置の断面図であり、特に、非導通型の不揮発性メモリ50を含む部分の製造方法を示す。
まず、埋め込み絶縁膜57が、周知のトレンチ埋設法(トレンチ分離法)によって、シリコンの基板1中に形成される。この埋め込み絶縁膜57は、基板1の表面から、基板1中へ延びるように形成される。次に、基板1上にトンネル絶縁膜56が形成される。ここで、図6Aに示されるように、このトンネル絶縁膜56は、埋め込み絶縁膜57の一部を覆うように形成される。トンネル絶縁膜56の材料として、シリコン窒化膜が例示される。例えば、基板1上にCVD法によりシリコン窒化膜が形成された後、そのシリコン窒化膜が所望のパターンにパターニングされる。パターニングされたシリコン窒化膜は、埋め込み絶縁膜57の表面の一部を覆っている。
次に、第1ゲート絶縁膜51となる絶縁膜81が、熱酸化法により基板1上に形成される。シリコン窒化膜のトンネル絶縁膜56は、マスクとして用いられる。ここで、図6Aに示されるように、この絶縁膜81(第1ゲート絶縁膜51)は、埋め込み絶縁膜57の一部を覆うように形成される。次に、トンネル絶縁膜56及び絶縁膜81の上に、フローティングゲート53となるポリシリコン膜82が形成される。そして、このポリシリコン膜82の上に、第2ゲート絶縁膜52となる絶縁膜83が形成される(以上、図6A参照)。
次に、上記ポリシリコン膜82と絶縁膜83が、所定の形にパターニングされ、フローティングゲート53が形成される。このフローティングゲート53は、トンネル絶縁膜56及び第1ゲート絶縁膜51の両方にまたがるように形成される。つまり、フローティングゲート53の下には、埋め込み絶縁膜57が存在している。その後、熱酸化処理が行われ、フローティングゲート53の露出部分に酸化膜84が形成される。続いて、絶縁膜81や酸化膜84の上に、コントロールゲート54となるポリシリコン(あるいはケイ化タングステン)85が形成される。そして、そのポリシリコン85の上に、絶縁膜86が積層される(以上、図6B参照)。
次に、このポリシリコン85や絶縁膜86が、所望のパターンにパターニングされ、ゲート電極32、コントロールゲート54が形成される。そして、イオン注入法などによって、基板1中の所定の場所に拡散領域2が形成される。例えば、基板1の導電型がp型の場合、この拡散領域2の導電型はn型である。その後、保護絶縁膜55や層間絶縁膜5が形成される(以上、図6C参照)。
これ以降、公知のDRAM製造方法と同様の方法で、キャパシタ40やトランジスタ30、配線などが形成される。例えば図3に示されるように、第1ゲート絶縁膜51の下方に形成された拡散領域2をソースとするトランジスタ30や、その拡散領域2に接続されるキャパシタ40が形成される。あるいは、トンネル絶縁膜56の下方に形成された拡散領域2をソースとするトランジスタ30や、その拡散領域2に接続されるキャパシタ40が形成される(図8参照)。以上に示された方法により、本発明に係る半導体記憶装置が製造される。
このように、本発明に係る半導体記憶装置の製造方法は、通常のDRAMの設計との互換性が高く、装置の設計を容易にならしめる。また、DRAM製造における材料がそのまま適用でき、且つ、DRAMと同様の量産性が実現される。また、通常のDRAM素子に不揮発性メモリ素子を追加しただけの最小セルレイアウトが可能である。このように、本発明に係る半導体記憶装置の製造方法によれば、製造コストが抑制される。
図7は、上述のメモリセルアレイ10を備える半導体記憶装置の構成を示すブロック図である。図7において、半導体記憶装置100は、メモリセルアレイ10を有するチップ110を備える。チップ110には、Xデコーダ111、Yデコーダ112、センスアンプ113、バッファ114などが形成されている。Xデコーダ111は、アドレス制御信号に基づき、第1ワード線21や第2ワード線22のの制御を行う。また、Yデコーダ112は、アドレス制御信号に基づき、第1ビット線23や第2ビット線24の制御を行う。センスアンプ113は、ビット線23、24に読み出されたデータ信号の増幅を行う。バッファ114は、入力データや出力データの授受を行う。
また、半導体記憶装置100は、メモリセルアレイ10におけるデータや電力供給を制御する制御ユニット130、スイッチ131、及びスイッチング検出器132を更に備える。スイッチング検出器132は、スイッチ131及び制御ユニット130に接続される。このスイッチング検出器132は、スイッチ131におけるスイッチ動作を監視し、スイッチ131がオフにされたことを検出すると、スイッチオフ信号を制御ユニット130に出力する。このスイッチオフ信号は、スイッチ131がオフになったことを示す信号である。
制御ユニット130は、電源120とチップ110との間に介在する。この制御ユニット130は、電力供給の停止動作が検出された時、つまりスイッチオフ信号を受け取った時、以上に示された「セルフリフレッシュ動作」を実行する。これにより、メモリセルアレイ10の各メモリセル11において、DRAM素子に記憶されているデータに対応するデータが、不揮発性メモリ50に記憶される。この「セルフリフレッシュ動作」が完了した後に、制御ユニット130は、電源120からチップ110への電力供給を停止させる。
以上に説明されたように、本発明に係る半導体記憶装置によれば、電力供給が断たれる場合に、データが保護され、且つ、そのデータのバックアップに必要な時間が低減される。また、通常動作時、通常のDRAMと同等の機能を実現することが可能となる。更に、半導体記憶装置としての特性劣化が抑制される。
(第二の実施の形態)
本発明の第二の実施の形態に係る半導体記憶装置によれば、電源がオフされる時、不揮発性メモリ50の第2ワード線22(コントロールゲート54)に、負の制御電圧VCGが印加される。具体的には、制御電圧VCGと第2ビット線24に印加されるLow電圧との差によって「トンネル現象」が発生しない値に、制御電圧VCGは設定される。その他の動作は、第一の実施の形態における動作と同様であり、その説明は適宜省略される。
電源がオフされる時の動作:
キャパシタ40に格納されていたデータがLowの場合、上述の通り、第2ビット線24にはHigh電圧が印加されている。従って、コントロールゲート54と第2ビット線との電圧差により、トンネル絶縁膜56に十分な強度の電界が加わる。これにより、電子が、トンネル絶縁膜56を通過し、フローティングゲート53から引き抜かれる(F−Nトンネル効果)。これは、今考慮しているメモリセル11のリーク電流特性が、例えば、図5中の線C1で示される特性になることを意味する。
一方、キャパシタ40に格納されていたデータがHighの場合、上述の通り、第2ビット線24にはLow電圧が印加されている。この時、コントロールゲート54と第2ビット線との電圧差は、トンネル現象を発生させるに十分な強度の電界を生成しない。従って、電子は、トンネル絶縁膜56を通過できず、フローティングゲート53から引き抜かれない。本実施の形態において、この時のリーク電流特性は、図5中の線C2により示されるものとする。
電源がオンされる時の動作:
電源がオンされると、まず、キャパシタ40に「Highデータ」が書き込まれる。次に、不揮発性メモリ50の第2ワード線22(コントロールゲート54)に、負の制御電圧VCGが印加される。具体的には、図5に示された特性C2の場合に接合リーク電流ILCが流れ、特性C1の場合に接合リーク電流ILCが流れない値に、制御電圧VCGは設定される。これにより、電源オフ時にキャパシタ40に格納されていたデータに依って、接合リーク電流ILC(GIDL電流)が流れる。
つまり、電源がオフされた時、「Highデータ」がキャパシタ40に記憶されていた場合、次に電源がオンされる時、「Lowデータ」がキャパシタ40に復活する。一方、電源がオフされた時、「Lowデータ」がキャパシタ40に記憶されていた場合、次に電源がオンされる時、「Highデータ」がキャパシタ40に復活する。ここで、メモリセル11に復活するデータは、もともと記憶されていたデータの反対である。従って、本実施の形態によれば、電源がオンされた後、全てのメモリセル11において、「ビット反転操作」が行われる。このビット反転操作によって、メモリセル11内のHighデータは、Lowデータに変わり、メモリセル11内のLowデータは、Highデータに変わる。
(第三の実施の形態)
図8は、本発明の第三の実施の形態に係る半導体記憶装置の構造を示す断面図である。本実施の形態によれば、トンネル絶縁膜56は、フローティングゲート53と拡散領域2bとの間に形成される。そして、第1ゲート絶縁膜51は、フローティングゲート53と拡散領域2cとの間に形成されている。この拡散領域2bが、トランジスタ30及びキャパシタ40に接続され、拡散領域2cは、第2ビット線24に接続される。すなわち、不揮発性メモリ50へのデータの書き込みは、拡散領域2b側から直接行われる。半導体記憶装置のその他の構造は、第一の実施の形態において示された構造(図3参照)と同様であり、その説明は省略される。
電源がオフされる時の動作:
本実施の形態によれば、不揮発性メモリ50の第2ワード線22(コントロールゲート54)に、正の制御電圧VCGが印加される。具体的には、制御電圧VCGとキャパシタ40(下部電極43)に印加されるHigh電圧との差によって「トンネル現象」が発生しない値に、制御電圧VCGは設定される。
キャパシタ40に格納されていたデータがLowの場合、コントロールゲート54と下部電極43との電圧差により、トンネル絶縁膜56に十分な強度の電界が加わる。これにより、電子が、トンネル絶縁膜56を通過し、フローティングゲート53に注入される(F−Nトンネル効果)。これは、今考慮しているメモリセル11のリーク電流特性が、例えば、図5中の線C2で示される特性になることを意味する。
一方、キャパシタ40に格納されていたデータがHighの場合、コントロールゲート54と下部電極43との電圧差は、トンネル現象を発生させるに十分な強度の電界を生成しない。従って、電子は、トンネル絶縁膜56を通過できず、フローティングゲート53には注入されない。本実施の形態において、この時のリーク電流特性は、図5中の線C1により示されるものとする。
電源がオンされる時の動作:
電源がオンされると、まず、キャパシタ40に「Highデータ」が書き込まれる。次に、不揮発性メモリ50の第2ワード線22(コントロールゲート54)に、負の制御電圧VCGが印加される。具体的には、図5に示された特性C2の場合に接合リーク電流ILCが流れ、特性C1の場合に接合リーク電流ILCが流れない値に、制御電圧VCGは設定される。これにより、電源オフ時にキャパシタ40に格納されていたデータに依って、接合リーク電流ILC(GIDL電流)が流れる。
つまり、電源がオフされた時、「Lowデータ」がキャパシタ40に記憶されていた場合、次に電源がオンされる時、「Lowデータ」がキャパシタ40に復活する。一方、電源がオフされた時、「Highデータ」がキャパシタ40に記憶されていた場合、次に電源がオンされる時、「Highデータ」がキャパシタ40に復活する。本実施の形態によれば、ビット反転操作は必要とされない。本発明の第三の実施の形態においても、前述の実施の形態と同様の効果が得られる。
(第四の実施の形態)
本発明の第四の実施の形態に係る半導体記憶装置の構造は、第三の実施の形態に係る構造と同様である(図8参照)。本実施の形態によれば、電源がオフされる時、不揮発性メモリ50の第2ワード線22(コントロールゲート54)に、負の制御電圧VCGが印加される。具体的には、制御電圧VCGとキャパシタ40(下部電極43)に印加されるLow電圧との差によって「トンネル現象」が発生しない値に、制御電圧VCGは設定される。
電源がオフされる時の動作:
キャパシタ40に格納されていたデータがHighの場合、コントロールゲート54と下部電極43との電圧差により、トンネル絶縁膜56に十分な強度の電界が加わる。これにより、電子が、トンネル絶縁膜56を通過し、フローティングゲート53から引き抜かれる(F−Nトンネル効果)。これは、今考慮しているメモリセル11のリーク電流特性が、例えば、図5中の線C1で示される特性になることを意味する。
一方、キャパシタ40に格納されていたデータがLowの場合、コントロールゲート54と下部電極43との電圧差は、トンネル現象を発生させるに十分な強度の電界を生成しない。従って、電子は、トンネル絶縁膜56を通過できず、フローティングゲート53から引き抜かれない。本実施の形態において、この時のリーク電流特性は、図5中の線C2により示されるものとする。
電源がオンされる時の動作:
電源がオンされると、まず、キャパシタ40に「Highデータ」が書き込まれる。次に、不揮発性メモリ50の第2ワード線22(コントロールゲート54)に、負の制御電圧VCGが印加される。具体的には、図5に示された特性C2の場合に接合リーク電流ILCが流れ、特性C1の場合に接合リーク電流ILCが流れない値に、制御電圧VCGは設定される。これにより、電源オフ時にキャパシタ40に格納されていたデータに依って、接合リーク電流ILC(GIDL電流)が流れる。
つまり、電源がオフされた時、「Highデータ」がキャパシタ40に記憶されていた場合、次に電源がオンされる時、「Highデータ」がキャパシタ40に復活する。一方、電源がオフされた時、「Lowデータ」がキャパシタ40に記憶されていた場合、次に電源がオンされる時、「Lowデータ」がキャパシタ40に復活する。本実施の形態によれば、ビット反転操作は必要とされない。
(第五の実施の形態)
図9は、本発明の第五の実施の形態に係るメモリセルアレイ10´の構成を示す回路図である。図9において、図1と同様の構成には同一の符号が付され、その説明は適宜省略される。本実施の形態によれば、全てのメモリセル11(11a〜11d)において、素子とビット線23、24との接続関係は同一である。つまり、トランジスタ30(30a〜30d)は、第1ビット線23に接続され、不揮発性メモリ50(50a〜50d)は、第2ビット線24に接続される。この半導体記憶装置の動作は、既述の実施の形態における動作と同様であり、既述の実施の形態と同様の効果が得られる。
(第六の実施の形態)
図10は、本発明の第六の実施の形態に係るメモリセルアレイ10aの構成を示す回路図である。図10において、図1と同様の構成には同一の符号が付され、その説明は適宜省略される。図10に示されるように、メモリセル11a(11c)において、トランジスタ30a(30c)のゲートは第1ワード線21Aに接続され、そのドレインは第1ビット線23A(23B)に接続されている。また、不揮発性メモリ50a(50c)のゲートは第2ワード線22に接続され、ソース・ドレインの一方は第2ビット線24A(24B)に接続され、他方はキャパシタ40a(40c)の一端に接続される。また、ビット線対23A、24A(23B、24B)は、同一のセンスアンプ60A(60B)に接続される。
本実施の形態によれば、第2ビット線24Aと第1ビット線23Bの間にも、メモリセルが配置される。すなわち、図10に示されるように、メモリセル11bは、第一ワード線21B、第2ワード線22、第1ビット線23B、及び第2ビット線24Aに接続される。トランジスタ30bのゲートは第1ワード線21Bに接続され、そのドレインは第2ビット線24Aに接続されている。また、不揮発性メモリ50bのゲートは第2ワード線22に接続され、ソース・ドレインの一方は第1ビット線23Bに接続され、他方はキャパシタ40bの一端に接続される。メモリセル11dの接続も、メモリセル11bと同様である。
このようなメモリセル11bや11dは、メモリセル11aや11cに接続される第1ワード線21Aと異なる第1ワード線21Bに接続される。第1ワード線21AがHighレベルに設定された場合、トランジスタ30a、30cがオンされる。この時、メモリセル11aのデータは、ビット線対23A、24A、及びセンスアンプ60Aを用いることにより読み出される。同様に、メモリセル11cのデータは、ビット線対23B、24B、及びセンスアンプ60Bを用いることにより読み出される。
一方、第1ワード線21BがHighレベルに設定された場合、トランジスタ30b、30dがオンされる。この時、メモリセル11bのデータは、ビット線対23A、24A、及びセンスアンプ60Aを用いることにより読み出される。同様に、メモリセル11dのデータは、ビット線対23B、24B、及びセンスアンプ60Bを用いることにより読み出される。このように、通常のDRAM動作が実行される。
不揮発性メモリ50bや50dへのデータの書き込みにおいて、ビット線対23、24を用いる方式は適用できない。従って、本実施の形態において、メモリセル11は、図8に示された構造を有するように形成される。「セルフリフレッシュ」動作は、第三、第四の実施の形態と同様の方式により実行される。これにより、それら実施の形態と同様の効果が得られる。尚、図10において、「折りたたみ型」のビットライン配置が示されたが、このメモリセルアレイ10aには「開放型」のビットライン配置も適用され得る。
本発明において、メモリセル11の配列は上記のものに限られず、当業者が容易に想到する範囲で適宜変更され得る。また、ビットラインの配置形状も、「折りたたみ型」や「開放型」など、適当な配置形状が選択され得る。
図1は、本発明の第一の実施の形態に係る半導体記憶装置の構成を示す回路図である。 図2は、本発明の第一の実施の形態に係る半導体記憶装置の構造を示す平面概略図である。 図3は、本発明の第一の実施の形態に係る半導体記憶装置の構造を示す断面図である。 図4は、本発明の第一の実施の形態に係る半導体記憶装置の動作を説明するための回路図である。 図5は、本発明の第一の実施の形態に係るメモリセルにおけるリーク電流特性を示すグラフである。 図6Aは、本発明の第一の実施の形態に係る半導体記憶装置の製造工程を示す断面図である。 図6Bは、本発明の第一の実施の形態に係る半導体記憶装置の製造工程を示す断面図である。 図6Cは、本発明の第一の実施の形態に係る半導体記憶装置の製造工程を示す断面図である。 図7は、本発明の第一の実施の形態に係る半導体記憶装置の構成を示すブロック図である。 図8は、本発明の第三の実施の形態に係る半導体記憶装置の構造を示す断面図である。 図9は、本発明の第五の実施の形態に係る半導体記憶装置の構成を示す回路図である。 図10は、本発明の第六の実施の形態に係る半導体記憶装置の構成を示す回路図である。
符号の説明
1 基板
2 拡散領域
5 層間絶縁膜
10 メモリセルアレイ
11 メモリセル
21 第1ワード線
22 第2ワード線
23 第1ビット線
24 第2ビット線
25 対向電極
27 ビット線コンタクト
30 トランジスタ
31 ゲート絶縁膜
32 ゲート電極
40 キャパシタ
41 上部電極
42 誘電体膜
43 下部電極
44 キャパシタコンタクト
50 不揮発性メモリ
51 第1ゲート絶縁膜
52 第2ゲート絶縁膜
53 フローティングゲート
54 コントロールゲート
56 トンネル絶縁膜
57 埋め込み絶縁膜
58 PNダイオード
60 センスアンプ
81、83、84 絶縁膜
82、85 ポリシリコン膜
100 半導体記憶装置
110 チップ
120 電源
130 制御ユニット
132 スイッチング検出器

Claims (23)

  1. マトリックス状に配置された複数のメモリセルを有し、
    前記複数のメモリセルの各々は、第1、第2ワード線、及び第1、第2ビット線に接続され、
    前記複数のメモリセルの各々は、
    トランジスタと、
    キャパシタと、
    不揮発性メモリと
    を具備し、
    前記トランジスタは、
    前記第1ワード線に接続されたゲートと、
    前記第1ビット線に接続されたドレインと、
    前記キャパシタに接続されたソースと
    を備え、
    前記不揮発性メモリは、
    基板の上に形成されるコントロールゲートと、
    前記基板と前記コントロールゲートとの間に絶縁膜に囲まれて形成されるフローティングゲートと、
    前記基板中に形成された第1拡散領域及び第2拡散領域と
    を備え、
    前記コントロールゲートは、前記第2ワード線に接続され、
    前記第1拡散領域は、前記第2ビット線に接続され、
    前記第2拡散領域は、前記トランジスタの前記ソースに接続され、
    前記第1拡散領域と前記第2拡散領域との間の領域が非導通になるように、前記第1拡散領域と前記第2拡散領域との間に埋め込み絶縁膜が形成された
    半導体記憶装置。
  2. 請求項1に記載の半導体記憶装置において、
    前記複数のメモリセルは、
    第1メモリセルと、
    第2メモリセルと
    を含み、
    前記第1メモリセルに接続する前記第1ビット線は、前記第2メモリセルに接続する前記第2ビット線と共通であり、
    前記第1メモリセルに接続する前記第2ビット線は、前記第2メモリセルに接続する前記第1ビット線と共通である
    半導体記憶装置。
  3. 請求項1又は2に記載の半導体記憶装置において、
    前記第1ビット線と前記第2ビット線は、同一のセンスアンプに接続される
    半導体記憶装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体記憶装置において、
    前記基板の導電型はp型であり、
    前記第1拡散領域及び前記第2拡散領域の導電型はn型である
    半導体記憶装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の半導体記憶装置において、
    トンネル絶縁膜が、前記第1拡散領域と前記フローティングゲートとの間に形成され、
    電子は、トンネル効果により、前記トンネル絶縁膜を通過する
    半導体記憶装置。
  6. 請求項1乃至4のいずれかに記載の半導体記憶装置において、
    トンネル絶縁膜が、前記第2拡散領域と前記フローティングゲートとの間に形成され、
    電子は、トンネル効果により、前記トンネル絶縁膜を通過する
    半導体記憶装置。
  7. 請求項に記載の半導体記憶装置において、
    電源がオフされる時、
    前記第1ワード線にゲート電圧が印加され、
    前記第2ワード線に第1制御電圧が印加され、
    前記キャパシタに蓄積されている第1データ電荷に対応するバックアップ電荷が、前記フローティングゲートに現れる
    半導体記憶装置。
  8. 請求項に記載の半導体記憶装置において、
    前記第2ビット線に印加される電圧レベルは、前記第1ビット線に印加される電圧レベルの逆に設定される
    半導体記憶装置。
  9. 請求項又はに記載の半導体記憶装置において、
    前記第1制御電圧は、正の電圧である
    半導体記憶装置。
  10. 請求項又はに記載の半導体記憶装置において、
    前記第1制御電圧は、負の電圧である
    半導体記憶装置。
  11. 請求項乃至10のいずれかに記載の半導体記憶装置において、
    電源がオンされる時、
    前記第2ワード線に第2制御電圧が印加され、
    前記バックアップ電荷に対応する第2データ電荷が、前記キャパシタに蓄積される
    半導体記憶装置。
  12. 請求項乃至10のいずれかに記載の半導体記憶装置において、
    電源がオンされる時、
    前記キャパシタの電圧レベルがHighに設定された後に、前記第2ワード線に第2制御電圧が印加され、
    前記バックアップ電荷に対応する第2データ電荷が、前記キャパシタに蓄積される
    半導体記憶装置。
  13. 請求項11又は12に記載の半導体記憶装置において、
    GIDL(Gate Induced Drain Leakage)電流が、前記第2拡散領域を介して、前記キャパシタと前記基板の間に流れる
    半導体記憶装置。
  14. 請求項11乃至13のいずれかに記載の半導体記憶装置において、
    前記第2制御電圧は、負の電圧である
    半導体記憶装置。
  15. マトリックス状に配置された複数のメモリセルを有し、
    前記複数のメモリセルの各々は、
    キャパシタと、
    前記キャパシタに接続されたトランジスタと、
    前記トランジスタ及び前記キャパシタに接続された不揮発性メモリと
    を具備し、
    前記不揮発性メモリは、
    基板の上に形成されるコントロールゲートと、
    前記基板と前記コントロールゲートとの間に絶縁膜に囲まれて形成されるフローティングゲートと、
    前記基板中に形成された第1拡散領域及び第2拡散領域と
    を備え、
    前記第1拡散領域と前記第2拡散領域との間の領域が非導通になるように、前記第1拡散領域と前記第2拡散領域との間に埋め込み絶縁膜が形成され、
    電源がオフされる時、前記キャパシタに蓄積されている第1データ電荷に対応するバックアップ電荷が、前記不揮発性メモリに記憶され、
    電源がオンされる時、前記バックアップ電荷に対応する第2データ電荷が、前記キャパシタに蓄積される
    半導体記憶装置。
  16. 請求項11乃至15のいずれかに記載の半導体記憶装置において、
    前記第2データ電荷は、前記第1データ電荷が示すデータが反転されたデータを示す
    半導体記憶装置。
  17. 請求項16に記載の半導体記憶装置において、
    電源がオンされた後、前記複数のメモリセルにおいて、ビット反転操作が行われる
    半導体記憶装置。
  18. 請求項に記載の半導体記憶装置において、
    電源がオフされる時、
    前記第2ワード線に第1制御電圧が印加され、
    前記キャパシタに蓄積されている第1データ電荷に対応するバックアップ電荷が、前記フローティングゲートに現れる
    半導体記憶装置。
  19. 請求項18に記載の半導体記憶装置において、
    前記第1制御電圧は、正の電圧である
    半導体記憶装置。
  20. 請求項18に記載の半導体記憶装置において、
    前記第1制御電圧は、負の電圧である
    半導体記憶装置。
  21. 請求項18乃至20のいずれかに記載の半導体記憶装置において、
    電源がオンされる時、
    前記キャパシタの電圧レベルがHighに設定された後に、前記第2ワード線に第2制御電圧が印加され、
    前記バックアップ電荷に対応する第2データ電荷が、前記キャパシタに蓄積される
    半導体記憶装置。
  22. 請求項21に記載の半導体記憶装置において、
    前記第2制御電圧は、負の電圧であり、
    GIDL(Gate Induced Drain Leakage)電流が、前記第2拡散領域を介して、前記キャパシタと前記基板の間に流れる
    半導体記憶装置。
  23. 請求項乃至22のいずれかに記載の半導体記憶装置において、
    前記複数のメモリセルにおけるデータを制御する制御ユニットと、
    スイッチと、
    前記スイッチ及び前記制御ユニットに接続されたスイッチング検出器と
    を更に具備し、
    前記スイッチング検出器は、前記スイッチがオフにされたことを検出し、前記スイッチがオフになったことを示すスイッチオフ信号を前記制御ユニットに出力し、
    前記制御ユニットは、前記スイッチオフ信号を受け取った場合、前記バックアップ電荷が前記不揮発性メモリに記憶された後に電源がオフされるように、前記複数のメモリセルを制御する
    半導体記憶装置。
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