JP3129189U - 梱包トレー - Google Patents
梱包トレー Download PDFInfo
- Publication number
- JP3129189U JP3129189U JP2006009577U JP2006009577U JP3129189U JP 3129189 U JP3129189 U JP 3129189U JP 2006009577 U JP2006009577 U JP 2006009577U JP 2006009577 U JP2006009577 U JP 2006009577U JP 3129189 U JP3129189 U JP 3129189U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tray
- spacer
- packaging
- recessed portion
- recessed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Packaging Frangible Articles (AREA)
- Stackable Containers (AREA)
Abstract
【課題】この考案は、下部のトレーにおける凹陥部の潰れに起因する剥離不能を解消することを課題とするものである。
【解決手段】この考案は、上記課題を解決するためにトレーの梱包状態の改善を図るものである。
果実を個別に収容するための凹陥部2が多数形成された合成樹脂シート製のトレー1を梱包箱7に多数枚、前記凹陥部を嵌め合わせて積み重ねて収納し、その最下段のトレーの平坦部8と前記梱包箱の底面との間に、前記凹陥部の上下寸法と同等の高さのスペーサー3を配設して梱包トレーを構成する。
【選択図】 図5
Description
この発明は、リンゴ、梨などの果実を個別に収容するための凹陥部が多数形成された合成樹脂シート製トレーを、自動選果機において、多数枚積み重ねられたトレーを一枚ずつ引きはがして果実供給部へ送り出すことを可能とする技術に関するものである。
リンゴや梨などの大玉の果実は、果実を個別に収納するための凹陥部が多数形成されたトレーに収納されて産地から出荷される。果実をトレーに収納する作業は自動選果機によって行われるようになってきているが、自動選果機においてはトレーを一枚ずつ引きはがして果実の供給部へ送り出す必要がある。
ところで、トレーはトレーメーカーから500枚程度を段ボールに梱包して出荷される。また、トレーはPETシートなど薄い合成樹脂シート製のものが多く使用されている。そのために、重ねられたトレーは上下のトレーが密着しており、一枚ずつ引きはがすことが難しい。二枚以上がまとめて果実の供給部へ送り出されることがしばしばあり、自動選果機の運転上、大きなネックとなっている。
ところで、トレーはトレーメーカーから500枚程度を段ボールに梱包して出荷される。また、トレーはPETシートなど薄い合成樹脂シート製のものが多く使用されている。そのために、重ねられたトレーは上下のトレーが密着しており、一枚ずつ引きはがすことが難しい。二枚以上がまとめて果実の供給部へ送り出されることがしばしばあり、自動選果機の運転上、大きなネックとなっている。
上記問題点を解決するものとして、トレーの周辺に、トレーを上下に積み重ねたときに上側のトレーが下側トレーの凹陥部に入り込むのを防止する有底筒状のリブを設けるなどして、上下のトレーの密着を防止する技術が提案されている。
特開平6−156561号
上記特許文献に開示された技術のように上下のトレーの密着を防止することは、トレーの剥離性を向上させるために有効な手段ではあるが、以下のような問題点がある。
トレーは1枚ごとで計量すれば極めて軽い。しかし、トレーの素材は薄い合成樹脂シートであるから、500枚程度重ねられた場合には下部の数十枚のトレーはその重さに耐えられずに、凹陥部が潰れる。凹陥部は、上下のトレーで上記特許文献記載の手法などによって密着していないとしても、僅かの間隙を残して重なっている。凹陥部が重なった状態で潰れると、重なり合った凹陥部の周壁は潰れによって生じる凹凸によって互いに係合する。
問題となるのは、下部のトレーの凹陥部が潰れることである。
その結果、自動選果機において1枚を剥離しようとしても、凹陥部の壁面が互いに係合した複数枚のトレーがまとめて吸引されてしまうことになる。
すなわち、上下のトレー同士の密着を防止しても、凹陥部が潰れると下部のトレーを一枚ずつ剥離することは難しい。
この考案は、下部のトレーにおける凹陥部の潰れに起因する剥離不能を解消することを課題とするものである。
トレーは1枚ごとで計量すれば極めて軽い。しかし、トレーの素材は薄い合成樹脂シートであるから、500枚程度重ねられた場合には下部の数十枚のトレーはその重さに耐えられずに、凹陥部が潰れる。凹陥部は、上下のトレーで上記特許文献記載の手法などによって密着していないとしても、僅かの間隙を残して重なっている。凹陥部が重なった状態で潰れると、重なり合った凹陥部の周壁は潰れによって生じる凹凸によって互いに係合する。
問題となるのは、下部のトレーの凹陥部が潰れることである。
その結果、自動選果機において1枚を剥離しようとしても、凹陥部の壁面が互いに係合した複数枚のトレーがまとめて吸引されてしまうことになる。
すなわち、上下のトレー同士の密着を防止しても、凹陥部が潰れると下部のトレーを一枚ずつ剥離することは難しい。
この考案は、下部のトレーにおける凹陥部の潰れに起因する剥離不能を解消することを課題とするものである。
この考案は、上記課題を解決するためにトレーの梱包状態の改善を図るものである。 すなわち、果実を個別に収容するための凹陥部が多数形成された合成樹脂シート製のトレーを梱包箱に多数枚、前記凹陥部を嵌め合わせて積み重ねて収納し、その最下段のトレーの平坦部と前記梱包箱の底面との間に、前記凹陥部の上下寸法と同等の高さのスペーサーを配設して梱包トレーを構成する。
前記「平坦部」とは凹陥部が形成されていない部分を意味し、前記「同等の高さ」とは、重ねられたトレーの下部において、下段のトレーと上段のトレーの凹陥部が潰れてその周壁が係合しない高さを意味するものである。
前記スペーサーは最下段の凹陥部が潰れることを防止するためのものである。したがって、スペーサーは最下段のトレーの平坦部を支持することのできる構成であればよく、素材、形状は問わない。
例えば、例えば凹陥部の上下寸法と同等の幅の帯状体(例えば段ボール製)を複数用いてトレーを支持する。この複数の帯状体は井桁状に組み合わせて構成したもの(請求項2)でも、組み合わせない帯状体をトレーの縦方向に複数枚配設したり、横方向に複数枚配設することもできる。トレーの凹陥部は千鳥状に配置されるものもあるので、帯状体は可撓性を有し、屈曲させて配置できることが好ましい。平面十字形の支持片を備えたもの(請求項3)等が考えられる。
請求項2の帯状体としては、段ボール又は厚紙の他、合成樹脂シートを使用することが考えられる。トレーにおける凹陥部の配置は凹陥部の数により複雑な態様となる場合がある。そこで、可撓性のある合成樹脂シートを使用すれば、凹陥部の配置にしたがって合成樹脂シート製の帯状体を適宜屈曲して配設することができる。
請求項3の構成としては、基板に凹陥部の深さと同等の高さの支柱を設け、この支柱にトレーの平坦部を支持する支持片を十字状に形成した構成が考えられる。そして、このような態様のスペーサ−は紙の他、合成樹脂成形品とすることもできる。
前記「平坦部」とは凹陥部が形成されていない部分を意味し、前記「同等の高さ」とは、重ねられたトレーの下部において、下段のトレーと上段のトレーの凹陥部が潰れてその周壁が係合しない高さを意味するものである。
前記スペーサーは最下段の凹陥部が潰れることを防止するためのものである。したがって、スペーサーは最下段のトレーの平坦部を支持することのできる構成であればよく、素材、形状は問わない。
例えば、例えば凹陥部の上下寸法と同等の幅の帯状体(例えば段ボール製)を複数用いてトレーを支持する。この複数の帯状体は井桁状に組み合わせて構成したもの(請求項2)でも、組み合わせない帯状体をトレーの縦方向に複数枚配設したり、横方向に複数枚配設することもできる。トレーの凹陥部は千鳥状に配置されるものもあるので、帯状体は可撓性を有し、屈曲させて配置できることが好ましい。平面十字形の支持片を備えたもの(請求項3)等が考えられる。
請求項2の帯状体としては、段ボール又は厚紙の他、合成樹脂シートを使用することが考えられる。トレーにおける凹陥部の配置は凹陥部の数により複雑な態様となる場合がある。そこで、可撓性のある合成樹脂シートを使用すれば、凹陥部の配置にしたがって合成樹脂シート製の帯状体を適宜屈曲して配設することができる。
請求項3の構成としては、基板に凹陥部の深さと同等の高さの支柱を設け、この支柱にトレーの平坦部を支持する支持片を十字状に形成した構成が考えられる。そして、このような態様のスペーサ−は紙の他、合成樹脂成形品とすることもできる。
請求項4の考案は、トレーの平面形態を僅かに非点対称に形成し、上段トレーと下段トレーとを180度回転させた位置で重ね合わせたときに、上段トレーの凹陥部の位置と下段トレーの凹陥部の位置とが僅かにずれ、上段トレーの凹陥部の底面が下段トレーの凹陥部の底面に接触しないようにしたものである。
なお、この考案は上下のトレーの密着を阻止する手段にかかわらず、積み重ねられたときに下部トレーの凹陥部の変形が生じる場合に適用できるものである。
なお、この考案は上下のトレーの密着を阻止する手段にかかわらず、積み重ねられたときに下部トレーの凹陥部の変形が生じる場合に適用できるものである。
この考案によれば、最下段のトレーの平坦部がスペーサーによって平坦部が支持されているので、最下段のトレーの凹陥部が上方のトレーの重さによって潰れることがない。したがって、凹陥部が潰れることによる上下のトレーの凹陥部周壁同士の係合が生ずることはなく、凹陥部同士が係合することに起因するトレーの引きはがし不良を回避することができる。
また、下部トレーの凹陥部が潰れてしまい使用不能になることもあるが、そのような状態を回避することができ、トレーのロスを防止することもできる。
また、下部トレーの凹陥部が潰れてしまい使用不能になることもあるが、そのような状態を回避することができ、トレーのロスを防止することもできる。
図1はトレーの平面図である。
トレー1はPET樹脂シート製であって、リンゴ等の果実を収納する凹陥部2が多数形成してあり、凹陥部2以外の部分が平坦部3として残されている。ここで、前記凹陥部2はトレー1の縦方向の中心点Aに対して僅かに(2ミリ程度)非点対称に形成されており(すなわち、トレー1の中心において非点対称)、トレー1を2枚、上段のトレー1aと下段のトレー-とを180度回転させた状態で重ね合わせたときには、上段のトレーの凹陥部2aの底面が下段のトレー1bの凹陥部の底面2bに密着しないようにしてある(図2)。
トレー1はPET樹脂シート製であって、リンゴ等の果実を収納する凹陥部2が多数形成してあり、凹陥部2以外の部分が平坦部3として残されている。ここで、前記凹陥部2はトレー1の縦方向の中心点Aに対して僅かに(2ミリ程度)非点対称に形成されており(すなわち、トレー1の中心において非点対称)、トレー1を2枚、上段のトレー1aと下段のトレー-とを180度回転させた状態で重ね合わせたときには、上段のトレーの凹陥部2aの底面が下段のトレー1bの凹陥部の底面2bに密着しないようにしてある(図2)。
図3はスペーサー3の斜視図であり、可撓性のある帯状体を縦横に組み合わせて構成してある。すなわち、縦方向に貫通する帯状体4aには4箇所に縦方向のスリット5が下部に形成してあり、横方向の帯状体4bには前記帯状体4aとの交点に縦方向のスリット6が上部に形成してあり、互いに嵌りあって井桁状をなしている。そして、各帯状体は可撓性があるので、適宜屈曲させて凹陥部の間の平坦部を支持しえる。
上記トレー1を段ボール箱7に収納するときには、最下段のトレー1cの底面側に前記スペーサー3を嵌め込む(図4)。次いでこれを段ボール箱7に詰め、次いでその上に所定枚数のトレー1を積み重ねて梱包する(図5)。
梱包状態において、最下段のトレー1cの平坦部8はスペーサー3によって支持されているので、凹陥部が押しつぶされることはなく、上下のトレーの凹陥部同士が係合することもない。したがって、この状態で梱包・搬送された積層されたトレーを自動選果機に配置した場合、吸引装置によって下段のトレーがその凹陥部が係合しているためにまとめて吸引されることはない。
この考案におけるスペーサーは最下段のトレーの凹陥部が積み重ねられたトレーの重さによって押しつぶされることを防止することができるものであればよい。したがって、例えば以下のような態様が考えられる。
図6は平面視X字に帯状体を組み合わせたものであり、凹陥部の境界部分に個別に配設して使用するものである。図7は平面視ロ字状としたものであり、個々の凹陥部に配設するものである。
図6は平面視X字に帯状体を組み合わせたものであり、凹陥部の境界部分に個別に配設して使用するものである。図7は平面視ロ字状としたものであり、個々の凹陥部に配設するものである。
この発明は、果実の自動選果機において大きな課題であるトレーの複数枚供給を解決するものであり、産業上の利用可能性を有するものである。
1 トレー
2 凹陥部
3 スペーサー
4a、4b 帯状体
7 段ボール箱
8 平坦部
2 凹陥部
3 スペーサー
4a、4b 帯状体
7 段ボール箱
8 平坦部
Claims (4)
- 果実を個別に収容するための凹陥部が多数形成された合成樹脂シート製のトレーが、梱包箱に多数枚、前記凹陥部を嵌め合わせて積み重ねられて収納され、その最下段のトレーの平坦部と前記梱包箱の底面との間に、前記凹陥部の上下寸法と同等の高さのスペーサーが配設された、梱包トレー
- スペーサーは、帯状体を立てて配設した、請求項1記載の梱包トレー
- スペーサーは、平面十字形の支持片を備えたものとした、請求項1記載の梱包トレー
- トレーは平面形状において僅かに非点対称に形成され、上段トレーと下段トレーとを180度回転させた位置で重ね合わせたときに、上段トレーの凹陥部の底面が下段トレーの凹陥部の底面に接触しないようにした、請求項1ないし3の何れかに記載の梱包トレー
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006009577U JP3129189U (ja) | 2006-11-24 | 2006-11-24 | 梱包トレー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006009577U JP3129189U (ja) | 2006-11-24 | 2006-11-24 | 梱包トレー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3129189U true JP3129189U (ja) | 2007-02-08 |
Family
ID=43280159
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006009577U Expired - Fee Related JP3129189U (ja) | 2006-11-24 | 2006-11-24 | 梱包トレー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3129189U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110745377A (zh) * | 2019-10-18 | 2020-02-04 | 江苏晟泰集团公司 | 圆柱体玻璃件包装箱及其包装方法 |
-
2006
- 2006-11-24 JP JP2006009577U patent/JP3129189U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110745377A (zh) * | 2019-10-18 | 2020-02-04 | 江苏晟泰集团公司 | 圆柱体玻璃件包装箱及其包装方法 |
CN110745377B (zh) * | 2019-10-18 | 2024-02-20 | 江苏晟泰集团有限公司 | 圆柱体玻璃件包装箱及其包装方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10329058B2 (en) | Method and apparatus for forming a notched hinge connection in a thermoformed container | |
JP5951978B2 (ja) | 収納トレー | |
JP5501211B2 (ja) | 段ボール箱及びその抜型 | |
US20130081971A1 (en) | Transport Container | |
WO2012029217A1 (ja) | 包装セット | |
JP3129189U (ja) | 梱包トレー | |
WO2013004248A1 (en) | Support tray for a stack of containers | |
US20040040973A1 (en) | Packaging container | |
PT1623934E (pt) | Tabuleiro separador de manuseamento para empilhar embalagens em camadas | |
US3619216A (en) | Ice cream cone filler sheets and package | |
JP2007022608A (ja) | 空中梱包具及び空中梱包具を用いた収納ケース | |
US20200130915A1 (en) | Packaging tray | |
AU2015310716A1 (en) | Load cap | |
JP2011006147A (ja) | 果実用トレー | |
JP2003128148A (ja) | 段ボール製緩衝材 | |
JP2019064593A (ja) | プラスチック製容器輸送用トレイ | |
JP5139235B2 (ja) | 梱包資材および梱包体 | |
RU178006U1 (ru) | Упаковка для яиц | |
JP6208462B2 (ja) | 果実収容容器 | |
JP4346599B2 (ja) | パルプモールド成形品 | |
RU2679478C2 (ru) | Упаковка для яиц | |
RU2782615C1 (ru) | Упаковка для яиц и крышка для этой упаковки | |
RU2653477C1 (ru) | УПАКОВКА ДЛЯ ЯИЦ (варианты) | |
RU193475U1 (ru) | Перегородка для удержания бутылок | |
JP2017077899A (ja) | 包装用緩衝トレイ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |