JP4363354B2 - プロジェクタのための歪み補正処理 - Google Patents

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Description

この発明は、プロジェクタのための画像処理に関し、特に、投写面上に表示される画像の歪みを補正するための技術に関する。
プロジェクタは、通常、あおり投写によって投写面上に画像を表示する。あおり投写が行われる場合には、投写面上に表示される画像は歪む。このため、プロジェクタでは、内部に設けられた液晶ライトバルブなどの画像形成部に歪み画像を形成することによって、投写面上に歪みのない画像を表示している。なお、あおり投写とは、プロジェクタの光源光軸が投写面に対して垂直に交わらない場合の投写手法を意味する。
特開2002−72351号公報
しかしながら、従来では、投写面上に表示される画像の歪みを精度よく補正するのが困難であった。
投写面上に表示される画像の歪みの補正は、本来、投写面上における画像の表示領域、より具体的には、投写面上における画像の表示位置および表示サイズを考慮する必要がある。画像の表示領域は、投写光学系のシフト位置やズーム位置、画像形成部に形成される歪み画像の位置や倍率などに応じて決定される。しかしながら、従来では、画像の表示領域は考慮されていなかった。なお、特許文献1では、投写レンズの位置に応じて、液晶パネルに形成される画像の形状を変更することは記載されているが、具体的な変更手法については開示されていない。
この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、投写面上に表示される画像の歪みを精度良く補正することを目的とする。
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の装置は、画像を表す光を射出する画像形成部と、前記射出された光を投写面上に投写する投写光学系と、を備えるプロジェクタのための画像処理装置であって、
前記投写面上に表示されるべき歪みのない画像の目標となる表示領域を決定するためのパラメータの現行値に基づいて、前記投写面上の基準となる表示領域内における前記目標表示領域を決定する目標表示領域決定部であって、前記基準表示領域は、前記パラメータの許容範囲内の各値に対応する各目標表示領域を包含する領域である、前記目標表示領域決定部と、
前記投写面に対する前記プロジェクタの投写角度に関する投写角度情報に基づいて、前記基準表示領域に対応する基準形成領域を決定する基準形成領域決定部であって、前記基準形成領域は、前記基準表示領域に歪みのない画像を表示する場合に前記画像形成部に形成されるべき仮想の歪み画像の形成領域である、前記基準形成領域決定部と、
前記基準表示領域と前記基準形成領域との関係に基づいて定まる、前記目標表示領域に対応する目標形成領域であって、前記目標表示領域に歪みのない画像を表示する場合に前記画像形成部に形成されるべき目標の歪み画像の形成領域である前記目標形成領域に、前記目標歪み画像が形成されるように、与えられた原画像データを補正して、前記画像形成部に供給されるべき補正済み画像データを生成する補正実行部と、
を備えることを特徴とする。
この装置では、基準表示領域と基準形成領域との関係に基づいて定まる目標形成領域に目標歪み画像が形成されるように、原画像データが補正されて補正済み画像データが生成される。すなわち、この装置では、パラメータの現行値に基づいて決定される目標表示領域を考慮して、補正済み画像データが生成されるため、投写面上に表示される画像の歪みを精度よく補正することができる。
上記の装置において、
前記パラメータは、前記画像形成部の画像形成面の中心を通る軸に直交する方向における前記投写光学系の配置を示す前記投写光学系のシフト位置を含むことが好ましい。
投写光学系のシフト位置を変更すると、目標表示領域が変更される。したがって、上記のようにすれば、投写光学系のシフト位置に応じた目標表示領域を考慮して、補正済み画像データを生成することができる。
また、上記の装置において、
前記パラメータは、前記画像形成部の画像形成面の中心を通る軸に平行な方向における前記投写光学系の配置を示す前記投写光学液のズーム位置を含むことが好ましい。
投写光学系のズーム位置を変更すると、目標表示領域が変更される。したがって、上記のようにすれば、投写光学系のズーム位置に応じた目標表示領域を考慮して、補正済み画像データを生成することができる。
上記の装置において、さらに、
前記基準表示領域と前記基準形成領域との関係に基づいて、前記目標表示領域に対応する前記目標形成領域を決定する目標形成領域決定部を備えるようにしてもよい。
上記の装置において、
前記画像形成部内に前記目標形成領域が収まらない場合には、
前記目標形成領域決定部は、前記画像形成部内に前記目標形成領域が収まるように、前記目標表示領域の位置を変更し、前記基準表示領域と前記基準形成領域との関係に基づいて、前記変更後の前記目標表示領域に対応する新たな前記目標形成領域を決定するようにしてもよい。
あるいは、上記の装置において、
前記プロジェクタには、さらに、前記投写光学系のシフト位置を変更するためのアクチュエータが備えられており、
前記画像形成部内に前記目標形成領域が収まらない場合には、
前記目標形成領域決定部は、前記画像形成部に前記目標形成領域が収まるように、前記目標形成領域の位置を変更し、前記アクチュエータに、前記目標表示領域に画像が表示されるように、前記投写光学系のシフト位置を変更させるようにしてもよい。
画像形成部内に目標形成領域が収まらない場合には、投写面上に表示される画像の一部が欠けてしまう。しかしながら、上記のようにすれば、投写面上に欠けのない画像を表示することができると共に、投写面上に表示される画像の歪みを精度よく補正することができる。
上記の装置において、
前記パラメータは、前記画像形成部に形成されるべき前記目標歪み画像の位置を含むことが好ましい。
画像形成部に形成される目標歪み画像の位置を変更すると、目標表示領域が変更される。したがって、上記のようにすれば、画像形成部における目標歪み画像の位置に応じた目標表示領域を考慮して、補正済み画像データを生成することができる。
上記の装置において、
前記パラメータは、前記画像形成部に形成されるべき前記目標歪み画像の倍率を含むことが好ましい。
画像形成部に形成される目標歪み画像の倍率を変更すると、目標表示領域が変更される。したがって、上記のようにすれば、画像形成部における目標歪み画像の倍率に応じた目標表示領域を考慮して、補正済み画像データを生成することができる。
なお、この発明は、画像処理装置および方法、該画像処理装置を備えるプロジェクタおよびそのための画像処理方法、画像処理装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の種々の態様で実現することができる。
A.第1実施例:
A−1.プロジェクタの構成:
図1は、第1実施例におけるプロジェクタPJの構成を示すブロック図である。プロジェクタPJは、照明光学系100と、液晶ライトバルブ300と、投写光学系340と、を備えている。なお、図1では、光学系の図示は、かなり簡略化されている。
また、プロジェクタPJは、光源ランプ駆動部110と、液晶ライトバルブ駆動部310と、投写光学系調整部350と、シフト位置検出部362と、ズーム位置検出部364と、CPU400と、画像入力部410と、画像処理部420と、操作部510と、リモコンインタフェース(IF)部520と、を備えている。なお、CPU400は、プロジェクタの全体の動作を制御する。
光源ランプ駆動部110は、照明光学系100に含まれる光源ランプを駆動する。液晶ライトバルブ駆動部310は、画像処理部420から与えられる画像データに従って、液晶ライトバルブ300を駆動する。
投写光学系調整部350は、モータを備えており、投写光学系340の位置を調整する。具体的には、投写光学系調整部350は、光源光軸LAに直交する方向に投写光学系に含まれるレンズを移動させることによって、投写光学系のシフト位置を調整する。また、投写光学系調整部350は、光源光軸LAに平行な方向に投写光学系に含まれるレンズを移動させることによって、投写光学系のズーム位置を調整する。なお、光源光軸は、照明光学系100から射出される光の中心軸を意味しており、光源光軸は、液晶ライトバルブ300の有効表示領域(画像形成面)の中心を通る。
シフト位置検出部362は、投写光学系のシフト位置を検出する。また、ズーム位置検出部364は、投写光学系のズーム位置を検出する。なお、シフト位置検出部とズーム位置検出部としては、例えば、ロータリエンコーダや可変抵抗器などの周知の位置検出手段を用いることができる。
画像入力部410は、外部から与えられた画像データを画像処理部420に供給する。例えば、画像入力部410は、コンピュータから与えられたRGB信号やビデオレコーダから与えられたコンポジット信号などを受け取って、画像データを画像処理部420に供給する。また、画像入力部410は、メモリカードMC内に格納された画像データを読み出して、該画像データを画像処理部420に供給する。
画像処理部420は、画像入力部410から供給された画像データを処理して、処理済み画像データを生成する。画像処理部420は、処理済み画像データを液晶ライトバルブ駆動部310に供給する。
特に、画像処理部420は、歪み補正部430として機能するコンピュータプログラムを備えている。歪み補正部430は、目標表示領域決定部432と、基準形成領域決定部434と、目標形成領域決定部436と、補正実行部438と、を備えている。歪み補正部430の機能は、CPU400がコンピュータプログラムを実行することによって実現される。なお、コンピュータプログラムは、CD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態で提供される。
前述したように、あおり投写によってスクリーン上に画像が表示される場合には、液晶ライトバルブ300に歪みのない画像が形成されると、スクリーン上に表示される画像が略台形状に歪む。逆に、液晶ライトバルブ300に略台形状に歪んだ画像を形成すれば、スクリーン上に歪みのない画像、すなわち、正しいアスペクト比を有する矩形画像(以下、単に「正画像」とも呼ぶ)を表示可能である。歪み補正部430は、原画像データを補正して、歪み画像を表す補正済み画像データを生成する。この補正済み画像データに従って液晶ライトバルブ300に歪み画像を形成することにより、スクリーン上には正画像が表示される。
操作部510は、ユーザの操作に従って、CPU400に種々の処理を実行させる。例えば、ユーザは操作部510を操作することによって、スクリーン上にメニュー画像を表示させることができる。また、ユーザはメニュー画像に従って、画像のコントラストなどの種々の設定を行うことができる。
リモコンIF部520は、操作部510と同様に、ユーザによるリモコンRCの操作に従って、CPU400に種々の処理を実行させる。
A−2.スクリーン上に表示される画像の歪み:
図2は、プロジェクタPJとスクリーンSCとの関係を示す説明図である。なお、図2(A),(B)では、スクリーンSCは、xy平面に沿って設けられており、プロジェクタPJは、スクリーンの−z側に向かって光を射出すると仮定している。図2(A)に示すように、プロジェクタPJのチルト角は、スクリーンSCの法線nと、プロジェクタの光源光軸LAと、で形成される角度φで表される。また、図2(B)に示すように、プロジェクタPJのパン角は、スクリーンSCの法線nと、プロジェクタの光源光軸LAと、で形成される角度θで表される。チルト角φまたはパン角θが0度でない場合に、あおり投写が実現される。
なお、プロジェクタでは、初期状態であおり投写が実現されるように設計されている場合がある。具体的には、初期状態において有意なチルト角φiが設定されている場合がある。したがって、図2(A)に示すチルト角φは、実際には、初期状態の角度φiと、ユーザによって設定された角度φuと、の和で表される。なお、角度φuは、例えば、ユーザがプロジェクタの脚部の高さを調整することによって変更される。
あおり投写によってスクリーン上に画像が表示される場合に、スクリーン上に正画像が表示されるように液晶ライトバルブに歪み画像を形成した後に、投写光学系の位置を変更すると、具体的には、投写光学系のシフト位置やズーム位置を変更すると、スクリーン上に表示される画像は歪んでしまう。これは、投写光学系の位置の変更に伴って、スクリーン上における画像の表示領域が変更されるためである。
図3は、液晶ライトバルブに形成された画像と、投写光学系のシフト位置に応じてスクリーン上に表示される画像と、を示す説明図である。
投写光学系340のシフト位置が中央である場合に、より具体的には、光源光軸が投写光学系340の中心軸と一致するようにシフト位置が設定されている場合に、液晶ライトバルブ300に図3(A)に示す台形状の歪み画像LP1を形成すると、スクリーン上には図3(B)に示す画像SP1が表示される。
そして、液晶ライトバルブ300に形成された歪み画像LP1を変更せずに、投写光学系340のシフト位置を変更すると、図3(B)に示すようにスクリーン上に表示される画像SP1a〜SP1dの位置が変更される。このとき、画像SP1a〜SP1dの形状は変わってしまう。例えば、投写光学系のシフト位置を右側に移動させると、換言すれば、スクリーン上に表示される画像の位置を右側に移動させると、スクリーン上では右側に延びた歪み画像SP1aが表示される。
図4は、液晶ライトバルブに形成された画像と、投写光学系のズーム位置に応じてスクリーン上に表示される画像と、を示す説明図である。
投写光学系のズーム位置が中間である場合に、より具体的には、ズーム位置がワイド側とテレ側との中間である場合に、液晶ライトバルブ300に図4(A)に示す台形状の歪み画像LP2を形成すると、スクリーン上には図4(B)に示す画像SP2が表示される。
そして、液晶ライトバルブ300に形成された歪み画像LP2を変更せずに、投写光学系340のズーム位置を変更すると、図4(B)に示すようにスクリーン上に表示される画像SP2a,SP2bのサイズが変更される。このとき、画像SP2a,SP2bの形状は変わってしまう。例えば、投写光学系のズーム位置をワイド側に移動させると、換言すれば、スクリーン上に表示される画像のサイズを増大させると、スクリーン上では上側に膨らんだ歪み画像SP2aが表示される。
上記のように、投写光学系のシフト位置やズーム位置を変更することによって、スクリーン上における画像の表示領域が変更されると、スクリーン上に表示される画像の形状は変わってしまう。
しかしながら、従来では、液晶ライトバルブ上に形成される歪み画像の形状を決定する際に、投写光学系のシフト位置やズーム位置は考慮されていなかった。換言すれば、従来では、スクリーン上における画像の表示領域は考慮されていなかった。このため、従来では、スクリーン上に正しいアスペクト比を有する矩形画像(正画像)を表示することは困難であった。
そこで、本実施例では、スクリーン上における画像の表示領域を考慮して、すなわち、投写光学系のシフト位置とズーム位置とを考慮して、液晶ライトバルブに形成される歪み画像の形状を決定している。
A−3.画像歪みの補正:
図5は、スクリーン上に表示される画像の歪みを補正するための手順を示すフローチャートである。図5の処理は、歪み補正部430によって実行され、例えば、ユーザが操作部510を操作することによって歪み補正処理の実行が指示されたときに、開始される。具体的には、操作部510には、投写表示される画像の形状を補正するための複数の補正用ボタンが設けられている。CPU400は、ユーザによっていずれかの補正用ボタンが操作される毎に、歪み補正部430に図5の処理を実行させる。
ステップS102では、目標表示領域決定部432は、投写光学系340のシフト位置およびズーム位置を取得する。具体的には、目標表示領域決定部432は、シフト位置検出部362に投写光学系340のシフト位置を検出させ、検出値(現行値)を取得する。また、目標表示領域決定部432は、ズーム位置検出部364に投写光学系340のズーム位置を検出させ、検出値(現行値)を取得する。
なお、本実施例では、投写光学系調整部350は、ユーザからの指示に従って投写光学系340のシフト位置およびズーム位置を調整可能である。このような場合には、シフト位置およびズーム位置の現行値として、上記の検出値に代えて、投写光学系調整部350に与えられたシフト位置およびズーム位置の制御値が取得されてもよい。
ステップS104では、目標表示領域決定部432は、ステップS102で取得した投写光学系のシフト位置およびズーム位置の検出値(現行値)に基づいて、スクリーン上に表示されるべき画像の目標となる表示領域を決定する。
図6は、目標表示領域WStを示す説明図である。図6では、目標表示領域WStを包含する基準表示領域WSsも図示されている。基準表示領域WSsは、投写光学系のシフト位置およびズーム位置を可動範囲内で変更したときに画像が表示され得る領域である。なお、基準表示領域WSsのサイズは、プロジェクタの投写角度と無関係に設定され、プロジェクタのチルト角φおよびパン角θが0度である場合に得られるサイズである。本実施例では、基準表示領域WSsは、投写光学系のシフト位置およびズーム位置の可動範囲に基づいて予め準備されている。ステップS104では、投写光学系のシフト位置およびズーム位置の現行値に基づいて、基準表示領域WSs内における目標表示領域WStが決定される。この説明から分かるように、基準表示領域WSsは、投写光学系340の可動範囲内の各シフト位置と各ズーム位置に対応する各目標表示領域を包含する領域である。
なお、図示するように、基準表示領域WSsと目標表示領域WStとは、矩形形状を有している。基準表示領域WSsのアスペクト比(横方向の寸法と縦方向の寸法との比)は、投写光学系のシフト位置およびズーム位置の可動範囲に依存する。目標表示領域WStのアスペクト比は、液晶ライトバルブ300のアスペクト比(本実施例では、4:3)と同じである。
ステップS106(図5)では、基準形成領域決定部434は、プロジェクタの投写角度を取得する。ユーザによる操作部510に設けられた複数の補正用ボタンの操作は、プロジェクタ内部では、スクリーンに対するプロジェクタPJの投写角度の設定として扱われる。例えば、ユーザによる特定の補正用ボタンの1回の押下は、チルト角φの設定値を所定角度だけ増大させる。すなわち、ステップS106では、基準形成領域決定部434は、ユーザによる補正用ボタンの操作によって設定された図2(A),(B)に示す投写角度θ,φを取得する。
なお、プロジェクタの投写角度は、他の手法によって取得されてもよい。例えば、プロジェクタにCCDカメラなどの撮像装置を設け、撮像装置によって撮影された画像に含まれる投写面の特徴に基づいて、例えば、画像内のスクリーンや壁面の形状や角度に基づいて、投写角度φ,θが取得されてもよい。また、プロジェクタに重力センサを設け、直接的に投写角度φが取得されてもよい。
ステップS108では、基準形成領域決定部434は、ステップS106で取得された投写角度に基づいて、基準表示領域WSsに対応する基準形成領域を決定する。
図7は、基準形成領域WLsを示す説明図である。基準形成領域WLsは、図6に示す基準表示領域WSsに矩形画像を表示する場合に、液晶ライトバルブ300上に形成されるべき仮想の歪み画像の形成領域である。ただし、基準形成領域WLsは、液晶ライトバルブ300よりも大きい。すなわち、ステップS108では、仮想の液晶ライトバルブVL上における基準形成領域WLsが決定されていると言える。
なお、前述したように、基準表示領域WSsのアスペクト比は投写光学系の可動範囲に依存するため、基準形成領域WLsの形状も投写光学系の可動範囲に依存する。また、仮想液晶ライトバルブVLのアスペクト比は、基準表示領域WSsのアスペクト比と等しく、投写光学系の可動範囲に依存する。
本実施例では、基準形成領域WLsは、テーブルを利用して決定されている。具体的には、基準形成領域決定部434は、複数の投写角度θ,φの組み合わせに対応する複数の基準形成領域候補が格納されたテーブルTBを備えており、ステップS106で取得された投写角度θ,φに基づいて、1つの基準形成領域候補を基準形成領域として選択する。
なお、テーブルTB内に格納された各基準形成領域候補は、式(1)で表される変換式を用いて決定されている。
Figure 0004363354
ここで、xyz座標系は、スクリーンSCの座標系(図2参照)である。(x,y,z)は、xyz座標系における変換前の座標であり、(x’,y’,z’)は、xyz座標系における変換後の座標である。そして、XY座標系は、仮想液晶ライトバルブVLの座標系である。
テーブルTB内には、実際には、各基準形成領域候補の4隅の点の座標が格納されている。各基準形成領域候補の4隅の点の座標は、式(1)のx,yに、基準表示領域WSsの4隅の点の座標を代入し、zにプロジェクタPJから基準表示領域WSsまでの距離を代入することによって求められる。
なお、式(1)のx,y,zの値は、例えば、以下のようにして決定される。液晶ライトバルブ300がXGA(1024×768ピクセル)のサイズを有し、投写光学系を可動範囲内で移動したときに得られる基準表示領域WSsのサイズが2048×1536ピクセルに相当するサイズであると仮定する。そして、基準表示領域WSsのサイズを2048cm×1536cmに設定すると、該基準表示領域WSsの4隅の点のx,yの値が決定され、2048cm×1536cmのサイズを有する基準表示領域WSsが得られるような距離zが決定される。逆に、距離zを1mに定め、この場合の基準表示領域WSsのサイズを測定することによって、基準表示領域WSsの4隅の点のx,yの値が決定されてもよい。なお、式(1)では、二次元のXY座標系に変換するときにx’,y’がz’で約分される。このため、x,yの値をzの値に応じて設定する場合、および、zの値をx,yの値に応じて設定する場合の双方で、基準形成領域WLsの形状(およびサイズ)は同じとなる。
ステップS110(図5)では、目標形成領域決定部436は、基準表示領域WSsと基準形成領域WLsとの対応関係に基づいて、射影変換を行うための変換式を決定する。
図8は、基準表示領域WSsと基準形成領域WLsとを示す説明図である。基準表示領域WSsの4隅の点P1(x1,y1)〜P4(x4,y4)は、それぞれ基準形成領域WLsの4隅の点P1’(X1,Y1)〜P4’(X4,Y4)に対応する。
変換式は、図8の対応関係に基づいて求められる。変換式は、次の式(2)で表される。
Figure 0004363354
ここで、a〜hは、定数である。定数a〜hは、(x,y)に基準表示領域WSsの4隅の点P1〜P4の座標を代入すると共に、(X,Y)に基準形成領域WLsの4隅の点P1’〜P4’の座標を代入し、連立方程式(8つの方程式)を解くことによって得られる。
なお、ステップS110で得られた変換式(式(2))を利用すれば、基準表示領域WSs内の任意の点Pk(xk,yk)に対応する基準形成領域WLs内の点Pk’(Xk,Yk)を求めることができる。
ステップS112(図5)では、目標形成領域決定部436は、ステップS110で得られた変換式を用いて、目標表示領域WStに対応する目標形成領域を決定する。
図9は、目標表示領域WStと目標形成領域WLtとを示す説明図である。図9(A)では、基準表示領域WSs内の目標表示領域WStが示されている。図9(B)では、基準形成領域WLs内の目標形成領域WLtが、液晶ライトバルブ300と共に示されている。図9(B)に示す液晶ライトバルブ300内の目標形成領域WLtに歪み画像を形成すれば、図9(A)に示す目標表示領域WStに正画像が表示される。
なお、図9(A)と図9(B)とを比較して分かるように、基準表示領域WSsのサイズと仮想液晶ライトバルブVLのサイズとを等しく設定すれば、仮想液晶ライトバルブVLと実際の液晶ライトバルブ300との位置関係は、基準表示領域WSsと目標表示領域WStとの位置関係と同じである。
ステップS114(図5)では、補正実行部438は、液晶ライトバルブ300上の目標形成領域WLt内に歪み画像が形成されるように、原画像データを補正して、補正済み画像データを生成する。
なお、ステップS114における補正は、ステップS110で得られた変換式(式(2))を用いて行われる。具体的には、目標表示領域WStに原画像データによって表される原画像が存在すると共に、目標形成領域WLtに補正済み画像データによって表される歪み画像が形成されると想定する。そして、変換式(式(2))に従って、原画像内の注目画素に対応する歪み画像内の画素を決定し、決定された対応画素に、注目画素の画素値が割り当てられる。なお、この際、適宜、補間処理が行われることが好ましい。
画像処理部420は、歪み補正部430によって生成された補正済み画像データを液晶ライトバルブ300に供給し、この結果、スクリーン上の目標表示領域WStには正画像が表示される。
以上説明したように、本実施例では、投写光学系の位置を変更可能なプロジェクタが利用されている。また、本実施例では、基準表示領域WSsと基準形成領域WLsとの関係に基づいて決定された変換式(式(2))を利用して、目標表示領域WStに対応する目標形成領域WLtが決定されている。そして、目標形成領域WLtに歪み画像が形成されるように、原画像データが補正されて補正済み画像データが生成される。すなわち、本実施例では、投写光学系のシフト位置およびズーム位置に基づいて決定される目標表示領域WStを考慮して、補正済み画像データが生成されるため、スクリーン上に表示される画像の歪みを精度よく補正することができる。
A−4.第1実施例の変形例:
図9(B)では、目標形成領域WLtは、液晶ライトバルブ300内に収まっているが、液晶ライトバルブ内に収まらない場合も発生し得る。ここでは、この場合の処理について説明する。ただし、以下では、比較のため、目標形成領域が液晶ライトバルブ300内に収まる場合の処理について先行して説明する。また、以下では、説明の便宜上、パン角θが0度の場合(図2参照)を想定して説明する。
図10は、目標形成領域が液晶ライトバルブ内に収まる場合の処理を示す説明図である。図10(A)は、基準表示領域WSs1内の目標表示領域WSt1を示しており、図10(B)は、基準形成領域WLs1内の目標形成領域WLt1を示している。
図10(B)では、液晶ライトバルブ300は、目標形成領域WLt1を包含している。このため、第1実施例で説明したように、液晶ライトバルブ300内の目標形成領域WLt1に歪み画像を形成すれば、図10(A)に示す目標表示領域WSt1に正画像が表示される。
なお、図10(A)において、基準表示領域WSs1の外側に破線で示された領域は、仮想液晶ライトバルブVL1に矩形画像が表示された場合にスクリーン上に表示される画像の表示領域を示しており、該画像は上側に膨らんでいる。
図11は、目標形成領域が液晶ライトバルブ内に収まらない場合の第1の処理を示す説明図である。図11(A−1),(A−2)は、それぞれ基準表示領域WSs1,WSs1’内の目標表示領域WSt2,WSt2’を示しており、図11(B−1),(B−2)は、それぞれ基準形成領域WLs1,WLs1’内の目標形成領域WLt2,WLt2’を示している。
図10(A)と図11(A−1)とを比較して分かるように、図11(A−1)の目標表示領域WSt2’は、図10(A)の目標表示領域WSt2よりも上側に位置している。すなわち、図11(A−1)と図10(A)とは、投写光学系340のシフト位置が異なる場合を示している。このとき、図11(B−1)に示すように、液晶ライトバルブ300は、目標形成領域WLt2の下側部分を包含していない。このため、液晶ライトバルブ300内の目標形成領域WLt2に歪み画像を形成すると、図11(A−1)に示す目標表示領域WSt2には、完全な画像は表示されず、下側部分を欠く不完全な画像が表示される。
そこで、第1の処理では、図11(B−2)に示すように、仮想液晶ライトバルブVL1における基準形成領域WLs1’の位置が上側に変更されている。換言すれば、液晶ライトバルブ300に対する基準形成領域WLs1’の位置が変更されている。こうすれば、液晶ライトバルブ300内に目標形成領域WLt2’が包含され、この結果、図11(A−2)に示す目標表示領域WSt2’に完全な画像が表示される。ただし、図11(B−2)では基準形成領域WLs1’の位置が上側に変更されているため、図11(A−2)に示すように、基準表示領域WSs1’の位置が図11(A−1)に示す基準表示領域WSs1の位置よりも上側に変更されている。この結果、図11(A−2)に示すように、目標表示領域WSt2’が図11(A−1)に示す目標表示領域WSt2の位置よりも上側に変更されている。
ただし、図11(B−2)では、基準形成領域WLs1’の位置が変更されており、図11(B−2)の基準形成領域WLs1’の形状は、図11(A−2)の基準形成領域WLs1の形状と異なる。具体的には、図11(B−2)の基準形成領域WLs1’の形状は、ステップS110で得られた変換式(式(2))を利用して、図11(A−2)の基準表示領域WSs1’を射影変換することによって得られる形状である。また、図11(B−2)の目標形成領域WLt2’の形状は、ステップS110で得られた変換式(式(2))を利用して、図11(A−2)の目標表示領域WSt2’を射影変換することによって得られる形状である。
上記の説明から分かるように、第1の処理を実行する場合には、実際には、目標表示領域WSt2の位置を変更して、変更後の目標表示領域WSt2’に対応する目標形成領域WLt2’が液晶ライトバルブ300に収まるようにすればよく、変更後の基準形成領域WLs1’を求める必要はない。すなわち、第1の処理では、ステップS112で、目標形成領域決定部436は、目標形成領域WLt2が液晶ライトバルブ300内に収まらないと判断すると、目標表示領域WSt2の位置を上側に変更する。そして、目標形成領域決定部436は、ステップS110において基準表示領域WSs1と基準形成領域WLs1との関係に基づいて得られた変換式(式(2))を利用して、変更後の目標表示領域WSt2に対応する新たな目標形成領域を決定する。
なお、目標形成領域が液晶ライトバルブ300内に収まるか否かは、XY座標系における液晶ライトバルブ300の座標と、目標形成領域の座標と、を比較することによって決定可能である。
図12は、目標形成領域が液晶ライトバルブ内に収まらない場合の第2の処理を示す説明図である。図12(A−1),(A−2)は、基準表示領域WSs1内における目標表示領域WSt2を示しており、図12(B−1),(B−2)は、基準形成領域WLs1内における目標形成領域WLt2を示している。なお、図12(A−1),(B−1)は、図11(A−1),(B−1)と同じである。
図11(A−1),(B−1)で説明したように、図12(B−1)では、液晶ライトバルブ300は、目標形成領域WLt2の下側部分を包含していない。このため、液晶ライトバルブ300内の目標形成領域WLt2に歪み画像を形成すると、図12(A−1)に示す目標表示領域WSt2には、完全な画像は表示されず、下側部分を欠く不完全な画像が表示される。
そこで、第2の処理では、図12(B−2)に示すように、液晶ライトバルブ300内における目標形成領域WLt2の位置が上側に変更されている。換言すれば、仮想液晶ライトバルブVL1内における液晶ライトバルブ300の位置が下側に変更されている。こうすれば、液晶ライトバルブ300内に目標形成領域WLt2が包含される。ただし、液晶ライトバルブ300内における目標形成領域WLt2の位置を変更するのみでは、目標表示領域が上側に変更されてしまう。このため、第2の処理では、投写光学系のシフト位置を下側に移動させることによって、図12(B−2)に示す目標表示領域WSt2に正画像を表示させている。
なお、図12(B−2)では、図11(B−2)と異なり、基準形成領域WLs1の位置は変更されておらず、図12(B−1),(B−2)の目標形成領域WLt2の形状は、同一である。このため、第2の処理が実行される場合には、第1の処理が実行される場合と異なり、目標形成領域を再度求める必要はない。すなわち、第2の処理では、ステップS112で、目標形成領域決定部436は、目標形成領域WLt2が液晶ライトバルブ300内に収まらないと判断すると、液晶ライトバルブ300内における目標形成領域WLt2の位置を上側に変更する。さらに、目標形成領域決定部436は、投写光学系調整部350に、投写光学系340のシフト位置を下側に変更させる。この説明から分かるように、第2の処理における投写光学系調整部350は、本発明におけるアクチュエータに相当する。
B.第2実施例:
B−1.プロジェクタの構成:
図13は、第2実施例におけるプロジェクタPJBの構成を示すブロック図である。図13は、図1とほぼ同じであるが、画像処理部420B(より具体的には、歪み補正部430B)が変更されている。また、本実施例では、図1の投写光学系調整部350とシフト位置検出部362とズーム位置検出部364とに代えて、設定用メモリ440が設けられている。
設定用メモリ440は、液晶ライトバルブ300に形成されるべき歪み画像の位置および倍率を示す設定値が格納されている。なお、液晶ライトバルブに形成されるべき歪み画像の位置および倍率によって、スクリーン上に表示されるべき正画像の位置および倍率が特定される。位置の設定値は、例えば、液晶ライトバルブ内における歪み画像の所定の位置からの移動方向および移動量で表される。また、本実施例では、倍率の設定値として、1未満の値が想定されている。歪み画像の位置および倍率は、例えば、ユーザによる操作部510の操作に応じて設定され、設定用メモリ440内に格納される。
B−2.スクリーン上に表示される画像の歪み:
あおり投写によってスクリーン上に画像が表示される場合に、スクリーン上に正画像が表示されるように液晶ライトバルブに歪み画像を形成した後に、液晶ライトバルブに形成された歪み画像の形成領域を変更すると、具体的には、液晶ライトバルブにおける歪み画像の位置や倍率を変更すると、スクリーン上に表示される画像は歪んでしまう。これは、液晶ライトバルブにおける歪み画像の形成領域の変更に伴って、スクリーン上における画像の表示領域が変更されるためである。
図14は、液晶ライトバルブに形成された画像と、該画像の位置に応じてスクリーン上に表示される画像と、を示す説明図である。液晶ライトバルブ300の中央位置に図14(A)に示す台形状の歪み画像LP3を形成すると、スクリーン上には図14(B)に示す画像SP3が表示される。そして、液晶ライトバルブ300に形成された歪み画像LP3の形状を変更せずに、図14(A)に示すように液晶ライトバルブ300内の異なる位置に歪み画像LP3a〜LP3dを形成すると、図14(B)に示すようにスクリーン上に表示される画像SP3a〜SP3dの位置が変更される。このとき、画像SP3a〜SP3dの形状は変わってしまう。例えば、液晶ライトバルブ300内の右側の位置に歪み画像LP3aを形成すると、スクリーン上では右側に延びた歪み画像SP3aが表示される。
図15は、液晶ライトバルブに形成された画像と、該画像の倍率に応じてスクリーン上に表示される画像と、を示す説明図である。液晶ライトバルブ300に図15(A)に示す中間の倍率を有する台形状の歪み画像LP4を形成すると、スクリーン上には図15(B)に示す画像SP4が表示される。そして、液晶ライトバルブ300に形成された歪み画像LP4の形状が相似に保たれたまま、図15(A)に示すように異なる倍率(サイズ)で歪み画像LP4a,LP4b形成すると、図15(B)に示すようにスクリーン上に表示される画像SP4a,SP4bのサイズが変更される。このとき、画像SP4a,SP4bの形状は変わってしまう。例えば、液晶ライトバルブ300に比較的大きな倍率を有する歪み画像LP4bを形成すると、スクリーン上では上側に膨らんだ画像SP4bが表示される。
上記のように、液晶ライトバルブ300に形成される歪み画像の位置や倍率を変更することによって、スクリーン上における画像の表示領域が変更されると、スクリーン上に表示される画像の形状は変わってしまう。
しかしながら、従来では、液晶ライトバルブ300上に形成される歪み画像の形状を決定する際に、該歪み画像の位置や倍率は考慮されていなかった。換言すれば、従来では、スクリーン上における画像の表示領域は考慮されていなかった。このため、従来では、スクリーン上に正しいアスペクト比を有する矩形画像(正画像)を表示することは困難であった。
そこで、本実施例では、スクリーン上における画像の表示領域を考慮して、すなわち、液晶ライトバルブに形成される歪み画像の位置や倍率を考慮して、液晶ライトバルブに形成される歪み画像の形状を補正している。
B−3.画像歪みの補正:
図16は、スクリーン上に表示される画像の歪みを補正するための手順を示すフローチャートである。図16の処理は、第1実施例(図5)と同様に、歪み補正部430Bによって実行され、例えば、ユーザが操作部510を操作することによって歪み補正処理の実行が指示されたときに、開始される。
ステップS202では、目標表示領域決定部432Bは、液晶ライトバルブに形成されるべき歪み画像の位置および倍率を取得する。具体的には、目標表示領域決定部432Bは、設定用メモリ440に格納された歪み画像の形成位置を示す設定値(現行値)を読み出すと共に、歪み画像の形成倍率を示す設定値(現行値)を読み出す。
ステップS204では、目標表示領域決定部432Bは、ステップS104(図5)と同様に、ステップS202で取得した歪み画像の位置および倍率の設定値(現行値)に基づいて、スクリーン上に表示されるべき画像の目標となる表示領域(目標表示領域)を決定する。
図17は、目標表示領域WSBtを示す説明図である。図17では、目標表示領域WSBtを包含する基準表示領域WSBsも図示されている。基準表示領域WSBsは、液晶ライトバルブ内の歪み画像の位置および倍率を変更可能な範囲内で変更したときに画像が表示され得る領域である。なお、基準表示領域WSBsのサイズは、プロジェクタの投写角度と無関係に設定され、プロジェクタのチルト角φおよびパン角θが0度である場合に得られるサイズである。本実施例では、基準表示領域WSBsは、歪み画像の位置および倍率の変更可能な範囲に基づいて予め準備されている。ステップS204では、液晶ライトバルブ内に形成すべき歪み画像の位置および倍率の現行値に基づいて、基準表示領域WSBs内における目標表示領域WSBtが決定される。この説明から分かるように、基準表示領域WSBsは、液晶ライトバルブ300内の歪み画像の変更可能な範囲内の各位置と各倍率とに対応する各目標表示領域を包含する領域である。
なお、基準表示領域WSBsと目標表示領域WSBtとは、矩形形状を有している。基準表示領域WSBsのアスペクト比および目標表示領域WStのアスペクト比は、液晶ライトバルブ300のアスペクト比(本実施例では、4:3)と同じである。
ステップS206(図16)では、基準形成領域決定部434Bは、ステップS106(図5)と同様に、プロジェクタの投写角度を取得する。
ステップS208では、基準形成領域決定部434Bは、ステップS108(図5)と同様に、ステップS206で取得した投写角度に基づいて、基準表示領域WSsに対応する基準形成領域を決定する。
図18は、基準形成領域WLBsを示す説明図である。基準形成領域WLBsは、図17に示す基準表示領域WSBsに正しいアスペクト比を有する矩形画像(正画像)を表示する場合に、液晶ライトバルブ上に形成されるべき仮想の歪み画像の形成領域である。ただし、本実施例では、第1実施例と異なり、基準形成領域WLBsは、液晶ライトバルブ300よりも小さい。すなわち、ステップS208では、実際の液晶ライトバルブ300上における基準形成領域WLBsが決定されている。なお、本実施例でも、基準形成領域WLBsは、第1実施例と同様に、基準形成領域決定部434Bに備えられたテーブルTBBを利用して決定されている。
ステップS210(図16)では、目標形成領域決定部436Bは、ステップS110(図5)と同様に、基準表示領域WSBsと基準形成領域WLBsとの対応関係に基づいて、射影変換を行うための変換式を決定する。なお、変換式(式(2)参照)は、基準表示領域WSBsの4隅の点の座標と、基準形成領域WLBsの4隅の点の座標と、を用いて求められる。
ステップS212では、目標形成領域決定部436Bは、ステップS112(図5)と同様に、ステップS210で決定された得られた変換式を用いて、目標表示領域WSBtに対応する目標形成領域を求める。
図19は、目標表示領域WSBtと目標形成領域WLBtとを示す説明図である。図19(A)では、基準表示領域WSBs内の目標表示領域WSBtが示されている。図19(B)では、基準形成領域WLBs内の目標形成領域WLBtが、液晶ライトバルブ300と共に示されている。図19(B)に示す液晶ライトバルブ300内の目標形成領域WLBtに歪み画像を形成すれば、図19(A)に示す目標表示領域WSBtに正画像が表示される。
ステップS214(図16)では、補正実行部438Bは、ステップS114(図5)と同様に、液晶ライトバルブ300上の目標形成領域WLBt内に歪み画像が形成されるように、原画像データを補正して、補正済み画像データを生成する。
画像処理部420Bは、歪み補正部430Bによって生成された補正済み画像データを液晶ライトバルブ300に供給し、この結果、スクリーン上の目標表示領域WSBtには正画像が表示される。
以上説明したように、本実施例では、液晶ライトバルブに形成されるべき歪み画像の位置および倍率を変更可能なプロジェクタが利用されている。本実施例では、基準表示領域WSBsと基準形成領域WLBsとの関係に基づいて決定された変換式(式(2))を利用して、目標表示領域WSBtに対応する目標形成領域WLBtが決定されている。そして、目標形成領域WLBtに歪み画像が形成されるように、原画像データが補正されて補正済み画像データが生成される。すなわち、本実施例では、液晶ライトバルブにおける歪み画像の位置および倍率に基づいて決定される目標表示領域WStを考慮して、補正済み画像データが生成されるため、スクリーン上に表示される画像の歪みを精度よく補正することができる。
なお、第1実施例の変形例では、目標形成領域が液晶ライトバルブ300内に収まらない場合の処理について説明したが、本実施例では、第1実施例の仮想液晶ライトバルブVLに代えて実際の液晶ライトバルブ300が利用されているため、上記の問題は発生しない。
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)第1実施例では、投写光学系340のシフト位置およびズーム位置のみに応じて目標表示領域が決定されているが、これに加えて、第2実施例のように、液晶ライトバルブ300に形成されるべき歪み画像の位置および倍率に応じて目標表示領域が決定されるようにしてもよい。
なお、上記の場合には、基準表示領域は、第1実施例と同じ領域WSsに設定されればよい。また、目標表示領域は、投写光学系のシフト位置およびズーム位置と、歪み画像の位置および倍率と、に応じて、第1実施例の領域WSt内の一部の領域に設定されればよい。さらに、基準形成領域は、第1実施例と同じ領域WLsに設定されればよい。また、目標形成領域は、基準表示領域と基準形成領域との関係に基づいて、第1実施例の領域WLt内の一部の領域に決定されればよい。
(2)第1実施例では、ステップS112において目標形成領域WLtが求められているが、目標形成領域WLtは独立して求められなくてもよい。すなわち、補正実行部438Bは、ステップS114において式(2)の変換式を利用して、目標表示領域に対応する液晶ライトバルブ内の領域(目標形成領域)に歪み画像が形成されるように、原画像データを補正して補正済みデータを生成すればよい。ただし、目標形成領域決定部436が目標形成領域WLtを独立して求めるようにすれば、第1実施例の変形例で説明したように、補正済み画像データを生成する前に、液晶ライトバルブ300内に目標形成領域が収まるか否かを判断することができるという利点がある。なお、第2実施例においても、上記と同様に、目標形成領域WLBtは独立して求められなくてもよい。
一般には、補正実行部は、基準表示領域と基準形成領域との関係に基づいて定まる、目標表示領域に対応する目標形成領域に歪み画像が形成されるように、与えられた原画像データを補正して、画像形成部に供給されるべき補正済み画像データを生成すればよい。
(3)上記実施例では、プロジェクタPJ,PJBは、歪み補正部430,430Bを備えており、本発明における画像処理装置およびプロジェクタに相当する。しかしながら、該歪み補正部は、プロジェクタとは異なるパーソナルコンピュータに設けられていてもよい。この場合には、該コンピュータが本発明における画像処理装置に相当する。
(4)上記実施例では、プロジェクタは、液晶ライトバルブに代えて、DMD(ディジタル・マイクロミラー・デバイス)(TI社の商標)などのマイクロミラー型光変調装置を備えていてもよい。あるいは、プロジェクタは、高輝度ブラウン管や、プラズマディスプレイパネル、エレクトロルミネッセンスディスプレイパネル、発光ダイオード型ディスプレイパネル、フィールドエミッションディスプレイパネルなどを備えていてもよい。このように、画像形成部としては、非自発光型の装置や、自発光型の装置を用いることができる。
(5)上記実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
第1実施例におけるプロジェクタPJの構成を示すブロック図である。 プロジェクタPJの投写角度を示す説明図である。 液晶ライトバルブに形成された画像と、投写光学系のシフト位置に応じてスクリーン上に表示される画像と、を示す説明図である。 液晶ライトバルブに形成された画像と、投写光学系のズーム位置に応じてスクリーン上に表示される画像と、を示す説明図である。 スクリーン上に表示される画像の歪みを補正するための手順を示すフローチャートである。 目標表示領域WStを示す説明図である。 基準形成領域WLsを示す説明図である。 基準表示領域WSsと基準形成領域WLsとを示す説明図である。 目標表示領域WStと目標形成領域WLtとを示す説明図である。 目標形成領域が液晶ライトバルブ内に収まる場合の処理を示す説明図である。 目標形成領域が液晶ライトバルブ内に収まらない場合の第1の処理を示す説明図である。 目標形成領域が液晶ライトバルブ内に収まらない場合の第2の処理を示す説明図である。 第2実施例におけるプロジェクタPJBの構成を示すブロック図である。 液晶ライトバルブに形成された画像と、該画像の位置に応じてスクリーン上に表示される画像と、を示す説明図である。 液晶ライトバルブに形成された画像と、該画像の倍率に応じてスクリーン上に表示される画像と、を示す説明図である。 スクリーン上に表示される画像の歪みを補正するための手順を示すフローチャートである。 目標表示領域WSBtを示す説明図である。 基準形成領域WLBsを示す説明図である。 目標表示領域WSBtと目標形成領域WLBtとを示す説明図である。
符号の説明
100…照明光学系
110…光源ランプ駆動部
300…液晶ライトバルブ
310…液晶ライトバルブ駆動部
340…投写光学系
350…投写光学系調整部
362…シフト位置検出部
364…ズーム位置検出部
400…CPU
410…画像入力部
420…画像処理部
430…歪み補正部
432…目標表示領域決定部
434…基準形成領域決定部
436…目標形成領域決定部
438…補正実行部
440…設定用メモリ
510…操作部
520…リモコンIF部
MC…メモリカード
PJ…プロジェクタ
RC…リモコン
SC…スクリーン
TB…テーブル
VL…仮想液晶ライトバルブ
WLs…基準形成領域
WLt…目標形成領域
WSs…基準表示領域
WSt…目標表示領域
θ…パン角
φ…チルト角

Claims (11)

  1. 画像を表す光を射出する画像形成部と、前記射出された光を投写面上に投写する投写光学系と、を備えるプロジェクタのための画像処理装置であって、
    前記投写光学系を制御するためのパラメータを含む1以上のパラメータであって前記投写面上に表示されるべき歪みのない画像の目標となる目標表示領域を決定するためのパラメータの現行値に基づいて、前記投写面上の基準となる基準表示領域内における前記目標表示領域を決定する目標表示領域決定部であって、前記基準表示領域は、前記パラメータの許容範囲内の各値に応じて定められる目標表示領域を包含する領域である、前記目標表示領域決定部と、
    前記投写面に対する前記プロジェクタの投写角度に関する投写角度情報に基づいて、前記基準表示領域に対応する基準形成領域を決定する基準形成領域決定部であって、前記基準形成領域は、前記基準表示領域に歪みのない画像を表示する場合に前記画像形成部に形成されるべき仮想の歪み画像の形成領域である、前記基準形成領域決定部と、
    前記目標表示領域に対応する目標形成領域であって、前記目標表示領域に歪みのない画像を表示する場合に前記画像形成部に形成されるべき目標の歪み画像の形成領域である前記目標形成領域を、前記基準表示領域と前記基準形成領域との関係に基づいて決定する目標形成領域決定部と、
    前記目標形成領域に、前記目標歪み画像が形成されるように、与えられた原画像データを補正して、前記画像形成部に供給されるべき補正済み画像データを生成する補正実行部と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1記載の画像処理装置であって、
    前記パラメータは、前記画像形成部の画像形成面の中心を通る軸に直交する方向における前記投写光学系の配置を示す前記投写光学系のシフト位置を含む、画像処理装置。
  3. 請求項1または2記載の画像処理装置であって、
    前記パラメータは、前記画像形成部の画像形成面の中心を通る軸に平行な方向における前記投写光学系の配置を示す前記投写光学液のズーム位置を含む、画像処理装置。
  4. 請求項記載の画像処理装置であって、
    前記画像形成部内に前記目標形成領域が収まらない場合には、
    前記目標形成領域決定部は、前記画像形成部内に前記目標形成領域が収まるように、前記目標表示領域の位置を変更し、前記基準表示領域と前記基準形成領域との関係に基づいて、前記変更後の前記目標表示領域に対応する新たな前記目標形成領域を決定する、画像処理装置。
  5. 請求項記載の画像処理装置であって、
    前記プロジェクタには、さらに、前記投写光学系のシフト位置を変更するためのアクチュエータが備えられており、
    前記画像形成部内に前記目標形成領域が収まらない場合には、
    前記目標形成領域決定部は、前記画像形成部に前記目標形成領域が収まるように、前記目標形成領域の位置を変更し、前記アクチュエータに、前記目標表示領域に画像が表示されるように、前記投写光学系のシフト位置を変更させる、画像処理装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記パラメータは、前記画像形成部を制御するためのパラメータであって、前記画像形成部に形成されるべき前記目標歪み画像の位置を表すパラメータを含む、画像処理装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記パラメータは、前記画像形成部を制御するためのパラメータであって、前記画像形成部に形成されるべき前記目標歪み画像の倍率を表すパラメータを含む、画像処理装置。
  8. プロジェクタであって、
    請求項1ないし7のいずれかに記載の画像処理装置と、
    前記画像形成部と、
    前記投写光学系と、
    を備える、プロジェクタ。
  9. 画像を表す光を射出する画像形成部と、前記射出された光を投写面上に投写する投写光学系と、を備えるプロジェクタのための画像処理方法であって、
    (a)前記投写光学系を制御するためのパラメータを含む1以上のパラメータであって前記投写面上に表示されるべき歪みのない画像の目標となる目標表示領域を決定するためのパラメータの現行値に基づいて、前記投写面上の基準となる基準表示領域内における前記目標表示領域を決定する工程であって、前記基準表示領域は、前記パラメータの許容範囲内の各値に応じて定められる目標表示領域を包含する領域である、前記工程と、
    (b)前記投写面に対する前記プロジェクタの投写角度に関する投写角度情報に基づいて、前記基準表示領域に対応する基準形成領域を決定する工程であって、前記基準形成領域は、前記基準表示領域に歪みのない画像を表示する場合に前記画像形成部に形成されるべき仮想の歪み画像の形成領域である、前記工程と、
    (c)前記目標表示領域に対応する目標形成領域であって、前記目標表示領域に歪みのない画像を表示する場合に前記画像形成部に形成されるべき目標の歪み画像の形成領域である前記目標形成領域を、前記基準表示領域と前記基準形成領域との関係に基づいて決定する工程と、
    (d)前記目標形成領域に、前記目標歪み画像が形成されるように、与えられた原画像データを補正して、前記画像形成部に供給されるべき補正済み画像データを生成する工程と、
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
  10. 画像を表す光を射出する画像形成部と、前記射出された光を投写面上に投写する投写光学系と、を備えるプロジェクタのための画像処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、
    前記投写光学系を制御するためのパラメータを含む1以上のパラメータであって前記投写面上に表示されるべき歪みのない画像の目標となる目標表示領域を決定するためのパラメータの現行値に基づいて、前記投写面上の基準となる基準表示領域内における前記目標表示領域を決定する目標表示領域決定機能であって、前記基準表示領域は、前記パラメータの許容範囲内の各値に応じて定められる目標表示領域を包含する領域である、前記目標表示領域決定機能と、
    前記投写面に対する前記プロジェクタの投写角度に関する投写角度情報に基づいて、前記基準表示領域に対応する基準形成領域を決定する基準形成領域決定機能であって、前記基準形成領域は、前記基準表示領域に歪みのない画像を表示する場合に前記画像形成部に形成されるべき仮想の歪み画像の形成領域である、前記基準形成領域決定機能と、
    前記目標表示領域に対応する目標形成領域であって、前記目標表示領域に歪みのない画像を表示する場合に前記画像形成部に形成されるべき目標の歪み画像の形成領域である前記目標形成領域を、前記基準表示領域と前記基準形成領域との関係に基づいて決定する目標形成領域決定機能と、
    前記目標形成領域に、前記目標歪み画像が形成されるように、与えられた原画像データを補正して、前記画像形成部に供給されるべき補正済み画像データを生成する補正実行機能と、
    を含むことを特徴とするコンピュータプログラム。
  11. 請求項10記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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