JP4357159B2 - 薬液容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、薬液容器に関する。さらに詳しくは、液状の薬品や化粧品を保存する目的に使用される薬液容器であって、細菌や微生物等により容器内部が汚染されないようにした薬液容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、液状の薬品や化粧品を保存するために使用される薬液容器は、容器内部と外部が無菌的に隔離されていない。したがって、いったん開封され使用し始めると、ノズル孔を通じて容器内部の薬液が大気に暴露されてしまう。そのため、ノズル孔を通して大気中の浮遊細菌が容器内部に進入する可能性があり、また、使用時にノズルが皮膚に触れた場合には、皮膚に付着していた細菌や微生物が容器内部に容易に進入してしまう。さらに、薬液容器としては、一般に手指による押圧により内部の薬液が排出され、押圧の開放により元の形状にもどる容器が使用されている。したがって押圧により変形した容器が元の形状にもどる際には、容器内部へ大気が流入するが、それに伴い大気中の細菌や微生物も容器内部へ吸引される可能性もある。
このため従来の薬液容器では、細菌や微生物等が容器内に進入すると、薬液中の有効成分、あるいは薬液を安定化する目的で添加された緩衝剤や溶解補助剤を養分として、容器内部で繁殖する虞が極めて高かった。
【0003】
そこで従来は、たとえ容器内部に細菌や微生物が侵入した場合であっても、侵入した細菌等が繁殖しないように、防腐や、殺菌、抗菌等を目的とした種々の保存剤が添加されている。保存剤の例として、塩化ベンザルコニウムや塩化ベンゼトニウムに代表される第四級アンモニウム塩の防腐剤が挙げられるが、この系統の防腐剤は一般に刺激が強く、細胞毒性を有しているために眼組織等、刺激に対して鋭敏な器官に使用する薬液に添加する場合にあっては、その使用が制限されている。また近年では、保存剤などの化学物質に対する重篤なアレルギー症状、いわゆる化学物質過敏症が報告されており、保存剤を全く含まない薬品や化粧品も実用化されている。しかし、保存剤を含まない薬品や化粧品は、開封後の無菌性を保証できないために一回使用量単位の使い捨て容器に充填しなくてはならず、高価であり保管時に場所をとる等の理由から、あまり普及していない。
【0004】
そこで、押圧により薬液を排出した後に容器が元の形状に戻ることによる大気の流入に伴う浮遊細菌等の侵入を防ぐために、容器を塑性変形体とする提案がなされている(実公昭63−184037、特表2001−521865など)。
しかし、容器自体を塑性変形体とした場合であっても、内部の薬液が排出ノズルを通して大気に暴露されていることに変わりはなく、細菌や微生物等の侵入を完全に阻止するのは不可能である。
【0005】
また、使用後にノズル内に残留した薬液が容器内部に逆流する際や、押圧により弾性変形した容器が元の形状にもどる際に、細菌や微生物等が侵入するのを阻止する目的で、ノズルにフィルターを設けた容器が提案されている(実公昭35−592、実公昭35−31875など)。
しかし、ノズルにフィルターを設けた場合であっても、液体も気体も通すフィルターは一般に孔径が大きいため、小さな細菌や微生物を捕捉することは不可能である。また、小さな細菌や微生物等をも捕捉可能な親水性フィルターや疎水性フィルターを設けた場合であっても、親水性フィルターは、液体は通すが気体は通さないため、押圧により変形した容器は、元の形状にもどることができない。そこで、変形した容器を元の形状に戻すために、大気を流入させるための疎水性フィルターを設けた発明もなされているが(特公平3−61461など)、このものはノズル孔が通気孔も兼ねているため、疎水性フィルター上にノズルから逆流した薬液が滞留した場合、大気の流入は制限され、容器は元の形状にもどることができない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はかかる事情に鑑み、手指による押圧によってノズル孔から内部の薬液を排出し、押圧の解放後は元の形状にもどるようにした薬液容器において、薬液容器のノズルが、手指や顔といった雑菌の多い皮膚に接した場合であっても、細菌や微生物が容器内部へ侵入することのない薬液容器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の薬液容器は、一端に口部を有し、押圧により容易に変形可能な可撓性の容器本体と、該容器本体の前記口部に液密に取り付けられるキャップとを備えており、前記キャップは、前記容器本体の内部を大気に連通させるノズルと通気孔と略円板状のフィルター取付部材を備えており、前記フィルター取付部材は、前記キャップのノズルと通気孔にそれぞれ連通するノズル連通孔と、通気連通孔を備え、親水性フィルターと疎水性フィルターとが同一平面内で干渉しないように、前記フィルター取付部材の底面または天面において前記ノズル連通孔を塞ぐように親水性フィルターが溶着され、前記フィルター取付部材の天面または底面の前記親水性フィルターが取付けられていない側の面において前記通気連通孔を塞ぐように疎水性フィルターを取付けたことを特徴とする。
請求項2の薬液容器は、第1発明において、前記キャップは、天面とその周縁に設けられたスカート部からなる有頂円筒状部材であり、前記フィルター取付部材は、前記キャップのスカート部の内側へ挿入される略円板状の部材であることを特徴とする。
請求項3の薬液容器は、第1または第2発明において、前記フィルター取付部材に、前記ノズル連通孔と連通する溝および前記通気連通孔と連通する溝をそれぞれ設けており、これらの溝を覆うように前記親水性フィルターおよび前記疎水性フィルターがそれぞれ溶着されていることを特徴とする。
請求項4の薬液容器は、第1から第3発明のいずれかに記載の発明において、前記親水性フィルターと前記疎水性フィルターの孔径が0.45μm以下であることを特徴とする。
請求項5の薬液容器は、第3発明において、前記親水性フィルターと前記疎水性フィルターの孔径が0.22μm以下であることを特徴とする。
【0008】
請求項1の発明によれば、つぎの効果を奏する。
a)ノズルが親水性フィルターで塞がれ、通気孔が疎水性フィルターで塞がれているので、ノズルからの細菌や微生物等の侵入が親水性フィルターで阻止され、通気孔からの細菌や微生物等の侵入が疎水性フィルターで阻止される。
b)親水性フィルターと疎水性フィルターは、キャップ内で上下に配置されているので、同一平面内で干渉しない。このため、それぞれの有効面積を大きくとれるので、薬液を排出しやすくでき、空気の導入もしやすいので、押圧した容器本体の変形を元に戻しやすい。
c)キャップとは別にフィルター取付部材を設けたので、このフィルター取付部材の天面と底面に個別に親水性フィルターと疎水性フィルターを取付けることができる。このようにして、キャップに対し複雑な構造をとることなく親水性フィルターと疎水性フィルターを取付けることができる。
d)2種類のフィルターがいずれも平膜状であるので、取付スペースが極少ですみ、しかも溶着することにより特別の取付具等を用いないようにしているので、薬液容器をコンパクトにできる。
請求項2の発明によれば、キャップが円筒状部材でありフィルター取付部材が円板状部材であるので、フィルター取付部材をキャップの内部に入れて容器本体の口部との間へ挟み込めるので、上下に配置すべき親水性フィルターと疎水性フィルターを容易に薬液容器に取付けることができる。
請求項3の発明によれば、溝の存在により薬液の排出時の流通性を良くし、また空気流入時の流通性を良くできる。このため、薬液容器の操作性が良くなる。
請求項4の発明によれば、フィルターの孔径が小さいので、汚染起因菌として知られる微小菌であっても、容器内部への侵入を防止できる。
請求項5の発明によれば、フィルターの孔径がより小さいので、汚染起因菌の侵入をより効果的に防止できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の薬液容器の基本構成部材は、容器本体と、この容器本体の一端の口部に液密に取り付けられるキャップと、親水性フィルターおよび疎水性フィルターとからなるが、両フィルターを直接キャップに取り付けてもよく、キャップとは別部材のフィルター取付部材を介して取り付けたものであってもよい。
【0010】
まず、図1〜図4に基づき、フィルター取付部材を用いた薬液容器の実施形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る薬液容器の分解斜視図、図2は同薬液容器の断面図、図3はフィルターを取り付けていない状態のフィルター取付部材であって、(A)図は平面図、(B)図は断面図、(C)図は底面図、図4はフィルターを取り付けた状態のフィルター取付部材であって、(A)図は平面図、(B)図は底面図である。
【0011】
図1および図2において、1は容器本体であり、この容器本体1は、通常、有底円筒状に形成されており、その上端には胴部11により細径の口部12が設けられている。そして、口部12の外周面には、後述するキャップ2を螺合するための雄ネジ13が形成されている。
前記容器本体1の材質は、手指での押圧により変形可能で、かつそのような押圧から開放されたときに、容易に元の形状に戻り得る可撓性材料が採用される。このような可撓性材料としては、例えばポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレナフタレート、ポリエステル、軟質ポリ塩化ビニル、熱可塑性エラストマー、ポリカーボネート等の弾性を有する各種高分子素材が挙げられる。
【0012】
2はキャップであり、このキャップ2は、有頂円筒状に形成された部材であって、円形の天面21と、その周縁から延びるスカート部22からなる。そして、スカート部22の内周面には、雌ネジ23が形成されている。この雌ネジ23は前記口部12の雄ネジ13に螺合させるためのものである。したがって、キャップ2を口部12に螺合すれば、容器本体1を液密に封止することができる。
前記天面21の中心部分には反スカート部側に突出するノズル24が設けられている。ノズル24は、円筒状あるいは円錐台形状に形成されており、その内部には長軸方向に貫通した液体の流通路としてのノズル孔25が設けられている。また、キャップ2の天面21には、ノズル24と同心状かつ外側に円筒壁26が設けられており、その外周面には雄ネジ27が形成されている。
前記キャップ2において、ノズル24と円筒壁26の間の天面21部分には、これを貫通するように通気孔28が設けられている。
【0013】
3はフィルター取付部材であり、概ね円板状の部材である。このフィルター取付部材3を図3を併せ参照しながら説明すると、円形の取付面31と、その下面に環状に形成したスカート部32を備えている。取付面31の外径は前記キャップ2の内周に収まる大きさであり、スカート部32の外径は容器本体1の口部12の内周に収まる大きさである。
したがって、図2に示すように、キャップ2の内部にフィルター取付部材3を挿入し、キャップ2を容器本体1の口部12に螺合すれば、口部12とキャップ2の裏面の間にフィルター取付部材3を挟み付けることができる。
【0014】
このフィルター取付部材3の取付面31の上面中央には小さな円筒状突起33が形成され、その中心を通り、円筒状突起33の上端から取付面31の底面まで貫通するようにノズル連通孔34が形成されている。そして、取付面31の底面におけるノズル連通孔34の周囲には溝35が形成されている。この溝35はノズル連通孔34と通ずる放射状の溝35a と、それと通ずる環状の溝35b の集合体である。
また、取付面31の中心から半径方向外側に離れ、かつスカート部32の内側の位置には、取付面31の表面から底面まで貫通するように通気連通孔36が形成されている。そして、取付面31の上面における通気連通孔36の周囲には溝37が形成されている。この溝37は、通気連通孔36と通ずる放射状の溝37a と、それと通ずる環状の溝37b の集合体である。
【0015】
上記のような構造であるから、図2に示すように、キャップ2を容器本体1の口部12に螺合させると、フィルター取付部材3が口部12の上端部に固定された状態で、ノズル24のノズル孔25はノズル連通孔34を介して容器本体1の内部と連通し、通気孔28は通気連通孔36を介して容器本体1の内部と連通することになる。
そして、図2および図4に示すように、親水性フィルター4はフィルター取付部材3の底面に取付けられ、疎水性フィルター5はフィルター取付部材3の天面に取付けられる。
【0016】
前記親水性フィルター4と前記疎水性フィルター5は、平膜状であり、溶着等によって取付可能な部材である。用いられる溶着方法としては、超音波溶着、高周波溶着、熱溶着等が採用可能であるが、本発明の場合、熱溶着が好適である。
図4に示すように、親水性フィルター4をフィルター取付部材3の底面における溝35の上面とその周囲に溶着すれば、ノズル連通孔34と溝35を塞ぐことができる。なお、38は疎水性フィルター5の位置決めリブである。
【0017】
本実施形態では、親水性フィルター4と疎水性フィルター5をフィルター取付部材3の天面と底面に分けて配置しているので、互いに干渉することがない。このため、各フィルター4,5の直径は、概ねフィルター取付部材3の直径を限度として、大きくとることができる。
このようにして、本実施形態では薬液の排出容易性を直接左右する親水性フィルター4の直径をフィルター取付部材3のスカート部32の内径一杯にまで広げたので、親水性フィルター4の孔径を小さくしても、かなり良好な薬液排出性を実現できる。
【0018】
前記各フィルター4,5の孔径は、汚染起因菌として通常知られているCandida albicans、Pseudomonas属、Burkholderia cepaciaらの容器内部への侵入を防ぐために、好ましくは0.45μm以下、より好ましくは0.22μm以下であることが望ましい。また、フィルターの捕捉機構は、フィルター内部で捕捉する「デプスタイプ」と、フィルター表面で捕捉する「スクリーンタイプ」の2種類に大別されるが、本発明ではいずれのタイプも好適に用いることができる。
【0019】
図1および図2に示すノズルキャップ6は、底部が開口した略円筒状の部材であり、その天面の裏側には、ノズル24の先端部に密着しノズル孔25を気密に密閉する封止部61が設けられている。この封止部61は、通常円筒状に形成されている。ノズルキャップ6は、本実施形態においては円筒壁26に螺合もしくは咬合して冠着されるが、円筒壁26を設けない場合にあっては、スカート部22の外周面に螺合もしくは咬合して冠着されるように形成される。なおノズルキャップ6は、単にノズル24に冠着させるだけのもの、すなわち封止部61だけで構成された例えばゴムキャップのようなものであってもよい。
【0020】
つぎに、本発明の他の実施形態を説明する。
前記実施形態では、親水性フィルター4をフィルター取付部材3の底面に取付け、疎水性フィルター5を天面に取付けたが、これを逆にして、親水性フィルター4をフィルター取付部材3の天面に取付け、疎水性フィルター5を底面に取付けてもよい。この場合、円筒状突起33を無くして平坦にすれば、親水性フィルター4の溶着にとくに支障はない。
また、前記実施形態では、フィルター取付部材3を用いたが、これを用いず直接、親水性フィルター4と疎水性フィルター5をキャップ2に取付けてもよい。この場合、例えば、キャップ2の天面21の裏側にノズル孔25に通ずる溝を形成して親水性フィルター4を溶着し、天面21上に通気孔28に通ずる溝を形成して疎水性フィルター5を溶着すればよい。なお、疎水性フィルター5のカバーは、ノズルキャップ6を大形にすることにより可能である。
【0021】
本発明に係る薬液容器は、化粧品よりも高い無菌性の要求される薬品において、さらに薬品の中にあっても、保存剤の添加が制限される点眼剤を保存する点眼容器に使用する場合においてその効果は顕著である。
【0022】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、つぎの効果を奏する。
a)ノズルが親水性フィルターで塞がれ、通気孔が疎水性フィルターで塞がれているので、ノズルからの細菌や微生物等の侵入が親水性フィルターで阻止され、通気孔からの細菌や微生物等の侵入が疎水性フィルターで阻止される。
b)親水性フィルターと疎水性フィルターは、キャップ内で上下に配置されているので、同一平面内で干渉しない。このため、それぞれの有効面積を大きくとれるので、薬液を排出しやすくでき、空気の導入もしやすいので、押圧した容器本体の変形を元に戻しやすい。
c)キャップとは別にフィルター取付部材を設けたので、このフィルター取付部材の天面と底面に個別に親水性フィルターと疎水性フィルターを取付けることができる。このようにして、キャップに対し複雑な構造をとることなく親水性フィルターと疎水性フィルターを取付けることができる。
d)2種類のフィルターがいずれも平膜状であるので、取付スペースが極少ですみ、しかも溶着することにより特別の取付具等を用いないようにしているので、薬液容器をコンパクトにできる。
請求項2の発明によれば、キャップが円筒状部材でありフィルター取付部材が円板状部材であるので、フィルター取付部材をキャップの内部に入れて容器本体の口部との間へ挟み込めるので、上下に配置すべき親水性フィルターと疎水性フィルターを容易に薬液容器に取付けることができる。
請求項3の発明によれば、溝の存在により薬液の排出時の流通性を良くし、また空気流入時の流通性を良くできる。このため、薬液容器の操作性が良くなる。
請求項4の発明によれば、フィルターの孔径が小さいので、汚染起因菌として知られる微小菌であっても、容器内部への侵入を防止できる。
請求項5の発明によれば、フィルターの孔径がより小さいので、汚染起因菌の侵入をより効果的に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る薬液容器の分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る薬液容器の断面図である。
【図3】フィルターを取り付けていない状態のフィルター取付部材であって、(A)図は平面図、(B)図は断面図、(C)図は底面図である。
【図4】フィルターを取り付けた状態のフィルター取付部材であって、(A)図は平面図、(B)図は底面図である。
【符号の説明】
1 容器本体
2 キャップ
3 フィルター取付部材
4 親水性フィルター
5 疎水性フィルター
12 口部
24 ノズル
25 ノズル孔
28 通気孔
34 ノズル連通孔
36 通気連通孔
Claims (5)
- 一端に口部を有し、押圧により容易に変形可能な可撓性の容器本体と、
該容器本体の前記口部に液密に取り付けられるキャップとを備えており、
前記キャップは、前記容器本体の内部を大気に連通させるノズルと通気孔と略円板状のフィルター取付部材を備えており、
前記フィルター取付部材は、前記キャップのノズルと通気孔にそれぞれ連通するノズル連通孔と、通気連通孔を備え、
親水性フィルターと疎水性フィルターとが同一平面内で干渉しないように、前記フィルター取付部材の底面または天面において前記ノズル連通孔を塞ぐように親水性フィルターが溶着され、
前記フィルター取付部材の天面または底面の前記親水性フィルターが取付けられていない側の面において前記通気連通孔を塞ぐように疎水性フィルターを取付けた
ことを特徴とする薬液容器。 - 前記キャップは、天面とその周縁に設けられたスカート部からなる有頂円筒状部材であり、
前記フィルター取付部材は、前記キャップのスカート部の内側へ挿入される略円板状の部材である
ことを特徴とする請求項1記載の薬液容器。 - 前記フィルター取付部材に、前記ノズル連通孔と連通する溝および前記通気連通孔と連通する溝をそれぞれ設けており、これらの溝を覆うように前記親水性フィルターおよび前記疎水性フィルターがそれぞれ溶着されている
ことを特徴とする請求項1または2記載の薬液容器。 - 前記親水性フィルターと前記疎水性フィルターの孔径が0.45μm以下である
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の薬液容器。 - 前記親水性フィルターと前記疎水性フィルターの孔径が0.22μm以下である
ことを特徴とする請求項3記載の薬液容器。
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