JP4370272B2 - 給湯システムの配管施工診断方法、給湯システム、その診断装置および診断用プログラム - Google Patents

給湯システムの配管施工診断方法、給湯システム、その診断装置および診断用プログラム Download PDF

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Description

本発明は、給湯機から出湯される湯を、台所、浴室、洗面所などの複数の給湯先に対して異なる温度で同時に供給できるようにされた給湯システムを施工した場合において、この給湯システムの複数の給湯管が適切に施工されているか否かを判断するための技術に関する。
従来の給湯システムの具体例としては、給湯機と湯水混合ユニットとを組み合わせたものがある(たとえば、特許文献1,2を参照)。前記湯水混合ユニットは、前記給湯機から出湯した湯に水を混合させてその温度調整を行なう複数の湯水混合弁を有している。これら複数の湯水混合弁の下流には、給湯管が接続される複数の出湯経路が形成されており、湯水混合弁によって温度調整された湯は、それら複数の出湯経路から給湯管を経て、台所、浴室、洗面所などの所望の給湯先に送られるようになっている。また、前記給湯機および湯水混合ユニットには、リモコンが通信接続されており、このリモコンによって給湯先ごとの目標給湯温度を設定できるようになっている。
このような構成の給湯システムによれば、給湯機から湯水混合ユニットに湯が供給された際に、複数の湯水混合弁を利用して異なる温度の湯を生成することが可能である。したがって、台所、浴室、洗面所などの複数の給湯先に対して、リモコンで設定されている目標出湯温度の湯を同時に供給することが可能であり、ユーザにとって便利である。
しかしながら、従来においては、次に述べるような解決すべき課題があった。
すなわち、給湯システムを施工した場合には、これを実際に使用する前に、その施工が適切になされているか否かを確認することが望まれる。前記したような給湯システムでは、湯水混合ユニットの複数の出湯経路に対して複数の給湯管が接続される独特な構成を有しており、この部分の配管接続が不適切であると、給湯システムを適正に使用することができない。したがって、複数の給湯管の接続が適正か否かを使用前に確認することは重要である。
ところが、従来においては、そのような確認作業を容易かつ適切に行なうための手段は、なんら提案されていないのが実情である。このため、従来では、給湯システムを試験運転させることによって、各給湯先に目標給湯温度の湯が適切に供給されるか否かといった確認作業を行なう必要があり、その作業は面倒なものとなっていた。また、配管接続が適正か否かが不明な段階で給湯システムを運転させたのでは、万一、その配管接続が不適切である場合に、事故が発生する虞れもある。なお、本出願人は、給湯機用の故障診断支援装置を先に提案しているが(たとえば、特許文献3,4を参照)、湯水混合ユニットの複数の出湯経路に複数の給湯管を接続させるという独特な構造をもつ給湯システムに対しては、そのような給湯機用の故障診断支援装置をそのまま適用しても、配管施工の適否を適切に判断することはできない。
特開平11−270868号公報 特開2003−83603号公報 特開2001−311548号公報 特開2004−53112号公報
本発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、給湯システムを実際に運転させるようなことなく、湯水混合ユニットの複数の出湯経路に対して複数の給湯管が適正に接続されているか否かの診断を、容易かつ適切に行なうことができるようにすることを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面によれば、給湯システムの配管施工診断方法が提供される。この給湯システムの配管施工診断方法は、給湯機から出湯した湯に水を混合させてその温度調整を行なうための複数の湯水混合手段を有する湯水混合ユニットを備え、この湯水混合ユニットには、前記複数の湯水混合手段の下流部に形成され、かつ先栓を備えた複数の給湯管が接続される複数の出湯経路と、これら複数の出湯経路の個々の水流を検出可能な水流検出手段とが設けられている給湯システムを対象とし、配管施工の適否を診断するための方法であって、前記複数の給湯管の先栓を1つずつ個別に開いていくステップと、前記ステップが実行されている過程において、前記複数の出湯経路のうち、前記水流検出手段により水流が検出された出湯経路を先栓の開かれた給湯先に対応するものであると認定して、前記複数の出湯経路と前記複数の給湯先との対応関係を判断するステップと、前記ステップで判断された対応関係の内容が、別途準備されている適否判断用のデータに基づいて適正か否かを判断することにより、前記複数の給湯管の接続の適否を決定するステップと、を有していることを特徴としている。
本発明の第2の側面によれば、給湯システムが提供される。この給湯システムは、給湯機から出湯した湯に水を混合させてその温度調整を行なうための複数の湯水混合手段を有する湯水混合ユニットを備えており、この湯水混合ユニットには、前記複数の湯水混合手段の下流部に形成され、かつ先栓を備えた複数の給湯管が接続される複数の出湯経路と、これら複数の出湯経路の個々の水流を検出可能な水流検出手段とが設けられている、給湯システムであって、前記複数の給湯管の先栓を1つずつ個別に開いていく操作が行なわれるときに、前記複数の出湯経路のうち、前記水流検出手段により水流が検出された出湯経路を先栓の開かれた給湯先に対応するものであると認定して、前記複数の出湯経路と前記複数の給湯先との対応関係を判断するとともに、この判断された対応関係の内容が、予め記憶されている適否判断用のデータに基づいて適正か否かを判断することにより、前記複数の給湯管の接続の適否を決定することが可能な診断手段を、備えていることを特徴としている。
本発明の第3の側面によれば、給湯システム用診断装置が提供される。この給湯システム用診断装置は、給湯機から出湯した湯に水を混合させてその温度調整を行なうための複数の湯水混合手段を有する湯水混合ユニットを備え、この湯水混合ユニットには、前記複数の湯水混合手段の下流部に形成され、かつ先栓を備えた複数の給湯管が接続される複数の出湯経路と、これら複数の出湯経路の個々の水流を検出可能な水流検出手段と、この水流検出手段からの検出信号を受信可能な制御手段とが設けられている給湯システムを対象として使用され、かつ前記制御手段との通信機能を有するデータ処理手段および表示手段を備えている、給湯システム用診断装置であって、前記データ処理手段は、複数の給湯先を1つずつ個別に指定し、かつその指定された給湯先の先栓が開かれることを促す表示を前記表示手段に行なわせるステップと、前記ステップが実行されている過程において、前記給湯システムの制御手段にアクセスすることにより、前記複数の出湯経路のうち、前記水流検出手段によって水流が検出された出湯経路を判別し、かつこの判別された出湯経路が先栓の開かれた給湯先に対応するものであると認定して、前記複数の出湯経路と前記複数の給湯先との対応関係を判断するステップと、前記ステップにおいて判断された対応関係のデータが、このデータ処理手段に予め記憶されている適否判断用のデータに基づいて適正であるか否かを判断することにより、前記複数の給湯管の接続の適否を決定するステップと、を実行可能に構成されていることを特徴としている。
本発明の第4の側面によれば、給湯システム診断用プログラムが提供される。この給湯システム診断用プログラムは、給湯機から出湯した湯に水を混合させてその温度調整を行なうための複数の湯水混合手段を有する湯水混合ユニットを備え、この湯水混合ユニットには、前記複数の湯水混合手段の下流部に形成され、かつ先栓を備えた複数の給湯管が接続される複数の出湯経路と、これら複数の出湯経路の個々の水流を検出可能な水流検出手段とが設けられている給湯システムに具備され、またはこの給湯システムに通信接続されるデータ処理手段に格納されて使用される給湯システム診断用プログラムであって、複数の給湯先を1つずつ個別に指定し、かつその指定された給湯先の先栓が開かれることを促す表示を、前記データ処理手段に接続される表示手段に実行させるステップと、前記ステップが実行されている過程において、前記複数の出湯経路のうち、前記水流検出手段により水流が検出される出湯経路を判別し、かつこの判別した出湯経路が先栓の開かれた給湯先に対応するものであると認定して、前記複数の出湯経路と前記複数の給湯先との対応関係を判断するステップと、前記対応関係のデータが、所定の適否判断用のデータに基づいて適正か否かを判断することにより、前記複数の給湯管の接続の適否を決定するステップと、を前記データ処理手段に実行させるデータを含んでいることを特徴としている。
本発明においては、複数の給湯管の先栓を1つずつ個別に開く操作は行なうものの、給湯システムを運転させることなく複数の給湯管の接続が適正か否かを診断することができる。したがって、配管接続に不備があるにも拘わらず、給湯システムが試験運転されることに起因して事故が発生するといった不具合を適切に回避可能である。また、試験運転が不要であることにより、その作業は容易となり、また運転の準備が整っていなくても診断を行なうことが可能であるため、作業の迅速性にも優れる。
さらに、本発明においては、給湯管の先栓を実際に開き、その際に水流があった出湯経路が先栓の開かれた給湯先に対応するものであると認定し、複数の給湯先と複数の出湯経路との対応関係を判断している。このような判断手法によれば、給湯管に実際に水が流され、かつその水流を検出しているために、このようにして判断された給湯先と出湯経路との対応関係は、正確なものとなる。また、このようにして判断された対応関係が、適正な配管接続であるか否かは、別途準備された適否判断用のデータに基づいて判断されるために、その判断はやはり正確に、かつ容易に行なえることとなる。給湯システムの具体的な構造などとは無関係に(構造を熟知していなくても)、その判断を行なうことが可能である。さらに、本発明では、先栓の開け閉め操作については診断者が行なうとしても、それ以外の処理は、データ処理手段を利用して行なわせることが可能であり、診断者の労力負担を少なくするのに好適である。また、診断の手順が守られていれば、給湯管の接続の適否についての結論は正確なものとなり、その診断結果に対する信頼性は非常に高いものとなる。
さらに重要な効果として、本発明によれば、配管接続が適正か否かの診断を行なっている過程において、給湯先と出湯経路との実際の対応関係が判断されるため、給湯システムをその後実際に運転させる際に必要とされる給湯先と出湯経路との対応関係の設定データとして、前記対応関係のデータを適切かつ有効に利用することもできる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明が適用される給湯システムの一実施形態を示している。本実施形態の給湯システムAは、給湯機1、湯水混合ユニット2、および複数のリモコン3(3A〜3C)を備えている。
給湯機1は、たとえばガス燃焼式の給湯機であり、その基本的なハード構成は、従来既知のものと同様である。具体的には、この給湯機1は、缶体11内に送風ブロア16から燃焼用空気を送り込みながら、燃焼器12により燃料ガスを燃焼させるようになっている。この燃焼器12の上方には、水管13を有する熱交換器14が設けられている。水管13の入水口13aには、水道管などの給水管40Aが接続されている。熱交換器14の熱交換により得られた湯は、水管13の出湯口13bから出湯し、配管41を介して湯水混合ユニット2の給湯口21aに供給されるようになっている。
給湯機1は、制御部10を備えている。この制御部10は、CPUやこれに付属する各種のメモリを具備して構成されており、また湯水混合ユニット2やリモコン3との通信を行なうための通信回路(図示略)も具備している。この制御部10は、出湯温度の変更制御を実行する。この制御は、燃焼器12に対する燃料ガスの供給量調整、あるいは熱交換器14を通過した湯に水を混合させるバイパス経路13cに設けられている流量調整弁15の開度を調整するなどして行なわれる。この給湯機1においては、後述する複数の先栓6A〜6Cのいずれかが開状態とされることにより水管13内に水流が生じ、かつその流量が予め定められた閾値を超えると、燃焼器12などが駆動するようになっている。また、前記流量が閾値以下に減少すると、燃焼器12などの駆動が停止されるようになっており、このような制御も制御部10が担当している。
複数のリモコン3としては、たとえば台所に設置されるメインのリモコン3Aと、浴室や洗面所に設置されるサブのリモコン3B,3Cとがある。これらのリモコン3は、いずれも目標給湯温度や給湯流量(最大給湯流量)などのデータを入力設定するための複数の操作スイッチ31、液晶パネルなどを用いて構成されたデータ表示用の表示部32、および各種のデータ処理などを実行する制御部30を備えている。この制御部30は、給湯機1の制御部10との間で通信線50を介してデータ通信を行なう機能も有している。通信線50には、給湯機1から各リモコン3に対して駆動電力を供給すべく直流電圧印加がなされており、前記データ通信方式としては、AM変調波が重畳されて伝送される重畳2芯方式が用いられている。各リモコン3において目標給湯温度などのデータが入力設定されると、このデータは、湯水混合ユニット2の後述する制御部20に送信される。ただし、サブのリモコン3B,3Cは、それらが設置されている浴室または洗面所についてのデータを設定し得るに過ぎないのに対し、メインのリモコン3Aにおいては、サブのリモコン3B,3Cで設定されたデータ内容を取り込んで記憶可能であり、また台所、浴室、洗面所のいずれの給湯先についても目標給湯温度などのデータを入力設定できるようになっている。
湯水混合ユニット2は、給湯口21aを有する湯用の配管21A、水道管などの給水管40Bが接続された入水口21bを有する水用の配管21B、これらの配管21A,21Bに流れる湯と水を所定の比率で混合させて所望温度の湯を生成するための複数の湯水混合弁23(23A〜23C)、およびこれら複数の湯水混合弁23の駆動制御を行なう制御部20を備えている。複数の湯水混合弁23の下流側には、それと同数の配管24A〜24Cが接続されている。ただし、配管24Cは、2つに分岐しており、湯水混合弁23個数増加を抑制しつつ、給湯先を増やしている。この構成により、3つの湯水混合弁23の下流側には、4つの出湯経路R1〜R4が設けられている。これらの出湯経路R1〜R4の終端は、給湯管60A〜60Dを接続するための接続口24a〜24dとなっている。後述する診断方法および診断装置は、それら出湯経路R1〜R4に対して給湯管60A〜60Dが適正に接続されているか否かを診断するのに用いられる。なお、給湯管60A〜60Dは、たとえば台所、浴室、および2箇所の洗面所など、所望の給湯先まで湯を流通させるものであり、それらの終端には、先栓(給湯栓)6A〜6Dが取り付けられている。
図2を参照して湯水混合ユニット2の構造をさらに詳述する。各湯水混合弁23の入湯・入水用の上流口には、配管21A,21Bの終端またはそれらの分岐配管が接続されている。各湯水混合弁23は、たとえば電動モータMの駆動によって弁本体23aを動作させることにより湯と水の混合割合を変更自在である。配管21A,21Bのうち、湯水混合弁23よりも上流側には、一対の開閉弁22A,22B、入湯温度ならびに入水温度を検出するための一対の温度センサ70A,70B、および各湯水混合弁23からの逆流を防止する複数の逆止弁74が設けられている。各湯水混合弁23の下流側の配管24A〜24Cには、各湯水混合弁23から流出した湯の温度を検出するための温度センサ71、各湯水混合弁23から流出する湯の最大流量を制限するための過流出防止弁72、および流量センサ73A〜73Dが設けられている。この流量センサ73A〜73Dは、配管施工の診断時において、4つの出湯経路R1〜R4のいずれに水流が発生しているかを判断するための水流検出手段としての役割をも果たす。前記した各種センサからの信号は制御部20に送信され、また前記した各種の弁(逆止弁を除く)は、制御部20により駆動制御される。
制御部20は、給湯機1の制御部10と同様に、CPUやこれに付属する各種のメモリを具備して構成されており、また図1に示すように、給湯機1の制御部10との間で通信線51を介して通信を行なう通信回路(図示略)も具備している。この通信方式も、先に述べたのと同様な重畳2芯方式である。ただし、湯水混合ユニット2には、たとえば商用電源から電力供給が行なわれるようになっており、通信線51を利用した電力供給は行なわれない。この制御部20は、リモコン3からの指令や、この制御部30の記憶部に記憶されている制御プログラムなどに基づいて、各種のデータ処理や湯水混合ユニット2の各部の動作制御処理を行なう。そして、後述するように、所定の診断装置が通信接続され、かつこの診断装置から指示があったときには、その指示にしたがった制御を行なうようになっている。
次に、前記した給湯システムAを運転させる際の作用について、簡単に説明しておく。
まず、リモコン3A〜3Cの操作スイッチ31が操作されて、台所、浴室、および洗面所のそれぞれにおける目標給湯温度などのデータが設定されると、これらのデータは湯水混合ユニット2の制御部20に送信され、かつこの制御部20に記憶される。次いで、先栓6A〜6Dのいずれかが開かれると、給湯機1の燃焼器12の駆動が開始されて給湯が実行されることとなるが、その際、制御部20は複数の流量センサ73A〜73Dからの流量検出信号に基づいて出湯経路R1〜R4のいずれに水流が生じているかを判断する。制御部20には、出湯経路R1〜R4と複数の給湯先との対応関係のデータが記憶されており(このデータは、後述する配管施工の診断方法が実施されることにより得ることが可能である)、この対応関係に基づいて制御部20は、台所、浴室、および洗面所のいずれが給湯先であるかを判断する。その後、制御部20は、その給湯先の目標給湯温度に基づいて給湯機1の出湯温度を決定し、この出湯温度で出湯を行なう旨の指示を給湯機1の制御部10に対して行なう。この出湯温度は、たとえば目標給湯温度よりも5〜10°C程度高い温度である。給湯機1は前記指示にしたがった温度の湯を湯水混合ユニット2に向けて出湯することとなり、制御部20は、この湯が目標給湯温度となるように給湯先に対応する湯水混合弁23を制御する。この湯水混合弁23によって温度調整された湯が、所定の給湯先に供給される。
次に、本発明に係る給湯システムの配管施工診断方法の一例について、前記した給湯システムAを対象として実施する場合について説明する。
本実施形態の配管施工診断方法においては、図1に示すように、診断装置Bを用いる。この診断装置Bは、データ処理部80、文字やその他の画像を表示可能な表示部81、および操作部82を備えている。この診断装置Bは、たとえばディスプレイを有するパーソナルコンピュータに、後述するようなステップを実行させるための給湯システム診断用のプログラムをインストールすることによって実現されたものである。この診断装置Bは、給湯システムAの制御部20との間でデータ通信可能な機能を有しており、通信線51または50の適当な箇所にインタフェース89を介して接続して使用する。通信線50,51は、給湯機1の制御部30において互いに接続されているために、これら通信線50,51のいずれかに接続された装置(たとえば、診断装置B)は、全て同一通信線上に接続されたものとなり、通信線50,51のいずれかに接続された他の全ての装置との間で相互に通信可能である。
診断装置Bを用いた配管施工診断方法では、表示部81に診断者に対するメッセージを適宜表示させることにより、診断者に所定の操作を行なうことを促すようになっている。これに対応して、所定の操作がなされると、データ処理部80は、その操作内容に応じてデータ処理を実行し、また必要に応じて湯水混合ユニット2の制御部20にアクセスし、制御部20から必要な情報を受け取るなどして、診断処理を進めていくようになっている。以下、データ処理部80の具体的な動作処理手順の一例について、図3〜図5のフローチャートを参照しつつ説明する。
データ処理部80は、まず、湯水混合ユニット2の出湯経路R1〜R4が、台所、浴室、洗面所などの複数の給湯先のいずれに対応するものであるかを判断するための処理を実行する。この処理は、概略的には、先栓6A〜6Dの全てを閉じた状態から、これらを1つずつ順番に個々に開かせて、出湯経路R1〜R4のいずれに水流が生じているかを検出する内容であり、これを実現するために、データ処理部80は、具体的には次のような制御を実行する。なお、このデータ処理部80による診断は、給湯システムAの運転オフモードにおいて行なうことが可能である。
すなわち、データ処理部80は、たとえば「全ての先栓が閉じていますか?」のメッセージを表示部81に表示させる(S1)。これに対し、先栓6A〜6Dの全てが閉じられていると、操作部82において「はい」の操作が診断者によって行なわれる(S2,YES)。これとは異なり、先栓6A〜6Dの全てが閉じられていない場合には、操作部82において「はい」の操作はなされないために(「いいえ」の操作がなされる)、この場合には、表示部81に、たとえば「先栓の全てを閉じてください。閉じましたか?」のメッセージを表示させて、その旨を催促する(S12)。これに対応して、その後「はい」の操作がなされない場合、この診断方法を続行することが困難であるため、データ処理部80は、たとえば「先栓の状態を確認してください」のメッセージを表示部81に表示させてから、その制御動作を終了する(S13:NO,S14)。
先栓6A〜6Dの全てが閉じられていることにより、ステップS2またはステップS13において「はい」の操作が行なわれると、データ処理部80は、水流検出処理を実行する(S3)。この処理は、先栓6A〜6Dの全てが実際に閉じられているか否かを判断するためのものであり、データ処理部80が制御部20にアクセスし、この制御部20から流量センサ73A〜73Dの検出信号に基づいた流量データを受信することにより判断される。流量センサ73A〜73Dのいずれにおいても水流が検出されていなければ、先栓6A〜6Dの全てが適切に閉じられていることとなる。また、給湯管60A〜60Dには、水漏れが発生していないと考えることができる。したがって、この場合には、次のステップに進む(S4:YES)。なお、水流検出があった場合には、先栓6A〜6Dの少なくとも一部が開いているか、あるいは給湯管60A〜60Dに水漏れを生じている可能性がある。したがって、このような場合には、この診断方法をそれ以上適切に続行することは困難であり、または続行しても無駄となるため、この場合には先のステップS14を経て終了する(S4:NO,S14)。
先栓6A〜6Dの全てが閉じられて、流量センサ73A〜73Dによる水流検出が無い場合(S4:YES)、データ処理部80は、その後出湯経路R1〜R4のいずれが台所に対応するかを判断するための制御を実行する。この制御では、データ処理部80は、たとえば「台所の先栓を1つ開いてください」のメッセージを表示部81に表示させてから、水流検出処理を実行する(S5,S6)。診断者が前記メッセージにしたがって台所の先栓の1つを実際に開くと、出湯経路R1〜R4のいずれかに水流が発生することとなるが、データ処理部80は、制御部20から流量センサ73A〜73Dによって検出されている流量データを受信することにより、その出湯経路R1〜R4がいずれであるかを判断する。そして、水流検出があり、かつ水流が発生している出湯経路が複数ではない場合、データ処理部80は、その水流が発生している出湯経路の給湯先は、台所であると判断し、かつその旨のデータを記憶する(S7:NO,S15:NO,S16)。なお、このステップでは、前記データは一時的にRAMに記憶されるだけであり、後述するステップS40において、配管接続が適正であると判断された時点において、EEPROMなどの不揮発性メモリに正規に記憶されることとなる。また、後述するステップS42において、配管接続は適正ではないと判断された場合には、そのデータの記憶はなされない。
前記とは異なり、水流検出が無い場合には(S7:YES)、台所の先栓が実際に開かれていない可能性があるため、データ処理部80は、たとえば「先栓の状態を確認してください。先栓は開いていますか?」のメッセージを表示部81に表示させて、診断者に注意を喚起する(S8)。これに対し、「はい」の操作がなされたときには、先栓が開いているにも拘わらず水流が無いことを意味するため、この場合、データ処理部80は、配管接続は適正ではないと判断し、たとえば「配管を接続し直してください」の表示を実行させてから終了する(S9:YES,S10,S11)。また、1つのみの先栓が開かれているにも拘わらず複数の出湯経路で水流が発生していることも適正ではなく、このような状態が生じている場合にも、データ処理部80は、配管接続は適正ではないと判断する(S15:YES,S10)。
前記したように、出湯経路R1〜R4のいずれが台所の先栓に対応するものかが判断された後には、出湯経路R1〜R4の他の部分についても、それに対応する給湯先を判断する制御を実行していく。この制御では、まずデータ処理部80は、たとえば「台所の先栓を閉じてください」のメッセージを表示部81に表示させ(S17)、診断者にその旨を促す。データ処理部80は、その後水流検出処理を行ない、出湯経路R1〜R4のいずれかにおいて水流が生じていれば、以降の診断を適切に進めることができないために所定のメッセージを表示部81に表示させてから終了する(S18:NO,S22)。前記とは異なる場合には、データ処理部80は以降の診断を続行すべく、たとえば「台所の他の先栓はないですか?」のメッセージを表示部81に表示させる(S18:YES,S19)。台所の先栓は、1つであるとは限らず、たとえば2つ設けられている場合があり、前記表示はそのような場合に対処するためのものである。これに対し、「はい」の操作がなされない場合には(S20:NO)、前述した台所の先栓を1つ開いてからそれに対応する出湯経路を判断した制御と同様な制御を繰り返して実行する。これにより、台所に複数の先栓が設けられている場合においても、それら複数の先栓のそれぞれに対応する出湯経路が適切に判断されることとなる。台所に他の先栓が設けられていない場合には、浴室および洗面所の先栓が出湯経路R1〜R4のいずれに対応するかを判断する処理に進む(S20:YES,S21)。この処理は、台所の先栓について行なったのと同様な処理であり、その詳細は省略する。もちろん、この処理では、表示部81に表示されるメッセージ中の給湯先の名称は、「台所」に代えて、「浴室」または「洗面所」とされる。
本実施形態の給湯システムAでは、湯水混合ユニット2に4本の給湯管60A〜60Dを接続可能であり、台所、浴室、洗面所の3箇所の給湯先に加え、もう1つ余分に給湯先を設定することができる。このことに対応して、データ処理部80は、次のような制御を実行する。すなわち、データ処理部80は、たとえば「他に給湯管が接続された出湯経路がありますか?」のメッセージを表示部81に表示させる(S23)。これに対し、「はい」の操作がなされたときには(S24:YES)、たとえば「その先栓を開いてください」のメッセージを表示させ(S25)、それ以降は、そのメッセージに対応して開かれた先栓が設けられている給湯先が出湯経路R1〜R4のいずれに対応するかを判断するための処理を実行する。この処理の手順は、先に述べた台所の先栓に対応する出湯経路を判断する場合と同様であり、前記先栓が開かれた状態で水流検出処理を実行し(S26)、その水流が検出された出湯経路を前記先栓が設けられている給湯先に対応するものと判断し、かつその旨を記憶する(S27:NO,S32:NO,S33)。ただし、この処理では、その給湯先を、台所、浴室、および洗面所と区別するために、便宜的に、その他の給湯先とする。
以上の処理により、台所、浴室、洗面所、およびその他の計4箇所の給湯先と4つの出湯経路R1〜R4との対応関係が判断され、かつそのデータがデータ処理部80に記憶されることとなる。なお、その他の給湯先に対応する出湯経路を判断する過程において、先栓が開かれているにも拘わらず、水流検出がなされない場合(S27:YES)、あるいは1つの先栓のみが開かれているにも拘わらず複数の出湯経路で水流が発生した場合には(S32:YES)、データ処理部80は、先の台所の先栓についての処理の場合と同様に、配管接続は適正ではないと判断し、それに対応した表示を行なわせてから、処理を終了する(S30,S31)。また、図5には、ステップS33の後のステップとして、S33〜S36が実行され、既述のステップS23,S24に戻されるようになっているが、このような動作を行なわせると、湯水混合ユニットが最大4本の給湯管を接続可能な仕様ではなく、それよりも多くの本数の給湯管を接続できる仕様とされている場合にも好適に対処できることとなる。
複数の給湯先の全てについて、前記の処理を実行し終えると(S24:NO)、その後データ処理部80は、前記の処理によって得られた複数の給湯先と出湯経路R1〜R4との対応関係が、所定の条件に合致するか否かを判断する(S38)。データ処理部80には、その条件を定めた適否判断用のデータが予め記憶されており、前記判断は、このデータに基づき行なわれる。前記適否判断用のデータに基づいた適否判定の具体例を示すと、次の表1のとおりである。表1における符号R1〜R4は、出湯経路R1〜R4を意味している。
Figure 0004370272
給湯先と出湯経路R1〜R4との対応関係が、後述する5つの条件に違反せず、たとえば表1に示すパターン1〜4のいずれかに該当するような場合、データ処理部80は、給湯管60A〜60Dの接続が適正であると判断する(S39:YES,S40)。この場合、診断者にその旨を示すためのメッセージを表示部81に表示させてから診断処理を終える(S41)。
これに対し、たとえばパターン5〜9のいずれかに該当するような場合、データ処理部80は、給湯管60A〜60Dの接続が適正ではないと判断し、その旨を示すメッセージを表示部81に表示させてから診断処理を終える(S39:NO,S42,S43)。給湯管60A〜60Dの接続が適正であるための条件としては、たとえば、次の5つの条件が挙げられ、これらの1つにでも反していれば、配管接続は適正ではないと判断される。このため、表1のパターン5〜9以外にも、配管接続が適正でないと判断される場合がある。
第1の条件は、各給湯先に対応する出湯経路の数が2以下であること。パターン5は、台所に3つの出湯経路R1〜R3が対応しているため、この条件に反している。第2の条件は、台所、浴室、洗面所のそれぞれには必ず対応した出湯経路が存在すること。パターン6は、浴室に対応する出湯経路が存在しないため、この条件に反している。第3の条件は、各給湯先に対応する出湯経路どうしが重複していないこと。パターン7は、台所および浴室に出湯経路R1が対応しているため、この条件に反している。第4の条件は、1つの給湯先に2つの出湯経路が対応する場合、その出湯経路はR3,R4であること。パターン8は、洗面所に対応する出湯経路が出湯経路R1,R4であるため、この条件に反している。第5の条件は、出湯経路R3,R4は、台所、浴室、洗面所に分かれないこと。パターン9は、台所および浴室に出湯経路R3,R4が分かれているため、この条件に反している。
このように、適否判断用のデータは、複数の給湯先と出湯経路R1〜R4との対応関係が適正か否かの判断基準を具体的に示しており、このようなデータに基づいて、先の対応関係が適正か否かが容易かつ正確に判断されることとなる。
本実施形態の診断方法では、診断者は、複数の給湯栓6A〜6Dの開け閉め操作を行なう必要があるものの、それ以外については、診断装置Bの表示部81を見ながら、操作部82を操作して、「はい」か「いいえ」の選択を行なうだけでよい。したがって、その作業は容易である。給湯システムAを実際に運転させる必要はない。したがって、給湯管60A〜60Dの接続が不適切であるにも拘わらず、給湯システムAが運転されることにより事故を招くといった虞れもない。
さらに、本実施形態の診断方法では、給湯先と出湯経路R1〜R4との対応関係のデータが得られるが、このデータは、実際の施工状況に合致したものである。したがって、このデータをデータ処理部80から湯水混合ユニット2の制御部20に転送して記憶させ、その後給湯システムAを運転させるときには、この制御部20に記憶された対応関係に基づいた制御を実行させれば、適切な運転が可能となる。また、このように給湯先と出湯経路R1〜R4との対応関係を、給湯システムAの施工後に設定できるようにすれば、給湯システムAの施工前の段階において、たとえば出湯経路R1は台所用、出湯経路R2は浴室用などとして、出湯経路R1〜R4と給湯先との対応関係を予め定めておく必要はなく、給湯管60A〜60Dの配管接続に融通性をもたせることが可能となる。したがって、それらの配管施工作業も容易となる。
なお、本発明は、前記実施形態の内容に限定されるものではない。
前記実施形態の診断装置は、たとえば表示部を備えたパーソナルコンピュータを用いて構成されているが、汎用のパーソナルコンピュータではなく、それ専用に特化した診断装置として構成されていてもよい。また、それらの場合とは異なり、データ表示についてはたとえばリモコン3の表示部32を利用して行なわせたり、あるいはデータ入力用などのスイッチ操作もリモコン3の操作スイッチを利用して行なわせることも可能である。診断装置は、給湯システムとは別個に構成されて、外付けで使用されるものでなくてもよい。給湯システムに診断装置が組み込まれた構成とすることもできる。さらに、診断用のプログラムを、たとえばリモコン3の制御部30に格納させたり、あるいは湯水混合ユニット2の制御部20に格納させるなどして、それらを診断装置として構成することも可能であり、そのような構成にしてもかまわない。
本発明に係る給湯システムを構成する給湯機としては、湯水混合ユニットとの間でデータ通信を行なわないものを用いることが可能である。また、瞬間式のものに代えて、貯湯式のものを用いることもできる。瞬間式のものとしては、ガス燃焼式に代えて、それ以外のオイル燃焼式のものを用いてもよく、また貯湯式のものとしては、電気温水器などのヒータを用いた加熱方式に代えて、たとえばヒートポンプを用いた加熱方式、あるいは太陽熱を利用した加熱方式でもよい。給湯機は、要は湯を生成して湯水混合ユニットに供給する機能を備えていればよい。
湯水混合ユニットの湯水混合手段としては、前記した湯水混合弁23とは異なる構造の湯水混合手段を用いることが可能である。この湯水混合手段は、複数設けられていればよく、その具体的な数も限定されない。各湯水混合手段の下流側に形成される出湯経路も、複数あればよく、その数はやはり限定されない。湯水混合手段の数と出湯経路の数とが一致するか否かも問わない。前記実施形態の配管24Cのように、分岐した配管を用いるか否かも任意に選択できる事項である。給湯システムの構成要素間の通信方式は、重畳2芯方式に代えて、たとえばワイヤレス通信方式(赤外線通信などの光通信を含む)などの他の通信方式を採用することもできる。診断装置を通信接続する場合の通信方式についても同様である。
本発明が適用される給湯システムの一例を示す説明図である。 図1に示す給湯システムに用いられている湯水混合ユニットの説明図である。 本発明が適用された診断装置のデータ処理部の動作処理手順の一例の一部を示すフローチャートである。 本発明が適用された診断装置のデータ処理部の動作処理手順の一例の他の一部を示すフローチャートである。 本発明が適用された診断装置のデータ処理部の動作処理手順の一例の他の一部を示すフローチャートである。
符号の説明
A 給湯システム
B 診断装置
R1〜R4 出湯経路
1 給湯機
2 湯水混合ユニット
3(3A〜3C) リモコン
6A〜6D 先栓
20 制御部
23 湯水混合弁(湯水混合手段)
60A〜60D 給湯管
80 データ処理部(診断装置の)
81 表示部(診断装置の)
82 操作部(診断装置の)

Claims (4)

  1. 給湯機から出湯した湯に水を混合させてその温度調整を行なうための複数の湯水混合手段を有する湯水混合ユニットを備え、この湯水混合ユニットには、前記複数の湯水混合手段の下流部に形成され、かつ先栓を備えた複数の給湯管が接続される複数の出湯経路と、これら複数の出湯経路の個々の水流を検出可能な水流検出手段とが設けられている給湯システムを対象とし、配管施工の適否を診断するための方法であって、
    前記複数の給湯管の先栓を1つずつ個別に開いていくステップと、
    前記ステップが実行されている過程において、前記複数の出湯経路のうち、前記水流検出手段により水流が検出された出湯経路を先栓の開かれた給湯先に対応するものであると認定して、前記複数の出湯経路と前記複数の給湯先との対応関係を判断するステップと、
    前記ステップで判断された対応関係の内容が、別途準備されている適否判断用のデータに基づいて適正か否かを判断することにより、前記複数の給湯管の接続の適否を決定するステップと、
    を有していることを特徴とする、給湯システムの配管施工診断方法。
  2. 給湯機から出湯した湯に水を混合させてその温度調整を行なうための複数の湯水混合手段を有する湯水混合ユニットを備えており、
    この湯水混合ユニットには、前記複数の湯水混合手段の下流部に形成され、かつ先栓を備えた複数の給湯管が接続される複数の出湯経路と、これら複数の出湯経路の個々の水流を検出可能な水流検出手段とが設けられている、給湯システムであって、
    前記複数の給湯管の先栓を1つずつ個別に開いていく操作が行なわれるときに、前記複数の出湯経路のうち、前記水流検出手段により水流が検出された出湯経路を先栓の開かれた給湯先に対応するものであると認定して、前記複数の出湯経路と前記複数の給湯先との対応関係を判断するとともに、この判断された対応関係の内容が、予め記憶されている適否判断用のデータに基づいて適正か否かを判断することにより、前記複数の給湯管の接続の適否を決定することが可能な診断手段を、備えていることを特徴とする、給湯システム。
  3. 給湯機から出湯した湯に水を混合させてその温度調整を行なうための複数の湯水混合手段を有する湯水混合ユニットを備え、この湯水混合ユニットには、前記複数の湯水混合手段の下流部に形成され、かつ先栓を備えた複数の給湯管が接続される複数の出湯経路と、これら複数の出湯経路の個々の水流を検出可能な水流検出手段と、この水流検出手段からの検出信号を受信可能な制御手段とが設けられている給湯システムを対象として使用され、かつ前記制御手段との通信機能を有するデータ処理手段および表示手段を備えている、給湯システム用診断装置であって、
    前記データ処理手段は、
    複数の給湯先を1つずつ個別に指定し、かつその指定された給湯先の先栓が開かれることを促す表示を前記表示手段に行なわせるステップと、
    前記ステップが実行されている過程において、前記給湯システムの制御手段にアクセスすることにより、前記複数の出湯経路のうち、前記水流検出手段によって水流が検出された出湯経路を判別し、かつこの判別された出湯経路が先栓の開かれた給湯先に対応するものであると認定して、前記複数の出湯経路と前記複数の給湯先との対応関係を判断するステップと、
    前記ステップにおいて判断された対応関係のデータが、このデータ処理手段に予め記憶されている適否判断用のデータに基づいて適正であるか否かを判断することにより、前記複数の給湯管の接続の適否を決定するステップと、
    を実行可能に構成されていることを特徴とする、給湯システム用診断装置。
  4. 給湯機から出湯した湯に水を混合させてその温度調整を行なうための複数の湯水混合手段を有する湯水混合ユニットを備え、この湯水混合ユニットには、前記複数の湯水混合手段の下流部に形成され、かつ先栓を備えた複数の給湯管が接続される複数の出湯経路と、これら複数の出湯経路の個々の水流を検出可能な水流検出手段とが設けられている給湯システムに具備され、またはこの給湯システムに通信接続されるデータ処理手段に格納されて使用される給湯システム診断用プログラムであって、
    複数の給湯先を1つずつ個別に指定し、かつその指定された給湯先の先栓が開かれることを促す表示を、前記データ処理手段に接続される表示手段に実行させるステップと、
    前記ステップが実行されている過程において、前記複数の出湯経路のうち、前記水流検出手段により水流が検出される出湯経路を判別し、かつこの判別した出湯経路が先栓の開かれた給湯先に対応するものであると認定して、前記複数の出湯経路と前記複数の給湯先との対応関係を判断するステップと、
    前記対応関係のデータが、所定の適否判断用のデータに基づいて適正か否かを判断することにより、前記複数の給湯管の接続の適否を決定するステップと、
    を前記データ処理手段に実行させるデータを含んでいることを特徴とする、給湯システム診断用プログラム。

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