JP2011143103A - 放射線撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】天板および映像系が互いに衝突しないように制御して、撮像を安全に操作することを可能にする放射線撮像装置を提供することを目的とする。
【解決手段】片持ち支持において従来の水平移動・上下の昇降移動の他に、天板11を傾斜可能に支持するように検診台1を構成し、天板11および映像系2が互いに衝突しないように天板11を傾斜するように少なくとも制御する天板移動制御部を備えることで、従来の水平移動・上下の昇降移動では回避できなかった衝突を防止して、天板11の傾斜により天板11および映像系2が互いに衝突しないように制御することができる。その結果、撮像を安全に操作することが可能になる。
【選択図】図1

Description

この発明は、検出された放射線に基づいて画像処理を行って撮像を行う放射線撮像装置に係り、特に、被検体を載置する天板を片持ち支持した検診台を用いて、放射線照射手段および放射線検出手段を互いに対向配置して撮像を行う技術に関する。
放射線としてX線を例に採って説明するとともに、放射線撮像装置としてX線透視撮影装置を例に採って説明する。従来、この種の装置として、例えばC型アームを備えた装置がある。C型アームは文字通りに「C」の字で湾曲されて形成されており、C型アームの一端はX線管のような放射線照射手段を支持し、他端はフラットパネル型X線検出器(FPD: Flat Panel Detector)を支持して構成されている。そして、C型アームの湾曲方向に沿ってC型アームを回転移動させると、その回転移動に伴ってX線管およびフラットパネル型X線検出器(以下、「FPD」と略記する)からなる映像系も回転移動して、X線管から照射されたX線をFPDが検出する。このように検出されたX線に基づいて画像処理を行って透視撮影を行う。
C型アームに支持されたX線管およびFPDは互いに対向配置されており、この手の装置の場合には、床面に固定され、天板を片持ち支持した検診台と、C型アームとを組み合わせるのが一般的である。つまり、C型アームで形成された領域内に天板を水平移動させて挿入して撮像を行う場合には、片持ち支持でないと検診台がC型アームに衝突して、天板をそれ以上に挿入することが困難になる。片持ち支持の場合には、片持ち支持した箇所よりも進出方向側(先端側)では検診台がないので、天板が挿入しやすくなる。そして、床面に固定された検診台に片持ち支持された天板の位置を、C型アームが通信にて取得して、互いに衝突しないようにC型アームおよび天板を移動させながら制御しながら透視撮影を行う(例えば、特許文献1参照)。
なお、検診台が天板を片持ち支持するタイプの場合には、片持ち支持した箇所から天板を進退移動させるので、片持ち支持した箇所よりも進出方向側(先端側)では天板は支持されない。したがって、片持ち支持した箇所から天板の先端までの長さが長ければ長いほど、天板は重力によってたわむ可能性があり、特に被検体を載置すると被検体の自重によって天板がたわみやすくなる。そこで、PET−CT装置において、天板のたわみに起因する位置ズレの量を検出する技術などもある(例えば、特許文献2参照)。
特開2009−082225号公報(第2頁、図2) 特開2008−183142号公報(第1−4頁、図1)
上述したように、天板が片持ち支持されている場合には、被検体の自重による天板のたわみを考慮する必要がある。しかしながら、そのたわみ量は被検体により様々で、予め予想して設定しておくことはできない。片持ち支持した箇所から天板の先端までの長さが長ければ長いほど、撮影可能領域は長くなるが、一般的には天板がたわまない程度の天板の長さで限界とすることが多い。したがって、撮影可能領域を長くすべく限界を超えて天板を進出させて送り出すと、天板のたわみにより天板と映像系とが衝突してしまう。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、天板および映像系が互いに衝突しないように制御して、撮像を安全に操作することを可能にする放射線撮像装置を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、この発明に係る放射線撮像装置は、放射線を照射する放射線照射手段、およびその放射線を検出する放射線検出手段を互いに対向配置し、前記放射線照射手段および前記放射線検出手段からなる映像系を備え、その検出された放射線に基づいて画像処理を行って撮像を行う放射線撮像装置であって、被検体を載置する天板を片持ち支持し、その片持ち支持した箇所から前記天板を進退移動させつつ、前記天板を傾斜可能に支持した検診台と、前記天板および前記映像系が互いに衝突しないように前記天板を傾斜するように少なくとも制御する制御手段とを備えることを特徴とするものである。
[作用・効果]上述した特許文献1のように、例えばC型アームのように放射線照射手段および放射線検出手段を互いに対向配置し、検診台が天板を片持ち支持するタイプでは、天板を水平移動、上下に昇降移動させている。そこで、この発明に係る放射線撮像装置によれば、片持ち支持において従来の水平移動・上下の昇降移動の他に、天板を傾斜可能に支持するように検診台を構成し、天板および映像系が互いに衝突しないように天板を傾斜するように少なくとも制御する制御手段を備えることで、従来の水平移動・上下の昇降移動では回避できなかった衝突を防止して、天板の傾斜により天板および映像系が互いに衝突しないように制御することができる。その結果、撮像を安全に操作することが可能になる。なお、本明細書中での「天板および映像系が互いに衝突しない」の「衝突」とは、後述する接触センサで検出される程度の接触を含まずに、撮像に支障が生じる程度の衝突であることに留意されたい。
上述した発明の一例は、天板、映像系の少なくともいずれか一方に近接センサを備え、近接センサによる天板および映像系の近接結果に基づいて、制御手段は天板を傾斜するように少なくとも制御することである。この一例の場合には、天板および映像系が互いに接触せずに近接センサによって検出して、制御手段が天板を傾斜するように少なくとも制御するので、衝突を防止することができる。
上述した発明の他の一例は、天板、映像系の少なくともいずれか一方に接触センサを備え、接触センサによる天板および映像系の接触結果に基づいて、制御手段は天板を傾斜するように少なくとも制御することである。この一例の場合には、天板および映像系は互いに一旦接触するものの接触センサによって検出して、制御手段が天板を傾斜するように少なくとも制御するので、撮像に支障が生じる程度の衝突を防止することができる。
その他に、天板および映像系の位置を検出する位置検出手段を備え、予め設定された天板および映像系の相対位置、および位置検出手段で検出された位置検出結果に基づいて、制御手段は天板を傾斜するように少なくとも制御してもよい。この場合においても、近接センサを備えたときと同様に、天板および映像系が互いに接触せずに、制御手段が天板を傾斜するように少なくとも制御するので、衝突を防止することができる。また、この場合には、特に、被検体の大きさに応じて、制御手段は天板を傾斜するように少なくとも制御するのがより好ましい。すなわち、被検体の大きさに依存して、衝突に影響しない程度の天板および映像系の相対位置が変わるので、被検体の大きさに応じて制御することで、様々な被検体のサイズに即した撮像を安全に操作することが可能になる。
衝突の原因は、天板の移動や映像系の移動以外に、天板のたわみも含まれる。上述したように天板のたわみにより天板と映像系とが衝突してしまう。そこで、天板のたわみに関する量を検出するたわみ検出手段を備え、たわみ検出手段による天板のたわみに関する量に基づいて、制御手段は天板のたわみに関する量を補正する方向に天板を傾斜するように制御する。この制御によって天板のたわみを天板の傾斜により解消する。たわみ検出手段の一例は、天板、映像系の少なくともいずれか一方に設けられた近接センサであって、近接センサによる天板および映像系の近接結果に基づいて、天板のたわみに関する量を検出する。
上述したたわみ検出手段を備えた場合において、湾曲あるいは屈曲されて形成された映像系支持手段を備え、その映像系支持手段は、放射線照射手段および放射線検出手段を互いに対向配置して支持し、映像系支持手段で形成された領域内に天板を移動させて挿入するように構成するのが好ましい。片持ち支持した箇所から天板を送り出して天板がたわんだとしても、天板のたわみを天板の傾斜により解消するので、天板がたわむ程度にまで天板を送り出すことができる。したがって、送り出す天板の長さを長くして、撮影可能領域を大きく確保することができる。
上述したこれらの発明において、制御手段は、映像系を移動させるように制御してもよい。すなわち、衝突を防止するために、天板の傾斜以外に映像系を移動させてもよい。
この発明に係る放射線撮像装置によれば、天板を傾斜可能に支持するように検診台を構成し、天板および映像系が互いに衝突しないように天板を傾斜するように少なくとも制御する制御手段を備えることで、天板および映像系が互いに衝突しないように制御して、撮像を安全に操作することが可能になる。
実施例1に係るX線透視撮影装置の概略構成を示した側面図である。 実施例1に係るX線透視撮影装置における画像処理系のブロック図である。 (a)および(b)は、天板の傾斜前後の形態をそれぞれ示した側面図である。 (a)および(b)は、天板のたわみ、それを回避するための形態をそれぞれ示した側面図である。 (a)および(b)は、天板およびX線管の衝突状況、それを回避するための天板の傾斜の形態をそれぞれ示した側面図である。 (a)および(b)は、天板およびX線管の衝突状況、それを回避するためのX線管の駆動の形態をそれぞれ示した側面図である。 実施例2に係るX線透視撮影装置の概略構成を示した側面図である。 実施例2に係るX線透視撮影装置における画像処理系のブロック図である。 実施例3に係るX線透視撮影装置の概略構成を示した側面図である。 実施例3に係るX線透視撮影装置における画像処理系のブロック図である。
以下、図面を参照してこの発明の実施例1を説明する。
図1は、実施例1に係るX線透視撮影装置の概略構成を示した側面図であり、図2は、実施例1に係るX線透視撮影装置における画像処理系のブロック図である。後述する実施例2,3も含めて、本実施例1では、放射線としてX線を例に採って説明するとともに、放射線撮像装置としてX線透視撮影装置を例に採って説明する。
本実施例1に係るX線透視撮影装置は、図1に示すように、被検体Mを載置する天板11を片持ち支持した検診台1と、被検体Mの透視撮影を行う映像系2とを備えるとともに、図2に示すように、画像処理系3を備えている。検診台1は、この発明における検診台に相当し、天板11は、この発明における天板に相当し、映像系2は、この発明における映像系に相当する。
先ず、検診台1や天板11周辺の機構について図1を参照して説明する。上述した検診台1や天板11の他に、天板11を支持しつつスライド移動させる天板支持枠12と、天板11とともに天板支持枠12を傾斜する傾斜部13とを備えている。検診台1は床面(図中のxy平面)に固定されて設置されており、天板支持枠12および傾斜部13を支持している。天板支持枠12が天板11を支持しつつスライド移動させることで、天板11は天板支持枠12および検診台1に対して進退移動が可能になる。傾斜部13は、例えば後述する図3(a)に示す状態から、図3(b)に示すように天板11とともに天板支持枠12を傾斜する。したがって、検診台1は、天板11を片持ち支持し、その片持ち支持した箇所から天板11を進退移動させつつ、天板11を傾斜可能に支持している。天板11の傾斜機構については、図1に示す傾斜部13に限定されない。天板11を鉛直軸(図中のz軸)に沿って昇降移動させてもよい。なお、天板11の進出方向を「天板の先端」とする。
次に、映像系2について図1を参照して説明する。映像系2は、床面(図中のxy平面)に設置された基台部21と、基台部21に支持されたC型アーム支持部22と、C型アーム支持部22に支持されたC型アーム23と、C型アーム23の一端に支持されたX線管24と、他端に支持されたフラットパネル型X線検出器(FPD: Flat Panel Detector)25とを備えている。C型アーム23の一端に支持されたX線管24のX線照射側には近接センサ26を配設している。C型アーム23によって、X線管24およびFPD25が互いに対向配置されて支持される。C型アーム23は、この発明における映像系支持手段に相当し、X線管24は、この発明における放射線照射手段に相当し、フラットパネル型X線検出器(FPD)25は、この発明における放射線検出手段に相当し、近接センサ26は、この発明における近接センサに相当する。また、近接センサ26は、この発明におけるたわみ検出手段にも相当する。
また、床面に対して基台部21を鉛直軸(図中のz軸)心周りに回転移動させる第1映像系移動部27を備えている。第1映像系移動部27は、モータやベルトやギヤボックスやギヤ(ギヤを除いて図示省略)などを備えている。第1映像系移動部27によって基台部21が鉛直軸心周りに回転移動することで、基台部21に支持されたC型アーム支持部22も鉛直軸心周りに回転移動し、C型アーム支持部22に支持されたC型アーム23も鉛直軸心周りに回転移動し、C型アーム23に支持されたX線管24およびFPD25も鉛直軸心周りに回転移動する。以上のように、第1映像系移動部27は、映像系2を鉛直軸心周りに回転移動させる。
また、基台部21に対してC型アーム支持部22を被検体Mの体軸(図中のx軸)心周りに回転移動させる第2映像系移動部28を備えている。第2映像系移動部28は、モータやベルトやギヤボックスやギヤ(ギヤを除いて図示省略)などを備えている。第2映像系移動部28によって基台部21に対してC型アーム支持部22が体軸心周りに回転移動する。また、C型アーム支持部22に支持されたC型アーム23も体軸心周りに回転移動し、C型アーム23に支持されたX線管24およびFPD25も体軸心周りに回転移動する。以上のように、第2映像系移動部28は、映像系2を体軸心周りに回転移動させる。
また、C型アーム23を被検体Mの体軸(図中のx軸)に対して水平面で直交する軸(図中のy軸)心周りに回転移動させる第3映像系移動部29を備えている。C型アーム23はレール形状で形成されており、第3映像系移動部29は、C型アーム23の溝部に嵌合した2つのベアリング29aと、C型アーム23の外周面に沿って付設されたベルト29bと、ベルト29bの一部を巻き取るモータ29cとを備えている。モータ29cが回転駆動することで、ベルト29bが周回し、それに伴ってベアリング29aに対してC型アーム23が摺動する。この摺動によりC型アーム23が、体軸に対して水平面で直交する軸心周りに回転移動する。また、C型アーム23に支持されたX線管24およびFPD25も体軸に対して水平面で直交する軸心周りに回転移動する。以上のように、第3映像系移動部29は、映像系2を体軸に対して水平面で直交する軸心周りに回転移動させる。
この他に、基台部21、C型アーム支持部22あるいはC型アーム23を水平方向(例えば図中のx方向またはy方向)に平行移動させることで、映像系2を水平方向に平行移動させる映像系移動部(図示省略)や、C型アーム23がFPD25を支持する支持軸心周りに回転移動させるFPD移動部(図示省略)などを備えている。また、C型アーム支持部22またはC型アーム23を鉛直軸に沿って昇降移動させることで、映像系2を鉛直軸に沿って平行移動させる映像系昇降部(図示省略)を備えてもよい。
なお、C型アーム23がFPD25を支持する支持軸方向に沿って、FPD25を平行移動させるFPD移動部(図示省略)を備えてもよい。この場合には、C型アーム23がFPD25を支持する支持軸が、X線管24からFPD25に下ろした垂線(すなわち照射中心軸)方向に平行であるので、FPD移動部が支持軸方向に沿ってFPD25を平行移動させることで、FPD25を垂線方向に沿って平行移動させることになる。すなわち、X線管24からFPD25に垂線を下ろした距離(すなわちSID: Source Image Distance)をFPD移動部が可変にして、映像系2を垂線方向に沿って平行移動させる。
近接センサ26は、X線管24の(X線照射の)先端と天板11との裏面との距離を検出して、両者の近接状態を検出する。近接センサ26は、例えば静電容量式の近接センサで構成されている。近接センサについては、天板11側に設けてもよいし、C型アーム23やFPD25などのように天板11と衝突する恐れがある映像系2の可動部分に設けてもよい。このように、天板11、映像系2の少なくともいずれか一方に近接センサを備える構成であれば、例えば天板11、映像系2のそれぞれに近接センサを備えるなど、近接センサの配設については特に限定されない。また、近接センサ26は静電容量式に限定されない。非接触で検出できる構成であれば、フォトセンサなどで近接センサを構成してもよい。
天板11や映像系2を上述のように移動させて、X線管24から照射されたX線をFPD25が検出して得られたX線検出信号を、後述する画像処理系3で処理することで被検体Mの画像を得る。このようにして、撮像(本実施例1では透視撮影)を行う。
次に、画像処理系3について図2を参照して説明する。画像処理系3は、天板11の移動を制御する天板移動制御部31と、映像系2の移動を制御する映像系移動制御部32と、X線管24に管電圧や管電流を付与してX線管24を制御するX線管制御部33と、FPD25で検出されたX線検出信号を画像として処理する画像処理部34と、天板11およびX線管24が互いに衝突しないように、X線管24の先端と天板11との裏面との距離を予め設定した距離データ設定部35と、これらを統括制御するコントローラ36と、画像処理部34で処理された画像などを記憶するメモリ部37と、入力設定を行う入力部38と、画像処理部34で処理された画像などを出力する出力部39とを備えている。
天板移動制御部31は、上述したように天板11を片持ち支持した箇所から進退移動させつつ、天板11を傾斜する制御を行う。特に、後述する図4(a)に示すように被検体Mの自重によって天板11がたわんだ場合には、近接センサ26によって天板11のたわみに関する量を検出して、図4(b)に示すように天板11のたわみに関する量を補正する方向に天板11を傾斜するように制御する。また、天板11のたわみに関する量以外にも、後述する図5(a)に示すように天板11および映像系2(図1の場合には特にX線管24)が衝突しそうになった場合には、近接センサ26によって近接状態を検出して、図5(b)に示すように天板11を傾斜するように制御する。天板移動制御部31や、映像系移動制御部32やX線管制御部33やコントローラ36は、中央演算処理装置(CPU)などで構成されている。
映像系移動制御部32は、上述したように映像系2の可動部分(基台部21やC型アーム支持部22やC型アーム23やX線管24やFPD25)を図1中の矢印の方向にそれぞれ動かす制御を行う。特に、後述する図6(a)に示すように天板11および映像系2(図1の場合には特にX線管24)が互いに衝突しそうになった場合には、近接センサ26によって近接状態を検出して、図6(b)に示すように映像系2を駆動するように制御する。上述した天板移動制御部31および映像系移動制御部32は、この発明における制御手段に相当する。
X線管制御部33は、X線管24に管電圧や管電流を付与してX線管24を制御する。また、図示を省略するコリメータをX線管制御部33が制御することで、X線管24からそれぞれ照射されたX線の照視野を制御する。画像処理部34は、X線管24から照射されて被検体Mを透過してFPD25で検出されたX線(X線検出信号)に対して各種の画像処理(例えばラグ補正やゲイン補正など)を行うことで被検体Mの画像を得る。この画像を必要に応じて、コントローラ36を介してメモリ部37や出力部39に送り込む。
距離データ設定部35の具体的な機能については、図3〜図6で後述する。メモリ部37は、ROM(Read-only Memory)やRAM(Random-Access Memory)などに代表される記憶媒体などで構成されており、画像処理部34で処理された画像を書き込んで記憶し、必要に応じて画像を読み出す。入力部38は、マウスやキーボードやジョイスティックやトラックボールやタッチパネルなどに代表されるポインティングデバイスで構成されている。操作者(オペレータ)は入力部38を介して撮像に関する命令(コマンド)を入力して、コントローラ36を介して、天板移動制御部31や映像系移動制御部32やX線管制御部33などに送り込む。出力部39は、モニタに代表される表示部やプリンタに代表される印刷部である。
次に、近接センサ24による検出および距離データ設定部35の具体的な機能について、図3〜図6を参照して説明する。図3は、天板の傾斜前後の形態をそれぞれ示した側面図であり、図4は、天板のたわみ、それを回避するための形態をそれぞれ示した側面図であり、図5は、天板およびX線管の衝突状況、それを回避するための天板の傾斜の形態をそれぞれ示した側面図であり、図6は、天板およびX線管の衝突状況、それを回避するためのX線管の駆動の形態をそれぞれ示した側面図である。
検診台1によって片持ち支持された天板11は、普段は、例えば図3(a)に示す水平状態に支持されてX線透視撮影が行われる。傾斜部13は、図3(a)に示す状態から図3(b)に示す状態に天板11とともに天板支持枠12を傾斜することが可能である。もちろん、図3(b)に示す傾斜状態から図3(a)に示す水平状態に天板11を戻すことも可能である。
近接センサ26は、X線管24の先端と天板11との裏面との距離を測定して検出する。近接センサ26で検出された(X線管24の先端と天板11との裏面との)距離をL、距離データ設定部35(図2を参照)で予め設定された(X線管24の先端と天板11との裏面との)距離をLxとする。距離Lxは、天板11およびX線管24が互いに衝突しない程度の距離であれば、Lx>0であるが、機械的な誤差や制動距離(完全に停止するまでの距離)等を考慮して、余裕を持って距離Lxを設定するのが好ましい。この距離Lxを、距離データ設定部35に予め書き込んで記憶することで、距離データ設定部35にて距離Lxを予め設定する。距離データ設定部35は、メモリ部37と同様にRAMなどに代表される記憶媒体などで構成されており、近接センサ26によって距離Lを検出する際に距離データ設定部35から距離Lxを読み出して両者を比較する。
もし、図4(a)に示すように被検体Mの自重によって天板11がたわんだ場合には、近接センサ26によって天板11のたわみに関する量を検出する。図4(a)の水平姿勢の天板11の裏面からX線管24の先端までの距離をL1とし、実際のたわみをLbとすると、距離L=L1−Lbで表される。近接センサ26は、たわみに関する量として距離L(=L1−Lb)を測定することになる。なお、距離L1は既知であるので、近接センサ26によって距離Lを検出すれば、天板11のたわみLbも求めることができる。したがって、本実施例1では、近接センサ26は、たわみに関する量として距離Lを測定したが、たわみLbそのものを測定してもよい。
近接センサ26で検出された距離Lが、距離データ設定部35(図2を参照)で予め設定された距離Lxよりも長い(L≧Lx)場合には、天板11のたわみにより天板11とX線管24とが衝突する恐れがないとして、天板移動制御部31(図2を参照)は傾斜部13を駆動制御せずに、天板11を図4(a)に示す水平姿勢の状態(実際にはたわみLbの分だけ天板11はたわんだ状態)で傾斜させない。近接センサ26で検出された距離Lが、距離データ設定部35で予め設定された距離Lx未満(L<Lx)の場合には、天板11のたわみにより天板11とX線管24とが衝突する恐れがあるとして、天板移動制御部31は傾斜部13を駆動制御することで、天板11を図4(b)に示すように天板11のたわみに関する量を補正する方向に天板11を傾斜することで衝突を回避する。実際には、上向きの矢印に示すように上方向に僅かに天板11を傾斜して、天板11のたわみLbを解消するまで天板11の傾斜を行う。なお、L≧Lxの場合には、天板11を傾斜しないとしたが、たわみLbが所定量よりも大きくなったら、たとえL≧Lxでも天板11を傾斜してもよい。
もし、図5(a)に示すように天板11およびX線管24が衝突しそうになった場合には、近接センサ26によって近接状態を検出する。天板11がたわんだときと同様に、近接センサ26で検出された距離Lが、距離データ設定部35(図2を参照)で予め設定された距離Lxよりも長い(L≧Lx)場合には、天板11とX線管24とが衝突する恐れがないとして、天板移動制御部31(図2を参照)は傾斜部13を駆動制御せずに、天板11を図5(a)に示す水平姿勢の状態で傾斜させない。近接センサ26で検出された距離Lが、距離データ設定部35で予め設定された距離Lx未満(L<Lx)の場合には、天板11とX線管24とが衝突する恐れがあるとして、天板移動制御部31は傾斜部13を駆動制御することで、天板11を図5(b)に示すように天板11を傾斜することで衝突を回避する。
一方、図6(a)に示すように天板11およびX線管24が衝突しそうになった場合に、X線管24などの映像系2の方を駆動制御してもよい。天板11がたわんだときと同様に、近接センサ26で検出された距離Lが、距離データ設定部35(図2を参照)で予め設定された距離Lxよりも長い(L≧Lx)場合には、天板11とX線管24とが衝突する恐れがないとして、映像系移動制御部32(図2を参照)は第1〜第3映像系移動部27〜29(図1を参照)のモータを駆動制御せずに、C型アーム23やそれに支持されたX線管24やFPD25などの映像系2を駆動させない。近接センサ26で検出された距離Lが、距離データ設定部35で予め設定された距離Lx未満(L<Lx)の場合には、天板11とX線管24とが衝突する恐れがあるとして、映像系移動制御部32は第1〜第3映像系移動部27〜29のモータを駆動制御することで、X線管24などの映像系2を図6(b)に示すように駆動することで衝突を回避する。
なお、図4〜図6を組み合わせてもよい。例えば、図4(a)に示すように被検体Mの自重によって天板11のたわんだ場合、あるいは図5(a)に示すように天板11およびX線管24が衝突しそうになった場合のいずれかであるときには、図4(b)に示すように天板11のたわみに関する量を補正する方向に天板11を傾斜する、あるいは図5(b)に示すように天板11を傾斜することで衝突を回避する。また、例えば、図4(a)に示すように被検体Mの自重によって天板11のたわんだ場合、あるいは図6(a)に示すように天板11およびX線管24が衝突しそうになった場合のいずれかであるときには、図4(b)に示すように天板11のたわみに関する量を補正する方向に天板11を傾斜する、図6(b)に示すようにX線管24などの映像系2を駆動することで衝突を回避する、あるいは天板11を傾斜してX線管24などの映像系2を駆動することで衝突を回避する。また、例えば、図5(a)あるいは図6(a)に示すように天板11およびX線管24が衝突しそうになった場合には、図5(b)に示すように天板11、X線管24などの映像系2のいずれか少なくとも一方を傾斜・駆動することで衝突を回避する。図4〜図6の全てを組み合わせた場合の制御も同様である。このように、天板移動制御部31(図2を参照)が天板11を傾斜するように少なくとも制御する構成であれば、適宜必要に応じて天板11以外の映像系2の方を駆動してもよい。
上述した特許文献1のように、例えばC型アームのようにX線管およびフラットパネル型X線検出器(FPD)を互いに対向配置し、検診台が天板を片持ち支持するタイプでは、天板を水平移動、上下に昇降移動させている。そこで、上述の本実施例1に係るX線透視撮影装置によれば、片持ち支持において従来の水平移動・上下の昇降移動の他に、天板11を傾斜可能に支持するように検診台1を構成し、天板11および映像系2が互いに衝突しないように天板11を傾斜するように少なくとも制御する制御手段(本実施例1では天板移動制御部31)を備えることで、従来の水平移動・上下の昇降移動では回避できなかった衝突を防止して、天板11の傾斜により天板11および映像系2が互いに衝突しないように制御することができる。その結果、撮像を安全に操作することが可能になる。
また、本実施例1では、天板11、映像系2の少なくともいずれか一方に近接センサを備え(本実施例1ではX線管24に近接センサ26を設けている)、近接センサ26による天板11および映像系2の近接結果に基づいて、制御手段(本実施例1では天板移動制御部31)は天板11を傾斜するように少なくとも制御している。この場合には、天板11および映像系2が互いに接触せずに近接センサ26によって検出して、制御手段(天板移動制御部31)が天板11を傾斜するように少なくとも制御するので、衝突を防止することができる。
衝突の原因は、天板11の移動や映像系2の移動以外に、天板11のたわみも含まれる。上述したように天板11のたわみにより天板11と映像系2とが衝突してしまう。そこで、本実施例1では、天板11のたわみに関する量を検出するたわみ検出手段(本実施例1では近接センサ26)を備え、たわみ検出手段による天板11のたわみに関する量に基づいて、制御手段(本実施例1では天板移動制御部31)は天板11のたわみに関する量を補正する方向に天板11を傾斜するように制御している。この制御によって天板11のたわみを天板11の傾斜により解消する。たわみ検出手段は、本実施例1では天板11、映像系2の少なくともいずれか一方に設けられた近接センサ(本実施例1ではX線管24に設けられた近接センサ26)であって、近接センサによる天板11および映像系2の近接結果に基づいて、天板11のたわみに関する量を検出している。
さらに、たわみ検出手段を備えた場合において、好ましくは、湾曲されて形成されたC型アーム23によって、X線管24およびFPD25を互いに対向配置して支持し、C型アーム23で形成された領域内に天板11を移動させて挿入して撮像(本実施例1では透視撮影)を行っている。片持ち支持した箇所から天板11を送り出して天板11がたわんだとしても、天板11のたわみを天板11の傾斜により解消するので、天板11がたわむ程度にまで天板11を送り出すことができる。したがって、送り出す天板11の長さを長くして、撮影可能領域(本実施例では透視撮影可能領域)を大きく確保することができる。
また、本実施例1では、制御手段(本実施例1では映像系移動制御部32)は、映像系2を移動させるように制御している。すなわち、衝突を防止するために、天板11の傾斜以外に映像系2を移動させている。
次に、図面を参照してこの発明の実施例2を説明する。
図7は、実施例2に係るX線透視撮影装置の概略構成を示した側面図であり、図8は、実施例2に係るX線透視撮影装置における画像処理系のブロック図である。上述した実施例1と共通する箇所については、同じ符号を付して、その説明を省略する。
本実施例2に係るX線透視撮影装置は、図7に示すように、被検体Mを載置する天板11を片持ち支持した検診台1と、被検体Mの透視撮影を行う映像系2とを備えるとともに、図8に示すように、画像処理系3を備えている。検診台1や映像系2の構造については、上述した実施例1と同様の構成である。
上述した実施例1では近接センサ26(図1、図2を参照)を備えていたが、本実施例2では、近接センサ26の替わりに図7に示すように接触センサ41を備えている。C型アーム23の一端に支持されたX線管24のX線照射側に接触センサ41を配設している。接触センサ41は、この発明における接触センサに相当する。
接触センサ41は、X線管24の(X線照射の)先端と天板11との接触状態を検出する。接触センサ41は、例えばマイクロスイッチで構成されている。接触センサについても、実施例1の近接センサでも述べたように、天板11側に設けてもよいし、C型アーム23やFPD25などのように天板11と衝突する恐れがある映像系2の可動部分に設けてもよい。このように、天板11、映像系2の少なくともいずれか一方に接触センサを備える構成であれば、例えば天板11、映像系2のそれぞれに接触センサを備えるなど、接触センサの配設については特に限定されない。
画像処理系3は、図8に示すように、実施例1の距離データ設定部35(図2を参照)を省いた他は、上述した実施例1と同様の構成である。ただし、本実施例2では、天板移動制御部31は、天板11および映像系2(図7の場合には特にX線管24)が衝突しそうになった場合(天板11のたわみによる衝突も含む)には、接触センサ41によって接触状態を検出して、天板11を傾斜するように制御する。また、映像系移動制御部32は、天板11および映像系2(図7の場合には特にX線管24)が衝突しそうになった場合(天板11のたわみによる衝突も含む)には、接触センサ41によって接触状態を検出して、映像系2を駆動するように制御する。
上述した実施例1と同様に、本実施例2に係るX線透視撮影装置によれば、天板11を傾斜可能に支持するように検診台1を構成し、天板11および映像系2が互いに衝突しないように天板11を傾斜するように少なくとも制御する制御手段(本実施例2では天板移動制御部31)を備えることで、天板11および映像系2が互いに衝突しないように制御して、撮像を安全に操作することが可能になる。
また、本実施例2では、天板11、映像系2の少なくともいずれか一方に接触センサを備え(本実施例2ではX線管24に接触センサ41を設けている)、接触センサ41による天板11および映像系2の接触結果に基づいて、制御手段(本実施例2では天板移動制御部31)は天板11を傾斜するように少なくとも制御している。この場合には、天板11および映像系2は互いに一旦接触するものの接触センサ41によって検出して、制御手段(天板移動制御部31)が天板11を傾斜するように少なくとも制御するので、撮像に支障が生じる程度の衝突を防止することができる。
また、本実施例2では、上述した実施例1と同様に制御手段(本実施例2では映像系移動制御部32)は、映像系2を移動させるように制御している。すなわち、衝突を防止するために、天板11の傾斜以外に映像系2を移動させている。
次に、図面を参照してこの発明の実施例3を説明する。
図9は、実施例3に係るX線透視撮影装置の概略構成を示した側面図であり、図10は、実施例3に係るX線透視撮影装置における画像処理系のブロック図である。上述した実施例1、2と共通する箇所については、同じ符号を付して、その説明を省略する。
本実施例3に係るX線透視撮影装置は、図9に示すように、被検体Mを載置する天板11を片持ち支持した検診台1と、被検体Mの透視撮影を行う映像系2とを備えるとともに、図10に示すように、画像処理系3を備えている。検診台1や映像系2の構造については、上述した実施例1、2と同様の構成である。
上述した実施例1では近接センサ26(図1、図2を参照)を備え、上述した実施例2では、接触センサ41(図7、図8を参照)を備えていたが、本実施例3では、センサの替わりにロータリーエンコーダ42(図10を参照)を備えている。第1〜第3映像系移動部27〜29のモータあるいは傾斜部13のモータにロータリーエンコーダ42を配設している。ロータリーエンコーダ42は、この発明における位置検出手段に相当する。
ロータリーエンコーダ42は、第1〜第3映像系移動部27〜29のモータの回転量を検出することで、映像系2の位置を検出する。また、ロータリーエンコーダ42は、傾斜部13のモータの回転量を検出することで、天板11の位置を検出する。基準位置となる天板11および映像系2の各位置をそれぞれ設定し、各モータの回転量を検出することでモータの駆動による天板11および映像系2の変位量を求めて、それを基準位置に加算することで、現在の天板11および映像系2の各位置をそれぞれ検出する。位置検出手段は、本実施例3のようなロータリーエンコーダに限定されず、通常において用いられる天板11および映像系2の位置を検出する手段であればよい。
画像処理系3は、図10に示すように、実施例1の距離データ設定部35(図2を参照)の替わりに位置テーブル43を備えた構成の他は、上述した実施例1と同様の構成である。位置テーブル43は、天板11および映像系2(例えばC型アーム23やX線管24やFPD25)の相対位置を予め設定したテーブルである。本実施例3では、好ましくは、被検体Mの大きさに応じたテーブルを用意する。
例えば、被検体Mが小児の場合には、天板11に載置された小児がC型アーム23やX線管24やFPD25などに衝突するのを回避するために、小児用の天板11および映像系2の相対位置を予め設定する。このときに小児の体厚等を考慮して、小児用の天板11および映像系2の相対位置を設定する。例えば、体厚をLh、体厚方向に沿った天板11からFPD25までの距離をLdとすると、体厚方向に沿った小児からFPD25までの距離は(Ld−Lh)となる。この距離(Ld−Lh)については、FPD25および小児が互いに衝突しない程度の距離であれば、Ld−Lh>0であるが、実施例1と同様に機械的な誤差や制動距離(完全に停止するまでの距離)等を考慮して、余裕を持って(Ld−Lh)を設定するのが好ましい。
体厚Lhは被検体Mのサイズによって変わり、被検体Mが大人の場合には体厚Lhが厚くなる。したがって、衝突しない程度の(体厚方向に沿った天板11からFPD25までの)距離Ldは体厚Lhによって変わり、小児では距離Ldは長くなり、逆に大人などのように被検体Mのサイズが大きい場合には距離Ldは短くなる。このように被検体Mのサイズに応じた距離Ldを、天板11および映像系2の相対位置として、位置テーブル43に予め書き込んで記憶することで、位置テーブル43にて相対位置を予め設定する。位置テーブル43は、実施例1の距離データ設定部35や、各実施例のメモリ部37と同様にRAMなどに代表される記憶媒体などで構成されており、ロータリーエンコーダ42によって位置を検出する際に位置テーブル43から相対位置を読み出して両者を比較する。
ロータリーエンコーダ42で検出された位置検出結果(天板11・映像系2間の距離)が、位置テーブル43で予め設定された天板11および映像系2の相対位置(例えば距離Ld)よりも長い場合には、被検体Mと映像系2(例えばFPD25)とが衝突する恐れがないとして、天板移動制御部31は傾斜部13を駆動制御せずに、かつ、映像系移動制御部32は第1〜第3映像系移動部27〜29(図9を参照)のモータを駆動制御せずに、C型アーム23やそれに支持されたX線管24やFPD25などの映像系2を駆動させない。ロータリーエンコーダ42で検出された位置検出結果が、位置テーブル43で予め設定された天板11および映像系2の相対位置未満の場合には、被検体Mが映像系2(例えばFPD25)とが衝突する恐れがあるとして、天板移動制御部31は傾斜部13を駆動制御する、あるいは映像系移動制御部32は第1〜第3映像系移動部27〜29のモータを駆動制御する。
上述した実施例1、2と同様に、本実施例3に係るX線透視撮影装置によれば、天板11を傾斜可能に支持するように検診台1を構成し、天板11および映像系2が互いに衝突しないように天板11を傾斜するように少なくとも制御する制御手段(本実施例2では天板移動制御部31)を備えることで、天板11および映像系2が互いに衝突しないように制御して、撮像を安全に操作することが可能になる。
また、本実施例3では、天板11および映像系2の位置を検出する位置検出手段(本実施例3ではロータリーエンコーダ42)を備え、位置テーブル43で予め設定された天板11および映像系2の相対位置、および位置検出手段(ロータリーエンコーダ42)で検出された位置検出結果に基づいて、制御手段(本実施例3では天板移動制御部31)は天板11を傾斜するように少なくとも制御している。この場合においても、実施例1の近接センサを備えたときと同様に、天板11および映像系2が互いに接触せずに、制御手段(天板移動制御部31)が天板11を傾斜するように少なくとも制御するので、衝突を防止することができる。また、本実施例3の場合には、特に、被検体Mの大きさに応じて、制御手段(天板移動制御部31)は天板11を傾斜するように少なくとも制御している。すなわち、被検体Mの大きさに依存して、衝突に影響しない程度の天板11および映像系2の相対位置(本実施例3では距離Ld)が変わるので、被検体Mの大きさに応じて制御することで、様々な被検体Mのサイズに即した撮像(本実施例3では透視撮影)を安全に操作することが可能になる。
また、本実施例3では、上述した実施例1、2と同様に制御手段(本実施例3では映像系移動制御部32)は、映像系2を移動させるように制御している。すなわち、衝突を防止するために、天板11の傾斜以外に映像系2を移動させている。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した各実施例では、放射線撮像装置として医用に用いられるX線透視撮影装置を例に採って説明したが、非破壊検査装置など工業用に用いられる撮像装置に適用してもよい。
(2)上述した各実施例では、放射線撮像装置としてX線透視撮影装置を例に採って説明したが、ECT(Emission Computed Tomography)装置のように放射性同位元素(RI)を投与された被検体から放射されるγ線を検出する装置に適用してもよい。
(3)上述した各実施例では、放射線検出手段としてフラットパネル型X線検出器を例に採って説明したが、イメージインテンシファイア(I.I)などに例示されるように、通常において用いられる放射線を検出する放射線検出手段であれば、特に限定されない。
(4)上述した各実施例では、湾曲されて形成されたC型アーム23を備えた装置について説明したが、屈曲されて形成されたコの字型アームを備えた装置についても適用することができる。
(5)上述した各実施例を互いに組み合わせてもよい。例えば実施例1、2を組み合わせて、近接センサおよび接触センサを備えてもよいし、実施例1、3を組み合わせて、近接センサおよびロータリーエンコーダを備えてもよい。また、実施例2、3を組み合わせて、接触センサおよびロータリーエンコーダを備えてもよいし、実施例を全て組み合わせて、近接センサ、接触センサおよびロータリーエンコーダを備えてもよい。
1 … 検診台
2 … 映像系
11 … 天板
23 … C型アーム
24 … X線管
25 … フラットパネル型X線検出器(FPD)
26 … 近接センサ
31 … 天板移動制御部
32 … 映像系移動制御部
41 … 接触センサ
42 … ロータリーエンコーダ
M … 被検体

Claims (9)

  1. 放射線を照射する放射線照射手段、およびその放射線を検出する放射線検出手段を互いに対向配置し、前記放射線照射手段および前記放射線検出手段からなる映像系を備え、
    その検出された放射線に基づいて画像処理を行って撮像を行う放射線撮像装置であって、
    被検体を載置する天板を片持ち支持し、その片持ち支持した箇所から前記天板を進退移動させつつ、前記天板を傾斜可能に支持した検診台と、
    前記天板および前記映像系が互いに衝突しないように前記天板を傾斜するように少なくとも制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする放射線撮像装置。
  2. 請求項1に記載の放射線撮像装置において、
    前記天板、前記映像系の少なくともいずれか一方に近接センサを備え、
    前記近接センサによる前記天板および前記映像系の近接結果に基づいて、前記制御手段は前記天板を傾斜するように少なくとも制御することを特徴とする放射線撮像装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の放射線撮像装置において、
    前記天板、前記映像系の少なくともいずれか一方に接触センサを備え、
    前記接触センサによる前記天板および前記映像系の接触結果に基づいて、前記制御手段は前記天板を傾斜するように少なくとも制御することを特徴とする放射線撮像装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の放射線撮像装置において、
    前記天板および前記映像系の位置を検出する位置検出手段を備え、
    予め設定された前記天板および前記映像系の相対位置、および前記位置検出手段で検出された位置検出結果に基づいて、前記制御手段は前記天板を傾斜するように少なくとも制御することを特徴とする放射線撮像装置。
  5. 請求項4に記載の放射線撮像装置において、
    前記被検体の大きさに応じて、前記制御手段は前記天板を傾斜するように少なくとも制御することを特徴とする放射線撮像装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の放射線撮像装置において、
    前記天板のたわみに関する量を検出するたわみ検出手段を備え、
    前記たわみ検出手段による前記天板のたわみに関する量に基づいて、前記制御手段は前記天板のたわみに関する量を補正する方向に天板を傾斜するように制御することを特徴とする放射線撮像装置。
  7. 請求項6に記載の放射線撮像装置において、
    前記たわみ検出手段は、前記天板、前記映像系の少なくともいずれか一方に設けられた近接センサであって、
    前記近接センサによる前記天板および前記映像系の近接結果に基づいて、前記天板のたわみに関する量を検出することを特徴とする放射線撮像装置。
  8. 請求項6または請求項7に記載の放射線撮像装置において、
    湾曲あるいは屈曲されて形成された映像系支持手段を備え、
    前記映像系支持手段は、前記放射線照射手段および前記放射線検出手段を互いに対向配置して支持し、
    前記映像系支持手段で形成された領域内に前記天板を移動させて挿入するように構成することを特徴とする放射線撮像装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の放射線撮像装置において、
    前記制御手段は、前記映像系を移動させるように制御することを特徴とする放射線撮像装置。
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