JP4358954B2 - 使用済み密閉型電池の開口方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、使用済み密閉型電池の開口方法に関し、特に、鉄の3価の正塩の溶液中において使用済み電池の金属容器を溶解させて開口することで電池電圧の有無にかかわらず電池を安定化させ、その後の有価物回収や廃棄物処理等を安全に行うための使用済み密閉型電池の開口方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、リチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池等は、軽量且つ高容量の電池として、携帯電話、コンピュータ等小型の電源として幅広く使用されている。
最近、高性能な上記電池に着目して、大型化した電池により電気自動車等の使用に供する研究が盛んになってきた。この場合一番問題となるのは高容量の電池になるほど、異常発熱・発火等の事故を如何にして防止するかと言う点である。その為、事故防止策として例えば過充電防止機構等を付帯させるとか、ショート等の大電流に対しては電流遮断機構やPTC(positive temperature coefficient)素子を介在させたり、電池内圧が異常上昇した場合に備えて安全弁を装着する等の対策を講じている。
【0003】
一方、使用済みの小中型の一次および二次電池から有価物回収処理に関しては、個々の電池を放電回路で放電してから機械的に開口処理するか、或いは、電池を放電せずに直接焼成した後、粉砕等を行っていた。
【0004】
本願発明者らは使用済み電池を電解質水溶液中で機械的に開口する事により、効率良く放電安定化する方法を開示しており(特願平9−26579及び特願平10−59520)、小中型電池を対象とした場合には極めて有効であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば西美緒著「リチウムイオン二次電池の話」裳華房(1997)で報告されている大型電池は外寸法:径70mm×長さ400mm、重量約3000gであり電池容量は100Ahにも達し、一般的な小中型電池(〜100g)に比して著しく大容量である。
【0006】
また、大容量の二次電池は小型電池に比べて構成する内容物質が多く、その電池構造は頑強であり使用材質も異なっている。
そのため、単に放電安定化したのみで開口していない大型電池を焼成処理した場合、系の温度が上昇して電池内部からの急激なガス発生を生じる結果、内部圧が急激に上昇して、最悪の場合には爆発等により焼却炉を破損する等のトラブルが発生しており、このトラブルを解消する為には炉内を異常に高い圧力にしない事が必要であった。
【0007】
しかしながら、大型電池の量を極く小量にして焼成したのでは作業効率が悪く電池のリサイクル処理量の観点から問題であり、また開口してから焼成する方法では、作業安全を確保するためには放電してから機械的に開口する必要があり、やはり作業効率の点で問題であった。
【0008】
さらに、相当の電池残存容量があるにもかかわらず電流遮断機構等が作動して端子間電圧のない電池は放電不能であり、従来の機械的な電池開口により短絡電流が流れると、異常発熱、ガス噴出や爆発等が周囲の電池へ伝搬する恐れがあり大変危険であった。
このような場合、塩水などのイオン導電性液体中に電池を浸漬して放電安定化させるという従来方法(特開H8−306394)では放電安定化できなかった。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記問題点に鑑み、本願発明は以下のように構成される。
すなわち、鉄の3価の正塩の溶解液に溶解する金属を外装部材として用いた密閉型電池を、該溶解液に浸漬し該外装部材を溶解して開口することを特徴とする。
【0010】
さらに、上記において鉄の3価の正塩が、塩化第二鉄、硫酸第二鉄、硝酸第二鉄またはリン酸第二鉄の一種以上からなることを特徴とする。
また、上記の溶解液が、塩酸、硫酸、硝酸またはリン酸の一種以上を含有させるようにしてもよい。
【0011】
以下に、本願発明に係る使用済み密閉型電池の開口方法について、詳細に説明することにする。
【0012】
[電池部品の材質]
リチウムイオン二次電池の両極は、一般に陽極はアルミニウム箔上にコバルト酸リチウム等を主成分とする活物質を塗布して構成し、陰極は銅箔上に炭素粉を主成分とする活物質を塗布して構成している。
ニッケル水素二次電池では正極にNiOOH、負極には例えば、Mm(Ni−Co−Mn−Al)5からなる水素吸蔵合金を用いている(MmはLa、Ce、Nd、Pr等からなるミッシュメタル)。
ニカド二次電池では、正極にNiOOH、負極にはCdを用いている。
以上のように、電池活物質等は鉄よりも平衡電極電位が貴であり、鉄の3価の正塩の溶液中では、ほとんど溶解しないと考えることができる。
【0013】
また、電池の外装部材の一つである安全弁は、一般に鉄、ステンレスまたはアルミニウムを主成分とする薄い膜状物質から形成し、外容器よりも機械的強度の弱い状態に作製され、電池内圧が異常に上昇した場合には開裂して圧力を開放するようにしている。
電池の外装部材である電池容器は、鉄、ステンレスまたはアルミニウム等からなり、大型な電池ほど機械的強度が頑強となっている。
以上のように、電池の外装部材として用いられている金属は鉄よりも平衡電極電位が卑であり、鉄の3価の正塩の溶液中で溶解させることができる。
【0014】
本発明者らは鋭意検討した結果、後工程の有価物回収を考慮して鉄の3価の正塩溶液中に電池を浸漬する事によって、鉄の3価の正塩溶液中にはほとんど溶解しない鉄よりも平衡電極電位が貴な活物質などの有価物を溶解させずに、電池の外装部材を溶解することで、電池を安全に不活性化できる事を見出した。即ちこの操作によれば電池に残存容量があっても溶液中で放電するので電池を安全に不活性化でき、さらに開口により電池は気密構造から開放系の構造に容易に変換されることとなる。
【0015】
加えて、電池に残存容量があるにもかかわらず、なんらかの不具合により電池外部端子間の電圧がないような場合であっても、電池外装部材の溶解による開口により、電池を効果的に徐々に放電させて安定化させる事が出来ることとなる。従って、機械的に開口する場合と異なり、短絡による大電流により異常発熱、ガス噴出や爆発等を惹起する恐れがない。
【0016】
すなわち、電池残存容量を考慮することなく効果的に電池を放電安定化させる事が出来るとともに、鉄より平衡電極電位が貴な上記電池活物質等の有価物は鉄の3価の正塩の溶液中にほとんど溶解しないため、その後の廃棄物処理、特に有価物回収や廃液処理の効率を向上させることができる。
【0017】
電池を浸漬する系である鉄の3価の正塩の溶液濃度は、高いほど早く溶解するが系の温度が低くなると結晶が析出し、後の操作が煩雑になるので10〜40%程度で十分であり、溶解温度は〜130℃、好ましくは30℃〜110℃である。一般に溶解温度を高くすると、溶解時間を短縮する事が出来るが、反応が急激に進みコバルト等も溶出してくることがあるので注意する必要がある。
【0018】
また、溶液に若干の酸を含む溶液であっても、上記作用には何ら差し支えないので、電子基板工業で使用される鉄−エッチング液或いはその使用済みエッチング液を用いる事も出来る。
【0019】
唯、鉄塩以外にフリー酸を多く含む場合、電池の外装部材の溶解に加えて、鉄の3価の正塩の溶液中でほとんど溶解しない鉄よりも平衡電極電位が貴なコバルト、ニッケル、カドミウム、銅等の電池内の活物質等の有価物が系中に溶出するので有価物回収を志向する観点から見れば好ましくない。この際には、浸漬時間を短縮するとか、系の温度を低くして溶解速度を抑える事によって、反応を制御すればよい。
【0020】
さらに、溶解物質である塩化第二鉄の代わりに、他の鉄塩例えば硫酸第二鉄、硝酸第二鉄あるいはリン酸第二鉄を使用する事も可能であるが、塩化第二鉄の場合は、電子基板工業で使用される鉄−エッチング液にも使用されていることからも分かるように、工業的な使用形態からすれば作業性や後処理等の観点から最も好適である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に本願発明をリチウムイオン二次電池を用いた場合の実施例により具体的に説明するが、本願発明は実施例のみに限定されるものではない。
[使用電池]
(a)重量が約3000gの円筒型リチウムイオン二次電池。
(b)重量が約300gの円筒型リチウムイオン二次電池。
[塩化第二鉄水溶液]
市販の38%塩化第二鉄水溶液(1.387g/cm3)を使用した。この水溶液の組成は以下の通りであった。
FeCl3:37.5〜38.0%
FeCl2:0.1%
HCl:<0.1%
【0022】
[実施例1]
38%塩化第2鉄水溶液20Lを加温して60℃とし、その中に残存電圧3.46Vの電池(a)を浸漬させた。浸漬後20分で陽極側の安全弁は溶解した。この操作中、陽極側から気泡が穏やかに発生したがその他には何の現象も生じなかった。
20分後電池を系から取出し水中に投じ外見を観察した。この電池の残存電圧を測定した所0Vであり、さらに電池の発熱等は見られなかった。又、陽極端子部分の突起も溶解脱落しており、電池の開口による放電安定化状態を示した。続いて、開口により安定化した処理済みの電池を、小型電池の焼成炉に投入し焼成したが、爆発等の異常を起こさず穏やかに焼成処理する事が出来た。
【0023】
[実施例2]
38%塩化第2鉄水溶液20Lを加温して30℃とし、その中に電池(a)を浸漬させた。浸漬後120分で陽極側の安全弁は溶解した。この操作中、陽極側から気泡が穏やかに発生したがその他には何の現象も生じなかった。
120分経過後、電池を系から取出し水中に投じ外見を観察したが、電池の発熱等は見られなかった。又電池の陽極端子部分の突起も溶解脱落しており、電池の開口による放電安定化状態を示した。続いて、開口により安定化した処理済みの電池を、小型電池の焼成炉に投入し焼成したが、爆発等の異常を起こさず穏やかに焼成処理する事が出来た。
【0024】
[実施例3]
38%塩化第2鉄水溶液20Lを加温して60℃とし、その中に残存電圧0.8〜1.2Vの電池(a)5本を浸漬させた。浸漬後5分で陽極側の安全弁は溶解した。この操作中、陽極側から気泡が穏やかに発生したがその他には何の現象も生じなかった。
5分経過後、電池を系から取出し水中に投じ外見を観察した。この電池の残存電圧を測定したところ総て0Vであり、電池の発熱等は見られなかった。又電池の陽極端子部分の突起も溶解脱落しており、電池の開口による放電安定化状態を示した。続いて、開口により安定化した処理済みの電池を小型電池の焼成炉に投入し焼成したが、爆発等の異常を起こさず穏やかに焼成処理する事が出来た。
【0025】
[実施例4]
38%塩化第2鉄水溶液20Lを加温して30℃とし、その中に電池(b)5本を浸漬させた。浸漬後80分で陽極側の安全弁は溶解した。この操作中、陽極側から気泡が穏やかに発生したがその他には何の現象も生じなかった。
80分経過後、電池を系から取出し水中に投じ外見を観察した。電池の発熱等は見られなかった。又電池の陽極端子部分の突起も溶解脱落しており、電池の開口による放電安定化状態を示した。続いて、開口により安定化した処理済みの電池を小型電池の焼成炉に投入し焼成したが、爆発等の異常を起こさず穏やかに焼成処理する事が出来た。
【0026】
[実施例5]
30%硫酸第2鉄水溶液20Lを加温して60℃とし、その中に電池(b)5本を浸漬させた。浸漬後25分で陽極側の安全弁は溶解した。この操作中、陽極側から気泡が発生したがその量は実施例3の塩化鉄の場合より激しく感じられた。その他には何の異常も生じなかった。
25分経過後、電池を系から取出し水中に投じ外見を観察したが電池の発熱等は見られなかった。又電池の陽極端子部分の突起も溶解脱落しており、電池の開口による放電安定化状態を示した。続いて、開口により安定化した処理済みの電池を小型電池の焼成炉に投入し焼成したが、爆発等の異常を起こさず穏やかに焼成処理する事が出来た。
【0027】
[実施例6]
実施例5における30%硫酸第2鉄水溶液20Lの代わりに30%硝酸第2鉄水溶液20Lを用いて実験を行った。この際、電池の挙動はほぼ実施例5と同様であり、開口により安定化した処理済みの電池を小型電池の焼成炉に投入し焼成したが、爆発等の異常を起こさず穏やかに焼成処理する事が出来た。
【0028】
[実施例7]
実施例5における30%硫酸第2鉄水溶液20Lの代わりに10%塩酸水溶液20Lにリン酸第2鉄を加えて30%リン酸第2鉄水溶液20Lとして実験を行った。この際、電池の挙動はほぼ実施例5と同様であり、開口により安定化した処理済みの電池を小型電池の焼成炉に投入し焼成したが、爆発等の異常を起こさず穏やかに焼成処理する事が出来た。
【0029】
[実施例8]
電池(a)8本が1つのパックになったモジュールに付き試験した。即ち8本の電池を直列に連結しパックした、モジュールの樹脂製の上蓋を除き、38%塩化第二鉄水溶液100Lに浸漬し系を55℃に加熱して処理した。処理中の経過時間と外観の状態は次の通りであった。
1.浸漬5分後 両端子部(陽極と陰極)から気泡が発生した。
2.浸漬10分後 片側の端子部が激しく反応した。
3.浸漬23分後 片側の端子部の安全弁が溶解した。
以上により、この電池は開口放電安定化状態となった。
4.浸漬25分後 残りの端子部が反応した。
5.浸漬35分後 総ての安全弁が溶解した。
続いて、電池を水中に投入した後、電池群を焼成したが爆発等のトラブルは生じなかった。
【0030】
[実施例9]
電池(b)数十本を1つのパックにしたモジュールに付き試験した。即ちモジュールの樹脂製の上蓋を除き、38%塩化第二鉄水溶液100Lに浸漬し系を47℃に加熱して処理した。処理中の経過時間と外観の状態は次の通りであった。
1.浸漬1分後 両端子部(陽極と陰極)から気泡が発生した。
2.浸漬5分後 端子部が激しく反応し液温が53℃となった。
3.浸漬10分後 端子部の安全弁が溶解した。
4.浸漬30分後 系の温度が70℃に上昇したので水10Lを添加したところ、系は55℃になり以後昇温せず放電安定化状態となった。
そのまま18時間放置した後、水中に投入しその後電池群を焼成したが、爆発等のトラブルは生じなかった。
この実施例からパックの状態によって発熱量が異なるものの、水を添加する事によって、発熱反応を制御する事が十分可能である事が分かった。
【0031】
[実施例10]
使用済みFe−エッチング液(FeCl3:約10wt%,FeCl2:約10〜15wt%)20Lに残存電圧7Vの電池(a)を浸漬し、加熱して系を60℃に保持した。
浸漬後40分で陽極側の安全弁はほぼ溶解した。この操作中、陽極側から気泡が発生したが実施例1の場合に比較して、浸漬後気泡が発生するに至る時間が遅かった。しかし、気泡発生開始後の状態は実施例1の場合と大差なかった。
次に、電池を系から取出し水中に投じた後、電池の残存電圧を測定して完全に放電安定化している事(0Vであること)を確認した。
最後に、この電池を焼成炉に投入し焼成したが、爆発等は起こらず穏やかに焼成させる事が出来た。
【0032】
[実施例11]
38%塩化第二鉄水溶液100Lを用い電池(a)8本をセットしたモジュール1組を実施例6に示した条件で反応させ安全弁を溶解させた。反応後の塩化鉄溶液をそのまま更に溶解液として用いた。即ち、電池(b)数十本をセットしたモジュール1組を上記の塩化鉄水溶液に浸漬し反応させた。その時の反応条件及び操作は実施例7と同一である。
処理後の電池(a)及び(b)の安全弁は総て溶解しており、電池は化学的に開口され安定化されていた。なお、この処理液のpH値は0.3であった。
また、処理後の水溶液中に含まれる物質の組成を分析した結果を以下に示す。Cu :779.0g
Mn :44.1g
Cr :51.0g
Al :416.0g
Ni :37.9g
Co :1.6g
Fe2+:3.37kg
【0033】
以上の結果から分かるように、Fe−を主成分とする安全弁が溶出しFe2+の含有量が増加している。また、電極の集電体を構成するAl−、Cu−(及びNi−)の溶出量が増加し、電池が放電安定化する事を示している。
【0034】
【発明の効果】
以上述べたように本願発明によれば、使用済み電池、特に大型の二次電池を化学的に開口し安全且つ確実に放電安定化する事が出来る。従って、その後の工程、特に焼成工程において電池が爆発する危険もないため、焼成時に有害ガス等が一時に大量発生せず焼成制御が容易に出来る。
【0035】
また、制御された条件下で電池を化学的に湿式開口し放電安定化出来るので、当該電池の外部端子間電圧の有無、あるいは電池単体やモジュール等の電池形状によらず、簡単且つ安全に処理する事が出来る。
更に、鉄の3価の正塩の溶液に溶解しない鉄よりも標準電極電位の貴な金属を溶解させずに開口処理するため、後工程のコバルト等の有価物の分離や廃液処理が容易となり、その産業界的効果は顕著なものである。
Claims (3)
- 鉄の3価の正塩の溶解液に溶解する金属を外装部材として用いた密閉型電池を、該溶解液に浸漬し該外装部材を溶解して開口することを特徴とした使用済み密閉型電池の開口方法。
- 鉄の3価の正塩が、
塩化第二鉄、硫酸第二鉄、硝酸第二鉄またはリン酸第二鉄の一種以上からなることを特徴とする請求項1記載の使用済み密閉型電池の開口方法。 - 溶解液が、
塩酸、硫酸、硝酸またはリン酸の一種以上を含有することを特徴とした請求項1または2記載の使用済み密閉型電池の開口方法。
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