JP2023046477A - 電力変換装置およびその駆動方法 - Google Patents

電力変換装置およびその駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】故障検出の信頼性が高い電力変換装置を提供する。【解決手段】半導体スイッチング素子2a~2fで構成されたn相ブリッジ型のインバータ2と、インバータを制御する制御部3と、相電圧を検出する相電圧検出部4と、全ての半導体スイッチング素子にオフ指令を出力する全相オフ指令部6と、インバータの中性点に対してプルアップ動作およびプルダウン動作を行うプルアップ-プルダウン出力部5とを有しており、プルアップ-プルダウン出力部は、オフ指令を出力している間にプルアップ動作およびプルダウン動作を行い、制御部は、プルアップ動作およびプルダウン動作に対する相電圧に基づいて半導体スイッチング素子の故障を検出する。【選択図】図1

Description

本願は、電力変換装置およびその駆動方法に関する。
バッテリーなどの直流電力を交流電力に変換して回転電機を駆動する、あるいは回転電機が発電した交流電力を直流電力に変換してバッテリーなどの直流電源に供給するために、バッテリーと回転電機との間には電力変換装置が設置されている。このような電力変換装置には、パワー半導体を用いた半導体スイッチング素子が用いられている。半導体スイッチング素子の短絡故障などを検知することで電力変換装置の故障を未然に防ぐ技術が知られている。
例えば、半導体スイッチング素子としてIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を用いた電力変換装置において、ソースからドレインへ向かう方向に電流が流れようとする場合にスイッチオンの操作を行い、そのときのソースとドレインとの間の電圧が閾値電圧を超えたときにオフ機能故障が発生したと判定する判定部を備えた電力変換装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2019-140902号公報
しかしながら、従来の電力変換装置においては、スイッチオンの操作を行ってオフ機能故障の発生を検出しているので、オフ機能故障が発生しているにも関わらずオフ機能故障が発生していないと判定する可能性があり、故障検出の信頼性が低かった。
本願は、上述の課題を解決するためになされたもので、故障検出の信頼性が高い電力変換装置を提供することを目的とする。
本願の電力変換装置は、nを3以上の整数とし、n相の巻線を有する回転電機とバッテリーとの間に設置される電力変換装置である。そして、この電力変換装置は、複数の半導体スイッチング素子で構成された上アームおよび下アームを有するn相ブリッジ型のインバータと、半導体スイッチング素子を制御する制御部と、インバータが出力する相電圧を検出する相電圧検出部と、全ての半導体スイッチング素子にオフ指令を出力する全相オフ指令部と、上アームと下アームとの中性点に対してプルアップ動作およびプルダウン動作を行うプルアップ-プルダウン出力部とを有しており、プルアップ-プルダウン出力部は、全相オフ指令部がオフ指令を出力している間にプルアップ動作およびプルダウン動作を行い、制御部は、相電圧検出部で検出されたプルアップ動作およびプルダウン動作に対する相電圧に基づいて半導体スイッチング素子の故障を検出する。
本願の電力変換装置においては、プルアップ-プルダウン出力部が全相オフ指令部がオフ指令を出力している間にプルアップ動作およびプルダウン動作を行い、制御部が相電圧検出部で検出されたプルアップ動作およびプルダウン動作に対する相電圧に基づいて半導体スイッチング素子の故障を検出しているので、オフ機能故障が発生しているにも関わらずオフ機能故障が発生していないと判定することがなく、故障検出の信頼性が向上する。
実施の形態1に係る電力変換装置の構成図である。 実施の形態1に係るプルアップ-プルダウン出力部の構成図である。 実施の形態1に係る電力変換装置における故障検出の手順を示すフローチャートである。 実施の形態1の電力変換装置における故障検出のタイムチャートである。 実施の形態1の電力変換装置における故障検出のタイムチャートである。 実施の形態1の電力変換装置における故障検出のタイムチャートである。 実施の形態1に係る制御部のハードウェアの一例を示す模式図である。
以下、本願を実施するための実施の形態に係る電力変換装置について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一符号は同一もしくは相当部分を示している。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る電力変換装置の構成図である。図1に示すように、本実施の形態の電力変換装置1は、バッテリー11と回転電機12との間に設置されている。バッテリー11は、充電および放電が可能な例えば二次電池である。回転電機12は、星形結線された3相の巻線を備えた例えば同期回転電機である。電力変換装置1は、バッテリー11の直流電力を交流電力に変換して回転電機12を駆動するため、あるいは回転電機12が発電した交流電力を直流電力に変換してバッテリー11に供給するために備えられている。
電力変換装置1は、インバータ2と、制御部3と、相電圧検出部4と、プルアップ-プルダウン出力部5と、全相オフ指令部6とを備えている。また、インバータ2とバッテリー11との間には平滑コンデンサ7が設けられている。インバータ2は、Nチャネル型のパワーMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor)で構成された半導体スイッチング素子2a~2fが2直列3並列に接続された3相ブリッジ型のインバータである。半導体スイッチング素子2aと2bとは直列に接続されており、その直列接続の中性点aが回転電機12のU相の巻線に接続されている。半導体スイッチング素子2cと2dとは直列に接続されており、その直列接続の中性点bが回転電機12のV相の巻線に接続されている。半導体スイッチング素子2eと2fとは直列に接続されており、その直列接続の中性点cが回転電機12のW相の巻線に接続されている。インバータ2において、半導体スイッチング素子2a、2cおよび2eは上アーム、半導体スイッチング素子2b、2dおよび2fは下アームと呼ばれる。このインバータ2は、2つの半導体スイッチング素子の直列接続の両端がバッテリー11に接続されており、3並列の中性点がそれぞれ回転電機12の3相巻線に接続されている。
半導体スイッチング素子2a~2fは、それぞれ第1の主端子(ドレイン)、第2の主端子(ソース)および制御端子(ゲート)を有している。これらの半導体スイッチング素子は、ゲート-ソース間の電圧によりオンオフ制御される。これらの半導体スイッチング素子は、オン時にはドレイン-ソース間を双方向に通電可能な抵抗素子となり、オフ時にはソースからドレインの方向のみに通電可能なダイオード素子となる。
制御部3は、インバータ2の半導体スイッチング素子2a~2fのオンオフ制御を行う。制御部3が制御する制御対象は、例えば回転電機12のトルクである。制御部3は、半導体スイッチング素子2a~2fに対してスイッチのオン状態への切り替えを指示するオン指令、またはオフ状態への切り替えを指示するオフ指令のいずれかをデッドタイムを挟んで出力する。
制御部3は、回転電機12を電動機として駆動させる力行制御を行なう場合は、バッテリー11の直流電力を交流電力に変換して回転電機12に供給するためにインバータ2の半導体スイッチング素子2a~2fの駆動信号を生成する。一方、制御部3は、回転電機12を発電機として駆動させる回生制御を行なう場合は、回転電機12から出力された交流電力を直流電力に変換してバッテリー11に供給するためにインバータ2の半導体スイッチング素子2a~2fの駆動信号を生成する。
相電圧検出部4は、回転電機12の各相の電圧のうち、少なくとも1相の相電圧を検出する。相電圧検出部4で検出された相電圧は制御部3に送られる。プルアップ-プルダウン出力部5は、インバータ2の中性点に出力される。
図2は、本実施の形態におけるプルアップ-プルダウン出力部5の構成図である。プルアップ-プルダウン出力部5は、プルアップ制御部51とプルダウン制御部52とを備えている。
プルアップ制御部51は、NPNトランジスタ51aとPNPトランジスタ51bとを有している。NPNトランジスタ51aのベースとエミッタとの間には抵抗体51cが接続されている。また、NPNトランジスタ51aのベースは抵抗体51dを介して制御部3に接続されている。さらに、NPNトランジスタ51aのコレクタは抵抗体51eを介してバッテリー11に接続されると共に抵抗体51fを介してPNPトランジスタ51bのベースに接続されている。PNPトランジスタ51bのエミッタはバッテリー11に接続されている。また、PNPトランジスタ51bのコレクタにはダイオード51gが接続されており、抵抗体53を介してインバータ2の半導体スイッチング素子2aと2bとの間の中性点aに接続されている。
プルダウン制御部52は、NPNトランジスタ52aを有している。NPNトランジスタ52aのベースとエミッタとの間には抵抗体52bが接続されている。また、NPNトランジスタ52aのベースは抵抗体52cを介して制御部3に接続されている。さらに、NPNトランジスタ52aのコレクタにはダイオード52dが接続されており、抵抗体53を介してインバータ2の半導体スイッチング素子2aと2bとの間の中性点aに接続されている。
全相オフ指令部6は、インバータ2に出力される。全相オフ指令部6は、制御部3からの指令に基づいて、インバータ2の全ての半導体スイッチング素子2a~2fにオフ指令を出力する。
次に、本実施の形態の電力変換装置における故障検出の手順について説明する。図3は、本実施の形態における故障検出の手順を示すフローチャートである。この故障検出の手順は、予め設定された時間周期で繰り返し実行されてもよい。また、この故障検出の手順は、回転電機が起動されるときに実行されてもよく、回転電機の力行制御あるいは回生制御が開始される前に実行されてもよい。
制御部3は、ステップS01において、回転電機12に対して力行制御または回生制御が実施されるか否かを判定する。この判定は、制御部3に指示を与える図示していない上位機器、例えば電力変換装置1、バッテリー11および回転電機12が車両に搭載されるものであれば上位機器のECU(Electronic Control Unit)からの指示に基づいて判定できる。ステップS01において、力行制御または回生制御が実施されると判定された場合は(YES)、制御部3はこの故障検出の手順を終了する。ステップS01において、力行制御または回生制御が実施されないと判定された場合は(NO)、制御部3はステップS02に進む。
ステップS02において、全相オフ指令部6は、全相の半導体スイッチング素子にオフ指令を送信する。次にステップS03において、プルアップ-プルダウン出力部5はプルダウン動作を実施する。プルダウン動作の詳細については後述する。次にステップS04において、制御部3は中性点の電圧がバッテリー電圧と同じであるか否かを判定する。ここで、中性点の電圧がバッテリー電圧と同じであるとは、中性点の電圧がバッテリー電圧と厳密に同じであることに限定されず、電力変換装置の内部の配線抵抗などに起因するバッテリー電圧との誤差も含まれる。ステップS04において、中性点の電圧がバッテリー電圧と同じと判定された場合は(YES)、制御部3はステップS05に進む。ステップS05において、制御部3は上アームの半導体スイッチング素子のオフ機能が故障していると判断し、上アームの半導体スイッチング素子のオフ機能故障の情報を例えば上位機器のECUに通知する。また、制御部3は、上アームの半導体スイッチング素子のオフ機能故障の情報を制御部3内に備えられたメモリに記憶させる。
一方、ステップS04において、中性点の電圧がバッテリー電圧と同じでないと判定された場合は(NO)、制御部3はステップS06に進む。次にステップS06において、プルアップ-プルダウン出力部5はプルアップ動作を実施する。プルアップ動作の詳細については後述する。次にステップS07において、制御部3は中性点の電圧が接地電圧と同じであるか否かを判定する。ここで、中性点の電圧が接地電圧と同じであるとは、中性点の電圧が接地電圧と厳密に同じであることに限定されず、電力変換装置の内部の配線抵抗などに起因する接地電圧との誤差も含まれる。ステップS07において、中性点の電圧が接地電圧と同じと判定された場合は(YES)、制御部3はステップS08に進む。ステップS08において、制御部3は下アームの半導体スイッチング素子のオフ機能が故障していると判断し、下アームの半導体スイッチング素子のオフ機能故障の情報を例えば上位機器のECUに通知する。また、制御部3は、下アームの半導体スイッチング素子のオフ機能故障の情報を制御部3内に備えられたメモリに記憶させる。一方、ステップS07において、中性点の電圧が接地電圧と同じでないと判定された場合は(NO)、制御部3はこの故障検出の手順を終了する。このとき全相の半導体スイッチング素子のオフ機能は正常であると判断される。
次に、本実施の形態の電力変換装置における故障検出の手順について、タイムチャートで説明する。図4は、本実施の形態の電力変換装置において、半導体スイッチング素子が正常なときの故障検出のタイムチャートである。図4において横軸は時間である。
半導体スイッチング素子2a、2bのゲートとソースとの間の電圧をそれぞれVGS_UH、VGS_ULとして示している。また、制御部3がプルアップ-プルダウン出力部5に送るプルダウン信号をPD信号、プルアップ信号をPU信号として示している。さらに、半導体スイッチング素子2aと2bとの間の中性点の電圧をVaとして示している。制御部3が故障検出を開始する時刻A1以前は、インバータ2の中性点aはフローティングしているため、中性点の電圧Vaは接地電圧とバッテリー電圧との間のある一定の電圧となっている。
時刻A1において、制御部3は故障チェック指令を相電圧検出部4、プルアップ-プルダウン出力部5および全相オフ指令部6に送ることで故障検出を開始する。全相オフ指令部6は、故障チェック指令が出力されている間は全相の半導体スイッチング素子にオフ指令を送信する。このようにして、図3に示すフローチャートにおいて、ステップS01およびステップS02が終了する。
時刻A1において、制御部3は、PD信号をプルアップ-プルダウン出力部5に送る。ステップS03において、プルアップ-プルダウン出力部5はPD信号を受けてプルダウン動作を実施する。プルダウン制御部52は、NPNトランジスタ52aをオンにする。そのため、インバータ2の中性点aの電圧Vaは接地電圧付近となる。相電圧検出部4は、中性点aの電圧Vaが接地電圧付近となったことを検知して制御部3にその情報を送る。制御部3は、ステップS04において、中性点の電圧がバッテリー電圧ではないと判定してステップS06に進む。そして、制御部3は、相電圧検出部4からの情報を受け取ると時刻B1においてPD信号の出力を停止する。このようにして図3に示すフローチャートにおけるステップS03からステップS04が終了する。
制御部3からのPD信号の出力が停止されると、インバータ2の中性点aの電圧Vaは再び接地電圧とバッテリー電圧との間のある一定の電圧となる。時刻C1において、制御部3は、PU信号をプルアップ-プルダウン出力部5に送る。ステップS06において、プルアップ-プルダウン出力部5はPU信号を受けてプルアップ動作を実施する。プルアップ制御部51は、PNPトランジスタ51bをオンにする。そのため、インバータ2の中性点aの電圧Vaはバッテリー電圧付近となる。相電圧検出部4は、中性点aの電圧Vaがバッテリー電圧付近となったことを検知して制御部3にその情報を送る。制御部3は、ステップS07において、中性点の電圧が接地電圧ではないと判定して全相の半導体スイッチング素子は故障していないと判断する。そして、制御部3は、相電圧検出部4からの情報を受け取ると時刻D1においてPU信号の出力を停止する。このようにして図3に示すフローチャートにおけるステップS06からステップS07が終了する。制御部3は、時刻A1から時刻D1までの一連のプルダウン動作とプルアップ動作とが完了した時刻E1において故障チェック指令を停止する。このようにして、半導体スイッチング素子が正常なときの故障検出の手順は終了する。
なお、故障チェック指令の出力からプルダウン信号の出力までの間に時間の遅れがある場合には、その時間の遅れの間に相電圧検出部4が相電圧を検出することで故障を早めに検出することも可能である。
図5は、本実施の形態の電力変換装置において、半導体スイッチング素子に故障があるときの故障検出のタイムチャートである。図5は、下アームの半導体スイッチング素子2bのドレインとソースとの間が短絡故障している場合のタイムチャートである。図5において、下アームの半導体スイッチング素子2bのドレインとソースとの間の電圧をVDS_ULとして示している。
時刻A2において、下アームの半導体スイッチング素子2bのドレインとソースとの間に短絡故障が発生したとする。この短絡故障によってインバータ2の中性点aの電圧Vaは接地電圧付近となる。同時に、下アームの半導体スイッチング素子2bのドレインとソースとの間の電圧も接地電圧付近となる。時刻B2において、制御部3は故障チェック指令を相電圧検出部4、プルアップ-プルダウン出力部5および全相オフ指令部6に送ることで故障検出を開始する。全相オフ指令部6は、故障チェック指令が出力されている間は全相の半導体スイッチング素子にオフ指令を送信する。このようにして、図3に示すフローチャートにおいて、ステップS01およびステップS02が終了する。
時刻B2において、制御部3は、PD信号をプルアップ-プルダウン出力部5に送る。ステップS03において、プルアップ-プルダウン出力部5はPD信号を受けてプルダウン動作を実施する。プルダウン制御部52は、NPNトランジスタ52aをオンにする。そのため、インバータ2の中性点aの電圧Vaは接地電圧付近となる。相電圧検出部4は、ステップS04において、中性点aの電圧Vaが接地電圧付近となったことを検知して制御部3にその情報を送る。制御部3は、ステップS04において、中性点の電圧がバッテリー電圧ではないと判定してステップS06に進む。そして、制御部3は、相電圧検出部4からの情報を受け取ると時刻C2においてPD信号の出力を停止する。このようにして図3に示すフローチャートにおけるステップS03からステップS04が終了する。
制御部3からのPD信号の出力が停止されても、半導体スイッチング素子2bのドレインとソースとの間が短絡故障しているのでインバータ2の中性点aの電圧Vaは接地電圧を維持する。時刻D2において、制御部3は、PU信号をプルアップ-プルダウン出力部5に送る。ステップS06において、プルアップ-プルダウン出力部5はPU信号を受けてプルアップ動作を実施する。プルアップ制御部51は、PNPトランジスタ51bをオンにする。半導体スイッチング素子2bが正常であればインバータ2の中性点aの電圧Vaはバッテリー電圧付近となるはずであるが、半導体スイッチング素子2bのドレインとソースとの間が短絡故障しているので電圧Vaは接地電圧付近を維持することになる。相電圧検出部4は、中性点aの電圧Vaが接地電圧付近となっていることを検知して制御部3にその情報を送る。制御部3は、ステップS07において、中性点の電圧が接地電圧であると判定してステップS08に進む。制御部3は、ステップS08において、下アームの半導体スイッチング素子のオフ機能が故障している判断して、その情報を上位機器に通知する。そして、制御部3は、相電圧検出部4からの情報を受け取ると時刻E2においてPU信号の出力を停止する。このようにして図3に示すフローチャートにおけるステップS06からステップS08が終了する。制御部3は、時刻A2から時刻E2までの一連のプルダウン動作とプルアップ動作とが完了した時刻F2において故障チェック指令を停止する。このようにして、下アームの半導体スイッチング素子が故障しているときの故障検出の手順は終了する。制御部3は、下アームの半導体スイッチング素子2bが故障していることを検出した場合は、バッテリー11からの電力供給を停止させる。
図6は、上アームの半導体スイッチング素子2aのドレインとソースとの間が短絡故障している場合のタイムチャートである。図6において、上アームの半導体スイッチング素子2aのドレインとソースとの間の電圧をVDS_UHとして示している。
時刻A3において、上アームの半導体スイッチング素子2aのドレインとソースとの間に短絡故障が発生したとする。この短絡故障によってインバータ2の中性点aの電圧Vaはバッテリー電圧付近となる。同時に、上アームの半導体スイッチング素子2aのドレインとソースとの間の電圧は接地電圧付近となる。時刻B3において、制御部3は故障チェック指令を相電圧検出部4、プルアップ-プルダウン出力部5および全相オフ指令部6に送ることで故障検出を開始する。全相オフ指令部6は、故障チェック指令が出力されている間は全相の半導体スイッチング素子にオフ指令を送信する。このようにして、図3に示すフローチャートにおいて、ステップS01およびステップS02が終了する。
時刻B3において、制御部3は、PD信号をプルアップ-プルダウン出力部5に送る。ステップS03において、プルアップ-プルダウン出力部5はPD信号を受けてプルダウン動作を実施する。プルダウン制御部52は、NPNトランジスタ52aをオンにする。半導体スイッチング素子2aが正常であればインバータ2の中性点aの電圧Vaは接地電圧付近となるはずであるが、半導体スイッチング素子2aのドレインとソースとの間が短絡故障しているので電圧Vaはバッテリー電圧付近を維持することになる。相電圧検出部4は、中性点aの電圧Vaがバッテリー電圧付近となっていることを検知して制御部3にその情報を送る。制御部3は、ステップS04において、中性点の電圧がバッテリー電圧であると判定してステップS05に進む。制御部3は、ステップS05において、上アームの半導体スイッチング素子2aのオフ機能が故障している判断して、その情報を上位機器に通知する。そして、制御部3は、相電圧検出部4からの情報を受け取ると時刻C3においてPD信号の出力を停止する。このようにして図3に示すフローチャートにおけるステップS03からステップS05が終了する。制御部3は、時刻A3から時刻C3までの一連のプルダウン動作が完了した時刻D3において故障チェック指令を停止する。このようにして、上アームの半導体スイッチング素子が故障しているときの故障検出の手順は終了する。制御部3は、上アームの半導体スイッチング素子が故障していることを検出した場合は、バッテリー11からの電力供給を停止させる。
このように構成された電力変換装置においては、全相オフ指令部が全ての半導体スイッチング素子にオフ指令を出力し、プルアップ-プルダウン出力部はオフ指令が出力されている間にプルアップ動作およびプルダウン動作を行い、制御部が相電圧検出部で検出されたプルアップ動作およびプルダウン動作に対する相電圧に基づいて半導体スイッチング素子の故障を検出しているので、オフ機能故障が発生しているにも関わらずオフ機能故障が発生していないと判定することがない。そのため、本実施の形態の電力変換装置は、故障検出の信頼性を向上させることができる。
また、本実施の形態の電力変換装置は、回転電機が力行制御または回生制御で駆動する前にすべての半導体スイッチング素子をオフにして故障検出を行うことができるので、上アームと下アームとが上下短絡するような貫通電流を流さずに、回転電機のフェールセーフを実現できる。
なお、本実施の形態の電力変換装置においては、制御部とは別に全相オフ指令部を備えた構成としたが、制御部に全相オフ指令部が含まれた構成でもよい。同様に、制御部にプルアップ-プルダウン出力部が含まれた構成でもよい。
また、本実施の形態の電力変換装置として、3相の巻線を備えた回転電機とバッテリーとの間に設置される3相ブリッジ型のインバータを有する電力変換装置の例を示した。本実施の形態の構成は、nを3以上の整数とし、n相の巻線を有する回転電機とバッテリーとの間に設置されるn相ブリッジ型のインバータを有する電力変換装置にも適用できる。
本実施の形態に係る電力変換装置1の制御部3は、ハードウェアの一例を図7に示すように、プロセッサ100と記憶装置101とから構成される。記憶装置101は、図示していないが、ランダムアクセスメモリなどの揮発性記憶装置と、フラッシュメモリなどの不揮発性の補助記憶装置とを具備する。また、フラッシュメモリの代わりにハードディスクの補助記憶装置を具備してもよい。プロセッサ100は、記憶装置101から入力されたプログラムを実行する。この場合、補助記憶装置から揮発性記憶装置を介してプロセッサ100にプログラムが入力される。また、プロセッサ100は、演算結果などのデータを記憶装置101の揮発性記憶装置に出力してもよいし、揮発性記憶装置を介して補助記憶装置にデータを保存してもよい。
本願は、例示的な実施の形態が記載されているが、実施の形態に記載された様々な特徴、態様、および機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
したがって、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合が含まれるものとする。
1 電力変換装置、2 インバータ、2a~2f 半導体スイッチング素子、3 制御部、4 相電圧検出部、5 プルアップ-プルダウン出力部、6 全相オフ指令部、11 バッテリー、12 回転電機、51 プルアップ制御部、51a、52a NPNトランジスタ、51b PNPトランジスタ、51c、51d、51e、51f、52b、52c、53 抵抗体、51g、52d ダイオード、100 プロセッサ、101 記憶装置。
本願の電力変換装置は、nを3以上の整数とし、n相の巻線を有する回転電機とバッテリーとの間に設置される電力変換装置である。そして、この電力変換装置は、2つの半導体スイッチング素子の直列接続で構成された上アームおよび下アームがn個並列に接続されたn相ブリッジ型のインバータと、半導体スイッチング素子を制御する制御部と、n個の前記上アームと前記下アームとの中性点は前記n相の巻線にそれぞれ接続されており、少なくとも1つの前記中性点の電圧を相電圧として検出する相電圧検出部と、全ての半導体スイッチング素子にオフ指令を出力する全相オフ指令部と、1つの前記中性点に対してプルアップ動作およびプルダウン動作を行うプルアップ-プルダウン出力部とを有しており、プルアップ-プルダウン出力部は、全相オフ指令部がオフ指令を出力している間にプルアップ動作およびプルダウン動作を行い、制御部は、相電圧検出部で検出されたプルアップ動作およびプルダウン動作に対する相電圧に基づいて半導体スイッチング素子の故障を検出する。
本願の電力変換装置は、nを3以上の整数とし、n相の巻線を有する回転電機とバッテリーとの間に設置される電力変換装置である。そして、この電力変換装置は、上アームの半導体スイッチング素子と下アームの半導体スイッチング素子とが直列に接続されたものがn個並列に接続されたn相ブリッジ型のインバータと、半導体スイッチング素子を制御する制御部と、上アームの半導体スイッチング素子と下アームの半導体スイッチング素子との直列接続のn個の中性点は前記n相の巻線にそれぞれ接続されており、少なくとも1つの前記中性点の電圧を相電圧として検出する相電圧検出部と、全ての半導体スイッチング素子にオフ指令を出力する全相オフ指令部と、1つの前記中性点に対してプルアップ動作およびプルダウン動作を行うプルアップ-プルダウン出力部とを有しており、プルアップ-プルダウン出力部は、全相オフ指令部がオフ指令を出力している間にプルアップ動作およびプルダウン動作を行い、制御部は、相電圧検出部で検出されたプルアップ動作およびプルダウン動作に対する相電圧に基づいて半導体スイッチング素子の故障を検出する。


Claims (5)

  1. nを3以上の整数とし、n相の巻線を有する回転電機とバッテリーとの間に設置される電力変換装置であって、
    複数の半導体スイッチング素子で構成された上アームおよび下アームを有するn相ブリッジ型のインバータと、
    前記半導体スイッチング素子を制御する制御部と、
    前記インバータが出力する相電圧を検出する相電圧検出部と、
    全ての前記半導体スイッチング素子にオフ指令を出力する全相オフ指令部と、
    前記上アームと前記下アームとの中性点に対してプルアップ動作およびプルダウン動作を行うプルアップ-プルダウン出力部とを有し、
    前記プルアップ-プルダウン出力部は、前記全相オフ指令部が前記オフ指令を出力している間に前記プルアップ動作および前記プルダウン動作を行い、
    前記制御部は、前記相電圧検出部で検出された前記プルアップ動作および前記プルダウン動作に対する前記相電圧に基づいて前記半導体スイッチング素子の故障を検出することを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記制御部は、前記プルアップ動作に対して前記相電圧検出部で検出された前記相電圧が接地電圧であった場合は、前記下アームの前記半導体スイッチング素子のオフ機能が故障していると判断することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記制御部は、前記プルダウン動作に対して前記相電圧検出部で検出された前記相電圧がバッテリー電圧であった場合は、前記上アームの前記半導体スイッチング素子のオフ機能が故障していると判断することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  4. 前記制御部は、前記プルアップ動作に対して前記相電圧検出部で検出された前記相電圧が接地電圧ではなかった場合でかつ前記プルダウン動作に対して前記相電圧検出部で検出された前記相電圧がバッテリー電圧ではなかった場合は、全ての前記半導体スイッチング素子は正常であると判断することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  5. nを3以上の整数とし、n相の巻線を有する回転電機とバッテリーとの間に設置され、複数の半導体スイッチング素子で構成され上アームおよび下アームを有するn相ブリッジ型のインバータを有する電力変換装置の駆動方法であって、
    全ての前記半導体スイッチング素子をオフにするオフ指令ステップと、
    前記上アームと前記下アームとの中性点に対してプルダウン動作を行うプルダウンステップと、
    前記プルダウン動作に対する相電圧に基づいて前記上アームの前記半導体スイッチング素子の故障判定を行う第1判定ステップと、
    前記上アームと前記下アームとの中性点に対してプルアップ動作を行うプルアップステップと、
    前記プルアップ動作に対する相電圧に基づいて前記下アームの前記半導体スイッチング素子の故障判定を行う第2判定ステップとを備えたことを特徴とする電力変換装置の駆動方法。
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