JP4357793B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通過孔を遊技球が通過すると普通図柄の可変表示が行われる弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の弾球遊技機としては、例えば、パチンコ機がある。
【0003】
図1は、従来のパチンコ機の遊技盤面を示す正面図である。遊技盤面のほぼ中央には特別図柄表示部51および普通図柄表示部52が設けられている。また、特別図柄表示部51の下方には始動入賞装置53が設けられており、その下方には変動入賞装置であるアタッカ54が設けられている。また、特別図柄表示部51の左右側方には通過孔55が設けられている。この通過孔55は、ワープルートの入り口やアタッカ54の左右あるいは下方等に設置されることもある。
【0004】
このようなパチンコ機では、通過孔55をパチンコ球が通過すると、普通図柄表示部52が可変表示を開始する。この可変表示が所定の図柄を表示して停止すると、始動入賞装置53の受入口が図示のように拡張する。さらに、この受入口にパチンコ球が入賞すると、特別図柄表示部51が可変表示を開始する。この可変表示がさらに所定の図柄を表示して停止すると大当たり入賞が発生し、アタッカ54が開放する。1回のアタッカ54の開放は、例えば、10個のパチンコ球の入賞または30秒の時間経過のいずれか早い方が達成された時点で終了する。このアタッカ54の開放中にパチンコ球がアタッカ54の特定領域を通過すると大当たり入賞は継続し、アタッカ54はさらにもう1回開放する。大当たり入賞1回の発生において、このようなアタッカ54の開放は例えば最大16回まで継続して繰り返し行われる。従って、大当たり入賞が発生すると、遊技者は、短時間で多量のパチンコ球を獲得することが出来る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のパチンコ機においては、このような大当たり入賞を発生させるきっかけとなる通過孔55へのパチンコ球の通過率の調整は、盤面に多数植設された釘56の調整によって行っている。従って、普通図柄表示部52の作動頻度を調節して大当たり入賞の発生確率を調整するには、従来、釘調整によって通過孔55を通過するパチンコ球の通過量を調整する必要があった。この釘調整は、かなりの熟練度を要する作業であり、一般的に、釘師と呼ばれる特別な技能を有する職人によらなければこの釘調整を行えなかった。
【0006】
また、上記従来のパチンコ機においては、アタッカ54の開放中にその特定領域をパチンコ球が通過しないと大当たり入賞は継続せず、折角生じた多量のパチンコ球の獲得機会を逸してしまうことがあった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、遊技球の通過を検知する通過孔と、この通過孔により遊技球の通過が検知されると普通図柄の可変表示を行う普通図柄表示部と、この普通図柄表示部による可変表示が所定の図柄で停止されると遊技球の受入口を拡張する始動入賞装置と、この始動入賞装置に遊技球が入賞すると特別図柄の可変表示を行う特別図柄表示部とを備えて構成される弾球遊技機において、前記通過孔は、前記特別図柄表示部による可変表示が所定の図柄で停止して大当たり入賞が発生すると遊技球の受入口を開放する変動入賞装置の上方で、遊技球の通過方向に対してその設置位置が可変される構成になっており、通過する遊技球を保持し、前記変動入賞装置の開放時に保持した遊技球をその受入口に落下させて前記大当たり入賞を継続させる遊技球保持機構を備えていることを特徴とする。
【0008】
このような構成においては、通過孔の設置位置を変えることにより、その設置位置に応じて遊技球の通過孔への通過率を調整することが出来る。また、遊技領域に打ち込まれる遊技球は高い通過率で変動入賞装置へと導かれるため、通過孔の設置位置を変動入賞装置の上方で可変させることで遊技球の通過孔への通過率を大きく調整することが出来る。また、通過孔を通過しようとする遊技球は、遊技球保持機構によって通過孔に保持され、変動入賞装置の開放時にその受入口に確実に落下して大当たり入賞を確実に継続させる。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による弾球遊技機をパチンコ機に適用した第1の実施形態について説明する。
【0010】
図2は、第1の実施形態によるパチンコ機の遊技盤面を示す正面図である。
【0011】
遊技盤1の盤面中央には特別図柄表示部11が設けられており、直ぐ上方には普通図柄表示部12が設けられている。普通図柄表示部12の上部の盤面には天釘が障害釘9として植設されており、この他にも図示しない多数の障害釘9が遊技盤1の盤面各部に植設されている。また、特別図柄表示部11の下方の盤面には始動入賞装置3が設けられており、この始動入賞装置3の下方におけるアタッカ4の上方にはパチンコ球の通過を検知する通過孔15が設けられている。通過孔15は遊技盤1にスリット状に開けられた貫通穴19に沿い、アタッカ4の上方においてパチンコ球の落下方向に対してその設置位置が可変される。アタッカ4は、大当たり入賞発生時に開放してパチンコ球の入賞を容易なものとする変動入賞装置である。このアタッカ4の下方には、遊技領域内に打ち込まれたものの、天入賞口5や肩入賞口6、袖入賞口7といった一般入賞口や始動入賞装置3のどの入賞口にも入賞せずに流下したパチンコ球が排出されるアウト口8が開口している。
【0012】
特別図柄表示部11は液晶表示装置で構成されており、例えば「1」〜「15」の数字を横並びに3列で表示する。普通図柄表示部12は7セグメントLED(発光ダイオード)で構成されており、例えば「0」〜「9」の数字を変動表示する。これらの特別図柄表示部11や普通図柄表示部12は液晶表示装置や7セグメントLEDではなく、例えばCRT(陰極線管)やプラズマディスプレイ、エレクトロルミネセンス等の表示装置で構成してもよい。また、可変表示する図柄も数字ではなくキャラクタ等を用いてもよい。
【0013】
特別図柄表示部11の下方には、特別図柄記憶LED13が配設されている。この特別図柄記憶LED13は、始動入賞装置3に入賞したパチンコ球を最高4個まで記憶点灯し、特別図柄表示部11に図柄が1回可変表示される毎に1個ずつ減算されて消灯していく。また、普通図柄表示部12の両側には普通図柄記憶LED14が配設されている。この普通図柄記憶LED14は通過孔15を通過するパチンコ球を最高4個まで記憶点灯する。
【0014】
図3は通過孔15の構造を示す斜視図である。通過孔15は通過孔センサ16にホルダ17が被されて構成されており、同図(a)はホルダ17を一部破断した通過孔15の斜視図、同図(b)は内部の通過孔センサ16のみの斜視図である。通過孔15を通過するパチンコ球は、通過孔15内に設けられた通過孔センサ16によってカウントされる。
【0015】
図4は通過孔15が遊技盤1に取り付けられた状態をホルダ17を取り払って通過孔センサ16のみで示した図であり、同図(a)はその正面図、同図(b)はその側面図である。通過孔15は、通過孔センサ16と締付具18とで貫通穴19を介して遊技盤1を挟み込み、通過孔センサ16がアタッカ4上方の遊技盤1の表面に突出するように取り付けられている。本実施の形態では、貫通穴19は、アタッカ4の上方においてアタッカ4の幅より少し長い長さで水平に設けられている。従って、通過孔15の取り付け位置は、アタッカ4の幅より少し長い範囲に任意に設定できる。
【0016】
図5は遊技盤1の背面下方に設けらた球発射装置61と球検知スイッチ62,63,64との位置関係を概略的に示した図である。
【0017】
遊技盤1の遊技領域へと延びるレール65の始発点には、ソレノイドから成る球発射装置61が設けられており、その直ぐ左方に発射球右検知スイッチ62および発射球左検知スイッチ63が設けられている。また、発射されたものの、遊技領域へ到達せずにレール65を戻ってきた球P´が通る戻り球経路66には、戻り球検知スイッチ64が設けられている。球発射装置61は、後述するCPU31から球発射装置駆動回路67へ出力される駆動信号によって駆動される。球発射装置61によって発射されたパチンコ球Pは、発射球右検知スイッチ62および発射球左検知スイッチ63の両方の出力が検出されたことをもって発射が認識される。なお、本実施の形態においては、ソレノイドから成る球発射装置61を適用しているが、本発明の球発射装置はこれに限定されることはない。例えば、モーター等を駆動源にした球発射装置を用いてもよい。また、発射球の検知を2つの検知スイッチ62,63によって行っているが、発射球を検知できるものであれば単一の検知スイッチを用いてもよい。
【0018】
図6は、上記のようなパチンコ機の遊技動作を処理制御する電子回路の構成を示すブロック図である。この電子回路は遊技盤1の背面に設けられた主基板に形成されており、主基板にはCPU(中央演算処理装置)31やROM(読み出し専用メモリ)32,RAM(読み書き可能メモリ)33といった電子部品が実装されている。
【0019】
CPU31には、通過孔センサ16,始動入賞球センサ42,カウントスイッチ46,発射球右検知スイッチ62,発射球左検知スイッチ63および戻り球検知スイッチ64から出力されるそれぞれの検知信号が入力される。始動入賞球センサ42は始動入賞装置3の内部に設けられており、始動入賞装置3に入賞するパチンコ球を検知する。カウントスイッチ46はアタッカ4内に設けられており、アタッカ4に入賞するパチンコ球を検知する。
【0020】
また、CPU31は、特別図柄表示部駆動回路34,普通図柄表示部駆動回路35へ駆動信号を出力し、特別図柄表示部11,普通図柄表示部12を可変表示させる。また、特別図柄記憶LED駆動回路36,普通図柄記憶LED駆動回路37へ駆動信号を出力し、特別図柄記憶LED13,普通図柄記憶LED14の点灯・消灯制御をする。また、例えば開閉モータやソレノイド等からなるアタッカ駆動回路38へ駆動信号を出力し、アタッカ4の開閉制御を行う。また、始動入賞装置駆動回路39へ駆動信号を出力し、始動入賞装置3の拡張を制御する。また、球発射装置駆動回路67へ駆動信号を出力し、球発射装置61を駆動させる。
【0021】
ROM32には上記のパチンコ機の遊技動作を処理制御するプログラムが記憶されており、特別図柄表示部11および普通図柄表示部12はこのプログラムに従うCPU31の処理制御によって可変表示される。また、ROM32には後述するように参照されるカウンタ値抽選用入賞確率テーブル、普通図柄抽選用入賞確率テーブル、特別図柄抽選用入賞確率テーブル等も記憶されている。これらのテーブルを用いた確率抽選処理は、乱数発生器40で発生される乱数がサンプリング回路41によって抽出されることによって行われる。
【0022】
以上のような構成において、遊技領域内に打ち込まれたパチンコ球は障害釘9に弾かれながら盤面を流下する。パチンコ球が盤面を流下する最中に天入賞口5を始めとする一般入賞口に入賞すると、所定個数、例えば5個の賞球が払い出される。また、遊技領域に打ち込まれたパチンコ球がいずれの入賞口にも入賞しなかった場合には、パチンコ球はアウト口8に集められて回収される。
【0023】
また、パチンコ球が盤面を流下する最中に通過孔15を通過し、通過孔15内の通過孔センサ16がこの通過球を検知すると、CPU31は乱数発生器40へ信号を出力して乱数を発生させる。サンプリング回路41はこの乱数の中から1つの乱数をサンプリングし、これを普通図柄抽選用乱数として決定する。このようにしてサンプリングされた乱数が、普通図柄抽選用入賞確率テーブルの入賞区画に存在すると当たりとなる。この場合、CPU31は普通図柄表示部駆動回路35へ駆動信号を出力し、普通図柄表示部12に当たり図柄、例えば数字の「7」等を点灯表示させる。さらに、CPU31は始動入賞装置駆動回路39へ制御信号を出力し、始動入賞装置3の球受入口を一定時間拡張させる。始動入賞装置3が拡張すると、流下してきたパチンコ球は始動入賞装置3に容易に入賞する。
【0024】
本実施の形態においては、普通図柄入賞判定時に参照される普通図柄抽選用入賞確率テーブルは、始動入賞装置3への入賞状況に応じて高確率なテーブルと低確率なテーブルとに切り換えられる。つまり、球発射装置61によって発射されたパチンコ球が、発射球右検知スイッチ62および発射球左検知スイッチ63の両方に検知されて発射球Pであると判断されると、乱数発生器40から乱数が発生される。この中から1つの乱数がサンプリング回路41によって抽出され、カウンタ値抽選用乱数として決定される。そして、カウンタ値抽選用入賞確率テーブルが参照され、抽出されたこの乱数値が予め定められた当たりとしての所定値であるか否かが判定される。当たりの場合は入賞条件カウンタに「1」が加算され、また、ハズレの場合は加算されない。このような処理はパチンコ球が発射される度に行われ、当たりの場合はその都度入賞条件カウンタに「1」が加算される。ただし、各検知スイッチ62,63に検知されて発射球Pと判断されたにもかかわらず、弾発力が弱い等の理由でレール65を戻ってきた戻り球P´が戻り球検知スイッチ64に検知された場合には、その直後に発射される発射球Pに関しての乱数抽出は行われず、1回中止となる。
【0025】
入賞条件カウンタは、「0〜255」の範囲をとる8ビットのカウンタであり、電源投入時または大当たり入賞発生時に初期値として「128」が設定される。従って、パチンコ球の発射の度に行われる抽選において当たりとなったときには、その都度初期値「128」に「1」ずつ加算されていき、カウンタ値は「129」、「130」、「131」、・・・・と増加する。また、始動入賞装置3へパチンコ球が入賞する度に、カウンタ値は「1」ずつ減算される。カウンタ値が初期値「128」以下の場合には、普通図柄抽選用入賞確率テーブルとして低確率のテーブルが選択され、「129」以上の場合には高確率のテーブルが選択されて普通図柄入賞判定時に参照される。
【0026】
つまり、始動入賞装置3への入賞が多い場合は、カウンタ値は減算されて「128」以下になり、低確率の普通図柄抽選用入賞確率テーブルが参照される。このため、普通図柄が当たりとなる確率、すなわち始動入賞装置3が拡張する確率は低下し、始動入賞装置3への入賞数は減少する。反対に、始動入賞装置3への入賞が少ない場合は、カウンタ値は加算されて「129」以上になり、高確率の普通図柄抽選用入賞確率テーブルが参照される。このため、始動入賞装置3が拡張する確率が上昇し、始動入賞装置3への入賞数は増加する。
【0027】
さらに、本実施形態では、通過孔15へのパチンコ球の通過率は、通過孔15の設置位置を貫通穴19の範囲において可変することにより、所望の通過率に設定することが出来る。従って、普通図柄表示部12の可変表示による乱数抽選の発生回数、ひいては始動入賞装置3が拡張する確率は、通過孔15の設置位置を変えることによっても調整することが出来る。この結果、出球数から発射球数を減算した差球数は、発射球Pが検知されて行われるカウンタ値乱数抽選の確率、および通過孔15の設置位置に従って制御される。
【0028】
始動入賞装置3にパチンコ球が入賞すると始動入賞球センサ42がこれを検知し、CPU31は乱数発生器40へ信号を出力して乱数を発生させる。サンプリング回路41はこの乱数の中から1つの乱数をサンプリングする。入賞態様は、このサンプリング回路41によってサンプリングされた乱数の値が特別図柄抽選用入賞確率テーブルのどの区画に属するかによって決定される。この入賞判定の結果大当たり入賞が生じると、CPU31は特別図柄表示部駆動回路34へ駆動信号を出力し、特別図柄表示部11に所定の図柄組合せを停止表示させる。
【0029】
さらに、CPU31はアタッカ駆動回路38へ制御信号を出力し、アタッカ4にパチンコ球が10個入賞するかまたは30秒経過するまで、アタッカ4を開放状態にさせる。アタッカ4の開放中に、アタッカ4内部のカウントスイッチ46に特定の時間帯、例えばアタッカ開放後0.150秒〜4.800秒の時間帯Aと14.550秒〜19.200秒の時間帯Bとのいずれかの時間帯に入賞球がカウントされれば、大当たり入賞は継続し、さらにもう1回アタッカ4が開放する。アタッカ4のこの継続する開放は1回の大当たり入賞に対して最大16回まで繰り返し行われる。
【0030】
このような本実施形態によれば、上述したように、通過孔15の設置位置を貫通穴19の形成範囲で変えることにより、パチンコ球の通過孔15への通過率を調整することが出来、通過孔15への十分なパチンコ球の通過量が得られる。従って、本実施形態によれば、従来のように釘調整をしなくても通過孔15へのパチンコ球の通過率を変えることができ、特別な技能は要しない。
【0031】
また、本実施形態ではパチンコ球の通過率が高いアタッカ4の上方で通過孔15をスライドする構成としたため、通過孔15へのパチンコ球の通過率を大きく調整することが出来る。例えば、アタッカ4の上方で始動入賞装置3の真下に通過孔15を設置すれば、始動入賞装置3が障害物となり、パチンコ球の通過孔15への通過率は低くなる。また、始動入賞装置3を避けるアタッカ4の右上方位置に設置すれば通過率は高くなり、また、始動入賞装置3を避けるアタッカ4の左上方位置に設置すれば通過率はさらに高くなる。
【0032】
なお、上述した本実施形態においては通過孔15の設置位置をアタッカ4の上方としたが、この位置に限定されることはない。通過孔15をスライドさせるだけで通過孔15へのパチンコ球の通過率を調整できるのであれば、遊技領域内の任意の位置に設置が可能である。
【0033】
次に、本発明の第2の実施形態による弾球遊技機について説明する。図7は、本実施形態による弾球遊技機の正面図である。なお、同図において図2と同一または相当する部分には同一符号を付してその説明は省略する。上述した第1の実施形態においては、通過孔15を普通図柄の可変表示を開始させる手段として用いたが、本実施形態では、特別図柄表示部11の両側に固定して配置された一対の通過孔55にパチンコ球の通過が検知されると、普通図柄の可変表示が開始される。アタッカ4の上方の通過孔15は、本実施形態では、ストッパ20と共に、通過孔15を通過しようとするパチンコ球を一時保持する遊技球保持機構を構成している。
【0034】
図8はこの遊技球保持機構の構成を示す側断面図である。通過孔15内部に設けられた通過孔センサ16には図3に示したホルダ17が被されるが、同図では図示していない。この通過孔センサ16の直下にはストッパ20が設けられている。ストッパ20は、通過孔センサ16の幅とほぼ同じ幅で板状に形成されて、遊技盤1の貫通穴21から突出している。ストッパ20の図示しない後方端部は、アタッカ54の開放動作に機構的に連動するように構成されている。
【0035】
このような構成においては、遊技中に遊技盤面を流下し、通過孔15を通過しようとするパチンコ球は、ストッパ20によって通過孔15の途中に保持される。以後のパチンコ遊技は、この状態を保ったまま継続されるが、やがて大当たり入賞が発生し、アタッカ4が開放すると、アタッカ4の開放動作に機構的に連動してストッパ20の先端部が遊技盤1内に引き込まれる。このとき、通過孔15の途中に保持されているパチンコ球は、ストッパ20の解除により下方のアタッカ4内部へと落下する。解放直後のアタッカ4内へと落下したパチンコ球は、前述した時間帯Aの範囲でカウントスイッチ46に検知されるので、大当たり入賞は継続する。従って、本実施形態では、従来のように、折角発生した大当たり入賞を途中で逸してしまうという事態は発生し難くなる。
【0036】
次に、本発明の第3の実施形態による弾球遊技機について説明する。
【0037】
図9は本実施形態による弾球遊技機の正面図である。なお、同図において図2と同一または相当する部分には同一符号を付してその説明は省略する。
【0038】
本実施形態は、第1の実施形態による弾球遊技機の通過孔15に第2の実施形態による遊技球保持機構を備えた構成をしている。従って、普通図柄表示部12の普通図柄は通過孔15をパチンコ球が通過すると可変表示を開始する。また、遊技球保持機構の構成は、図8に示す構成とほぼ同じであるが、アタッカ4の開放に連動して行われていたストッパ20の突出・格納は、本実施形態では、CPU31の制御によって図示しないソレノイドが励磁されることによって行われる。また、本実施形態では、ストッパ20が挿入される貫通穴21は貫通穴19の直下に貫通穴19の幅と等しい幅で形成されており、ストッパ20は通過孔15の直下において通過孔15と共に可動する。
【0039】
このような構成において、遊技球保持機構は、通常時においてはストッパ20が遊技盤1内に格納されており、通過孔15は、パチンコ球の通過を許容して第1の実施形態と同様に普通図柄の可変表示を開始させる手段として作用する。しかし、大当たり入賞が発生すると、CPU31の制御によりストッパ20が瞬時に突出し、通過孔15は遊技球保持機構として作用する。つまり、大当たり入賞遊技中に通過孔15を通過しようとするパチンコ球は、ストッパ20によって通過孔15の途中に保持される。そして、アタッカ4が開いて前述した時間帯A,Bになると、CPU31の制御によってストッパ20が遊技盤1の内部に引き込まれる。ストッパ20が引き込まれると、通過孔15の途中に保持されていたパチンコ球はアタッカ4内に落下する。この結果、時間帯AまたはBの範囲においてパチンコ球がカウントスイッチ46に検知され、大当たり入賞は継続する。ストッパ20は、時間帯A,Bが過ぎると再び突出され、次回の大当たり入賞遊技の時間帯Aになるまで突出されたままとなる。このようなストッパ20の突出・格納の動作は、16回目の大当たり入賞遊技が終了するまで繰り返される。そして、大当たり入賞の終了と同時にストッパ20は再び遊技盤1内へ格納される。
【0040】
このような本実施形態によれば、通過孔15が有する検知手段としての機能を失うことなく、大当たり入賞の継続を助長することが出来る。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、遊技球が通過することによって始動入賞装置の球受入口を拡張させるきっかけをつくる通過孔の設置を可動式にしたため、その設置位置を可変させることによって遊技球の通過孔への通過率を変化させることができる。従って、従来のように釘調整を行って通過孔への通過率を調整する必要がなくなるので、特殊な技能を要すことなく、容易に通過率の調整ができる。
【0042】
また、遊技球保持機構により大当たり入賞の継続が確実に行われるので、折角発生した大当たり入賞を途中で逸してしまうことがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の弾球遊技機の遊技盤面を示す正面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態による弾球遊技機の遊技盤面を示す正面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態による弾球遊技機の遊技盤面に設けられた通過孔の構造を示す斜視図である。
【図4】図3に示される通過孔の内部に設けられたセンサの正面図および側面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態による弾球遊技機の遊技盤下方に設けられた球発射装置と各球検知スイッチとの位置関係を示した概略図である。
【図6】本発明の第1の実施形態による弾球遊技機の遊技動作を処理制御する電子回路の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第2の実施形態による弾球遊技機の遊技盤面を示す正面図である。
【図8】本発明の第2の実施形態による弾球遊技機の遊技盤に設けられた遊技球保持機構の構成の概略を示す側面図である。
【図9】本発明の第3の実施形態による弾球遊技機の遊技盤面を示す正面図である。
【符号の説明】
1…遊技盤
3…始動入賞装置
4…アタッカ
5,6,7…一般入賞口
8…アウト口
9…障害釘
11…特別図柄表示部
12…普通図柄表示部
15…通過孔
16…通過孔センサ
19…貫通穴
20…ストッパ
Claims (1)
- 遊技球の通過を検知する通過孔と、この通過孔により遊技球の通過が検知されると普通図柄の可変表示を行う普通図柄表示部と、この普通図柄表示部による可変表示が所定の図柄で停止されると遊技球の受入口を拡張する始動入賞装置と、この始動入賞装置に遊技球が入賞すると特別図柄の可変表示を行う特別図柄表示部とを備えて構成される弾球遊技機において、
前記通過孔は、前記特別図柄表示部による可変表示が所定の図柄で停止して大当たり入賞が発生すると遊技球の受入口を開放する変動入賞装置の上方で、遊技球の通過方向に対してその設置位置が可変される構成になっており、通過する遊技球を保持し、前記変動入賞装置の開放時に保持した遊技球をその受入口に落下させて前記大当たり入賞を継続させる遊技球保持機構を備えていることを特徴とする弾球遊技機。
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