JP2011015050A - ビームフォーミング用のアレイ、及びそれを用いた音源探査測定システム - Google Patents
ビームフォーミング用のアレイ、及びそれを用いた音源探査測定システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011015050A JP2011015050A JP2009155814A JP2009155814A JP2011015050A JP 2011015050 A JP2011015050 A JP 2011015050A JP 2009155814 A JP2009155814 A JP 2009155814A JP 2009155814 A JP2009155814 A JP 2009155814A JP 2011015050 A JP2011015050 A JP 2011015050A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- array
- sound source
- sound
- arithmetic processing
- microphone
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
- Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
- Obtaining Desirable Characteristics In Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
Abstract
【課題】従来のトランスデューサアレイは、配置するアレイの角度に依存した周期性を有し、この周期性が原因で生じるゴースト成分が存在した。
【解決手段】直線状のサブアレイから構成されるアレイと、曲線状のサブアレイから構成されるアレイを組み合わせて、トランスデューサアレイとして利用する。これによって、単一のサブアレイから構成される従来技術のトランスデューサアレイで生じていた性能の劣化を軽減し、高性能なトランスデューサアレイをより少ないトランスデューサの数で実現することができる。
【選択図】図1
【解決手段】直線状のサブアレイから構成されるアレイと、曲線状のサブアレイから構成されるアレイを組み合わせて、トランスデューサアレイとして利用する。これによって、単一のサブアレイから構成される従来技術のトランスデューサアレイで生じていた性能の劣化を軽減し、高性能なトランスデューサアレイをより少ないトランスデューサの数で実現することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、ビームフォーミング用のアレイ、及びそれを用いた音源探査測定システムに係り、特に、ビームフォーミング用の複数のトランスデューサ要素のアレイ、及びそれを用いた音源探査測定システムに関する。
電波や音響の分野では、特定の方向に焦点を絞った信号、すなわち指向性が鋭い信号を得る目的で、受信素子或いはマイクロホンを複数配置したアレイを用いる。このアレイの典型的な利用方法は、フェーズドアレイもしくはビームフォーミングと呼ばれる手法である。また逆に、発信素子あるいは音源を複数配置したアレイを同様の手法で制御すれば、信号を得る場合とは逆に特定の方向に強い指向性を持つ信号源を作成することもできる。
このトランスデューサアレイの指向性は、幅広い位置又は角度で変化させることができることが望ましく、そのようなトランスデューサアレイは信号源探査の用途で利用可能である。
音響分野では、マイクロホンアレイの出力を処理することにより、到来方向別の音圧分布(音源強度分布)を作成することができ、音源探査測定の用途で利用が可能である。このようなマイクロホンアレイに必要な条件として、主に下記(1)〜(3)の3つが要求される。
音響分野では、マイクロホンアレイの出力を処理することにより、到来方向別の音圧分布(音源強度分布)を作成することができ、音源探査測定の用途で利用が可能である。このようなマイクロホンアレイに必要な条件として、主に下記(1)〜(3)の3つが要求される。
(1)できるだけ広い範囲にわたり、到来方向別の音圧分布を作成可能なことが要求される。
この条件を満たすためには、できるだけ広く波の広がりをカバーするために、ある程度の大きさを持つマイクロホンアレイが必要とする。
この条件を満たすためには、できるだけ広く波の広がりをカバーするために、ある程度の大きさを持つマイクロホンアレイが必要とする。
(2)必要な音源分解能を満たすことが要求される。
音源分解能は、一般に低周波数域で低下し、高周波数域では問題にならない。これは、音波の波長とマイクロホンアレイのサイズとの関係から説明され、波長の長い低周波域において分解能を向上させるためには、それに見合った大きなサイズのマイクロホンアレイが必要になる。
音源分解能は、一般に低周波数域で低下し、高周波数域では問題にならない。これは、音波の波長とマイクロホンアレイのサイズとの関係から説明され、波長の長い低周波域において分解能を向上させるためには、それに見合った大きなサイズのマイクロホンアレイが必要になる。
(3)処理結果である分布図内のゴースト成分(虚音源)の影響が十分に小さいこと、または、最大のゴーストを与える位置がメインローブから十分離れていることが要求される。
この条件については、(2)の場合とは逆に高周波数域で問題になる。高周波域では波長が短く、アレイ上のマイクロホンの間隔の選び方によっては強いゴーストが発生する。特に、マイクロホンの間隔を一定とした場合、その間隔と波長の関係から特定の周波数以上でこの現象が起こりやすくなる。この問題を解決するためには、アレイを構成するマイクロホンの位置、隣り合ったマイクロホンの間隔を適切に定めることが重要である。また、マイクロホンの間隔を広げすぎても、波長の短い高周波域でゴーストが発生しやすくなる。従って、設計する際には、アレイを構成するマイクロホンの数に十分な余裕を持たせた上で、マイクロホンの配置を最適化することが多い。
この条件については、(2)の場合とは逆に高周波数域で問題になる。高周波域では波長が短く、アレイ上のマイクロホンの間隔の選び方によっては強いゴーストが発生する。特に、マイクロホンの間隔を一定とした場合、その間隔と波長の関係から特定の周波数以上でこの現象が起こりやすくなる。この問題を解決するためには、アレイを構成するマイクロホンの位置、隣り合ったマイクロホンの間隔を適切に定めることが重要である。また、マイクロホンの間隔を広げすぎても、波長の短い高周波域でゴーストが発生しやすくなる。従って、設計する際には、アレイを構成するマイクロホンの数に十分な余裕を持たせた上で、マイクロホンの配置を最適化することが多い。
このように(1)〜(3)を全て満たす高性能なアレイを設計するためには、マイクロホンアレイのサイズを大きく、かつ多くのマイクロホンをゴーストの発生ができるだけないように適切な配置になるように設置することが一般的である。平面状(二次元状)のアレイでは、マイクロホンを二次元的に配置するため、領域内にマイクロホンが一様に分布するようなデザインを考えると、仮にマイクロホンの間隔が一定であると仮定した場合、アレイで使用するマイクロホンの数はアレイサイズの2乗に比例する。従って、低周波から高周波まで幅広い周波数帯域で利用可能な高性能なマイクロホンアレイを設計する場合、マイクロホンの数が膨大になり、それに伴ってAD変換器のチャンネル数も膨大になる。その結果、システム全体のコストが非常に高価になるという問題があった。
また、ビームフォーミング法により到来方向別の音圧分布の可視化を行う場合、音源のイメージに方向による依存性を少なくするため、一般的にはマイクロホンアレイ全体の形状は円盤状、周囲の形状は円状とすることも重要である。
また、ビームフォーミング法により到来方向別の音圧分布の可視化を行う場合、音源のイメージに方向による依存性を少なくするため、一般的にはマイクロホンアレイ全体の形状は円盤状、周囲の形状は円状とすることも重要である。
そこで、これらの問題に対して、以下の手法が提案されている。
特許文献1では、スパイラル曲線形状にマイクロホンを配置したサブアレイを複数組み合わせた形状とすることで、マイクロホンの間隔がまばらでもゴーストの発生が抑えられ、かつマイクロホンの数を減らすことができる手法が提案されている。
また、特許文献2では、単独のスパイラル曲線(螺旋)上にマイクロホンを配置する手法も提案されている。
また、特許文献3では、適切にマイクロホンの間隔を設定した直線状のサブアレイを同心円状に複数組(特に奇数組)配置することで、アレイの性能をできるだけ低下させずにコスト低減と設置の簡便性を確保する手法も提案されている。
これらのいずれの手法もマイクロホンアレイの全体の形状は円状であり、可視化した際に得られる音像イメージの方向依存性といった問題はある程度解決されている。
特許文献1では、スパイラル曲線形状にマイクロホンを配置したサブアレイを複数組み合わせた形状とすることで、マイクロホンの間隔がまばらでもゴーストの発生が抑えられ、かつマイクロホンの数を減らすことができる手法が提案されている。
また、特許文献2では、単独のスパイラル曲線(螺旋)上にマイクロホンを配置する手法も提案されている。
また、特許文献3では、適切にマイクロホンの間隔を設定した直線状のサブアレイを同心円状に複数組(特に奇数組)配置することで、アレイの性能をできるだけ低下させずにコスト低減と設置の簡便性を確保する手法も提案されている。
これらのいずれの手法もマイクロホンアレイの全体の形状は円状であり、可視化した際に得られる音像イメージの方向依存性といった問題はある程度解決されている。
しかしながら、特許文献1〜3の手法を用いた場合には、サブアレイがある一定の角度で周期的に配置されているため、角度に依存した周期性を有しており、ゴーストがアレイ面の共通中心に対して回転対称に発生することがあった。この周期性が原因で生じるゴースト成分の影響が、音源識別の性能を低下させるため問題となることがあった。また、この現象は1種類のサブアレイを用いていることが主たる原因であり、コストや設計の簡便性を追及した結果として生じる不利益であった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、上述の課題を解消することを課題とする。
本発明のビームフォーミング用のアレイは、複数の直線状のサブアレイ及び複数の曲線状のサブアレイから構成されるアレイを共通中心の周りに組み合わせてトランスデューサが配置されることを特徴とする。
また、前記曲線状のサブアレイは、円弧の一部であることを特徴とする。
また、前記曲線状のサブアレイは、円弧の一部と直線の組み合わせであることを特徴とする。
また、前記曲線状のサブアレイは、スパイラル曲線であることを特徴とする。
また、前記曲線状のサブアレイは、二次以上の多項式で近似表現される曲線であることを特徴とする。
また、前記トランスデューサは、マイクロホンであることを特徴とする。
本発明の音源探査測定システムは、本発明のビームフォーミング用のアレイと、複数の前記マイクロホンを介して得られる音の電気信号であるアナログ信号を増幅するアンプと、前記アンプによって増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータと、前記A/Dコンバータによって変換されたデジタル信号を演算処理し、音源からの音の到来方向の解析及び/又は音源の音の強さの推定を行う演算処理装置と、前記演算処理装置による演算処理結果を記録する記録装置と、前記演算処理装置による演算処理結果を基に、音源からの音の強さの分布を表示する表示装置と、前記アレイから音源又は境界面において発生する音源までの距離を入力する入力装置とを備えることを特徴とする。
また、前記演算処理装置は、複数の前記マイクロホンにより取り込まれたそれぞれの音響信号の振幅特性と、位相特性とを演算処理によって求めた後、該演算処理結果の信号情報と前記アレイの音場解析情報を統合し、特定音源方向からの到来音を強調する演算処理を行い、音の到来方向を特定するとともに、これらの前記特定音源方向からの到来音が強調された演算処理結果と前記入力装置によって入力された距離とから音源又は境界面において発生する音源の音の強さの推定を行うことを特徴とする。
また、前記曲線状のサブアレイは、円弧の一部であることを特徴とする。
また、前記曲線状のサブアレイは、円弧の一部と直線の組み合わせであることを特徴とする。
また、前記曲線状のサブアレイは、スパイラル曲線であることを特徴とする。
また、前記曲線状のサブアレイは、二次以上の多項式で近似表現される曲線であることを特徴とする。
また、前記トランスデューサは、マイクロホンであることを特徴とする。
本発明の音源探査測定システムは、本発明のビームフォーミング用のアレイと、複数の前記マイクロホンを介して得られる音の電気信号であるアナログ信号を増幅するアンプと、前記アンプによって増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータと、前記A/Dコンバータによって変換されたデジタル信号を演算処理し、音源からの音の到来方向の解析及び/又は音源の音の強さの推定を行う演算処理装置と、前記演算処理装置による演算処理結果を記録する記録装置と、前記演算処理装置による演算処理結果を基に、音源からの音の強さの分布を表示する表示装置と、前記アレイから音源又は境界面において発生する音源までの距離を入力する入力装置とを備えることを特徴とする。
また、前記演算処理装置は、複数の前記マイクロホンにより取り込まれたそれぞれの音響信号の振幅特性と、位相特性とを演算処理によって求めた後、該演算処理結果の信号情報と前記アレイの音場解析情報を統合し、特定音源方向からの到来音を強調する演算処理を行い、音の到来方向を特定するとともに、これらの前記特定音源方向からの到来音が強調された演算処理結果と前記入力装置によって入力された距離とから音源又は境界面において発生する音源の音の強さの推定を行うことを特徴とする。
直線形状を有するサブアレイと、曲線形状を有するサブアレイを有し、それらを共通中心の周囲に複数組み合わせて、トランスデューサアレイを形成することによって、従来技術のトランスデューサアレイに比べて低周波域の分解能には変化なく、高周波のゴースト特性を改善できる。2種類のタイプの異なるサブアレイを用いることで、1種類のサブアレイを複数用いる場合に比べてゴーストの発生を低減することができるのが特長である。
本発明の発明者は、従来技術のマイクロホンアレイと遜色ない安価で簡便な設計のマイクロホンアレイによって、上記問題を解決することを見いだし、本発明の実施の形態に係るマイクロホンアレイを発明するに至った。また、それを用いて、より高性能な音源探査測定システムも提供する。
なお、以下の説明では、トランスデューサの一例としてマイクロホンを用いて説明するが、任意のトランスデューサに変更して適用可能である。
なお、以下の説明では、トランスデューサの一例としてマイクロホンを用いて説明するが、任意のトランスデューサに変更して適用可能である。
(アレイの構成)
図1を参照して、本発明の実施の形態に係るマイクロホンアレイ1の構成を説明する。マイクロホンアレイ1を構成するマイクロホン10は、ダイナミックマイクロホンやコンデンサーマイクロホンを用いることができる。
本発明の実施の形態に係るマイクロホンアレイ1は、直線状のサブアレイAから構成されるアレイと、曲線状のサブアレイBから構成されるアレイを共通中心Cの周りに組み合わせて配置する。直線状のサブアレイAと曲線状のサブアレイBは、空間上に配置することができれば任意の手法で配置することができる。例えば、中空のパイプの上にソケットを設けてマイクロホン10を配置したサブアレイとすることもできる。この場合は、パイプの中にマイクロホン10に接続されたマイクロホンケーブルを通すことも可能である。
また、共通中心Cとは、図1に示すように、仮想的な中心位置を示すものである。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係るマイクロホンアレイ1の構成を説明する。マイクロホンアレイ1を構成するマイクロホン10は、ダイナミックマイクロホンやコンデンサーマイクロホンを用いることができる。
本発明の実施の形態に係るマイクロホンアレイ1は、直線状のサブアレイAから構成されるアレイと、曲線状のサブアレイBから構成されるアレイを共通中心Cの周りに組み合わせて配置する。直線状のサブアレイAと曲線状のサブアレイBは、空間上に配置することができれば任意の手法で配置することができる。例えば、中空のパイプの上にソケットを設けてマイクロホン10を配置したサブアレイとすることもできる。この場合は、パイプの中にマイクロホン10に接続されたマイクロホンケーブルを通すことも可能である。
また、共通中心Cとは、図1に示すように、仮想的な中心位置を示すものである。
これによって、特許文献1〜3に記載の従来技術のように、単一のサブアレイで構成されることによる性能の劣化を軽減し、高性能なマイクロホンアレイ1をより少ないマイクロホン10の数で実現することが可能となる。
本発明の実施の形態に係るマイクロホンアレイ1では、直線状のサブアレイAと曲線状のサブアレイB上のマイクロホン数は同じでなくてもよい。直線状のサブアレイA又は曲線状のサブアレイBは、各々任意の複数個のマイクロホン10を配置することができる。好ましくは、直線状のサブアレイA又は曲線状のサブアレイBに配置するマイクロホン10の個数は、各々3個以上である。
また、曲線状のサブアレイBの形状は、典型的には円弧やスパイラル曲線の一部、或いは直線と円弧やスパイラル曲線の一部を組み合わせたもの等を用いることができる。また、二次曲線等の二次以上の多項式で近似表現される曲線も用いることが可能である。また、これらの任意の組み合わせを用いることもできる。
本発明の実施の形態に係るマイクロホンアレイ1では、直線状のサブアレイAと曲線状のサブアレイB上のマイクロホン数は同じでなくてもよい。直線状のサブアレイA又は曲線状のサブアレイBは、各々任意の複数個のマイクロホン10を配置することができる。好ましくは、直線状のサブアレイA又は曲線状のサブアレイBに配置するマイクロホン10の個数は、各々3個以上である。
また、曲線状のサブアレイBの形状は、典型的には円弧やスパイラル曲線の一部、或いは直線と円弧やスパイラル曲線の一部を組み合わせたもの等を用いることができる。また、二次曲線等の二次以上の多項式で近似表現される曲線も用いることが可能である。また、これらの任意の組み合わせを用いることもできる。
(音源探査測定システムの構成)
図2を参照して、本発明の実施の形態に係る音源探査測定システムXの構成を説明する。
図2に示す音源探査測定システムXは、上記のマイクロホン10を配列したマイクロホンアレイ1、アンプ20、A/Dコンバータ30、演算処理装置40、記録装置50、表示装置60、入力装置70を備える。なお、演算処理装置40、記録装置50、表示装置60、入力装置70は、ノートパソコン、デスクトップパソコン等の電子機器によって構成することができる。
音源識別測定システムXを構成する各装置間の接続は、有線ケーブルで行っても無線で行ってもよい。また、通信部において、モデムを介して一般公衆回線やISDN回線で通信を行いデータ等の転送をして、音源識別測定システムXの設置場所から離れた中央集計局等で自動集計及びデータ管理を一括して行ってもよい。
図2を参照して、本発明の実施の形態に係る音源探査測定システムXの構成を説明する。
図2に示す音源探査測定システムXは、上記のマイクロホン10を配列したマイクロホンアレイ1、アンプ20、A/Dコンバータ30、演算処理装置40、記録装置50、表示装置60、入力装置70を備える。なお、演算処理装置40、記録装置50、表示装置60、入力装置70は、ノートパソコン、デスクトップパソコン等の電子機器によって構成することができる。
音源識別測定システムXを構成する各装置間の接続は、有線ケーブルで行っても無線で行ってもよい。また、通信部において、モデムを介して一般公衆回線やISDN回線で通信を行いデータ等の転送をして、音源識別測定システムXの設置場所から離れた中央集計局等で自動集計及びデータ管理を一括して行ってもよい。
また、マイクロホンアレイ1は、ポール等の長尺部材に取り付けることによって、接地面から所定の高さになるように調節してもよい。
マイクロホンアレイ1には、マイクロホン10のプリアンプ等を内蔵した本体部分と、この本体部分にマイクロホンケーブル等が接続されて構成されている。なお、本体との接続は、無線通信等を用いて行なってもよい。
また、マイクロホンアレイ1に、マイクロホン10のプリアンプ等を内蔵した本体部分と、この本体部分に接続されるマイクロホンケーブル等を内蔵し、もしくは無線通信等を用いることで、マイクロホンアレイ1の周囲の音場の乱れを抑制することができ、音源からの音を正確に取り込むことが可能となる。
また、マイクロホンアレイ1に、マイクロホン10のプリアンプ等を内蔵した本体部分と、この本体部分に接続されるマイクロホンケーブル等を内蔵し、もしくは無線通信等を用いることで、マイクロホンアレイ1の周囲の音場の乱れを抑制することができ、音源からの音を正確に取り込むことが可能となる。
マイクロホンアレイ1では、各マイクロホン10の位置を(x、y、z)の三次元で示す座標が設けられており、演算処理装置40で音源探査の演算を実施する際に利用される。これにより、取り込まれた音がどのマイクロホン10からのものであるのかを識別できるようになっている。
アンプ20は、各マイクロホン10を介して得られる音の電気信号であるアナログ信号を増幅するものである。アンプ20には、各マイクロホン10から有線もしくは無線で接続されている。ここで、アンプ20には、上述した各マイクロホン10の座標に合わせた差込口が設けられているため、各マイクロホン10のマイクロホンケーブルを接続する場合には、それぞれのマイクロホンケーブルを対応する差込口に差し込んで接続する。
A/Dコンバータ30は、アンプ20によって増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換するものである。
演算処理装置40は、A/Dコンバータ30によって変換されたデジタル信号を演算することにより、それぞれのマイクロホン10によって取り込まれた音の情報を総合的かつ包括的に演算処理することで、音源探査を行う。ここで、音源探査とは、音源からの音の到来方向の解析と、音源の音の強さの推定とを行うことである。なお、音源探査の詳細については、後述する。
記録装置50は、演算処理装置40による演算処理結果を記録する。記録装置50としては、磁気テープを記録媒体とする磁気テープ記録装置、光ディスクを記録媒体とする光ディスク記録装置等を用いることができる。
表示装置60は、演算処理装置40による演算処理結果を基に、音源からの音の強さ分布等を表示する。
入力装置70は、音源又は室内の壁等の境界面において発生する音源までの距離も入力できる。入力装置70としては、キーボード、タッチパネル等を用いることができる。ただし、音の到来方向の解析やマイクロホンアレイ1の設置点への音響的寄与の算出を目的とし、音源強度乃至は音響パワーの推定が主たる目的ではない場合等においては、入力装置70は省略することも可能である。
アンプ20は、各マイクロホン10を介して得られる音の電気信号であるアナログ信号を増幅するものである。アンプ20には、各マイクロホン10から有線もしくは無線で接続されている。ここで、アンプ20には、上述した各マイクロホン10の座標に合わせた差込口が設けられているため、各マイクロホン10のマイクロホンケーブルを接続する場合には、それぞれのマイクロホンケーブルを対応する差込口に差し込んで接続する。
A/Dコンバータ30は、アンプ20によって増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換するものである。
演算処理装置40は、A/Dコンバータ30によって変換されたデジタル信号を演算することにより、それぞれのマイクロホン10によって取り込まれた音の情報を総合的かつ包括的に演算処理することで、音源探査を行う。ここで、音源探査とは、音源からの音の到来方向の解析と、音源の音の強さの推定とを行うことである。なお、音源探査の詳細については、後述する。
記録装置50は、演算処理装置40による演算処理結果を記録する。記録装置50としては、磁気テープを記録媒体とする磁気テープ記録装置、光ディスクを記録媒体とする光ディスク記録装置等を用いることができる。
表示装置60は、演算処理装置40による演算処理結果を基に、音源からの音の強さ分布等を表示する。
入力装置70は、音源又は室内の壁等の境界面において発生する音源までの距離も入力できる。入力装置70としては、キーボード、タッチパネル等を用いることができる。ただし、音の到来方向の解析やマイクロホンアレイ1の設置点への音響的寄与の算出を目的とし、音源強度乃至は音響パワーの推定が主たる目的ではない場合等においては、入力装置70は省略することも可能である。
次に、音源探査を行う方法について説明する。具体的には、音源探査は、WO2004/021031で開示する方法を用いることができる。
本発明のマイクロホンアレイを用いる音源探査は、基本的に自由空間或いは半自由空間とみなせる広い空間において、アレイの前面からのみ音波が到来する状況で使用することが好ましい。さらには、探査すべき音源との間に障害物が入らないようにすることが好ましく、たとえば人が多数集まるような所では全体が見渡せる高所に、又は飛行場のような所では建物等が障害物にならないような位置にマイクロホンアレイ1を設置するようにする。また、実用的な利用方法として、自動車開発で使用する試験路や、大規模な室内音響実験室、風洞実験設備などでの利用も可能である。
本発明のマイクロホンアレイを用いる音源探査は、基本的に自由空間或いは半自由空間とみなせる広い空間において、アレイの前面からのみ音波が到来する状況で使用することが好ましい。さらには、探査すべき音源との間に障害物が入らないようにすることが好ましく、たとえば人が多数集まるような所では全体が見渡せる高所に、又は飛行場のような所では建物等が障害物にならないような位置にマイクロホンアレイ1を設置するようにする。また、実用的な利用方法として、自動車開発で使用する試験路や、大規模な室内音響実験室、風洞実験設備などでの利用も可能である。
そして、音源からの音の到来方向を解析する場合、マイクロホンアレイ1のそれぞれのマイクロホン位置において、仮想的に音源を仮定した場合の音響伝達特性(以下、音場解析情報と記す)を、演算処理装置40に取り込んでおく。この状態で、各マイクロホン10により、音源からの音を取り込む。ここで、音源からの音を取り込む場合、各マイクロホン10を介して得られる音を同時に取り込むようにすることが基本である。もしくは、ある特定のマイクロホン10を基準として、上述した座標毎に順に、あるいは複数個のマイクロホン10をまとめて、あるいはランダムに基準マイクロホン10と同時に音を取り込むようにしてもよい。ただし、全てのマイクロホン10を同時に収録しない場合は、音源からの音が時間によって変動しない、定常的な音源を解析することが条件となる。
このとき、各マイクロホン10を介して得られる音は、アナログ信号としてアンプ20に取り込まれた後、アンプ20によって増幅されて出力される。アンプ20によって増幅されたアナログ信号は、A/Dコンバータ30によりデジタル信号に変換されて演算処理装置40に取り込まれる。
演算処理装置40では、各マイクロホン10により取り込まれた音の解析を演算処理により行う。この場合、各マイクロホン10により取り込まれたそれぞれの音響信号の振幅特性と、位相特性とが演算処理によって求められる。また、これら振幅特性と位相特性とが求められると、上述したマイクロホンアレイ1の音場解析情報が加味され、特定方向からの到来音を強調する演算処理を行い、音源からの音の到来方向を演算処理により特定することができる。
演算処理装置40では、各マイクロホン10により取り込まれた音の解析を演算処理により行う。この場合、各マイクロホン10により取り込まれたそれぞれの音響信号の振幅特性と、位相特性とが演算処理によって求められる。また、これら振幅特性と位相特性とが求められると、上述したマイクロホンアレイ1の音場解析情報が加味され、特定方向からの到来音を強調する演算処理を行い、音源からの音の到来方向を演算処理により特定することができる。
次に、音源の音の強さを推定する場合、音源までの距離を、入力装置70により演算処理装置40に入力する。このとき、演算処理装置40では、上述したように、音源からの音の到来方向と音圧とを演算処理により特定しているため、これらの演算処理結果と、音源までの距離とから音源の音の強さを演算処理により推定することができる。音源の音の強さの推定を行う場合、従来のビームフォーミング手法に音源までの距離を加味することで、音源の音の強さの推定を正確に行うことができる。
なお、この例では、音源からの音の到来方向の解析を終えた後、音源の音の強さを推定するための音源までの距離を、入力装置70により演算処理装置40に入力する場合について説明したが、音源探査の開始前に音源までの距離を、入力装置70により演算処理装置40に入力しておくようにしてもよいことは勿論である。
また、この例では、単一の音源からの音の到来方向の解析と単一の音源の音の強さの推定とを行う場合について説明したが、たとえば有限な大きさを持つ機器等の表面から発生する騒音に対して音の到来方向の解析とそれぞれの部位の音源の音の強さの推定とを行う場合には、音源と思われる機器表面のそれぞれの部位の音源までの距離を入力すればよい。
なお、この例では、音源からの音の到来方向の解析を終えた後、音源の音の強さを推定するための音源までの距離を、入力装置70により演算処理装置40に入力する場合について説明したが、音源探査の開始前に音源までの距離を、入力装置70により演算処理装置40に入力しておくようにしてもよいことは勿論である。
また、この例では、単一の音源からの音の到来方向の解析と単一の音源の音の強さの推定とを行う場合について説明したが、たとえば有限な大きさを持つ機器等の表面から発生する騒音に対して音の到来方向の解析とそれぞれの部位の音源の音の強さの推定とを行う場合には、音源と思われる機器表面のそれぞれの部位の音源までの距離を入力すればよい。
以上のようにして、演算処理装置40による演算処理により、音源からの音の到来方向の解析と音源の音の強さの推定とが行われると、その演算処理結果が音の強さ分布として表示装置60にカラーの分布図(コンターマップ)等で表示される。
このように、本発明の実施の形態では、マイクロホンアレイ1に複数のマイクロホン10を配設して音を取り込むようにし、演算処理装置40により、複数のマイクロホン10により取り込まれたそれぞれの音響信号の振幅特性と、位相特性とを演算処理によって求めた後、それらの信号情報とマイクロホンアレイ1の音場解析情報を統合し、特定方向からの到来音を強調する演算処理を行い、音源からの音の到来方向を演算処理により特定するとともに、これらの演算処理結果と入力装置70によって入力された距離とから音源又は境界面において発生する音源の音の強さの推定を行えるようにしたので、音源からの音の到来方向の特定と、音源の音の強さの推定とを一度に行うことができる。
また、本発明の実施の形態では、サブアレイの信号をまとめてADコンバータに接続しても、もしくはアレイ内で全てのマイクロホン信号をまとめて1本のケーブルでアンプ20に接続しても良いので、設置作業が極めて容易となる。
このように、本発明の実施の形態では、マイクロホンアレイ1に複数のマイクロホン10を配設して音を取り込むようにし、演算処理装置40により、複数のマイクロホン10により取り込まれたそれぞれの音響信号の振幅特性と、位相特性とを演算処理によって求めた後、それらの信号情報とマイクロホンアレイ1の音場解析情報を統合し、特定方向からの到来音を強調する演算処理を行い、音源からの音の到来方向を演算処理により特定するとともに、これらの演算処理結果と入力装置70によって入力された距離とから音源又は境界面において発生する音源の音の強さの推定を行えるようにしたので、音源からの音の到来方向の特定と、音源の音の強さの推定とを一度に行うことができる。
また、本発明の実施の形態では、サブアレイの信号をまとめてADコンバータに接続しても、もしくはアレイ内で全てのマイクロホン信号をまとめて1本のケーブルでアンプ20に接続しても良いので、設置作業が極めて容易となる。
なお、マイクロホンアレイ1に単独もしくは複数の距離計測用音源素子を追加して測定を行なうこともできる。この場合、マイクロホンアレイ1の表面や近傍に、音波を発生する単独もしくは単独もしくは複数の距離計測用音源素子を配設する。距離計測用音源素子は、指向性又は無指向性の音響スピーカや超音波スピーカ等を用いることができる。
このような構成では、距離計測用音源素子から音波を発生させ、その音波の反射波を各マイクロホン10によって取り込み、さらに演算処理装置40による演算処理により、各マイクロホン10によって取り込まれたそれぞれの反射波の振幅特性と、位相特性とを求めた後、それらの信号情報とマイクロホンアレイ1の音場解析情報を統合し、特定方向からの到来音を強調する演算処理を行い、境界面からの音の到来方向を演算処理により特定するとともに、音波の発生時から反射波の取込時までの時間を加味し、音源又は境界面において発生する音源までの距離を計測する。
このように、音源又は境界面において発生する音源までの距離を計測することで、音源からの音の到来方向の解析と音源の音の強さの推定とをさらに正確に行うことが可能となり、予め、測定地の近辺の建物や障害物、山等の形状と位置とを把握することができる。
また、距離計測用音源素子より発生させた試験音とその反射音の方向毎の到来方向、強さ、位相等の反射音性状を解析することで、その場での方向別のエコータイムパターン等の音響調査も可能となる。
距離計測用音源素子からの音波としては、特定の周波数の試験波を用いてもよいし、ランダムノイズ、擬似ランダムノイズ、M系列信号、周波数掃引信号等を利用し、演算処理を施して音源までの距離を自動的に計測することも可能である。このようにして、音源又は境界面において発生する音源までの距離の計測がなされると、音源からの音の到来方向の解析と音源の音の強さの推定とをさらに正確に行うことが可能となる。
このような構成では、距離計測用音源素子から音波を発生させ、その音波の反射波を各マイクロホン10によって取り込み、さらに演算処理装置40による演算処理により、各マイクロホン10によって取り込まれたそれぞれの反射波の振幅特性と、位相特性とを求めた後、それらの信号情報とマイクロホンアレイ1の音場解析情報を統合し、特定方向からの到来音を強調する演算処理を行い、境界面からの音の到来方向を演算処理により特定するとともに、音波の発生時から反射波の取込時までの時間を加味し、音源又は境界面において発生する音源までの距離を計測する。
このように、音源又は境界面において発生する音源までの距離を計測することで、音源からの音の到来方向の解析と音源の音の強さの推定とをさらに正確に行うことが可能となり、予め、測定地の近辺の建物や障害物、山等の形状と位置とを把握することができる。
また、距離計測用音源素子より発生させた試験音とその反射音の方向毎の到来方向、強さ、位相等の反射音性状を解析することで、その場での方向別のエコータイムパターン等の音響調査も可能となる。
距離計測用音源素子からの音波としては、特定の周波数の試験波を用いてもよいし、ランダムノイズ、擬似ランダムノイズ、M系列信号、周波数掃引信号等を利用し、演算処理を施して音源までの距離を自動的に計測することも可能である。このようにして、音源又は境界面において発生する音源までの距離の計測がなされると、音源からの音の到来方向の解析と音源の音の強さの推定とをさらに正確に行うことが可能となる。
なお、マイクロホンアレイ1に単独もしくは複数の受光素子を追加して音の到来方向に対応する音源又は境界面において発生する部位の音源の周囲の画像を含めて音源探査測定を行なうこともできる。この場合、マイクロホンアレイ1の表面や近傍に単独もしくは複数の受光素子が配設されている。好ましくは、共通中心Cの部分に配置するとよい。受光素子としては、CCD(Charge Coupled Device)とレンズとを備えたCCDカメラ等のカメラ類、レーザ受光素子、赤外線受光素子等を用いることができる。
受光素子をカメラ類とした場合、それぞれの受光素子は、隣り合う受光素子それぞれの撮影範囲がオーバーラップするように配設することが好ましい。つまり、受光素子によって撮影範囲X、Yを撮影し、隣り合う他の受光素子で撮影範囲Y、Zを撮影することで、撮影範囲Yがオーバーラップするようにする。
このような構成では、マイクロホンアレイ1の表面や近傍に単独もしくは複数の受光素子を、その撮影範囲がオーバーラップするように配設するようにしたので、特定した音の到来方向に対応する、音源又は境界面において発生する音源の周囲の画像を自動的に取り込むことができ、その取り込んだ画像を演算処理装置40が表示装置60にカラー等で表示させることができる。また、取り込んだ画像に、音の強さ分布の画像を合成して表示させることも可能である。
このように、受光素子により画像を取り込むようにすることで、上述した作用効果に加え、音源又は境界面において発生する音源の周囲の画像とともに、音の到来方向及び/又は音の強さ分布を表示させることができ、それらの分布を視覚的に捉えることが容易となる。
受光素子をカメラ類とした場合、それぞれの受光素子は、隣り合う受光素子それぞれの撮影範囲がオーバーラップするように配設することが好ましい。つまり、受光素子によって撮影範囲X、Yを撮影し、隣り合う他の受光素子で撮影範囲Y、Zを撮影することで、撮影範囲Yがオーバーラップするようにする。
このような構成では、マイクロホンアレイ1の表面や近傍に単独もしくは複数の受光素子を、その撮影範囲がオーバーラップするように配設するようにしたので、特定した音の到来方向に対応する、音源又は境界面において発生する音源の周囲の画像を自動的に取り込むことができ、その取り込んだ画像を演算処理装置40が表示装置60にカラー等で表示させることができる。また、取り込んだ画像に、音の強さ分布の画像を合成して表示させることも可能である。
このように、受光素子により画像を取り込むようにすることで、上述した作用効果に加え、音源又は境界面において発生する音源の周囲の画像とともに、音の到来方向及び/又は音の強さ分布を表示させることができ、それらの分布を視覚的に捉えることが容易となる。
なお、マイクロホンアレイ1に単独もしくは複数の受光素子としてレーザ受光素子、赤外線受光素子等を用いてマイクロホンアレイ1と音源となりうる境界面までの距離を自動的に計測することを含めて音源探査測定を行なうこともできる。この場合、マイクロホンアレイ1の表面や近傍に単独もしくは複数の光源を配設する。好ましくは、共通中心Cの部分に配置するとよい。光源としては、CCDカメラ用照明、レーザポインタ、レーザ測距離計、ストロボ光源等を用いることができる。
このような構成においてレーザポインタ等の指向性が鋭い光源を配設した場合には、マイクロホンアレイ1の設置が困難な場所でも正確にマイクロホンアレイ1の設置位置を定めることができる。
また、このような構成においてレーザ距離計等の距離計を配設した場合には、光源から光を発生させ、その光の反射光を受光素子によって取り込み、マイクロホンアレイ1と音源となりうる境界面までの距離を自動的に計測することができる。また、光源から発生させた光を用いることで、音源又は境界面において発生する音源の周囲を照らすことができ、薄暗い場所であっても受光素子による画像を綺麗に取り込むことができる。
なお、光源からの光として、ストロボ光源を用いた場合には、光源からの光の点滅周期を一定として回転体に照射し、点滅周期と回転周期とが一致して回転体が静止したように見えたときの周期を測定することで、回転体の速度を遠隔計測することも可能となる。また、同様に光の点滅周期を一定として振動面に放射した場合には、受光素子において所謂ストロボスコープの原理で音源となる境界面等の振動の様子を観察することが可能になる。
このような構成においてレーザポインタ等の指向性が鋭い光源を配設した場合には、マイクロホンアレイ1の設置が困難な場所でも正確にマイクロホンアレイ1の設置位置を定めることができる。
また、このような構成においてレーザ距離計等の距離計を配設した場合には、光源から光を発生させ、その光の反射光を受光素子によって取り込み、マイクロホンアレイ1と音源となりうる境界面までの距離を自動的に計測することができる。また、光源から発生させた光を用いることで、音源又は境界面において発生する音源の周囲を照らすことができ、薄暗い場所であっても受光素子による画像を綺麗に取り込むことができる。
なお、光源からの光として、ストロボ光源を用いた場合には、光源からの光の点滅周期を一定として回転体に照射し、点滅周期と回転周期とが一致して回転体が静止したように見えたときの周期を測定することで、回転体の速度を遠隔計測することも可能となる。また、同様に光の点滅周期を一定として振動面に放射した場合には、受光素子において所謂ストロボスコープの原理で音源となる境界面等の振動の様子を観察することが可能になる。
なお、音源又は境界面において発生する音源までの距離の計測を含めて音源探査測定をすることもできる。この場合、上記同様に、受光素子により画像を自動的に取り込んだ後、隣り合う受光素子の撮影範囲がオーバーラップする部分を画像処理し、音源又は境界面において発生する音源までの距離を自動的に計測するようにしている。
このように、受光素子により画像を自動的に取り込むとともに、演算処理装置40がオーバーラップする部分を画像処理し、音源までの距離を自動的に計測するようにすることで、上記同様に、音源又は境界面において発生する音源の正確な音の強さを推定することが可能となる。
このように、受光素子により画像を自動的に取り込むとともに、演算処理装置40がオーバーラップする部分を画像処理し、音源までの距離を自動的に計測するようにすることで、上記同様に、音源又は境界面において発生する音源の正確な音の強さを推定することが可能となる。
なお、マイクロホンアレイ1を複数設けて音源探査測定をすることもできる。一例としてマイクロホンアレイ1を2個設けた場合を説明する。この場合、マイクロホンアレイ1を2個設けることで、演算処理装置40による演算処理により、一方のマイクロホンアレイ1から音源までの距離及び/又は音の到来方向と、他方のマイクロホンアレイ1から音源までの距離及び/又は音の到来方向と、マイクロホンアレイ1同士の間の位置関係とを得ることができる。
また、これらの情報を基に三角測量の原理により、音源までの距離がさらに正確に測定されることになり、音源の音の強さをより正確に推定することは勿論、単一のマイクロホンアレイ1を使用した場合に比較して使用するマイクロホン10の数が増加することや、受音範囲が拡大されることにより、音源探査の精度を大幅に高めることが可能になる。
また、これらの情報を基に三角測量の原理により、音源までの距離がさらに正確に測定されることになり、音源の音の強さをより正確に推定することは勿論、単一のマイクロホンアレイ1を使用した場合に比較して使用するマイクロホン10の数が増加することや、受音範囲が拡大されることにより、音源探査の精度を大幅に高めることが可能になる。
なお、本発明の実施の形態に係るマイクロホンアレイ1を用いて、音源探査測定を行なう例を述べたが、これらの手法は組み合わせて行なうことができる。また、当業者が実施可能であれば、その他の任意の手法を用いても測定を行なうこともできる。
以下の実施例によって本発明の実施の形態に係るマイクロホンアレイを用いた音源探査測定をさらに具体的に説明する。なお、この実施例は一例にすぎず、これに限定されるものではない。
ここでは従来技術を用いたマイクロホンアレイと本発明の実施の形態に係るマイクロホンアレイとの比較を行う。
図3に比較の対象としたマイクロホンアレイの構成を示す。図3(a)は、従来技術を用いた直線状のサブアレイを組み合わせたマイクロホンアレイ(特許文献3の一例)であって、4個のマイクロホンを直線状に設置したサブアレイを14本配置したものである。図3(b)は、本発明の実施の形態に係る直線状のサブアレイと曲線状のサブアレイを組み合わせたマイクロホンアレイであって、4個のマイクロホンを直線状に設置したサブアレイを7本及び4個のマイクロホンを曲線状に設置したサブアレイを7本配置したものである。マイクロホンアレイの外形は、いずれも直径2.4mの円である。
図3に比較の対象としたマイクロホンアレイの構成を示す。図3(a)は、従来技術を用いた直線状のサブアレイを組み合わせたマイクロホンアレイ(特許文献3の一例)であって、4個のマイクロホンを直線状に設置したサブアレイを14本配置したものである。図3(b)は、本発明の実施の形態に係る直線状のサブアレイと曲線状のサブアレイを組み合わせたマイクロホンアレイであって、4個のマイクロホンを直線状に設置したサブアレイを7本及び4個のマイクロホンを曲線状に設置したサブアレイを7本配置したものである。マイクロホンアレイの外形は、いずれも直径2.4mの円である。
本実施例では、マイクロホンアレイの中心軸上5.0m離れた場所に点音源の存在を仮定し、マイクロホンアレイで測定される音圧をシミュレートした。得られた音圧から、一般的なビームフォーミング手法である遅延和法(音波の伝達によって起こる遅延を補正し、ターゲットとする方向から到来する音波を強調する信号処理手法)による計算を行い、縦3.0m×横3.0mの範囲に渡って音源強度分布を計算した。
図4〜図8において、(a)従来技術を用いたマイクロホンアレイ(直線状サブアレイ)と(b)本発明の実施の形態に係るマイクロホンアレイ(直線状サブアレイ+曲線状サブアレイ)を比較した検証結果を示す。比較を行った周波数は、500Hz(図4)、1kHz(図5)、2kHz(図6)、4kHz(図7)、8kHz(図8)の5種類である。
各図中の白黒の濃淡は、20dBの音圧レベルの差を示し、白の方が黒よりも音圧レベルが高いことを示す。各図中の★は、最大のサイドローブを与える位置を示す。なお、図4に★が表示されていないのは、計算領域にサイドローブが存在しないことを示す。
各図中の白黒の濃淡は、20dBの音圧レベルの差を示し、白の方が黒よりも音圧レベルが高いことを示す。各図中の★は、最大のサイドローブを与える位置を示す。なお、図4に★が表示されていないのは、計算領域にサイドローブが存在しないことを示す。
ここで、ビームフォーミングの特性を決定するのは、一般に(1)分解能(中心のメインローブの大きさ)、(2)低ゴースト性(メインローブのパワーに対する、最大のサイドローブのパワー)の2つである。ここで、サイドローブとは、メインローブ以外に生じる指向性の極大部分(ローブ)のことであり、音源探査の利用の上では存在しない虚音源を示すことになるため、より高性能な音源識別を担保するためにはできるだけ低減することが必要である。
図4〜図8における音源強度分布の比較から、メインローブの大きさ、すなわち分解能は、(a)従来技術を用いたマイクロホンアレイと(b)本発明の実施の形態に係るマイクロホンアレイとの間でほとんど違いが検出されなかった。これは分解能が、平面マイクロホンアレイの場合、アレイサイズでほぼ決定されるため、両者の違いはほとんどないからである。
しかし、図4〜図8における音源強度分布の比較から、サイドローブ性能、すなわち低ゴースト性は、(a)従来技術を用いたマイクロホンアレイと(b)本発明の実施の形態に係るマイクロホンアレイとの間で違いが見られた。特に、2kHz、4kHz、8kHzにおいて顕著な差がみられた。
図9を参照して、サイドローブ性能の違いを定量的な数値として明確に示すために、最大サイドローブのパワー(dB)とメインローブ(原点)からの距離(m)をまとめて示す。
図9を参照して、サイドローブ性能の違いを定量的な数値として明確に示すために、最大サイドローブのパワー(dB)とメインローブ(原点)からの距離(m)をまとめて示す。
従来技術の直線状のサブアレイのみで構成したマイクロホンアレイと比較すると、本発明の実施の形態に係るマイクロホンアレイでは、2kHz、4kHzにおいて最大サイドローブのパワーが2.0dB、8kHzにおいて0.5dBも小さく抑えられることが分かる。また、メインローブと最大サイドローブとの距離が8kHzにおいて3.6倍程度異なることがわかる。これらの特性は、元々分解能が高く、音源の場所を細かくチェックできる高周波域において、弱い音源を広範囲にわたって発見することができることを意味する。
このように、本発明の実施の形態に係るマイクロホンアレイを用いることによって、ゴーストの発生が従来技術のマイクロホンアレイと比べて低く且つ影響が少ない形に抑えられる。
このように、本発明の実施の形態に係るマイクロホンアレイを用いることによって、ゴーストの発生が従来技術のマイクロホンアレイと比べて低く且つ影響が少ない形に抑えられる。
すなわち、本発明の実施の形態に係るマイクロホンアレイでは、高周波数域においても分布内のゴースト成分(虚音源)の影響を十分に低減していて、最大のゴーストを与える位置がメインローブから十分離れていることが示される。また、低周波においては性能の劣化もない。したがって、従来技術のマイクロホンアレイよりも、より精度の高い音源探査結果を得ることができる。
本発明によれば、低周波域の分解能も良好であり、高周波のゴースト特性も改善されたマイクロホンアレイを提供することによって、より精度が高い音源探査測定を行うことができる。
1 マイクロホンアレイ
A 直線状のサブアレイ
B 曲線状のサブアレイ
C 共通中心
10 マイクロホン
20 アンプ
30 A/Dコンバータ
40 演算処理装置
50 記録装置
60 表示装置
70 入力装置
X 音源探査測定システム
A 直線状のサブアレイ
B 曲線状のサブアレイ
C 共通中心
10 マイクロホン
20 アンプ
30 A/Dコンバータ
40 演算処理装置
50 記録装置
60 表示装置
70 入力装置
X 音源探査測定システム
Claims (8)
- 複数の直線状のサブアレイ及び複数の曲線状のサブアレイから構成されるアレイを共通中心の周りに組み合わせてトランスデューサが配置されることを特徴とするビームフォーミング用のアレイ。
- 前記曲線状のサブアレイは、円弧の一部であることを特徴とする請求項1に記載のビームフォーミング用のアレイ。
- 前記曲線状のサブアレイは、円弧の一部と直線の組み合わせであることを特徴とする請求項1又は2に記載のビームフォーミング用のアレイ。
- 前記曲線状のサブアレイは、スパイラル曲線であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のビームフォーミング用のアレイ。
- 前記曲線状のサブアレイは、二次以上の多項式で近似表現される曲線であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のビームフォーミング用のアレイ。
- 前記トランスデューサは、マイクロホンであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のビームフォーミング用のアレイ。
- 請求項6に記載のビームフォーミング用のアレイと、
複数の前記マイクロホンを介して得られる音の電気信号であるアナログ信号を増幅するアンプと、
前記アンプによって増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータと、
前記A/Dコンバータによって変換されたデジタル信号を演算処理し、音源からの音の到来方向の解析及び/又は音源の音の強さの推定を行う演算処理装置と、
前記演算処理装置による演算処理結果を記録する記録装置と、
前記演算処理装置による演算処理結果を基に、音源からの音の強さの分布を表示する表示装置と、
前記アレイから音源又は境界面において発生する音源までの距離を入力する入力装置とを備えることを特徴とする音源探査測定システム。 - 前記演算処理装置は、複数の前記マイクロホンにより取り込まれたそれぞれの音響信号の振幅特性と、位相特性とを演算処理によって求めた後、該演算処理結果の信号情報と前記アレイの音場解析情報を統合し、特定音源方向からの到来音を強調する演算処理を行い、音の到来方向を特定するとともに、これらの前記特定音源方向からの到来音が強調された演算処理結果と前記入力装置によって入力された距離とから音源又は境界面において発生する音源の音の強さの推定を行うことを特徴とする請求項7に記載の音源探査測定システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009155814A JP2011015050A (ja) | 2009-06-30 | 2009-06-30 | ビームフォーミング用のアレイ、及びそれを用いた音源探査測定システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009155814A JP2011015050A (ja) | 2009-06-30 | 2009-06-30 | ビームフォーミング用のアレイ、及びそれを用いた音源探査測定システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011015050A true JP2011015050A (ja) | 2011-01-20 |
Family
ID=43593541
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009155814A Pending JP2011015050A (ja) | 2009-06-30 | 2009-06-30 | ビームフォーミング用のアレイ、及びそれを用いた音源探査測定システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011015050A (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014156292A1 (ja) | 2013-03-29 | 2014-10-02 | 日産自動車株式会社 | 音源探査用マイクロホン支持装置 |
JP2015050493A (ja) * | 2013-08-30 | 2015-03-16 | ヤマハ株式会社 | 情報処理装置、avレシーバ、およびプログラム |
WO2018020965A1 (ja) * | 2016-07-28 | 2018-02-01 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 無人飛行体検知システム及び無人飛行体検知方法 |
WO2019167671A1 (ja) | 2018-03-02 | 2019-09-06 | ソニー株式会社 | マイクロホンアレイ、収録装置および方法、並びにプログラム |
CN111948605A (zh) * | 2020-08-12 | 2020-11-17 | 上海交通大学 | 融合渐开线阵列和fpga的便携式噪声源检测装置 |
CN112129403A (zh) * | 2020-09-18 | 2020-12-25 | 明阳智慧能源集团股份公司 | 一种基于声阵列的噪声测量系统 |
JP2021532356A (ja) * | 2018-07-24 | 2021-11-25 | フルークコーポレイションFluke Corporation | 音響データを投射および表示するためのシステム及び方法 |
WO2022091591A1 (ja) | 2020-10-30 | 2022-05-05 | Jfeアドバンテック株式会社 | 音源方位標定装置 |
CN114584895A (zh) * | 2022-05-07 | 2022-06-03 | 之江实验室 | 一种用于波束成形的声学收发阵列排布方法和装置 |
CN115278449A (zh) * | 2022-09-26 | 2022-11-01 | 中国飞行试验研究院 | 确定麦克风阵列单元坐标的方法、装置、设备及存储介质 |
WO2023066213A1 (zh) * | 2021-10-21 | 2023-04-27 | 广州视源电子科技股份有限公司 | 麦克风阵列及其信号处理方法、装置、设备及介质 |
US11795032B2 (en) | 2018-11-13 | 2023-10-24 | Otis Elevator Company | Monitoring system |
US11913829B2 (en) | 2017-11-02 | 2024-02-27 | Fluke Corporation | Portable acoustic imaging tool with scanning and analysis capability |
-
2009
- 2009-06-30 JP JP2009155814A patent/JP2011015050A/ja active Pending
Cited By (22)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9462362B2 (en) | 2013-03-29 | 2016-10-04 | Nissan Motor Co., Ltd. | Microphone support device for sound source localization |
WO2014156292A1 (ja) | 2013-03-29 | 2014-10-02 | 日産自動車株式会社 | 音源探査用マイクロホン支持装置 |
JP2015050493A (ja) * | 2013-08-30 | 2015-03-16 | ヤマハ株式会社 | 情報処理装置、avレシーバ、およびプログラム |
WO2018020965A1 (ja) * | 2016-07-28 | 2018-02-01 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 無人飛行体検知システム及び無人飛行体検知方法 |
US11913829B2 (en) | 2017-11-02 | 2024-02-27 | Fluke Corporation | Portable acoustic imaging tool with scanning and analysis capability |
WO2019167671A1 (ja) | 2018-03-02 | 2019-09-06 | ソニー株式会社 | マイクロホンアレイ、収録装置および方法、並びにプログラム |
US11762089B2 (en) | 2018-07-24 | 2023-09-19 | Fluke Corporation | Systems and methods for representing acoustic signatures from a target scene |
JP7488250B2 (ja) | 2018-07-24 | 2024-05-21 | フルークコーポレイション | 音響データを投射および表示するためのシステム及び方法 |
US11965958B2 (en) | 2018-07-24 | 2024-04-23 | Fluke Corporation | Systems and methods for detachable and attachable acoustic imaging sensors |
JP2021532356A (ja) * | 2018-07-24 | 2021-11-25 | フルークコーポレイションFluke Corporation | 音響データを投射および表示するためのシステム及び方法 |
US11960002B2 (en) | 2018-07-24 | 2024-04-16 | Fluke Corporation | Systems and methods for analyzing and displaying acoustic data |
US11795032B2 (en) | 2018-11-13 | 2023-10-24 | Otis Elevator Company | Monitoring system |
CN111948605A (zh) * | 2020-08-12 | 2020-11-17 | 上海交通大学 | 融合渐开线阵列和fpga的便携式噪声源检测装置 |
CN111948605B (zh) * | 2020-08-12 | 2021-05-11 | 上海交通大学 | 融合渐开线阵列和fpga的便携式噪声源检测装置 |
CN112129403B (zh) * | 2020-09-18 | 2023-09-22 | 明阳智慧能源集团股份公司 | 一种基于声阵列的噪声测量系统 |
CN112129403A (zh) * | 2020-09-18 | 2020-12-25 | 明阳智慧能源集团股份公司 | 一种基于声阵列的噪声测量系统 |
KR20230074242A (ko) | 2020-10-30 | 2023-05-26 | 제이에프이 어드밴테크 가부시키가이샤 | 음원 방위 표정 장치 |
WO2022091591A1 (ja) | 2020-10-30 | 2022-05-05 | Jfeアドバンテック株式会社 | 音源方位標定装置 |
WO2023066213A1 (zh) * | 2021-10-21 | 2023-04-27 | 广州视源电子科技股份有限公司 | 麦克风阵列及其信号处理方法、装置、设备及介质 |
CN114584895A (zh) * | 2022-05-07 | 2022-06-03 | 之江实验室 | 一种用于波束成形的声学收发阵列排布方法和装置 |
CN115278449B (zh) * | 2022-09-26 | 2023-03-10 | 中国飞行试验研究院 | 确定麦克风阵列单元坐标的方法、装置、设备及存储介质 |
CN115278449A (zh) * | 2022-09-26 | 2022-11-01 | 中国飞行试验研究院 | 确定麦克风阵列单元坐标的方法、装置、设备及存储介质 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2011015050A (ja) | ビームフォーミング用のアレイ、及びそれを用いた音源探査測定システム | |
KR101010099B1 (ko) | 음원 탐사 시스템 | |
US11307285B2 (en) | Apparatus, system and method for spatially locating sound sources | |
CN105004412B (zh) | 一种改进型变压器、电抗器噪声源定位及振动检测的系统和方法 | |
WO2018056214A1 (ja) | 超音波源の方位標定装置及び重ね合わせ画像の解析方法 | |
JP4476870B2 (ja) | 音源探査用マイクロフォン出力の補正方法、低周波発生装置、音源探査システム、及び、マイクロフォンフレーム | |
JP2002181913A (ja) | 音源探査システム | |
Ginn et al. | Noise source identification techniques: simple to advanced applications | |
Kumar et al. | Long-range measurement system using ultrasonic range sensor with high-power transmitter array in air | |
US7054226B1 (en) | Method and apparatus for echolocation | |
Torras-Rosell et al. | An acousto-optic beamformer | |
CN204788643U (zh) | 一种改进型变压器、电抗器噪声源定位及振动检测的系统 | |
JP2010043992A (ja) | 静電気放電発生箇所の検出方法及び検出装置 | |
CN103582912A (zh) | 用于相控阵声学系统的换能器 | |
KR101282489B1 (ko) | 두 개의 운용 주파수를 갖는 정밀수중탐사용 수중초음파카메라 및 그 작동방법 | |
US20220412835A1 (en) | Ultrasonic detector | |
WO2007084122A2 (en) | Method and apparatus for echolocation | |
US11863280B2 (en) | Method and apparatus for determining the directional frequency response of an arrangement of transducer elements | |
Fahy | Measurement of audio-frequency sound in air | |
Wang et al. | Thunder acoustic signature for channel reconstruction in triggered lightning | |
Pop et al. | Acoustic sensor for detecting intruders in wild environments | |
CN111948605B (zh) | 融合渐开线阵列和fpga的便携式噪声源检测装置 | |
JP2022166745A (ja) | 超音波センサ | |
Grythe et al. | Evaluating array resolution | |
Wang et al. | Wideband measurement of acoustic scattering from a cylindrical shell using a parametric array |