JP4365143B2 - めっき用処理液の撹拌方法及びめっき用処理装置 - Google Patents

めっき用処理液の撹拌方法及びめっき用処理装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば半導体基板の表面にパッケージの電極等と電気的に接続するバンプ(突起状電極)を形成したりするのに使用されるめっき用処理液の撹拌方法及びめっき用処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、TAB(Tape Automated Bonding)やフリップチップにおいては、配線が形成された半導体チップの表面の所定箇所(電極)に金、銅、はんだ、或いはニッケル、更にはこれらを多層に積層した突起状接続電極(バンプ)を形成し、このバンプを介してパッケージの電極やTAB電極と電気的に接続することが広く行われている。このバンプの形成方法としては、電解めっき法、蒸着法、印刷法、ボールバンプ法といった種々の手法があるが、半導体チップのI/O数の増加、細ピッチ化に伴い、微細化が可能で性能が比較的安定している電解めっき法が多く用いられるようになってきている。
【0003】
ここで、電解めっき法は、半導体ウェーハ等の基板の被めっき面を下向き(フェースダウン)にして水平に置き、めっき液を下から噴き上げてめっきを施す噴流式またはカップ式と、めっき槽の中に基板を垂直に立て、めっき液をめっき槽の下から注入しオーバーフローさせつつめっきを施すディップ式に大別される。ディップ方式を採用した電解めっき法は、めっきの品質に悪影響を与える泡の抜けが良く、フットプリントが小さいという利点を有しており、このため、めっき穴の寸法が比較的大きく、めっきにかなりの時間を要するバンプめっきに適していると考えられる。
【0004】
図15はいわゆるディップ方式を採用した従来の電解めっき装置の一例の概略構成図である。この電解めっき装置は、半導体ウェーハ等の基板Wを着脱自在に保持する基板ホルダ10と、めっき液12を収容するめっき槽16と、めっき槽16内のめっき液12中において基板ホルダ10で保持した基板Wと対面するように配置されるアノード(陽極電極)14と、アノード14と基板Wの被めっき面(表面)に設けた給電層(シード層)との間にめっき電圧を印加してめっき電流を流すめっき電源18とを備えて構成されている。めっき槽16の側方には、このめっき槽16をオーバーフローしためっき液12を収納するオーバーフロー槽22が設けられている。またオーバーフロー槽22とめっき槽16とは循環ライン24で結ばれており、この循環ライン24には、循環ポンプ26、恒温ユニット28及びフィルタ30が取り付けられている。そして循環ポンプ26の駆動に伴ってめっき槽16内に供給されためっき液12は、めっき槽16の内部を満たした後に、めっき槽16からオーバーフローしてオーバーフロー槽22に流れ込み、循環ポンプ26に戻って循環される。
【0005】
そしてこのめっき装置においては、循環ポンプ26によってめっき液12を循環させた状態で、めっき電源18によってアノード14と基板Wの被めっき面に設けた給電層との間にめっき電圧を印加することで、基板Wの被めっき面にめっき膜が形成されていく。
【0006】
ところで従来のディップ方式を採用しためっき装置にあっては上述のように、めっき液12がめっき槽16の下部から供給され、めっき槽16の内部を上方に向けて流れた後、めっき槽16をオーバーフローして循環するので、めっき処理中にめっき液12を基板Wの被めっき面に沿って被めっき面の全域に亘って均一に流すことがかなり困難であった。
【0007】
この問題点を解決するため、めっき装置、特に上述のような電解めっきによるめっき装置においては、めっき槽16内の基板ホルダ10とアノード14との間の位置にパドル型撹拌機構31を設置している。パドル型撹拌機構31は、めっき槽16の上方で、めっき液12の液面に水平且つ基板ホルダ10に保持した基板Wの被めっき面に平行にパドルシャフト32を配置し、このパドルシャフト32に複数本(又は一本)のパドル(掻き混ぜ棒)34をほぼ垂直下方に向けて取り付けて構成されている。
【0008】
ここで図16(a)は前記基板Wとパドル34の設置位置関係を示す側面図、図16(b)乃至(l)は各種パドル34の横断面図(図16(a)のA−A断面であって、図の上方向が基板W側を向いている)である。同図(b)乃至(l)に示すようにパドル34はその断面形状が丸や楕円、多角形又はそれらを組み合わせた形状に形成されている。そして、めっき処理中に、パドルシャフト32を介してパドル34を基板Wの被めっき面W1に対して平行(パドルシャフト32の軸方向)に往復運動させることでめっき槽16内のめっき液12を撹拌し、基板Wの被めっき面W1に沿っためっき液12の流れを被めっき面W1の全面でより均等にして(めっき液12の流れの方向性をなくして)、基板Wの被めっき面W1の全面に亘ってより均一な膜厚のめっき膜を形成するようにしている。
【0009】
また上記パドル34を用いる方法の他に、図15に示すめっき装置において、めっき槽16の底面のめっき液の噴出口の位置を工夫することで、噴出口より噴出するめっき液12の噴流自体によってめっき槽16内のめっき液12を撹拌し、基板Wの被めっき面W1に沿っためっき液12の流れを被めっき面W1の全面でより均等にして(めっき液12の流れの方向性をなくして)、基板Wの被めっき面W1の全面に亘ってより均一な膜厚のめっき膜を形成する方法も採られていた。
【0010】
一方上記めっき装置において、基板Wのめっき膜の成膜速度を高速化するには、めっき槽16内のめっき液12を激しく撹拌する必要があるため、前記パドル34の往復運動の速度や前記めっき液噴流速度を上げる必要があった。
【0011】
しかしながら、パドル34の往復運動速度を上げると、めっき槽16内のめっき液12が大きく波立ち、めっき液12のミストを激しく飛散させめっき装置の周囲の他の機械器具を汚染且つ腐食させたり隣接して設置した他のめっき槽16内に前記ミストが混入して他のめっき槽16内のめっき液や薬液を汚染してしまうという問題があった。また、スロッシングという槽形状により定まる流体力学的共振点によりパドルの往復運動速度を上げるには自ずと限界があった。さらに撹拌の目的は、基板Wの被めっき面W1近傍のめっき液12を大きく撹拌することにあるが、従来のパドル形状では、図17に示すように、基板Wに平行にパドル34を往復運動させた際、パドル34の移動空間の液をほぼ往復運動方向に排除・移動させ、排除・移動した空間に周囲のめっき液12を巻き込み、さらに排除・移動する際にパドル端よりパドル34の形状に沿ってその一部が基板Wに当たるような漏れ流れと後流渦が生じる撹拌状態となっていた。そして本来基板W近傍のめっき液を撹拌するためには、基板W表面をめっき液12が速い流速で流れるか若しくは基板W表面にめっき液12が強く当たることが要求されるが、上記従来のパドル34ではパドル34の往復運動方向にめっき液12が大きく揺動する割には、基板W近傍の撹拌度合いは概して大きいとは言えず、撹拌を十分に行うことは困難であった。
【0012】
一方めっき液12の噴流自体によってめっき槽16内のめっき液12の撹拌を激しく行う方法の場合は、循環ポンプ26を大型化する必要が生じたり、めっき槽16の深さ方向に撹拌ムラを生じ易くその問題を取り除くのは困難であった。
【0013】
【特許文献1】
特開平5−331679号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、パドルの往復運動の速度を上げなくても効果的にめっき液や薬液の撹拌が行え、めっき液や薬液の波立ちや飛散を抑えて処理速度を上げることができるめっき用処理液の撹拌方法及びめっき用処理装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1にかかる発明は、めっき用処理液中に配置した被めっき体の被めっき面に対向する位置に設置したパドルを前記被めっき面に対して平行に往復運動することで前記処理液を撹拌するめっき用処理液の撹拌方法において、前記パドルに取り付けた前記被めっき面方向を向く板状の弾性体からなるフィンを、パドルの往復運動時のそれぞれの進行方向に対してその逆方向に湾曲させることで、湾曲したフィンに沿う処理液の流れを被めっき面近傍に向かわせる流れにすることを特徴とするめっき用処理液の撹拌方法である。
即ちフィンは板状で弾性を有していて、パドルの往復運動の際に流体抵抗によってパドルの進行方向とは逆方向に湾曲して魚の尾ヒレ運動を行う。このため湾曲したフィンに沿うめっき液の流れは、めっき液を基板の被めっき面近傍にスムーズに向かわせる流れとなり、被めっき面近傍のめっき液を強く撹拌する。これによって基板の被めっき面に沿っためっき液の流れを被めっき面の全面でより均等にしてめっき液の流れの方向性をなくし、基板の被めっき面の全面に亘ってより均一な膜厚のめっき膜を形成できる。
【0016】
本願の請求項2にかかる発明は、めっき用処理液中に配置した被めっき体の被めっき面に対向する位置に設置したパドルを前記被めっき面に対して平行に往復運動することで前記処理液を撹拌するめっき用処理液の撹拌方法において、前記パドルの往復運動方向を向く両側面を、被めっき面に対して垂直な方向から同じ方向に向けて傾斜させることで、被めっき体の被めっき面に対してその近傍でパドルを往復運動した際に生じる処理液の流れをパドルの往復運動方向およびこれに垂直であって被めっき面に向かう方向と遠ざかる方向とに分散させ、分散した処理液の流れによって被めっき面近傍の処理液を撹拌することを特徴とするめっき用処理液の撹拌方法である。
即ちパドルの両側面は基板の被めっき面に対して同じ方向に向けて傾斜しているので、パドルの往復運動に応じて生じるめっき液の流れはパドルの傾斜形状に沿った流れを形成し、つまりパドルの往復運動方向の成分とこれに垂直な方向の成分とに分散され、この垂直方向の成分によって基板に向かう成分と遠ざかる成分が生じて、パドルの往復運動方向のみならずその垂直方向にも流れを形成し、基板の被めっき面近傍のめっき液を強く撹拌する。これによって基板の被めっき面近傍のめっき液の撹拌を被めっき面の全面でより均等にしてめっき液の流れの方向性をなくし、基板の被めっき面の全面に亘ってより均一な膜厚のめっき膜を形成することができる。
本願の請求項3にかかる発明は、請求項2に記載のめっき用処理液の撹拌方法において、傾斜角度の異なる複数本のパドルを組み合わせて並列に設置したことを特徴とするめっき用処理液の撹拌方法である。
【0017】
本願の請求項4にかかる発明は、めっき用処理液中に配置した被めっき体の被めっき面に対向する位置に設置したパドルを前記被めっき面に対して平行に往復運動することで前記処理液を撹拌するめっき用処理液の撹拌方法において、前記パドルの横断面形状をL字型としてその1辺を被めっき面に垂直に対向して設置するか、あるいは前記パドルの横断面形状をT字型としてその中央の突辺を被めっき面に垂直に対向して設置することで、パドルを往復運動した際に処理液の流れの一部を前記パドルの断面形状に沿って被めっき面に向かう流れにすることを特徴とするめっき用処理液の撹拌方法である。
即ちパドルに当たっためっき液の流れの一部は、パドルの形状に沿って向きを変えられ基板の被めっき面方向に向かう流れとなり、この流れによって基板の被めっき面近傍のめっき液を強く撹拌することができる。これによって基板の被めっき面近傍のめっき液の撹拌を被めっき面の全面でより均等にしてめっき液の流れの方向性をなくし、基板の被めっき面の全面に亘ってより均一な膜厚のめっき膜を形成することができる。
【0018】
本願の請求項5にかかる発明は、めっき用処理液中に配置した被めっき体の被めっき面に対向する位置に設置したパドルを前記被めっき面に対して平行に往復運動することで前記処理液を撹拌するめっき用処理液の撹拌方法において、前記パドルの横断面形状をH字型としてその平行な両側面の内の一方の側面を前記被めっき面に対向するように設置し、且つこの一方の側面にスリット又は細孔を設けておき、パドルを往復運動した際に処理液の流れの一部を前記パドルの断面形状に沿い且つ前記スリット又は細孔を通して被めっき面に向かう流れにすることを特徴とするめっき用処理液の撹拌方法である。
即ちパドルに当たっためっき液の流れの一部は、パドルの形状に沿って向きを変えられスリット若しくは細孔(細孔群)を通って基板の被めっき面方向に向かう流れとなり、この流れによって基板の被めっき面近傍のめっき液を強く撹拌することができる。これによって基板の被めっき面近傍のめっき液の撹拌を被めっき面の全面でより均等にしてめっき液の流れの方向性をなくし、基板の被めっき面の全面に亘ってより均一な膜厚のめっき膜を形成することができる。
【0019】
本願の請求項6にかかる発明は、めっき用処理液中に配置した被めっき体の被めっき面に対向する位置に、前記被めっき面に対して平行に往復運動することで前記処理液を撹拌するパドルを設置してなるめっき用処理装置において、前記パドルに、前記被めっき面方向を向き、かつパドルの往復運動時のそれぞれの進行方向に対してその逆方向に湾曲してその湾曲面に沿う処理液の流れを前記被めっき体の被めっき面近傍に向かわせる流れにする板状の弾性体からなるフィンを取り付けたことを特徴とするめっき用処理装置である。
【0020】
本願の請求項7にかかる発明は、めっき用処理液中に配置した被めっき体の被めっき面に対向する位置に、前記被めっき面に対して平行に往復運動することで前記処理液を撹拌するパドルを設置してなるめっき用処理装置において、前記パドルは、その往復運動方向を向く両側面を、前記被めっき体の被めっき面に対して垂直な方向から同じ方向に向けて傾斜させて、被めっき面近傍に設置されていることを特徴とするめっき用処理装置である。
本願の請求項8にかかる発明は、請求項7に記載のめっき用処理装置において、傾斜角度の異なる複数本のパドルを組み合わせて並列に設置したことを特徴とするめっき用処理装置である。
【0021】
本願の請求項9にかかる発明は、めっき用処理液中に配置した被めっき体の被めっき面に対向する位置に、前記被めっき面に対して平行に往復運動することで前記処理液を撹拌するパドルを設置してなるめっき用処理装置において、前記パドルの横断面形状をL字型としてその1辺を被めっき面に垂直に対向して設置するか、あるいは前記パドルの横断面形状をT字型として中央の突辺を被めっき面に垂直に対向して設置することを特徴とするめっき用処理装置である。
【0022】
本願の請求項10にかかる発明は、めっき用処理液中に配置した被めっき体の被めっき面に対向する位置に、前記被めっき面に対して平行に往復運動することで前記処理液を撹拌するパドルを設置してなるめっき用処理装置において、前記パドルの横断面形状をH字型としてその平行な両側面の内の一方の側面を前記被めっき体の被めっき面に対向するように設置し、且つこの一方の側面にスリット又は細孔を設けたことを特徴とするめっき用処理装置である。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明を用いて構成したディップ方式の電解めっき装置の一例の概略構成図である。この電解めっき装置も、前記図15に示す電解めっき装置と同様に、半導体ウェーハ等の基板(被めっき体)Wを着脱自在に保持する基板ホルダ10と、めっき液12を収容するめっき槽16と、めっき槽16内のめっき液12中において基板ホルダ10で保持した基板Wと対面するように配置されるアノード(陽極電極)14と、アノード14と基板Wの被めっき面(表面)W1に設けた給電層(シード層)との間にめっき電圧を印加してめっき電流を流すめっき電源18と、めっき槽16の側部においてめっき槽16をオーバーフローしためっき液12を収納するオーバーフロー槽22と、このオーバーフロー槽22とめっき槽16間を外部で連結する循環ライン24に循環ポンプ26と恒温ユニット28とフィルタ30とを取り付けてなるめっき液循環機構23と、基板Wの被めっき面W1に対向する位置に設置されるパドル型撹拌機構31とを具備して構成されている。
【0024】
ここでパドル型撹拌機構31は、めっき槽16の上方においてめっき液12の液面に水平且つ基板ホルダ10に保持した基板Wの被めっき面W1に平行に設置されるパドルシャフト32と、基板Wの被めっき面W1に対向してこれに平行に上下方向に向けて設置されその上部が前記パドルシャフト32に取り付けられる一又は複数本の棒状のパドル34と、パドルシャフト32を軸方向(紙面手前奥方向)に向けて往復駆動することでパドル34を基板Wの被めっき面W1に対して平行に往復運動させる図示しないパドル駆動装置(図12のパドル駆動装置146,図14のパドル駆動装置438参照)とを具備して構成されている。なおパドル34が複数本の場合はパドルシャフト32の駆動方向に向けて並列に配置されることとなる。
【0025】
そしてこの実施の形態においては、パドル34の基板W側の辺に上下方向に向かうフィン41を取り付けている。ここで図2(a)は基板Wとパドル34の配置位置関係を示す側面図、図2(b)はその平面図である。また図2(c),(d)はパドル34の動作説明図である。図2(a),(b)に示すようにパドル34は、四角柱状の硬質材からなるパドル本体40の基板W側の辺401に、上下方向に向かう板状のフィン41を取り付けて構成されている。フィン41は所定の流体圧力によって変形して柔軟に撓む(湾曲する)ように、弾性材によって形成されている。
【0026】
以上のように構成された電解めっき装置によって基板Wの被めっき面W1にめっきを行うには、図1に示す状態でまず循環ポンプ26を駆動してめっき槽16内にめっき液12を供給し、めっき槽16の内部を満たした後に、めっき槽16からオーバーフローしてオーバーフロー槽22に流し込み、循環ポンプ26に戻って循環するようにしておく。
【0027】
次にめっき電源18によってアノード14と基板Wの被めっき面W1に設けた給電層との間にめっき電圧を印加し、これによって基板Wの被めっき面W1にめっき膜を形成していく。
【0028】
そしてこのとき同時にパドル型撹拌機構31を駆動すれば、パドルシャフト32を介してパドル34が基板Wの被めっき面W1に対して平行(パドルシャフト32の軸方向)に往復運動し、被めっき面W1近傍部分のめっき液12を撹拌する。このときパドル本体40に取り付けたフィン41は、弾性を有するので、図2(c),(d)に示すように、パドル34の往復運動の際に流体抵抗によってパドル34の進行方向とは逆方向に湾曲し、言い換えればパドル34の往復運動に連動して魚の尾ヒレ運動を行い、このため湾曲したフィン41に沿うめっき液12の流れが生じる。そしてこのフィン41に沿うめっき液12の流れは、めっき液12を基板Wの被めっき面W1近傍にスムーズに向かわせる流れとなり、被めっき面W1近傍のめっき液12をより強く撹拌することとなる。これによって基板Wの被めっき面W1に沿っためっき液12の流れを被めっき面W1の全面でより均等にして(めっき液の流れの方向性をなくして)、基板Wの被めっき面W1の全面に亘ってより均一な膜厚のめっき膜を形成することができる。ここで前記フィン41を構成する弾性体の材質及び形状は、適用する処理液や往復運動速度により適宜定められる。
【0029】
図3(a)は本発明の第二の実施の形態にかかるパドル34−2と基板Wとの配置位置関係を示す側面図、図3(b)はその平面図である。また図3(c),(d)はパドル34−2の動作説明図である。なおこのパドル34−2は例えば前記図1に示す電解めっき装置のパドル34に代えて設置するものであり、パドル34−2の上部は図1に示すパドルシャフト32に取り付けられる。図3(a),(b)に示すようにこの実施の形態にかかるパドル34−2は、略四角柱状の硬質材によって構成されており、パドル34−2の基板W側の辺をその横断面が三角形状に突出する突出辺42としている。そしてパドル34−2は、図3(b)に示すように、パドル34−2の往復運動方向を向く両側面44,44を、基板Wの被めっき面W1に対して垂直な方向から所定角度θ(0°<θ<90°)傾斜させて設置している。
【0030】
そしてめっき開始の際にパドル34−2を駆動して、パドル34−2を基板Wの被めっき面W1に対して平行(パドルシャフト32の軸方向)に往復運動させれば、パドル34−2は基板Wの被めっき面W1に対して傾斜しているので、パドル34−2の往復運動に応じて生じるめっき液12の流れは、図3(c),(d)に示すように、パドル34−2の傾斜形状に沿った流れを形成し、つまりパドル34−2の往復運動方向の成分とこれに垂直な方向の成分とに分散され、この垂直方向の成分によって基板Wに向かう成分と遠ざかる成分が生じて、パドル34−2の往復運動方向のみならずその垂直方向にも流れを形成し、基板Wの被めっき面W1近傍のめっき液12を強く撹拌する。これによって基板Wの被めっき面W1近傍のめっき液12の撹拌を被めっき面W1の全面でより均等にして(めっき液の流れの方向性をなくして)、基板Wの被めっき面W1の全面に亘ってより均一な膜厚のめっき膜を形成することができる。ここで前記パドル34−2の傾斜角度θは、適用する処理液や往復運動速度により適宜定められる。
【0031】
上記実施の形態にかかるパドル34−2は複数本並列に設置しても良い。その場合例えば、図4(a)に示すように二本一組で並列に基板W側に向かって内向きとなるように傾斜させて設置したり、図4(b)に示すように二本一組で並列に基板W側に向かって外向きとなるように傾斜させて設置したり、図5(a)に示すように三本一組で並列に同一方向向きに傾斜させて設置したり、図5(b)に示すように三本一組で並列に順番に逆方向向きに傾斜させて設置したり、図5(c)に示すように三本一組で並列に中央のパドル34−2を垂直で左右のパドル34−2を内向きに傾斜させて設置したり、図5(d)に示すように三本一組で並列に中央のパドル34−2を垂直で左右のパドル34−2を外向きに傾斜させて設置したり、図6(a)に示すように四本一組で並列に同一方向向きに傾斜させて設置したり、図6(b),図6(c)に示すように四本一組で並列に順番に逆方向向きに傾斜させて設置したり、図6(d)に示すように四本一組で並列に中央の二本のパドル34−2を垂直で左右のパドル34−2を内向きに傾斜させて設置したり、図6(e)に示すように四本一組で並列に左右二本ずつのパドル34−2を内向きに傾斜させて設置したり、図7(a)に示すように五本一組で並列に同一方向向きに傾斜させて設置したり、図7(b)に示すように五本一組で並列に中央のパドル34−2を垂直で左右二本ずつのパドル34−2を内向きに傾斜させて設置したり、図7(c)に示すように五本一組で並列に中央のパドル34−2を垂直で左右二本ずつのパドル34−2をそれぞれ内向きと外向きに傾斜させて設置したり、図7(d)に示すように五本一組で並列に中央のパドル34−2を垂直で左右二本ずつのパドル34−2を外向きに傾斜させて設置したり、図7(e)に示すように五本一組で並列に中央のパドル34−2を垂直で左右二本ずつのパドル34−2をそれぞれ外向きと内向きに傾斜させて設置したりする。なおさらに多数本のパドル34を設置しても良いことは言うまでもない。またパドル34の横断面形状は種々の変形が可能であり、例えば図16(b)〜(l)に示すような形状のものでも良い。
【0032】
図8は本発明の第三の実施の形態にかかるパドル34−3と基板Wとの配置位置関係を示す平面図である。なおこのパドル34−3は例えば前記図1に示す電解めっき装置のパドル34に代えて設置するものであり、パドル34−3の上部は図1に示すパドルシャフト32に取り付けられる。図8に示すようにこの実施の形態にかかるパドル34−3は、その横断面形状がL字型の硬質材によって構成されている。
【0033】
そしてめっき開始の際にパドル34−3を駆動して、パドル34−3を基板Wの被めっき面W1に対して平行(パドルシャフト32の軸方向)に往復運動させれば、パドル34−3に当たっためっき液12の流れの一部は、パドル34−3の形状(断面形状)に沿って向きを変えられ基板Wの被めっき面W1方向に向かう流れとなり、この流れによって基板Wの被めっき面W1近傍のめっき液12を強く撹拌することができる。これによって基板Wの被めっき面W1近傍のめっき液12の撹拌を被めっき面W1の全面でより均等にして(めっき液の流れの方向性をなくして)、基板Wの被めっき面W1の全面に亘ってより均一な膜厚のめっき膜を形成することができる。
【0034】
図9(a),(b)は本発明の第四の実施の形態にかかるパドル34−4と基板Wとの配置位置関係を示す平面図である。なおこのパドル34−4は例えば前記図1に示す電解めっき装置のパドル34に代えて設置するものであり、パドル34−4の上部は図1に示すパドルシャフト32に取り付けられる。図9(a),(b)に示すようにこの実施の形態にかかるパドル34−4は、その横断面形状がT字型の硬質材によって構成され、パドル34−4の中央の突辺43を基板Wの被めっき面W1に垂直に対向して設置している。
【0035】
そしてめっき開始の際にパドル34−4を駆動して、パドル34−4を基板Wの被めっき面W1に対して平行(パドルシャフト32の軸方向)に往復運動させれば、パドル34−4に当たっためっき液12の流れの一部は、パドル34−4の形状(断面形状)に沿って向きを変えられ基板Wの被めっき面W1方向に向かう流れとなり、この流れによって基板Wの被めっき面W1近傍のめっき液12を強く撹拌することができる。これによって基板Wの被めっき面W1近傍のめっき液12の撹拌を被めっき面W1の全面でより均等にして(めっき液の流れの方向性をなくして)、基板Wの被めっき面W1の全面に亘ってより均一な膜厚のめっき膜を形成することができる。
【0036】
図10(a)は本発明の第五の実施の形態にかかるパドル34−5と基板Wとの配置位置関係を示す側面図、図10(b),(c)は平面図である。なおこのパドル34−5は例えば前記図1に示す電解めっき装置のパドル34に代えて設置するものであり、パドル34−5の上部は図1に示すパドルシャフト32に取り付けられる。図10(a)〜(c)に示すようにこの実施の形態にかかるパドル34−5は、その横断面形状がH字型の硬質材によって構成され、パドル34−5の被めっき面W1に対向する側の面45にスリット46−1又は細孔(細孔群)46−2を設けている。ここで図11(a),(b)はそれぞれ図10に示すパドル34−5を基板W側から見た側面図である。図11(a)に示すようにパドル34−5の面45に形成されるスリット46−1は、面45の両側に縦方向に向かって直線状に一本ずつ設けられている。また図11(b)に示すようにパドル34−5の面45に形成される細孔群46−2は、面45の両側に縦方向に向かって直線状に一列ずつ設けられている。なおスリット46−1や細孔群46−2の形状、本数、面45への設置位置等に種々の変更が可能であることは言うまでもない。
【0037】
そしてめっき開始の際にパドル34−5を駆動して、パドル34−5を基板Wの被めっき面W1に対して平行(パドルシャフト32の軸方向)に往復運動させれば、パドル34−5に当たっためっき液12の流れの一部は、パドル34−5の形状(断面形状)に沿って向きを変えられスリット46−1若しくは細孔群46−2を通って基板Wの被めっき面W1方向に向かう流れとなり、この流れによって基板Wの被めっき面W1近傍のめっき液12を強く撹拌することができる。これによって基板Wの被めっき面W1近傍のめっき液12の撹拌を被めっき面W1の全面でより均等にして(めっき液の流れの方向性をなくして)、基板Wの被めっき面W1の全面に亘ってより均一な膜厚のめっき膜を形成することができる。
【0038】
以上の各実施の形態において説明したように、パドルの往復運動(平行移動運動)によってその往復運動方向に生じる流れの一部をその方向とは垂直な方向にも分散させ、基板に向かう流れを積極的に生じさせることにより、基板の被めっき面近傍のめっき液を強く撹拌すると同時に、めっき液全体の波立ち・揺動を往復運動方向にだけでなくその垂直方向にも分散させるため、全体的に見てめっき液の波立ち・揺動を低く抑えることができ、めっき液の撹拌効率が上がるためパドルの往復運動速度を低く抑えながらめっき速度を上げることができる。さらにめっき液撹拌時に発生するミストの飛散量を低減することができる。
【0039】
なお上記各実施の形態では本発明を電解めっき装置に適用した場合について説明したが、アノード14を省略することで無電解めっき装置にも適用することができる。
【0040】
次に、前述の図1に示す電解めっき装置を使用してバンプを形成するようにした基板処理装置の平面配置図を図12に示す。この基板処理装置には、半導体ウェーハ等の基板を収納したカセット110を搭載する2台のカセットテーブル112と、基板のオリフラやノッチなどの位置を所定の方向に合わせるアライナ114と、めっき処理後の基板を高速回転させて乾燥させるスピンドライヤ116が同一円周方向に沿って備えられている。更に、この円周の接線方向に沿った位置には、基板ホルダ(図1の基板ホルダ10に相当する)118を載置して基板の該基板ホルダ118との着脱を行う基板着脱部120が設けられ、この中心位置には、これらの間で基板を搬送する搬送用ロボットからなる基板搬送装置122が配置されている。
【0041】
そして、基板着脱部120側から順に、基板ホルダ118の保管及び一時仮置きを行うストッカ124、基板を純水に浸漬させて濡らすことで表面の親水性を良くするプリウェット槽126、基板の表面に形成したシード層表面の電気抵抗の大きい酸化膜を硫酸や塩酸などの薬液でエッチング除去するプリソーク槽128、基板の表面を純水で水洗する第1の水洗槽130a、洗浄後の基板の水切りを行うブロー槽132、第2の水洗槽130b及びめっきユニット(電解めっき装置)134が順に配置されている。このめっきユニット134は、前述の図1に示すオーバーフロー槽22の内部に複数のめっき槽16を収納して構成され、各めっき槽16は、内部に1個の基板を収納してめっきを施すようになっている。なお、この例では、銅めっきについて説明するが、ニッケルやはんだ、更には金めっきにおいても同様であることは勿論である。
【0042】
更に、これらの各機器の側方に位置して、これらの各機器の間で基板ホルダ118を基板Wとともに搬送する基板ホルダ搬送装置(基板搬送装置)140が備えられている。この基板ホルダ搬送装置140は、基板着脱部120とストッカ124との間で基板を搬送する第1のトランスポータ142と、ストッカ124、プリウェット槽126、プリソーク槽128、水洗槽130a,130b、ブロー槽132及びめっきユニット134との間で基板を搬送する第2のトランスポータ144を有している。この例では、第1のトランスポータ142は水洗槽130aまで移動可能で、第2のトランスポータ144との分担(移動)範囲を変えることができるようになっている。なお、第2のトランスポータ144を備えることなく、第1のトランスポータ142のみを備えるようにしてもよい。
また、この基板ホルダ搬送装置140のオーバーフロー槽22を挟んだ反対側には、各めっき槽16の内部に位置してめっき液12を撹拌する掻き混ぜ棒としてのパドル34(図1参照)を駆動するパドル駆動装置146が配置されている。
【0043】
前記基板着脱部120は、レール150に沿って横方向にスライド自在な平板状の載置プレート152を備えており、この載置プレート152に2個の基板ホルダ118を水平状態で並列に載置して、この一方の基板ホルダ118と基板搬送装置122との間で基板の受渡しを行った後、載置プレート152を横方向にスライドさせて、他方の基板ホルダ118と基板搬送装置122との間で基板の受渡しを行うようになっている。
【0044】
このように構成した基板処理装置による一連のバンプめっき処理を説明する。先ず、図13(a)に示すように、表面に給電層としてのシード層500を成膜し、このシード層500の表面に、例えば高さHが20〜120μmのレジスト502を全面に塗付した後、このレジスト502の所定の位置に、例えば直径Dが20〜200μm程度の開口部502aを設けた基板をその表面(被めっき処理面)を上にした状態でカセット110に収容し、このカセット110をカセットテーブル112に搭載する。
【0045】
このカセットテーブル112に搭載したカセット110から、基板搬送装置122で基板を1枚取出し、アライナ114に載せてオリフラやノッチなどの位置を所定の方向に合わせる。このアライナ114で方向を合わせた基板を基板搬送装置122で基板着脱部120まで搬送する。
【0046】
基板着脱部120においては、ストッカ124内に収容されていた基板ホルダ118を基板ホルダ搬送装置140のトランスポータ142の把持機構(図示せず)で2基同時に把持し上昇させた後、基板着脱部120まで搬送し、90°回転させて基板ホルダ118を水平な状態とする。しかる後、2基の基板ホルダ118を下降させ、基板着脱部120の載置プレート152の上に同時に載置する。この時、シリンダ(図示せず)を作動させて基板ホルダ118を開いた状態にしておく。
この状態で、中央側に位置する基板ホルダ118に基板搬送装置122で搬送した基板を挿入し基板ホルダ118を閉じて基板を装着し、次に、載置プレート152を横方向にスライドさせ、同様にして、他方の基板ホルダ118に基板を装着し、しかる後、載置プレート152を元の位置に戻す。
【0047】
次に、基板を装着した基板ホルダ118を基板ホルダ搬送装置140のトランスポータ142の把持機構で2基同時に把持し、上昇させた後、ストッカ124まで搬送し、90°回転させて基板ホルダ118を垂直な状態となし、しかる後、下降させ、これによって、2基の基板ホルダ118をストッカ124に吊下げ保持(仮置き)する。
これらの基板搬送装置122、基板着脱部120及び基板ホルダ搬送装置140のトランスポータ142においては、前記作業を順次繰り返して、ストッカ124内に収容された基板ホルダ118に順次基板を装着し、ストッカ124の所定の位置に順次吊り下げ保持(仮置き)する。
【0048】
一方、基板ホルダ搬送装置140の他方のトランスポータ144にあっては、基板を装着しストッカ124に仮置きした基板ホルダ118をこの把持機構(図示せず)で2基同時に把持し、上昇させた後、プリウェット槽126まで搬送し、しかる後、下降させ、これによって、2基の基板ホルダ118をプリウェット槽126内に入れた、例えば純水に浸漬させて基板の表面を濡らして表面の親水性を良くする。なお、基板の表面を濡らし穴の中の空気を水に置換して親水性をよくできるものであれば、純水に限らないことは勿論である。
【0049】
次に、この基板を装着した基板ホルダ118を、前記と同様にして、プリソーク槽128に搬送し、プリソーク槽128に入れた硫酸や塩酸などの薬液に基板を浸漬させてシード層表面の電気抵抗の大きい酸化膜をエッチングし、清浄な金属面を露出させる。更に、この基板を装着した基板ホルダ118を、前記と同様にして、水洗槽130aに搬送し、この水洗槽130aに入れた純水で基板の表面を水洗する。
【0050】
水洗が終了した基板を装着した基板ホルダ118を、前記と同様にしてめっきユニット134に搬送し、めっき槽16に吊り下げ保持する。基板ホルダ搬送装置140のトランスポータ144は、上記作業を順次繰り返し行って、基板を装着した基板ホルダ118を順次めっきユニット134のめっき槽16に搬送して所定の位置に吊下げ保持する。この時、めっき槽16の内部は、めっき液で満たされているが、基板ホルダ118の吊下げ保持が完了した後にめっき液を満たすようにしてもよい。
【0051】
全ての基板ホルダ118の吊下げ保持が完了した後、アノード14と基板W(図1参照)との間にめっき電圧を印加するとともに、パドル駆動装置146によりパドル34(図1及び図2参照)を基板Wの表面と平行に往復移動させて、基板の表面に均一にめっきを施す。この時、基板ホルダ118はめっき槽16の上部で吊り下げられて固定され、めっき電源からシード層500(図13参照)に給電される。
【0052】
めっきが終了した後、めっき電源の印加、めっき液の供給及びパドル往復運動を停止し、めっき後の基板を装着した基板ホルダ118を基板ホルダ搬送装置140のトランスポータ144の把持機構で2基同時に把持してめっきユニット134のめっき槽16から引き上げて停止させる。
【0053】
そして、前述と同様にして、基板ホルダ118を水洗槽130bまで搬送し、この水洗槽130bに入れた純水に浸漬させて基板の表面を純水洗浄する。しかる後、この基板を装着した基板ホルダ118を、前記と同様にして、ブロー槽132に搬送し、ここで、エアーの吹き付けによって基板ホルダ118に付着した水滴を除去する。しかる後、この基板を装着した基板ホルダ118を、前記と同様にして、ストッカ124の所定の位置に戻して吊下げ保持する。
基板ホルダ搬送装置140のトランスポータ144は、上記作業を順次繰り返し、めっきが終了した基板を装着した基板ホルダ118を順次ストッカ124の所定の位置に戻して吊下げ保持する。
【0054】
一方、基板ホルダ搬送装置140の他方のトランスポータ142にあっては、めっき処理後の基板を装着しストッカ124に戻した基板ホルダ118をこの把持機構で2基同時に把持し、前記と同様にして、基板着脱部120の載置プレート152の上に載置する。
そして、中央側に位置する基板ホルダ118を開き、基板ホルダ118内のめっき処理後の基板を基板搬送装置122で取出して、スピンドライヤ116に運び、リンスの後、このスピンドライヤ116の高速回転によってスピンドライ(水切り)した基板を基板搬送装置122でカセット110に戻す。そして、一方の基板ホルダ118に装着した基板をカセット110に戻した後、或いはこれと並行して、載置プレート152を横方向にスライドさせて、同様にして、他方の基板ホルダ118に装着した基板をリンスしスピンドライしてカセット110に戻す。
【0055】
載置プレート152を元の状態に戻した後、基板を取出した基板ホルダ118を基板ホルダ搬送装置140のトランスポータ142の把持機構で2基同時に把持し、前記と同様にして、これをストッカ124の所定の場所に戻す。しかる後、めっき処理後の基板を装着しストッカ124に戻した基板ホルダ118を基板ホルダ搬送装置140のトランスポータ142の把持機構で2基同時に把持し、前記と同様にして、基板着脱部120の載置プレート152の上に載置して、前記と同様な作業を繰り返す。
【0056】
そして、めっき処理後の基板を装着しストッカ124に戻した基板ホルダ118から全ての基板を取出し、スピンドライしてカセット110に戻して作業を完了する。これにより、図13(b)に示すように、レジスト502に設けた開口部502a内にめっき膜504を成長させた基板Wが得られる。
【0057】
そして、前述のようにしてスピンドライした基板Wを、例えば温度が50〜60℃のアセトン等の溶剤に浸漬させて、図13(c)に示すように、基板W上のレジスト502を剥離除去し、更に図13(d)に示すように、めっき後の外部に露出する不要となったシード層500を除去する。次に、この基板Wに形成しためっき膜504をリフローさせることで、図13(e)に示すように、表面張力で丸くなったバンプ506を形成する。更に、この基板Wを、例えば、100℃以上の温度でアニールし、バンプ506内の残留応力を除去する。
【0058】
図14は、バンプ等を形成するようにした、他の基板処理装置の平面配置図である。図14に示すように、この基板処理装置には、半導体ウェーハ等の基板を収納したカセットを搭載する2台のカセット台410と、基板のオリフラやノッチなどの位置を所定の方向に合わせるアライナ412と、めっき処理後の基板をリンスし高速回転させて乾燥させるリンサドライヤ414が備えられている。そして、2台のカセット台410とアライナ412及びリンサドライヤ414との間に、これらの間で基板の受渡しを行う走行自在な第1搬送ロボット416が配置されている。この第1搬送ロボット416は、例えば真空吸着、又は落とし込みタイプのハンドを備え、基板を水平状態で受渡すようになっている。
【0059】
更に、この例では、合計4台のめっきユニット(電解めっき装置)420が直列に配置されて備えられている。これらの各めっきユニット420は、互いに隣接した位置に配置されためっき槽422(図1のめっき槽16に相当する)及び水洗槽424とを有しており、このめっき槽422及び水洗槽424の上方に、鉛直状態で基板を着脱自在に保持する基板ホルダ426(図1の基板ホルダ10に相当する)が、上下動機構部428を介して上下動自在で、かつ左右動機構部430を介して左右動自在に配置されている。そして、これらのめっきユニット420の前面側に位置して、アライナ412、リンサドライヤ414と各めっきユニット420の基板ホルダ426との間で基板の受渡しを行う走行自在な第2搬送ロボット432が配置されている。この第2搬送ロボット432は、例えばメカチャック方式で基板を保持し、基板を水平状態と鉛直状態の間で90°反転させる反転機構434を有するハンドを備え、アライナ412、リンサドライヤ414との間では、基板を水平状態にして、基板ホルダ426との間では、基板を鉛直状態にして、基板を受渡すようになっている。
【0060】
各めっき槽422の内部には、めっき槽422内の所定の位置に基板ホルダ426で保持した基板を配置した時に、この基板の表面と対面する位置に位置して、アノード436(図1のアノード14に相当する)が配置されている。更に、この基板とアノード436との間に位置して、パドル駆動装置438の駆動に伴って、基板と平行に往復動してめっき液の流れを均一にするパドル440(図1のパドル34に相当する)と、基板の大きさに見合った中央孔を有し基板の周辺部の電位を下げてめっき膜の膜厚を均等化する調整板442が配置されている。
【0061】
次に、このように構成した基板処理装置による一連のめっき処理を、バンプ処理を例にして説明する。先ず、図13(a)に示すように、表面に給電層としてのシード層500を成膜し、このシード層500の表面に、例えば高さHが20〜120μmのレジスト502を全面に塗付した後、このレジスト502の所定の位置に、例えば直径Dが20〜200μm程度の開口部502aを設けた基板Wをその表面(被めっき処理面)を上にした状態でカセットに収容し、このカセットをカセット台410に搭載する。
【0062】
そして、このカセット台410に搭載したカセットから、第1搬送ロボット416で基板Wを1枚取出し、アライナ412に載せてオリフラやノッチなどの位置を所定の方向に合わせる。このアライナ412で方向を合わせた基板Wを第2搬送ロボット432でアライナ412から取出し、反転機構434を介して、基板Wを水平状態から鉛直状態に90°反転させ、この反転させた基板Wを、いずれか1つのめっきユニット420の基板ホルダ426に受渡す。
【0063】
なお、この例にあっては、基板Wの受渡しを、水洗槽424の上方で行う。つまり、上下動機構部428により上昇させ、左右動機構部430により水洗槽424側に位置させておいた基板ホルダ426で、第2搬送ロボット432から基板Wを受取って鉛直状態で保持する。
【0064】
基板Wを鉛直状態で保持した基板ホルダ426を、左右動機構部430により、めっき槽422側に移動させる。一方、めっき槽422にあっては、この内部にめっき液を満たしておく。この状態で、上下動機構部428を介して、基板Wを保持した基板ホルダ426を下降させて、この基板ホルダ426で保持した基板Wをめっき槽422内のめっき液中に浸漬させ、アノード436と基板Wとの間にめっき電圧を印加するとともに、パドル駆動装置438によりパドル440を基板Wの表面と平行に往復移動させることで、基板Wの表面に均一にめっきを施す。
めっきが終了した後、めっき電圧の印加、めっき液の供給及びパドル往復運動を停止し、めっき後の基板Wを保持した基板ホルダ426を、上下動機構部428を介して上昇させて、めっき槽422から引き上げる。
【0065】
このめっき処理後、基板Wを鉛直状態で保持した基板ホルダ426を、左右動機構部430により、水洗槽424側に移動させる。そして、上下動機構部428を介して、基板Wを保持した基板ホルダ426を水洗槽424の内部まで一旦下降させ、これを引き上げながら噴射ノズル(図示せず)から基板ホルダ426に向けて純水を噴射するか、または水洗槽424の内部に純水を満たしておき、この純水内に基板Wを保持した基板ホルダ426を入れた後、水洗槽424内の純水を急速に引き抜くことで、基板Wや基板ホルダ426に付着しためっき液を純水で洗い流す。なお、両者を組合せてもよいことは勿論である。
【0066】
そして、第2搬送ロボット432は、水洗槽424の上方で、この洗浄後の基板Wを基板ホルダ426から鉛直状態で受取り、この受取った基板Wを鉛直状態から水平状態に90°反転させ、この反転後の基板Wをリンサドライヤ414に搬送して載置する。
このリンサドライヤ414でリンス及び高速回転によるスピンドライ(水切り)を行った基板Wをカセット台410に搭載したカセットに戻して作業を完了する。これにより、図13(b)に示すように、レジスト502に設けた開口部502a内にめっき膜504を成長させた基板Wが得られる。
【0067】
以上本発明の実施の形態を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば上記各実施の形態では被めっき体として半導体ウェーハ等の基板を用いたが、基板以外の各種被めっき体に本発明を適用しても良い。また上記実施の形態ではめっき液12に基板Wを浸漬する例について説明したが、本発明は基板Wをめっきの前処理液や後処理液に浸漬して基板Wの被めっき面W1に前処理又は後処理を行う場合等に用いても良く、要はめっき用処理液(めっきの際に用いる各種処理液であって、めっき液、めっき前処理液、めっき後処理液等を含む概念)中に被めっき体の被めっき面を浸漬して処理するめっき用処理装置であれば適用できる。
【0068】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば、パドルの往復運動の速度を上げることなく撹拌効率を上げ、処理液の波立ち・飛散を抑えて、処理液による被めっき体の処理速度を速めることができるばかりか、処理液撹拌時に発生するミストの飛散量を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明を用いて構成したディップ方式の電解めっき装置の一例の概略構成図である。
【図2】図2(a)は基板Wとパドル34の配置位置関係を示す側面図、図2(b)はその平面図、図2(c),(d)はパドル34の動作説明図である。
【図3】図3(a)は本発明の第二の実施の形態にかかるパドル34−2と基板Wとの配置位置関係を示す側面図、図3(b)はその平面図、図3(c),(d)はパドル34−2の動作説明図である。
【図4】図4(a),(b)は複数のパドル34−2の設置例を示す図である。
【図5】図5(a),(b),(c),(d)は複数のパドル34−2の設置例を示す図である。
【図6】図6(a),(b),(c),(d),(e)は複数のパドル34−2の設置例を示す図である。
【図7】図7(a),(b),(c),(d),(e)は複数のパドル34−2の設置例を示す図である。
【図8】本発明の第三の実施の形態にかかるパドル34−3と基板Wとの配置位置関係及び動作を示す平面図である。
【図9】図9(a),(b)は本発明の第四の実施の形態にかかるパドル34−4と基板Wとの配置位置関係及び動作を示す平面図である。
【図10】図10(a)は本発明の第五の実施の形態にかかるパドル34−5と基板Wとの配置位置関係を示す側面図、図10(b),(c)は平面図である。
【図11】図11(a),(b)はそれぞれ図10に示すパドル34−5を基板W側から見た側面図である。
【図12】図1に示す電解めっき装置を使用した基板処理装置の平面配置図である。
【図13】基板処理装置による一連のバンプめっき処理の説明図である。
【図14】電解めっき装置を備えた他の基板処理装置の平面配置図である。
【図15】ディップ方式を採用した従来の電解めっき装置の一例の概略構成図である。
【図16】図16(a)は基板Wとパドル34の設置位置関係を示す側面図、図16(b)乃至(l)は各種パドル34の横断面図である。
【図17】従来のパドル34による撹拌状態を示す図である。
【符号の説明】
W 基板(被めっき体)
W1 被めっき面
10,118,426 基板ホルダ
12 めっき液(めっき用処理液)
14,436 アノード
16,422 めっき槽
18 めっき電源
22 オーバーフロー槽
23 めっき液循環機構
24 循環ライン
26 循環ポンプ
28 恒温ユニット
30 フィルタ
31 パドル型撹拌機構
32 パドルシャフト
34,440 パドル
40 パドル本体
41 フィン
34−2 パドル
42 突出辺
44 両側面
34−3 パドル
34−4 パドル
43 突辺
34−5 パドル
45 面
46−1 スリット
46−2 細孔(細孔群)
146,438 パドル駆動装置

Claims (10)

  1. めっき用処理液中に配置した被めっき体の被めっき面に対向する位置に設置したパドルを前記被めっき面に対して平行に往復運動することで前記処理液を撹拌するめっき用処理液の撹拌方法において、
    前記パドルに取り付けた前記被めっき面方向を向く板状の弾性体からなるフィンを、パドルの往復運動時のそれぞれの進行方向に対してその逆方向に湾曲させることで、湾曲したフィンに沿う処理液の流れを被めっき面近傍に向かわせる流れにすることを特徴とするめっき用処理液の撹拌方法。
  2. めっき用処理液中に配置した被めっき体の被めっき面に対向する位置に設置したパドルを前記被めっき面に対して平行に往復運動することで前記処理液を撹拌するめっき用処理液の撹拌方法において、
    前記パドルの往復運動方向を向く両側面を、被めっき面に対して垂直な方向から同じ方向に向けて傾斜させることで、被めっき体の被めっき面に対してその近傍でパドルを往復運動した際に生じる処理液の流れをパドルの往復運動方向およびこれに垂直であって被めっき面に向かう方向と遠ざかる方向とに分散させ、分散した処理液の流れによって被めっき面近傍の処理液を撹拌することを特徴とするめっき用処理液の撹拌方法。
  3. 請求項2に記載のめっき用処理液の撹拌方法において、
    傾斜角度の異なる複数本のパドルを組み合わせて並列に設置したことを特徴とするめっき用処理液の撹拌方法。
  4. めっき用処理液中に配置した被めっき体の被めっき面に対向する位置に設置したパドルを前記被めっき面に対して平行に往復運動することで前記処理液を撹拌するめっき用処理液の撹拌方法において、
    前記パドルの横断面形状をL字型としてその1辺を被めっき面に垂直に対向して設置するか、あるいは前記パドルの横断面形状をT字型としてその中央の突辺を被めっき面に垂直に対向して設置することで、パドルを往復運動した際に処理液の流れの一部を前記パドルの断面形状に沿って被めっき面に向かう流れにすることを特徴とするめっき用処理液の撹拌方法。
  5. めっき用処理液中に配置した被めっき体の被めっき面に対向する位置に設置したパドルを前記被めっき面に対して平行に往復運動することで前記処理液を撹拌するめっき用処理液の撹拌方法において、
    前記パドルの横断面形状をH字型としてその平行な両側面の内の一方の側面を前記被めっき面に対向するように設置し、且つこの一方の側面にスリット又は細孔を設けておき、パドルを往復運動した際に処理液の流れの一部を前記パドルの断面形状に沿い且つ前記スリット又は細孔を通して被めっき面に向かう流れにすることを特徴とするめっき用処理液の撹拌方法。
  6. めっき用処理液中に配置した被めっき体の被めっき面に対向する位置に、前記被めっき面に対して平行に往復運動することで前記処理液を撹拌するパドルを設置してなるめっき用処理装置において、
    前記パドルに、前記被めっき面方向を向き、かつパドルの往復運動時のそれぞれの進行方向に対してその逆方向に湾曲してその湾曲面に沿う処理液の流れを前記被めっき体の被めっき面近傍に向かわせる流れにする板状の弾性体からなるフィンを取り付けたことを特徴とするめっき用処理装置。
  7. めっき用処理液中に配置した被めっき体の被めっき面に対向する位置に、前記被めっき面に対して平行に往復運動することで前記処理液を撹拌するパドルを設置してなるめっき用処理装置において、
    前記パドルは、その往復運動方向を向く両側面を、前記被めっき体の被めっき面に対して垂直な方向から同じ方向に向けて傾斜させて、被めっき面近傍に設置されていることを特徴とするめっき用処理装置。
  8. 請求項7に記載のめっき用処理装置において、
    傾斜角度の異なる複数本のパドルを組み合わせて並列に設置したことを特徴とするめっき用処理装置。
  9. めっき用処理液中に配置した被めっき体の被めっき面に対向する位置に、前記被めっき面に対して平行に往復運動することで前記処理液を撹拌するパドルを設置してなるめっき用処理装置において、
    前記パドルの横断面形状をL字型としてその1辺を被めっき面に垂直に対向して設置するか、あるいは前記パドルの横断面形状をT字型として中央の突辺を被めっき面に垂直に対向して設置することを特徴とするめっき用処理装置。
  10. めっき用処理液中に配置した被めっき体の被めっき面に対向する位置に、前記被めっき面に対して平行に往復運動することで前記処理液を撹拌するパドルを設置してなるめっき用処理装置において、
    前記パドルの横断面形状をH字型としてその平行な両側面の内の一方の側面を前記被めっき体の被めっき面に対向するように設置し、且つこの一方の側面にスリット又は細孔を設けたことを特徴とするめっき用処理装置。
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