JP4365897B2 - Tv会議システムおよびtv会議システムのための方法 - Google Patents

Tv会議システムおよびtv会議システムのための方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、TV会議システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
デスクトップTV会議システム等の撮像システムは、汎用的なワークステーションやパーソナルコンピュータをプラットフォームとして使用し、その上でOSやウィンドウシステムを動作させ、さらにそのOSやウィンドウシステム上で動作するアプリケーションとして、TV会議アプリケーションをインストールして、構築されることが多い。このようなシステムにおいて、OSやウィンドウシステムに付随して、もしくは後からソフトウェアをインストールすることにより、スクリーンセーバ機能が実現されていることが多い。
【0003】
図5は一般的なデスクトップTV会議システムのハードウェア構成を示すブロック図である。
【0004】
図5において、100はコンピュータの汎用部分、101はシステムバス、102はプログラムを実行するCPU、103はクロック、104は一時的に情報を保持しておくメモリ、105はROM、106はタイマ、107はユーザi/f、108はユーザ入力を行うキーボード、109はユーザ入力を行うマウス、110はTV会議アプリケーションプログラム記憶装置、111は映像出力i/f、112は画面を表示するモニタである。
【0005】
200はTV会議用ハードウェア部分であり、201は映像入力i/f、202は映像を圧縮/伸長を行うコーデック部、203は音声i/f、204は音声の圧縮/伸長を行うコーデック部、205は音声データと映像データの多重/分離を行う多重化/分離部、206は通信回線を介して相手端末と通信を行う通信部、207は映像の入力ソースであるビデオカメラ、208はマイク、209はスピーカである。
【0006】
以下、図6のフローチャートを用いて、従来のデスクトップTV会議システムによる会議の進行を説明する。
【0007】
記憶装置110内のアプリケーションを起動し、相手端末に接続する(S301)。接続が成功し、会議が開始される(S302)。
【0008】
ステップ321からステップ327は、説明をわかりやすくするために、一般的なスクリーンセーバの動作を擬似的に説明したものである。スクリーンセーバアプリケーションは最初にスクリーンセーバ画面が表示されるまでの時間が設定され(S321)、内部のカウンタが0クリアされて(S322)、初期化処理が終了する。会議中にユーザ入力イベントが発生しないと、ステップ323の比較が偽となってステップ325へ進み、カウンタを進める(S325)。カウンタ値と設定時間が比較される(S326)。設定時間以上にカウンタが進んでいると、スクリーンセーバ画面を表示する(S327)。
【0009】
会議中にしばらくの間ユーザがマウス109やキーボード108などの入力操作を行わないでいる。この間、モニタ112のスクリーン上には相手側の画面や、場合によっては次画面が表示されており、その画面は動画で常に書き換えられている。自分側の音声はマイク208から入力され、相手側の音声はスピーカ209やヘッドセットから聞こえている(S303)。
【0010】
画面の書き換えや音声の入力はユーザ入力イベントでないために、スクリーンセーバでは、ステップ323からステップ325へ進み、カウンタが進められる(S326)。スクリーンセーバに設定された時間画経過すると、ステップ326の比較が真になり、画面にはあらかじめ設定された、スクリーンセーバの画面が表示される(S327)。
【0011】
ステップ304で会議を終了し、回線を切断して(S305)アプリケーションを終了する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
従来のシステムでは、スクリーンセーバ機能を無効化しないままTV会議を開始すると、マウスやキーボードなどのユーザ入力機器の操作をしばらく行わないでいると、設定されていた時間が経過するとスクリーンセーバ画面が起動されてしまい、TV会議の画面が隠されてしまい、会議が中断されてしまうという問題があった。このようにときには、ユーザがマウスやキーボードなどの入力機器を操作し、画面をもとに戻すことを行っていた。このように会議が中断されることを防ぐためには、ユーザが手動で会議開始前にスクリーンセーバ機能を無効にしてから会議を開始し、会議終了後に再びスクリーンセーバ機能を有効にするという手間が必要であった。
【0013】
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、TV会議の撮像中に表示画面がスクリーンセーバ画面に切り換わり表示が中断するということのないTV会議システムを提供することを目的とするものである
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明では、TV会議システムを次の(1)のとおりに、TV会議システムのための方法を次の()のとおりに構成する。
(1)汎用的なワークステーションやパーソナルコンピュータをプラットフォームとして使用し、その上でOSやウィンドウシステムを動作させることによって予め設定した時間内にユーザの入力操作がない場合にスクリーンセーバ画面を表示する機能を有すると共に、さらにそのOSやウィンドウシステム上で動作するアプリケーションとして、TV会議アプリケーションソフトをインストールして構築されるデスクトップTV会議システムにおいて、
前記スクリーンセーバ機能は、内部のカウンタによって設定時間が経過するまでにユーザによる入力イベントがあれば、前記カウンタをクリアし、前記設定時間が経過するまでにユーザによる入力イベントがなければ、スクリーンセーバ画面を表示するものであって、
前記TV会議用アプリケーションソフトの起動に伴って前記設定時間よりも短い所定時間間隔で自動的に前記入力イベント信号を発生させる入力イベント信号発生用タイマを含む無効化手段を設けることによって、TV会議用アプリケーションソフトの起動後において、前記設定時間が経過するまで前記ユーザによる入力イベントがなくてもスクリーンセーバ機能を動作させないようにしたTV会議システム。
(2)汎用的なワークステーションやパーソナルコンピュータをプラットフォームとして使用し、その上でOSやウィンドウシステムを動作させることによって予め設定した時間内にユーザの入力操作がない場合にスクリーンセーバ画面を表示する機能を有すると共に、さらにそのOSやウィンドウシステム上で動作するアプリケーションとして、TV会議アプリケーションソフトをインストールして構築されるデスクトップTV会議システムのための方法であって、
前記スクリーンセーバ機能は、内部のカウンタによって設定時間が経過するまでにユーザによる入力イベントがあれば、前記カウンタをクリアし、前記設定時間が経過するまでにユーザによる入力イベントがなければ、スクリーンセーバ画面を表示するものであって、
前記TV会議用アプリケーションソフトの起動に伴って前記設定時間よりも短い所定時間間隔で自動的に前記入力イベント信号を発生させる入力イベント信号発生ステップを設けることによって、TV会議用アプリケーションソフトの起動後において、前記設定時間が経過するまで前記ユーザによる入力イベントがなくてもスクリーンセーバ機能を動作させないようにしたTV会議システムのための方法。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を“TV会議システム”の実施例により詳しく説明する。
【0021】
【実施例】
(実施例1)
図1は、実施例である“TV会議システム”の動作を示すフローチャートである。以下このフローチャートを参照し、説明する。なお本実施例におけるハードウェア構成は図5の従来例と基本的には同じであるが、アプリケーションプログラム記憶装置110´に記憶されたプログラムが異なる。このプログラムのフローチャートの処理はCPU102により行われる。
【0022】
記憶装置110´内のアプリケーションが起動されると、スクリーンセーバ無効化用のソフトウェアタイマを作成する(S101)。タイマをスクリーンセーバの設定時間よりも短い時間に設定する。通常はスクリーンセーバの設定時間は分単位なので、1分よりも短い時間である30秒をタイマ時間として設定し、タイマをスタートさせる(S102)。ここまでで、スクリーンセーバの無効化の準備はできたので、相手端末に接続する(S103)。接続が行われたら、会議を開始する(S104)。会議中にしばらくのあいだユーザがマウスやキーボードなどの入力操作を行わないでいる。この間、スクリーン上には相手側の画面や、場合によっては次画面が表示されており、その画面は動画で常に書き換えられている。自分側の音声はマイクから入力され、相手側の音声はスピーカやヘッドセットから聞こえている。
【0023】
しかし、画面の書き換えや音声の入力はユーザ入力イベントでないために、スクリーンセーバのカウンタはクリアされずに時間のカウントが続けられる。ここで、タイマにセットされた時間である30秒が経過すると、タイマイベントが発生し、アプリケーションのタイマイベント処理ルーチンがコールされる。タイマイベント処理ルーチンは、現在のマウスポインタの位置をウィンドウシステムのAPI(application program interface) をコールすることにより取得する(S111)。取得した位置に対して、ウィンドウシステムのマウス移動APIをコールして、マウス移動イベントを発生させる(S112)。マウスの位置には変化が無いために、画面上では、マウスポインタは移動せずに、単に一瞬点滅するように表示される。スクリーンセーバの動作では、マウス移動イベントが発生したことにより、ステップ123の比較が真となり、カウンタはクリアされ、再び0からカウントが開始される(S124)。カウンタが0クリアされたために、ステップ126の比較が偽となり、ステップ123へと進み、スクリーンセーバ画面は表示されない。
【0024】
自分側または相手側の操作により、会議を終了する(S105)。回線が切断される(S106)。ステップ101で作成したスクリーンセーバ無効化用のタイマを削除して、クリーンアップ処理を終了し(S107)、アプリケーションを終了する。
【0025】
以上説明したように、本実施例によれば、TV会議中にユーザ入力イベントが発生しなくても、スクリーンセーバが働いてスクリーンセーバ画面に表示が切り替わることがなくなる。
【0026】
(実施例2)
図4は実施例2の動作を示すフローチャートである。この実施例は、スクリーンセーバがその機能をアプリケーションから有効化/無効化するAPIを持つ場合である。本実施例のハードウエア構成も図2の従来例と同じである。
【0027】
アプリケーションが起動されると、スクリーンセーバ機能をOFFさせるAPIをコールする(S401)。相手端末に接続する(S402)。接続が行われたら、会議を開始する(S403)。スクリーンセーバ機能はOFFされているため、会議中にユーザがマウスやキーボードなどの入力操作を行わないでいても、スクリーンセーバは動作しない。
【0028】
自分側または相手側の操作により、会議を終了する(S404)。回線が切断される(S405)。スクリーンセーバ機能をONするAPIをコールしてクリーンアップ処理を終了する(S406)。アプリケーションを終了する。
【0029】
以上説明したように、本実施例によれば、TV会議中にユーザ入力イベントが発生しなくても、スクリーンセーバにより画面が乱れることがなくなる。
【0030】
(実施例3)
図4は実施例3の動作を示すフローチャートであり、図1のタイマイベント処理の内容が異なる。即ち、タイマイベント処理ルーチンにおいてS113で、30秒前にカメラからキャプチャした動画像と今回の表示画像が同じか否かを動きベクトル量に基づき判別し、変化がなければタイマイベントを終了する。また、S114でマイク208の音声入力レベルが所定の設定値より大きくなければやはりタイマイベントを終了する。大きければS115で現在のキーボード入力状態を取得する。そしてS116において取得したキーボード入力状態に対してキーボード入力状態変化APIをコールする。このように構成することによって表示画像に変化があり、かつ音声レベルが設定レベルより大きい場合にはスクリーンセーバが無効化される。尚、S113とS114の一方を削っても良い。このように構成することで画像や音声入力の状態をイベントとして扱うことができるようになる。
【0031】
尚、前述したように本発明はスクリーンセーバ機能を有する撮像システム全てに適用でき、例えばスクリーンセーバ機能を有するカムコーダやデジタルスチルカメラ等にも有効であることは言うまでもない。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、デスクトップTV会議システムにおいて、会議中にユーザ入力イベントが発生しなくても、表示画面がスクリーンセーバ画面に切り換わり表示が中断することがなくなり、快適に会議を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の動作を示すフローチャート
【図2】 実施例1のハードウエア構成を示す図
【図3】 実施例2の動作を示すフローチャート
【図4】 実施例3の動作を示すフローチャート
【図5】 従来例のハードウエア構成図
【図6】 従来例の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
100 コンピュータの汎用部分
102 CPU
106 タイマ
200 TV会議用ハードウエア部分

Claims (2)

  1. 汎用的なワークステーションやパーソナルコンピュータをプラットフォームとして使用し、その上でOSやウィンドウシステムを動作させることによって予め設定した時間内にユーザの入力操作がない場合にスクリーンセーバ画面を表示する機能を有すると共に、さらにそのOSやウィンドウシステム上で動作するアプリケーションとして、TV会議アプリケーションソフトをインストールして構築されるデスクトップTV会議システムにおいて、
    前記スクリーンセーバ機能は、内部のカウンタによって設定時間が経過するまでにユーザによる入力イベントがあれば、前記カウンタをクリアし、前記設定時間が経過するまでにユーザによる入力イベントがなければ、スクリーンセーバ画面を表示するものであって、
    前記TV会議用アプリケーションソフトの起動に伴って前記設定時間よりも短い所定時間間隔で自動的に前記入力イベント信号を発生させる入力イベント信号発生用タイマを含む無効化手段を設けることによって、TV会議用アプリケーションソフトの起動後において、前記設定時間が経過するまで前記ユーザによる入力イベントがなくてもスクリーンセーバ機能を動作させないようにしたことを特徴とするTV会議システム。
  2. 汎用的なワークステーションやパーソナルコンピュータをプラットフォームとして使用し、その上でOSやウィンドウシステムを動作させることによって予め設定した時間内にユーザの入力操作がない場合にスクリーンセーバ画面を表示する機能を有すると共に、さらにそのOSやウィンドウシステム上で動作するアプリケーションとして、TV会議アプリケーションソフトをインストールして構築されるデスクトップTV会議システムのための方法であって、
    前記スクリーンセーバ機能は、内部のカウンタによって設定時間が経過するまでにユーザによる入力イベントがあれば、前記カウンタをクリアし、前記設定時間が経過するまでにユーザによる入力イベントがなければ、スクリーンセーバ画面を表示するものであって、
    前記TV会議用アプリケーションソフトの起動に伴って前記設定時間よりも短い所定時間間隔で自動的に前記入力イベント信号を発生させる入力イベント信号発生ステップを設けることによって、TV会議用アプリケーションソフトの起動後において、前記設定時間が経過するまで前記ユーザによる入力イベントがなくてもスクリーンセーバ機能を動作させないようにしたことを特徴とするTV会議システムのための方法。
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