JP4356096B1 - ハンガータイプの試験管ストッカー及び試験管準備装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一つの搬送ベルトの往復するベルトどうしの中に試験管保持部材をベルトに沿って配置し、試験管のキャップの下端面を試験管保持部材と往き側送りベルトの上端面とで支持している。そして、往き側ベルトによってキャップを通じて試験管に送り(フィード)を与えている。このようなストッカーであれば、試験管を搬送する装置を一種類の試験管について一つもので構成することができ、搬送装置の数を必要最小限のものとすることができる。また一つのストッカーの幅は僅か数センチメートルであり、多種類の試験管に対応すべく複数種類のストッカーを併設した場合でも全体としての幅寸法は従来技術に比較して格段に小さくできるという利点がある。
【選択図】 図3
Description
また患者には、採血受付時に受付番号等のバーコードが印刷された採血受付票が発行されている。採血作業に際しては、これらのラベルや受付票の内容をバーコードリーダ等の光学的機器により読み取って患者及び試験管の取り間違いが起こらないようにしている。
医師からの採血オーダ情報に基づいて患者の採血に必要な試験管を、対応する試験管ストッカー機構部から取り出し、ラベル印字・貼付手段を用いて患者の採血に関する情報をラベルへ印字し、印字後のラベルを取り出した試験管に貼り付けるようにしている。そして、ラベル貼付後の試験管を排出手段で試験管回収部まで移送し、試験管回収部にて患者毎にトレイへ収容するようにしている。
一方、従来の上記問題点を解決する方法として、特許文献2及び特許文献3に示すような試験管の形状に類似した製品をハンガー方式で搬送する技術を、ストッカーとして利用することが考えられる。これらの搬送技術は、樹脂ボトル等の口部近傍に設けられる環状の鍔部(リング)を利用し、左右二つの搬送ベルトどうしの間において、搬送ベルトに前記リングを係合支持し得るアタッチメントを取り付け、当該対向する一対のアタッチメント間に樹脂ボトル等のリングを係止して吊下げた状態で搬送するようにしている。
また二つの搬送ベルトを水平方向で回転駆動するように配置すると、左右の搬送ベルトの二つのプーリーの直径を足した寸法と、ベルトの厚み寸法及びアタッチメントの寸法と、搬送する製品の幅寸法とが必須となる。従って、全体としては幅方向の寸法がかなりのものとなり、多種類の試験管を自動的に準備する装置として構成した場合、装置全体の大型化は避けられず、前記特許文献2及び3の技術をそのまま試験管準備装置へ適用することはできないという問題があった。
このような試験管準備装置の大型化の問題は、レイアウト変更などのときには、容易に試験管準備装置を移動させたりすることができず、また個人の病院へ適用するにはスペース的に制限を受けるという問題があった。更に、大型化の問題は、災害時等において、簡易に設置する必要のある場合などにも対処することができない原因の一つとなり、緊急対応が出来ないという欠点があった。
試験管は、試験管保持部材の終端側において、その係合が解かれ、往き側の送りベルトの上端面に片持支持された状態となり、係合が開放された試験管保持部材の方向へキャップ(頭部)側が傾斜してやがて落下する。そして、排出される。
第一のストッパーが先頭の試験管のキャップ前面側に当接し、第二のストッパーが先頭と第二番目の試験管のキャップどうしの間に形成される隙間に進入している。この状態から第一のストッパーが退出動作をし、先頭の試験管のキャップ前面側との係合を解放すると、先頭の試験管は往き側送りベルトの上端面とキャップ下端面との接合による送りによって更に前進し、やがて試験管保持部材の終端側との係合が解放される。そのため、先頭の試験管は、キャップ側が試験管保持部材の無くなった方へ傾斜した姿勢となり、ついには他方の往き側送りベルトの上端面との係合も外れるようになり、自重によって落下排出される。二番目以降の試験管は、第二のストッパーによって停止のままである。先頭の試験管が排出された後、第一のストッパーが復帰動作し、第二のストッパーが退出動作をしたときに、残りの試験管は全部のものが押せ押せで試験管一個分だけ前進し、第一のストッパーによって移動が停止される。その後、第二のストッパーが元の状態へ復帰動作する。
前述した通り、第一及び第二のストッパーの進退動作を制御することにより、先頭の試験管を一本ずつ切り出して排出することが可能である。
ところで、排出部12に臨む位置には、第一及び第二のストッパー5,6が設けられている。これらの第一及び第二のストッパー5,6は、同一の軸13に中間部分を揺動自在に枢支されたアーム14,15の一端側下面に二股状の棒状突起が5A,5B及び6A,6Bが直立した状態で設けられている。第一及び第二のストッパー5及び6において、これらの棒状突起5A,5B及び6A,6Bが設けられる部分は、平面視した状態でL型に折れ曲がった部分が前後して相互に入り込み、干渉しないようになされている。第一のストッパー5は、先頭の試験管4のキャップ前面側に当接し得るように進退自在に構成されており、第二のストッパー6は、先頭と第二番目の試験管4,4のキャップどうしの間に形成される隙間に対して進退自在に構成されている。
なお、搬送ベルト20は、図5の実施例では一本の連続したもので構成したが、ストッカー1の領域と、ラベルの印字貼付手段7の領域とに分割して二つの搬送ベルトで構成し、試験管4が自動的に二つの搬送ベルト間を乗り移ることができるようにすることも可能である。このようにした場合、試験管準備装置をストッカー装置と、ラベルの印字貼付装置とに分離する構成をとることができ、ストッカー装置の独立した使用が可能であり、またメンテナンスも分離して行えるので便利である。
なお、到着検知板21の直前には試験管4の向きを検知するための方向検知手段が設けられている(図示せず)。これは誤ってキャップ10が先頭になって到着検知板21に当接して停止したときに、キャップ10によって投光器からの照射光が遮られ、試験管4の向きを検知することができるようにしたものである。
なお、この停止位置では、図示しない試験管4の方向検知センサーが試験管4のキャップ10を検知することで、音声や発光素子の点滅信号などにより警報を発し、作業者に知らせるようになっている。この場合、作業者は試験管4を取り出し、向きを変えて作業を続行するようにすればよい。
更に、ソレノイド16,17はON動作時にロッドが退入する場合を説明したが、突出と退入の往復動作をするものであってもよい。この場合、リターンスプリング18,19は省略することが可能である。
Claims (5)
- 両端側に配設されたプーリー間に懸架され、水平方向に回転駆動するエンドレス状の送りベルトと、該送りベルトの往復するベルトどうしの間にあって送りベルトに沿って配設された試験管保持部材とを有し、往き側の送りベルトの上端面と前記試験管保持部材の上端面との間に、試験管キャップの対向する下端面を載置すると共に、試験管保持部材の終端側を通過した位置において試験管が自重により落下排出される排出部を設けたことを特徴とするハンガータイプの試験管ストッカー。
- 試験管保持部材の終端側において、先頭の試験管のキャップ前面に対して進入退出自在に配設された第一のストッパーと、先頭から第一番目と第二番目の試験管のキャップどうしの間に形成される隙間に対して上方から進入退出自在に配設された二股状の第二のストッパーとが配設されている請求項1に記載のハンガータイプの試験管ストッカー。
- 第一のストッパーと第二のストッパーとが同一の軸に枢支された二つのアームの先端側に取り付けられており、各アームの一端側にはソレノイドが連結されている請求項2に記載のハンガータイプの試験管ストッカー。
- 試験管保持部材の終端側下方には試験管を寝かせた状態で搬送する搬送ベルトが配設されている請求項1乃至3に記載のハンガータイプの試験管ストッカー。
- 両端側に配設されたプーリー間に懸架され、水平方向に回転駆動するエンドレス状の送りベルトと、該送りベルトの往復するベルトどうしの間にあって送りベルトに沿って配設された試験管保持部材とを有し、往き側の送りベルトの上端面と前記試験管保持部材の上端面との間に、試験管キャップの対向する下端面を載置すると共に、試験管保持部材の終端側には試験管が自重により落下排出される排出部を設け、該排出部の下方には試験管の搬送ベルトを配設し、該搬送ベルトの終端側にラベルの印字・貼付手段を設けたことを特徴とする試験管準備装置。
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