JP4368402B2 - 果実用トレイ、連接果実用トレイ - Google Patents

果実用トレイ、連接果実用トレイ Download PDF

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Description

本発明は、リンゴ、梨、桃、トマト、柿、メロン等の果実を収容する果実用トレイに関する。詳しくは、果実の形状やサイズにバラツキがある場合でも容易に収容して損傷無く保持することができ、取り出しも容易な果実用トレイに関する。また、そのような果実用トレイを連接して成る連接果実用トレイに関する。
各種の果実を輸送や展示のために収容して損傷無く保持するべく、パルプモールドや合成樹脂等の適度の弾力を備えた素材の各種の果実用トレイが提供されている。
ところで、収容対象の果実の形状はその種類によって異なることが多く、同一種類の果実でもサイズが異なることがある。即ち、形状及び/又はサイズは多種多様である。このため、多種多様な形状やサイズに対応できるトレイが望まれている。
この要望に応えるトレイとして、特開2007−161309号公報(特許文献1)には、トレイ外周縁を成すフランジ状縁の内方に複数の果実収納部を有し、各果実収納部の周囲部には上向きに突出する複数の独立した果実保持用の凸状部が形成され、各凸状部の果実収納部側の壁面が上方に向かって外側に拡がる傾斜を成し、この凸状部の壁面によって果実を保持する果実用トレイであって、フランジ状縁をトレイ底面と略同レベルの平面内の位置と成し、これにより、トレイ外周のフランジ状縁の部位においても果実のサイズや形状の差異に十分に対応できるようにしたものが開示されている。
特開2007−161309号公報。
特許文献1の果実用トレイの各果実収納部は、上述のように、複数の独立した果実保持用の凸状部を備えている。このため、果実収納部よりサイズが大きな果実を収納する際には、各凸状部が果実に押されて外側へ拡がり、収納が可能となる。また、収納後には、各凸状部が内側へ戻ろうとする力が作用して、果実を保持する。即ち、収納と、収納後の保持とが、ともに良好である。
しかしながら、果実収納部よりサイズが小さな果実の場合には事情が異なる。即ち、果実の収納は十分に可能であるが、収納後に於いて各凸状部が内側へ戻ろうとする力は生起せず、したがって、その力で果実を保持することもない。このため、輸送時や展示時に外力が作用すると、収納されている果実が果実収納部内で移動してしまい、結果、果実表面が損傷する等の不具合が生じ易くなる。
本発明は、かかる不具合を解消することを目的とする。
本発明の構成を下記[1]〜[]に記す。
なお、下記[1]〜[]に於いて、符号は、理解を容易にするために付したものであり、本発明の構成を符号の構成に限定する趣旨ではない。
[1]構成1:
平坦な収容底部10と、該収容底部10を囲む周縁上に交互に突設された複数の収容壁部20及び鞍部30と、該収容壁部20及び鞍部30の外壁23,33の下部に連なる外周壁部40とを、パルプモールド製の1枚板の凹凸によって構成した果実用トレイであって、
前記鞍部30の高さを前記収容壁部20の頂部より低く設定するとともに、
平面上に載置されたとき該平面に当接して当該果実用トレイを支持する前記外周壁部40の環状の下端を前記収容底部10の裏面よりも低く下方へ突出する高さに設定して成り、
前記鞍部30は、隣接する側壁25,25間の中央部に空隙37を有し、
収容された果実の重量で前記収容底部10が下方へ変形することにより、前記外周壁部40によって支持されている前記各収容壁部20がそれぞれ内側へ倒れ込みその内壁面21で当該果実を保持する際に、前記空隙37が狭まることによりその倒れ込みを容易にした
ことを特徴とする果実用トレイ。
[2]構成2
構成1に於いて、
前記空隙37は、鞍部30を横切るスリット状を成す、
ことを特徴とする果実用トレイ。
[3]構成3
構成1に於いて、
前記空隙37は、鞍部の半径方向中央部付近に設けられた貫通孔である、
ことを特徴とする果実用トレイ。
ここで、半径方向とは、収容底部10の中心から放射状に延びる方向、言い換えれば、収容底部10と外周壁部40を結ぶ方向であると定義する。
[4]構成4
構成1〜の何れかに於いて、
前記外周壁部40は前記複数の収容壁部20の外壁23の下端から外方へ張り出した段部48を介して該複数の収容壁部20の外壁23の下部に連なる、
ことを特徴とする果実用トレイ。
[5]構成5
構成1〜の何れかに於いて、
前記外周壁部40は前記複数の鞍部30の外壁33の下端から外方へ張り出した段部480を介して該複数の鞍部30の外壁33の下部に連なる、
ことを特徴とする果実用トレイ。
[6]構成6
構成1〜の何れかに於いて、
前記外周壁部40は、前記複数の収容壁部20の外壁23の下端から外方へ張り出した段部48を介して該複数の収容壁部20の外壁23の下部に連なるとともに、前記複数の鞍部30の外壁33の下端から外方へ張り出した段部480を介して該複数の鞍部30の外壁33の下部に連なる、
ことを特徴とする果実用トレイ。
[7]構成7
構成1〜の何れかに於いて、
前記外周壁部40の断面が略円形状を成す、
ことを特徴とする果実用トレイ。
[8]構成8
構成1〜の何れかに於いて、
前記外周壁部40の断面が略R正多角形状を成す、
ことを特徴とする果実用トレイ。
[9]構成9
構成1〜の何れかの果実用トレイを縦横に複数個配設し、隣接する果実用トレイを相互に連接して成る連接果実用トレイであって、
一方の果実用トレイ100の鞍部30の中央部付近の外壁33の下部に連なる外周壁40側と、他方の果実用トレイ100の鞍部30の中央部付近の外壁33の下部に連なる外周壁40側とを相互に連接し、該連接部60に接線方向に伸び断面がV字形状を成す切欠き61を設けるとともに、該切欠き61を法線方向に横切り且つ該切欠き61で不連続とされた2本のリブ状突部63,63を並設して成り、
果実収容状態で当該連設果実用トレイを持ち上げたとき、一方の果実用トレイ100のリブ状突部63と該リブ状突部63に対応する他方の果実用トレイ100のリブ状突部63とが前記切欠き61の部分で当接して相互に支え合うようにした、
ことを特徴とする連接果実用トレイ。
構成1は、平坦な収容底部10と、該収容底部10を囲む周縁上に交互に突設された複数の収容壁部20及び鞍部30と、該収容壁部20及び鞍部30の外壁23,33の下部に連なる外周壁部40とを、パルプモールド製の1枚板の凹凸によって構成した果実用トレイであって、前記鞍部30の高さを前記収容壁部20の頂部より低く設定するとともに、平面上に載置されたとき該平面に当接して当該果実用トレイを支持する前記外周壁部40の環状の下端を前記収容底部10の裏面よりも低く下方へ突出する高さに設定して成り、前記鞍部30は、隣接する側壁25,25間の中央部に空隙37を有し、収容された果実の重量で前記収容底部10が下方へ変形することにより、前記外周壁部40によって支持されている前記各収容壁部20がそれぞれ内側へ倒れ込みその内壁面21で当該果実を保持する際に、前記空隙37が狭まることによりその倒れ込みを容易にしたことを特徴とする果実用トレイであるため、果実の形状やサイズに関わらず収容でき、収容後には果実が移動しないように保持できる。
即ち、収容果実の重量で収容底部10が下方へ沈むように変形すると、その変形につられて収容壁部20が内側へ倒れ込むのであるが、その際、隣接する収容壁部20の側壁25,25を隔てるように仕切る鞍部30の空隙37が、両側の収容壁部20,20からの押圧力で狭められて閉じられる。このため、収容壁部20が、よりいっそう内側へ倒れ込み易くなり、果実を保持する力がいっそう高まり、しっかりと保持できる。
構成2は、構成1に於いて、前記空隙37は、鞍部30を横切るスリット状を成すことを特徴とする果実用トレイであるため、構成1の効果に加えて、空隙の具体的形状を与えることができる効果がある。
構成3は、構成1に於いて、前記空隙37は、鞍部の半径方向中央部付近に設けられた貫通孔であることを特徴とする果実用トレイであるため、構成1の効果に加えて、空隙の具体的形状を与えることができる効果がある。
構成4は、構成1〜3の何れかに於いて、前記外周壁部40は前記複数の収容壁部20の外壁23の下端から外方へ張り出した段部48を介して該複数の収容壁部20の外壁23の下部に連なることを特徴とする果実用トレイであるため、段部48の形状もしくは張り出し量や高さを適宜に設定することにより、トレイの強度を高めたり、収容壁部20の弾力を適宜に調整することができる。
構成5は、構成1〜3の何れかに於いて、前記外周壁部40は前記複数の鞍部30の外壁33の下端から外方へ張り出した段部480を介して該複数の鞍部30の外壁33の下部に連なることを特徴とする果実用トレイであるため、段部480の形状もしくは張り出し量や高さを適宜に設定することにより、トレイの強度を高めたり、収容壁部20の弾力を適宜に調整することができる。
構成6は、構成1〜3の何れかに於いて、前記外周壁部40は、前記複数の収容壁部20の外壁23の下端から外方へ張り出した段部48を介して該複数の収容壁部20の外壁23の下部に連なるとともに、前記複数の鞍部30の外壁33の下端から外方へ張り出した段部480を介して該複数の鞍部30の外壁33の下部に連なることを特徴とする果実用トレイであるため、段部48や480の形状もしくは張り出し量や高さを適宜に設定することにより、トレイの強度を高めたり、収容壁部20の弾力を適宜に調整することができる。
構成7は、構成1〜6の何れかに於いて、前記外周壁部40の断面が略円形状を成すことを特徴とする果実用トレイであるため、円形の意匠効果を奏するトレイの具体的形状を提供することができる。
構成8は、構成1〜6の何れかに於いて、前記外周壁部40の断面が略R正多角形状を成すことを特徴とする果実用トレイであるため、略R多角形状の意匠効果を奏するトレイの具体的形状を提供することができる。
構成9は、構成1〜8の何れかの果実用トレイを縦横に複数個配設し、隣接する果実用トレイを相互に連接して成る連接果実用トレイであって、一方の果実用トレイ100の鞍部30の中央部付近の外壁33の下部に連なる外周壁40側と、他方の果実用トレイ100の鞍部30の中央部付近の外壁33の下部に連なる外周壁40側とを相互に連接し、該連接部60に接線方向に伸び断面がV字形状を成す切欠き61を設けるとともに、該切欠き61を法線方向に横切り且つ該切欠き61で不連続とされた2本のリブ状突部63,63を並設して成り、果実収容状態で当該連設果実用トレイを持ち上げたとき、一方の果実用トレイ100のリブ状突部63と該リブ状突部63に対応する他方の果実用トレイ100のリブ状突部63とが前記切欠き61の部分で当接して相互に支え合うようにした、ことを特徴とする連接果実用トレイであるため、個々に切り離して構成1〜9の何れかの果実用トレイとして用いることが容易である。また、切り離さない状態で用いた場合には、各果実収容凹部(収容底部10,複数の収容壁部20,複数の鞍部30で囲まれる凹部)が独立性を保ちつつ、全体として調和した意匠性を有するとともに、果実を収容して持ち上げた場合にも、一方の果実収容トレイのリブ状突部63と、該一方の果実収容トレイに隣接する他方の果実収容トレイのリブ状突部63とが、切欠き61の部分で当接して相互に支え合うため、強度も確保できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
[1]第1の実施の形態:
図1(a)は第1の実施の形態の果実用トレイの上面図、(b)は(a)を図内左方から見た側面図、(c)は(a)を図内下方から見た正面図である。図2は図1(a)内の矢視B−B線断面図、図3は図1(a)内の矢視A−A線断面図である。図4は実施の形態の果実用トレイの斜視図である。
図示の果実用トレイは、リンゴ、梨、桃、トマト、柿、メロン等の果実を収容可能なパルプモールド製のトレイである。
成形面に金網を備えた所定形状の金型を適宜の濃度のパルプ溶液に浸漬して吸引・吸着した後、吸着物を金型から取り出し、さらに、乾燥等して所定形状のパルプモールド製品を得る製造方法は周知であるため、製造方法の説明は省略する。
図示のように、本第1の実施の形態の果実用トレイは、収容底部10と、それぞれが独立峰を成す4個の収容壁部20と、隣接する収容壁部20,20の側壁25,25間に設けられて当該隣接する収容壁部20,20の側壁25,25を隔てるように仕切る4個の鞍部30と、外周壁部40とから成る。なお、収容壁部20や鞍部30を3個以下とする構成や、5個以上とする構成も、それぞれ可能である。これらの個数は、収容対象の果実の形状やサイズや重量或いは表面の損傷し易さ等を考慮して、適宜に設定してよい。
収容底部10は、収容対象の果実の底部を支持する部位である。
収容壁部20は収容対象の果実を下側横方向から弾力的に支持する部位であり、果実に接する側の表面である内壁面21と、外壁23と、側壁25とを有する。
鞍部30は、隣接する収容壁部20,20の側壁25,25間に設けられて、該側壁2,2を隔てるように仕切る部位である。この鞍部30が存在するため、各収容壁部20は相互に独立した状態となり、それぞれが独立峰を成す。
外周壁部40は、各収容壁部20の外壁23の下部及び各鞍部30の外壁33の下部に連なり、その下端にて床面上や棚面上等に載置される部位である。
これら、収容底部10、収容壁部20、鞍部30、及び、外周壁部40によって構成される凹陥部が、果実収容凹部を成す。
外周壁部40は、収容壁部20の外壁23の下端から外方へ張り出された段部48を介して該外壁23に連なるとともに、鞍部30の外壁33の下端から外方へ張り出された段部480を介して該外壁33に連なっている。
なお、段部48と480が無く外周壁部40の外面が格段の凹凸無く外壁23と外壁33に連なるようにした構成、段部48は有るが段部480は無く外周壁部40の外面が格段の凹凸無く外壁33に連なるようにした構成、或いは、段部480は有るが段部48は無く外周壁部40の外面が格段の凹凸無く外壁23に連なるようにした構成も、それぞれ可能である。
段部48や480の有無或いはそれらの外方への張り出し度合いや形状、段部48や480の高さ(特に鞍部30の上面に対する相対高さ)を適宜の値に設定することで、本果実用トレイの強度を高めたり、収容壁部20が収容対象の果実に対して加える弾力が妥当な値となるように調整することが可能である。
外周壁部40の下端は、収容底部10の裏面よりも低くなるように形成されている。このことを、図2と3に「t」で示す。このように形成されているため、収容果実の重量で収容底部10が下方へ変形した場合には、その変形につられて収容壁部20が内側へ倒れ込み易くなる。このため、収容果実のサイズが果実収容部より小さい場合であっても、収容壁部20が収容果実を弾力的に支持することが可能となる。tの値は、収容対象の果実の重量やサイズ、及び、所望の変形度合い等を考慮して、適宜に設定してよい。
果実収容部内に収容される果実が果実収容部よりも大きい場合には、果実が収容壁部20を外側へ押し、その反力を収容壁部20から受ける。このため、果実は収容壁部20から弾力的に支持されることとなり、輸送時や展示時に外力が作用したとしても、果実収容部内で移動することは防止され、損傷が防止される。
一方、果実収容部内に収容される果実が果実収容部よりも小さい場合には、前述したように、果実の重量で収容底部が下方へ変形し、その変形につられて収容壁部20が内側へ倒れ込んで果実を押して弾力的に支持するため、輸送時や展示時に外力が作用したとしても、果実収容部内で移動することは防止され、損傷が防止される。
なお、図示の例では、外周壁部40の断面は略円形であるが、これに代えて、例えば角部がアールを成すR四角形としたり、角部がアールを成すR多角形としてもよい。外周壁部40の断面形状は、例えば、段部48や480の張り出し度合いや形状を適宜に設定することにより所望の形状に設定可能である。
鞍部30の上面の高さを図示の例よりも高く設定した場合には、収容壁部20の頂部との相対的な高さの差が小さくなる結果、収容壁部20の弾力が小さくなる。一方、低く設定した場合には、収容壁部20との相対的な高さの差が大きくなる結果、収容壁部20の弾力が大きくなる。このように、鞍部30の高さを適宜に調整することによって、収容壁部20が果実に加える弾力を調整することもできる。
また、収容壁部20の弾力は、原料パルプ繊維の長さを調整したり、適宜の柔軟剤をパルプ溶液に加える等の手法で調整することもできる。
なお、上記では、1個の果実用トレイのみを図示しているが、製造にあたっては、1個ずつ製造してもよく、また、多数個を製造する金型を用いて多数個を配列して製造した後に、裁断機を用いて裁断してもよい。また、裁断に代えて、各果実用トレイの境界部にミシン目を設け、ユーザ等が適宜に切り離して使用できるようにしてもよい。
[2]第2の実施の形態:
図5〜図6は第2の実施の形態を示し、図5(a)は第2の実施の形態の果実用トレイの上面図、(b)は(a)を図内左方から見た側面図、(c)は(a)内の矢視B−B線断面図、(d)は底面図である。図6(a)は斜視図、(b)は図5(a)内の矢視C−C線断面図、(c)は図5(a)内の矢視A−A線断面図である。
また、図6(d)〜(e)は第2の実施の形態の変形例を示し、(d)は図5(a)内の矢視C−C線相当部分の断面図、(e)は図5(a)内の矢視B−B線相当部分の断面図である。
第2の実施の形態も、略第1の実施の形態と同様である。このため、第1の実施の形態と同じ構成部位には同じ符号を付して示し、その説明は省略する。
以下、異なる構成部位を主として説明する。
第1の実施の形態では、鞍部30の上面は連続面を成しており、欠けは無い。これに対して、第2の実施の形態では、各鞍部30の両側の側壁25−側壁25間の中央部に、鞍部30を横切る方向に延びる有底細溝状の空隙37が形成されている。
前述のように、収容果実の重量で収容底部10が下方へ沈むように変形すると、その変形につられて収容壁部20が内側へ倒れ込むのであるが、その際、本第2の実施の形態では、隣接する収容壁部20の側壁25,25を隔てるように仕切る鞍部30の両側の側壁25−側壁25間の中央部に有底細溝状の空隙37が設けられているため、この空隙37が、両側の収容壁部20,20からの押圧力で狭められる。果実が重いために押圧力が大きい場合には、空隙37が狭められて閉じられる。このため、収容壁部20が、よりいっそう内側へ倒れ込み易くなり、果実を保持する力がよりいっそう高まって、更にしっかりと保持できる。
第2の実施の形態では、図5(c)や図6(b)に示すように、空隙37は、有底の細溝状を成している。図5(c)に、空隙37の底を37aで示す。
これに対して、図6(d)(e)に示す変形例では、空隙370は、スリット状の貫通孔として形成されている。このように形成した場合にも、略同様の効果を得る。
空隙を、図5(c)・図6(b)のように有底の細溝状とするか、図6(d)(e)のようにスリット状の貫通孔とするかは、鞍部30の上面の高さ(段部480の上面からの高さ)、果実収容トレイの材質(比較的硬い/柔らかい等の材質)、収容対象の果実の種類や重量或いは形状等に応じて適宜に選択することができる。
図5〜図6では、空隙30が有底の細溝状を成す場合や、スリット状の貫通孔である場合を例に挙げているが、これに限定されず、例えば、鞍部30を横切る形状ではなく、隣接する側壁25,25の中央部に断面円形や角形の貫通孔を設けてもよい。要は、収容果実の重量で収容底部10が下方へ沈むように変形し、それに伴い収容壁部20が内側へ倒れ込むときに、その倒れ込みによる変形を吸収して倒れ込みを助長できればよい。したがって、例えば、図5〜6の空隙37,370に代えて、複数本のスリット状の空隙を平行に形成してもよい。
[3]第3の実施の形態(連接果実用トレイ):
第3の実施の形態では、第2の実施の形態の果実用トレイ100を、縦横に複数個配設し、隣接する各果実用トレイを、相互に連接して、連接果実用トレイと成している。
図7は第3の実施の形態の連接果実用トレイを示し、(a)は上面図、(b)は(a)を図内下方から見た正面図、(c)は(a)内矢視E−E線断面図、(d)は(a)内D部拡大図である。
図示のように、本連接果実用トレイは、第2の実施の形態の果実用トレイ100を、縦横に3×4個配設し、それらを、外周壁40の中で鞍部30の周方向中央部付近の外壁33の下部に連なる部分の外面で、相互に連接している。この連接部60には、接線方向に伸び断面がV字形状を成す切欠き61が設けられているとともに、該切欠き61を法線方向に横切り且つ該切欠き61で不連続とされた2本のリブ状突部63,63が並設されている。
このように形成されているため、個々に切り離して1個収容の果実用トレイ100として用いることが容易である。また、切り離さない状態で用いた場合には、各果実収容トレイ100が独立性を保ちつつ、全体として調和した意匠性を発揮することができる。このため、果実の展示用として用いることができる。
また、果実を収容した状態で持ち上げたとしても、隣接する一方の果実収容トレイのリブ状突起部63と、他方の果実収容トレイのリブ状突起部63とが、切欠き61の部分で当接して相互に支え合うため、強度も確保できる。
第1の実施の形態の果実用トレイの場合も、上記と同様にして連接果実用トレイを構成できる。
第1の実施の形態の果実用トレイを示し、(a)は上面図、(b)は(a)を左方から見た側面図、(c)は(a)を下方から見た正面図である。 図1(a)内の矢視B−B線断面図である。 図1(a)内の矢視A−A線断面図である。 第1の実施の形態の果実用トレイの斜視図である。 第2の実施の形態の果実用トレイを示し、(a)は上面図、(b)は(a)を左方から見た側面図、(c)は(a)内の矢視B−B線断面図、(d)は底面図である。 第2の実施の形態の果実用トレイを示し、(a)は斜視図、(b)は図5(a)内の矢視C−C線断面図、(c)は図5(a)内の矢視A−A線断面図である。(d)(e)は第2の実施の形態の変形例であり、(d)は図5(a)内の矢視C−C線断面図、(e)は図5(a)内の矢視B−B線断面図である。 第3の実施の形態の連接果実用トレイを示し、(a)は上面図、(b)は(a)を下方から見た正面図、(c)は(a)内矢視E−E線断面図、(d)は(a)内D部拡大図である。
符号の説明
10 収容底部
11 部分縁
20 収容壁部
21 内壁面
23 外壁
25 側壁
30 鞍部
33 外壁
37 空隙(有底細溝状)
370 空隙(スリット状貫通孔)
40 外周壁部
48 段部
480 段部
60 連接部
61 切欠き
63 リブ状突起
100 果実収容トレイ

Claims (9)

  1. 平坦な収容底部と、該収容底部を囲む周縁上に交互に突設された複数の収容壁部及び鞍部と、該収容壁部及び鞍部の外壁の下部に連なる外周壁部とを、パルプモールド製の1枚板の凹凸によって構成した果実用トレイであって、
    前記鞍部の高さを前記収容壁部の頂部より低く設定するとともに、
    平面上に載置されたとき該平面に当接して当該果実用トレイを支持する前記外周壁部の環状の下端を前記収容底部の裏面よりも低く下方へ突出する高さに設定して成り、
    前記鞍部は、隣接する側壁間の中央部に空隙を有し、
    収容された果実の重量で前記収容底部が下方へ変形することにより、前記外周壁部によって支持されている前記各収容壁部がそれぞれ内側へ倒れ込みその内壁面で当該果実を保持する際に、前記空隙が狭まることによりその倒れ込みを容易にした
    ことを特徴とする果実用トレイ。
  2. 請求項1に於いて、
    前記空隙は、鞍部を横切るスリット状を成す、
    ことを特徴とする果実用トレイ。
  3. 請求項1に於いて、
    前記空隙は、鞍部の半径方向中央部付近に設けられた貫通孔である、
    ことを特徴とする果実用トレイ。
  4. 請求項1〜請求項3の何れかに於いて、
    前記外周壁部は前記複数の収容壁部の外壁の下端から外方へ張り出した段部を介して該複数の収容壁部の外壁の下部に連なる、
    ことを特徴とする果実用トレイ。
  5. 請求項1〜請求項3の何れかに於いて、
    前記外周壁部は前記複数の鞍部の外壁の下端から外方へ張り出した段部を介して該複数の鞍部の外壁の下部に連なる、
    ことを特徴とする果実用トレイ。
  6. 請求項1〜請求項3の何れかに於いて、
    前記外周壁部は、前記複数の収容壁部の外壁の下端から外方へ張り出した段部を介して該複数の収容壁部の外壁の下部に連なるとともに、前記複数の鞍部の外壁の下端から外方へ張り出した段部を介して該複数の鞍部の外壁の下部に連なる、
    ことを特徴とする果実用トレイ。
  7. 請求項1〜請求項6の何れかに於いて、
    前記外周壁部の断面が略円形状を成す、
    ことを特徴とする果実用トレイ。
  8. 請求項1〜請求項6の何れかに於いて、
    前記外周壁部の断面が略R正多角形状を成す、
    ことを特徴とする果実用トレイ。
  9. 請求項1〜請求項8の何れかの果実用トレイを縦横に複数個配設し、隣接する果実用トレイを相互に連接して成る連接果実用トレイであって、
    一方の果実用トレイの鞍部の中央部付近の外壁の下部に連なる外周壁側と、他方の果実用トレイの鞍部の中央部付近の外壁の下部に連なる外周壁側とを相互に連接し、該連接部に接線方向に伸び断面がV字形状を成す切欠きを設けるとともに、該切欠きを法線方向に横切り且つ該切欠きで不連続とされた2本のリブ状突部を並設して成り、
    果実収容状態で当該連設果実用トレイを持ち上げたとき、一方の果実用トレイのリブ状突部と該リブ状突部に対応する他方の果実用トレイのリブ状突部とが前記切欠きの部分で当接して相互に支え合うようにした、
    ことを特徴とする連接果実用トレイ。
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