JP4368798B2 - 音源探査システム - Google Patents

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Description

【技術分野】
本発明は、騒音等の音源を探査する音源探査システムに係り、特に、球体、半球体又は多面体のバッフルの表面及び/又は表面から離れた位置に複数のマイクロホンを配設し、それぞれのマイクロホンを介して得られる音の電気信号を演算処理し、その音の到来方向及び音源の音の強さの推定を全方位に渡って行う音源探査システムに関する。
【背景技術】
発電プラントや化学プラント、製造ラインのある工場等では、モータ、ギヤ、ポンプ、ファン、変圧器等の様々な設備や機器から発する騒音が合成されて、敷地境界線や民家付近まで到達する。また、自動車、列車、航空機等の乗り物にあっては、エンジン、ギヤ、ファン等の様々な構成部材から発する騒音が合成されて、それぞれの室内の静粛性が阻害される。また、マンション等の一般住宅にあっては、様々な異音によってそれぞれの室内の静粛性が阻害される。これらの騒音や異音による問題を根本的に解決するためには、音の到来方向や音源の音の強さを的確に把握することが重要である。
そこで、従来では、複数のマイクロホンを広い範囲に渡って設置し、それぞれのマイクロホンを介して得られる音響信号を、テープレコーダ等の収音器により収録し、それぞれの収録した音響信号を演算処理して音源を探査するようにしていた。ところが、このような音源を探査する方法では、広い範囲に複数のマイクロホンを設置する必要があるばかりか、それぞれのマイクロホンと収音器との配線が必要となるため、設置作業が極めて煩雑なものとなっている。
また、別の音源探査方式としては、たとえば特開平06−113387号公報に示されている音源探査装置がある。これは、パラボラ反射器を音の到来方向に向けて音響信号を収録し、音源を可視化するようにしたものである。しかし、この方式の欠点は想定される音源がパラボラ反射器を向けた方向に限定されることである。つまり、マイクロホンの設置位置や設置角度によって、収音方向が限定されてしまうため、全方位に渡る音源の探査を一度に行うことは到底不可能となってしまう。
このような不具合を解消するものとして、たとえば特開2003−111183号公報では、基台に取り付けた回転フレーム上に、第1〜第4のマイクロホンを、検出部がXY平面内において原点を中心とする正方形を構成するように配置するとともに、第5のマイクロホンをその検出部が第1〜第4のマイクロホンによって構成される正方形の中心の上方に位置させ、かつ、第1〜第4のマイクロホンと第5のマイクロホンとの距離が等しくなるように配置し、各マイクロホンの出力信号の到達時間差から音の到来方向を推定するようにした音源探査システムを提案している。
ところが、上述した特開2003−111183号公報では、回転フレーム上に、第1〜第5のマイクロホンを設置しているため、設置作業が簡素化されるものの、カメラが単独で実装されていることからも類推できるように、全方位の音源の探査を行うために回転フレームを回転させて第1〜第5のマイクロホンの向きを変える必要があることから、全方位に渡る音源からの音の到来方向の特定と、音源の音の強さの推定とを一度に行うことは到底不可能である。また、マイクロホン、カメラ等及び、それらに付随するケーブル類が、音が伝播する空間内に裸の状態で配設されるため、マイクロホンやカメラ及びケーブル自身からの反射音に対しては無防備であり、音源探査結果に重大な影響を及ぼす。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、狭い空間に限らず、全方位に渡る音源からの音の到来方向の特定と、音源の音の強さの推定とを一度に行うことができる音源探査システムを提供することを目的とする。
【発明の開示】
本発明に係る音源探査システムは、球体、半球体又は多面体のバッフルと、バッフルの表面に全方位の音を取り込むために配設された複数のマイクロホンと、複数のマイクロホンを介して得られる全方位の音の電気信号であるアナログ信号を増幅するアンプと、アンプによって増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータと、A/Dコンバータによって変換されたデジタル信号を演算処理し、音源からの音の到来方向の解析及び/又は音源の音の強さの推定を行う演算処理装置と、演算処理装置による演算処理結果を記録する記録装置と、演算処理装置による演算処理結果を基に、音源からの音の強さの分布を表示する表示装置と、球体、半球体又は多面体のバッフルの中心から音源又は境界面において発生する複数の部位の音源までの距離を入力する入力装置とを備え、演算処理装置は、複数のマイクロホンにより取り込まれたそれぞれの音響信号の振幅特性と、位相特性とを演算処理によって求めた後、該演算処理結果の信号情報と直接音や回折音からなるバッフル周辺の音場解析情報を統合し、特定音源方向からの到来音を強調する演算処理を全方位に渡って行い、音の到来方向を特定するとともに、これらの特定音源方向からの到来音が強調された演算処理結果と入力装置によって入力された距離とから音源又は境界面において発生する単独もしくは複数の部位の音源の音の強さの推定を行うことを特徴とする。
また、バッフルの表面に、音波を発生する単独もしくは複数の指向性又は無指向性の音源素子が配設され、演算処理装置は、複数のマイクロホンによって取り込まれたそれぞれの反射音の振幅特性と、位相特性とを演算処理によって求めた後、該演算処理結果の信号情報と直接音や回折音からなるバッフル周辺の音場解析情報を統合し、特定音源方向からの到来音を強調する演算処理を全方位に渡って行い、反射音の到来方向を特定するとともに、試験音の発生時から反射音の取込時までの時間差を加味することで、バッフルから音源又は境界面において発生する単独もしくは複数の部位の音源までの距離を自動的に計測し、この値を音源又は境界面において発生する単独もしくは複数の部位の音源の音の強さ及び/又はその場周辺からの反射音の強さの推定のための情報として利用するようにすることができる。
また、バッフルの表面に、単独もしくは複数の受光素子が撮影範囲をオーバーラップさせるように配設され、演算処理装置は、特定した音の到来方向に対応する単独もしくは複数の受光素子の画像を取り込み、その画像もしくはその画像をもとに画像処理を行った結果に演算処理によって求めた音の到来方向及び/又は音の強さ分布の画像を合成して表示させるようにすることができる。
また、バッフルの表面に、単独もしくは複数の光源が配設され、演算処理装置は、光の発生時から反射光の取込時までの時間を加味することで、バッフルから境界面において発生する複数の部位の音源までの距離を自動的に計測し、この値を音源又は境界面において発生する単独もしくは複数の部位の音源の音の強さの推定のための情報として利用するようにすることができる。
また、演算処理装置は、受光素子の撮影範囲がオーバーラップする部分を画像処理し、音源又は境界面において発生する単独もしくは複数の部位の音源までの距離を自動的に計測するようにすることができる。
また、バッフルを複数個配設し、演算処理装置は、一方のバッフルから音源又は境界面において発生する単独もしくは複数の部位の音源までの距離及び/又は音の到来方向と、他方のバッフルから音源又は境界面において発生する単独もしくは複数の部位の音源までの距離及び/又は音の到来方向と、バッフル同士の間の位置関係とを求めた後、これらの情報を基に音源又は境界面において発生する単独もしくは複数の部位の音源までの距離を三角測量の原理により求めるようにすることができる。
また、バッフルの表面から離れた場所に、単独もしくは複数のサテライトマイクロホンが配設され、演算処理装置は、複数のサテライトマイクロホンによって取り込まれた音を用いて、音の到来方向及び/又は音源の音の強さを求めるようにすることができる。
また、バッフルは、接地面から所定の高さに保持されるように、長尺部材の頂部に取り付けられているようにすることができる。
本発明に係る音源探査システムにおいては、球体、半球体又は多面体のバッフルの表面に複数のマイクロホンを配設して全方位の音を取り込むようにし、演算処理装置により、複数のマイクロホンにより取り込まれたそれぞれの音響信号の振幅特性と、位相特性とを演算処理によって求めた後、それらの信号情報とバッフル周辺の音場解析情報を統合し、特定方向からの到来音を強調する演算処理を全方位に渡って行い、音源からの音の到来方向を特定するとともに、これらの演算処理結果と入力装置によって入力された距離とから音源又は境界面において発生する複数の部位の音源の音の強さの推定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の音源探査システムに係る一実施の形態の概要を説明するための図である。
第2図は、第1図の音源探査システムによる音源探査方法を説明するための図である。
第3図は、第1図の音源探査システムによる音源探査方法を説明するための図である。
第4図は、第1図の表示装置に表示される音の強さ分布の一例を示す図である。
第5図は、第1図のバッフルに単独もしくは複数の距離計測用音源素子を追加した場合の第2実施形態を示す図である。
第6図は、第5図のバッフルに単独もしくは複数の受光素子を追加した場合の第3実施形態を示す図である。
第7図は、第6図の単独もしくは複数の受光素子による動作を説明するための図である。
第8図は、第6図の表示装置にカラーで表示される画像の一例を示す図である。
第9図は、第6図の表示装置にカラーで表示される画像の一例を示す図である。
第10図は、第6図のバッフルに単独もしくは複数の光源を追加した場合の第4実施形態を示す図である。
第11図は、第6図のバッフルの受光素子により、音源又は境界面において発生する単独もしくは複数の部位の音源までの距離を自動的に計測する場合の第5実施形態を説明する図である。
第12図は、第6図のバッフルを一例として2個設けた場合の第6実施形態を示す図である。
第13図は、第1図のバッフルに単独もしくは複数のサテライトマイクロホンを設けた場合の第7実施形態を示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(第1実施形態)
第1図は、本発明の音源探査システムに係る一実施の形態の概要を説明するための図、第2図及び第3図は、第1図の音源探査システムによる音源探査方法を説明するための図、第4図は、第1図の表示装置に表示される音の強さ分布の一例を示す図である。
第1図に示す音源探査システムは、バッフル10、マイクロホン11、アンプ20、A/Dコンバータ30、演算処理装置40、記録装置50、表示装置60、入力装置70を備えている。なお、演算処理装置40、記録装置50、表示装置60、入力装置70は、ノートパソコン、デスクトップパソコン等の電子機器によって構成することができる。
バッフル10は球体をなしている。また、バッフル10は、ポール等の長尺部材(図示省略)の頂部に取り付けられており、接地面から所定の高さに保持されるようになっている。
バッフル10の表面には、複数のマイクロホン11が配設されている。マイクロホン11としては、ダイナミックマイクロホンやコンデンサーマイクロホンを用いることができる。
このように、球体のバッフル10に複数のマイクロホン11を配設することで、全方位に対して平等に音を取り込むことができるようになっている。バッフル10の内部には、マイクロホン11のプリアンプ(図示省略)等を内蔵した本体(図示省略)と、この本体に接続されるマイクロホンケーブル11a等が内蔵されている。
ちなみに、第1図に示すバッフル10の半径は、たとえば130mm程度である。また、そのバッフル10に配設されるマイクロホン11の数は本実施形態では17個となっている。ただし、マイクロホン11は、音源探査を行うべき次元に応じた必要最低限の数であればよく、一次元で音源探査を行う場合は2個、二次元で音源探査を行う場合は3個、三次元で音源探査を行う場合は4個とすることも可能である。本実施形態では、音源探査結果の精度と安定性をさらに向上させるため、17個のマイクロホンを使用している。
このように、たとえば球体のバッフル10の内部に、マイクロホン11のプリアンプ(図示省略)等を内蔵した本体(図示省略)と、この本体に接続されるマイクロホンケーブル11a等を内蔵することで、バッフル10の周囲の音場の乱れを抑制することができ、音源からの音を正確に取り込むことが可能となる。
また、バッフル10では、各マイクロホン11の位置を(x、y、z)の三次元で示す座標が設けられており、演算処理装置40で音源探査の演算を実施する際に利用される。これにより、取り込まれた音がどのマイクロホン11からのものであるのかを識別できるようになっている。
アンプ20は、各マイクロホン11を介して得られる全方位の音の電気信号であるアナログ信号を増幅するものである。アンプ20には、各マイクロホン11のマイクロホンケーブル11aが接続されている。ここで、アンプ20には、上述した各マイクロホン11の座標に合わせた差込口が設けられているため、各マイクロホン11のマイクロホンケーブル11aを接続する場合には、それぞれのマイクロホンケーブル11aを対応する差込口に差し込んで接続する。A/Dコンバータ30は、アンプ20によって増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換するものである。
演算処理装置40は、A/Dコンバータ30によって変換されたデジタル信号を演算することにより、それぞれのマイクロホン11によって取り込まれた音の情報を総合的かつ包括的に演算処理することで、音源探査を行う。ここで、音源探査とは、音源からの音の到来方向の解析と、音源の音の強さの推定とを行うことである。なお、音源探査の詳細については、後述する。
記録装置50は、演算処理装置40による演算処理結果を記録する。記録装置50としては、磁気テープを記録媒体とする磁気テープ記録装置、光ディスクを記録媒体とする光ディスク記録装置等を用いることができる。表示装置60は、演算処理装置40による演算処理結果を基に、音源からの音の強さ分布等を表示する。入力装置70は、音源又は室内の壁等の境界面において発生する複数の部位の音源までの距離を入力する。入力装置70としては、キーボード、タッチパネル等を用いることができる。ただし、音の到来方向の解析やバッフル設置点への音響的寄与の算出を目的とし、音の強さの推定が主たる目的ではない場合等においては、入力装置70は省略することも可能である。
次に、音源探査を行う方法について説明する。
音源探査は、広い空間であっても、狭い空間であっても、実施可能である。広い空間では、探査すべき音源との間に障害物が入らないようにすることが好ましく、たとえば人が多数集まるような所では全体が見渡せる高所に、又は飛行場のような所では建物等が障害物にならないような位置にバッフル10を設置するようにする。一方、室内や車両等の狭い空間では、全体が見渡せる場所にバッフル10を設置するようにする。
そして、音源からの音の到来方向を解析する場合、第2図に示すように、バッフル10周辺の直接音・回折音などを含む音場の解析情報を、演算処理装置40に取り込んでおく。この状態で、各マイクロホン11により、音源からの音を取り込む。ここで、音源からの音を取り込む場合、各マイクロホン11を介して得られる音を同時に取り込むようにすることが基本である。もしくは、ある特定のマイクロホンを基準として、上述した座標毎に順に、あるいは複数個のマイクロホンをまとめて、あるいはランダムに基準マイクロホンと同時に音を取り込むようにしてもよい。ただし、全てのマイクロホンを同時に収録しない場合は、音源からの音が時間によって変動しないことが条件となる。
このとき、各マイクロホン11を介して得られる全方位の音は、アナログ信号としてアンプ20に取り込まれた後、アンプ20によって増幅されて出力される。アンプ20によって増幅されたアナログ信号は、A/Dコンバータ30によりデジタル信号に変換されて演算処理装置40に取り込まれる。
演算処理装置40では、各マイクロホン11により取り込まれた音の解析を演算処理により行う。この場合、各マイクロホン11により取り込まれたそれぞれの音響信号の振幅特性と、位相特性とが演算処理によって求められる。また、これら振幅特性と位相特性とが求められると、上述したバッフル10周辺の音場の解析情報が加味され、特定方向からの到来音を強調する演算処理を全方位に渡って行い、音源からの音の到来方向を演算処理により特定することができる。
次に、音源の音の強さを推定する場合、第2図に示す音源までの距離dを、入力装置70により演算処理装置40に入力する。このとき、演算処理装置40では、上述したように、音源からの音の到来方向と音圧とを演算処理により特定しているため、これらの演算処理結果と、音源までの距離dとから音源の音の強さを演算処理により推定することができる。音源の音の強さの推定を行う場合、従来の周波数領域ビームフォーミング手法に音源までの距離dを加味することで、音源の音の強さの推定を正確に行うことができる。
なお、この例では、音源からの音の到来方向の解析を終えた後、音源の音の強さを推定するための音源までの距離dを、入力装置70により演算処理装置40に入力する場合について説明したが、音源探査の開始前に音源までの距離dを、入力装置70により演算処理装置40に入力しておくようにしてもよいことは勿論である。
また、この例では、第2図のように、単一の音源からの音の到来方向の解析と単一の音源の音の強さの推定とを行う場合について説明したが、たとえば室内の壁等の境界面において発生する複数の部位の音源からの音の到来方向の解析とそれぞれの部位の音源の音の強さの推定とを行う場合には、第3図に示すように、それぞれの部位の音源a〜dまでの距離d1〜d4を入力すればよい。
以上のようにして、演算処理装置40による演算処理により、音源からの音の到来方向の解析と音源の音の強さの推定とが行われると、その演算処理結果が音の強さ分布として表示装置60にカラーで表示される。表示装置60により表示される音の強さ分布の一例を、第4図に示す。第4図においては、音の強さの大小をたとえばa〜f(a>b>c>d>e>f)で示している。
このように、第1実施形態では、球体のバッフル10の表面に複数のマイクロホン11を配設して全方位の音を取り込むようにし、演算処理装置40により、複数のマイクロホン11により取り込まれたそれぞれの音響信号の振幅特性と、位相特性とを演算処理によって求めた後、それらの信号情報とバッフル周辺の音場解析情報を統合し、特定方向からの到来音を強調する演算処理を全方位に渡って行い、音源からの音の到来方向を演算処理により特定するとともに、これらの演算処理結果と入力装置70によって入力された距離とから音源又は境界面において発生する複数の部位の音源の音の強さの推定を行えるようにしたので、狭い空間に限らず、全方位に渡る音源からの音の到来方向の特定と、音源の音の強さの推定とを一度に行うことができる。
また、第1実施形態では、複数のマイクロホン11が取り付けられたバッフル10を設置し、アンプ20に各マイクロホン11のマイクロホンケーブル11aを接続すればよいので、設置作業が極めて容易となる。
なお、第1実施形態では、バッフル10を球体とした場合について説明したが、この例に限らず、バッフル10を半球体又は多面体等としてもよい。いずれの場合も、バッフル10の周囲の回折音の解析情報さえ何らかの形で得られればよい。このように、バッフル10を半球体又は多面体等としても、マイクロホン11自身はバッフルに内蔵されるため、バッフル10の周囲の音場の乱れを抑制することができ、音源探査を正確に行うことが可能となる。
また、バッフル10の材質としては、複数のマイクロホン11等を内蔵した際に、適度な強度をもつものであればよく、ステンレス鋼、アルミ合金、銅合金等を用いることができる。また、バッフル10の表面には、鏡面加工や粗面加工が施されていてもよいし、吸音材が貼着されていてもよい。いずれにしても、バッフル10の形状や材質等によるバッフル10の周囲の回折音の解析情報が得られればよく、バッフル10の形状や材質等が異なっても、音源からの音の到来方向の解析と音源の音の強さの推定とを正確に行うことが可能となる。
(第2実施形態)
第5図は、第1図のバッフル10に単独もしくは複数の距離計測用音源素子を追加した場合の第2実施形態を示す図である。なお、以下に説明する図において、第1図〜第3図と共通する部分には同一符号を付し重複する説明を省略する。
第5図に示す第2実施形態では、バッフル10の表面に音波を発生する単独もしくは複数の距離計測用音源素子12が配設されている。距離計測用音源素子12としては、指向性又は無指向性の音響スピーカや超音波スピーカ等を用いることができる。
このような構成では、距離計測用音源素子12から音波を発生させ、その音波の反射波を各マイクロホン11によって取り込み、さらに演算処理装置40による演算処理により、各マイクロホン11によって取り込まれたそれぞれの反射波の振幅特性と、位相特性とを求めた後、それらの信号情報とバッフル周辺の音場解析情報を統合し、特定方向からの到来音を強調する演算処理を全方位に渡って行い、境界面からの音の到来方向を演算処理により特定するとともに、音波の発生時から反射波の取込時までの時間を加味することで、音源又は境界面において発生する複数の部位の音源までの距離を自動的に計測することができる。
このように、音源又は境界面において発生する単独もしくは複数の部位の音源までの距離を自動的に計測することで、音源からの音の到来方向の解析と音源の音の強さの推定とをさらに正確に行うことが可能となるばかりか、予め、測定地の近辺の建物や障害物、山等、あるいは、車両の内部や室内の形状と位置とを把握することができる。
また、距離計測用音源素子12より発生させた試験音とその反射音の各方向毎の到来方向、強さ、位相等の反射音性状を解析することで、その場の残響時間、エコータイムパターン等の音響調査も可能となる。
なお、距離計測用音源素子12からの音波としては、特定の周波数の試験波を用いてもよいし、ランダムノイズ、擬似ランダムノイズ、M系列信号、周波数掃引信号等を利用し、演算処理を施して単独もしくは複数の部位の音源までの距離を自動的に計測することも可能である。このようにして、音源又は境界面において発生する複数の部位の音源までの距離の計測がなされると、音源からの音の到来方向の解析と音源の音の強さの推定とをさらに正確に行うことが可能となる。
(第3実施形態)
第6図は、第5図のバッフル10に単独もしくは複数の受光素子を追加した場合の第3実施形態を示す図である。
第6図に示す第3実施形態では、バッフル10の表面に単独もしくは複数の受光素子13が配設されている。受光素子13としては、CCD(Charge Coupled Device)とレンズとを備えたCCDカメラ等のカメラ類、レーザ受光素子、赤外線受光素子等を用いることができる。
受光素子13をカメラ類とした場合、それぞれの受光素子13は、隣り合う受光素子それぞれの撮影範囲がオーバーラップするように配設することが好ましい。つまり、第7図に示すように、受光素子13によって撮影範囲X、Yを撮影し、隣り合う他の受光素子13で撮影範囲Y、Zを撮影することで、撮影範囲Yがオーバーラップするようにする。
このような構成では、バッフル10の表面に複数の受光素子13を、その撮影範囲がオーバーラップするように配設するようにしたので、特定した音の到来方向に対応する、音源又は境界面において発生する複数の部位の音源の周囲の画像を自動的に取り込むことができ、その取り込んだ画像を演算処理装置40が表示装置60にカラーで表示させることができる。表示装置60により表示される画像の一例を、第8図に示す。
また、第8図の画像に、第4図に示した音の強さ分布の画像を合成して表示させることも可能である。この場合、第4図の画像に相当する第9図9(a)の画像において、点線丸で示す部分を選択すると、その選択した部分に相当する第9図(b)に示す画像が得られ、第9図(b)の画像に第9図(a)の画像において選択された部分の音の強さ分布が第9図(c)に示すように合成されて表示される。
このように、受光素子13により画像を自動的に取り込むようにすることで、上述した作用効果に加え、音源又は境界面において発生する複数の部位の音源の周囲の画像とともに、音の到来方向及び/又は音の強さ分布を表示させることができ、それらの分布を視覚的に捉えることが容易となる。
受光素子13をレーザ受光素子、赤外線受光素子等とした場合には、次の第4実施形態で有効に利用される。
(第4実施形態)
第10図は、第6図のバッフル10に複数の光源を追加した場合の第4実施形態を示す図である。
第10図に示す第4実施形態では、バッフル10の表面に複数の光源14が配設されている。光源14としては、CCDカメラ用照明、レーザポインタ、レーザ測距離計、ストロボ光源等を用いることができる。
このような構成においてレーザポインタ等の指向性が鋭い光源を配設した場合には、バッフルの設置が困難な場所でも正確にバッフルの設置位置を定めることができる。
このような構成においてレーザ距離計等の距離計を配設した場合には、光源14から光を発生させ、その光の反射光を受光素子13によって取り込み、バッフルと音源となりうる境界面までの距離を自動的に計測することができる。
また、光源14から発生させた光を用いることで、音源又は境界面において発生する複数の部位の音源の周囲を照らすことができ、薄暗い場所であっても受光素子13による画像を綺麗に取り込むことができる。
なお、光源14からの光として、ストロボ光源を用いた場合には、光源14からの光の点滅周期を一定として回転体に照射し、点滅周期と回転周期とが一致して回転体が静止したように見えたときの周期を測定することで、回転体の速度を遠隔計測することも可能となる。また、同様に光の点滅周期を一定として振動面に放射した場合には、受光素子13において所謂ストロボスコープの原理で音源となる境界面等の振動の様子を観察することが可能になる。
(第5実施形態)
第11図は、第6図のバッフル10の受光素子13により、音源又は境界面において発生する複数の部位の音源までの距離を自動的に計測する場合の第5実施形態を説明する図である。
第11図に示す第5実施形態では、上記同様に、受光素子13により画像を自動的に取り込んだ後、隣り合う受光素子13の撮影範囲がオーバーラップする部分を画像処理し、音源又は境界面において発生する複数の部位の音源までの距離を自動的に計測するようにしている。このように、受光素子13により画像を自動的に取り込むとともに、演算処理装置40がオーバーラップする部分を画像処理し、音源までの距離を自動的に計測するようにすることで、上記同様に、音源又は境界面において発生する複数の部位の音源の正確な音の強さを推定することが可能となる。
(第6実施形態)
第12図は、第6図のバッフル10を複数設けた場合の実施形態のうち、一例としてバッフル10を2個設けた場合の第6実施形態を示す図である。
第12図に示す第6実施形態では、バッフル10を2個設けることで、演算処理装置40による演算処理により、一方のバッフル10から音源までの距離及び/又は音の到来方向と、他方のバッフル10から音源までの距離及び/又は音の到来方向と、バッフル10同士の間の位置関係とを得ることができる。また、これらの情報を基に三角測量の原理により、音源までの距離がさらに正確に測定されることになり、音源の音の強さをより正確に推定することは勿論、単一のバッフルを使用した場合に比較して使用マイクロホン数が増加することや、受音範囲が拡大されることにより、音源探査の精度を大幅に高めることが可能になる。
なお、第6実施形態では、一例として第6図のバッフル10を2個設けた場合について説明したが、この例に限らず、第1図、第5図、第10図のバッフル10を複数設けるようにしてもよいことは勿論である。
(第7実施形態)
第13図は、第1図のバッフル10に複数のサテライトマイクロホンを設けた場合の第7実施形態を示す図である。
第13図に示す第7実施形態では、バッフル10に複数のサテライトマイクロホン11Aが配設されている。
このように、バッフル10に複数のサテライトマイクロホン11Aを配設することで、バッフル10に内蔵されたマイクロホンに加えて、演算処理装置40はサテライトマイクロホンからの音響情報を音源探査に用いることができる。サテライトマイクロホン11Aからの音響情報は、バッフル10に配設されたマイクロホン同様、バッフル10の周囲の回折音の解析情報を加味した形で利用されることが望ましい。サテライトマイクロホン11Aは、バッフル10よりも外側に配設されるため、バッフルのサイズ10を変えずとも、仮想的にバッフル10のサイズを大きくした効果をもたらす。音源探査に利用できるマイクロホンの数も増加することから、音源探査の精度を大幅に高めることが可能となる。
なお、第7実施形態では、第1図のバッフル10に複数のサテライトマイクロホン11Aを設けた場合について説明したが、この例に限らず、第5図、第6図、第10図、第12図に示すバッフル10に複数のサテライトマイクロホン11Aを設けるようにしてもよいことは勿論である。また、バッフル上のマイクロホンを全てサテライトマイクロホンに置き換えて使用することも勿論可能である。
【産業上の利用可能性】
以上の如く本発明に係る音源探査システムによれば、球体、半球体又は多面体のバッフルの表面及び/又はその近傍に単独又は複数のマイクロホンを配設して全方位の音を取り込むようにし、演算処理装置により、複数のマイクロホンにより取り込まれたそれぞれの音響信号の振幅特性と、位相特性に着目し演算処理によって音の到来方向を特定した後、これらの演算処理結果と入力装置や音源・光源・画像処理などによって計測された距離とから音源又は境界面において発生する複数の部位の音源の音の強さの推定を行うようにしたので、狭い空間に限らず、全方位に渡る音源からの音の到来方向の特定と、音源の音の強さの推定とを一度に行うことができる。
【符号の説明】
10 バッフル
11 マイクロホン
11A サテライトマイクロホン
11a マイクロホンケーブル
12 距離計測用音源素子
13 受光素子
14 光源
20 アンプ
30 A/Dコンバータ
40 演算処理装置
50 記録装置
60 表示装置
70 入力装置

Claims (8)

  1. 球体、半球体又は多面体のバッフルと、
    前記バッフルの表面に全方位の音を取り込むために配設された複数のマイクロホンと、
    前記複数のマイクロホンを介して得られる全方位の音の電気信号であるアナログ信号を増幅するアンプと、
    前記アンプによって増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータと、
    前記A/Dコンバータによって変換されたデジタル信号を演算処理し、音源からの音の到来方向の解析及び/又は音源の音の強さの推定を行う演算処理装置と、
    前記演算処理装置による演算処理結果を記録する記録装置と、
    前記演算処理装置による演算処理結果を基に、音源からの音の強さの分布を表示する表示装置と、
    球体、半球体又は多面体のバッフルの中心から音源又は境界面において発生する複数の部位の音源までの距離を入力する入力装置とを備え、
    前記演算処理装置は、前記複数のマイクロホンにより取り込まれたそれぞれの音響信号の振幅特性と、位相特性とを演算処理によって求めた後、該演算処理結果の信号情報と直接音や回折音からなるバッフル周辺の音場解析情報を統合し、特定音源方向からの到来音を強調する演算処理を全方位に渡って行い、音の到来方向を特定するとともに、これらの前記特定音源方向からの到来音が強調された演算処理結果と前記入力装置によって入力された距離とから音源又は境界面において発生する単独もしくは複数の部位の音源の音の強さの推定を行うことを特徴とする音源探査システム。
  2. 前記バッフルの表面に、音波を発生する単独もしくは複数の指向性又は無指向性の音源素子が配設され、
    前記演算処理装置は、前記複数のマイクロホンによって取り込まれたそれぞれの反射音の振幅特性と、位相特性とを演算処理によって求めた後、該演算処理結果の信号情報と直接音や回折音からなるバッフル周辺の音場解析情報を統合し、特定音源方向からの到来音を強調する演算処理を全方位に渡って行い、反射音の到来方向を特定するとともに、試験音の発生時から反射音の取込時までの時間差を加味することで、バッフルから音源又は境界面において発生する単独もしくは複数の部位の音源までの距離を自動的に計測し、この値を音源又は境界面において発生する単独もしくは複数の部位の音源の音の強さ及び/又はその場周辺からの反射音の強さの推定のための情報として利用することを特徴とする請求項1に記載の音源探査システム。
  3. 前記バッフルの表面に、単独もしくは複数の受光素子が撮影範囲をオーバーラップさせるように配設され、
    前記演算処理装置は、前記特定した音の到来方向に対応する前記単独もしくは複数の受光素子の画像を取り込み、その画像もしくはその画像をもとに画像処理を行った結果に前記演算処理によって求めた音の到来方向及び/又は音の強さ分布の画像を合成して表示させることを特徴とする請求項1又は2に記載の音源探査システム。
  4. 前記バッフルの表面に、単独もしくは複数の光源が配設され、
    前記演算処理装置は、光の発生時から反射光の取込時までの時間を加味することで、バッフルから境界面において発生する複数の部位の音源までの距離を自動的に計測し、この値を音源又は境界面において発生する単独もしくは複数の部位の音源の音の強さの推定のための情報として利用することを特徴とする請求項3に記載の音源探査システム。
  5. 前記演算処理装置は、前記受光素子の撮影範囲がオーバーラップする部分を画像処理し、音源又は境界面において発生する単独もしくは複数の部位の音源までの距離を自動的に計測することを特徴とする請求の請求項3又は4に記載の音源探査システム。
  6. 前記バッフルを複数個配設し、
    前記演算処理装置は、一方の前記バッフルから音源又は境界面において発生する単独もしくは複数の部位の音源までの距離及び/又は音の到来方向と、他方の前記バッフルから音源又は境界面において発生する単独もしくは複数の部位の音源までの距離及び/又は音の到来方向と、前記バッフル同士の間の位置関係とを求めた後、これらの情報を基に音源又は境界面において発生する単独もしくは複数の部位の音源までの距離を三角測量の原理により求めることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の音源探査システム。
  7. 前記バッフルの表面から離れた場所に、単独もしくは複数のサテライトマイクロホンが配設され、
    前記演算処理装置は、前記複数のサテライトマイクロホンによって取り込まれた音を用いて、音の到来方向及び/又は音源の音の強さを求めることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の音源探査システム。
  8. 前記バッフルは、接地面から所定の高さに保持されるように、長尺部材の頂部に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の音源探査システム。
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