JP5999496B2 - 放射線撮影装置 - Google Patents

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本発明は、放射線を照射して被検体のイメージングを行う放射線撮影装置に係り、特に、被検体を載置する天板を傾斜させることができる放射線撮影装置に関する。
医療機関には放射線を照射して被検体のイメージングを行う放射線撮影装置が配備されている。この様な放射線撮影装置は、図12に示すように放射線を照射する放射線源53と、放射線を検出する検出器54とを備えている。放射線源53と検出器54との間には、被検体Mを載置する天板52が備えられている(例えば、特許文献1参照)。
この様な放射線撮影装置は、天板52を傾斜できる構成となっている。天板52は、ある軸Cを中心に回転するようになっており、これにより天板52上の被検体Mを所望の角度まで傾斜させることができる(具体的には、図13参照)。
天板52を単に傾斜させると、天板52の端部が床面に接触してしまう。そこで、従来構成によれば、天板52が傾斜させるのに合わせて傾斜状態を保ったまま天板52を上昇させるように構成されている。
特開2010−012101号公報
しかしながら、従来構成によれば次のような問題点がある。
すなわち、従来構成によれば、術者が簡単に天板を移動させることができず、操作が複雑な放射線撮影装置しか提供できない。
術者が水平状態の天板52を傾斜させる指示を装置に与えたとする。天板52は、この指示に従って傾斜され、これと同時に自動で上昇される。この様にすることで、天板52の一端が床面に接触することが回避される。つまり、術者からすれば、天板52の傾斜の指示を与えたのみであるのに、天板52の傾斜に合わせて天板52が上昇してしまう。
ここで、傾斜と同時に上昇した天板52を元の水平状態に戻す指示を術者が装置に与えたとする。天板52は、この指示に従って水平状態まで傾斜される。
この一連の起倒動作により天板52が初期状態から上昇してしまう。つまり、術者が水平状態の天板52を傾斜させ、これを再び水平状態に戻すと、天板52が元の高さには戻らないのである。このような仕様は、装置の破損を防ぐには、天板52を水平状態から傾斜状態とするときのみに天板52を上昇させれば十分であるという思想に基づいている。すなわち、天板52を傾斜状態から水平状態とするときには、天板52を上下動させる必要がないというわけである。
しかし、実際の検査では、天板52が元の位置までに戻らないと不便である。検査に応じて操作しやすい天板の高さがあるからである。従って、従来構成によれば、術者は、天板52の起倒動作により上昇してしまった天板52を傾斜指示の入力とは別系統の入力操作で下降させている。すなわち、術者は、天板52の傾斜指示の入力器と上下動の指示の入力器とを組み合わせて操作しなければならない。さもなければ、水平状態から起倒した天板52を起倒前の高さまで移動できない。すなわち、従来構成は、操作が複雑なものとなってしまっている。
本発明は、この様な事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、天板52を起倒させるときの操作を簡便にし、操作がしやすい放射線撮影装置を提供することにある。
本発明は上述の課題を解決するために次のような構成をとる。
すなわち、本発明に係る放射線撮影装置は、放射線を照射する放射線源と、被検体を載置する天板と、被検体を透過してきた放射線を検出する検出手段と、天板の短手方向に延びた回転軸を中心に天板を回転させる回転手段と、天板の回転の指示を入力させる回転指示入力手段と、回転指示入力手段の入力に従って回転手段を制御する回転制御手段と、回転手段により回転された天板を鉛直方向に移動させる昇降手段と、回転指示入力手段の入力に従い天板が一方向に回転されることにより天板の一端が検査室の床面に接近すると、天板を鉛直上向きに移動させるように昇降手段を制御する昇降制御手段とを備え、昇降制御手段は、回転指示入力手段によって天板を回転させる指示を与えたある時点における起倒角度と天板高さを初期状態としたとき、回転指示入力手段への入力のみによって、初期状態の起倒角度と天板高さに戻すことが可能なように、一方向に回転された天板を逆方向に回転させるような入力が回転指示入力手段になされると、天板が鉛直下向きに移動するように動作し、前記天板を初期状態の高さとなった時点で停止させることを特徴とするものである。
[作用・効果]本発明に係る放射線撮影装置は、天板の回転の指示を入力させる回転指示入力手段の入力に従い天板が一方向に回転されることにより天板の一端が検査室の床面に接近すると、天板を鉛直上向きに移動させる構成となっている。本発明はこの構成に加えて、一方向に回転された天板が回転指示入力手段の入力に従い逆方向に回転されると、天板を鉛直下向きに移動させる構成を備えている。すなわち、回転支持入力手段により回転の指示を行うと、天板の回転と連動して自動で天板を鉛直下向きに移動させる構成となっているのである。本発明によれば、回転に伴い上昇してしまった天板を一系統の入力操作で回転および下降させることができる。これにより術者は、天板の回転指示の入力器と上下動の指示の入力器とを組み合わせて操作する必要がなくなり、放射線撮影装置の操作がしやすくなる。
また、上述の放射線撮影装置において、回転制御手段は、天板の回転が終了する角度である終了角度となるまで天板を回転させ、昇降制御手段は、天板の回転が終了角度に達してから天板を鉛直下向きに移動させればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明の放射線撮影装置をより具体的に表している。天板の回転が終了する角度である終了角度となるまで天板が回転され、天板の回転が終了角度に達してから天板が鉛直下向きに移動するように動作するように制御がなされれば、天板の回転と下降とを同時にするような複雑な制御をする必要がなく、より簡便かつ確実に本発明の構成を実現することができる。
また、上述の放射線撮影装置において、回転制御手段は、天板が鉛直方向と直交する水平状態となるまで天板を回転させることにより天板の逆回転を終了させればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明の放射線撮影装置をより具体的に表している。上述の構成にように天板が水平状態となった時点で天板の回転を停止するようにすれば、天板の傾斜により被検体の頭部が下向きになることがなくなるので、安全を確実に確保することができる。
また、上述の放射線撮影装置において、回転指示入力手段は、術者が入力の操作が連続している間だけ回転の指示がなされたものとして動作し、回転制御手段および昇降制御手段は、回転指示入力手段における入力の操作が中断すると、天板の動作を中断すればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明の放射線撮影装置をより具体的に表している。上述の構成のように回転指示入力手段が術者が入力の操作が連続している間だけ回転の指示がなされたものとして動作すれば、術者は回転支持入力手段から手を離すだけで天板の回転および下降の中断ができるのでより操作性に優れた放射線撮影装置が提供できる。
また、上述の放射線撮影装置において、回転制御手段に連動して天板を鉛直下向きに移動させるかどうかの選択を入力させる選択入力手段を備えればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明の放射線撮影装置をより具体的に表している。回転制御手段に連動して天板を鉛直下向きに移動させるかどうかを選択できるようにすれば、天板の移動様式を簡単に従来通りに戻すことができるので、より操作が柔軟な放射線撮影装置が提供できる。
また、上述の放射線撮影装置において、昇降制御手段は、天板の下降が終了する終了高さに達するまで天板を鉛直下向きに移動させればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明の放射線撮影装置をより具体的に表している。上述のように昇降制御手段は、天板の下降が終了する終了高さに達した時点で天板の下降を停止するようにすれば、天板を所定の高さまで簡便に戻すことができる。これにより、天板が起倒する前の初期状態まで天板の高さを容易に戻すことができるのでより操作がしやすい放射線撮影装置が提供できる。
本発明に係る放射線撮影装置は、天板の回転の指示を入力させる回転指示入力手段の入力に従い天板が一方向に回転されることにより天板の一端が検査室の床面に接近すると、天板を鉛直上向きに移動させる構成となっている。本発明はこの構成に加えて、回転支持入力手段により回転の指示を行うと、天板の回転と連動して自動で天板を鉛直下向きに移動させる構成となっているのである。本発明によれば、回転に伴い上昇してしまった天板を一系統の入力操作で回転および下降させることができる。これにより、放射線撮影装置の操作がしやすくなる。
実施例1に係るX線撮影装置の全体構成を説明する機能ブロック図である。 実施例1に係るX線撮影装置の動作を説明する模式図である。 実施例1に係るX線撮影装置の動作を説明する模式図である。 実施例1に係るX線撮影装置の動作を説明する模式図である。 実施例1に係るX線撮影装置の動作を説明する模式図である。 実施例1に係る操作卓の構成を説明する模式図である。 実施例1に係るX線撮影装置の動作を説明する模式図である。 実施例1に係るX線撮影装置の動作を説明する模式図である。 実施例1に係るX線撮影装置の動作を説明する模式図である。 実施例1に係るX線撮影装置の動作を説明する模式図である。 本発明の1変形例に係るX線撮影装置の構成を説明する平面図である。 従来のX線撮影装置の構成を説明する模式図である。 従来のX線撮影装置の構成を説明する模式図である。
以降、本発明の実施例を説明する。実施例におけるX線は、本発明の放射線に相当する。また、FPDは、フラット・パネル・ディテクタの略である。本発明に係るX線撮影装置1は、特に泌尿器検査用となっている。
<X線撮影装置の全体構成>
まず、実施例1に係るX線撮影装置1の構成について説明する。X線撮影装置1は、図1に示すように臥位の被検体Mを載置する天板2と、天板2の上側に設けられたX線を照射するX線管3と、天板2の下側に設けられるとともに被検体Mを透過してきたX線を検出するFPD4とを備えている。FPD4は、被検体Mの体軸方向Aまたは体側方向Sのいずれかに沿った4つの辺を有する矩形となっている。また、X線管3は、放射状に広がる四角錐状のX線ビームをFPD4に向けて照射する。FPD4は、X線ビームを全面で受光することになる。FPD4のX線を検出する検出面4aには、X線検出素子が体軸方向Aおよび体側方向Sに2次元的に配列されている。X線管3は、本発明の放射線源に相当し、FPD4は、本発明の検出手段に相当する。
支柱5は、X線管3およびFPD4から構成される撮像系3,4を支持している。支柱5は、撮像系移動機構13に駆動され天板2に対し被検体Mの体軸方向Aに移動することができる。このように撮像系移動機構13は、天板2に対しX線管3とFPD4とを一体的に天板2の長手方向に移動させる機構である。このような移動をさせることにより被検体Mに対するX線撮影を行う位置が変更できる。撮像系移動制御部14は、撮像系移動機構13を制御する目的で設けられている。図2は、撮像系移動機構13が支柱5ごと撮像系3,4を移動させる様子を示している。従って、撮像系移動機構13が駆動したとしてもX線管3,FPD4および支柱5の位置関係に変化はない。
天板支持体7は、検査室の床面から鉛直方向に延びた部材であり、天板2を回転自在および昇降自在に支持する。まずは、天板支持体7が天板2を回転自在に支持する様子から説明する。天板2の回転は、天板支持体7に設置された天板回転機構9により実現される。天板回転制御部10は、天板回転機構9を制御する目的で設けられている。この天板回転制御部10は、操作卓26の入力に従って天板回転機構9を制御する構成となっている。天板回転機構9は、本発明の回転手段に相当し、天板回転制御部10は、本発明の回転制御手段に相当する。
図3は、天板回転機構9により天板2が軸Cを中心に一方向に回転される様子を表している。軸Cは、天板2の短手方向(被検体Mの体側方向S)に延びる軸である。天板回転機構9は、一方向に回転した天板2を逆方向に回転させることもできる。図3を用いた説明は、天板回転機構9を構成を説明することを目的とする。後に説明する天板2を回転させるときの天板2の実際の動きは、図3に示された様式とは異なることに留意すべきである。
図3において注目すべきは、天板2が回転するとこれに追従して撮像系3,4も回転することである。すなわち、天板回転機構9は天板2のみならず支柱5および撮像系移動機構13も一体的に支持しており、支柱5は、天板2が回転すると天板2との相対的な位置関係を保った状態で回転するのである。従って、撮像系3,4も天板2の相対的な位置関係を保った状態で天板2に追従して回転することになる。このように、天板回転機構9は、天板2の短手方向に延びた軸Cを中心に天板2,X線管3およびFPD4を互いの位置関係を保った状態で回転させる。なお、軸Cと天板2との位置関係は、撮像系移動機構13の駆動によっては変化しない。すなわち、天板回転機構9と天板2との位置関係は、撮像系移動機構13によって変化しないのである。
続いて、天板支持体7が天板2を昇降自在に支持する様子について説明する。天板2の昇降移動は、天板支持体7に設置された天板昇降機構11により実現される。天板昇降制御部12は、天板昇降機構11を制御する目的で設けられている。天板昇降機構11は、本発明の昇降手段に相当し、天板昇降制御部12は、本発明の昇降制御手段に相当する。天板昇降機構11は、本発明の昇降手段に相当し、天板昇降制御部12は、本発明の昇降制御手段に相当する。
図4は、天板昇降機構11により天板2が昇降移動させる様子を示している。図4左側は、天板支持体7に付属する天板昇降機構11が鉛直方向に伸張することにより、天板2が鉛直上向きに移動される様子を示している。また、図4右側は、天板支持体7に付属する天板昇降機構11が鉛直方向に縮小することにより、天板2が鉛直下向きに移動される様子を示している。
図4において注目すべきは、天板2が昇降するとこれに追従して撮像系3,4も昇降することである。すなわち、天板昇降機構11は天板2のみならず支柱5,撮像系移動機構13および天板回転機構9も一体的に支持しており、支柱5は、天板2が昇降すると天板2との相対的な位置関係を保った状態で昇降移動するのである。従って、撮像系3,4も天板2の相対的な位置関係を保った状態で天板2に追従して昇降移動することになる。このように、天板昇降機構11は、天板回転機構9により回転された天板2,X線管3およびFPD4を互いの位置関係を保った状態で鉛直方向に移動させる。
このような天板2と撮像系3,4の相対的な位置関係の保持は、天板2が回転と昇降とを組み合わせたように移動したとしても変わりはない。天板2と撮像系3,4の相対的な位置関係は、撮像系移動機構13により変化するのであって、天板回転機構9および天板昇降機構11によっては変化しない。
<天板回転制御部および天板昇降制御部の協働動作>
本発明に係る天板昇降制御部12は、天板回転制御部10と協働して動作するのでこれについて説明する。図5左側は、天板回転制御部10により天板2が傾斜された様子を示している。このとき、天板2の一端が鉛直下方向に移動し、検査室の床面に接近する。このまま天板2の回転を続けると、天板2の一端が床面に接触してしまう可能性が出てくる。そこで、本発明に係る天板昇降制御部12は、図5左側における矢印で示すように傾斜した天板2を鉛直上方向に移動させる構成となっている。これにより、天板2が床面に接触することがない。X線管3およびFPD4もこの天板2の移動に伴い鉛直上方向に移動することになる。このように、天板昇降制御部12は、操作卓26の入力に従い天板2が一方向に回転されることにより天板2の一端が検査室の床面に接近すると、天板2を鉛直上向きに移動させるように天板昇降機構11を制御する構成となっている。
この様な動作は、天板回転制御部10が天板昇降制御部12に対して天板2の回転角度を送出することによって実現される。天板回転制御部10は、天板2を回転させると、その回転角度が逐次に天板昇降制御部12に送出される。天板昇降制御部12は、記憶部28に記憶されている回転角度と天板2の高さが関連したテーブルを取得し、現在の天板2の回転角度に対応する高さをテーブルから読み取る。天板昇降制御部12は、実際の天板2の高さと読み取った高さとを比較し、実際の高さが読み取った高さよりも低い場合、天板2を読み取った高さとするように天板2を上昇させる。このような天板の移動動作は、天板2の回転に合わせてリアルタイムで行われる。
すなわち、本発明の装置によれば、天板2を回転させるとこれに伴って天板2が自動で上昇することになる。つまり、図5右側の実線で示す天板2は、天板回転制御部10と天板昇降制御部12との協働動作により、破線の位置にまで回転および鉛直方向移動をすることが分かる。なお、図5右側を参照すれば、軸C,X線管3,FPD4は、天板2に追従して移動することが分かる。この様な各部10,12の協働動作は、天板2が一方向に回転されることにより天板2の一端が検査室の床面に接近するときに行われる。
実施例1に係るX線撮影装置1は、術者の指示を入力させる操作卓26を備えている。この、操作卓26には天板回転制御に係る天板回転スイッチ26aが備えられている。この天板回転スイッチ26aは、天板2をどの方向にどの程度傾斜させるかについての術者の指示を入力させるものである。この天板回転スイッチ26aは、図6に示すように、板状のコマを左右に倒すことにより術者の指示が入力できるようになっている。例えば、術者が左側にコマを倒すと、天板2は天板回転機構9により左回りに回転されて傾斜する。術者がコマから手を離すと、コマは傾斜される前の元の位置に戻り、天板2の傾斜が停止する。同様に術者が右側にコマを倒すと、天板2は天板回転機構9により右回りに回転されて傾斜する。術者がコマから手を離すと、コマは傾斜される前の元の位置に戻り、天板2の傾斜が停止する。本発明の回転指示入力手段は、この天板回転スイッチ26aにより実現される。このように、操作卓26は、天板回転スイッチ26aを通じて天板2の回転の指示を入力させる構成となっている。操作卓26は、本発明の回転指示入力手段に相当する。
<天板回転スイッチを用いた天板回転動作>
続いて、天板回転スイッチ26aにより天板2が実際に回転される様子について説明する。図7は、天板回転スイッチ26aと天板2の移動の様子とを関連づけて描いている。天板2が検査室の床面と平行な水平状態となっているときに、術者が図7に示すように天板回転スイッチ26aを一方向(右側)に傾けると、天板回転スイッチ26aの入力が天板回転制御部10に送信され、天板回転制御部10は、これに伴い天板2を一方向(時計回り)に回転させる。このとき天板回転制御部10は、回転角度を天板昇降制御部12にリアルタイムに送信し、天板昇降制御部12は、これに伴い動作する。このような天板回転制御部10と天板昇降制御部12との協働動作により、天板2は、回転と上昇とが組み合わさった移動をし、図7左側の実線で示す位置から点線で示す位置まで移動する。
この状態で術者が天板回転スイッチ26aから手を離すと、天板回転スイッチ26aのコマは傾斜される前の元の位置に戻り、天板2の回転が停止する。図8は、天板2の回転および上昇が停止した状態を表している。
図9は、図8で示した傾斜状態の天板2が先程とは逆方向に回転されるときの様子を表している。すなわち、術者が図9に示すように天板回転スイッチ26aを逆方向(左側)に傾けると、天板回転スイッチ26aの入力が天板回転制御部10に送信され、天板回転制御部10は、これに伴い天板2を逆方向(反時計回り)に回転させる。そして、天板2は、図9の点線で示すような水平状態となる。天板2が水平様態となってしまうと、術者がこれ以上天板回転スイッチ26aを傾かせ続けたとしても天板2は、これ以上回転しない。すなわち、天板回転制御部10は、天板2の回転が終了する角度である終了角度となるまで天板2を回転させる構成となっている。実施例1の構成によれば、天板回転制御部10は、天板2が鉛直方向と直交する水平状態となるまで天板2を回転させることにより天板2の逆回転を終了させる。
このとき天板2は、回転により水平状態とはなったものの、天板2の高さは、初期状態の図7と比べると、高い状態となっている。本発明は、この後の天板2の移動の様式が最も特徴的である。すなわち、術者が水平状態においてもなお天板回転スイッチ26aを逆方向(左側)に傾き続けるようにすると、天板回転制御部10は、これ以上天板2の回転を行わず、その代わり天板昇降制御部12に天板回転スイッチ26aの入力情報を送信する。すると、天板昇降制御部12は、天板2を図7の初期状態の高さとなるまで天板2を鉛直下向きに移動(下降)させるのである。
つまり、天板昇降制御部12は、天板2の回転が終了角度に達してから天板2を鉛直下向きに移動させるのである。そして、天板2が初期状態の高さに至った後は天板回転スイッチ26aを逆方向(左側)に傾き続けても、天板2は、移動も回転もしなくなる。したがって、天板昇降制御部12は、天板2の下降が終了する終了高さに達するまで天板2を鉛直下向きに移動させるということになる。実施例1の構成によれば、天板昇降制御部12は、天板2が起倒動作前の初期状態となるまで天板2を下降させることにより天板2の移動を終了させる。
このように、本発明における天板昇降制御部12は、一方向に回転され上昇した天板2を逆方向に回転される入力が天板回転スイッチ26aを通じた操作卓26になされると、天板2が鉛直下向きに移動するように動作することを特徴としている。つまり、本発明における天板回転スイッチ26aは、天板回転の指示のみならず、一時的に天板の下降の指示も入力できるように構成されているのである。
なお、操作卓26は、天板回転スイッチ26aを通じた術者の入力の操作が連続している間だけ回転の指示がなされたものとして動作し、天板回転制御部10および天板昇降制御部12は、操作卓26における入力の操作が中断すると、天板2の動作を中断する。
<天板回転動作に必要な設定値>
続いて、上述の動作に必要な設定値について説明する。まず、天板回転制御部10は、天板2の回転の禁止に係る終了角度の設定値を参照して動作する必要がある。上述の具体例の場合、終了角度の設定値は、天板2を逆方向に0度以上回転することを禁止する設定値となっている。天板回転制御部10がこの設定値を参照して動作することにより、水平状態の天板2は逆方向に回転できなくなる。この終了角度の設定値は、記憶部28により記憶されており、操作卓26の入力により適宜変更することができる。天板回転制御部10は、記憶部28に記憶された終了角度の設定値を読み出して動作する。
次に、天板昇降制御部12は、天板2の終了高さ(初期高さ)を示す終了高さの設定値を参照して動作する必要がある。上述の具体例の場合の終了高さの設定値は、天板回転前における天板2の高さを示す設定値となっており、具体的には、検査室の床面から図7における実線で示す天板2までの初期状態の高さを示している。天板昇降制御部12がこの設定値を参照して動作することにより、図10で説明したように回転により水平状態となり、天板2の下降動作に以降した際に天板2が下降が制限される。すなわち、天板2は、終了高さの設定値が示す高さよりも低い位置にまで下降できないのである。この設定値は、記憶部28により記憶されており、操作卓26の入力により適宜変更することができる。天板昇降制御部12は、記憶部28に記憶された終了高さの設定値を読み出して動作する。
<その他の構成>
続いて、X線撮影装置1が有するその他の構成について説明する。X線管制御部6は、X線管3の管電流、管電圧、曝射時間などのパラメータを制御する目的で設けられている。FPD4は、X線管3から発せられ、被検体Mを透過したX線を検出して検出信号を生成する。この検出信号は、画像生成部21に送出され、そこで被検体Mの投影像が写り込んだ画像が生成される。
表示部25は、X線撮影により取得された各画像を表示する目的で設けられている。操作卓26は、上述の操作入力の他、術者によるX線照射開始などの指示や撮像系3,4の天板2に対する移動の指示を入力させる目的で設けられている。また、主制御部27は、各制御部を統括的に制御する目的で設けられている。この主制御部27は、CPUによって構成され、各種のプログラムを実行することにより各制御部6,10,12,14および画像生成部21を実現している。また、上述の各部は、それらを担当する演算装置に分割されて実行されてもよい。記憶部28は、テーブル,天板2の回転、昇降制御に関するパラメータの一切を記憶する。
以上のように、本発明に係る放射線撮影装置は、天板2の回転の指示を入力させる操作卓26の入力に従い天板2が一方向に回転されることにより天板2の一端が検査室の床面に接近すると、天板2が鉛直上向きに移動させる構成となっている。本発明はこの構成に加えて、一方向に回転された天板2を操作卓26の入力に従い逆方向に回転されると、天板2を鉛直下向きに移動させる構成を備えている。すなわち、回転支持入力手段により回転の指示を行うと、天板2の回転と連動して自動で天板2を鉛直下向きに移動させる構成となっているのである。本発明によれば、回転に伴い上昇してしまった天板2を一系統の入力操作で回転および下降させることができる。これにより術者は、天板2の回転指示の入力器と上下動の指示の入力器とを組み合わせて操作する必要がなくなり、放射線撮影装置の操作がしやすくなる。
また、上述のように、天板2の回転が終了する角度である終了角度となるまで天板2が回転され、天板2の回転が終了角度に達してから天板2が鉛直下向きに移動させるように制御がなされれば、天板2の回転と下降とを同時にするような複雑な制御をする必要がなく、より簡便かつ確実に本発明の構成を実現することができる。
上述の構成にように天板2が水平状態となった時点で天板2の回転を停止するようにすれば、天板2の傾斜により冷え検体Mの頭部が下向きになることがなくなるので、安全を確実に確保することができる。
そして、上述の構成のように操作卓26が術者が入力の操作が連続している間だけ回転の指示がなされたものとして動作すれば、術者は回転支持入力手段から手を離すだけで天板2の回転および下降の中断ができるのでより操作性に優れた放射線撮影装置が提供できる。
上述のように天板昇降制御部12は、天板2の下降が終了する終了高さに達した時点で天板2の下降を停止するようにすれば、天板2を所定の高さまで簡便に戻すことができる。これにより、天板2が起倒する前の初期状態まで天板2の高さを容易に戻すことができるのでより操作がしやすい放射線撮影装置が提供できる。
本発明は、上述の構成に限られず、下記のように変形実施することができる。
(1)上述の構成に加えて、操作卓26に図11に示すような操作パネル26bを備えるようにしてもよい。この操作パネル26bには、撮影を行うときの目的を示す撮影モードが表示される。術者は、この撮影モードのうちの一つを選択することにより、これから行おうとする検査を装置に伝達することができる。この様にすることで、撮影に関する各種のパラメータを一つ一つ手動で入力しなくても撮影モードを選択するだけで撮影目的に合わせたパラメータを一度に設定することができる。操作パネル26bに表示される撮影モードとしては例えば泌尿器系検査などである。このように操作卓26は、撮影モードを術者に入力させるように構成されている。この撮影モードに関連づけられパラメータに天板回転制御部10および天板昇降制御部12が参照する終了角度の設定値、終了高さの設定値を追加するようにしてもよい。
(2)上述の構成に加えて、操作卓26に図11に示すような切替スイッチ26cを備えるようにしてもよい。切替スイッチ26cは、天板昇降制御部12を天板回転制御部10に連動させるかどうかの術者の指示を入力させるものとなっている。切替スイッチ26cをオンとすると、天板昇降制御部12により天板2の下降が自動で行われる。一方、切替スイッチ26cをオフとすると、天板昇降制御部12は、天板回転制御部10の動作に関わらず天板2を下降させない。つまり、切替スイッチ26cがオフの状態では、従来通りの天板2の回転がなされることになる。このように操作卓26は、切替スイッチ26cを通じて天板回転制御部10に連動して天板2を鉛直下向きに移動させるかどうかの選択を入力させる。
本変形例のように、天板回転制御部10に連動して天板2を鉛直下向きに移動させるかどうかを選択できるようにすれば、天板2の移動様式を簡単に従来通りに戻すことができるので、より操作が柔軟な放射線撮影装置が提供できる。
(3)上述の構成に加えて、操作卓26に図11に示すような天板2の初期高さを設定する上下ボタン26dを備えるようにしてもよい。これにより術者は、天板昇降制御部12が参照する初期高さの設定値を容易に変更することができる。
2 天板
3 X線管(放射線源)
4 FPD(検出手段)
9 天板回転機構(回転手段)
10 天板回転制御部(回転制御手段)
11 天板昇降機構(昇降手段)
12 天板昇降制御部(昇降制御手段)
26 操作卓(回転指示入力手段、選択入力手段)

Claims (6)

  1. 放射線を照射する放射線源と、
    被検体を載置する天板と、
    被検体を透過してきた放射線を検出する検出手段と、
    前記天板の短手方向に延びた回転軸を中心に前記天板を回転させる回転手段と、
    前記天板の回転の指示を入力させる回転指示入力手段と、
    前記回転指示入力手段の入力に従って前記回転手段を制御する回転制御手段と、
    前記回転手段により回転された前記天板を鉛直方向に移動させる昇降手段と、
    前記回転指示入力手段の入力に従い前記天板が一方向に回転されることにより前記天板の一端が検査室の床面に接近すると、前記天板を鉛直上向きに移動させるように前記昇降手段を制御する昇降制御手段とを備え、
    前記昇降制御手段は、前記回転指示入力手段によって天板を回転させる指示を与えたある時点における起倒角度と天板高さを初期状態としたとき、前記回転指示入力手段への入力のみによって、前記初期状態の起倒角度と天板高さに戻すことが可能なように、一方向に回転された前記天板を逆方向に回転させるような入力が前記回転指示入力手段になされると、前記天板が鉛直下向きに移動するように動作し、前記天板を初期状態の高さとなった時点で停止させることを特徴とする放射線撮影装置。
  2. 請求項1に記載の放射線撮影装置において、
    前記回転制御手段は、前記天板の回転が終了する角度である終了角度となるまで前記天板を回転させ、
    前記昇降制御手段は、前記天板の回転が終了角度に達してから前記天板を鉛直下向きに移動させることを特徴とする放射線撮影装置。
  3. 請求項2に記載の放射線撮影装置において、
    前記回転制御手段は、前記天板が鉛直方向と直交する水平状態となるまで前記天板を回転させることにより前記天板の逆回転を終了させることを特徴とする放射線撮影装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の放射線撮影装置において、
    前記回転指示入力手段は、術者が入力の操作が連続している間だけ回転の指示がなされたものとして動作し、
    前記回転制御手段および前記昇降制御手段は、前記回転指示入力手段における入力の操作が中断すると、前記天板の動作を中断することを特徴とする放射線撮影装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の放射線撮影装置において、
    前記回転制御手段に連動して前記天板を鉛直下向きに移動させるかどうかの選択を入力させる選択入力手段を備えることを特徴とする放射線撮影装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の放射線撮影装置において、
    前記昇降制御手段は、前記天板の下降が終了する終了高さに達するまで前記天板を鉛直下向きに移動させることを特徴とする放射線撮影装置。
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