JP4362503B2 - 作業車の姿勢制御装置 - Google Patents
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Description
前記走行装置に対する車体の傾斜姿勢を傾斜角変更方向一方側へ変更させる一方側姿勢変更指令及び前記傾斜角変更方向他方側へ変更させる他方側姿勢変更指令を選択的に指令する手動操作式の姿勢変更指令手段が備えられ、
前記姿勢制御手段が、前記姿勢変更制御を実行する自動制御モードと、手動操作にて前記姿勢変更操作手段を作動させる手動操作モードとに切り換え自在に構成され、
前記姿勢制御手段が、前記自動制御モードにおける前記姿勢変更制御の実行中において、前記姿勢変更指令手段にて前記一方側姿勢変更指令又は前記他方側姿勢変更指令が指令されると、その指令に基づいて前記走行装置に対する車体の傾斜姿勢を傾斜角変更方向一方側又は他方側へ変更すべく前記姿勢変更操作手段の作動を制御し、且つ、前記姿勢変更指令手段による前記一方側姿勢変更指令又は前記他方側姿勢変更指令の指令が終了すると、その終了時において前記傾斜角検出手段にて検出される車体の水平基準面に対する傾斜角を前記目標傾斜角として設定し、その後はその設定した目標傾斜角に基づいて前記姿勢変更操作手段の作動を制御するように構成され、
前記姿勢制御手段が、前記手動操作モードにおいて、前記姿勢変更指令手段にて前記一方側姿勢変更指令又は前記他方側姿勢変更指令が指令されると、その指令に基づいて前記走行装置に対する車体の傾斜姿勢を傾斜角変更方向一方側又は他方側へ変更すべく前記姿勢変更操作手段を作動させ、前記姿勢変更指令手段による前記一方側姿勢変更指令又は前記他方側姿勢変更指令の指令が終了すると、前記姿勢変更操作手段の作動を停止させるように構成され、
前記自動制御モードにおいて前記目標傾斜角を設定する前記姿勢変更指令手段が、前記手動操作モードにおいて車体の傾斜姿勢を変更する手動操作式の傾斜姿勢変更指令手段に兼用構成されている点にある。
また、第1特徴構成によれば、自動制御モードでは、車体の水平基準面に対する傾斜角を目標傾斜角に維持するように自動制御することができ、手動操作モードでは、手動操作によって車体の傾斜姿勢を所望の傾斜姿勢にさせることができ、作業状況に応じて異なるモードに切り換えることができて、使い勝手がよいものとなる。
従って、第4特徴構成によれば、操作の煩わしさの少ない状態で、車体の傾斜姿勢の変更を行うことができる。
本発明の第6特徴構成は、第1特徴構成〜第5特徴構成のいずれかに加えて、前記姿勢制御手段が前記手動操作モードから前記自動制御モードに切り換わると、前記目標傾斜角が、前記水平基準面に対する傾斜角が零となる初期値に初期設定されるように構成されている点にある。
図1に示すように、コンバインは、左右一対のクローラ式の走行装置1L,1R、刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置3、脱穀された穀粒を貯留する穀粒タンク4、搭乗運転部2等を備えた車体Vに対して、稲や麦等の植立穀稈を刈り取って脱穀装置3に供給する刈取部10を昇降自在に備えて構成されている。
先ず、左右の走行装置1L,1Rの車体Vへの取付構造を説明する。尚、左右の走行装置1L,1Rは夫々同一構成であるから、そのうち左側の走行装置1Lについて以下に説明し、右側の走行装置1Rについてはその説明を省略する。
一方、前後ベルクランク17a,17bの夫々の上方側端部には、夫々、油圧シリンダC2,C3のシリンダロッドが連動連結されている。前記各油圧シリンダC2,C3のシリンダ本体側は主フレーム11における横フレーム部分に枢支連結されており、前記各油圧シリンダC2,C3は夫々複動型の油圧シリンダにて構成されている。
また、前記下限基準姿勢にある状態から、左前シリンダC2をそのままの状態に維持しながら左後シリンダC3を伸長作動させると、図4に示すように、車体Vの後部側を接地部に対して離間する方向に姿勢変更(後上昇操作)することになる。
又、前記下限基準姿勢にある状態から、左前シリンダC2を短縮作動させ、且つ、左後シリンダC3を伸長作動させると、図5に示すように、車体Vが接地部に対して平行姿勢のまま離間する方向に姿勢変更(上昇操作)することになる。
すなわち、図7に示すように、車体Vに固定された角型の容器41の内部に、シリコンオイル等からなる所定粘度の液体42が入れられるとともに、同一形状の金属板を同一間隔で平行に立設した一対の検出電極43が傾斜角検出方向(図7において左右方向)に間隔をあけて容器41に固定される状態で2組配置されている。そして、液体42が重力により初期姿勢(液面水平状態)に復帰しているときに、車体Vが傾斜していない状態では、2組の検出電極43が同一漬浸状態(図7の状態)になり、車体Vが傾斜している状態では、2組の検出電極43の漬浸状態が異なり、その各検出電極43の静電容量を計測してその計測値の差(車体Vが傾斜していない状態ではゼロである)を傾斜角情報に対応する検出値に変換する変換回路部44が備えられている。
すなわち、前記手動による姿勢変更操作の指令が、右傾斜スイッチ61による右下げ指令であれば、機体右側に位置する前後のストロークセンサ20、21の検出情報に基づいて、右前シリンダ4及び右後シリンダC5のいずれかが下限位置に操作されているか否かを判断し、両シリンダC4,C5がいずれも下限位置に操作されていなければ、いずれかが下限位置に達するまで、右前シリンダ4を伸長作動させ且つ右後シリンダC5を短縮作動させる。右前シリンダ4及び右後シリンダC5のいずれかが下限位置に操作されれば、次に、機体左側に位置する前後のストロークセンサ18,19の検出情報に基づいて、左前シリンダC2及び左後シリンダC3のいずれかが上限位置に操作されているか否かを判断し、両シリンダC2,C3がいずれも下限位置に操作されていなければ、いずれかが上限位置に達するまで、左前シリンダC2を短縮作動させ且つ左後シリンダC3を伸長作動させる。
すなわち、右傾斜スイッチ61による右下げ指令があれば、ローリング制御の場合と同様に、右前シリンダ4及び右後シリンダC5のいずれかが下限位置に操作されていなければ、いずれかが下限位置に達するまで、右前シリンダ4を伸長作動させ且つ右後シリンダC5を短縮作動させる。右前シリンダ4及び右後シリンダC5のいずれかが下限位置に操作されれば、次に、左前シリンダC2及び左後シリンダC3のいずれかが上限位置に操作されていなければ、いずれかが上限位置に達するまで、左前シリンダC2を短縮作動させ且つ左後シリンダC3を伸長作動させる。
以下、別実施形態を列記する。
23 傾斜角検出手段
60,61 姿勢変更指令手段
62 水平用目標傾斜角指令手段
100 姿勢変更操作手段
400 姿勢制御手段
C2,C3,C4,C5 駆動手段
V 車体
Claims (7)
- 走行装置に対する車体の傾斜姿勢を変更操作自在な姿勢変更操作手段と、車体の水平基準面に対する傾斜角を検出する傾斜角検出手段と、前記傾斜角検出手段の検出情報に基づいて、車体の水平基準面に対する傾斜角が目標傾斜角に維持されるように前記姿勢変更操作手段の作動を制御する姿勢変更制御を実行する姿勢制御手段とが備えられている作業車の姿勢制御装置であって、
前記走行装置に対する車体の傾斜姿勢を傾斜角変更方向一方側へ変更させる一方側姿勢変更指令及び前記傾斜角変更方向他方側へ変更させる他方側姿勢変更指令を選択的に指令する手動操作式の姿勢変更指令手段が備えられ、
前記姿勢制御手段が、前記姿勢変更制御を実行する自動制御モードと、手動操作にて前記姿勢変更操作手段を作動させる手動操作モードとに切り換え自在に構成され、
前記姿勢制御手段が、前記自動制御モードにおける前記姿勢変更制御の実行中において、前記姿勢変更指令手段にて前記一方側姿勢変更指令又は前記他方側姿勢変更指令が指令されると、その指令に基づいて前記走行装置に対する車体の傾斜姿勢を傾斜角変更方向一方側又は他方側へ変更すべく前記姿勢変更操作手段の作動を制御し、且つ、前記姿勢変更指令手段による前記一方側姿勢変更指令又は前記他方側姿勢変更指令の指令が終了すると、その終了時において前記傾斜角検出手段にて検出される車体の水平基準面に対する傾斜角を前記目標傾斜角として設定し、その後はその設定した目標傾斜角に基づいて前記姿勢変更操作手段の作動を制御するように構成され、
前記姿勢制御手段が、前記手動操作モードにおいて、前記姿勢変更指令手段にて前記一方側姿勢変更指令又は前記他方側姿勢変更指令が指令されると、その指令に基づいて前記走行装置に対する車体の傾斜姿勢を傾斜角変更方向一方側又は他方側へ変更すべく前記姿勢変更操作手段を作動させ、前記姿勢変更指令手段による前記一方側姿勢変更指令又は前記他方側姿勢変更指令の指令が終了すると、前記姿勢変更操作手段の作動を停止させるように構成され、
前記自動制御モードにおいて前記目標傾斜角を設定する前記姿勢変更指令手段が、前記手動操作モードにおいて車体の傾斜姿勢を変更する手動操作式の傾斜姿勢変更指令手段に兼用構成されている作業車の姿勢制御装置。 - 前記自動制御モードにおいて、前記水平基準面に対する傾斜角が零となる水平姿勢用の目標傾斜角を指令する手動操作式の水平用目標傾斜角指令手段が備えられている請求項1記載の作業車の姿勢制御装置。
- 前記姿勢変更操作手段が、車体における傾斜角変更方向に離れた一端側箇所及び他端側箇所夫々を前記走行装置の接地部に対して昇降自在な複数の駆動手段を備えて構成され、
前記姿勢制御手段が、基準姿勢として、前記一端側箇所及び前記他端側箇所の夫々が前記走行装置の接地部に対する昇降操作範囲の下限位置に変更するように前記複数の駆動手段を作動させるように構成され、
前記水平用目標傾斜角指令手段が、前記手動操作モードにおいて、前記走行装置に対する車体の傾斜姿勢を前記基準姿勢に変更することを指令する手動操作式の基準姿勢指令手段に兼用構成されている請求項2記載の作業車の姿勢制御装置。 - 前記姿勢変更指令手段及び前記水平用目標傾斜角指令手段が、車体の運転部に備えられた操縦用の操作レバーの握り部に手指操作可能に設けられている請求項2又は3記載の作業車の姿勢制御装置。
- 前記姿勢変更指令手段及び前記水平用目標傾斜角指令手段が、前記操作レバーの握り部の上面に集中して配置されている請求項4記載の作業車の姿勢制御装置。
- 前記姿勢制御手段が前記手動操作モードから前記自動制御モードに切り換わると、前記目標傾斜角が、前記水平基準面に対する傾斜角が零となる初期値に初期設定されるように構成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の作業車の姿勢制御装置。
- 前記姿勢変更操作手段が、車体の水平基準面に対する左右傾斜角を変更操作するように構成され、
前記傾斜角検出手段が、車体の水平基準面に対する左右傾斜角を検出するように構成され、
前記姿勢制御手段が、前記姿勢変更制御として、前記傾斜角検出手段の検出情報に基づいて車体の水平基準面に対する左右傾斜角が目標傾斜角に維持されるように前記姿勢変更操作手段の作動を制御するように構成されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の作業車の姿勢制御装置。
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