JP4359147B2 - セルロース繊維材料の紫外線防護指数を改善する方法 - Google Patents

セルロース繊維材料の紫外線防護指数を改善する方法 Download PDF

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Description

本発明は、セルロース繊維材料及びその混紡の紫外線防護指数(SPF)を改善する方法であって、セルロース繊維材料を少なくとも蛍光増白剤(FWA)及び好ましくはさらに少なくとも1種の反応性UV吸収剤で処理することを含む方法に関する。本発明はさらに、当該方法に有用な新規な蛍光増白剤に関する。
UV線の皮膚損傷効果はよく知られている。強烈な陽光からの防護は普通、UV吸収剤を含有する組成物である日焼け止めクリームを直接皮膚に塗布することによって得ることが求められる。しかし、特に日差しの強い地域、たとえばオーストラリアやアメリカでは、近年、UV線による皮膚損傷の速度が劇的に増している。したがって、これらの国々では、太陽放射線から皮膚を保護することにいっそう注意が払われている。
したがって、皮膚を直接保護することだけでなく、衣服及び紫外線防護製品、たとえば日よけやパラソルのUV透過性を減らすこともまた提案されている。特にセルロース繊維材料は、UV線に対して少なくとも部分的に透過性であり、そのため、単に衣服を着るだけでは、UV線による損傷に対する十分な防護を皮膚に提供しない。そこで、UV吸収剤及び/又はFWAを繊維材料に組み込むことにより、救済が可能になる。
しかし、これまで、セルロース繊維材料、特に織物材料の分野でUV線からの防護に関して達成された結果は、完全に満足なものとはいえず、したがって、これらの材料のSPFを改善する必要性は存在し続ける。これが一般的な問題であるという事実にもかかわらず、ある特定の側面が特に問題であることがわかった。蛍光増白剤(FWA)で処理されたセルロース繊維材料の場合、UV吸収剤の配合が増白効果の損失を招き、ひいては繊維の望ましくない黄変につながるということがわかった。
驚くことに今、ある特定のクラスの蛍光増白剤が、特に特定のUV吸収剤とともに適用されるならば、セルロース繊維材料全般にとって優れたSPFを提供するだけでなく、そのように処理された材料の白色度の認めうる低下をほとんど又は全く生じさせないということがわかった。
したがって、本発明は、セルロース繊維材料及びその混紡のSPF(紫外線防護指数)を改善する方法であって、前記材料を少なくとも1種の式
Figure 0004359147
(式中、Mは、水素、アルカリ金属原子、アンモニウム又はアミンから形成されるカチオンであり、
1及びR1′は、互いに独立して、水素、ヒドロキシ、場合によっては置換されているアルキル、4−モルホリニル、−NH−R3、−N(R32又は−O−R3であり、R3は、場合によっては置換されているアルキル又は場合によっては置換されているアリールであり、
2は、式
Figure 0004359147
の基であり、
Xは、−O−又は−NH−であり、R4は、少なくとも1個の親水性置換基を有するC1〜C4アルキルであり、
2′は、R1又はR2の意味を有する)
の化合物と接触させることを含む方法に関する。
2とR2′とは異なる意味を有することができる。しかし、好ましくは、これらは同一である。
本発明にしたがって、アルキル基とは一般に、炭素原子1〜6個を含有する開鎖状又は分岐鎖状のアルキル基、たとえばメチル、エチル、n−もしくはイソ−プロピル、n−、sec−もしくはtert−ブチル又はn−ヘキシル、n−オクチルであると理解される。シクロアルキルは、好ましくはシクロペンチル又はシクロヘキシルである。
アリールとしてのR3は、好ましくは互いに独立して、非置換であるか、たとえばC1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ又は親水性置換基によって置換されているフェニル又はナフチルである。
好ましく使用される式(1)の化合物では、R1とR1′とは同一であり、特に好ましいものは、R1及びR1′がそれぞれ水素、ヒドロキシ、場合によっては置換されているアルキル、−NH−R3、−N(R32又は−O−R3であり、R3が、場合によっては置換されているアルキル又は場合によっては置換されているアリールである式(1)の化合物の使用である。
1及びR1′の特に好ましい意味は、水素、ヒドロキシ、非置換のC1〜C4アルキルもしくはC1〜C4ヒドロキシアルキル、4−モルホリニル、−NH−R3、−N(R32又は−O−R3であり、R3は、非置換のC1〜C4アルキルもしくはC1〜C4ヒドロキシアルキル又は非置換のフェニルもしくはスルホ、C1〜C4アルキルスルホニル又はC1〜C4ヒドロキシアルキルスルホニルによって置換されているフェニルである。
基R4中の親水性置換基は、好ましくは、−OM、−COOM又はSO3Mであり、Mは、水素、アルカリ金属原子、アンモニウム又はアミンから形成されるカチオンである。
本発明の方法にしたがってセルロース材料に適用される化合物(1)の量は、広い範囲で異なることができる。しかし、繊維材料の重量に基づいて0.001〜2重量%の量で使用される場合、有用な効果を得ることができる。しかし、好ましくは、式(1)の化合物の使用量は、繊維材料の重量に基づいて0.005〜1重量%、特に0.01〜0.5重量%である。
セルロース繊維材料とは、たとえば、天然セルロース繊維、たとえば綿、リネン及び大麻ならびにセルロースパルプ及び再生セルロースをいうものと理解される。本発明の方法はまた、混紡布、たとえば綿とポリエステル繊維又はポリアミド繊維との混紡中に存在するヒドロキシル含有繊維を処理するのに適している。
使用される繊維材料は、30〜200g/m2、好ましくは100〜150g/m2の密度を有し、材料の孔隙率は、0.1〜3%、好ましくは0.1〜1.5%の範囲にある。
好ましくは、使用されるセルロース繊維材料は綿又は綿混紡である。
前述の繊維は、多様な形態、たとえばステープルもしくはヤーン又は織物もしくは編物として存在することができる。
本発明のさらなる態様は、前述したように、式(1)の蛍光増白剤とUV吸収剤との併用によってセルロース繊維材料にとって優れたSPFを提供することである。通常、そのように処理された材料の白色度の認めうる低下はほとんど又は全く生じない。
このために、UV吸収剤の適用は、材料を式(1)のFWAで処理する前、最中又は後で実施することができる。
セルロース繊維材料に適したいかなるUV吸収剤をこの目的に適用してもよい。使用されるUV吸収剤は、たとえば、o−ヒドロキシベンゾフェノン、o−ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール、2−アリール−2H−ベンゾトリアゾール、サリチル酸エステル、置換アクリロニトリル、置換アクリルアミノエチレン、ニトリロヒドラジン、o−ヒドロキシアリール−1,3,5−トリアジン、スルホン化1,3,5−トリアジン又は好ましくはシュウ酸アニリドであることができる。
好ましくは、反応性UV吸収剤が使用され、特に好ましいものは、米国特許第5,700,295号に記載されているUV吸収剤、特にシュウ酸アニリドである。
UV吸収剤として特に好ましいものは、式
Figure 0004359147
(式中、
1及びL2は、互いに独立して、水素、スルホ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル又はC1〜C12アルコキシであり、
x及びyは、互いに独立して、1、2又は3であり、
1は、クロロ又はフルオロであり、
2は、式
Figure 0004359147
の反応性基であり、
Zは、繊維反応性基であり、nは、2又は3である)
化合物である。
繊維反応性基とは、セルロース繊維のヒドロキシル基又はポリアミド繊維材料のアミノ基と反応して共有化学結合を形成することができるような基をいうものと理解される。多くのこのような繊維反応性基が、特にいわゆる「反応性染料」の化学から公知である。しかし、本発明の範囲内で、好ましい繊維反応性基Zは、Zが式
−SO2−Y′ (6)
−SO2NH−Y′ (7)
−NHCO(CH23SO2−Y′ (8)
−CONH(CH22SO2−Y′ (9)又は
−NHCO−Y′ (10)
(Y′は、ビニル、β−スルファトエチル、β−チオスルファトエチル、β−ホスファトエチル、β−アシルオキシエチル又はβ−ハロエチルを表す)
の基であるもの、特に、Zが式(6)の基であり、Yが−CH2CH2OSO3M(Mは先に定義したとおりである)を表すものである。
FWA及び望むならばUV吸収剤の適用は、類似の化合物に関する文献から周知である吸尽法又は連続法によって実施することができる。
吸尽法では、液比は、広い範囲、たとえば3:1〜200:1、好ましくは10:1〜40:1から選択することができる。20〜120℃、好ましくは40〜110℃の温度で作業することが有利である。
繊維反応性UV吸収剤は、有利には、酸結合剤、たとえば水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、ギ酸ナトリウム、炭酸カリウム、ケイ酸ナトリウム、トリクロロ酢酸ナトリウム又は三リン酸ナトリウムの存在で、中性の塩、たとえば硫酸ナトリウム又は塩化ナトリウムの存在で又は存在なしに適用される。
本発明の方法にしたがってセルロース材料に適用されるUV吸収剤の量は、広い範囲で異なることができる。しかし、繊維材料の重量に基づいて0.005〜1重量%の量で使用される場合、有用な効果を得ることができる。しかし、好ましくは、式(1)の化合物の使用量は、繊維材料の重量に基づいて0.01〜0.5重量%である。
連続法では、液含浸量は、有利には40〜700、好ましくは40〜500重量%である。そして、繊維材料を熱処理に付して、適用したFWA及びUV吸収剤を固着させる。この固着はまた、冷間バッチ法によって実施することもできる、
熱処理は、好ましくは、蒸熱装置中、98〜105℃の通常又は過熱された蒸気をたとえば1〜7、好ましくは1〜5分間用いる蒸熱法の形態をとる。冷間バッチ法によるUV吸収剤の固着は、含浸させ、好ましくは巻き取った材料を室温(15〜30℃)でたとえば3〜24時間貯蔵することによって実施することができる。冷間バッチ時間はUV吸収剤に依存することが知られている。
塗布工程及び固着が完了すると、処理された材料を従来どおりすすぎ、焼成炭酸ナトリウムを1g/l含有する溶液で、たとえば90℃で20分間ソーピングし、乾燥させる。
処理浴は、場合によっては、他の通例の助剤、たとえば均染剤、湿潤剤、脱泡・消泡剤、浸透促進剤又は防しわ剤を含有することもできる。
本発明の方法によって処理されたセルロース繊維材料は、高いSPFを有する。SPFは、保護されていない皮膚におけるUVエネルギーの有害線量に対する保護された皮膚におけるUVエネルギーの有害線量の比と定義される。したがって、SPFはまた、未処理の繊維材料ならびに本明細書に記載されたFWA及び反応性UV吸収剤で処理された繊維材料の透過率の測度である。
SPFは、たとえば、B. L. Diffey及びJ. RobsonによってJ. Soc. Cosmet. Chem., 40, 127-133 (1989)に記載されている方法によって決定することができる。
式(1)の蛍光増白剤のいくつかは公知であるが、式(11)の特定の化合物は新規であり、本発明のさらなる主題である。
したがって、本発明はまた、式
Figure 0004359147
(式中、Mは、水素、アルカリ金属原子、アンモニウム又はアミンから形成されるカチオンであり、
1及びR1′は、互いに独立して、水素、ヒドロキシ、場合によっては置換されているアルキル、4−モルホリニル、−NH−R3、−N(R32又は−O−R3であり、R3は、場合によっては置換されているアルキル又は場合によっては置換されているアリールであり、
2は、式
Figure 0004359147
の基であり、
Xは、−O−又は−NH−であり、R4は、少なくとも1個の親水性置換基を有するC1〜C4アルキルであり、
2′は、R1又はR2の意味を有する)
の化合物(ただし、R1及びR1′がそれぞれヒドロキシエチルアミノであり、
2及びR2′がそれぞれ、p位置をヒドロキシエチルアミノカルボニルによって置換されているフェニルアミノである式(1)の化合物を除く)
を提供する。
式(1)の化合物は、公知の方法によって、たとえば、公知の反応条件下、塩化シアヌルを、所望の順序で連続的に、アミノスチルベン−ジスルホン酸ならびに基R1、R1′、R2及びR2′を導入することができる化合物それぞれと反応させることによって調製することができる。
式(1)の化合物は、水への際立つ可溶性をセルロース繊維材料への良好な親和性と併せて示し、これらの化合物を含有する水性配合物は優れた貯蔵安定性を有する。
特にUV吸収剤とともに適用されるならば、これらの化合物は、優れた紫外線防護及び高い白色度をセルロース材料に付与する。
式(3)のUV吸収剤は公知であるか、公知の方法によって調製することができる。
以下の例が本発明を説明する。断りない限り、部及び%値は重量基準である。
例1
化合物
Figure 0004359147
の調製
1.工程
水214gを実験用反応フラスコに加えたのち、塩化ナトリウム4gを加えた。氷槽を使用して反応フラスコの内容物を10℃に冷却した。反応フラスコに塩化シアヌル15.6gを10分かけてゆっくり加えた。塩化シアヌルをすべて加えたのち、白色の懸濁液が形成し、フラスコ内容物のpHは3.10であった。
まだ10℃の反応フラスコに4,4′−ジアミノスチルベン−2,2′−ジスルホン酸ナトリウム塩(DAS)の12%(重量/容量9溶液)140gを1時間かけて加えた。添加が完了したのち、反応混合物をさらに50分間保持した。pHが4.42に上昇した。20重量/容量%(17重量%)炭酸ナトリウム2.77gを使用して反応中のpHを3〜4.5に制御した。フラスコの内容物は淡いオレンジ色であり、懸濁液は良好な攪拌性を有していた。HPLCが、反応が完了していることを立証した。純度96〜97%。
2.工程
実験用フラスコに水60g及び塩化ナトリウム4gを入れた。次に、4−アミノ−N−(2−ヒドロキシエチル)−ベンズアミド15.92gを加えて懸濁液を形成した。この懸濁液を攪拌しながら60℃に加熱した。15分後、懸濁液は溶解し、pHは8.5であった。まだ16℃の第一の反応工程からの水性懸濁液を30分かけてベンズアミドの水溶液に加えた。最初の100mlを加えたのち、明るい黄色の懸濁液が形成し、攪拌を増大して粘度の増大を相殺した。反応フラスコの温度を60℃に維持し、1M炭酸ナトリウムを使用してpHを6.7〜7.0に調整した。添加が完了すると、反応混合物を60℃でさらに1時間攪拌した。HPLCが、反応が完了していることを立証した。純度94〜95%。反応混合物の温度を90℃に高めた。反応混合物の粘度が増大し、pHが5.32に低下した。1M炭酸ナトリウムでpHを6.0に調節した。
3.工程
エタノールアミン5.98gを水15gで希釈することによって水溶液を調製した。このエタノールアミン水溶液を90℃で2時間かけてゆっくりと第二工程の反応生成物に加えた。エタノールアミンの添加によってpHを7.5〜8.0に調整した。添加中、二つの相が存在した。エタノールアミンの添加ののち、反応混合物を攪拌しながら90℃で維持した。32重量%水酸化ナトリウム25.2gを使用して、反応混合物のpHが確実に7.0よりも上に維持されるようにした。6.5時間後、HPLCが、反応が完了していることを示した。純度93%。
さらに90℃で、37重量%HCl 8.4gを加えた。5分でpHが7から4.5に低下し、沈殿物が形成した。HClの添加ののち、反応混合物を30分間攪拌した。そして、反応混合物を保温漏斗に通して熱いままろ過した。ろ過ケークを60℃の水、40℃の水、最後に室温の水で洗浄した。塩化物の存在に関してろ液を硝酸ナトリウムで試験したのち、恒量まで乾燥させた。式(101)の生成物が黄色の粉末として収率95〜98%で得られた。
例2〜6
例1の手順にしたがって以下の化合物を調製した。
Figure 0004359147
Figure 0004359147
例7及び8
例1の手順にしたがって以下の化合物を調製した。
Figure 0004359147
例9
それぞれ予備洗いしたセルロース布(綿クレトン)10gの二つのサンプルを、AHIBA(登録商標)染色機中、2種の異なる水性液中、液比1:20で、95℃で60分間処理した。
A)過酸化水素35% 3.0ml/l
ケイ酸ナトリウム38ボーメ度 2.0ml/l
苛性ソーダ36ボーメ度 2.0ml/l
ULTRAVON EL 0.5g/l
B)A)と同じ液、ただし、例1の式(101)の化合物0.012%をさらに含有。
結果を以下に表に示す。
Figure 0004359147
上記の結果は、化合物(101)の使用によって達成されるSPFの実質的な改善を明らかに実証する。
例10
異なるセルロース布(面ポプリン)のサンプルを使用して例9の手順を繰り返すと、以下の表の結果が得られた。
Figure 0004359147
上記の結果は、化合物(101)の使用によって達成されるSPFの実質的な改善を明らかに実証する。
例11
それぞれ予備洗いしたセルロース布(それぞれ綿クレトン又は面ポプリン)10gの二つのサンプルを、AHIBA(登録商標)染色機中、
過酸化水素35% 3.0ml/l
ケイ酸ナトリウム38ボーメ度 2.0ml/l
苛性ソーダ36ボーメ度 2.0ml/l
ULTRAVON EL 0.5g/l
を含有する水性液中、液比1:20で、95℃で60分間処理した。
その後、サンプルを、式
Figure 0004359147
の化合物0.01%(布の重量に対して)を含有する新鮮な浴中、液比1:20で、40℃で10分間処理した。
そして、温度を95℃に上げ、グラウバー塩(無水)g/lを加え、その温度を30分間維持した。次いで、ソーダ灰10g/lを加え、20分後、例1の式(101)の化合物0.2%(布の重量に対して)を加えた。95℃でさらに30分後、浴を放冷し、布をすすぎ、乾燥させた。得られた結果を以下の表に示す。
Figure 0004359147
上記の結果は、化合物(102)のさらなる使用によって達成されるSPFのさらなる改善(例9及び10に比較して)を明らかに実証し、一方で、処理された布の白色度は劇的には低下していない。

Claims (4)

  1. セルロース繊維材料及びその混紡の紫外線防護指数(SPF)を改善する方法であって、前記材料を
    (A)少なくとも1種の式
    Figure 0004359147
    (式中、Mは、水素、アルカリ金属原子、アンモニウム又はアミンから形成されるカチオンであり、
    1及びR1′は、水素、ヒドロキシ、場合によっては置換されているアルキル、4−モルホリニル、−NH−R3、−N(R32又は−O−R3であり、R3、置換されているアルキル又は場合によっては置換されているアリールであり、
    2 及びR 2 は、式
    Figure 0004359147
    の基であり、
    Xは、−O−又は−NH−であり、R4は、少なくとも1個の親水性置換基を有するC1〜C4アルキルであ
    の化合物と接触させること、及び、
    (B)

    Figure 0004359147
    (式中、
    1 及びL 2 は、互いに独立して、水素、スルホ、ヒドロキシ、C 1 〜C 4 アルキル又はC 1 〜C 12 アルコキシであり、
    x及びyは、互いに独立して、1、2又は3であり、
    1 は、クロロ又はフルオロであり、
    2 は、式
    Figure 0004359147
    の反応性基であり、
    Yは、−CH 2 CH 2 OSO 3 M(式中、Mは、前記と同義である)であり、Zは、繊維反応性基であり、そしてnは、2又は3である)
    の少なくとも1種のUV吸収剤と接触させること
    を含む方法であって、
    (A)において、式(1)の化合物の使用量は、繊維材料の重量に基づいて、0.001〜2重量%であり、(B)において、式(3)の化合物の使用量は、繊維材料の重量に基づいて、0.005〜1重量%である方法
  2. (A)において、式(1)の化合物の使用量は、繊維材料の重量に基づいて、0.005〜1重量%であり、(B)において、式(3)の化合物の使用量は、繊維材料の重量に基づいて、0.01〜0.5重量%である、請求項1記載の方法。
  3. (B)の後に(A)を行う、請求項1又は2記載の方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項記載の方法にしたがって処理されたセルロース繊維材料。
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