JP4365968B2 - コンクリート点検装置及び点検方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はコンクリート点検装置及び点検方法に関する。詳しくはいかなる場所においてもコンクリート構造物の内部ひび割れ等のコンクリートの内部欠陥を作業効率よく、また連続して安定的に点検できるコンクリート点検装置及び点検方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
近年、トンネル、橋梁等のコンクリート構造物のひび割れや剥離、落下が問題となっている。特に鉄道や高速道路等の交通関連設備においては、人の安全性に関わるため社会問題化している。
【0003】
このため、打音検査によってコンクリート構造物の潜在化した内部ひび割れ等のコンクリートの内部欠陥を点検する試みがなされている。
【0004】
従来においては、この打音検査は、人がハンマーを持ってコンクリート構造物の被検査面を叩きながら、音の変化を聞き、異常な音がする部分を聞き分けながらコンクリート構造物におけるコンクリートの内部欠陥箇所を検知していた。
【0005】
しかし、ハンマーで叩いてコンクリートの内部欠陥を調べる打音検査では、人力作業の負担が大きく作業効率が悪いという欠点があった。また、コンクリート構造物の人の手の届かない高所等の打音検査には足場が必要であった。さらに、ハンマーによって点として叩くため、打音検査で異常音が分かる熟練した経験者が必要であった。
【0006】
従って、本発明の目的は、従来技術の課題を解決するもので、いかなる場所においてもコンクリート構造物の内部ひび割れ等のコンクリートの内部欠陥を作業効率よく、また連続して安定的に点検できるコンクリート点検装置及び点検方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、検討の結果、金属製の特定の歯車部を有するコンクリート点検装置及びこれを用いた点検方法によって、上記目的が達成し得ることを知見した。
【0008】
本発明は、上記知見に基づきなされたもので、円形回転体の周面に複数の打音歯を等間隔に設けた金属製の歯車部と、該歯車部の回転軸に一端部が接触する取っ手部とからなり、
コンクリートの被検査面に上記歯車部を押し当てて回転させることにより、各打音歯によって順次被検査面を打音して、音の変化からコンクリートの内部欠陥を点検するコンクリート点検装置であって、
上記歯車部は、上記回転軸の両端に一対設けられ、上記取っ手部は、その一端部が上記回転軸の中央で接続していることを特徴とするコンクリート点検装置を提供するものである。
【0009】
また、本発明は、上記の本発明のコンクリート点検装置を用い、該装置の歯車部を、コンクリートの被検査面に押し当てて回転させ、各打音歯によって順次被検査面を打音して、音の変化からコンクリートの内部欠陥を点検することを特徴とするコンクリート点検方法を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のコンクリート点検装置の実施の形態について説明する。図1は、本発明のコンクリート点検装置の斜視図である。このコンクリート点検装置1は、金属製の歯車部2と取っ手部3とからなる。
【0011】
本発明のコンクリート点検装置における歯車部2の正面図を図2に、側面図を図3にそれぞれ示す。図2及び3に示されるように、歯車部2は、円形回転体4の周面に打音部となる複数の打音歯5を等間隔に設けたものであり、回転軸6の両端部に一対設けられていることが好ましい。歯車部2は金属製であり、例えばステンレス鋼等からなる。円形回転体4と打音歯5とは同一の材質で製造されていても異なっていてもよく、また個々に製造されていても一体に製造されていてもよい。
【0012】
歯車部2の径、打音歯5の形状及び数は、対象となるコンクリート構造物の形状、あるいは検査の程度によって適宜変更し、打音間隔を調整することが可能である。また、円形回転体4及び回転軸6の構造も任意であり、打音をより有効にするために内部に一定の空隙を設けてもよい。
【0013】
本発明のコンクリート点検装置の取っ手部3の側断面図を図4に、横断面図を図5(a)〜(c)にそれぞれ示す。図4及び5に示されるように、取っ手部3は、第1ロッド7、第2ロッド8、第3ロッド9とからなるが、さらに第4ロッド以降を設けてもよい。また、通常は、取っ手部3の末端に把持部(図示せず)が設けられている。
【0014】
第2ロッド8には、連結用突起10が設けられており、板バネ11の付勢力によって、第3ロッド9の所望の連結用穴12に挿入されることによって、各ロッドは係合され、連結固定されている。このことによって、取っ手部3を所望の長さにすることができる。
【0015】
また、第2ロッド8には、案内用突起13が設けられており、第3ロッドの案内用溝14に位置し、ロッド間の回転を防止している。
【0016】
次に、本発明の点検方法について説明する。
本発明の点検方法においては、上記コンクリート点検装置1を用い、歯車部2を、コンクリートの被検査面に押し当てて回転させ、各打音歯5によって、順次被検査面を打音して、音の変化からコンクリートの内部欠陥を点検するものである。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のコンクリート点検装置及び点検方法によって下記の効果を奏する。
▲1▼ 順次被検査面を打音することでコンクリートの内部欠陥を連続的に点検でき、音の変化が容易に分かる。また、コンクリート内部の健全部と欠陥部の位置を音の不連続点により検知でき、その境界点が明確に分かる。
▲2▼ 連続的に打音するため作業員による点検評価の差がなくなり、作業効率も向上する。
▲3▼ 取っ手部が伸縮自在なため、高所等のいかなる被検査面も点検できる。
▲4▼ 歯車部の径、打音歯の形状及び数を調整することによって、打音間隔を調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のコンクリート点検装置の斜視図である。
【図2】図2は、本発明のコンクリート点検装置における歯車部の正面図である。
【図3】図3は、本発明のコンクリート点検装置における歯車部の側面図である。
【図4】図4は、本発明のコンクリート点検装置の取っ手部の側断面図である。
【図5】図5は、本発明のコンクリート点検装置の取っ手部の横断面図である。
【符号の説明】
1:コンクリート点検装置
2:歯車部
3:取っ手部
4:円形回転体
5:打音歯
6:回転軸
7:第1ロッド
8:第2ロッド
9:第3ロッド
10:連結用突起
11:板バネ
12:連結用穴
13:案内用突起
14:案内用溝
Claims (2)
- 円形回転体の周面に複数の打音歯を等間隔に設けた金属製の歯車部と、該歯車部の回転軸に一端部が接触する取っ手部とからなり、
コンクリートの被検査面に上記歯車部を押し当てて回転させることにより、各打音歯によって順次被検査面を打音して、音の変化からコンクリートの内部欠陥を点検するコンクリート点検装置であって、
上記歯車部は、上記回転軸の両端に一対設けられ、上記取っ手部は、その一端部が上記回転軸の中央で接続していることを特徴とするコンクリート点検装置。 - 請求項1記載のコンクリート点検装置を用い、該装置の歯車部を、コンクリートの被検査面に押し当てて回転させ、各打音歯によって順次被検査面を打音して、音の変化からコンクリートの内部欠陥を点検することを特徴とするコンクリート点検方法。
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