JP4367679B2 - 船外機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンや排気管などを船外機外の水で冷却している船外機に関する。
【0002】
【従来の技術】
船外機の冷却水ポンプは、船外機外の水を吸い上げて、エンジン、アッパーケーシングやアッパーケーシング内の排気管などを冷却している。そして、エンジンのシリンダを冷却した後の比較的高温の水が、アッパーケーシング内にも多く供給されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、アッパーケーシングの外壁の内面に、シリンダ冷却後の比較的高温の水がかかると、アッパーケーシングの外壁が高温となる。このアッパーケーシングの外壁の外面には海水などがかかることがあり、この海水のカルシウム(Ca)がアッパーケーシングの外面に付着して白化する。そのため、船外機の外観が悪化する。
【0004】
本発明は、以上のような課題を解決するためのもので、アッパーケーシングの温度の上昇を極力防止することができる船外機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の船外機は、船外機外の水を汲み上げる冷却水ポンプ(27)と、この冷却水ポンプからの水をエンジン(16)に導いてシリンダ(41)を冷却するエンジン冷却水路(38b,38c,46b,46c,56c,66)と、シリンダを冷却する前に前記エンジン冷却水路から分岐する分岐水路(38d,73)と、エンジンの燃焼ガスを下方に導くとともにアッパーケーシング(3)内に配置される排気管(63)と、この排気管を囲む状態でアッパーケーシング内に形成される水溜め(7)と、このアッパーケーシング内の水溜めを内水溜め(59)と外水溜め(61)とに仕切る仕切筒体(58)とを備えている。そして、前記分岐水路の水は外水溜めに流入し、前記エンジン冷却水路のシリンダ冷却後の水は全て内水溜めに流入する。
【0006】
また、内水溜めの下部と外水溜めの下部とを連通する連通孔(58c)が仕切筒体の下部に設けられているとともに、外水溜めの水が溢れて流出する外水溜め流出口(76)、および、内水溜めの水が溢れて流出する内水溜め流出口(68)が設けられ、外水溜め流出口の下縁が内水溜め流出口の下縁よりも上方に位置している場合がある。
【0007】
さらに、アッパーケーシング内には排水通路(8)が設けられ、この排水通路には下方に開口する排水管(69)がアッパーケーシングとは別体に、かつ、側面の大部分がアッパーケーシングに接触しない状態で設けられ、内水溜め流出口からの水は前記排水管を介して前記排水通路内に排水される場合がある。
【0008】
そして、アッパーケーシング内には上部にオイルパン(56)が配設され、排気管の下端部には上側シール押部(63c)が設けられ、仕切筒体の下端部には下側シール押部(58a)が設けられ、この上側シール押部と下側シール押部との間にシール部材(S1)が配設され、オイルパンに仕切筒体が、下方からねじ込まれるネジ(55)で取り付けられる場合がある。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明における船外機の実施の一形態を図1ないし図11を用いて説明する。図1は本発明における船外機の説明図で、(a)が横から見た船外機の断面図、(b)がオイルパンの右側面図である。図2は図1(a)の要部拡大図である。図3は船外機の説明図で、(a)が図2の III部の拡大図、(b)が仕切筒体の平面図、(c)が(b)の C-C断面図である。図4はオイルパンの説明図で、(a)が平面図、(b)が底面図である。図5はガイドエキゾーストの底面図である。図6はガイドエキゾーストの平面図である。図7はシリンダブロックの底面図である。図8はシリンダブロックの左側面図である。図9は冷却水路カバーの側面図である。図10はアッパーケーシングの平面図である。図11は排水管の説明図で、(a)が平面図、(b)が正面図、(c)が一部切欠き側面図、(d)が背面図である。なお、Gを付した矢印は排気の流れを、HWを付した矢印はシリンダ冷却後の比較的高温の冷却水の流れを、CWを付した矢印は低温の冷却水の流れを示している。
【0010】
船外機は、上側から順番にトップカウリング1、ボトムカウリング2、アッパーケーシング3およびロワーケーシング4からなるハウジングで覆われている。そして、アッパーケーシング3の上部はエプロン5で着脱自在に覆われている。また、アッパーケーシング3の内部には、水溜め7が形成されているとともに、水溜め7の後側には排水通路8が形成されている。そして、ロワーケーシング4には、冷却水取入口11および冷却水排出口12が形成されている。この冷却水排出口12は、アッパーケーシング3の排水通路8と連通している。
【0011】
そして、トップカウリング1およびボトムカウリング2からなるカウリング内にエンジン16が設けられ、エンジン16のクランクシャフト17は、ドライブシャフト19に連結されている。ドライブシャフト19はアッパーケーシング3の内部を上下方向に貫通し、その下端はロワーケーシング4の下部に達しており、傘歯車などの伝達機構21を介して、後端部にプロペラ22が取り付けられているプロペラシャフト24を回転駆動している。ドライブシャフト19の中間部には冷却水ポンプ27が設けられ、ドライブシャフト19の回転により駆動されている。
【0012】
船外機を小型船舶に装着するための取り付けブラケット33は、小型船舶のトランサム34などに取り付けられて固定されている。この取り付けブラケット33の後部に、船外機本体が揺動および傾動可能に取り付けられている。
【0013】
エンジン16は、アルミ合金製のガイドエキゾースト38上に載置固定されている。エンジン16は直列の4サイクル4気筒であり、クランクシャフト17は上下方向に延在しており、このクランクシャフト17の後方に、略水平なシリンダ41が上下方向に4段設けられている。各シリンダ41の内部には、ピストン42が摺動可能に配置されている。また、シリンダ41が形成されているシリンダブロック46は、後側がシリンダヘッド47で覆われている。
【0014】
ガイドエキゾースト38の下側には、オイルパン56が取り付けられている。そして、オイルポンプ(図示しない)が稼働すると、オイルパン56のオイル溜め部56aに溜まっている潤滑オイルはオイルポンプにより吸い上げられて、エンジン16に供給されている。エンジン16に供給された潤滑オイルは、エンジン16を潤滑後、再び、オイルパン56のオイル溜め部56aに戻ってくる。このオイルパン56の下側に、仕切筒体58がネジであるボルト55で取り付けられ、アッパーケーシング3の水溜め7を内水溜め59と外水溜め61とに仕切っている。ボルト55は、図3(c)に図示する様に、仕切筒体58の上端のフランジ58dのボルト挿入孔に挿入され、オイルパン56の下面に下方からねじ込まれている。また、仕切筒体58の下端部の前壁には、内水溜め59と外水溜め61とを連通させる小さな連通孔58cが貫通して形成されている。
【0015】
エンジン16の燃焼ガス(すなわち、排気ガス)は、シリンダブロック46の排気通路46a、ガイドエキゾースト38の排気通路38a、オイルパン56の排気通路56b、排気管63を通り、ロワーケーシング4内に流入して、プロペラ22のボスから排気されている。オイルパン56には、排気通路56bの下側に、排気管用孔64が上下方向に延在して形成されており、この排気管用孔64に、前述の排気管63の上部が配設されている。この排気管63と、排気管用孔64の壁面とは間隔を有している。排気管63はステンレス製で、ダクロ表面処理、セラミックコーティングなどの絶縁処理、防食塗装などがされており、図3(a)に図示するように、排気管63とオイルパン56との間にガスケット65dを介在した状態で、ネジであるボルト65a、ワッシャ65bおよびカラー65cでボルト締めされている。このボルト65aは、排気管63のフランジ63aのボルト挿入孔63bおよびオイルパン56のボルト挿入孔56dに挿入されてガイドエキゾースト38に下側からねじ込まれている。ワッシャ65bおよびカラー65cは金属板で形成されているとともに、絶縁コーティングされている。この様に、ワッシャ65bおよびカラー65cを金属板で構成することにより薄くして、ボルト65aのトルクダウン(緩み)を防止している。また、カラー65cはフランジ付きであり、ボルト65aの座面と排気管63のフランジ63aの下面との絶縁および、ボルト65aの首部側面と排気管63のフランジ63aのボルト挿入孔63bの内側面との絶縁を行っている。そして、ガスケット65dも絶縁性を具備しており、排気管63とオイルパン56との絶縁を行っている。
【0016】
そして、排気管63の下端部は、仕切筒体58およびアッパーケーシング3の水溜め7を貫通して、水溜め7よりも下方に達している。排気管63の下端には上側シール押部としてのリング状のリブ63cが設けられ、一方、仕切筒体58の下端部の内面には、下側シール押部としての段部58aが形成されている。そして、リブ63cと段部58aとの間にシール部材S1が設けられている。このシール部材S1は、仕切筒体58のオイルパン56への取付時におけるボルト55の締め付けで圧縮される。さらに、仕切筒体58の下端部の外面には段部58bが形成され、この段部58bとアッパーケーシング3との間にシール部材S2が設けられている。
【0017】
また、冷却水ポンプ27は、ロワーケーシング4の冷却水取入口11から船外機外の水すなわち冷却水を吸い込んで、チューブ66、ガイドエキゾースト38の上がり流路38bおよびシリンダブロック46の上がり流路46bを通り、この上がり流路46bの上端部からシリンダ41の周囲を流れシリンダ41を冷却している。そして、シリンダ41を冷却した後の冷却水は比較的高温となっており、サーモスタット(図示しない)が取り付けられるサーモスタット取付部67を通って、シリンダブロック46の下り流路46cに流入し、ガイドエキゾースト38の下り流路38cおよびオイルパン56の下り流路56cを通り、内水溜め59に流入する。この様にシリンダ41を冷却した後の冷却水は、シリンダブロック46の排気通路46a、ガイドエキゾースト38の排気通路38a、オイルパン56の排気通路56b、排気管63を冷却している。また、前述のチューブ66、ガイドエキゾースト38の上がり流路38b、シリンダブロック46の上がり流路46b、シリンダブロック46の下り流路46c、ガイドエキゾースト38の下り流路38cおよびオイルパン56の下り流路56cなどは、エンジン冷却水路を構成している。
【0018】
そして、内水溜め59に溜まった冷却水は、仕切筒体58に形成されている内水溜め流出口68から溢れだし、排水管69を介してアッパーケーシング3の排水通路8に流入し、冷却水排出口12から船外機外に排水されている。排水管69は、断面略長方形の偏平な筒状をしており、抜け止め69aおよび取付向き決定用曲部69bが設けられているとともに、アッパーケーシング3とは別体に形成され、アッパーケーシング3に取り付けられている。この排水管69の下端は斜めにカットされており、斜め前側下方に開口しており、アッパーケーシング3の外壁に比較的高温の冷却水が極力かからないようにしている。また、排水管69の側面の大部分(すなわち、上端部の取付部を除いた部分)はアッパーケーシング3には接触しておらず、排水管69から排出された冷却水が、アッパーケーシング3の内面に沿って流れることを極力防止している。
【0019】
ところで、シリンダブロック46の上がり流路46bおよび下り流路46cは、シリンダブロック46の左側面に形成された上下方向の溝71を冷却水路カバー72で覆うことにより形成されている。この冷却水路カバー72には、上がり流路46bを覆っている部分に分岐口72aが設けられており、この分岐口72aにホース73が接続されている。ホース73に流入した低温の冷却水は、一部がパイロット水として船外機外に流れだし、他の冷却水は、ホース73が接続されているガイドエキゾースト38の分岐用冷却水路38dを通って外水溜め61に流入している。このホース73および分岐用冷却水路38dが分岐水路を構成している。なお、冷却水ポンプ27が汲み上げた冷却水の約80%がシリンダ41側に、また、約20%の冷却水が外水溜め61側に供給され、残りの冷却水がパイロット水となっている。
【0020】
そして、外水溜め61に溜まった冷却水は、オイルパン56に形成されている外水溜め流出口76から溢れだし、仕切筒体58の上面の排水溝58eに落水し、内水溜め流出口68、排水管69およびアッパーケーシング3の排水通路8を介して、冷却水排出口12から船外機外に排水されている。外水溜め流出口76の下縁は、内水溜め流出口68の下縁よりも上方に位置しており、外水溜め61の水位は内水溜め59の水位よりも上方に位置している。したがって、仕切筒体58の下端部に形成されている連通孔58cを通って、外水溜め61の冷却水が内水溜め59に流入する。その結果、内水溜め59の比較的高温の冷却水は外水溜め61には流入せず、アッパーケーシング3の外壁の温度が上昇することを防止することができる。また、アッパーケーシング3の下端部には小さな貫通孔77が形成されている。この貫通孔77は外水溜め61の下端の前側部分に位置している。そして、外水溜め61の冷却水の一部が貫通孔77を通ってロワーケーシング4内に排出されている。なお、連通孔58cおよび貫通孔77の開口面積は小さいので、エンジン16の稼働中は内水溜め59および外水溜め61には冷却水が溜まっている。そして、エンジン16が停止すると、内水溜め59および外水溜め61の冷却水は連通孔58cおよび貫通孔77を通って、ロワーケーシング4内に排出されている。また、連通孔58cおよび貫通孔77は各々内水溜め59および外水溜め61の下端部の前側に形成されているので、船外機がチルトアップした際に、内水溜め59および外水溜め61内の冷却水を円滑にロワーケーシング4内に排出することができる。
【0021】
また、排気管63がステンレス製で、他の部品がアルミ製や鉄製であるので、電食が発生することがある。この電食を防止するために、オイルパン56の下面、アッパーケーシング3の下面およびロワーケーシング4の内部に各々アノード81,82,83が取り外し可能に取り付けられている。
【0022】
前述の様に、この実施の形態では、排気管63の下端は仕切筒体58よりも下方に突出しているので、仕切筒体58を組み付ける際に、ガイドとして作用する。したがって、組み立て作業が容易となる。
【0023】
また、エンジン16を冷却した冷却水の大半は、アッパーケーシング3の排水通路8から船外機外に排水されている。したがって、排気管63からアッパーケーシング3およびロワーケーシング4内に排出される燃焼ガスが、海水などの冷却水と混合することが減少する。その結果、アッパーケーシング3およびロワーケーシング4内の硫酸腐食が減少する。
【0024】
さらに、排気管63はステンレス製であるので、アルミ製や鉄製などと異なり、硫酸腐食に対して抵抗力がある。しかしながら、ステンレス製にすると、電食を起こしやすくなる。そこで、排気管63とボルト65aとの間に絶縁ワッシャ65bや絶縁カラー65cが設けられて、電食を防止している。また、アッパーケーシング3およびロワーケーシング4内にアノード81,82,83が設けられ、電食を防止している。その結果、オイルや排気ガスの漏れを防止することができる。
【0025】
以上、本発明の実施の形態を詳述したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例を下記に例示する。
(1)前述の実施の形態においては、エンジン16は直列4サイクル4気筒であるが、エンジンの形式や気筒数は適宜変更可能である。たとえば、V型にしたり、単気筒にしたりすることも可能である。
【0026】
(2)実施の形態では、排気管63の下端はアッパーケーシング3内にあるが、図1および図2において一点鎖線で図示するように、ロワーケーシング4内まで延長させることも可能である。この様にすると、燃焼ガスが下方まで導かれるので、燃焼ガスのロワーケーシング4内への放出位置が低くなり、その分、高温の燃焼ガスの硫黄成分が海水と反応して生成される硫酸成分とロワーケーシング4の内壁との接触面積が減少する。その結果、ロワーケーシング4などの硫酸腐食を起こす領域を極力少なくすることができる。また、排気管63と仕切筒体58との間のシール部材S1や、仕切筒体58とアッパーケーシング3との間のシール部材S2が硫酸腐食したり、熱で損傷したりすることを、極力防止することができる。
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、アッパーケーシング内に排気管を囲む状態で水溜めが形成され、このアッパーケーシング内の水溜めを仕切筒体が内水溜めと外水溜めとに仕切っており、エンジン冷却水路のシリンダ冷却後の水は全て内水溜めに流入するとともに、シリンダを冷却していない分岐水路の水は外水溜めに流入する。したがって、内水溜めに溜まった水で排気管を強力に冷却することができる。しかも、シリンダ冷却後の比較的高温の水は外水溜めには流入しておらず、比較的低温の分岐水路の水が外水溜めに溜まっているため、アッパーケーシングの外壁が高温となることを極力防止することができる。その結果、アッパーケーシングの外面に海水中のカルシウムが付着して白化することを極力防止することができる。
【0028】
また、内水溜めの下部と外水溜めの下部とを連通する連通孔が仕切筒体の下部に設けられているとともに、外水溜めの水が溢れて流出する外水溜め流出口、および、内水溜めの水が溢れて流出する内水溜め流出口が設けられ、外水溜め流出口の下縁が内水溜め流出口の下縁よりも上方に位置している場合がある。この様な場合には、エンジン停止時には内水溜めの水は連通孔を通って外水溜めに排出されることができる。しかも、エンジン稼働時には、外水溜め流出口の下縁が内水溜め流出口の下縁よりも上方に位置しているため、比較的高温の内水溜めの水が外水溜めに流入することを極力防止することができる。
【0029】
さらに、アッパーケーシング内の排水通路には下方に開口する排水管がアッパーケーシングとは別体に、かつ、側面の大部分がアッパーケーシングに接触しない状態で設けられ、内水溜め流出口からの水は前記排水管を介して前記排水通路内に排水される場合には、排水通路に排水される水がアッパーケーシングの壁に当たることが減少する。したがって、アッパーケーシングの温度を極力低く維持することができる。
【0030】
そして、排気管の上側シール押部と、仕切筒体の下側シール押部との間にシール部材が配設され、オイルパンに仕切筒体が、下方からねじ込まれるネジで取り付けられる場合には、仕切筒体のオイルパンへの取付時にネジをねじ込むと、シール部材が圧縮されて、しっかりとシールすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明における船外機の説明図で、(a)が横から見た船外機の断面図、(b)がオイルパンの右側面図である。
【図2】図2は図1(a)の要部拡大図である。
【図3】図3は船外機の説明図で、(a)が図2の III部の拡大図、(b)が仕切筒体の平面図、(c)が(b)の C-C断面図である。
【図4】図4はオイルパンの説明図で、(a)が平面図、(b)が底面図である。
【図5】図5はガイドエキゾーストの底面図である。
【図6】図6はガイドエキゾーストの平面図である。
【図7】図7はシリンダブロックの底面図である。
【図8】図8はシリンダブロックの左側面図である。
【図9】図9は冷却水路カバーの側面図である。
【図10】図10はアッパーケーシングの平面図である。
【図11】図11は排水管の説明図で、(a)が平面図、(b)が正面図、(c)が一部切欠き側面図、(d)が背面図である。
【符号の説明】
S1 シール部材
3 アッパーケーシング
7 水溜め
8 アッパーケーシングの排水通路
16 エンジン
27 冷却水ポンプ
38b,38c,46b,46c,56c,66 エンジン冷却水路
38d,73 分岐水路
41 シリンダ
55 ボルト(ネジ)
56 オイルパン
58 仕切筒体
58a 仕切筒体の段部(下側シール押部)
58c 連通孔
59 内水溜め
61 外水溜め
63 排気管
63c 排水管のリブ(上側シール押部)
68 内水溜め流出口
69 排水管
76 外水溜め流出口

Claims (4)

  1. 船外機外の水を汲み上げる冷却水ポンプと、
    この冷却水ポンプからの水をエンジンに導いてシリンダを冷却するエンジン冷却水路と、
    シリンダを冷却する前に前記エンジン冷却水路から分岐する分岐水路と、
    エンジンの燃焼ガスを下方に導くとともにアッパーケーシング内に配置される排気管と、
    この排気管を囲む状態でアッパーケーシング内に形成される水溜めと、
    このアッパーケーシング内の水溜めを内水溜めと外水溜めとに仕切る仕切筒体とを備え、
    前記分岐水路の水は外水溜めに流入し、前記エンジン冷却水路のシリンダ冷却後の水は全て内水溜めに流入することを特徴とする船外機。
  2. 前記内水溜めの下部と外水溜めの下部とを連通する連通孔が仕切筒体の下部に設けられているとともに、
    外水溜めの水が溢れて流出する外水溜め流出口、および、内水溜めの水が溢れて流出する内水溜め流出口が設けられ、
    前記外水溜め流出口の下縁が、前記内水溜め流出口の下縁よりも上方に位置していることを特徴としている請求項1記載の船外機。
  3. 前記アッパーケーシング内には、排水通路が設けられ、
    この排水通路には下方に開口する排水管がアッパーケーシングとは別体に、かつ、排水管の開口部とアッパーケーシングの壁との間に間隙が形成される様に配置され、
    前記内水溜め流出口からの水は前記排水管を介して前記排水通路内に排水されることを特徴としている請求項2記載の船外機。
  4. 前記アッパーケーシング内には上部にオイルパンが配設され、
    前記排気管の下端部には上側シール押部が設けられ、
    前記仕切筒体の下端部には下側シール押部が設けられ、
    この上側シール押部と下側シール押部との間にシール部材が配設され、
    前記オイルパンに、前記仕切筒体が下方からねじ込まれるネジで取り付けられることを特徴としている請求項1、2または3記載の船外機。
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