JP3324060B2 - 船外機 - Google Patents

船外機

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JP3324060B2
JP3324060B2 JP26379799A JP26379799A JP3324060B2 JP 3324060 B2 JP3324060 B2 JP 3324060B2 JP 26379799 A JP26379799 A JP 26379799A JP 26379799 A JP26379799 A JP 26379799A JP 3324060 B2 JP3324060 B2 JP 3324060B2
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passage
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cooling water
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雪雄 澄川
貞人 吉田
昭彦 干場
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三信工業株式会社
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines

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  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジン支持部材の下
部にオイルパンが設けられた船外機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、4サイクルエンジンを用いた船外
機としては、アッパーケースの上端部にエンジン支持部
材を介して4サイクルエンジンが搭載されるとともに、
このアッパーケースの下端部にプロペラを有するロアケ
ースが取付けられ、前記エンジン支持部材の下部にオイ
ルパンが結合されたものがある(例えば、特開平3−3
1094号公報参照)。この公報に示された船外機は、
エンジン支持部材の下部に結合されたオイルパンにエン
ジン用冷却水を供給し、オイルパンおよびオイルパン内
の潤滑油を冷却するように構成されている。この船外機
においては、オイルパンの側壁の外面に上方のエンジン
支持部材から冷却水を垂らす構造を採っていた。また、
前記船外機は、排気通路がエンジン支持部材およびオイ
ルパンを貫通して下方へ延設されており、この排気通路
の下流側の排気管がアッパーケース内におけるオイルパ
ンの下方の空間に開口されていた。このオイルパンの下
方の空間は、船外機の最下部のプロペラ内排気通路を介
して水中に連通されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようにオイルパンに冷却水を供給したとしても、必ず
しもオイルパンを所望の温度に冷却することはできなか
った。これは、オイルパンに冷却水を垂らすのでは、オ
イルパンの外壁に全面にわたって冷却水を流すことがで
きないからであった。すなわち、冷却水に触れない部分
が多く、冷却効率が低いからである。また、上述したよ
うな船外機においては、アッパーケースから外部に伝播
される排気音を低減することが要請されていた。
【0004】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、オイルパンを冷却水によって確実に
冷却できるとともに、アッパーケースから外部に伝播さ
れる排気音を低減できる船外機を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明に係る船外機は、オイルパンに、このオイル
パンを上下方向に貫通する内方空間を形成し、アッパー
ケース内に前記内方空間を一部としてアッパーケース下
端部まで延びるウォータージャケットを形成し、このウ
ォータージャケット内に、上端部を前記オイルパンに支
持させるとともに下端部をウォータージャケット下端の
底壁に支持させて前記内方空間を通って下方へ延びる排
気管を設けたものである。本発明によれば、オイルパン
の内方空間を形成する壁が冷却水中に浸漬され、ウォー
タージャケット内の冷却水が排気管を覆う遮音体として
機能する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る船外機の一実
施の形態を図1ないし図6によって詳細に説明する。図
1は本発明に係る船外機の側面図、図2はアッパーケー
ス上部の縦断面図、図3は図2におけるIII−III線断面
図、図4はガイドエキゾーストの上面図、図5はオイル
パンの上面図、図6はオイルパンの底面図である。これ
らの図において、符号1で示すものは、本発明に係る船
外機である。この船外機1は、前部にスイベルブラケッ
ト2およびクランプブラケット3が設けられ、従来から
よく知られているように、図示していない船尾板に上下
揺動自在かつ操舵自在に取付けられる構造になってい
る。4はエンジンで、このエンジン4は4サイクル4気
筒型のものであり、本発明に係るエンジン支持部材とし
てのガイドエキゾースト5の上部に固定されている。
【0007】6は前記ガイドエキゾースト5の下部に固
定されたアッパーケース、7はこのアッパーケース6の
下端に連結されたロアケース、8はこのロアケース7に
装着されたプロペラである。このプロペラ8は、エンジ
ン4のクランク軸9に連結されたドライブシャフト10
と、このドライブシャフト10の下端部に設けられたシ
フト機構11を介してエンジン4の動力が伝えられて回
転するように構成されている。12は前記ガイドエキゾ
ースト5やアッパーケース6の上部を覆う下部カウリン
グ、13は前記下部カウリング12の上部開口部を塞い
でエンジン4を覆う上部カウリングで、この上部カウリ
ング13は下部カウリング12に着脱自在に取付けられ
ている。
【0008】前記エンジン4は、クランク軸9を上下方
向へ向けると共に4個のシリンダを上下に並べかつそれ
ぞれ前後方向へ向けて形成されており、クランク軸9を
前側に位置づけてガイドエキゾースト5に取付けられて
いる。14はこのエンジン4のクランクケース、15は
シリンダブロック、16はシリンダヘッド、17はシリ
ンダヘッドカバーである。また、18はこのエンジン4
の右側部に配置された気化器である。
【0009】エンジン4を支持するガイドエキゾースト
5は、下部にオイルパン21が取付けられ、このオイル
パン21にエンジン4から戻される潤滑油戻り通路や、
オイルパン21からエンジン4のメインギャラ(図示せ
ず)に潤滑油を供給する潤滑油供給通路が形成されてい
る。また、このガイドエキゾースト5には、これらの潤
滑油通路の他に、後述する排気通路、冷却水通路等が形
成されている。前記潤滑油戻り通路を図3および図4中
に符号22で示す。
【0010】また、潤滑油供給通路は、図5中に符号2
3で示すオイルストレーナに連通されたオイル上がり通
路24(図4参照)と、このオイル上がり通路24の上
部開口に連通されかつガイドエキゾースト5の後側凹部
5aに取付けられたオイルポンプ25(図1参照)から
潤滑油が圧送されてこの潤滑油をガイドエキゾースト5
の下面側へ導く高圧油通路26(図4参照)と、この高
圧油通路26の下部開口から吐出する潤滑油を図4中に
符号27で示すオイル供給通路に導く下部通路28(図
2参照)とから構成されている。この下部通路28は、
ガイドエキゾースト5の下面に形成された凹溝を図2お
よび図5中に符号29で示すオイル通路形成用フランジ
付きリリーフ弁装置で塞ぐことによって形成されてい
る。
【0011】このオイル通路形成用フランジ付きリリー
フ弁装置29は、オイルパン21の潤滑油室A内に配置
されてそのフランジ部分がガイドエキゾースト5の下面
にねじ止めされており、下部通路28内の潤滑油の一部
をオイルパン21に排出させ、油圧を設定値に低下させ
るように構成されている。このようにオイルポンプ24
から吐出された高圧の潤滑油をガイドエキゾースト5に
戻してリリーフ弁装置29によって減圧させると、減圧
時に生じる余剰潤滑油をオイルパン21に戻すに当たり
特別な潤滑油通路を形成する必要がない。
【0012】このガイドエキゾースト5の前後方向中央
部であって左側となる部位には、エンジン4の排気口
(図示せず)に連通される排気通路30が形成されてい
る。また、ガイドエキゾースト5における前記排気通路
30に隣接する部位には、エンジン4を冷却し終えた冷
却水が排出される排水通路31が形成され、前記オイル
供給通路27に隣接する部位には冷却水をエンジン4へ
導くための上がり水通路32が形成されている。これら
の通路30,31および32は何れもガイドエキゾース
ト5を上下に貫通するように形成されている。なお、上
がり水通路32の上部開口は、ガイドエキゾースト5の
上面を部分的に凹ませてなる水溜め部33に連通されて
いる。この水溜め部33は図4に示すようにオイル供給
通路27の周囲に形成されている。
【0013】ここで、エンジン4の冷却系の構造につい
て説明する。エンジン4の冷却水流入口は、ガイドエキ
ゾースト5の下面に取付けられたウォーターチューブ3
4(図2参照)に前記上がり水通路32を介して連通さ
れている。このウォーターチューブ34は、オイルパン
21の前側を通ってアッパーケース6内を下方へ延ばさ
れ、ウォーターポンプ35(図1参照)に接続されてい
る。このウォーターポンプ35は、ドライブシャフト1
0によって駆動されて冷却水(例えば海水)をロアケー
ス7側から吸い込み、ウォーターチューブ34に吐出す
る従来周知の構造になっている。このため、エンジン4
が運転されているときには、海水がウォーターチューブ
34から水上がり通路32を介してエンジン4に供給さ
れることになる。このとき、水上がり通路32に供給さ
れた冷却水は水溜め部33へも流れ込むので、オイル供
給通路27を流れる潤滑油を冷却することができる。
【0014】一方、エンジン4に供給された冷却水は、
エンジン4内の各部の冷却水通路を介してエンジン上部
のサーモスタット弁装置(図示せず)に流され、このサ
ーモスタット弁装置からガイドエキゾースト5の前記排
水通路31に排出される。サーモスタット弁装置は、エ
ンジン4内を流れる冷却水の温度が予め定めた温度より
低いときには冷却水をエンジン4内で循環させ、冷却水
温度が前記設定温度を上回ったときに冷却水を排水通路
31側へ流す従来周知の構造になっている。このため、
排水通路31に排出される冷却水はエンジン4によって
加温された状態になる。
【0015】前記オイルパン21は、アルミニウム合金
によって一体成形され、潤滑油室Aが図5において下向
きコ字状に形成されている。前記オイルストレーナ23
は潤滑油室Aの前側部分に配置されている。また、この
オイルパン21の上側中央部には、図5に示すように前
記下向きコ字状となる部分の中央開口を塞ぐように通路
形成部38が一体形成されている。この通路形成部38
は、ガイドエキゾースト5の排気通路30に連通される
排気通路39が中央に開口されると共に、前記排水通路
31に連通される凹溝からなる冷却水分配路40が前記
排気通路39の左右および後方を囲むように形成されて
いる。そして、この通路形成部38の下面に排気管41
の取付けフランジ41aが取付けボルト42によって固
定されている。この取付けボルト42はガイドエキゾー
スト5に螺着され、オイルパン21をガイドエキゾース
ト5に固定する固定ボルトとしても機能している。
【0016】前記排気管41は、図2に示すように、オ
イルパン21から下方へ後述する隔壁43の底壁43b
まで延設され、下端部が底壁43bにシール部材44を
介して支持されている。前記隔壁43はアッパーケース
6の外壁部分に一体に形成され、図2に示すように、前
方に位置しアッパーケース6外壁部分と共にドライブシ
ャフト収容室を形成する前壁43aと、下方に位置しか
つ排気管支持用開口部が形成された底壁43bと、排気
管41の後方に位置し上部水平部43cがアッパーケー
ス6の後外壁に連なる後壁43dとから形成されてい
る。前記前壁43aには前記ウォーターチューブ34が
シール部材45を介して貫通している。また、上部水平
部43cは、アッパーケース6を成形する上金型と下金
型とをこの部分から上下に抜いて扁平に形成され、後述
する排水管からシール部材46を介して冷却水が排出さ
れる透孔43eが穿設されている。このように上部水平
部43cを形成すると、この上部水平部43cに上方か
ら押し付けられるシール部材46の受座となる部分に余
分な肉が付くのを防ぐことができる。なお、このシール
部材46は排気管41の周囲の空間と上部水平部43c
下方の空間とを隔絶している。
【0017】すなわち、アッパーケース6内は隔壁43
によって上下二室に区画されることになり、隔壁43よ
り上側にオイルパン21および排気管41が配置されて
いる。隔壁43より下側となる部分は、前記底壁43b
から下方へ延びる凸壁43fと、ロアケース7の隔壁7
a(図1)とによって前後に画成され、この画成部分よ
り前側に排気通路47が形成されると共に後側に冷却水
主排出室48が形成されている。この排気通路47は従
来周知の船外機と同様にロアケース7内およびプロペラ
内排気通路7bを介して船外機外(水中)に連通されて
いる。また、冷却水主排出室48は、その上部が前記上
部水平部43cの透孔43eを介して後述する排水通路
に連通されると共に、下部がロアケース7の側部に開口
する排水口48aを介して船外機外に連通されている。
このため、この船外機1が通常走航状態にあるときに
は、海水がロアケース7からアッパーケース6内の下部
まで浸入することになる。なお、海水は排気管41の排
気口41bを通って排気管41内にも浸入する。このと
きのアッパーケース6内の液面を図2中に符号Lで示
す。
【0018】前記排気管41は、オイルパン21にこれ
を上下方向に貫通するように形成された内方空間Sを通
って下方へ延び、前記底壁43bまで延設されている。
このため、排気管41から排出される排気は、排気圧力
が高いときには排気管41内の海水を押し出すようにし
て排気口41b、排気通路47およびプロペラ内排気通
路7bを通って水中に放出される。
【0019】エンジン4が低速で運転されていて排気圧
力が小さいときには排気管41内の海水を押し出しつつ
排気することができないので、補助排気通路がオイルパ
ン21側に形成されている。この補助排気通路は、図2
に示すように、排気管用フランジ41aに穿設された透
孔72と、通路形成部38の下面に形成されて前記透孔
72の上側開口と排気通路39とを連通する凹溝73と
から形成されている。すなわち、アイドリング運転時等
にエンジン4から排出される圧力が比較的低い排気は、
オイルパン21の排気通路39から凹溝73および透孔
72内を通ってそこで絞られて内方空間Sへ下向きに流
され、この内方空間S内からオイルパン21の排気絞り
穴21aを通って外方空間Bに流入する。補助排気通路
を設けるに当たって排気が内方空間Sに下向きに流入す
るように構成すると、排気がオイルパン21の内壁に直
接吹きかけられることがない。このため、アルミニウム
合金製オイルパン21の内壁が熱によって変質された
り、オイルパン21内の潤滑油が排気によって加熱され
ることがない。
【0020】前記外方空間Bはオイルパン21の周囲に
形成されており、前記排気はこの外方空間Bを通ってア
ッパーケース6の後上部に形成された第2膨張室(図示
せず)に入り、さらに、この第2膨張室のアイドル排気
口を通って船外機後方へ排出される。
【0021】前記アイドル排気口は、この船外機1を船
舶に取付けてアイドリング状態としたときの水位より上
方となる位置に配設され、アッパーケース6に管状部を
略水平後方へ向けて一体に突設することによって形成さ
れている。この管状部は下部カウリング12の貫通孔に
挿入され、その先端が船外機外に露出されている。すな
わち、アイドル排気口は略水平後方を指向するように形
成されている。このような構成を採ることによって、排
気ガスは下部カウリング12から離れる方向に排出され
るようになる。このため、排気ガスがカウリング外壁に
付着してこれが汚れるのを防止することができる。
【0022】次に、エンジン4からオイルパン21に排
出された冷却水を排出する構造について説明する。オイ
ルパン21における冷却水が流入する前記冷却水分配路
40は、凹溝からなるこの冷却水分配路40の底部に穿
設された4つの水落とし穴50(図5参照)を介してオ
イルパン21の内方空間Sに連通されている。この水落
とし穴50はオイルパン21の通路形成部38を貫通す
るように形成されており、4つのうち3つは通路形成部
38の下面における排気管用取付けフランジ41aの側
方となる部位に開口し、残りの1つはこの取付けフラン
ジ41aから外れる部位まで延びる凹溝50aを介して
開口している。
【0023】また、オイルパン21におけるこの冷却水
分配路40の左側に隣接する部位には堰51を介して冷
却水排出用凹部52が形成されている。この冷却水排出
用凹部52には、オイルパン21とアッパーケース6と
の間の外方空間Bに冷却水を排出するための冷却水主排
出穴53が穿設されている。
【0024】すなわち、冷却水分配路40に流入した冷
却水は、その一部が水落とし穴50を通って内方空間S
に排出され、残りが堰51を越えて前記凹部52に流入
し、冷却水主排出穴53を通って外方空間Bに排出され
る。内方空間Sに排出された冷却水は排気管41を伝う
ようにして内方空間S内を流下する。一方、外方空間B
に排出された冷却水は、図2および図3に示すようにこ
の外方空間Bの下部が隔壁43および排気管41によっ
て閉塞されている関係から、この外方空間B内に溜めら
れることになる。この外方空間Bが本発明に係るウォー
タージャケットを構成している。
【0025】外方空間Bに溜められた冷却水は、図3に
示すようにオイルパン21の右側部に形成された主排水
通路54を介して排出される構造になっている。この主
排水通路54は、オイルパン21の上部となる部位に開
口し、オイルパン21の側壁に沿って下方へ延在され、
下端部が水平通路55に連通されている。
【0026】この水平通路55は、オイルパン21の右
側から後側へ延設されており、オイルパン21の後側と
なる部位には下方へ延びるよう一体形成された配水管5
6(図2)が開口している。この配水管56は前記シー
ル部材46が嵌着され、このシール部材46および隔壁
43の透孔43eを介して前記冷却水主排出室48に連
通されている。なお、このシール部材46は、ガイドエ
キゾースト5にオイルパン21およびアッパーケース6
を組込むことによって上部水平部43cに上方から圧接
されている。
【0027】すなわち、前記外方空間Bに溜められた冷
却水は、前記主排水通路54を形成する隔壁54aの上
縁より液面が上回ったときに主排水通路54へ溢れるよ
うにして流れ込み、ここから水平通路55、配水管5
6、シール部材46および透孔43eを通って冷却水主
排出室48に排出されてその内部の海水に合流すること
になる。外方空間Bに溜められる冷却水の液面を図2お
よび図3において符号L 1 で示す。このように外方空間
Bに海水が溜まることにより、外方空間Bの上部に存在
するオイルパン21の内方空間Sにも海水が入り込む。
【0028】また、図4に示すように、ガイドエキゾー
スト5におけるオイルポンプ25が取付けられる後側凹
部5aには、3つの水抜き穴63が穿設されている。こ
の水抜き穴63は、オイルパン21の周囲に形成される
外方空間Bの直上となる位置に配設されている。すなわ
ち、後側凹部5aに溜まった水は水抜き穴63から外方
空間Bに排出される。
【0029】さらに、図2に示すように、隔壁43の底
壁43bには、外方空間Bに溜められた冷却水をエンジ
ン停止後に排出するための小径な水抜き穴64が穿設さ
れている。この水抜き穴64は、エンジン運転状態で外
方空間Bに冷却水を溜めることができるように、配水管
56の開口寸法に較べてきわめて小径に形成されてい
る。
【0030】上述したように構成された船外機1では、
エンジン4の暖機が終了した状態では冷却水がエンジン
4からガイドエキゾースト5を介してオイルパン21の
冷却水分配路40に流入する。そして、冷却水はその一
部が水落とし穴50を通って内方空間Sに排出され、残
りが冷却水主排出穴53を通って外方空間Bに排出され
る。このとき、内方空間Sに排出された冷却水は排気管
41にかかってこれを冷却する。外方空間Bに排出され
た冷却水は、外方空間Bに溜まって主排水通路54の上
部開口から主排水通路54→水平通路55→配水管56
→シール部材46→透孔43eという経路を辿って冷却
水主排出室48に排出される。すなわち、外方空間Bに
流された冷却水は、その液面が主排水通路54の上部開
口と同じ高さになるように外方空間Bに溜められ、余剰
分が冷却水主排出室48に排出されることになる。
【0031】したがって、この船外機1は、アッパーケ
ース6内にオイルパン21の内方空間Sを一部としてア
ッパーケース下端部まで延びるウォータージャケットを
形成し、このウォータージャケット内に、上端部をオイ
ルパン21に支持させるとともに下端部をウォータージ
ャケット下端の底壁43bに支持させて前記内方空間S
を通って下方へ延びる排気管41を設けたから、オイル
パン21が冷却水中に浸漬されてオイルパンの内方空間
を形成する壁が冷却水中に浸漬される。このため、オイ
ルパン21および内部の潤滑油を効率よく冷却水によっ
て冷却することができる。。
【0032】また、エンジン4の排気は、ガイドエキゾ
ースト5からオイルパン21の排気通路39および排気
管41と、下方の排気通路47を通って水中に排出され
る。前記排気管41は、前記外方空間B(ウォータージ
ャケット)に溜められた冷却水によって全周が囲まれて
いるため、この冷却水が実質的な遮音体となって排気騒
音が船外機1外に漏れるのを抑えることができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、オ
イルパンの内方空間を形成する壁が冷却水中に浸漬さ
れ、ウォータージャケット内の冷却水が排気管を覆う遮
音体として機能するから、オイルパンを冷却水によって
確実に冷却できるとともに、アッパーケースから外部に
伝播される排気音を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る船外機の側面図である。
【図2】 アッパーケース上部の縦断面図である。
【図3】 図2におけるIII−III線断面図である。
【図4】 ガイドエキゾーストの上面図である。
【図5】 オイルパンの上面図である。
【図6】 オイルパンの底面図である。
【符号の説明】
1…船外機、4…エンジン、5…ガイドエキゾースト、
6…アッパーケース、7…ロアケース、8…プロペラ、
21…オイルパン、41…排気管、43b…底壁、B…
外方空間、S…内方空間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−31094(JP,A) 特開 昭58−183384(JP,A) 特開 平5−24580(JP,A) 特開 平4−50097(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01P 3/20 B63H 20/24 - 20/28 F01M 5/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アッパーケースの上端部にエンジン支持
    部材を介して4サイクルエンジンを搭載するとともに、
    このアッパーケースの下端部にプロペラを有するロアケ
    ースを取付け、前記エンジン支持部材の下部にオイルパ
    ンを結合させた船外機において、前記オイルパンに、こ
    のオイルパンを上下方向に貫通する内方空間を形成し、
    前記アッパーケース内に前記内方空間を一部としてアッ
    パーケース下端部まで延びるウォータージャケットを形
    成し、このウォータージャケット内に、上端部を前記オ
    イルパンに支持させるとともに下端部をウォータージャ
    ケット下端の底壁に支持させて前記内方空間を通って下
    方へ延びる排気管を設けたことを特徴とする船外機。
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