JP4369189B2 - スケジューリングシステムおよびスケジューリングをコンピュータに実行させるためのプログラム - Google Patents

スケジューリングシステムおよびスケジューリングをコンピュータに実行させるためのプログラム Download PDF

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Description

この発明は、例えば複数の設備を用いて複数の加工を行う生産設備や検査設備などに好ましく用いることができるスケジューリングシステムおよびスケジューリングをコンピュータに実行させるためのプログラムに関し、特にエネルギー使用量の低減に関するものである。
従来のスケジューリングシステムとしては、例えばエネルギーコストを削減してエネルギー効率を向上させた生産計画作成方法(例えば特許文献1参照。)や、シート巻き取り加工設備において、収率(歩留まり)と稼働率を向上させることにより原料とエネルギーの生産性を向上させることを目的としてミルロールストレージに大量に保管された原反ロールに関するデータと一定期間の集約した受注データに基づき、帯状シートの損失量が一定量以下になるようコンピュータで生産計画を立てる方法(例えば、特許文献2参照。)などが提案されている。
特開2001−184114号公報(第5頁、図1) 特開平5−318388号公報(第5頁、図1)
上記特許文献1に記載された発明では、エネルギーコストは下がるものの、エネルギー使用量が下がるとは限らず、また、納期を満たすとも限らないという問題があった。また、特許文献2の発明では、大量に原反を保管するので余分に在庫費用が発生するという問題があった。
この発明は上記のような従来技術の課題を解消するためになされたもので、納期など生産の諸条件を満たした上でエネルギー使用量を最小にしたスケジュールを作成することができるスケジューリングシステムおよびスケジューリングをコンピュータに実行させるためのプログラムを提供することを目的とするものである。
この発明によるスケジューリングシステムは、品種別の複数の工程について工程間の段取を含む各工程別のエネルギー原単位に対応した情報を求めるエネルギー情報解析手段と、品種別の工程情報を記憶する工程情報記憶手段と、品種に対応した加工および生産スケジュールの条件に応じて、上記エネルギー情報解析手段によって得られた情報、および上記工程情報記憶手段に記憶された情報からエネルギー需要予測情報を含む生産スケジュールを生成する生産スケジューラとを備え、上記生産スケジューラにより生成される生産スケジュールは、納期遅れ最小化およびエネルギー使用量最小化ならびに段取替え損失最小化を含む生産スケジュールの目的を最適化しエネルギー使用量を低減するものであって、上記エネルギー情報解析手段は、計測した設備エネルギー消費量と工程情報から、段取で発生するエネルギー消費量、段取時間、工程安定までの無駄時間、損失量から構成される工程段取情報を求める機能を有し、当該機能から求めた品種・工程・設備別エネルギー原単位と段取エネルギー消費量に基づき、生産スケジューリング条件設定、生産スケジューリング、生産スケジューリング案とエネルギー需要予測情報の保存、生産スケジューリングを終了するかの判定、生産スケジューリング条件変更の過程を繰り返し実行するものである。
この発明によれば、納期など生産の諸条件を満たした上でエネルギー使用量ならびに段取取替損失を最小にした生産スケジュールを作成することができるスケジューリングシステムを提供できる効果がある。また、生産スケジュール時にエネルギー需要予測情報を考慮した場合には、望ましいエネルギー需要の時間帯へ割当が可能となり、操業時の電力契約量の超過を防止できる。
実施の形態1.
図1ないし図5はこの発明の実施の形態1に係るスケジューリングシステムの概要を説明するもので、図1は一般的な工程とスケジューリングシステムとの関係を模式的に示す全体構成図、図2はスケジューリングシステムの流れを概略的に示すフロー図、図3はスケジューラにより得られたエネルギー負荷(需要)パターンの例を示す図、図4はスケジューラのエネルギー生成計画立案機能により得られたエネルギー生成計画の例としての自家発(自家発電)運転計画を示す図、図5はエネルギー売買計画を示す図である。なお、各図を通じて同一符合は同一もしくは相当部分を示している。
図に示すように、生産・加工・検査などを行うライン1は、単数あるいは複数の原材料、半製品などの被加工品Aを加工済品Bに加工し、あるいは測定や検査などを行うための設備11、12、13、・・・、1nを備え、これら各設備11〜1nにより、それぞれ工程1〜工程nの加工等が行われる。各工程の前後には、被加工品を例えば移動、取り出し、載置、セット、待機、あるいは放熱など何らかの操作を行う段取1、段取2、・・・、段取nがそれぞれ介在されている。そして、上記ライン1には各工程を制御するための一般的な工程制御手段2が設けられている。
スケジューリングシステム3は、品種別の複数の工程について工程間の段取を含む各工程別のエネルギー原単位に応じた情報を求めるエネルギー情報解析手段31と、品種別の工程情報を記憶する工程情報記憶手段32と、品種に応じた加工およびスケジュールの条件に応じて、上記エネルギー情報解析手段31によって得られた情報、および上記工程情報記憶手段32に記憶された情報、例えば、工程原単位、工程段取情報、生産条件(投入計画、コスト情報)、その他制約条件(納期、工場モデルなど)からエネルギー需要予測情報を指標に含む複数の生産スケジュールを生成するスケジューラ33と、全体の対人インターフェースであるディスプレイなどの情報出力手段34、工程の条件、納期のインプットなどに用いるキーボードなどの情報入力手段35、およびエネルギー情報解析手段31で解析された情報ならびに工程情報記憶手段32以外の製造とスケジューリングに必要な情報を記憶する情報記憶手段36を備えている。なお、このスケジューリングシステム3は、例えばパーソナルコンピュータなどを含む通常一般的なコンピュータを用いて構成することができる。
なお、上記エネルギー情報解析手段31は、今何が流れているか、例えば品種、工程、使用設備、処理時間、気温、設定温度、処理量などの工程情報を検知するとともに、例えば前工程、段取時間、無駄時間、損失量など段取情報を収集する生産進捗情報収集手段31aと、設備で消費したエネルギー(電力、熱量)を単位時間毎に計測したデータを収集する設備エネルギー消費量計測手段31bと、生産進捗情報収集手段31aと設備エネルギー消費量計測手段31bで計測したデータから品種・工程・設備別エネルギー原単位、段取エネルギー使用量を求める解析手段31cを備え、品種・工程・設備別エネルギー原単位と段取エネルギー使用量などを求めることができる。
なお、上記段取情報は、計測した設備消費エネルギーと工程情報から求められるが、段取情報とは、段取または段取替えで発生するエネルギー消費量、段取時間、無駄時間(工程安定までの時間)、工程が安定するまでに無駄になった材料の損失量などから構成される。また、ここでは段取替えを含めて「段取」と呼ぶことにする。これらの情報は、計測データ(確率を含む)から構成される。
さらに、「エネルギー消費量」と「エネルギー使用量」は基本的に同義のものであるが、本書において説明の便宜上、設備で計測されたエネルギー量を特にエネルギー消費量と呼ぶことがある。なお、エネルギー使用量は計測されたエネルギー消費量と、この計測されたエネルギー消費量をもとに集計されたエネルギー量を含めていう。また、上記エネルギーには、例えば石油、石炭、ガス、水素、太陽光、黒液、風、潮汐、波力などの一次エネルギーの他、圧縮空気、温水・冷熱などの熱、電力など、利用可能なものを全て含む。
また、41はスケジューラ33によって求められたエネルギー需要予測情報、42はこのエネルギー需要予測情報41と一次エネルギー単価、熱単価、圧縮空気単価、電力単価などの情報に基づいてエネルギー供給計画を生成するエネルギー供給計画手段、43はこのエネルギー供給計画手段42によって、ライン1から回収された例えば圧縮空気、熱、電力などの回収エネルギーと、石油、ガスなどの各種一次エネルギーと、商用電力などからなるエネルギーの少なくとも一つをライン1に供給するエネルギー供給手段である。
次に上記のように構成された実施の形態1について、先ずコンピュータプログラムを構成している図2のフロー図を参照して動作の概要を説明する。エネルギー情報解析手段31の生産進捗情報収集手段31aにより生産進捗情報を収集し(ステップS1)、設備エネルギー消費量計測手段31bにより設備(工程)、段取毎のエネルギー消費量を計測し(ステップS2)、求められたデータに基づいて、解析手段31cによって品種・工程・設備別エネルギー原単位、段取エネルギー消費量を求める(ステップS3)。なお、得られた各種情報は工程情報記憶手段32に記憶され、逐次データベースが更新される。
上記ステップS3で求められた品種・工程・設備別エネルギー原単位と段取エネルギー消費量に基づき、スケジューラ33によりスケジューリング条件設定(ステップS3b)、スケジューリング(ステップS4)、スケジュール案とエネルギー需要予測情報の保存(ステップS5)、スケジューリングを終了するかの判定(ステップS6)、スケジューリング条件変更(ステップS7)の過程を繰り返し実行することにより、納期遅れ最小、操業時間最小、エネルギー使用(消費)量最小、エネルギーコスト最小、損失量最小、電力超過最小などのスケジューリングの目的を最適化する複数のスケジュールを作成する。
次に、上記のようにして得られた複数のスケジュール(案)はディスプレイなどの情報出力手段34に表示され、その中からキーボードやマウスなどの情報入力手段35により、作業者に最良のスケジュール代替案を選択させる。選択されたスケジュール代替案については、スケジューラ33により例えば図3に示すエネルギー需要予測情報がディスプレイなどの情報出力手段34に表示される。さらにステップS8においてスケジューラ33は、エネルギー供給計画立案機能により、エネルギー供給計画として例えば図4に示す自家発運転計画を立案し、エネルギー使用量とエネルギーコストが最適となる例えば図5に示すエネルギー売買計画を算出する。なお、図4に示すA、B、C、およびDはそれぞれ発電機1、発電機2、発電機3、および発電機4を示す。
次に、ステップS9において、スケジューラ33のスケジュール代替案の多目的評価機能により、例えばエネルギー使用量と納期遅れ時間との関係、操業時間と納期遅れ時間との関係、および操業時間とエネルギー使用量の関係などについて、それぞれ複数の解がディスプレイなどの情報出力手段34に表示され、作業者によって多目的評価が行なわれる。
上記ステップS9の評価を基に、ステップS10において、エネルギー供給計画を含めたスケジューリングを終了するか否かを判断する。この判断で終了と判断しなかった場合は、ステップS6によりスケジューリング条件を変更し、ステップS4のスケジューリング手段へと処理を戻すが、終了と判断した場合は、この一連の処理を終了する。
なお、上記ステップS6における対応としては、例えば、
(1)納期を守れないロットがあった場合、そのロットの投入時刻を早める変更を実施する。
(2)納期を守れ、かつ納期に余裕がある場合に、そのロットの投入時刻を遅らせる変更を実施する。
(3)契約電力量を超える時間帯がある場合、その時間帯に設備の擬似保守作業のスケジュールを新たに挿入する変更を実施する。
(4)評価の高いスケジュール案の条件を組み合わせることにより、スケジュール条件を変更する。
などの条件変更が行われ、それに見合った代替案を適宜作成することができる。
なお、上記説明では発明の理解を容易にするために、工程を図1のように単純化した例で説明したが、これに限定されるものではなく、例えば工程が途中で複数に分岐する場合、分岐した後再び合流する場合、途中で別の材料類を供給する場合、最初から複数の工程で流れていたものが途中で合流する場合、更には同一もしくは異種工程の設備が複数の場合など、あらゆる工程にこの発明のスケジューリングシステムを利用することができる。また、自家発電装置は例えば廃熱利用の温水発生装置などであってもよく、これら余剰エネルギーの利用装置はオプション機能であり、これを備えていないものであっても差し支えない。さらに、例えば空気圧縮装置、空調装置など加工工程を含まない設備類、および事務所棟などをエネルギー消費の対象に加え、あるいは1つもしくは複数の工場全体を対象にすることもできる。
上記のほか、
・生産スケジュールからエネルギー需要予測情報を算出し、そのエネルギー需要予測情報負荷パターンをエネルギー供給計画手段へ入力して最適運転計画を立案する。
・立案結果からエネルギーコストを算出する。
・製品コストを算出する。
・評価指標を対立軸として複数のスケジュールの評価結果を提示する。
などの機能を付加しても良い。この場合には、スケジュールの相対的な評価の度合いを把握させることができる。さらに、一対比較評価により、各評価指標の重要度、代替案の優先順位を決定するようにすることもできる。そしてその結果を次の評価に利用し、評価を自動化してもよい。
上記のように、実施の形態1によれば、
(1)段取のエネルギー使用量が最小となるスケジュールを求めることにより、全体のエネルギー使用量を最小にし、従来よりもエネルギー使用量を削減することができる。
(2)段取時の材料の損失量が最小となるスケジュールを求めることにより、従来よりも材料コストを削減することができる。
(3)どの時間帯にどれだけのエネルギーを必要とするかの予測情報であるエネルギー需要予測情報をスケジューリング時に考慮することにより、望ましいエネルギー需要の時間帯へ割り当てが可能となるので、操業時の電力契約量の超過を防止できる。
(4)エネルギー需要予測情報をエネルギー供給計画手段の入力情報としてエネルギーコスト最小となるエネルギー供給システムの最適運用計画を立案することにより、エネルギーコストを最小化することができる。
(5)さらにエネルギーを外部に売ることを考慮したエネルギー売買計画と連携し、エネルギーだけでなく全体の利益を最大化する工場の操業スケジュール、エネルギー供給システムの供給計画、エネルギー売買計画を得ることができる。
(6)複数のスケジュール案を、エネルギー使用量の最小化だけでなく、納期遅れ最小化、操業時間最小化、段取時間最小化、材料損失量の最小化、契約電力量超過の防止、利益最大化など複数のスケジューリング評価指標を対立軸とした評価ウインドウをディスプレイに提示し、人間が最もスケジューリングの目的に合うスケジュール案を選択できるようにすることにより、複数のスケジューリング目的を考慮したスケジュールを得ることができる。
などの効果が得られる。
実施の形態2.
図6〜図23は、実施の形態2によるスケジューリングシステムを例えば、半導体テスト装置において半導体のテストを行うテスト工程に用いた場合の説明図であり、図6は工程時間と段取時間との関係を示す説明図、図7は治具制約の影響を示す説明図、図8は段取時間とエネルギー使用量との関係を示す説明図、図9はスケジューリングシステムにおけるスケジューラの具体例を示す構成図、図10はスケジューリングシステムの流れの概要を示すフロー図、図11は上記図10のフロー図におけるステップG6、ステップG7の詳細を示すフロー図、図12はスケジューラのスケジュール代替案の多目的評価機能により得られた関係図であり、図12(a)は納期遅れ時間とエネルギー使用量との関係、図12(b)は操業時間と納期遅れ時間との関係、図12(c)は操業時間とエネルギー使用量の関係を示す図、図13から図26は何れもこの発明のスケジューリングシステムによる動作例を説明する図である。
上記半導体テスト装置のテスト工程においては、例えば複数のテストプログラム工程を各工程に設定された温度(例えば高温、常温、低温)で、製品の機能が正常に動作するかなどのテストが行なわれる。各工程は、何れも図示を省略している装置に対応するテスタへ治具に対応するチェンジキットとテストボードを接続することにより行われる。以下、本発明を適用する場合に考慮すべき要素について簡単に説明する。
a. 工程時間と段取時間との関係
工程が異なると段取替え時間が発生する場合がある。この時間は、設定温度の違いにより、大きく異なる。例えば、図6中の「(a)工程設定温度が低いものから流した場合」にはヒーターで加熱するため、比較的短時間で変更できるが、逆に「(b)工程設定温度が高いものから流した場合」には、自然冷却によるため長時間を必要とする。
b. 治具制約の影響
一方、上記のように工程処理は、テスタ(装置)にチェンジキットとテストボード(治具)を設置して行なわれるが、図7の「(a)治具の制約がない場合」に対して、例えばテスタが空いていても、工程に対応するチェンジキットとテストボードが他で使用されているなど、治具の制約がある場合は、図7の「(b)治具制約がある場合」に示すように治具待ち時間が発生して工程を処理できない場合もある。
c. エネルギー消費と操業時間との関係
また、エネルギー消費の観点からは温度を高いものへ変更する場合には低いものへ変更するよりも多くのエネルギーを必要とする。したがって、操業時間の最小化とエネルギー使用量の最小化はトレードオフの関係にある。例えば、図8の測定結果に示すように、装置1の加熱パターン(エネルギー使用量64)を基準にして、装置2において、「(a)加熱段取りが多い場合」(治具待ち時間なし)と、「(b)加熱段取りが少ない場合」(治具待ち時間あり)を比較すると、装置2での(a)加熱段取りが多い場合、操業時間は治具制約がない分短いが、エネルギー使用量は49であり、(b)加熱段取りが少ない場合のエネルギー使用量28の方が逆に少ないことが分かる。
d. 段取替えの最小化と納期遵守との関係
さらに、段取替えが発生すると、段取時間と余分なエネルギーが必要となるため、できるだけ段取替えが少なくなることが求められる。しかしながら、段取替えを行わないと納期を守れない製品が生じるため、段取替えの最小化(操業時間の最小化)と納期遵守(納期遅れの最小化)はトレードオフの関係となる場合がある。
この発明のスケジューリングシステムにおけるスケジューラ33は、評価の高い複数のスケジュールのスケジューリング条件を組み合わせることによって新しいスケジューリングの条件を設定し、この新しいスケジューリングの条件に対応するスケジュールを新たに生成することを繰り返すことによって最適なスケジュールを探索するものである。その一例としてスケジュールをシミュレーションによって生成する方法について説明するが、スケジュールを生成する方法はシミュレーションに限定されるものではない。以降で使用するシミュレーションの条件は、スケジューリングの条件と同じことを意味する。
次に上記スケジューラ33におけるアルゴリズムの概要を図9、図10、および図11を参照してさらに具体的に説明する。
工程情報記憶手段32と情報記憶手段36に記憶されているエネルギー使用情報361からシミュレータの製造ライン情報設定手段110により製造ラインのシミュレーションに必要なシミュレータの製造ライン情報362を設定し、シミュレータ331に読み込む(ステップG0)。次にシミュレーション条件設定手段334によりスケジュールの初期候補群の数、評価指標、装置の優先ルール、ランキングルール、ロット投入日時、段取情報などのシミュレーションの条件を設定する(ステップG1)。スケジュールの解候補とはシミュレーション結果であるスケジュール案を示す。
次にシミュレータ331によりシミュレーション実行(ステップG2)処理を行い、ステップG2の終了後にスケジュール評価手段336によりスケジュール案の評価処理(ステップG3)を行い、シミュレーション条件と結果の保存手段333によりスケジュール364とシミュレーション条件365とスケジュール評価値366の保存処理(ステップG4)を行う。
次にステップG1であらかじめ設定したスケジュールの初期解候補群の数とステップG4で保存したスケジュールの解候補の数を比較し(ステップG5)、保存したスケジュールの解候補の数が少ない場合は、シミュレーション条件変更手段335により例えば納期を満たすように投入日時に関するシミュレーション条件を投入日時設定手段335cにより変更し(ステップG6)、シミュレーション実行ステップG2へ戻り、保存したスケジュール案の数がスケジュールの初期解候補群の数と等しくなるまでステップG6、G2,G3、G4を繰り返し実行する。
次にスケジュールの初期解候補群の解候補を組み合わせることにより新たなスケジュールの解候補を生成する。具体的には、評価指標選択設定手段335aとスケジュールの解候補選択設定手段335bによりスケジュールの解候補群の中からスケジュールを改善させる可能性の高い複数のスケジュールの解候補を選択し、投入日時設定手段335cと優先ルール設定手段335dとランキングルール設定手段335eによって選択したスケジュールの解候補の条件を組み合わせることによりシミュレーション条件を変更し(ステップG7)、そしてシミュレーションを実行し(ステップG8)、新しいスケジュールの解候補を生成する。
次にスケジュール評価手段336によりスケジュールの解候補を評価し(ステップG9)、保存したスケジュールの解候補と全く同じ評価となるスケジュールの解候補が生成された場合は記憶容量を節約するために既存の同じ評価値をもつスケジュールの解候補と入れ替えを行うが、それ以外の場合はシミュレーション結果であるスケジュール案をシミュレーション結果記憶手段410に保存し(ステップG10)、スケジュールの解候補の種類を増やす。なお、スケジュールの解候補の種類とは、保存したスケジュールの解候補群に存在する異なるスケジュールの数を意味する。
次に保存したスケジュールの解候補を評価し、スケジューリングの目的を満足するスケジュールの解候補が存在するかを調べることによりスケジューリング最適化を終了するかを判定し(ステップG11)、もし、スケジューリングの目的を満足するスケジュールの解候補が得られたならば処理を終了する。スケジューリングの目的を満足するスケジュールの解候補が得られなかった場合は、スケジューリングの目的を満足するスケジュールの解候補が得られるまで、あるいは人がスケジューリングを終了すると判断するまで、例えばスケジューリング時間が予め設定したスケジューリング終了時間に達するまで、ステップG7へ戻ってステップG7、G8、G9、G10、G11を繰り返す。
次にシミュレーションの条件を変更するステップG6について図11(a)を参照して説明する。
まず、投入日時設定手段335cによりロットの投入日時を設定する(ステップG6−1)。具体的には、直前のシミュレーション結果から式(1)により各ロットiの納期余裕時間Dを計算する。
=DD−CT ・・・・・・・・・・・・・・・・(1)
ここで、DDとCTは、それぞれ、ロットiの納期と最終工程の完了日時を表わす。
>=0のとき、すなわち納期に余裕がある場合には、ロットiの投入日時TT(t)を式(2)に基づき更新する(投入日時を余裕の1/γだけ遅らせる)。
TT(t+1)=TT(t)+D/γ・・・・・・・・(2)
ここで、tはシミュレーションの世代(t番目のシミュレーション)を表わす。γは1以上の数(例えば2)。
<0のとき、すなわち、納期遅れの場合にはロットiの投入日時TT(t)を式(3)に基づき更新する(投入日時を遅れ分だけ早める)。
TT(t+1)=TT(t)+D・・・・・・・・・・(3)
これらの投入日時の設定を全てのロットに対して行うか、あるいは最も大きいものに対して行うかの決定は、シミュレーションの実行の前に行う。
次に優先ルール設定手段335dにより優先ルールを予め用意したものの中からランダムに選択し、決定する(ステップG6−2)。そしてランキングルール設定手段335eにより装置に対するランキングルールを予め要したものの中からランダムに選択し、決定する(ステップG6−3)。
次に複数のスケジュール解候補の条件を組み合わせることによりシミュレーションの条件を変更するステップG7について図11(b)のフロー図を参照して説明する。
シミュレーション条件の設定項目である装置の優先ルール、ランキングルール、ロット投入日時などから、任意の一つを選択する(ステップG7−1)。
なお、装置の優先ルールとしては、先入れ先出し優先ルール、段取換え時間最小優先ルール、同一段取優先ルール、段取エネルギー使用量最小優先ルール、ランキングルールとしては、投入日時が早い順にランキング、現在時刻から納期日時までの時間が短い順にランキング、納期日時が早い順にランキング、残り工程数が少ない順にランキング、残り工程処理時間が少ない順にランキング、後工程の仕掛が少ない順にランキング、優先順位順にランキング、工程処理時間が短い順にランキング、工程処理時間が長い順にランキングなどがあるが、これらに限定するものではない。
評価指標選択設定手段335aにより設定項目毎にランダムに評価指標jを一つ選択する(ステップG7−2)。
スケジュールの解候補選択設定手段335bにより保存したスケジュール案の中からランダムにスケジュールの解候補iを選択し、スケジュールの解候補iの評価指標jに関する期待値Ei,jを式(4)に基づき算出する(ステップG7−3)。
i,j=1/(1+V−Vi,j)・・・・・・・・・・(4)
ここで、Vi,jはスケジュールの解候補の評価指標jに関する評価値、Vは評価指標jの最大値を表わす。
次に選択の基準となる0から1までの値rをランダムに選択し(ステップG7−4)、Ei,jと比較する(G7−5)。
i,j>rならば、そのスケジュールの解候補の設定値を新しいスケジュールの解候補の設定値とし、次のステップへ進む。それ以外の場合は、ステップG7−2、G7−3、G7−4、G7−5を繰り返す。
全ての設定項目が設定されているかのチェックを行い(G7−6),全ての設定項目が設定されている場合は、処理を終了する。それ以外はステップG7−1へ戻る。
なお、この例の評価指標としては(1)納期遅れ回数、(2)納期遅れ時間、(3)操業期間、(4)エネルギー使用量、(5)契約電力量超過回数、(6)契約電力量超過量、(7)段取替え損失量、(8)製造コストを用いたが、これらのみに限定されるものではない。例えば、評価指標の一部を変更し、他の指標を追加し、もしくは指標を減じるなどしても差し支えない。
<解候補の評価>
この発明で扱うスケジューリング問題は、上記評価指標を最小化する多目的最適化問題であり、複数のパレート最適解が存在する(パレート最適解とは、複数の評価指標を同時に改善することが不可能な実行可能解である)。この実施の形態によるスケジューリングシステムの評価では、ユーザーが自由に2つの評価指標を選択し、この2次元座標に解候補をマッピングする。
例えば図12は、エネルギー使用量(図12a)、納期遅れ時間(図12b)、操業期間(図12c)の3つの評価指標から2つの評価軸を選択し、解候補をマッピングした結果である。これらの結果から、エネルギー使用量に関しては解Aが、納期遅れ時間に関しては解Bが、そして操業期間に関しては解Cがそれぞれ最適解であり、これらの評価指標を同時に改善する解が存在しないことが分かる。また、これらの図から探索により、初期解が改善されていることが分かる。この例では理解を容易にするために3つの評価指標だけを比較しているが、評価指標の数に制限はない。
次に、これらのどれを実行解として選択するかは、評価者が図13に示すような実際のスケジュール(この例ではm304、m305、およびm202の3つのロットが納期遅れとなっている)と合わせて判断しなければならない。
<スケジューリング例>
以下、実施の形態2に用いた省エネ生産スケジューリングについて更に具体的に説明する。
生産システムモデル
この実施の形態2で用いた生産システムの規模は次の通りである。
・品種数:3品種。
・投入量:20ロット。
・工程フロー数:品種ごとに1つの工程フロー。合計3つの工程フロー。
・工程数:2つの品種は2工程。1つの品種は3工程。
・装置数:4台。
・治具数:3台。
・工程処理時間:各工程の処理時間は2時間。
・段取替え時間:0〜190分。
なお、工程pの消費エネルギーCEと、段取替えに要するエネルギーSEは、例えば図14(a)に示すような設備(装置1、2、3)毎の消費エネルギーの計測結果とそのときの工程情報から、図14(b)に示すような装置・工程別にエネルギー原単位として計測する。
また、この実施の形態2で用いた生産システムのモデルは、図15〜図17に示すように、装置モデル(図15(a))、治具モデル(図15(b))、工程フローモデル(図15(c))、品種と工程フローとの関係を示す品種モデル(図15(d))、投入計画モデル(図16)、および段取マトリクスモデル(図17)の6つから構成される。
(i)装置モデル
図15(a)に示すように、装置モデルでは、装置群、装置、優先ルール、ランク付けルールの関係を記述する。なお、ランク付けルールとは、ロットが選択されるときの優先順序をどのような指標で順序付けるかを指定するものである。
(ii)治具モデル
図15(b)に示すように、治具モデルでは、治具群、治具の関係を記述する。
(iii)工程フローモデル
図15(c)に示すように、工程フローモデルでは、工程フロー、工程、装置群、処理時間、処理時間単位、処理単位、段取、設定温度、治具群、代替工程、エネルギー消費量、エネルギー消費量単位の関係を記述する。
(iv)品種モデル
図15(d)に示すように、品種モデルは、品種と工程フローとの関係を記述するものである。
(v)投入計画モデル
図16に示すように、投入計画モデルは、注文名、ロット名、品種、投入日時、納期日時、1ロットの処理量、の関係を記述するものである。
(vi)段取マトリクスモデル
図17に示すように、段取マトリクスモデルは、現在の段取から新しい次の段取へ段取が変わるときに要する時間、そのエネルギー使用量、エネルギー使用量の単位を記述するものである。
スケジューリング結果
(A)探索結果の解候補分布
評価尺度としてエネルギー使用量(X軸)と操業時間(Y軸)を選択した場合の解候補の分布を図18に示す。この評価尺度では、解候補18、101、141、199は、操業時間とエネルギー使用量を同時に改善する解候補が他にないことがわかる。なお、図中の数字は、解候補の生成順につけられた番号を表わす。図19に解の評価尺度として納期遅れ個数(X軸)と契約電力量超過回数(Y軸)を選択した場合の解の分布を示す。この2つの評価尺度では解候補199が最適であることがわかる。
この発明に係るスケジューラは、解候補の任意の番号を選択したときに、図20に示すように、エネルギー使用量、納期遅れ(時間総和)、納期遅れ(個数)、操業時間、契約電力量オーバー回数(回)、契約電力量オーバー総数(kWh)を表示すると共に、ディスプレイ画面上に表示されたガントチャート表示機能、エネルギー需要予測情報表示機能、解候補削除機能のボタンを例えばポインティングデバイスでクリックなどにより、具体的なチャート類を表示させることができる。
このように種々の評価尺度から解候補を評価することにより、最適解を選択することが可能な場合がある。ただし、評価者にとって、納期遅れが重要でなく、エネルギー使用量の評価指標が重要視される場合には、最適解として解候補141が選択される。
(B)スケジュール図
各解候補18、101、141、199について生成されたスケジュール図(ガントチャート)をそれぞれ図21、図22、図23、および図24に示す。なお、図中のthとPHは、それぞれ装置と治具を表わす。
これらの図からも図24の解候補199の操業時間が最も短いことがわかる。
(C)電力負荷パターン
図25と図26に解候補199の電力需要予測情報(30分単位)の1日目(2002年9月14日)と2日目(2002年9月15日)をそれぞれ示す。なお、これらの図において、横軸は日時、縦軸は電力需要(負荷)(kWh)を表わす。
図24のガントチャートと図25と図26の電力需要予測情報から段取時間が短い段取替え(設定温度を上昇させる段取替え)のときに電力需要が上昇していることがわかる。
(D)エネルギー供給計画
図25と図26の電力需要予測情報、あるいは実施の形態1の図3に示す工場のエネルギー需要である必要電力量と必要熱量から、同じく実施の形態1の図4に示すような自家発運転計画を実施の形態1と同様にして立案し、図5に示すようなエネルギー売買計画結果を得る。これにより、最適なエネルギーコストを予測することができる。
前出の図14は、設備毎に計測した生産量とそのときの電力使用量との関係を計測データに基づいてプロットしたものである。これから、1個あたりの電力使用量(原単位)を計算できる。図14(b)は、図14(a)の計測結果とそのときにどの製品の処理を行ったかの生産進捗情報から各製品の工程毎の原単位を設備毎に予測したものである。
上記のように、実施の形態2によれば、
(1)シミュレーションによるスケジューリング方式と進化計算によるスケジューリング方式を組み合わせた新しいスケジューリング方式により、従来困難であった複雑な制約をもつ製造ラインの最適なスケジュールを効率よく得ることができる。
(2)段取替えエネルギー使用量を最小とする優先ルールにより、エネルギー使用量を最小とするスケジュールを得ることができる。
(3)スケジューリング後の各ロットの完了日時と納期日時を比較し、その差に基づいて次のスケジューリング時における各ロットの投入日時を変更することにより、納期遅れ(ズレ)を最小とするスケジュールを得ることができる。
(4)スケジューリング過程で生成したスケジューリング案(解候補)を保存し、評価指標がよいスケジュールのスケジューリング条件を組み合わせて新たなスケジュールを生成することにより、複数の目的(評価指標)を最適化するスケジュールを効率的に得ることができる。
などの効果が得られる。
実施の形態3.
図27〜図32は実施の形態3に係るスケジューリングシステムを説明するもので、図27はエネルギー使用量の確率密度関数に基づいたエネルギー需要予測方法を示す説明図、図28は先験情報の有無と確率密度関数の関係を示す説明図、図29は先験情報がない場合のエネルギー需要予測情報と実績がそれ以下になる確率を示す説明図、図30は先験情報がある場合のエネルギー需要予測情報と実績がそれ以下になる確率を示す説明図、図31は個別のエネルギー需要予測情報から全体のエネルギー需要予測情報を示す説明図、図32は需要予測方式の他の例を示す説明図である。
この実施の形態3は、エネルギー需要の予測精度を計測結果から求めた確率密度関数に基づいてエネルギー生成計画(エネルギー供給計画)の不確実性(エネルギー供給計画のブレ)を定量化することにより、計画誤差を予め考慮することができるもので、先験情報を用いてスケジューラの予測するエネルギー消費量の誤差を小さくしたものである。なお、先験情報は、品種名、製品名、工程名、設備名、工程の処理条件、同一設備で直前に処理した工程の処理条件、季節、気温、処理開始時刻などの情報を意味する。また、工程の処理条件とは、工程を処理する設備に設定する温度などの条件を意味する。その他、スケジューリングシステムの構成は上記実施の形態1、2と同様である。
なお、図27は、上記実施の形態1で説明した図1におけるエネルギー情報解析手段31と工程情報記憶手段32から図2のステップS3で各工程、段取、アイドル、停止などの設備のエネルギー消費量を求め、スケジューリング時にエネルギー需要予測情報(図1の41)を出力する(図2のステップS5)手段の他の例を説明するものに相当している。図28〜図31は図27の補足説明のための図である。
次に先ずエネルギー需要情報を確率密度関数に基づいて予測する場合について図27〜図31を用いて説明する。
設備(P1)において、いつ(何時から何時まで)、何を(どの品種のどの工程を)、どこで(どの設備で)、どのように(どういう条件で)設備を稼働させたかのデータである各設備の稼働実績情報データ(P2a)と、各設備での例えば熱、電力、温度、圧力、圧縮空気などのエネルギー消費量の時系列情報データ(P2b)をエネルギー消費データベース(P3)に蓄積する。
これらの稼働実績情報データとエネルギー消費量の時系列情報データから、エネルギーを消費するイベントとそれに対応するエネルギー消費量を分析することにより、例えば図26に示すような品種・工程・設備毎のエネルギー消費量を確率変数とする確率密度関数、段取毎のエネルギー消費量を確率変数とする確率密度関数、各設備のアイドル時エネルギー消費量を確率変数とする確率密度関数を作成する(P5)。
例えば、図27の右のグラフ(P10)はP5の一例であり、品種A工程1の原単位(単位あたりのエネルギー消費量)を確率変数とする確率密度関数を表わしている。実線は確率密度であり、破線は確率の累積である。例えば図26において、原単位がaである確率は10%、bである確率は35%、cである確率は4%であることを表わしている。また、原単位がa以下である確率は10%(r1)、b以下である確率は70%(r2)、c以下である確率は96%(r3)であることを表わしている。
これらの確率密度関数は、図28に例示するように先験情報の一例である夏、春・秋、冬などのような季節に関する条件を指定し、あるいは何れも図示していない日時に関する条件、温度に関する条件、直前の製造条件などの条件等を指定することにより、指定条件に即した各確率密度関数(条件付確率)を作成することができる。条件が多いほど確率密度関数の分散が小さくなり、エネルギー需要の予測確率が高くなる。
上記の手順により作成した確率密度関数と予定されている製造スケジュール(P4)から、累積確率を指定することによりエネルギー使用量を計算し、製造スケジュールを実施したときのエネルギー需要の予測値を複数案作成し、各案のエネルギー需要予測情報(需要シナリオ)を求める(P6)。
例えば、累積確率が何れも「楽観」r1(例えば10%)の場合の各エネルギー使用量(図ではa)を用いて、図28に示すように品種Aを加工するときのエネルギー使用量(時刻8−12)を表わすF1と、品種Bを加工するときのエネルギー使用量(時刻12−18)を表わすF2と、品種Cを加工するときのエネルギー使用量(時刻18−23)を表わすF3と、各々の段取エネルギーF4を時間軸上で加えたものが時刻8−23のエネルギー需要予測情報F5となり、これが、最も楽観した場合(エネルギー使用量が少ない場合)の需要予測情報となる(図29(4))。
なお、図29に示すbは「通常」r2(例えば70%)の場合のエネルギー使用量、cは「最悪」r3(例えば96%)の場合のエネルギー使用量をそれぞれ示しており、図27の符号と対応している。
また、エネルギー需要予測情報を求めるときに、先験情報を指定することにより(図30)、先験情報がない場合(図29)と比較してエネルギー需要予測情報のバラツキ(誤差)を小さくすることができる。例えば、図30の(1)予測以下になる確率r3*r3*r3と、(4)予測以下になる確率r1*r1*r1の差と、図29の同じく(1)と、(4)の差を比較すると、図30の(1)と(4)の差の方が小さいことがわかる。なお、*は積(×)を表わす(以下同様)。
一方、これらのエネルギー需要予測情報以内にエネルギー需要が収まる確率は、各累積確率rの積により求めることができる。例えば図30と図29の(1)の需要予測情報以内にエネルギー需要が収まる確率はr3*r3*r3となる。
図31に示すように、各設備の需要予測情報を時間軸上で加えることにより、設備全体の需要予測情報(図31の「(4)全体のエネルギー需要」)を得ることができる。なお、設備毎のエネルギー消費量を測定できない場合は、設備は製造ラインと置き換えて計算しても良い。また、上記の例ではエネルギー使用量を連続変数として説明したが、エネルギー使用量を区分化した離散変数を用いてもよい。
さらに、上記の例では、エネルギー需要を予測する場合について説明したが、段取時の材料の損失量や安定操業までの時間(操業時間の損失)を確率密度関数により、その予測範囲(誤差)を定量化してもよい。この需要予測情報は、図27中に示すエネルギー供給計画P11(これは、図1のエネルギー供給計画手段42、図2のステップS8に相当している)へ入力され、最適なエネルギー使用量、エネルギーコスト、CO(炭酸ガス)排出量などが出力される。
次に、図32を参照して需要予測情報を学習モデルに基づいて予測する場合について説明する。まず、設備(J1)に対して、設備の稼働状態(J2a)、温度、熱量(圧力、温度、流量)、電力量、圧縮空気消費量と将来の設備の稼働状態(J2b)をエネルギー使用量データベース(J3)に蓄積し、このデータベースのデータに基づき、設備の稼働状態(J2a)、温度、熱量(圧力、温度、流量)、電力量、圧縮空気消費量と将来の設備の稼働状態から将来の設備の熱量(圧力、温度、流量)、電力量、圧縮空気消費量を予測する設備モデル(J5)を学習させる(J4)。例えば、設備の稼働状態とは、例えば品種Aの工程1を処理中、品種Aの工程1から品種Bの工程1へ段取中、アイドリング中、停止中、設備の温度条件αなどである。
次に学習させた設備モデル(J5)に、設備の稼働状態(J2a)、温度、熱量(圧力、温度、流量)、電力量、圧縮空気消費量と将来の設備の稼働状態(J2b)を入力し、将来の設備の熱量(圧力、温度、流量)、電力量、圧縮空気消費量の予測値を出力する(J6)。J6において、実線は時刻tまでのエネルギー使用の実績値を表わし、破線はt以降(t+1、t+2)の予測値を表わす。
時刻tの蒸気量、電力量、設備の状態をそれぞれs(t)、p(t)、a(t)、蒸気量と電力量の予測値をそれぞれso(t)とpo(t)とする。図32に示すように、s(t)、s(t−1)、s(t−2)、s(t−k)、p(t)、p(t−1)、p(t−2)、p(t−k)、a(t+j)、a(t+2)、a(t+1)、a(t)、a(t−1)、a(t−2)、a(t−k)を、時刻tに設備学習モデルJ7(J5と同一)ヘ入力することにより、時刻t+1とt+2のエネルギー使用量の予測値so(t+j)、so(t+2)、so(t+1)、po(t+j)、po(t+2)、po(t+1)を出力する。ただし、2<k<K、2<j<J。なお、Kは入力する時系列の範囲を示し、Jは予測する時系列の範囲を示す。
なお、学習の方式は、既知の技術であるニューラルネットワーク、GMDH(general method of data handling)、免疫ネットワークなどの非線形システムの学習モデルを使用することができる。
また、フィードバック学習のために予測誤差の絶対値、
|s(t+1)−so(t+1)|、
|s(t+2)−so(t+2)|、
|p(t+1)−po(t+1)|、および
|p(t+2)−po(t+2)|
を入力にそれぞれ加えてもよい。
上記のように、設備学習モデルを構成し、製造スケジュール(図27のP4)に基づいてtをt=t+1と逐次更新することより、前述の確率密度モデルを陽に表現することなしにエネルギー需要予測情報を得ることもできる。
上記のように実施の形態3によれば、
(1)確率密度モデルを用いた場合、エネルギー需要予測情報のバラツキとそのときの確率を予め把握できる効果がある。したがって、予測がはずれるという危険度とコストメリットを考慮したスケジューリングが実施できる効果がある。
(2)確率密度モデルは蓄積されたデータにより逐次更新されるので、徐々に予測精度が高くなる効果がある。
(3)先験情報を用いて確率密度関数を詳細に分類することにより、予測精度を高めることができる効果がある。
(4)学習モデルを用いることにより、確率密度モデルを陽に表現することなしにエネルギー需要予測情報を得ることもできる。また、この学習モデルをエネルギー供給システムのモデル予測制御に用いることにより、計画(スケジュール)と実際の運用との間に生じたズレを調整できる。
などの効果が得られる。
ところで、上記実施の形態の説明ではエネルギー情報解析手段31が、品種別、工程(段取)別のエネルギー(原単位)を算出するために、各工程で流れている品種などを検知し、加工時間と、処理量、使用(消費)エネルギー要求量(需要/負荷)/エネルギー要求情報を測定(検知)する機能を有する場合について説明したが、例えば使用設備、気温、設定温度、および発生エネルギーなどを測定する機能を付加しても良い。発生エネルギーがある場合にはそれを回収エネルギーとして利用可能なため、さらにエネルギー節減に役立てることができる。
また、スケジューラ33は、エネルギー情報解析手段31で得られたエネルギーに関するデータとして、生産スケジュールや代替案を作成するだけでなく、例えばエネルギー需要予測情報の算出、エネルギーの管理、エネルギーコストの算出、製品コストの算出、評価指標を対立軸として複数のスケジュールの評価結果を提示するなどの機能をオプションとして付加することは望ましい。
また、工場の加工設備、製造ラインや事務所などに供給するエネルギー供給装置(手段)は、電力会社、ガス会社、石油会社などを含む外部からエネルギーを調達する装置、自家発電装置、熱発生装置、駆動力・圧縮空気発生装置、熱変換装置などを含むものである。さらに、加工は機械的な加工に限定されるものではなく、例えば部品の組立、測定・検査、塗装、加熱・冷却、分解・合成・縮合・鍍金・溶解等の化学的反応、印刷、製本などエネルギーを消費するものは含めることができる。
実施の形態1による一般的な工程とスケジューリングシステムとの関係を模式的に示す全体構成図。 実施の形態1のスケジューリングシステムの流れを概略的に示すフロー図。 実施の形態1のスケジューラにより得られたエネルギー負荷(需要)パターンの例を示す図。 実施の形態1のスケジューラのエネルギー生成計画立案機能により得られたエネルギー生成計画の例としての自家発運転計画を示す図。 実施の形態1のエネルギー売買計画を示す図。 実施の形態2によるスケジューリングシステムにおける工程時間と段取時間との関係を示す説明図。 実施の形態2における治具制約の影響を示す説明図。 実施の形態2における段取時間とエネルギー消費量との関係を示す説明図。 実施の形態2によるスケジューリングシステムにおけるスケジューラの具体例を示す構成図。 図9に示すスケジューリングシステムの流れの概要を示すフロー図。 図10のフロー図におけるステップG6、ステップG7の詳細を示すフロー図。 実施の形態2におけるスケジューラのスケジュール代替案の多目的評価機能により得られた、(a)納期遅れ時間とエネルギー使用量との関係、(b)操業時間と納期遅れ時間との関係、および(c)操業期間とエネルギー使用量との関係を示す図。 実施の形態2における解2のスケジュール図の一部を示す図。 実施の形態2における計測結果から得られた原単位予測結果の例を示す図。 実施の形態2に用いるモデルとしての、(a)装置モデル、(b)冶具モデル、(c)工程フローモデル、(d)品種モデルの例を示す図。 実施の形態2に用いるモデルとしての、投入計画モデルの例を示す図。 実施の形態2に用いるモデルとしての、段取マトリクスモデルを示す図。 実施の形態2における解候補の分布1を例示する図。 実施の形態2における解候補の分布2を例示する図。 実施の形態2における解の評価画面の例を示す図。 実施の形態2における解候補18について求められたガントチャート図。 実施の形態2における解候補101について求められたガントチャート図。 実施の形態2における解候補141について求められたガントチャート図。 実施の形態2における解候補199について求められたガントチャート図。 実施の形態2における解候補199について求められたエネルギー需要予測情報(1日目)を示す図。 実施の形態2における解候補199について求められたエネルギー需要予測情報(2日目)を示す図。 実施の形態3によるスケジューリングシステムにおけるエネルギー使用量の確率密度関数に基づいたエネルギー需要予測方法を示す説明図。 実施の形態3における先験情報の有無と確率密度関数の関係を示す説明図。 実施の形態3における先験情報がない場合のエネルギー需要予測情報と実績がそれ以下になる確率を示す説明図。 実施の形態3における先験情報がある場合のエネルギー需要予測情報と実績がそれ以下になる確率を示す説明図。 実施の形態3における個別のエネルギー需要予測情報から全体のエネルギー需要予測情報を示す説明図。 実施の形態3における需要予測方式の他の例を示す説明図。
符号の説明
1 ライン、 11、12、13、・・・、1n 設備、 2 工程制御手段、 3 スケジューリングシステム、 31 エネルギー情報解析手段、 31a 生産進捗情報収集手段、 31b 設備エネルギー消費量計測手段、 31c 解析手段、 32 工程情報記憶手段、 33 スケジューラ、 34 情報出力手段、 35 情報入力手段、 36 情報記憶手段、 41 エネルギー需要予測情報、 42 エネルギー供給計画手段、 43 エネルギー供給手段、 331 シミュレータ、 332 シミュレータの製造ライン情報設定手段、 333 シミュレーション条件と結果の保存手段、 334 シミュレーション条件設定手段、 335 シミュレーション条件変更手段、 335a 評価指標選択設定手段、 335b スケジュール解候補選択設定手段、 335c 投入日時設定手段、 335d 優先ルール設定手段、 335e ランキングルール設定手段、 336 スケジュール評価手段、 361 エネルギー使用情報、 362 シミュレータの製造ライン情報、 363 シミュレーション条件、 364 スケジュール、 365 シミュレーション条件、 366 スケジュール評価値。

Claims (10)

  1. 品種別の複数の工程について工程間の段取を含む各工程別のエネルギー原単位に対応した情報を求めるエネルギー情報解析手段と、品種別の工程情報を記憶する工程情報記憶手段と、品種に対応した加工および生産スケジュールの条件に応じて、上記エネルギー情報解析手段によって得られた情報、および上記工程情報記憶手段に記憶された情報からエネルギー需要予測情報を含む生産スケジュールを生成する生産スケジューラとを備え、上記生産スケジューラにより生成される生産スケジュールは、納期遅れ最小化およびエネルギー使用量最小化ならびに段取替え損失最小化を含む生産スケジュールの目的を最適化しエネルギー使用量を低減するものであって、上記エネルギー情報解析手段は、計測した設備エネルギー消費量と工程情報から、段取で発生するエネルギー消費量、段取時間、工程安定までの無駄時間、損失量から構成される工程段取情報を求める機能を有し、当該機能から求めた品種・工程・設備別エネルギー原単位と段取エネルギー消費量に基づき、生産スケジューリング条件設定、生産スケジューリング、生産スケジューリング案とエネルギー需要予測情報の保存、生産スケジューリングを終了するかの判定、生産スケジューリング条件変更の過程を繰り返し実行することを特徴とするスケジューリングシステム。
  2. 上記工程は、加熱工程および/または冷却工程を含むことを特徴とする請求項に記載のスケジューリングシステム。
  3. 上記エネルギー情報解析手段は、設備に対する工程の処理実績から求められたエネルギー消費量情報を蓄えるエネルギー消費データベースと、このエネルギー消費データベースの情報に基づいてエネルギー使用モデルを生成する機能を備え、上記生産スケジューラは、上記エネルギー使用モデルと生産スケジュールからエネルギー需要予測情報を出力することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスケジューリングシステム。
  4. 上記生産スケジューラは、エネルギー供給計画を生成する機能を含むことを特徴とする請求項1ないし請求項の何れかに記載のスケジューリングシステム。
  5. 上記生産スケジューラは、生産スケジューリングの目的に対し生成した生産スケジュールを評価する機能を含むことを特徴とする請求項1ないし請求項の何れかに記載のスケジューリングシステム。
  6. 上記生産スケジューラは、事前に得られた生産スケジュールの最終工程の完了時刻と納期から得られた納期余裕時間に基づいて投入日時を設定する投入日時設定手段を備え、上記生産スケジューリングの目的に対し生成した生産スケジュールを評価する機能により評価した複数の生産スケジュールに対して、前記投入日時設定手段により設定された投入日時と評価の高い複数の生産スケジュールの生産スケジューリング条件を組み合わせることによって新しい生産スケジューリングの条件を設定し、この新しい生産スケジューリングの条件に対応する生産スケジュールを新たに生成する手順を繰り返すことによって最適生産スケジュールを探索することを特徴とする請求項に記載のスケジューリングシステム。
  7. 上記生産スケジューラは、エネルギー使用量と予測される納期遅れ時間との関係についての複数の生産スケジュール案を求める機能を含むことを特徴とする請求項1ないし請求項の何れかに記載のスケジューリングシステム。
  8. 上記生産スケジューラは、予測された使用電力と所定の契約電力とを比較し、契約電力量を超える時間帯がある場合、その時間帯に設備の擬似補修作業のスケジュールを新たに挿入することにより生産スケジュールを変更し、予測された使用電力と所定の契約電力との比較結果を出力する機能を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項の何れかに記載の生産スケジューリングシステム。
  9. 上記生産スケジューラは、先験情報による計測結果から求めた確率密度に基づいてエネルギー生成計画の不確実性を定量化し、エネルギー需要の予測精度を高める機能を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項の何れかに記載のスケジューリングシステム。
  10. 品種別の複数の工程について工程間の段取を含む各工程別のエネルギー原単位に対応した情報を求めるエネルギー情報解析ステップと、品種別の工程情報を記憶させる工程情報記憶ステップと、品種に対応した加工および生産スケジューリングの条件に応じて、上記エネルギー情報解析ステップによって得られた情報、および上記工程情報記憶ステップによって記憶された情報からエネルギー需要予測情報を含む生産スケジュールを生成するステップとを含み、上記エネルギー需要予測情報を含む生産スケジュールを生成するステップにより生成される生産スケジュールは、納期遅れ最小化およびエネルギー使用量最小化ならびに段取替え損失最小化を含む生産スケジュール目的を最適化しエネルギー使用量を低減するものであって、上記生産スケジューリングの条件に対して生成された生産スケジュールを評価する評価ステップと、この評価ステップにより評価された複数の生産スケジュールに対して、評価の高い複数の生産スケジュールの生産スケジューリング条件を組み合わせることによって新しい生産スケジューリングの条件を設定する条件再設定ステップと、この条件再設定ステップに基づく生産スケジュールを新たに生成するステップを備え、必要に応じてこれらステップを繰り返すことによって最適生産スケジュールを探索することを特徴とするスケジューリングをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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