JP4358943B2 - 自動バックアップシステム及び自動バックアッププログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

自動バックアップシステム及び自動バックアッププログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータ装置におけるデータの自動バックアップ技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータ装置において、アプリケーションプログラムによりデイスク装置等の保存メモリにデータを記憶する場合のデータの自動保全技術、すなわち自動バックアップ技術が開発され、コンピュータ装置の「データの自動バックアップシステム」として用いられている。
従来のデータの自動バックアップシステムとして、ファイルを正副二重化したもの、すなわち、保存データ記憶領域(正ファイル領域)とバックアップデータ記憶領域(副ファイル領域)を確保しアプリケーションプログラムにより保存メモリへのデータ書き込み命令(I/O命令、I/Oインストラクション)があると、書込みのために転送されたデータをファイル制御システムにより保存メモリの保存データ記憶領域に確保されたファイルに記憶し、さらに所定のタイミングでバックアップデータ記憶領域に確保されるバックアップファイルに記憶することにより、保存データへの書込み時等に障害が生じてもバックアップデータ記憶領域に記憶されている前回までのバックアップファイルの内容(データ)を保存データ記憶領域の対応のファイルにコピーすることによりデータの回復を行なうことができるようにしているものがある。
なお、ここでいうファイル制御システムはファイルへのデータ転送、書込み、読み出し及びデータ転送を制御する一連のプログラム(単一プログラムまたは複数のプログラムモジュールから構成されている)からなり、OS(オペレーションシステム)に一部として組み込まれているものや、独立のプログラムモジュールとして構成されOSの制御下で動作するものがある。また、コントローラ、ドライバ等と呼ばれる場合がある。
【0003】
また、正副二重化されたファイル領域をさらに二重化することにより、上記従来の保存データ記憶領域(正ファイル領域)とバックアップデータ記憶領域(副ファイル領域)を二重に備えるようにし、正副二重化ファイルシステムのソフトウエア面からの信頼性の向上を図ろうとした技術(特開平3−6752号に開示の技術)がある。
【0004】
ここで、上記特開平3−6752号に開示の技術は、
「ファイルにおける通常の運用に使用されるA,B2つの運用領域(=データ記憶領域)と、ファイル二重化制御部と、上記運用領域と同じ内容のA,B2つのバックアップ領域(=バックアップデータ記憶領域)と、バックアップ領域A,Bに対する書込み、読み出しを制御するバックアップ制御部を備える」
ことにより、(例えば、運用領域Aとバックアップ領域Aを確保したデスク装置と運用領域Bとバックアップ領域Bを確保したデスク装置を備えるようにして)正副二重化ファイルをさらに二重化し、
「ソフトウエア(=アプリケーションプログラム)内部のデータ領域の内容を順次ファイル二重化制御部を介して運用領域A,Bのファイル(データファイル)に書込み、次いで運用領域A,Bに書き込まれた内容をバックアップ制御部に読み出し、バックアップ制御部に読み出された内容をバックアップ領域A,Bへファイル二重化制御部を介して書込み、運用領域A,Bへの書込みが完了しないうちにシステムに障害が発生した時は、バックアップ領域A,Bからバックアップ制御部及びファイル二重化制御部を介して運用領域A,Bへ内容を書き込み、バックアップ領域A,Bへの書込みが完了しないうちに保存メモリ(例えば、デスク装置)に障害が発生した時は、運用領域A,Bからバックアップ制御部及びファイル二重化制御部を介してバックアップ領域A,Bへ内容を書き込むよう制御を行なう」
ことにより、外的要因による障害があってもバックアップファイルまたはデータファイルのどちらかからデータを復旧できるように構成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のデータの自動バックアップシステムのうち、ファイルを正副二重化したものでは、保存データ記憶領域(正ファイル領域)とバックアップデータ記憶領域(副ファイル領域)へのデータの書込み、読み出しを同一のファイル制御システムによって制御しているため、ファイル制御システムに何らかの異常が発生して動作が不安定になったり停止した場合にはバックアップデータ記憶領域に保存されるデータの信頼性が低下するといった問題点があった。また、このようにデータ記憶領域とバックアップデータ記憶領域へのデータの書込み、読み出しを同一のファイル制御システムによって制御している自動バックアップシステムでファイル制御システムに障害が起きてロックされたような場合(動作が停止した状態が発生した場合)にはコンピュータ装置全体の動作が停止する(システムダウンの発生)といった問題点があった。また、コンピュータ装置が再起動できないような場合にはバックアップデータ記憶領域に保存されているバックアップデータを用いてのデータの回復ができなくなる場合が生じうるといった問題点があった。
【0006】
また、上述した特開平3−6752号に開示の技術のように、保存メモリ(例えば、デスク装置)を二重化して正副ファイル領域をさらに二重化する方式では、電源異常等の外部要因によるシステムダウン障害等からの保護(データの復旧)は可能であるが、内部要因(例えば、ファイル制御システムのバグ等による不具合の発生)によるシステム障害については、保存記憶装置を二重化してもそのなかの運用領域A及びバックアップ領域運用領域Aと運用領域B及びバックアップ領域Bに対するデータの書込み,読み出しを制御するファイル制御システムが同じである以上、二重化した各領域に同じ障害が生じる可能性が高いといった問題点があった。また、コンピュータ装置の継続動作についてもファイル制御システムを原因とした障害によるシステムダウンの場合は継続動作不能となり、バックアップしたデータを基にしたデータの復旧等にかなり手間取ることとなるといった問題点があった。また、コンピュータ装置が動作している場合は、バックアップ領域へのデータ保存処理に時間がかかる(二重化されているので)のでその分その他の処理が遅くなる場合が生ずるといった問題点もあった。
【0007】
本発明は、コンピュータ装置の自動バックアップ技術における上述したような問題点を解決するためになされたものであり、特別なハードウエア構成を必要とせず、且つ内的要因による障害が起きた場合にも信頼性の高いバックアップを行なうと共にデータ復旧に手間取ることのない自動バックアップシステムの提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するために、請求項1に記載の発明は、コンピュータ装置の自動バックアップシステムであって、データを保存する第1の領域及びバックアップデータを保存する第2の領域を有する保存メモリと、第1の領域に対するデータの書込み/読み出し動作を制御する第1のファイル制御手段と、第1のファイル制御手段とはデータの書込み/読み出し動作の制御機能は同じであるが構造が異なるファイル制御手段であって、第2の領域に対するデータの書込み/読み出し動作を制御する第2のファイル制御手段と、コンピュータ装置による処理の過程で第1の領域へのデータの書込みを行なう場合は、第1のファイル制御手段の書込み制御手段によるデータの書込み制御動作を第2のファイル制御手段によるバックアップデータの書込み制御動作より優先して動作させる書込み制御手段と、を備えたことを特徴とする自動バックアップシステムを提供する。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、書込み制御手段は、第2のファイル制御手段による第2の領域へのバックアップデータの書込み中に第1の領域へのデータの書込み要求があった場合には、第のファイル制御手段に該第2の領域へのバックアップデータの書込み中断制御を行わせた後、第1のファイル制御手段に第1の領域へのデータの書込み制御を行わせ、第1の領域へのデータの書込みの終了後に第のファイル制御手段に第2の領域への書込み再開制御を行わせることを特徴とする請求項1記載の自動バックアップシステムを提供する。
また、請求項3に記載の発明は、更に、書込み制御手段は、コンピュータ装置がシャットダウンされた場合は第2の領域へのバックアップデータの書込み中に第1の領域へのデータの書込み要求があっても、第2のファイル制御手段による第2の領域へのバックアップデータの書込み制御を優先させることを特徴とする請求項2記載のバックアップシステムを提供する。
【0010】
また、請求項4に記載の発明は、コンピュータによる処理の過程で保存メモリに書き込まれるデータの自動バックアップを行なう自動バックアッププログラムを記録した記録媒体であって、コンピュータを、保存メモリに割り当てられている第1の領域に対するデータの書込み/読み出し動作を制御する第1のファイル制御手段、第1のファイル制御手段とはデータの書込み/読み出し動作の制御機能は同じであるが構造が異なるファイル制御手段であって、保存メモリに割り当てられている第2の領域に対するデータの書込み/読み出し動作を制御する第2のファイル制御手段、コンピュータによる処理の過程で第1の領域へのデータの書込みを行なう場合は、この第1の領域への書き込みが終了するまで、第2のファイル制御手段の書込み制御手段による第2の領域へのバックアップデータの書込み制御動作を禁止する書込み禁止制御手段、として機能させる自動バックアッププログラムを記録したことを特徴とする記録媒体を提供する
また、請求項5に記載の発明は、更に、第2の領域へのバックアップデータの書込み中に第1の領域へのデータの書込み要求があった場合には、第のファイル制御手段に該第2の領域へのバックアップデータの書込み中断制御を行わせた後、第1のファイル制御手段に第1の領域へのデータの書込み再開制御を行わせ、第1の領域へのデータの書込みの終了後に第のファイル制御手段に第2の領域への書込み再開制御を行わせ、コンピュータ装置がシャットダウンされた場合は第2の領域へのバックアップデータの書込み中に第1の領域へのデータの書込み要求があっても、第2のファイル制御手段による第2の領域へのバックアップデータの書込み制御を優先させるバックアップ制御手段として機能させる自動バックアッププログラムを記録したことを特徴とする請求項4記載の記録媒体を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】
[構成]
図1は本発明の自動バックアップ方法を適用し得るコンピュータ装置の要部説明図であり、コンピュータ装置100はコンピュータ装置の動作時にRAM(図示せず)に駐在するソフトウエアシステム1とデスク装置(保存メモリ)2を備えている。
【0012】
ソフトウエアシステム1はCPU(図示せず)の制御下で個々のタスクを実行するアプリケーションプログラム11とCPUの制御下でコンピュータ装置全体(ソフトウエアを含む)の管理及び運営動作を実行するOS(オペレーションシステム)を備えている(図1の例ではそのうちデータの書込み及びバックアップに関連するファイルマネージャー12、ファイル制御システム13(以下、ファイル制御システムA)及びファイル制御システム14(以下、ファイル制御システムB)のみが図示されている)。
【0013】
スク装置2はアプリケーションプログラム11のI/O命令(READ/WRITE命令)により書込みまたは読み出しされるデータを格納するファイルが設定されたデータ保存エリア21と、バックアップ用データを記憶するバックアップエリア22を有している。
【0014】
また、アプリケーションプログラム11はその処理のある段階でI/O命令を発して、アプリケーションプログラム11のデータエリア内のデータをデスク装置3(デスク装置に確保され、アプリケーションプログラムからのパラメータによって指定されるファイル)に書き込むか、デスク装置3からのデータの読み出しを行なう。
【0015】
ファイルマネジャー12はファイル制御システムA、Bの動作を管理し、I/O命令を発したアプリケーションプログラム11のデータエリアにあるデータのデータ保存エリア21への書込みまたはバックアップエリア22への書込み/読み出しの制御を行わせる。また、ファイル制御システムAはファイルマネジャー12によって書込み指示が出されるとディスク装置2を制御してI/O命令を発したアプリケーションプログラム11のデータエリアにあるデータのデータ保存エリア21への書込みを行わせる。また、ファイル制御システムBはファイルマネジャー12によって書込み指示が出されるとディスク装置2を制御してI/O命令を発したアプリケーションプログラム11のデータエリアにあるデータ(バックアップデータ)のバックアップエリア22への書込みを行わせる。なお、ファイル制御システムAとファイル制御システムBは機能的には同様であるが構成が異なっている。ここで、ファイル制御システムAとファイル制御システムBとが機能的には同一であるが異なっているという意味は、書込み領域(ファイル)は異なっているがファイルへのデータの書込み/読み出し制御方法(制御機能)は同じであるという意味で機能的に同一であるが、ファイル制御システム構成をする全部または一部のプログラムの構成が異なること(例えば、基本的なフローチャートは同じであるが詳細フローチャートが異なるプログラム、または作成者(チーム)が異なるか作成の時期が異なるプログラムであること、すなわち、機能は同じであるが命令コードの数、組み合わせの順序等が完全には一致していないこと)を意味する。
【0016】
[自動バックアップ]
図1で、ファイルマネジャー12はデータ保存エリア21にアプリケーションプログラム11から指示されたデータの書込みを行なう場合に、所定のタイミングでそのデータをバックアップエリア22にも書き込ませる指示をファイル制御システムBに出す。また、ファイルマネジャー12はファイル制御システムAをファイル制御システムBより優先して動作させる。ファイルマネージャー12にこのような機能を持たせることでデータ保存エリア21に記憶されるデータをバックアップエリア22に記憶(自動バックアップ)すると共に、バックアップ動作によってアプリケーションプログラム11の処理が遅れることがなくなる。
【0017】
この場合、仮に、ファイル制御システムA、Bが同一プログラムで構成されていると、ファイル制御システムAが内在的要因(バグ等)により誤動作/停止した場合、ファイル制御システムBも同様の要因により誤動作/停止する可能性が極めて高いがファイル制御システムA、Bの構成が異なるので、ファイル制御システムA、Bのどちらか一方に内在的要因による問題が生じても、正常に動作する他の一方のファイル制御システムによってデータの保全が保証される。
【0018】
また、上述したようにファイルマネジャー12はファイル制御システムをファイル制御システムBより優先して動作させるので、アプリケーションプログラム11からデータ保存エリア21へのデータの書込みがデータバックアップエリア22への書込みより優先し、バックアップエリア22側へのデータの流れbによってデータ保存エリア21側への流れaが影響を受けることがなくなり、従来技術の場合のようにバックアップ動作によるアプリケーションプログラム11の処理の遅れが生じない。
【0019】
[バックアップ制御動作]
図2はファイルマネジャー12による2つのファイル制御システムA,B間の優先順位と処理の流れを示す説明図であり、図3はファイルマネジャー12による自動バックアップ制御動作の一実施例を示すフローチャートである。以下、図1,図2を基に図3のフローチャートにより自動バックアップ時の制御動作を説明する。
【0020】
ステップS1:(データの書込み命令)
図3で、コンピュータシステム100上で動作するアプリケーションプログラム11の処理動作の中のある段階でそのデータエリアのデータのファイルへの書込み命令が出される(つまり、プログラムカウンタが、CPUが行なうアプリケーションプログラムの実行制御のステップとしてデータの書き込み命令の実行に相当するコードを内容としたアドレスを指す)と、指定されたファイルへの書込み指令(命令)(書き込み命令コード、ファイル指定パラメータ、データエリアのアドレス、転送データサイズ等のデータを含む)がファイルマネジャー12に渡される。
【0021】
ステップS2:(データ保存エリア(ファイル)へのデータの書込み)
ファイルマネジャー12はアプリケーションプログラム11からの書き込み命令をファイル制御システムAに渡し、ファイル制御システムAはアプリケーションプログラム11のデータエリアにあるデータをデスク装置2に転送し、デスク装置2を制御してデータ保存エリア21の指定のファイルに転送データを書き込む。
【0022】
ステップS3:(データ保存エリアへの書込み終了判定)
ファイルマネジャー12はデータ保存エリア21へのデータの書込みが終了するまでファイル制御システムによるバックアップデータのバックアップエリア22への書込み制御を禁止する。すなわち、ファイルマネジャー12はデータ保存エリア21へのデータの書込みが終了したか否かを調べ、終了した場合にはS4に遷移し、終了しない場合はS3に戻る。
【0023】
ステップS4:(シャットダウン処理中か否かの判定)
コンピュータ装置100の処理のシャットダウン(ユーザ又はプログラムによる電源オフ等の正常な終了や電源異常による異常終了)の場合には通常一連の終了処理がOSの管理下で別途終了処理プログラム(正常終了処理プログラムまたは異常終了処理プログラム)により実行される。この場合、ファイルマネジャー12はファイル制御システムAによるデータのデータ保存エリア21への書き込み制御を禁止する。すなわち、ファイルマネージャー12はコンピュータ装置の終了状態フラグを調べ、終了状態の場合はバックアップ処理を行なうためにS6に遷移する。また、シャットダウン処理中でない場合(正常にアプリケーションプログラムが動作し、終了状態でない場合)にはS5に遷移する。
【0024】
ステップS5:(データ保存エリアへのアクセスの有無判定)
ファイルマネジャー12はアプリケーションプログラム11からのアクセス(データの書き込み又は読み出し命令実行)の有無を調べ、アクセスがない場合にはS6に遷移し、アクセスがあった場合には次のデータの書き込み又は読み出しのためにS2に戻る。このステップS5の動作は図2のデータ保存エリアへの書込みタスク51が終了してからバックアップエリア22への書込みタスク52が実行される処理に相当する動作であり、データ保存エリア21への書込みがバッファエリア22への書込みより優先されることを意味する。
【0025】
ステップS6:(バックアップエリアへの書込み終了判定)
ファイルマネジャー12はバックアップエリア22へのデータの書込みが終了したか否かを調べ、終了した場合には処理を終了し、そうでない場合にはS7に遷移する。
【0026】
ステップS7:(バックアップ処理)
ファイルマネジャー12はアプリケーションプログラム11からの書き込み命令をファイル制御システムBに渡し、ファイル制御システムBはアプリケーションプログラム11のデータエリアにあるデータをデスク装置2に転送し、デスク装置2を制御してバックアップエリア22の指定のファイルに転送データを書き込む。
【0027】
なお、図2でバックアップエリア22へのバックアップ処理を行なっている間に、マルチプロセス処理でデータ保存エリア書込みタスク53が発生すると、ファイルマネジャー12はファイル制御システムBにバックアップエリア22へのデータの書込みを中断させ、ファイル制御システムAに制御を渡してデータ保存エリア21への書込み処理を優先実行させる(このとき、ファイル制御システムBはバックアップエリア22の最終書込みアドレスとデータ保存エリア書込みタスク51のデータエリアのうちの書込み最終アドレスを保持する)。この優先動作は図3のフローチャートのS5の「データ保存エリア21へのアクセスが発生した場合」に相当するので、再びデータ保存エリアへの書き込み処理(S2)を実行する。
また、図2に示すように、その後、データ保存エリア書込みタスク52が終了すると(図3のS3、S4、S6の経路で)ファイルマネジャー12はファイル制御システムBに遷移してバックアップエリア22への書込み処理を再開させる(ファイル制御システムBは保持していたバックアップエリア22の最終書込みアドレスとデータ保存エリア書込みタスク51のデータエリアのうちの最終書込みアドレスを基に書込みを再開する)。
但し、図2のデータ保存エリア書込みタスク51やデータ保存エリア書込みタスク53のようなデータ保存エリア21への優先処理が常に優先されるとバックアップエリア22への書込み処理が中断したままになるため、図3のS4に示したようにコンピュータ装置100のシャットダウン処理中はバックアップエリア22への書込みを優先させてシステムのシャットダウン(終了処理)を行なう。
【0028】
上記構成により、データ保存エリア21への書込み処理とバックアップエリア22への書込み処理がそれぞれファイル制御システムAとファイル制御システムB(A≠B)によって制御されるので、データ保存エリア21へのデータ書込み処理が不具合により停止しても、バックアップエリア22にデータ(バックアップデータ)が正常に保存されているので、これのデータを元にしてデータ保存エリア21の指定ファイルを復旧することができる。
このように、上記構成によれば、非常に堅牢で復旧可能な自動バックアップシステムが構築される。また、従来技術ではバックアップ処理を行なうにはバックアップ処理を行なうための専用の処理時間を要したが、本発明ではこのような専用時間をほとんど不要なものとすることができる。また、同時に、アプリケーションプログラムの処理速度に影響を与えないようにバックアップ動作を行なうことができる。
【0029】
以上、本発明の一実施例について説明したが本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能であることはいうまでもない。
【0030】
【発明の効果】
上記説明したように、本発明の自動バックアップシステムによれば、データの書込み制御を行なうファイル制御システムとバックアップデータの書込み制御を行なうファイル制御システムが異なるのでデータの書込み制御を行なうファイル制御システムの不具合により障害が生じた場合でも、バックアップデータは正常に書き込まれるのでデータを完全に損なう可能性がほとんどなく、データの復旧が保証される。また、ファイル制御システムに障害が生じてもコンピュータ装置の動作継続が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動バックアップ方法を適用し得るコンピュータ装置の要部説明図である。
【図2】2つのファイル制御システム間の優先順位と処理の流れを示す説明図である。
【図3】自動バックアップ制御動作の一実施例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 保存メモリ
12 ファイルマネジャー(書込み禁止手段、バックアップ制御手段)
13 ファイル制御システムA(第1のファイル制御手段)
14 ファイル制御システムB(第2のファイル制御手段)
21 データ保存エリア(第1の領域)
22 バックアップエリア(第2の領域)
100 コンピュータ装置

Claims (5)

  1. コンピュータ装置の自動バックアップシステムであって、
    データを保存する第1の領域及びバックアップデータを保存する第2の領域を有する保存メモリと、
    前記第1の領域に対するデータの書込み/読み出し動作を制御する第1のファイル制御手段と、
    前記第1のファイル制御手段とはデータの書込み/読み出し動作の制御機能は同じであるが構造が異なるファイル制御手段であって、前記第2の領域に対するデータの書込み/読み出し動作を制御する第2のファイル制御手段と
    前記コンピュータ装置による処理の過程で前記第1の領域へのデータの書込みを行なう場合は、前記第1のファイル制御手段の書込み制御手段によるデータの書込み制御動作を前記第2のファイル制御手段によるバックアップデータの書込み制御動作より優先して動作させる書込み制御手段と、を備えたことを特徴とする自動バックアップシステム。
  2. 前記書込み制御手段は、前記第2のファイル制御手段による前記第2の領域へのバックアップデータの書込み中に前記第1の領域へのデータの書込み要求があった場合には、前記第のファイル制御手段に該第2の領域へのバックアップデータの書込み中断制御を行わせた後、第1のファイル制御手段に前記第1の領域へのデータの書込み制御を行わせ、前記第1の領域へのデータの書込みの終了後に前記第のファイル制御手段に前記第2の領域への書込み再開制御を行わせることを特徴とする請求項1記載の自動バックアップシステム。
  3. 更に、前記書込み制御手段は、前記コンピュータ装置がシャットダウンされた場合は前記第2の領域へのバックアップデータの書込み中に前記第1の領域へのデータの書込み要求があっても、前記第2のファイル制御手段による前記第2の領域へのバックアップデータの書込み制御を優先させることを特徴とする請求項2記載のバックアップシステム。
  4. コンピュータによる処理の過程で保存メモリに書き込まれるデータの自動バックアップを行なう自動バックアッププログラムを記録した記録媒体であって、
    コンピュータを、
    前記保存メモリに割り当てられている第1の領域に対するデータの書込み/読み出し動作を制御する第1のファイル制御手段、
    前記第1のファイル制御手段とはデータの書込み/読み出し動作の制御機能は同じであるが構造が異なるファイル制御手段であって、前記保存メモリに割り当てられている第2の領域に対するデータの書込み/読み出し動作を制御する第2のファイル制御手段
    前記コンピュータによる処理の過程で前記第1の領域へのデータの書込みを行なう場合は、この第1の領域への書き込みが終了するまで、前記第2のファイル制御手段の書込み制御手段による前記第2の領域へのバックアップデータの書込み制御動作を禁止する書込み禁止制御手段、
    として機能させる自動バックアッププログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
  5. 更に、前記第2の領域へのバックアップデータの書込み中に第1の領域へのデータの書込み要求があった場合には、前記第のファイル制御手段に該第2の領域へのバックアップデータの書込み中断制御を行わせた後、前記第1のファイル制御手段に前記第1の領域へのデータの書込み再開制御を行わせ、前記第1の領域へのデータの書込みの終了後に前記第のファイル制御手段に前記第2の領域への書込み再開制御を行わせ、コンピュータ装置がシャットダウンされた場合は前記第2の領域へのバックアップデータの書込み中に第1の領域へのデータの書込み要求があっても、前記第2のファイル制御手段による前記第2の領域へのバックアップデータの書込み制御を優先させるバックアップ制御手段
    として機能させる自動バックアッププログラムを記録したことを特徴とする請求項4記載の記録媒体。
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