JP4360165B2 - 印刷装置及びギャップ調整方法 - Google Patents
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に関するものである。
さらに、前記印刷中にジャムとなった印刷媒体は、第1の検出手段と第2の検出手段とにより検出され、その結果、搬送方向において、どの搬送位置でジャムが発生したかが判断される。そして、判断手段は、第1の検出手段によって印刷媒体が検出されるときには、印刷が実行されていると判断し、その印刷中にジャムが発生した場合には、第2の検出手段による印刷媒体の検出結果に応じて、前記ギャップを開放するか否かを判断する。その結果、第2の検出手段の検出結果に基づき、ジャムとなった印刷媒体の搬送位置に応じて前記ギャップが開放されることにより、印刷媒体の引き抜きを容易に行うことが可能となる。
また、本発明における印刷装置において、前記判断手段は、前記印刷中にジャムとなった印刷媒体が単票紙であると判断するとき、前記単票紙が検出される搬送位置に応じて、前記ギャップを開放するか否かを判断することを要旨とする。
また、本発明によれば、印刷ヘッドを主走査方向に移動させるキャリッジに設けられるとともに印刷媒体を検出する第1の検出手段と、該第1の検出手段に対し前記印刷媒体の搬送方向の上流側に設けられるとともに前記印刷媒体を検出する第2の検出手段とを備え、前記印刷ヘッドと、その印刷ヘッドに対向して設けられるとともに給紙される前記印刷媒体を搬送方向に沿って案内する案内部材との間のギャップを調整可能な印刷装置におけるギャップ調整方法であって、前記第1の検出手段による前記印刷媒体の検出結果に基づいて、該印刷媒体が印刷中か否かを判断する工程と、前記印刷中にジャムが発生したとき、前記第2の検出手段による前記印刷媒体の検出結果に応じて、前記ギャップを開放する工程と、を備えることを要旨とする。
図1は、本実施の形態に係る印刷装置の外観を示す斜視図である。この印刷装置はカラー画像の出力が可能なインクジェット方式のプリンタ1であり、ホストコンピュータとしてのパーソナルコンピュータ(以下「PC」という)2から送信される印刷データに基づいて印刷を行う。なお、プリンタ1とPC2は、本実施の形態では例えばUSBケーブル3により接続されている。
図2に示すように、プリンタ1は、用紙(ここではカット紙CP)に印刷を行うプリンタ部11と、このプリンタ部11を制御する制御回路12とを備えている。制御回路12は、CPU13、ROM14、RAM15、EEPROM16、インタフェース部(以下「I/F部」という)17を有しており、それらは内部バス18を介して相互に接続されている。I/F部17には、USBケーブル3を介してPC2が接続されている。CPU13は、RAM15を利用しながら、ROM14やEEPROM16に記憶されたプログラムやデータに従ってプリンタ部11を制御する。具体的には、I/F部17を介してPC2から入力する印刷データを基に、プリンタ部11を駆動して印刷を行う。
プリンタ1の制御回路12は、プリンタ1の動作を統括的に制御するCPU13と、ROM14と、EEPROM16と、I/F部17と、PC2から出力される制御信号やデータを受信するバッファメモリ41と、印刷データを格納するためのイメージバッファ42とを備えている。なお、バッファメモリ41やイメージバッファ42は、上述したRAM15(図2)の記憶領域を利用して構成されている。制御回路12は、さらに、キャリッジモータ25を駆動するキャリッジモータ駆動回路43と、紙送りモータ33を駆動する紙送りモータ駆動回路44と、摺動軸モータ28を駆動する摺動軸駆動回路45と、第1及び第2のセンサ36,37を制御するセンサ制御回路46と、印刷ヘッド22を駆動する印刷ヘッド駆動回路47とを備え、それらはCPU13に接続されている。また、センサ制御回路46は、第1及び第2のセンサ36,37の出力値(受光した反射光を電気信号に変換した値)を測定するための測定部46aを備えている。なお、本実施の形態においては、摺動軸駆動回路45と摺動軸モータ28と摺動軸27(図2)とにより、印刷ヘッド22とプラテン23間のプラテンギャップを自動調整する自動ギャップ調整機構が構成される。
図4(a)は、用紙(ここではカット紙CP)が第2のセンサ37のみによって検出される状態を示している。この状態、つまり用紙の給紙中にジャムが発生したときは、印刷ヘッド22とプラテン23間のプラテンギャップに用紙が入り込んでいないため、プリンタ1の後方(給紙口)から用紙を静かに引き抜くことで、印字面に皺等を発生させることなく比較的容易に用紙を引き抜くことができる。
ここで、プラテンギャップを開放するとは、用紙の種類に応じて所定の値に自動調整されているプラテンギャップを、用紙の引き抜きが容易に可能となる十分な値とすべく、プラテン23に対してキャリッジ21を上方へ移動させる動作をいう。そして、このプラテンギャップの開放制御は、本実施の形態においては、少なくとも第1のセンサ36によって用紙が検出される状態、つまり印刷中(上述した図4(b)又は図4(c)に示す状態)に実行される処理であり、本制御を実施してプラテンギャップを開放するか否かの判断は、判断手段として機能するCPU13によって実現される。なお、CPU13が本制御を行うための処理ルーチンは、ROM14等に格納されている。
ステップS100において、CPU13は、プリンタ1内部(プリンタ部11)でジャムが発生しているか否かを判断し、ジャムが発生していると判断する場合には、ジャムとなった用紙が単票紙(本実施の形態においてはカット紙CP)か否かを判断する(ステップS101)。なお、CPU13は、ステップS100において、ジャムが発生していないと判断する場合には、プラテンギャップを開放することなく本ルーチンを終了する。
(1)選択された用紙の種類に応じてプラテンギャップを自動的に調整する自動ギャップ調整機構を備えるプリンタ1には、キャリッジ21に設けられる第1のセンサ36と、その第1のセンサ36に対して用紙の搬送方向の上流側に設けられる第2のセンサ37とが備えられる。このプリンタ1において、印刷中にジャムが発生したとき、その用紙が第2のセンサ37により検出されている場合には、プラテン23に対してキャリッジ21を上方に移動させ、プラテンギャップを開放するようにした。これによれば、第2のセンサ37により用紙が検出される印刷の初期、中期段階でジャムが発生した場合には、プラテンギャップが開放されるため、無理な力を加えることなく用紙を容易に引き抜くことができる。また、用紙の引き抜きの際に、その用紙がプラテンギャップに噛み込んで印字面に皺を発生させたり、用紙が破れたりすることを防止できる。また、このとき印刷ヘッド22を傷つけたりすることも防止できる。
(変形例1)上記実施の形態では、PC2からのギャップ制御信号に基づいて、プラテンギャップを自動調整するプリンタ1に具体化したが、用紙の種類をプリンタ1側で設定可能なユーザインタフェースを備えるプリンタにおいて、PC2が接続されていなくてもプリンタ単体でプラテンギャップを自動調整可能な構成に具体化してもよい。また、プリンタ1の構成は上記実施の形態の構成に限定されるものではなく、スキャナ機能、プリンタ機能、コピー機能を備えた所謂SPC複合機の構成としてもよい。
(イ)請求項6記載の印刷装置において、
前記第2の検出手段は、前記印刷媒体の給紙エラーを検出可能な位置に設けられ、
前記判断手段は、前記印刷媒体が前記第2の検出手段のみによって検出されるときにジャムが発生した場合には給紙時のジャムと判断し、前記ギャップを開放しないことを特徴とする印刷装置。
Claims (7)
- 印刷ヘッドと、その印刷ヘッドに対向して設けられ、給紙される印刷媒体を搬送方向に沿って案内する案内部材との間のギャップを、印刷媒体の種類に応じて自動的に調整する自動ギャップ調整機構を備える印刷装置において、
前記印刷媒体の搬送方向に沿って設けられ、該印刷媒体を検出する複数の検出手段と、
前記印刷媒体の印刷中にジャムが発生したとき、前記搬送方向において前記印刷媒体が検出される搬送位置に応じて、前記自動ギャップ調整機構により調整されている前記ギャップを開放するか否かを判断する判断手段と、を備え、
前記自動ギャップ調整機構は、前記判断手段による判断結果に基づいて前記印刷ヘッドを前記案内部材に対し相対的に移動させて前記ギャップを開放し、
前記複数の検出手段は、
前記印刷ヘッドを主走査方向に移動させるキャリッジに設けられる第1の検出手段と、
前記第1の検出手段に対し前記搬送方向の上流側に設けられる第2の検出手段と、
を少なくとも含み、
前記判断手段は、
前記第1の検出手段による前記印刷媒体の検出結果に基づいて、該印刷媒体が印刷中か否かを判断し、前記印刷中にジャムが発生したとき、前記第2の検出手段による前記印刷媒体の検出結果に応じて、前記ギャップを開放するか否かを判断する、
ことを特徴とする印刷装置。 - 前記判断手段は、前記印刷中にジャムが発生したとき、該ジャムとなった印刷媒体の種類に応じて、前記ギャップを開放するか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
- 前記判断手段は、前記印刷中にジャムとなった印刷媒体が単票紙であると判断するとき、前記単票紙が検出される搬送位置に応じて、前記ギャップを開放するか否かを判断することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷装置。
- 前記判断手段は、前記印刷中にジャムとなった印刷媒体が長尺紙であると判断するとき、前記長尺紙が検出される搬送位置に依らず、前記ギャップを開放することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷装置。
- 前記判断手段は、前記印刷中にジャムとなった印刷媒体が前記第2の検出手段により検出されるとき、前記ギャップを開放することを特徴とする請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の印刷装置。
- 前記判断手段は、前記印刷中にジャムとなった印刷媒体が前記第2の検出手段により検出されないとき、前記ギャップを開放しないことを特徴とする請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の印刷装置。
- 印刷ヘッドを主走査方向に移動させるキャリッジに設けられるとともに印刷媒体を検出する第1の検出手段と、該第1の検出手段に対し前記印刷媒体の搬送方向の上流側に設けられるとともに前記印刷媒体を検出する第2の検出手段とを備え、前記印刷ヘッドと、その印刷ヘッドに対向して設けられるとともに給紙される前記印刷媒体を搬送方向に沿って案内する案内部材との間のギャップを調整可能な印刷装置におけるギャップ調整方法であって、
前記第1の検出手段による前記印刷媒体の検出結果に基づいて、該印刷媒体が印刷中か否かを判断する工程と、
前記印刷中にジャムが発生したとき、前記第2の検出手段による前記印刷媒体の検出結果に応じて、前記ギャップを開放する工程と、
を備えることを特徴とするギャップ調整方法。
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