JP2001329853A - 船外機 - Google Patents

船外機

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JP2001329853A
JP2001329853A JP2000145988A JP2000145988A JP2001329853A JP 2001329853 A JP2001329853 A JP 2001329853A JP 2000145988 A JP2000145988 A JP 2000145988A JP 2000145988 A JP2000145988 A JP 2000145988A JP 2001329853 A JP2001329853 A JP 2001329853A
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JP
Japan
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exhaust
idle
guide
passage
exhaust passage
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Application number
JP2000145988A
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English (en)
Inventor
Jun Nakada
純 中田
Yasuhiko Shibata
保彦 柴田
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Yamaha Marine Co Ltd
Original Assignee
Sanshin Kogyo KK
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Exhaust Silencers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課 題】 エンジンの高回転域で、ガイドエキゾー
ストのアイドル排気通路に流れる排気ガスの量を減少す
るとともに、アイドル排気通路の開口付近におけるカー
ボンなどの付着を極力防止することができる船外機を提
供する。 【解決手段】 船外機は、ガイドエキゾースト(38)
上にエンジン(16)が載置され、ガイドエキゾースト
の下側に排気管(63)が設けられ、エンジンの排気ガ
スがガイドエキゾーストのメイン排気通路(38a)お
よび排気管に導かれ下方に排出される。そして、ガイド
エキゾーストのメイン排気通路の前側内面または後側内
面には、上流側よりも下流側が凹んでいる段部(94)
が形成され、この段部よりも下流側の凹み(96)に、
アイドル排気通路(86)の開口が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの排気ガ
スがガイドエキゾーストのメイン排気通路や排気管に導
かれて下方に排出されるとともに、メイン排気通路から
アイドル排気通路が分岐している船外機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、船外機のアイドル排気通路には、
ガイドエキゾーストのメイン排気通路から分岐している
ものがあるが、このアイドル排気通路の開口は、メイン
排気通路の排気ガスの流れに対向する面(すなわち、動
圧がかかる面)に形成されている。そして、船外機のプ
ロペラが回転している際などには、エンジンの排気ガス
は、メイン排気通路を通って、プロペラボスなどから船
外機外に排気されている。一方、アイドリング時などに
おいては、船外機外の水がロワーケーシング内に侵入
し、ロワーケーシングに水が溜まっている。そのため、
エンジンの排気ガスは、プロペラボスを通って排気され
ずに、メイン排気通路から分岐するアイドル排気通路を
介してアッパーケーシングの上部から排出されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、アイドル排
気通路の開口が、メイン排気通路の排気ガスの流れに対
向する面に形成されていると、アイドル排気通路の開口
に動圧がかかるため、エンジンの高回転域で、アイドル
排気通路に流れる排気ガスが増大し、船外機外に漏れる
騒音が大きくなる。また、アイドル排気通路の温度が上
昇するため、耐熱性の確保が要求される。さらに、アイ
ドル排気通路の開口付近に、排気ガスに含まれるカーボ
ンや鉛などが付着し、アイドル排気通路を閉塞する恐れ
がある。
【0004】本発明は、以上のような課題を解決するた
めのもので、エンジンの高回転域で、ガイドエキゾース
トのアイドル排気通路に流れる排気ガスの量を減少する
とともに、アイドル排気通路の開口付近におけるカーボ
ンなどの付着を極力防止することができる船外機を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の船外機は、ガイ
ドエキゾースト(38)上にエンジン(16)が載置さ
れ、ガイドエキゾーストの下側に排気管(63)が設け
られ、エンジンの排気ガスがガイドエキゾーストのメイ
ン排気通路(38a)および排気管に導かれ下方に排出
される。そして、ガイドエキゾーストのメイン排気通路
の前側内面または後側内面には、上流側よりも下流側が
凹んでいる段部(94)が形成され、この段部よりも下
流側の凹み(96)に、アイドル排気通路(86)の開
口が設けられている。
【0006】また、ガイドエキゾーストの下面には、ア
ッパーケーシング(3)および、アッパーケーシングの
内部に配置されるオイルパン(56)がガスケット(5
7)を介して取り付けられているとともに、アッパーケ
ーシングにはアイドル膨張室(9)が設けられ、ガイド
エキゾーストの下面には、アイドル排気通路からの排気
ガスをアイドル膨張室に導くアイドル排気溝(87)が
設けられ、このガイドエキゾーストのアイドル排気溝の
下面開口が前記ガスケットで覆われている場合がある。
【0007】さらに、ガイドエキゾーストのメイン排気
通路およびアイドル排気通路に隣接して冷却水路(38
c)が設けられている場合がある。
【0008】そして、ガイドエキゾーストには、外側面
から前記冷却水路に向かってアノード取付孔(97)が
形成され、このアノード取付孔にアノード(98)が着
脱自在に取り付けられ、冷却水路の水に接触する場合が
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明における船外機の実
施の一形態を図1ないし図15を用いて説明する。図1
は本発明における船外機の説明図で、(a)が横から見
た船外機の断面図、(b)がオイルパンの右側面図であ
る。図2は図1(a)の要部拡大図である。図3は船外
機の説明図で、(a)が図2の III部の拡大図、(b)
が仕切筒体の平面図、(c)が(b)の C-C断面図であ
る。図4はオイルパンの説明図で、(a)が平面図、
(b)が底面図である。図5はガイドエキゾーストの底
面図である。図6はガイドエキゾーストの平面図であ
る。図7はシリンダブロックの底面図である。図8はシ
リンダブロックの左側面図である。図9は冷却水路カバ
ーの側面図である。図10はアッパーケーシングの平面
図である。図11は排水管の説明図で、(a)が平面
図、(b)が正面図、(c)が一部切欠き側面図、
(d)が背面図である。図12は下から見たガイドエキ
ゾーストの要部断面図である。図13はガイドエキゾー
ストの左側面図である。図14は前から見たガイドエキ
ゾーストの要部断面図である。図15はガイドエキゾー
ストの下側に配置されるガスケットの配置図である。な
お、Gを付した矢印はメインの排気の流れを、IGを付し
た矢印は排気のアイドル時の分岐流れを、HWを付した矢
印はシリンダ冷却後の比較的高温の冷却水の流れを、CW
を付した矢印は低温の冷却水の流れを示している。ま
た、図15において、ハッチングの部分がガスケットで
ある。
【0010】船外機は、上側から順番にトップカウリン
グ1、ボトムカウリング2、アッパーケーシング3およ
びロワーケーシング4からなるハウジングで覆われてい
る。そして、アッパーケーシング3の上部はエプロン5
で着脱自在に覆われている。また、アッパーケーシング
3の内部には、水溜め7が形成されているとともに、水
溜め7の後側には排水通路8が形成されている。そし
て、ロワーケーシング4には、冷却水取入口11および
冷却水排出口12が形成されている。この冷却水排出口
12は、アッパーケーシング3の排水通路8と連通して
いる。また、アッパーケーシング3の上部の後側部分
に、排気口9aを具備するアイドル膨張室9が形成され
ている。
【0011】そして、トップカウリング1およびボトム
カウリング2からなるカウリング内にエンジン16が設
けられ、エンジン16のクランクシャフト17は、ドラ
イブシャフト19に連結されている。ドライブシャフト
19はアッパーケーシング3の内部を上下方向に貫通
し、その下端はロワーケーシング4の下部に達してお
り、傘歯車などの伝達機構21を介して、後端部にプロ
ペラ22が取り付けられているプロペラシャフト24を
回転駆動している。ドライブシャフト19の中間部には
冷却水ポンプ27が設けられ、ドライブシャフト19の
回転により駆動されている。
【0012】船外機を小型船舶に装着するための取り付
けブラケット33は、小型船舶のトランサム34などに
取り付けられて固定されている。この取り付けブラケッ
ト33の後部に、船外機本体が揺動および傾動可能に取
り付けられている。
【0013】エンジン16は、アルミ合金製のガイドエ
キゾースト38上に載置固定されている。エンジン16
は直列の4サイクル4気筒であり、クランクシャフト1
7は上下方向に延在しており、このクランクシャフト1
7の後方に、略水平なシリンダ41が上下方向に4段設
けられている。各シリンダ41の内部には、ピストン4
2が摺動可能に配置されている。また、シリンダ41が
形成されているシリンダブロック46は、後側がシリン
ダヘッド47で覆われている。
【0014】ガイドエキゾースト38の下側には、オイ
ルパン56およびアッパーケーシング3がガスケット5
7を介して取り付けられている。そして、オイルポンプ
(図示しない)が稼働すると、オイルパン56のオイル
溜め部56aに溜まっている潤滑オイルはオイルポンプ
により吸い上げられて、エンジン16に供給されてい
る。エンジン16に供給された潤滑オイルは、エンジン
16を潤滑後、再び、オイルパン56のオイル溜め部5
6aに戻ってくる。このオイルパン56の下側に、仕切
筒体58がネジであるボルト55で取り付けられ、アッ
パーケーシング3の水溜め7を内水溜め59と外水溜め
61とに仕切っている。ボルト55は、図3(c)に図
示する様に、仕切筒体58の上端のフランジ58dのボ
ルト挿入孔に挿入され、オイルパン56の下面に下方か
らねじ込まれている。また、仕切筒体58の下端部の前
壁には、内水溜め59と外水溜め61とを連通させる小
さな連通孔58cが貫通して形成されている。
【0015】エンジン16の燃焼ガス(すなわち、排気
ガス)は、シリンダブロック46の排気通路46a、ガ
イドエキゾースト38のメイン排気通路38a、オイル
パン56の排気通路56b、排気管63を通り、ロワー
ケーシング4内に流入して、プロペラ22のボスから排
気されている。オイルパン56には、排気通路56bの
下側に、排気管用孔64が上下方向に延在して形成され
ており、この排気管用孔64に、前述の排気管63の上
部が配設されている。この排気管63と、排気管用孔6
4の壁面とは間隔を有している。排気管63はステンレ
ス製で、ダクロ表面処理、セラミックコーティングなど
の絶縁処理、防食塗装などがされており、図3(a)に
図示するように、排気管63とオイルパン56との間に
ガスケット65dを介在した状態で、ネジであるボルト
65a、ワッシャ65bおよびカラー65cでボルト締
めされている。このボルト65aは、排気管63のフラ
ンジ63aのボルト挿入孔63bおよびオイルパン56
のボルト挿入孔56dに挿入されてガイドエキゾースト
38に下側からねじ込まれている。ワッシャ65bおよ
びカラー65cは金属板で形成されているとともに、絶
縁コーティングされている。この様に、ワッシャ65b
およびカラー65cを金属板で構成することにより薄く
して、ボルト65aのトルクダウン(緩み)を防止して
いる。また、カラー65cはフランジ付きであり、ボル
ト65aの座面と排気管63のフランジ63aの下面と
の絶縁および、ボルト65aの首部側面と排気管63の
フランジ63aのボルト挿入孔63bの内側面との絶縁
を行っている。そして、ガスケット65dも絶縁性を具
備しており、排気管63とオイルパン56との絶縁を行
っている。
【0016】そして、排気管63の下端部は、仕切筒体
58およびアッパーケーシング3の水溜め7を貫通し
て、水溜め7よりも下方に達している。排気管63の下
端には上側シール押部としてのリング状のリブ63cが
設けられ、一方、仕切筒体58の下端部の内面には、下
側シール押部としての段部58aが形成されている。そ
して、リブ63cと段部58aとの間にシール部材S1
が設けられている。このシール部材S1は、仕切筒体5
8のオイルパン56への取付時におけるボルト55の締
め付けで圧縮される。さらに、仕切筒体58の下端部の
外面には段部58bが形成され、この段部58bとアッ
パーケーシング3との間にシール部材S2が設けられて
いる。
【0017】また、冷却水ポンプ27は、ロワーケーシ
ング4の冷却水取入口11から船外機外の水すなわち冷
却水を吸い込んで、チューブ66、ガイドエキゾースト
38の上がり流路38bおよびシリンダブロック46の
上がり流路46bを通り、この上がり流路46bの上端
部からシリンダ41の周囲を流れシリンダ41を冷却し
ている。そして、シリンダ41を冷却した後の冷却水は
比較的高温となっており、サーモスタット(図示しな
い)が取り付けられるサーモスタット取付部67を通っ
て、シリンダブロック46の下り流路46cに流入し、
ガイドエキゾースト38の下り流路38cおよびオイル
パン56の下り流路56cを通り、内水溜め59に流入
する。この様にシリンダ41を冷却した後の冷却水は、
シリンダブロック46の排気通路46a、ガイドエキゾ
ースト38のメイン排気通路38a、オイルパン56の
排気通路56b、排気管63を冷却している。また、前
述のチューブ66、ガイドエキゾースト38の上がり流
路38b、シリンダブロック46の上がり流路46b、
シリンダブロック46の下り流路46c、ガイドエキゾ
ースト38の下り流路38cおよびオイルパン56の下
り流路56cなどは、エンジン冷却水路を構成してい
る。
【0018】そして、内水溜め59に溜まった冷却水
は、仕切筒体58に形成されている内水溜め流出口68
から溢れだし、排水管69を介してアッパーケーシング
3の排水通路8に流入し、冷却水排出口12から船外機
外に排水されている。排水管69は、断面略長方形の偏
平な筒状をしており、抜け止め69aおよび取付向き決
定用曲部69bが設けられているとともに、アッパーケ
ーシング3とは別体に形成され、アッパーケーシング3
に取り付けられている。この排水管69の下端は斜めに
カットされており、斜め前側下方に開口しており、アッ
パーケーシング3の外壁に比較的高温の冷却水が極力か
からないようにしている。また、排水管69の側面の大
部分(すなわち、上端部の取付部を除いた部分)はアッ
パーケーシング3には接触しておらず、排水管69から
排出された冷却水が、アッパーケーシング3の内面に沿
って流れることを極力防止している。
【0019】ところで、シリンダブロック46の上がり
流路46bおよび下り流路46cは、シリンダブロック
46の左側面に形成された上下方向の溝71を冷却水路
カバー72で覆うことにより形成されている。この冷却
水路カバー72には、上がり流路46bを覆っている部
分に分岐口72aが設けられており、この分岐口72a
にホース73が接続されている。ホース73に流入した
低温の冷却水は、一部がパイロット水として船外機外に
流れだし、他の冷却水は、ホース73が接続されている
ガイドエキゾースト38の分岐用冷却水路38dを通っ
て外水溜め61に流入している。このホース73および
分岐用冷却水路38dが分岐水路を構成している。な
お、冷却水ポンプ27が汲み上げた冷却水の約80%が
シリンダ41側に、また、約20%の冷却水が外水溜め
61側に供給され、残りの冷却水がパイロット水となっ
ている。
【0020】そして、外水溜め61に溜まった冷却水
は、オイルパン56に形成されている外水溜め流出口7
6から溢れだし、仕切筒体58の上面の排水溝58eに
落水し、内水溜め流出口68、排水管69およびアッパ
ーケーシング3の排水通路8を介して、冷却水排出口1
2から船外機外に排水されている。外水溜め流出口76
の下縁は、内水溜め流出口68の下縁よりも上方に位置
しており、外水溜め61の水位は内水溜め59の水位よ
りも上方に位置している。したがって、仕切筒体58の
下端部に形成されている連通孔58cを通って、外水溜
め61の冷却水が内水溜め59に流入する。その結果、
内水溜め59の比較的高温の冷却水は外水溜め61には
流入せず、アッパーケーシング3の外壁の温度が上昇す
ることを防止することができる。また、アッパーケーシ
ング3の下端部には小さな貫通孔77が形成されてい
る。この貫通孔77は外水溜め61の下端の前側部分に
位置している。そして、外水溜め61の冷却水の一部が
貫通孔77を通ってロワーケーシング4内に排出されて
いる。なお、連通孔58cおよび貫通孔77の開口面積
は小さいので、エンジン16の稼働中は内水溜め59お
よび外水溜め61には冷却水が溜まっている。そして、
エンジン16が停止すると、内水溜め59および外水溜
め61の冷却水は連通孔58cおよび貫通孔77を通っ
て、ロワーケーシング4内に排出されている。また、連
通孔58cおよび貫通孔77は各々内水溜め59および
外水溜め61の下端部の前側に形成されているので、船
外機がチルトアップした際に、内水溜め59および外水
溜め61内の冷却水を円滑にロワーケーシング4内に排
出することができる。
【0021】また、排気管63がステンレス製で、他の
部品がアルミ製や鉄製であるので、電食が発生すること
がある。この電食を防止するために、オイルパン56の
下面、アッパーケーシング3の下面およびロワーケーシ
ング4の内部に各々アノード81,82,83が取り外
し可能に取り付けられている。
【0022】ところで、伝達機構21が前進位置になっ
ていて、プロペラ22が回転している際には、エンジン
16の排気ガスは、前述のように、シリンダブロック4
6の排気通路46a、ガイドエキゾースト38のメイン
排気通路38a、オイルパン56の排気通路56b、排
気管63を通り、ロワーケーシング4内に流入して、プ
ロペラ22のボスから排気されている。しかしながら、
アイドル時などにおいて、伝達機構21が中立位置にな
っており、プロペラ22が回転していない際には、船外
機外の水がロワーケーシング4内に流入しており、プロ
ペラ22のボスから排気することができなくなる。そこ
で、ガイドエキゾースト38のメイン排気通路38aの
後側内面には、アイドル排気通路86が開口している。
このアイドル排気通路86は、ガイドエキゾースト38
の外側面から略水平に貫通してメイン排気通路38aま
で穿たれ、外側面側の開口が栓86aで閉塞されている
とともに、メイン排気通路38aとガイドエキゾースト
38の下面に形成されているアイドル排気溝87とを連
通している。アイドル排気溝87はアイドル排気通路8
6からアッパーケーシング3のアイドル膨張室9まで延
在している。そして、アイドル時などには、エンジン1
6の排気ガスは、メイン排気通路38aからアイドル排
気通路86に流入し、アイドル排気溝87およびアイド
ル膨張室9を介して、アイドル膨張室9の排気口9a
(すなわち、アッパーケーシング3の後端部)から排気
されている。なお、ガイドエキゾースト38はアッパー
ケーシング3のアイドル膨張室9の上面開口を覆ってい
るが、このガイドエキゾースト38におけるアイドル膨
張室9の上面開口を覆っている部分は窪んでおり、アイ
ドル膨張室9は上端部がガイドエキゾースト38の下部
に達している。
【0023】また、ガイドエキゾースト38を製造する
際には、上側の型材91がガイドエキゾースト38の上
側からメイン排気通路38aに入り込み、また、下側の
型材92がガイドエキゾースト38の下側からメイン排
気通路38aに入り込んでいる。この上側の型材91と
下側の型材92との境目において、型抜き(型材91,
92は上下逆のため抜き勾配が逆の構造である)を考慮
した型構造上、メイン排気通路38aには段部94が形
成され、この段部94よりも、ガイドエキゾースト38
の中央部側(すなわち、排気ガスの流れの下流側)に
は、凹み96が形成されている。この段部94および凹
み96は、メイン排気通路38aの前側内面および後側
内面に形成されているとともに、前側の凹み96は前側
に、また、後側の凹み96は後側に凹んでいる。そし
て、アイドル排気通路86の開口は、メイン排気通路3
8aの前側内面の凹み96に形成されている。さらに、
ガイドエキゾースト38とアッパーケーシング3との
間、および、ガイドエキゾースト38とオイルパン56
との間に取り付けられるガスケット57は、アイドル排
気溝87の下面開口を覆っており、アイドル排気溝87
の排気ガスが、アッパーケーシング3の水溜め7、特
に、外水溜め61内に流入することを防止している。
【0024】そして、ガイドエキゾースト38の下り流
路38cは、メイン排気通路38aの周囲に隣接して配
置され、また、アイドル排気通路86の下側に隣接して
配置されており、下り流路38cの冷却水がメイン排気
通路38aおよびアイドル排気通路86を冷却してい
る。さらに、この下り流路38cに向かって、ガイドエ
キゾースト38の外側面からアノード取付孔97が貫通
して形成されている。このアノード取付孔97は、アイ
ドル排気通路86と略平行に形成されているとともに、
アノード取付孔97に亜鉛製のアノード98がボルト9
9で着脱自在に取り付けられ、このアノード98が下り
流路38cの冷却水に接触している。そして、アルミ製
のガイドエキゾースト38などの電食を極力防止してい
る。
【0025】前述の様に、この実施の形態では、アイド
ル排気通路86の開口はメイン排気通路38aの後側内
面に設けられているので、メイン排気通路38aを流れ
る排気ガスの動圧がアイドル排気通路86の開口に加わ
らず、プロペラ22が回転している際に、アイドル排気
通路86を流れている排気ガスがアイドル排気通路86
に流入することが少なくなる。特に、高回転時における
アイドル排気通路86の温度上昇やアイドル膨張室9の
排気口9aから排出される騒音を低減することができ
る。しかも、アイドル排気通路86の開口は、段部94
よりも下流の凹み96に形成されており、排気ガスに含
まれるカーボンや鉛などがアイドル排気通路86の開口
付近に付着することを防止することができる。その結
果、アイドル排気通路86の開口が閉塞されることを極
力防止することができる。その上、段部94は、鋳造時
の鋳抜きの段差を利用しているので、製造工程が増大す
ることを防止することができる。
【0026】また、ガイドエキゾースト38のアイドル
排気溝87の下面開口は、ガスケット57で覆われてい
るので、アイドル排気溝87の排気ガスが水溜め7の冷
却水に触れることを防止することができ、硫酸腐食を極
力防止することができる。しかも、ガスケット57を利
用して、アイドル排気溝87の下面開口を覆っており、
工数や部品点数の増大を極力防止することができる。
【0027】そして、アノード98がガイドエキゾース
ト38の下り流路(すなわち、冷却水路)38cに設け
られているので、アノードをガイドエキゾーストにアセ
ンブリ化することができ、エンジン組み立てラインを短
くすることができるとともに、エンジン組み立て作業が
容易となる。しかも、アノード98はガイドエキゾース
ト38の外側面から取り付けられており、メンテナンス
時に、エプロン5を取り外すだけで、簡単にアノード9
8を点検したり、また、交換したりすることができる。
さらに、アノード取付孔97がアイドル排気通路86と
略平行に設けられているので、アイドル排気通路86を
ドリルなどの切削工具で切削して形成する際に、同時に
アノード取付孔97をドリルなどの切削工具で切削して
形成することができる。その結果、製造工数を極力少な
くすることができる。
【0028】また、排気管63の下端は仕切筒体58よ
りも下方に突出しているので、仕切筒体58を組み付け
る際に、ガイドとして作用する。したがって、組み立て
作業が容易となる。
【0029】さらに、排気管63はステンレス製である
ので、アルミ製や鉄製などと異なり、硫酸腐食に対して
抵抗力がある。しかしながら、ステンレス製にすると、
電食を起こしやすくなる。そこで、排気管63とボルト
65aとの間に絶縁ワッシャ65bや絶縁カラー65c
が設けられて、電食を防止している。また、アッパーケ
ーシング3およびロワーケーシング4内にアノード8
1,82,83が設けられ、電食を防止している。その
結果、オイルや排気ガスの漏れを防止することができ
る。
【0030】以上、本発明の実施の形態を詳述したが、
本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、
特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、
種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例を
下記に例示する。
【0031】(1)前述の実施の形態においては、エン
ジン16は直列4サイクル4気筒であるが、エンジンの
形式や気筒数は適宜変更可能である。たとえば、V型に
したり、単気筒にしたりすることも可能である。
【0032】(2)前述の実施の形態においては、アイ
ドル排気通路86の開口はメイン排気通路38aの後側
内面に設けられているが、前側内面に設けることも可能
である。 (3)実施の形態では、排気管63の下端はアッパーケ
ーシング3内にあるが、図1および図2において一点鎖
線で図示するように、ロワーケーシング4内まで延長さ
せることも可能である。この様にすると、燃焼ガスが下
方まで導かれるので、燃焼ガスのロワーケーシング4内
への放出位置が低くなり、その分、高温の燃焼ガスの硫
黄成分が海水と反応して生成される硫酸成分とロワーケ
ーシング4の内壁との接触面積が減少する。その結果、
ロワーケーシング4などの硫酸腐食を起こす領域を極力
少なくすることができる。また、排気管63と仕切筒体
58との間のシール部材S1や、仕切筒体58とアッパ
ーケーシング3との間のシール部材S2が硫酸腐食した
り、熱で損傷したりすることを、極力防止することがで
きる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、ガイドエキゾーストの
メイン排気通路の前側内面または後側内面には、上流側
よりも下流側が凹んでいる段部が形成され、この段部よ
りも下流側の凹みにアイドル排気通路の開口が設けられ
ているので、メイン排気通路を流れる排気ガスの動圧が
アイドル排気通路の開口に加わることが減少する。した
がって、アイドル排気通路に流れる排気ガスの量を減少
することができ、アイドル排気通路の温度上昇や船外機
外に排出される騒音を低減することができる。しかも、
アイドル排気通路の開口は、段部よりも下流の凹みに形
成されており、排気ガスに含まれるカーボンや鉛などが
アイドル排気通路の開口付近に付着することを極力防止
することができる。その結果、アイドル排気通路の開口
が閉塞されることを極力防止することができる。
【0034】また、ガイドエキゾーストのアイドル排気
溝の下面開口がガスケットで覆われている場合には、ア
イドル排気溝の排気ガスがアッパーケーシング内に流入
することが減少し、アッパーケーシング内の冷却水と混
合することを防止することができる。その結果、硫酸腐
食を極力防止することができる。しかも、ガスケットを
利用しており、部品点数や組立工数の増大を防止するこ
とができる。
【0035】さらに、ガイドエキゾーストのメイン排気
通路およびアイドル排気通路に隣接して冷却水路が設け
られている場合には、メイン排気通路およびアイドル排
気通路、特に、アイドル排気通路を効率よく冷却するこ
とができる。
【0036】そして、ガイドエキゾーストには、外側面
から冷却水路に向かってアノード取付孔が形成され、こ
のアノード取付孔にアノードが着脱自在に取り付けら
れ、冷却水路の水に接触する場合には、アノードにより
電食を極力防止することができる。しかも、アッパーケ
ーシングなどをガイドエキゾーストから取り外したりす
ることなく、アノードを簡単に点検したり、また、交換
したりすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明における船外機の説明図で、
(a)が横から見た船外機の断面図、(b)がオイルパ
ンの右側面図である。
【図2】図2は図1(a)の要部拡大図である。
【図3】図3は船外機の説明図で、(a)が図2の III
部の拡大図、(b)が仕切筒体の平面図、(c)が
(b)の C-C断面図である。
【図4】図4はオイルパンの説明図で、(a)が平面
図、(b)が底面図である。
【図5】図5はガイドエキゾーストの底面図である。
【図6】図6はガイドエキゾーストの平面図である。
【図7】図7はシリンダブロックの底面図である。
【図8】図8はシリンダブロックの左側面図である。
【図9】図9は冷却水路カバーの側面図である。
【図10】図10はアッパーケーシングの平面図であ
る。
【図11】図11は排水管の説明図で、(a)が平面
図、(b)が正面図、(c)が一部切欠き側面図、
(d)が背面図である。
【図12】図12は下から見たガイドエキゾーストの要
部断面図である。
【図13】図13はガイドエキゾーストの左側面図であ
る。
【図14】図14は前から見たガイドエキゾーストの要
部断面図である。
【図15】図15はガイドエキゾーストの下側に配置さ
れるガスケットの配置図である。
【符号の説明】
3 アッパーケーシング 9 アイドル膨張室 16 エンジン 38 ガイドエキゾースト 38a メイン排気通路 38c 下り流路(冷却水路) 56 オイルパン 57 ガスケット 63 排気管 86 アイドル排気通路 87 アイドル排気溝 94 メイン排気通路の段部 96 メイン排気通路の凹み 97 アノード取付孔 98 アノード

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガイドエキゾースト上にエンジンが載置
    され、ガイドエキゾーストの下側に排気管が設けられ、
    エンジンの排気ガスがガイドエキゾーストのメイン排気
    通路および排気管に導かれ下方に排出される船外機にお
    いて、 前記ガイドエキゾーストのメイン排気通路の前側内面ま
    たは後側内面には、上流側よりも下流側が凹んでいる段
    部が形成され、 この段部よりも下流側の凹みに、アイドル排気通路の開
    口が設けられていることを特徴とする船外機。
  2. 【請求項2】 前記ガイドエキゾーストの下面には、ア
    ッパーケーシングおよび、アッパーケーシングの内部に
    配置されるオイルパンがガスケットを介して取り付けら
    れているとともに、 前記アッパーケーシングにはアイドル膨張室が設けら
    れ、 前記ガイドエキゾーストの下面には、前記アイドル排気
    通路からの排気ガスを前記アイドル膨張室に導くアイド
    ル排気溝が設けられ、 このガイドエキゾーストのアイドル排気溝の下面開口が
    前記ガスケットで覆われていることを特徴としている請
    求項1記載の船外機。
  3. 【請求項3】 前記ガイドエキゾーストのメイン排気通
    路およびアイドル排気通路に隣接して冷却水路が設けら
    れていることを特徴としている請求項1または2記載の
    船外機。
  4. 【請求項4】 前記ガイドエキゾーストには、外側面か
    ら前記冷却水路に向かってアノード取付孔が形成され、
    このアノード取付孔にアノードが着脱自在に取り付けら
    れ、冷却水路の水に接触することを特徴としている請求
    項3記載の船外機。
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JP2006021714A (ja) * 2004-07-09 2006-01-26 Suzuki Motor Corp 船外機の冷却水通路構造

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