JP4360266B2 - 放射線診断装置 - Google Patents

放射線診断装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4360266B2
JP4360266B2 JP2004137161A JP2004137161A JP4360266B2 JP 4360266 B2 JP4360266 B2 JP 4360266B2 JP 2004137161 A JP2004137161 A JP 2004137161A JP 2004137161 A JP2004137161 A JP 2004137161A JP 4360266 B2 JP4360266 B2 JP 4360266B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
top plate
tilting
main frame
radiation
angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004137161A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005318922A (ja
Inventor
幸司 吉田
正雄 飯沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP2004137161A priority Critical patent/JP4360266B2/ja
Publication of JP2005318922A publication Critical patent/JP2005318922A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4360266B2 publication Critical patent/JP4360266B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Description

この発明は、放射線撮影の際、放射線撮影の対象である被検体を載置した天板を起倒動させながら、放射線照射手段で被検体に放射線を照射すると共に、2次元放射線検出手段で被検体を透過した放射線を検出する(例えばX線透視撮影装置などの)放射線診断装置に係り、特に、水平状態の天板の高さを調整すると共に、天板の傾斜時の傾斜角度を深くするのに加え、装置の設置スペースの拡大を回避するための技術に関する。
従来、病院等の医療機関で使用されている放射線診断装置として、図7〜図9に示すX線透視撮影装置がそれぞれある。
図7のX線透視撮影装置は、X線透視撮影対象である被検体を載置する天板61と、天板61を天板長手方向や天板短手方向(天板幅方向)に移動可能に保持する主枠部62と、被検体にX線を照射するX線管63と、被検体を透過したX線を検出するイメージインテンシファイア等の2次元X線検出器64を備えていて、矢印raで示すように、天板61を主枠部62ごと起倒動させながら、X線管63から被検体にX線が照射されるのに伴って2次元X線検出器64から出力されるX線検出信号にしたがってX線透視画像が取得される構成とされている(例えば特許文献1を参照。)。この図7の装置の場合、天板61を起倒動させるだけであるので、天板61の駆動機構は簡潔な構造で装置がコンパクトであり、設置時の装置占有面積が少なくて済む。
また、図8に示すX線透視撮影装置は、図7の装置に加え、天板61を起倒動させながら、矢印rbで示すように、天板61を主枠部62ごと天板長手方向に平行移動させられる構成とされている。この図8の装置の場合、天板61を起倒動させながら天板61を主枠部62ごと引き上げる向きに移動させることができる。
さらに、図9のX線透視撮影装置は、図7の装置に加え、天板61の起倒動とは独立に装置全体を、矢印rcで示すように、鉛直方向に移動させられる構成とされている。この図9の装置の場合、水平状態の天板61の高さを調節することができる。
特開2003−334186号公報(第5頁〜第6頁,図4〜図5)
しかしながら、前述した従来の各X線透視撮影装置は、それぞれ、次のような問題がある。
図7の装置の場合、起倒動時の天板61と床との干渉を避ける必要上、水平状態の天板61の高さが、どうしても高くなってしまう。天板61の高さが高いと、往々にして、被検体の乗り降りの際に支障が生じたり、術者が天板61の上の被検体に処置を施す際に支障が出たりする。しかし、水平状態の天板61の高さを低く設定してしまうと、被検体の頭頂側を足先側より低くする天板61の逆傾斜時の傾斜角度を深くできないという別の問題が生じる。幅広い検査に対応するためには深い角度で天板61を逆傾斜させる必要がある。
図8の装置の場合、天板61を主枠部62ごと引き上げる向きに移動させられるので、水平状態の天板61の高さを低く設定できるけれども、天板61の昇降機構がないので、逆に天板61の高さをあげたい場合に対応することができない。最近は、X線透視撮影が多目的に使用されるようになり、天板61の高さをあげる必要がある場合も少なくない。
図9の装置の場合、天板61の起倒動とは独立に装置全体を鉛直方向に移動させる機構を装備しているので、装置が大型化して装置占有面積の増大を伴う結果、装置の設置スペースが拡大してしまうことになる。装置の設置スペースを減らしたい要求が強い昨今、装置の設置スペースが拡大してしまうのは不都合である。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、水平状態の天板の高さの調整ができると共に、天板の傾斜時の傾斜角度を深くとることができるのに加え、装置の設置スペースの拡大を回避することができる放射線診断装置を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明に係る放射線診断装置は、(A)放射線撮影の対象である被検体を載置する天板と、(B)天板に載置されている被検体に放射線を照射する放射線照射手段と、(C)天板に載置されている被検体を透過した放射線を検出する2次元放射線検出手段と、(D)天板を長手方向に向けて起倒動させる天板起倒動手段と、(E)天板と天板起倒動手段との間に介在して天板を天板の表面に対して斜めに交わる斜め交差方向に一定の角度で起倒動とは独立して移動させる天板斜向き移動手段とを備えていることを特徴とするものである。



[作用・効果]請求項1の発明の放射線診断装置の場合、水平状態の天板の高さを調節する際は、もし天板が水平状態でなければ、天板起倒動手段で天板を長手方向に向けて起倒動させて水平状態にしてから、天板斜向き移動手段で天板を高さ調整量に見合う分だけ天板の表面に対して斜めに交わる斜め交差方向に移動させる。天板斜向き移動手段で斜め交差方向に移動させられた天板は鉛直方向に移動した距離だけ高さが変化する。
一方、天板を斜め交差方向に移動させる天板斜向き移動手段は天板と天板起倒動手段との間に介在していて、天板斜向き移動手段による天板の移動は、天板の起倒動には影響を与えないので、天板の水平状態は保たれたままで天板の高さだけが変化する結果、水平状態の天板の高さが調節できる。
請求項1の発明の放射線診断装置の場合、被検体の頭頂側が足先側より低くなるようにする天板の逆傾斜の際は、水平状態の天板が傾斜し始めるのに伴って少なくとも当初は天板斜向き移動手段による天板の移動方向である斜め交差方向と水平方向とのなす角度が大きくなる向きへ天板を天板起倒動手段により起倒動させると共に、天板斜向き移動手段により天板を引き上げる向きに移動させる。天板を逆傾斜させていった時に天板の移動方向である斜め交差方向と水平方向とのなす角度が大きくなると、天板の逆傾斜に伴って天板の起立度が高まるので、天板を引き上げる天板斜向き移動手段による移動によって天板が床から離れる度合いが大きくなると共に、天板の引き上げに伴う天板の水平方向への進出が抑えられる。その結果、天板と床の干渉と装置の設置スペースの拡大を招くことなく、天板を深い角度まで逆傾斜させることができる。
逆に、請求項1の発明の放射線診断装置の場合、被検体の頭頂側が足先側より高くなるようにする天板の正傾斜の際は、水平状態の天板が傾斜し始めるのに伴って少なくとも当初は天板斜向き移動手段による天板の移動方向である斜め交差方向と水平方向とのなす角度が小さくなる向きに天板を天板起倒動手段により起倒動させると共に、天板斜向き移動手段により天板を引き戻す向きに移動させる。即ち、天板の正傾斜の場合、立位状態のような深い角度まで傾斜させることを前提としており、天板は相応の高さまで上昇させておくので、天板が水平方向に大きく進出して装置の設置スペースの拡大を招く恐れがある。しかし、天板の移動方向である斜め交差方向と水平方向とのなす角度が小さくなると、天板の水平度が高まるので、天板の水平方向への進出を抑えるために天板斜向き移動手段による移動で天板を引き戻した時に天板が床に近づく度合いが小さくなる。その結果、天板と床の干渉と装置の設置スペースの拡大を招くことなく、天板を深い角度まで正傾斜させることができる。
加えて、請求項1の発明の放射線診断装置の場合、天板の高さ調整時に天板を斜めに昇降させたり、逆傾斜時に天板を引き上げたり、正傾斜時に天板を引き戻したりする天板斜向き移動手段は、天板と天板起倒動手段の間に介在して天板起倒動手段から先の天板まわりのところだけを移動させれば事足りるので、天板斜向き移動手段を装備したからといって、装置が大型化してしまうようなことはない。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の放射線診断装置において、天板斜向き移動手段は、天板を天板の表面に対して30°〜60°の範囲の角度で斜めに交わる斜め交差方向に移動させるものである。
[作用・効果]請求項2の発明の装置の場合、天板斜向き移動手段は天板の表面に対して30°〜60°の適切な範囲の角度で斜めに交わる斜め交差方向に天板を移動させるので、水平状態の天板の高さを調節する時の天板の昇降と、天板を逆傾斜させる時の天板の引き上げと、天板を正傾斜させる時の天板の引き戻しが、適切に行なわれる。
天板の表面に対して30°未満の角度で斜めに交わる方向に天板を移動させる場合、天板斜向き移動手段による天板の移動に伴って天板の高さが変る度合いが不足する傾向がみられるのに加え、天板を逆傾斜させる時に天板の起立度が不足する傾向がみられる。逆に天板の表面に対して60°超過の角度で斜めに交わる方向に天板を移動させる場合、天板を正傾斜させる時に天板の水平度が不足する傾向がみられる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の放射線診断装置において、天板を少なくとも天板長手方向に移動可能に保持する主枠部を備えていて、天板起倒動手段が主枠部を起倒動させるのに伴って天板が起倒動すると共に、天板斜向き移動手段が主枠部を天板の表面に対して斜めに交わる方向に移動させるのに伴って天板が天板の表面に対して斜めに交わる方向に移動するものである。
[作用・効果]請求項3の発明の装置の場合、天板を保持する主枠部の起倒動と斜め交差方向の移動に伴って、天板の起倒動と斜め交差方向の移動がそれぞれ行なわれると共に、天板が天板長手方向に移動可能に保持されているので、天板の起倒動と斜め交差方向の移動とは独立に天板を長手方向に移動させることができる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の放射線診断装置において、放射線照射手段と2次元放射線検出手段とが、天板を挟んで対向状態となる配置で主枠部に取り付けられているものである。
[作用・効果]請求項4の発明の装置の場合、放射線照射手段と2次元放射線検出手段とが対向状態となる配置で主枠部に取り付けられているので、天板の起倒動や斜め方向の昇降に連動して放射線照射手段と2次元放射線検出手段が対向状態を維持したまま起倒動したり、斜め方向に昇降したりする。
請求項1の発明の放射線診断装置の場合、天板斜向き移動手段で斜め交差方向に移動させられた天板は鉛直方向に移動した距離だけ高さが変化するのに加えて、天板を斜め交差方向に移動させる天板斜向き移動手段は天板と天板起倒動手段の間に介在していて、天板斜向き移動手段による天板の移動は、天板の起倒動には影響を与えないので、天板の水平状態は保たれたままで天板の高さだけが変化する結果、水平状態の天板の高さが調節できる。
また、被検体の頭頂側が足先側より低くなるようにする天板の逆傾斜の際は、水平状態の天板が傾斜し始めるのに伴って少なくとも当初は天板斜向き移動手段による天板の移動方向である斜め交差方向と水平方向とのなす角度が大きくなる向きへ天板を天板起倒動手段により起倒動させると共に、天板斜向き移動手段により天板を引き上げる向きに移動させる。天板を逆傾斜させていった時に天板の移動方向である斜め交差方向と水平方向とのなす角度が大きくなると、天板の逆傾斜に伴って天板の起立度が高まるので、天板を引き上げる天板斜向き移動手段による移動によって天板が床から離れる度合いが大きくなると共に、天板の引き上げに伴う天板の水平方向への進出が抑えられる。その結果、天板と床の干渉と装置の設置スペースの拡大を招くことなく、天板を深い角度まで逆傾斜させることができる。
逆に、被検体の頭頂側が足先側より高くなるようにする天板の正傾斜の際は、水平状態の天板が傾斜し始めるのに伴って少なくとも当初は天板斜向き移動手段による天板の移動方向である斜め交差方向と水平方向とのなす角度が小さくなる向きに天板を天板起倒動手段により起倒動させると共に、天板斜向き移動手段により天板を引き戻す向きに移動させる。天板を正傾斜させていった時に天板の移動方向である斜め交差方向と水平方向とのなす角度が小さくなると、天板の正傾斜に伴って天板の水平度が高まるので、天板斜向き移動手段による移動で天板を引き戻した時に天板を床に近づくのを防ぎながら天板の水平方向への進出を抑えられる。その結果、天板と床の干渉と装置の設置スペースの拡大を招くことなく、天板を深い角度まで正傾斜させることができる。
加えて、天板の高さ調整時に天板を斜めに昇降させたり、逆傾斜時に天板を引き上げたり、正傾斜時に天板を引き戻したりする天板斜向き移動手段は、天板と天板起倒動手段の間に介在して天板起倒動手段から先の天板まわりのところだけを移動させれば事足りるので、天板斜向き移動手段を装備したからといって、装置が大型化するようなことはない。
よって、請求項1の発明の放射線診断装置によれば、水平状態の天板の高さの調整ができると共に、天板の傾斜時の傾斜角度を深くとることができるのに加え、装置の設置スペースの拡大を回避することができる
この発明の放射線診断装置の実施例を図面を参照して説明する。図1は実施例に係るX線透視撮影装置の全体構成を示すブロック図である。
実施例のX線透視撮影装置は、X線撮影の対象である被検体Mを載置する天板1と、天板1に載置されている被検体MにX線を照射するX線管2と、天板1に載置されている被検体Mを透過したX線を検出する2次元X線検出器3と、X線照射制御部4の制御によりX線管2から被検体MにX線が照射されるのに伴って2次元X線検出器3から出力されるX線検出信号に基づきX線透視画像を取得する検出信号処理部5と、X線透視画像やX線撮影に必要な操作メニューを画面に映し出す表示モニタ6と、X線撮影に必要な指令やデータの入力操作をおこなう操作部7を備えている。
2次元X線検出器3としては、特定の種類に限られるものではないが、例えばイメージインテンシファイア(I・I管)やフラットパネル型検出器(FPD)などが用いられる。X線照射制御部4は設定された撮影条件に応じた管電流・管電圧でX線管2がX線を照射するように制御する。操作部7としては、キーボードやマウス等の入力機器が用いられる。
また、実施例の装置は、天板1を天板長手方向(X方向)と天板短手方向(Y方向=天板幅方向)に移動可能に保持すると共にX線管2と2次元X線検出器3が天板1を挟んで対向状態となる配置で取り付けられている主枠部8と、主枠部8を天板1ごと天板1の長手方向に向けて起倒動させる天板起倒動機構9を備えている。
主枠部8には天板1を天板長手方向ないし天板短手方向に沿って移動させる為の天板XY移動機構10が配備されている。この天板XY移動機構10はラックやピニオンおよび電気モータなどで構成されている。そして、撮影技師などが操作部7の操作で入力する指令内容やX線撮影の進行状況などに応じて天板XY動作制御部11から出力される制御信号にしたがって天板XY移動機構10が作動することで、天板1が主枠部8の上を天板長手方向ないし天板短手方向に沿って移動する構成とされている。
主枠部8にはX線管2と2次元X線検出器3を天板長手方向に沿って移動させる為の撮像系移動機構12も装備されている。この撮像系移動機構12もラックやピニオンおよび電気モータなどで構成されている。撮影技師などが操作部7の操作で入力する指令内容やX線撮影の進行状況などに応じて撮像系移動制御部13から出力される制御信号にしたがって撮像系移動機構12が作動することで、X線管2と2次元X線検出器3が対向配置状態を維持したまま天板長手方向に沿って移動する構成とされている。
また、天板起倒動機構9は、図2および図3に示すように、床に設置されたベース台14に水平軸15を回転軸として回る状態で配置された扇形ラック16と、扇形ラック16と噛み合っているピニオン17と、ピニオン17を回転させる電気モータ18を中心に構成されている。天板起倒動機構9では、電気モータ18の回転を受けてピニオン17が回転するのに伴って扇形ラック16が揺動する。
一方、主枠部8が主枠保持用ピース20を介して扇形ラック16に取り付けられていて、扇形ラック16が回ると、主枠部8が水平軸15を支点として天板1ごと回動して起倒動する。そして、操作部7による入力操作やX線撮影の進行状況などに応じて天板起倒動作制御部19から出力される制御信号にしたがって天板起倒動機構9が作動することで、矢印RAで示すように、天板1が主枠部8の起倒動に連動して起倒動させられる構成とされている。
なお、主枠部8が起倒動する際の支点(即ち水平軸15の位置)は主枠部8の長手方向の中央からやや被検体の足先側に寄った位置にある。したがって、天板1は主枠部8にぴったり重なり合っている場合、天板1は長手方向の中央からやや被検体の足先側に寄った位置を支点として起倒動することになる。
また、X線管2と2次元X線検出器3は、主枠部8に取り付けられているので、X線管2と2次元X線検出器3も対向状態を維持したまま主枠部8の起倒動に連動して起倒動する。
さらに、実施例のX線透視撮影装置は、天板1と天板起倒動機構9との間に介在して天板1を天板1の表面に対して角度θで斜めに交わる斜め交差方向に移動させる天板斜向き移動機構21を備えている。この天板斜向き移動機構21は、図2〜図4に示すように、扇形ラック16と主枠保持用ピース20の間に配置されたリニアガイド22およびリニア駆動部23と、主枠保持用ピース20の側に取り付けられているピニオン回転駆動部24とを中心に構成されている。なお、実施例の装置の場合、天板1の表面と斜め交差方向とがなす角度θは、30°〜60°の範囲の角度(例えば45°の角度)に設定されている。
リニアガイド22は、長手方向を天板1の表面に対して角度θだけ斜めに傾けた状態で扇形ラック16の側に取り付けられている固定レール25と、固定レール25の長手方向に沿って移動可能に固定レール25と係合した状態で主枠保持用ピース20の側に取り付けられている可動ピース26からなる。
リニア駆動部23はリニアガイド22と平行に並ぶ配置で扇形ラック16の側に取り付けられている直線状ラック27と直線状ラック27と噛み合う状態で主枠保持用ピース20の側に取り付けられているピニオン28とからなる。
ピニオン回転駆動部24は、主枠保持用ピース20の側に取り付けられている電気モータ29および減速機30と、電気モータ29および減速機30の間に掛け渡されて電気モータ29の回転を減速機30へ伝える回転伝達ベルト31とからなる。
そして、ピニオン回転駆動部24の減速機30の出力軸にリニア駆動部23のピニオン28が取り付けられているので、ピニオン28は主枠保持用ピース20の側に取り付けられていることになるのに加えて、ピニオン回転駆動部24の電気モータ29の回転は減速機30で減速されたうえでピニオン28に伝達される。
また、主枠保持用ピース20はリニアガイド22によって天板1の表面に対して角度θの斜め交差方向に移動可能な状態で扇形ラック16と機械的に結合している。
したがって、天板斜向き移動機構21によれば、ピニオン回転駆動部24の電気モータ29が回転すると、ピニオン28が直線状ラック27に沿って主枠保持用ピース20を引き連れながら移動する同時に、ピニオン28と主枠保持用ピース20はリニアガイド22に案内されて、図1や図2に矢印RBで示すように、天板1の表面に対して角度θで斜めに交わる斜め交差方向に移動する。主枠部8は主枠保持用ピース20の側に取り付けられているので、主枠保持用ピース20が移動するのに連動して、主枠部8が天板1(に加えてX線管2と2次元X線検出器3)ごと、図1や図2に矢印RBで示すように、天板1の表面に対して角度θで斜めに交わる斜め交差方向に移動する。
そして、X線撮影が行なわれる際は、撮影技師などが操作部7の操作で入力する指令内容やX線撮影の進行状況などに応じて天板斜向き動作制御部32から出力される制御信号にしたがって天板斜向き移動機構21が作動することで、天板1は天板1の表面に対して角度θで斜めに交わる斜め交差方向に移動する構成とされている。
なお、主制御部33は、コンピュータと動作プログラムを中心に構成されていて、操作部7の操作で入力された指令内容やX線撮影の進行状況などに応じて必要な命令などを各部に送信し、装置全体を適正に稼働させる機能を果たす。
続いて、上述した構成を有する実施例のX線透視撮影装置において、水平状態の天板1の高さを調節する際の装置動作を説明する。
水平状態の天板1の高さを調節するにあたって、もし高さ調節対象の天板1が水平状態でなければ、先ず天板起倒動機構9で天板1を長手方向に向けて起倒動させることで水平状態にする。
そして、天板斜向き移動機構21で天板1を高さ調整量に見合う分だけ、矢印RBで示すように、天板1の表面に対して角度θで斜めに交わる斜め交差方向へ移動させる。これにより、天板1は鉛直方向に移動した距離だけ高さが変化する。天板斜向き移動機構21による斜め交差方向への移動距離Lと天板1の高さ変化量(=調節量)ΔHは、ΔH=L× sinθという関係にある。
一方、天板斜向き移動機構21は天板1と天板起倒動機構9との間に介在していて、天板斜向き移動機構21による天板1の移動は、天板1の起倒動には影響を与えないので、天板斜向き移動機構21により天板1が移動しても天板1の水平状態は保たれたままで天板1の高さだけが変化する結果、水平状態の天板1の高さが調節できる。
次に、実施例のX線透視撮影装置において、被検体Mの頭頂側が足先側より低くなる天板1の逆傾斜が行なわれる際の装置動作を図5を参照しながら説明する。図5は、実施例の装置における天板1の逆傾斜時の天板1の動きを示す正面図である。
天板1の逆傾斜の際は、矢印RCで示すように、水平状態の天板1が傾斜し始めるのに伴って少なくとも当初は天板斜向き移動機構21による天板1の移動方向である斜め交差方向と水平方向とのなす角度αが大きくなる向きへ天板1を天板起倒動機構9により起倒動させると共に、天板斜向き移動機構21により天板1を引き上げる向き(矢印RBの示す向き)に移動させる。天板1を逆傾斜させていった時に天板1の移動方向である斜め交差方向と水平方向とのなす角度αが大きくなると、天板1の逆傾斜に伴って天板1の起立度が高まるので、天板1を引き上げる天板斜向き移動機構21による移動によって天板1が床から離れる度合いが大きくなると共に、天板1の引き上げに伴う天板1の水平方向への進出も抑えられる。その結果、2次元X線検出器3が床と干渉し易い被検体Mの頭頂側にある場合でも、天板1と床の干渉も、装置の設置スペースの拡大も招くことなく、天板1を深い角度まで逆傾斜させることができる。
さらに、実施例のX線透視撮影装置において、被検体Mの頭頂側が足先側より高くなる天板1の正傾斜が行なわれる際の装置動作を図6を参照しながら説明する。図6は、実施例の装置における天板1の正傾斜時の天板1の動きを示す正面図である。
天板1の正傾斜の際は、矢印RDで示すように、水平状態の天板1が傾斜し始めるの伴って少なくとも当初は天板斜向き移動機構21による天板の移動方向である斜め交差方向と水平方向とのなす角度αが小さくなる向きに天板1を天板起倒動機構9により起倒動させると共に、天板斜向き移動機構21により天板1を引き戻す向きに移動させる。即ち、天板1の正傾斜の場合、天板1を立位状態のような深い角度まで傾斜させることを前提としており、天板1は相応の高さまで上昇させておくので、天板1が水平方向に進出して装置の設置スペースの拡大を招く恐れがあるという事情がある。
しかし、天板1を正傾斜させていった時に天板1の移動方向である斜め交差方向と水平方向とのなす角度αが小さくなると、天板1の正傾斜に伴って天板1の水平度が高まるので、天板斜向き移動機構21による移動で天板1を引き戻した時に天板1を床に近づくのを防ぎながら天板1の水平方向への進出を抑えられる。例えば図6は角度αがゼロの場合の状態を示しており、天板斜向き移動機構21による移動で天板1は完全に水平方向へ引き戻されることになる。その結果、天板1と床の干渉と装置の設置スペースの拡大を招くことなく、天板1を深い角度まで正傾斜させることができる。ちなみに、天板斜向き移動機構21で天板1を引き戻さなければ、X線管2が図6の中に破線で囲んで示す位置まで突出し、装置の設置スペースが拡大してしまうことになる。
加えて、天板1の高さ調整時に天板1を斜めに昇降させたり、逆傾斜時に天板1を引き上げたり、正傾斜時に天板1を引き戻したりする天板斜向き移動機構21は、天板1と天板起倒動機構9との間に介在して天板起倒動機構9から先の天板1まわりのところだけを移動させれば事足りるので、天板斜向き移動機構21を装備したからといって、装置が大型化するようなことはない。
よって、実施例のX線透視撮影装置によれば、水平状態の天板1の高さの調整ができると共に、天板1の傾斜時の傾斜角度を深くとることができるのに加え、装置の設置スペースの拡大を回避することができる
また、実施例の装置の場合、天板斜向き移動機構21は天板1の表面に対して30°〜60°の適切な範囲の角度で斜めに交わる斜め交差方向に天板1を移動させるので、水平状態の天板1の高さを調節する時の天板1の昇降と、天板1を逆傾斜させる時の天板1の引き上げと、天板1を正傾斜させる時の天板1の引き戻しが、適切に行なわれる。
天板1の表面に対して30°未満の角度で斜めに交わる方向に天板1を移動させる場合、天板斜向き移動機構21による天板1の移動に伴って天板1の高さが変る度合いが不足する傾向がみられるのに加え、天板1を逆傾斜させる時に天板1の起立度が不足する傾向がみられる。
逆に天板1の表面に対して60°超過の角度で斜めに交わる方向に天板1を移動させる場合、天板1を正傾斜させる時に天板1の水平度が不足する傾向がみられる。
この発明は、上記の実施例に限られるものではなく、以下のように変形実施することも可能である。
(1)実施例装置の場合、天板起倒動機構9が主枠部8を介して天板1を起倒動させる構成であったが、主枠部8を備えておらず、天板起倒動機構9が天板1を直接起倒動させる構成である他は実施例と同一の構成となっているX線透視撮影装置が、変形例として挙げられる。
(2)実施例の装置は、X線透視撮影装置であったが、この発明の放射線診断装置は、X線透視撮影装置以外の装置にも適用できる。
(3)実施例の装置は、放射線としてX線を用いる装置であったが、この発明の放射線診断装置は、X線以外の放射線を用いる装置にも適用できる。
実施例に係るX線透視撮影装置の全体構成を示すブロック図である。 実施例の装置における天板の斜め昇降時の天板の動きを示す正面図である。 実施例の装置における天板斜向き移動機構の配置状況を示す側面図である。 実施例の装置における天板斜向き移動機構の構成を示す側面図である。 実施例の装置における天板の逆傾斜時の天板の動きを示す正面図である。 実施例の装置における天板の正傾斜時の天板の動きを示す正面図である。 従来のX線透視撮影装置の撮影台を示す正面図である。 従来の他のX線透視撮影装置の撮影台を示す正面図である。 従来の他のX線透視撮影装置の撮影台を示す正面図である。
符号の説明
1 …天板
2 …X線管(放射線照射手段)
3 …2次元X線検出器(2次元放射線検出手段)
8 …主枠部
9 …天板起倒動機構(天板起倒動手段)
21 …天板斜向き移動機構(天板斜向き移動手段)
M …被検体

Claims (4)

  1. (A)放射線撮影の対象である被検体を載置する天板と、(B)天板に載置されている被検体に放射線を照射する放射線照射手段と、(C)天板に載置されている被検体を透過した放射線を検出する2次元放射線検出手段と、(D)天板を長手方向に向けて起倒動させる天板起倒動手段と、(E)天板と天板起倒動手段との間に介在して天板を天板の表面に対して斜めに交わる斜め交差方向に一定の角度で起倒動とは独立して移動させる天板斜向き移動手段とを備えていることを特徴とする放射線診断装置。
  2. 請求項1に記載の放射線診断装置において、天板斜向き移動手段は、天板を天板の表面に対して30°〜60°の範囲の角度で斜めに交わる斜め交差方向に移動させる放射線診断装置。
  3. 請求項1または2に記載の放射線診断装置において、天板を少なくとも天板長手方向に移動可能に保持する主枠部を備えていて、天板起倒動手段が主枠部を起倒動させるのに伴って天板が起倒動すると共に、天板斜向き移動手段が主枠部を天板の表面に対して斜めに交わる方向に移動させるのに伴って天板が天板の表面に対して斜めに交わる方向に移動する放射線診断装置。
  4. 請求項3に記載の放射線診断装置において、放射線照射手段と2次元放射線検出手段とが、天板を挟んで対向状態となる配置で主枠部に取り付けられている放射線診断装置。
JP2004137161A 2004-05-06 2004-05-06 放射線診断装置 Expired - Fee Related JP4360266B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004137161A JP4360266B2 (ja) 2004-05-06 2004-05-06 放射線診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004137161A JP4360266B2 (ja) 2004-05-06 2004-05-06 放射線診断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005318922A JP2005318922A (ja) 2005-11-17
JP4360266B2 true JP4360266B2 (ja) 2009-11-11

Family

ID=35466653

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004137161A Expired - Fee Related JP4360266B2 (ja) 2004-05-06 2004-05-06 放射線診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4360266B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105073011A (zh) * 2013-04-01 2015-11-18 株式会社东芝 X射线诊断装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014041725A1 (ja) * 2012-09-13 2014-03-20 株式会社島津製作所 放射線撮影装置
JP6425901B2 (ja) * 2014-03-13 2018-11-21 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 X線診断装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105073011A (zh) * 2013-04-01 2015-11-18 株式会社东芝 X射线诊断装置
CN105073011B (zh) * 2013-04-01 2019-03-08 东芝医疗系统株式会社 X射线诊断装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005318922A (ja) 2005-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7367273B2 (en) Diagnostic table
JP2010082431A (ja) X線画像診断装置及びx線装置
JP4957096B2 (ja) X線診断装置
JP4909730B2 (ja) X線画像診断装置及び移動制御方法
WO2010109531A1 (ja) 放射線撮影装置
JPH09117442A (ja) X線診断装置
JP5280265B2 (ja) 放射線撮影装置
JP2010187812A (ja) 医用寝台装置
JP4360266B2 (ja) 放射線診断装置
JP2009219552A (ja) X線診断装置
WO2014119164A1 (ja) 放射線撮像装置
US8475043B2 (en) Radiation imaging apparatus and processing method therefor
JP6750746B2 (ja) 放射線撮影装置
JP2019181188A (ja) X線画像診断装置
JP4311228B2 (ja) X線撮影装置
US9681848B2 (en) X-ray diagnostic system
JP2011143103A (ja) 放射線撮像装置
JP2006122548A (ja) 画像診断装置
JP5945991B2 (ja) 放射線撮影装置
KR20220062040A (ko) 무단 시준을 갖는 미니 c-아암 촬상 시스템
JP2021029742A (ja) X線画像診断装置
JP2006346274A (ja) X線ct装置
JP5999496B2 (ja) 放射線撮影装置
JP5627185B2 (ja) X線診断装置
JP2005329033A (ja) X線診断装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060710

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090428

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090619

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090721

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090803

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4360266

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120821

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120821

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130821

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees