JPH03240655A - ポンプ付き液体容器用フィルタ構造 - Google Patents

ポンプ付き液体容器用フィルタ構造

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JPH03240655A
JPH03240655A JP1320077A JP32007789A JPH03240655A JP H03240655 A JPH03240655 A JP H03240655A JP 1320077 A JP1320077 A JP 1320077A JP 32007789 A JP32007789 A JP 32007789A JP H03240655 A JPH03240655 A JP H03240655A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はポンプ付き液体容器用フィルタ構造に関する。
更に詳述すると、本発明は化粧品やコンタクトレンズ用
洗浄水等のように微生物等の侵入が同類となる液体の貯
留に好適なポンプ付き液体容器のフィルタ構造に関する
(従来の技術) 従来のざンブ付き容器は、容器の開口部にポンプ(本明
細書においてはデイスペンサーポンプ及び手動式制御ポ
ンプ等を含む)をねじ嵌合等によって固定し、ポンプの
吸込口に可撓性のある吸上げ用チューブを接続して容器
底部から液体を吸上げるようにしている。一般に、この
ような用途のポンプはヘッド(揚程)がそれほど大きく
ないため吸上げ用チューブには合成樹脂製の細管が使用
されている。
このような構造のポンプ付き容器では使用前あるいは使
用中に3ける細菌やその他の微生物の侵入を防ぐことが
できない、そこで、現在販売されている化粧品や洗浄水
例えばコンタクトレンズ用洗浄水等は、品質管理や衛生
的見地並びに保存性を配慮して、防腐剤、殺菌剤、鉱物
油、香料、色素等といった添加剤を含んでいる。なぜな
らば微生物が収容容器に侵入することによって化粧水や
洗浄水等の腐敗・変質などの品質劣化現象を起こし、そ
の結果商品価値の損失を招いたり、又は使用者の眼、耳
、鼻などに感染症を引き起こしたりあるいは産出された
毒性物質か使用者に危害を与える可能性が存在するから
である。
(発明が解決しようとする課題) しがしながら、化粧品やコンタクトレンズ用洗浄水等へ
の防腐剤や殺菌剤等の添加は、毎日の使用によって、と
きには含有添加剤に因るアレルギー反応を惹き起こした
り、染みや肌荒れ、眼の炎症等の原因となることもある
。そこで、製品本来の成分でない添加物の使用は極力回
避することが望ましい、しかし、一方では大量生産と複
雑な流通I!I楕を考えるとき、化粧品や洗浄水等にと
って本来の成分でない添加物を使用することは現在のポ
ンプ付き容器では避けられないのか現実である。
本発明は使用前及び使用中の微生物等の侵入を防ぐこと
ができるポンプ付き容器用フィルタ構造を提供すること
を目的とする。
(課題を解決するための手段) かかる目的を達成するため、本発明のフィルタ構造は、
液体を貯留する容器と、該容器の開口部に取付けられて
容器内の液体を吸い上げるポンプと、該ポンプの吸込口
に接続され前記容器内に挿入される吸上げ用チューブと
から成るポンプ付き液体容器において、前記吸上げ用チ
ューブを、一端か前記ポンプの吸込口に接続される共に
他端が開口されたチューブと、このチューブを囲繞する
袋状フィルタとから構成し、内側の前記チューブと外側
の前記袋状フィルタとで二重細管構造をとると共に前記
ポンプの通気孔をフィルタで密閉するようにしている。
また、本発明のポンプ付き液体容器用フィルタ構造にお
いて、吸上げ用チューブを構成する外側の袋状フィルタ
は合成樹脂製中空糸多孔膜から成ることを特徴としてい
る。
(作用) したがって、ポンプの駆動によって吸上げ用チューブの
内外で差圧が生じると、容器内の液体が外側の袋状フィ
ルタを透過して内側のチューブとの間に流入し、チュー
ブの先端開口からポンプに吸上げられて容器外部に吐出
される。一方、吸上げ用チューブを通して容器外から侵
入してくる微生物等は袋状フィルタに捕捉されて容器内
に侵入することが阻止される。他方、ポンプの通気用開
口部から容器内に流入する外気に含まれている微生物等
は通気穴を塞ぐフィルタで捕捉され、容器内への侵入が
妨げられる。
(実施例) 以下、本発明の構成を図面に示す実施例に基づいて詳細
に説明する。
第1図に本発明のポンプ付き液体容器用フィルタ構造の
一実施例を示す、ポンプ付き液体容器は、通常液体15
を貯留する容器13と、該容器13の開口部例えば頚部
に取付けられて液体15を吸い上げるポンプ11と、こ
のポンプ11の吸込口16に接続されて容器13内に挿
入される吸上げ用チューブ17とから成る0本実施例の
場合、ポンプ11の吸込口16には継手1を介して吸上
げ用チューブ17が接続されている。
容器13は、特にその形状、構造、材質等に限定を受け
るものではなく、液体の保存に適しかつ容器への成形が
容易な材質飼えばガラスや合成樹脂等によって任意の形
状に形成されている。
また、ポンプ11は公知のデイスペンサーポンプあるい
はその他の#I造のポンプ若しくは新規構造のポンプな
ど、吸上げ用チューブ17を介して容器13内の液体1
5を吸上けて吐出し得るものであれば採用可能である。
例えば、本実施例のポンプ11は、容器13に固定する
ためのフランジ11aを有し、該フランジllaを容器
13の頚部に嵌合されるキャップ8と容器13の頚部と
の間でバッキング9を介在させて締付けることによって
取付けられている。このポンプ11のピストン(図示省
略)を駆動する保護キャップ5には吐出口6が形成され
ている。また、キャップ8から保護キャップ5にかけて
は外観を良くするため化粧キャップ7が被せられている
。更に、ポンプ11には容器内部と外部とを連通させて
容器13内が負圧になるのを防ぐ通気穴10が設けられ
ている。この通気穴10は塵埃や微生物等の侵入を防ぐ
ためのフィルタ例えば多孔性薄膜14で被われている。
多孔性薄膜14としては、例え↓fポリテトラフロロエ
チレン、ポリビニリデンフロライト、ポリアミド等を原
料とする樹脂製多孔性薄膜P材が挙げられる。この多孔
性薄膜14は、その孔径を0.5−以下、好ましくは0
.1四〜0.51.u++の範囲、最も好ましくは0.
2−に孔径を設定する場合、細菌などの微生物を効果的
に濾過して容器13内への侵入を防ぐことができる。
吸上げ用チューブ17は、一端が前記ポンプ11の吸込
口16に接続される共に他端が開口された内側のチュー
ブ3と、このチューブ3の全面を包囲する外測の袋状フ
ィルタ4とから成り、内側のチューブ3と外側の袋状フ
ィルタ4とで二重細管構造を形成している。この吸上げ
用チューブ17の内側のチューブ3と外側の袋状フィル
タ4との間の隙間に容器13内の液体15を吸引し、濾
過するように設けられている。
外側の袋状フィルタ4は、主な除去対象たる微生物等に
対応する適宜フィルタが選択される。また、吸上げ用チ
ューブ17は特に限定されるものではないか、容器13
の形状に沿って変形し得るような可撓性を有することが
好ましい、そこで、外側の袋状フィルタ4としては、樹
脂製多孔性膜や合成樹脂製中空糸多孔膜によって形成さ
れている4例えは合成III脂製中空糸多孔膜を採用す
る場合、先端を潰してヒートシールすることによって袋
状としても良い。この合成樹脂製中空糸多孔膜は、セル
ロースアセテート、ポリアクリロニトリル、ポリメチル
メタクリレート、エチレン/ビニルアルコール共重合体
、ポリスルホン、ポリアミド、ポリテトラフロロエチレ
ン等であり、その孔径は3四以下、好ましくはO,1I
uR〜3四の範囲、最も好ましくは012−〜0.5μ
mの範囲に孔径を設定する場合、収容液体15の腐敗や
変質等を招く原因となる微生物等を効果的に濾過して容
器13内への侵入を防ぐことができる。
また、内側のチューブ3は、少なくとも両端が開口され
ており、一端の開口部を継手1を介してポンプ11の吸
込口16に接続すると共に他端の開口部から容器内の液
体を吸引し得るチューブであれば採用可能であり、特に
その構造や材質等に限定を受けるものではないが、はと
んど残液を残さないようにするためには容器底部形状に
沿って変形する可視性を有することが好ましい。そこで
、本実施例の場合、チューブ3としては、プラスチック
から戒る公知の可視性チューブ、合成樹脂製中空糸多孔
膜等、なかでもチューブ状のホローファイバと呼ばれて
いる樹脂製中空糸多孔膜の使用が好ましい、この場合の
合成樹脂製中空糸多孔膜から成るチューブはセルロース
アセテート、ポリアクリロニトリル、ポリメチルメタク
リレート、エチレン/ビニルアルコール共重合体、ポリ
スルホン、ポリアミド、ポリテトラフロロエチレン等か
ら成り、その孔径は中空糸の膜厚によっても変るが一般
には3Ia1以下、好ましくは0.1−〜3−の範囲、
最も好ましくは0.2−〜0.5u+nの範囲に設定さ
れている。尚、内側のチューブ3として合成樹脂製中空
糸多孔膜を採用する場合、容器13内の液体工5が少な
くなってもチューブ3の先端開口だけでなく、チューブ
3の周面がらも液体15を吸入できるので、はとんど残
液を残さないようにすることができる。
袋状フィルタ4と内チューブ3とで二重細管構造に形成
されている上述の吸上げ用チューブ17は、ポンプ11
の吸込口16に継手1を介して接続されている。内チュ
ーブ3は第2図に示すような樽状の継手1の連通孔18
に連結管2を介して接続され、外測の袋状フィルタ4が
継手1のテーパ面に嵌着されている。継手1はポンプ1
1の吸込口16に嵌合される部分が円錐体形状を成し、
ポンプ11の吸込口16に対し接着剤等を使わずに吸上
げ用チューブ17を固着し得るように設けられている。
継手1と接続管2とは、とくに構成材料に限定を受ける
ものではないが、成形性や、コスト、衛生的な面等を考
慮すると、プラスチック例えばポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ナイロン、テトラフルオロエチメン(商品名:
テフロン)等の樹脂成形品であることが好ましい。
以上のように構成しているので、ポンプ11を駆動する
と、吸上げ用チューブ17の内外で差圧が生じ、容器1
3内の液体15が外側の袋状フィルタ4を透過して内側
のチューブ3との間に流入し、チューブ3の先端開口か
らポンプll内に吸上げられ、吐出口6から吐出される
。吸上げ用チューブ17を通って微生物等が侵入しても
、袋状フィルタ4によって捕捉され容器13内にまで侵
入することがない、しかも、この微生物は液体15の使
用・吐出のたびに容器外に排出されるので、品質劣化や
使用者への微生物等による二次的弊害をもたらす実用上
の問題は起り得ない。また、容器13内の液体15が少
なくなっても、液体が外測の袋状フィルタ4と内側のチ
ューブ3との間の隙間に毛細管現象によって浸み亙るた
め、袋状フィルタ4の内面全域が液体によって覆われ、
容器13内の空気を吸引するのを妨げる。一方、ポンプ
の通気口10からは微生物や細菌等を除いて外気が導入
されるので、容器13の内部は負圧とならない。
尚、上述の実膝例は本発明の好適な突膝の一例ではある
かこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱し
ない範囲において種々変形実施可能である0例えζf、
チューブ3はホローファイバーのようなものではなく、
濾過能力か全くない単なるプラスチックチューブであっ
ても良い。また、袋状フィルタ4は合成樹脂製中空糸多
孔膜から成るフィルタに限定されず、所定の孔径ないし
濾過能力を有するフィルタ材であれば、その他のフィル
タ材例えばガラス焼結体や金属多孔濾過体等でも代用可
能である。また、袋状フィルタ4は一般には親水性であ
ることが好ましいが、収容液体によっては疎水性である
ことが要求される場合もある。更に、吸上げ用チューブ
17とポンプ吸込口16の接合を確実なものとするため
、収容液体に悪影響を及ぼさない接合方法例えばヒート
シールなどで溶着するようにしても良いし、その他の接
合方法を採用しても良い、また、通気孔10を塞ぐフィ
ルタ14としては、前述の薄膜状の多孔性膜に特に限定
されず、微生物等の侵入を防ぎ得るものであれば、厚肉
の濾過材あるいは中空糸状の濾過材でも使用可能である
し、キャップのような形態をとることも可能である。フ
ィルタの微生物等の濾過能力は、濾過材の肉厚と孔径と
に相互に相関関係を有することから、膜厚によって使用
できる孔径及び最適な孔径が決定される。
(発明の効果) 以上の説明より明らかなように、本発明のポンプ付き液
体容器は、吸上げ用チューブを、一端が前記ポンプの吸
込口に接続される共に他端が開口されたチューブと、こ
のチューブを囲繞する袋状フィルタとから構成し、内側
の前記チューブと外測の前記袋状フィルタとで二重細管
構造をとると共に前記ポンプの通気孔をフィルタで密閉
しているので、容器外部からの微生物等の侵入を防止す
ることができ、化粧品やコンタクトレンズ用洗浄水等の
製品にとって本来の成分でない防腐剤や殺菌剤などの添
加を抑えることができる。したがって、収容液体の腐敗
・変質などを惹き起すこともなければ、防腐剤や殺菌剤
等の添加物に因るアレルギー反応や染み、肌荒れ、炎症
なども防ぐことができ、液体製品特に化粧品やコンタク
トレンズ用洗浄水等の使用上の安全性の向上にも寄与す
る。
更に、本発明のポンプ付き液体容器は、吸上げ用チュー
ブを二重管構造としているので、内側のチューブの肉厚
や径を大きくすることによって実質的な内容積を小さく
したまま外測の袋状フィルタの表面積即ち濾過面積を広
くすることができ、ポンプのヘッドを大きくしなくとも
濾過性能・能力を挙げることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のポンプ付き液体容器の一実施例を示す
縦断面図、第2図は吸上げ用チューブの分解斜視図、第
3図は吸上げ用チューブを組立てた状態の斜視図である
。 0・・・通気穴、 1・・・ポンプ。 4・・・通気孔を塞ぐフィルタ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)液体を貯留する容器と、該容器の開口部に取付け
    られて容器内の液体を吸い上げるポンプと、該ポンプの
    吸込口に接続され前記容器内に挿入される吸上げ用チュ
    ーブとから成るポンプ付き液体容器において、前記吸上
    げ用チューブは、一端が前記ポンプの吸込口に接続され
    る共に他端が開口されたチューブと、このチューブを囲
    繞する袋状フィルタとから成り、内側の前記チューブと
    外側の前記袋状フィルタとで二重細管構造をとると共に
    前記ポンプの通気孔をフィルタで密閉したことを特徴と
    するポンプ付き液体容器用フィルタ構造。
  2. (2)前記袋状フィルタは合成樹脂製中空糸多孔膜であ
    ることを特徴とする請求項1記載のポンプ付き液体容器
    用フィルタ構造。
  3. (3)前記チューブは合成樹脂製中空糸多孔膜であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載のポンプ付き液体容
    器用フィルタ構造。
  4. (4)前記合成樹脂製中空糸多孔膜の孔径が3μm以下
    であることを特徴とする請求項2又は4記載のポンプ付
    き液体容器用フィルタ構造。
  5. (5)前記通気穴を塞ぐフィルタは樹脂製多孔性薄膜濾
    材であることを特徴とする請求項1記載のポンプ付き液
    体容器用フィルタ構造。
  6. (6)多孔性薄膜の孔径が0.1μm〜0.5μmであ
    ることを特徴とする請求項5記載のポンプ付き液体容器
    用フィルタ構造。
  7. (7)前記ポンプの吸込口と吸上げ用チューブとを継手
    を介して嵌合してなる請求項1ないし6のいずれかに記
    載のポンプ付き液体容器用フィルタ構造。
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