JP4366712B2 - モータ駆動装置およびモータ駆動装置の故障検出方法 - Google Patents

モータ駆動装置およびモータ駆動装置の故障検出方法 Download PDF

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本発明は、モータ駆動装置およびモータ駆動装置の故障検出方法に関するものである。
4個のスイッチング素子を用いてHブリッジ回路を構成してモータを駆動する場合には、モータ端子の一方と電源の間及びモータ端子の他方とGND(接地線)の間にそれぞれ抵抗を接続し、モータ端子の両端電圧および電源電圧から、スイッチング素子のオン故障及びモータ端子故障を検出する方法が考案されている(特許文献1参照)。
モータを駆動するスイッチング素子がオン状態に固定されてオフ状態に戻らないオン故障を起こした場合にモータを含む閉回路が形成されて制動回路として作用することを防止するため、モータとモータ駆動回路との間にスイッチ手段としてリレー回路を介装する方法を用いた電動パワーステアリング装置が考案されているが、リレー回路は機械部品であるため開閉回数に限界があり故障もしやすいと同時に、半導体に比べて高価で大型化するという問題がある。また、大型化すると熱容量が大きくなり、現在主流となっている配線基板へのリフローはんだ付による表面実装も困難となる。
このため、スイッチング素子により構成されるブリッジ回路と、このブリッジ回路と電源間に介設されたスイッチ手段として電界効果トランジスタを用いて構成する方法を用いた電動パワーステアリング装置が考案されている(特許文献2参照)。
特開2002−67985号公報 特許第3375502号公報
特許文献2の例では、該電界効果トランジスタがオン状態に固着するオン故障を起こした場合、ブリッジ回路とモータを含む閉回路が形成され該閉回路が制動回路として作用しモータの回転を阻害するという問題がある。そこで、2個のスイッチング素子が直列接続して構成され、一方のスイッチング素子にはダイオードが電源に対して逆方向となるように並列接続されてモータに電流を供給し、他方のスイッチング素子にはダイオードが電源に対して順方向となるように並列接続されてモータに供給している電流を遮断するスイッチング素子を含むモータ駆動装置という構成が考えられる。
しかし、スイッチング素子を2個の電界効果トランジスタ(以下、FET:Field Effect Transistorと略称することもある)を直列接続して構成した場合、寄生ダイオードが電源に対して逆方向となるよう配置した電界効果トランジスタの故障は特許文献1の方法で検出できるが、寄生ダイオードが電源に対して順方向となるよう配置した電界効果トランジスタの故障は検出することが出来ないという問題がある。
上記問題を背景として、本発明の課題は、スイッチング素子を2個の電界効果トランジスタを直列接続して構成した場合に、寄生ダイオードが電源に対して順方向となるよう配置した電界効果トランジスタの故障をも検出可能なモータ駆動装置およびモータ駆動装置の故障検出方法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段および発明の効果
本発明は、上記課題を解決するためのモータ駆動装置を提供するものである。即ち、寄生ダイオードが電源に対して逆方向となるように配置された第1の電界効果トランジスタおよび、寄生ダイオードが電源に対して順方向となるように配置された第2の電界効果トランジスタとを直列接続して形成されたスイッチング素子を含むブリッジ回路によってモータを駆動するモータ駆動装置であって、第1の電界効果トランジスタおよび第2の電界効果トランジスタの故障を検出する故障検出手段を有することを前提とするモータ駆動装置として構成される。
上記構成によって、電源に対して逆方向となるよう配置した電界効果トランジスタの故障のみならず、寄生ダイオードが電源に対して順方向となるよう配置した電界効果トランジスタの故障をも検出することが可能となる。
より具体的には、故障検出手段は、第1および第2の電界効果トランジスタのオンおよびオフの状態を切り換える切換手段と、ブリッジ回路の直流正側電位の出力とモータとの間に接続された第1の電圧検出手段と、モータとブリッジ回路の直流負側電位の出力との間に接続された第2の電圧検出手段と、を含み、第1および第2の電界効果トランジスタのオンおよびオフの状態と第1および第2の電圧検出手段により検出された電圧とに基づいて第1および第2の電界効果トランジスタの故障を検出する構成をとる。
第1の電圧検出手段および第2の電圧検出手段はブリッジ回路を構成するスイッチング素子(すなわち、第1および第2の電界効果トランジスタが直列接続されたもの)の電圧を検出するものであるが、モータ駆動時およびモータ駆動時などのモータの状態によって、第1および第2の電界効果トランジスタは所定の状態(オンおよびオフ)となり、検出される電圧もモータの状態すなわち第1および第2の電界効果トランジスタの状態によって変化する。そこで、モータの第1および第2の電界効果トランジスタの状態毎に実際に検出される電圧と本来検出される電圧とを比較することによって、第1および第2の電界効果トランジスタの故障を検出することが可能となる。
また、本発明のモータ駆動装置における故障検出手段は、モータが非駆動時に、特定の電界効果トランジスタをオン状態あるいはオフ状態として電界効果トランジスタの短絡故障あるいは開放故障を検出する構成をとる。本構成によって、モータ駆動装置が動作中でも、モータが非駆動時であればいつでも故障を検出することが可能となり、電界効果トランジスタの故障を速やかに検出することが可能となる。
また、本発明のモータ駆動装置は運転者のステアリング動作に基づいて、モータを駆動してステアリング機構に操舵補助トルクを与える車両の電動パワーステアリング装置におけるモータを駆動する構成をとる。
車両の電動パワーステアリング装置では、ブリッジ回路を用いてモータを駆動する構成が一般的である。電界効果トランジスタがオン状態で固着するオン故障を生ずると、モータを含む閉回路が形成されて制動回路として作用し操舵方向とは逆向きの力を発生して、運転者に操舵違和感を与えてしまう。そこで、本発明のモータ駆動装置を該電動パワーステアリング装置に用いれば、電界効果トランジスタがオン故障を生じた場合、全ての電界効果トランジスタをオフ状態としてモータを含む閉回路の形成を防止するため、操舵方向と逆向きの力を発生して運転者に操舵違和感を与えることを防止することができる。
また、電界効果トランジスタがオフ状態で固着するオフ故障を生じた場合も、直ちにオフ故障を検出することで、運転者に故障を知らせたり故障時の処置を行なうことが可能となる。また、車両が走行中でも、モータが非駆動時であればいつでも故障を検出することが可能となり、電界効果トランジスタの故障を速やかに検出することが可能となる。さらに、どの電界効果トランジスタがオフ故障を生じたかを特定することができるので、故障箇所の特定も速やかに行なうことができ、故障に応じた対応も迅速に行なうことができる。
また、本発明は、上記課題を解決するためのモータ駆動装置の故障検出方法を提供するものである。即ち、寄生ダイオードが電源に対して逆方向となるように配置された第1の電界効果トランジスタおよび、寄生ダイオードが電源に対して順方向となるように配置された第2の電界効果トランジスタとを直列接続して形成されたスイッチング素子を含むブリッジ回路によってモータを駆動するするモータ駆動装置であって、
第1および第2の電界効果トランジスタの動作状態によって発生するスイッチング素子の電圧に基づいて第1および第2の電界効果トランジスタの故障を検出することを前提とするモータ駆動装置の故障検出方法として構成される
上記構成によっても、電源に対して逆方向となるよう配置した電界効果トランジスタの故障のみならず、寄生ダイオードが電源に対して順方向となるよう配置した電界効果トランジスタの故障をも検出することが可能となる。
より具体的には、モータが非駆動時に、特定の電界効果トランジスタをオン状態あるいはオフ状態として電界効果トランジスタの短絡故障あるいは開放故障を検出する構成をとる。本構成によって、モータ駆動装置が動作中でも、モータが非駆動時であればいつでも故障を検出することが可能となり、電界効果トランジスタの故障を速やかに検出することが可能となる。
スイッチング素子を2個の電界効果トランジスタを直列接続して構成したモータ駆動装置およびモータ駆動装置の故障検出方法を、スイッチング素子の両端の電圧を検出することにより実現した。
以下、本発明のモータ駆動装置およびモータ駆動装置の故障検出方法における実施の形態について図面を用いて説明する。図1は本発明のモータ駆動装置100を用いて直流モータを駆動する例を示したものである。1は周知の電機子およびブラシを含む直流モータ(以降、単にモータと略称することもある)である。2から9は電界効果トランジスタであり、2aから9aはそれぞれのFETに並列に接続される形で含まれる寄生ダイオードである。FET2と3,FET4と5,FET6と7,FET8と9は互いのドレイン端子同士が接続されて直列回路を構成し、1つのモータ駆動素子(スイッチング素子)として周知のHブリッジ構成にしてモータ駆動回路を形成する。また、FET3,FET5,FET7,およびFET9(本発明の第2の電界効果トランジスタ)は、各々の寄生ダイオード3a,5a,7a,および9aが電源に対して逆方向となるよう配置し、FET2,FET4,FET6,およびFET8(本発明の第1の電界効果トランジスタ)は、各々の寄生ダイオード2a,4a,6a,および8aが電源に対して順方向となるよう配置する。
なお、モータ1は本構成のブリッジ回路により駆動可能なものであれば直流ブラシ付モータである必要はなく種類を問わない。また、図1ブリッジ回路は二相モータ用となっているが、三相モータを駆動するブリッジ回路に適用しても差し支えない。
10は制御用マイクロコンピュータ(CPU)であり、図示しないセンサ信号等によりモータ1を駆動するために必要な電流を演算しモータ駆動信号を出力する。11はFET2から9を駆動するためのドライブ回路であり、マイクロコンピュータ10からのモータ駆動信号に応じてFET2から9へのゲート駆動信号を出力する。14はモータ駆動回路に電源を供給するバッテリ等の直流電源であり、15は電源ヒューズである。
12は、モータ1に流れる電流を検出する周知のシャント抵抗を含む電流検出回路である。検出された電流値信号12aはマイクロコンピュータ10に送られる。
13aはモータ1の端子電圧を検出するためのプルアップ抵抗(本発明の第1の電圧検出手段)、13bはモータ1の端子電圧を検出するためプルダウン抵抗(本発明の第2の電圧検出手段)である。プルアップ抵抗13aは電源〜モータ1間の電圧1aすなわちFET2,FET3,FET6,およびFET7の状態を監視する。また、プルダウン抵抗13bはモータ1〜接地(グランド)間の電圧1bすなわちFET4,FET5,FET8,およびFET9の状態を監視する。検出された電圧値信号1a,1bはマイクロコンピュータ10に送られる。これらの値はマイクロコンピュータ10で周知のアナログ/ディジタル変換されてモータ1を駆動するための演算に用いられる。なお、プルアップ抵抗13aおよびプルダウン抵抗13bは、モータ1の内部抵抗値に比べて十分大きな抵抗値をもつものである。
次に、モータ駆動回路の駆動方法を説明する。8つの電界効果トランジスタのうち、寄生ダイオードが電源に対して順方向となっているFET2,FET4,FET6,およびFET8は通常時には常にオン状態とし、対をなすFET3,FET5,FET7,およびFET9に常時電流が流れるようにしておく。そして、FET3,FET5,FET7,およびFET9は、ドライブ回路11からの例えばPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)によるデューティー駆動信号によってゲート端子が制御されてオン状態およびオフ状態が切り替えられ、そのデューティー比に応じた電圧をモータ1に印加し、モータ1に流れる電流を制御することでモータ1を正反転駆動する。
なお、FET等のスイッチング素子をHブリッジ型に構成してモータを駆動させるための回路構成および動作自体は通常のものであり、周知であるので詳細の説明については割愛する。
以下、各FETの故障検出方法について図面を用いて説明する。なお、モータ1非駆動時の故障検出は、モータ駆動装置100が起動状態になった直後に実行されるマイクロコンピュータ10に記憶された制御プログラムの初期設定処理において実施するとともに、通常制御中においてもモータ1非駆動時に通常の制御に影響のない状況下で実施する。各FETのうちいずれか1個の故障を検出した場合、全てのFETをオフ状態としてモータ1の駆動を停止する。
(FET3の故障検出方法)
図2を用いて、本発明におけるFET3の故障検出方法について説明する。図2は、FET2,3を駆動した場合にプルアップ抵抗13aで検出される端子電圧1aの電圧波形である。モータ1が非駆動時(区間T1,T2)は、FET2,3が正常な場合には、電流はプルアップ抵抗13a〜モータ1〜プルダウン抵抗13bの経路で流れるため、端子電圧1aはバッテリ電圧(以下、+Bという)をプルアップ抵抗13a,プルダウン抵抗13bで分圧された電圧Vaとなる。一方、区間T1の状態でFET3がオン状態のまま変化しない状態(以下、オン故障という)となった場合には、電流はFET2の寄生ダイオード2a〜FET3〜モータ1〜プルダウン抵抗13bの経路で流れるため、端子電圧1aは+BからFET2の寄生ダイオード2aの順方向電圧降下分Vd2を差し引いた値となり、FET3のオン故障の検出が可能となる。また、区間T2の状態でFET3がオン故障となった場合には、電流はFET2〜FET3〜モータ1〜プルダウン抵抗13bの経路で流れるため、端子電圧1aは+Bにほぼ等しくなり、FET3のオン故障の検出が可能となる。区間T4(モータ1駆動時)も区間T2と同様である。
また、モータ1が駆動時(区間T3)は、FET2,3が正常な場合には、電流はFET2〜FET3〜モータ1〜FET8〜FET9の経路で流れるため、端子電圧1aは+BからFET2,3のオン時電圧降下分Vf1を差し引いた電圧に等しくなるが、FET3がオフ状態のまま変化しない状態(以下、オフ故障という)となった場合には、電流はプルアップ抵抗13a〜モータ1〜FET8〜FET9の経路で流れるため、端子電圧1aはGND(0V)にほぼ等しくなり、FET3のオフ故障の検出が可能となる。
モータ1が非駆動時にFET2,3のみをオン状態とし、他のFETを全てオフ状態とすると(区間T5)、電流はFET2〜FET3〜モータ1〜プルダウン抵抗13bの経路で流れるため、端子電圧1aは+Bにほぼ等しくなるが、FET3のオフ故障時には、電流はプルアップ抵抗13a〜モータ1〜プルダウン抵抗13bの経路で流れるため、端子電圧1aはプルアップ抵抗13a,プルダウン抵抗13bで分圧された電圧Vaとなり、FET3のオフ故障の検出が可能となる。
また、モータ1が非駆動時にFET3のみをオン状態とし、他のFETを全てオフ状態とすると(区間T6)、正常時には端子電圧1aは、電流はFET2の寄生ダイオード2a〜FET3〜モータ1〜プルダウン抵抗13bの経路で流れるため、端子電圧1aは+BからFET2の寄生ダイオード2aの順方向電圧降下分Vd2を差し引いた電圧となるが、FET3のオフ故障時には、電流はプルアップ抵抗13a〜モータ1〜プルダウン抵抗13bの経路で流れるため、端子電圧1aはプルアップ抵抗13a,プルダウン抵抗13bで分圧された電圧Vaとなり、FET3のオフ故障の検出が可能となる。
(FET2の故障検出方法)
図3を用いて、本発明におけるFET2の故障検出方法について説明する。図3は、FET2,3を駆動した場合にプルアップ抵抗13aで検出される端子電圧1aの電圧波形である。モータ1が非駆動時(区間T1,T2)は、FET2,3が正常な場合には、電流はプルアップ抵抗13a〜モータ1〜プルダウン抵抗13bの経路で流れるため、端子電圧1aはバッテリ電圧(以下、+Bという)をプルアップ抵抗13a,プルダウン抵抗13bで分圧された電圧Vaとなる。このとき、FET2がオン故障あるいはオフ故障した場合も、電流はプルアップ抵抗13a〜モータ1〜プルダウン抵抗13bの経路で流れるため、端子電圧1aは正常時と同様の値となり故障を検出できない。区間T4(モータ1駆動時)も区間T2と同様である。
また、モータ1が駆動時(区間T3)は、FET2,3が正常な場合には、電流はFET2〜FET3〜モータ1〜FET8〜FET9の経路で流れるため、端子電圧1aは+BからFET2,3のON時電圧降下分Vf1を差し引いた電圧に等しくなる。FET2のオン故障時にも、電流はFET2〜FET3〜モータ1〜FET8〜FET9の経路で流れるため、端子電圧1aは正常時と同じ値となる。また、FET2がオフ故障時には、電流はFET2の寄生ダイオード2a〜FET3〜モータ1〜プルダウン抵抗13bの経路で流れるため、端子電圧1aは+BからFET2の寄生ダイオード2aの順方向電圧降下分Vd2を引いた電圧となり正常時との区別が困難なため故障を検出できない。
そこで、モータ1が非駆動時にFET2,3のみをオン状態とし他のFETをオフ状態すると(区間T5)、FET2が正常時には、電流はFET2〜FET3〜モータ1〜プルダウン抵抗13bの経路で流れるため、端子電圧1aはほぼ+Bに等しくなるが、FET2がオフ故障時には、電流はFET2の寄生ダイオード2a〜FET3〜モータ1〜プルダウン抵抗13bの経路で流れるため、端子電圧1aは+BからFET2の寄生ダイオード2aの順方向電圧降下分Vd2を差し引いた電圧となり、FET2のオフ故障の検出が可能となる。
また、モータ1が非駆動時にFET3のみをONすると(区間T6)、FET2が正常時には、電流はFET2〜FET3〜モータ1〜プルダウン抵抗13bの経路で流れるため、端子電圧1aは+BからFET2の寄生ダイオード2aの順方向電圧降下分Vd2を差し引いた電圧となるが、FET2がオン故障時には、電流はFET2〜FET3〜モータ1〜プルダウン抵抗13bの経路で流れるがFET2は短絡状態と同じため、端子電圧1aはほぼ+Bに等しい電圧となり、FET2のオン故障の検出が可能となる。
上述の方法と同様にして、FET6,7の故障検出を行なうことが可能である。FET6の故障検出はFET2の方法に準じ、FET7の故障検出はFET3の方法に準ずるものであるため、詳細な説明は割愛する。
(FET9の故障検出方法)
図4を用いて、本発明におけるFET9の故障検出方法について説明する。図4は、FET8,9を駆動した場合にプルダウン抵抗13bで検出される端子電圧1bの電圧波形である。モータ1が非駆動時(区間T1,T2)は、FET8,9が正常な場合には、電流はプルアップ抵抗13a〜モータ1〜プルダウン抵抗13bの経路で流れるため、端子電圧1bはバッテリ電圧(以下、+Bという)をプルアップ抵抗13a,プルダウン抵抗13bで分圧された電圧Vbとなる。一方、区間T1の状態でFET9がオン状態のまま変化しない状態(以下、オン故障という)となった場合には、電流はプルアップ抵抗13a〜モータ1〜FET8の寄生ダイオード8a〜FET9の経路で流れるため、端子電圧1bはFET8の寄生ダイオード8aの順方向電圧降下分Vd8に等しくなり、FET9のオン故障の検出が可能となる。また、区間T2の状態でFET9がオン故障となった場合には、電流はプルアップ抵抗13a〜モータ1〜FET8〜FET9の経路で流れるため、端子電圧1bはGND(0V)にほぼ等しくなり、FET9のオン故障の検出が可能となる。区間T4(モータ1駆動時)も区間T2と同様である。
また、モータ1が駆動時(区間T3)は、FET8,9が正常な場合には、電流はFET2〜FET3〜モータ1〜FET8〜FET9の経路で流れるため、端子電圧1bはプルアップ抵抗13a,プルダウン抵抗13bで分圧された電圧VbからFET8,9のON時電圧降下分を差し引いた電圧Vf2に等しくなるが、FET9がオフ状態のまま変化しない状態(以下、オフ故障いう)となった場合には、電流はFET2〜FET3〜モータ1〜プルダウン抵抗13bの経路で流れるため、端子電圧1bはほぼ+Bに等しい電圧となり、FET9のオフ故障の検出が可能となる。
モータ1が非駆動時にFET8,9のみをオン状態とし、他のFETを全てオフと状態すると(区間T5)、電流はプルアップ抵抗13a〜モータ1〜FET8〜FET9の経路で流れるため、端子電圧1bはGNDにほぼ等しくなるが、FET9のオフ故障時には、電流はプルアップ抵抗13a〜モータ1〜プルダウン抵抗13bの経路で流れるため、端子電圧1bはプルアップ抵抗13a,プルダウン抵抗13bで分圧された電圧Vbとなり、FET9のオフ故障の検出が可能となる。
また、モータ1が非駆動時にFET9のみをオン状態とし、他のFETを全てオフ状態とすると(区間T6)、正常時には電流はプルアップ抵抗13a〜モータ1〜FET8の寄生ダイオード8a〜FET9の経路で流れるため、端子電圧1bはFET8の寄生ダイオード8aの順方向電圧降下分Vd8に等しくなるが、FET9がオフ故障時には、電流はプルアップ抵抗13a〜モータ1〜プルダウン抵抗13bの経路で流れるため、端子電圧1bはプルアップ抵抗13a,プルダウン抵抗13bで分圧した電圧Vbとなり、故障検出が可能となる。
(FET8の故障検出方法)
図5を用いて、本発明におけるFET8の故障検出方法について説明する。図5は、FET8,9を駆動した場合にプルダウン抵抗13bで検出される端子電圧1bの電圧波形である。モータ1が非駆動時(区間T1,T2)の場合は、FET8,9が正常な場合には、電流はプルアップ抵抗13a〜モータ1〜プルダウン抵抗13bの経路で流れるため、端子電圧1bはバッテリ電圧(以下、+Bという)をプルアップ抵抗13a,プルダウン抵抗13bで分圧した電圧Vbとなる。このとき、FET8がオン故障あるいはオフ故障した場合、端子電圧1bは正常時と同様の値となり故障を検出できない。区間T4(モータ1駆動時)も区間T2と同様である。
また、モータ1が駆動時(区間T3)の場合は、FET8の正常時およびオン故障時とも電流はFET2〜FET3〜モータ1〜FET8〜FET9の経路で流れるため、FET8のオン故障時の端子電圧1bは正常時と同じ値となる。また、FET8のオフ故障時の端子電圧1bはFET8の寄生ダイオード8aの順方向電圧降下分Vd8となり正常時との区別が困難なため故障を検出できない。
そこで、モータ1が非駆動時にFET8,9のみをオン状態とすると(区間T5)、FET8が正常時には、電流はプルアップ抵抗13a〜モータ1〜FET8〜FET9の経路で流れるため、端子電圧1bはGND(0V)にほぼ等しくなるが、FET8がオフ故障時には、電流はプルアップ抵抗13a〜モータ1〜FET8の寄生ダイオード8a〜FET9の経路で流れるため、端子電圧1bはFET8の寄生ダイオード8aの順方向電圧降下分Vd8に等しくなり、FET8のオフ故障の検出が可能となる。
また、モータ1が非駆動時にFET9のみをオン状態とすると(区間T6)、FET8が正常時には、電流はプルアップ抵抗13a〜モータ1〜FET8の寄生ダイオード8a〜FET9の経路で流れるため、端子電圧1bはFET8の寄生ダイオード8aの順方向電圧降下分Vd8に等しくなるが、FET8がオン故障時には、電流はプルアップ抵抗13a〜モータ1〜FET8〜FET9の経路で流れるため、端子電圧1bはGNDに等しい電圧となるため、FET8のオン故障の検出が可能となる。
上述の方法と同様にして、FET4,5の故障検出を行なうことが可能である。FET4の故障検出はFET8の方法に準じ、FET5の故障検出はFET9の方法に準ずるものであるため、詳細な説明は割愛する。
(車両の電動パワーステアリング装置への応用例)
以下、本発明のモータ駆動装置を車両の電動パワーステアリング装置(以下、EPS:Electronic Power Steeringと称することもある)に応用した一実施例について、図面を用いて説明する。なお、本発明のモータ駆動装置の適用範囲を車両の電動パワーステアリング装置に限定するものではない。
図6は電動パワーステアリング装置101の概略構成図である。操舵ハンドル110が操舵軸112aに接続されて、この操舵軸112aの下端は運転者の操舵ハンドル110の動きを検出するトルクセンサ111に接続されており、ピニオンシャフト112bの上端がトルクセンサ111に接続されている。また、ピニオンシャフト112bの下端には、ピニオン(図示せず)が設けられ、このピニオンがステアリングギヤボックス116内においてラックバー118に噛合されている。更に、ラックバー118の両端には、それぞれタイロッド120の一端が接続されると共に各タイロッド120の他端にはナックルアーム122を介して操舵輪124が接続されている。また、ピニオンシャフト112bには三相ブラシレスモータであるモータ115が歯車(図示せず)を介して取り付けられている。なお、モータ115はラックバー118に同軸的に取り付ける方法を採ってもよい。
操舵軸112aとピニオンシャフト112bとの間にはトルクセンサ111が設けられ、トルクセンサ111は図示しない周知のトーションバーおよびその軸線方向に離間して設置された一対のレゾルバを備えている。トーションバーにトルクが印加され、その両端の角度差をレゾルバが検知すると、レゾルバで計測された角度差とトーションバーのばね定数とからトーションバーに印加されたトルクが検出される。検出されたトルクの情報は操舵制御部130に送られる。
操舵制御部130は周知のCPU131,RAM132,ROM133,入出力インターフェースであるI/O134およびこれらの構成を接続するバスライン135が備えられている。CPU131は、ROM133およびRAM132に記憶されたプログラムおよびデータにより制御を行なう。ROM133は、プログラム格納領域133aとデータ記憶領域133bとを有している。プログラム格納領域133aにはEPS制御プログラム133pが格納される。データ記憶領域133bにはEPS制御プログラム133pの動作に必要なデータが格納されている。
操舵制御部130においてCPU131がROM133に格納されたEPS制御プログラム133pを実行することにより、トルクセンサ111で検出されたトルクに対応してモータ115で発生させるべき駆動トルクを算出し、モータドライバ114を介してモータ115に、算出した駆動トルクを発生させるための電圧を印加する。このとき、レゾルバ109によってモータ115の回転角度を検出し、電流センサ108(108,108v,108w)によりモータ115に流れる電流を検出することにより、駆動トルクに対応した回転を行なっているかを調べ、その結果に応じてモータ115に印加する電圧を求める。
図7にモータドライバ114(即ち、本発明のモータ駆動装置)の詳細を示す。モータ115は周知の三相ブラシレスモータであるが、本発明のモータ駆動装置を適用可能であれば特に種類を問わない。42から53はFET(電界効果トランジスタ)であり、42aから53aはそれぞれのFETに並列に接続される形で含まれる寄生ダイオードである。FET42と43,FET44と45,FET46と47,FET48と49,FET50と51,およびFET52と53をそれぞれ組合せて1つのモータ駆動素子(スイッチング素子)として周知の三相ブリッジ構成にしてモータドライバ114を形成する。
また、FET43,FET45,FET47,FET49,FET51,およびFET53(本発明の第2の電界効果トランジスタ)は、各々の寄生ダイオード43a,45a,47a,49a,51a,および53aが電源に対して逆方向となるよう配置され、モータ115に電流を供給する役割を果たす。一方、FET42,FET44,FET46,FET48,FET50,およびFET52(本発明の第1の電界効果トランジスタ)は、各々の寄生ダイオード42a,44a,46a,48a,50a,および52aが電源に対して順方向となるよう配置され、モータ115に供給している電流を遮断する役割を果たす。
114aはFET42から53を駆動するためのドライブ回路であり、CPU131からのモータ駆動信号に応じてFET42から53へのゲート駆動信号を出力する。59はモータ駆動回路に電源を供給するバッテリ等の直流電源であり、60は電源ヒューズである。
108(108u,108v,108w)は、モータ115の各相に流れる電流を検出する周知のシャント抵抗を含む電流検出回路である。検出された電流値信号はCPU131に送られる。この値はCPU131で周知のアナログ/ディジタル変換されて制御演算に用いられる。
次に、モータ駆動回路の駆動方法を説明する。12個の電界効果トランジスタのうち、寄生ダイオードが電源に対して順方向となっているFET42,FET44,FET46,FET48,FET50,およびFET52は通常時には常にオン状態とし、対をなすFET43,FET45,FET47,FET49,FET51,およびFET53に常時電流が流れるようにしておく。そして、FET43,FET45,FET47,FET49,FET51,およびFET53は、ドライブ回路114aからの例えばPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)によるデューティー駆動信号によってオン状態およびオフ状態が切り替えられ、そのデューティー比に応じた電圧をモータ115に印加し、モータ115に流れる電流を制御する。
なお、FET等のスイッチング素子を三相ブリッジ型に構成してモータを駆動させるための回路構成および動作自体は通常のものであり、周知であるので詳細の説明については割愛する。
以下、各FETの故障検出方法について図面を用いて説明する。なお、モータ115非駆動時の故障検出は、イグニションSWをオン状態にした直後に実行されるROM133あるいはRAM132に記憶されたEPS制御プログラム133pの初期設定処理において実施するとともに、通常制御中においてもモータ115非駆動時に通常の制御に影響のない状況下で実施する。例えば、車速センサ117で検出される車両の速度が所定値を上回り、トルクセンサ111で検出される操舵トルクが所定値を下回り、かつ、レゾルバ109で検出されるモータ115の回転角度および電流センサ108検出されるモータ115に流れる電流からモータ115が停止状態であると判定される場合に実施可能である。
また、所定の操作によって整備モードあるいは検査モードなどの通常の制御を行なわない特殊な状態に移行して故障検出処理を実施してもよい。各FETのうちいずれか1個の故障を検出した場合、全てのFETをオフ状態としてモータ115の駆動を停止するとともに、図示しないウォーニングランプ等の表示あるいは音声ガイダンスにより運転者に警告する。
140u,140v,140wはモータ115のU相,V相,W相の各相の端子電圧(電源〜モータ1間の電圧)を検出するためのプルアップ抵抗(本発明の第1の電圧検出手段)、141u,141v,141wも同様にモータ115のU相,V相,W相の各相の端子電圧(モータ1〜接地(GND)間の電圧)を検出するためのプルダウン抵抗(本発明の第2の電圧検出手段)である。
プルアップ抵抗140uはFET42,FET43の状態を監視する。プルアップ抵抗140vはFET46,FET47の状態を監視する。プルアップ抵抗140wはFET50,FET51の状態を監視する。また、プルダウン抵抗141uはFET44,FET45の状態を監視する。プルダウン抵抗141vはFET48,FET49の状態を監視する。プルダウン抵抗141wはFET52,FET53の状態を監視する。各抵抗で検出された電圧値信号はCPU131に送られる。なお、プルアップ抵抗140u,140v,140wおよびプルダウン抵抗141u,141v,141wは、モータ115の内部抵抗値に比べて十分大きな抵抗値をもつものである。
図7の構成では、以下の経路およびプルアップ抵抗,プルダウン抵抗の組み合わせによって、図5を用いて説明したFET2〜FET3〜モータ1〜FET8〜FET9の経路およびプルアップ抵抗13a,プルダウン抵抗13bの組み合わせにおける故障検出方法にならって以下のようにそれぞれのFETのオン故障あるいはオフ故障を検出することが可能である。
(1)FET42〜FET43〜モータ115〜FET48〜FET49の経路とプルアップ抵抗140u,プルダウン抵抗141v
(2)FET42〜FET43〜モータ115〜FET52〜FET53の経路とプルアップ抵抗140u,プルダウン抵抗141w
(3)FET46〜FET47〜モータ115〜FET44〜FET45の経路とプルアップ抵抗140v,プルダウン抵抗141u
(4)FET46〜FET47〜モータ115〜FET52〜FET53の経路とプルアップ抵抗140v,プルダウン抵抗141w
(5)FET50〜FET51〜モータ115〜FET44〜FET45の経路とプルアップ抵抗140w,プルダウン抵抗141u
(6)FET50〜FET51〜モータ115〜FET48〜FET49の経路とプルアップ抵抗140w,プルダウン抵抗141v
上記実施の形態では、スイッチング素子として電界効果トランジスタ(FET)を用いていたが、トランジスタおよび該トランジスタに並列接続されるダイオードという構成を用いてもよい。例えば、図1のFET2,FET3(電界効果トランジスタ)の代わりにNPNトランジスタを用いる構成である。また、トランジスタの代わりにサイリスタを用いる構成を採ってもよい。
また、上記実施の形態では、電界効果トランジスタ(FET)の寄生ダイオードのアノード側同士を接続する構成であるが、FETの寄生ダイオードのカソード側同士を接続する構成を採ってもよい。例えば、図1のFET2(電流を遮断する役割)およびFET3(電流を供給する役割)では、FET3をよりバッテリ4に近い側に配置しFET2をよりモータ1に近い側に配置する構成である(回路図上でFET2とFET3の位置を入れ替える)。他のFETの組についても同様である。
また、本実施例では、プルアップ抵抗はU相,V相,W相の各相毎に該当する相の電圧を検出するための140u,140v,140wを接続する構成であるが、モータ115の内部抵抗値に比べて十分大きな抵抗値を持っているため、例えば140uの1個のみを接続して、その両端の電圧値により該当するFETの故障を検出する方法を採ってもよい。この構成では、抵抗の個数を削減できコストも低減できる。同様に、プルダウン抵抗も例えば141uの1個のみを接続して、その両端の電圧値により該当するFETの故障を検出する方法を採ってもよい。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
本発明のモータ駆動装置の全体構成を示す図。 FET3の故障検出処理を説明するための図。 FET2の故障検出処理を説明するための図。 FET9の故障検出処理を説明するための図。 FET8の故障検出処理を説明するための図。 電動パワーステアリング装置の全体構成を示す図。 電動パワーステアリング装置におけるモータドライバの詳細を示す図。
符号の説明
1 モータ
2,4,6,8 電界効果トランジスタ(第2の電界効果トランジスタ)
3,5,7,9 電界効果トランジスタ(第1の電界効果トランジスタ)
10 CPU
12 電流検出回路
13a プルアップ抵抗(第1の電圧検出手段)
13b プルダウン抵抗(第2の電圧検出手段)
42,44,46,48,50,52 電界効果トランジスタ(第2の電界効果トランジスタ)
43,45,47,49,51,53 電界効果トランジスタ(第1の電界効果トランジスタ)
101 電動パワーステアリング装置
108 電流検出回路
114a ドライブ回路
115 モータ
140u,140v,140w プルアップ抵抗(第1の電圧検出手段)
141u,141v,141w プルダウン抵抗(第2の電圧検出手段)

Claims (5)

  1. 寄生ダイオードが電源に対して逆方向となるように配置された第1の電界効果トランジスタおよび、寄生ダイオードが電源に対して順方向となるように配置された第2の電界効果トランジスタとを直列接続して形成されたスイッチング素子を含むブリッジ回路によってモータを駆動するモータ駆動装置であって、
    前記第1の電界効果トランジスタおよび前記第2の電界効果トランジスタの故障を検出する故障検出手段を有し、
    前記故障検出手段は、
    前記第1および第2の電界効果トランジスタのオンおよびオフの状態を切り換える切換手段と、
    前記ブリッジ回路の直流正側電位の出力と前記モータとの間に接続された第1の電圧検出手段と、
    前記モータと前記ブリッジ回路の直流負側電位の出力との間に接続された第2の電圧検出手段と、
    を含み、前記第1および第2の電界効果トランジスタのオンおよびオフの状態と前記第1および第2の電圧検出手段により検出された電圧とに基づいて前記第1および前記第2の電界効果トランジスタの故障を検出することを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 前記故障検出手段は、前記モータが非駆動時に、特定の前記電界効果トランジスタをオン状態あるいはオフ状態として前記電界効果トランジスタの短絡故障あるいは開放故障を検出するものである請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. 寄生ダイオードが電源に対して逆方向となるように配置された第1の電界効果トランジスタおよび、寄生ダイオードが電源に対して順方向となるように配置された第2の電界効果トランジスタとを直列接続して形成されたスイッチング素子を含むブリッジ回路によってモータを駆動するモータ駆動装置であって、
    前記第1の電界効果トランジスタおよび前記第2の電界効果トランジスタの故障を検出する故障検出手段を有し、
    前記故障検出手段は、前記モータが非駆動時に、特定の前記電界効果トランジスタをオン状態あるいはオフ状態として前記電界効果トランジスタの短絡故障あるいは開放故障を検出することを特徴とするモータ駆動装置。
  4. 運転者のステアリング動作に基づいて、モータを駆動してステアリング機構に操舵補助トルクを与える車両の電動パワーステアリング装置におけるモータを駆動することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のモータ駆動装置。
  5. 寄生ダイオードが電源に対して逆方向となるように配置された第1の電界効果トランジスタおよび、寄生ダイオードが電源に対して順方向となるように配置された第2の電界効果トランジスタとを直列接続して形成されたスイッチング素子を含むブリッジ回路によってモータを駆動するモータ駆動装置であって、
    前記第1および第2の電界効果トランジスタの動作状態によって発生する前記スイッチング素子の電圧に基づいて前記第1および前記第2の電界効果トランジスタの故障を検出する方法であって、
    前記モータが非駆動時に、特定の前記電界効果トランジスタをオン状態あるいはオフ状態として前記電界効果トランジスタの短絡故障あるいは開放故障を検出することを特徴とするモータ駆動装置の故障検出方法。
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