JP4355189B2 - 電動パワーステアリング装置の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車や車両の操舵系にモータによる操舵補助力を付与するようにした電動パワーステアリング装置の制御装置に関し、特にモータの回転方向の検出などを安価なセンサで検出できるようにした電動パワーステアリング装置の制御装置に関する。
自動車のステアリング装置をモータの回転力で操舵補助力を付与する電動パワーステアリング装置は、モータの駆動力を減速機を介してギア又はベルト等の伝達機構により、ステアリングシャフト或いはラック軸に操舵補助力を付与するようになっている。このような電動パワーステアリング装置の簡単な構成を図10に示し、説明する。操向ハンドル101の軸102は減速ギア103、ユニバーサルジョイント104a及び104b、ピニオンラック機構105を経て操向車輪のタイロッド106に結合されている。軸102には,操向ハンドル101の操舵トルクを検出するトルクセンサ107が設けられており、操向ハンドル101の操舵力を補助するモータ108が減速ギア103を介して軸102に連結されている。そして電動パワーステアリング装置のモータ制御はトルクセンサ107の検出したトルク値や図示しない車速センサから検出された車速、或いはホールセンサ110などで検出したモータの回転角度などを入力値としてコントロールユニット109で制御される。コントロールユニット109は主としてCPUで内部においてプログラムでモータ制御が実行される。
このような電動パワーステアリング装置において、モータ108の制御は重要な制御対象であり、モータ108のロータに回転角センサや回転位置センサを取り付け、回転角や回転位置を検出してモータ制御に用いている。そして、同時にこれらのセンサが正しく動作しているかどうかを検出している。そのような電動パワーステアリング装置のモータ制御の一例を特許文献1に記載してある内容を用いて説明する。
図11は特許文献1に記載のモータ制御のブロック図であり、その基本的な動作は以下の通りである。まず、d軸、q軸で表現された磁化電流指令値idとトルク電流指令値iqを求める。次に、モータに実際に流れる電流iu,iv,iwを測定し、それらを3相/2相変換してフィードバック電流idfおよびidqを求める。磁化電流指令値idおよびトルク電流指令値iqとフィードバック電流idfおよび電流iqfとの差を各々算出して、その差を比例積分回路(PI回路)に入力し電圧指令値Vd Vq を算出する。求めた電圧指令値Vd Vq を2相/3相変換して3相の電圧指令値Vu,Vv,Vwを算出し、電圧指令値Vu,Vv,Vwに基いてPWM制御の指令値が決定され、その指令値に基づき駆動回路がモータをPWM制御する。
ここで、モータには回転角センサであるエンコーダと位置検出センサであるホール素子16が取り付けられている。回転角センサで検出された信号を基に角度検出回路210でロータの角度θが算出され、ホール素子16から出力されたホールセンサ信号とロータの角度θを入力とし、回転角センサの異常やホール素子の異常を異常検出処理回路200で検出している。
この異常検出回路200ではホール素子16の検出異常とロータの角度θの検出異常を検出している。
特開2000−184774号公報
このような回転角センサであるエンコーダの異常および位置検出センサであるホール素子16の異常を検出する方式では、まず、位置検出センサであるホール素子16の異常状態を検出するだけでホール素子16が正常のときの回転方向を検出できていない。また、異常、正常を判定するための判定基準表を参照するときに複数の条件文を使用するため処理時間が多くなる。また、エンコーダとホール素子16の両方を使用するため異常判定処理が複雑になるなどの問題がある。
本発明は上述のような事情から成されたものであり、本発明の目的は、ホール素子などの簡単な位置検出センサを用いて、処理時間の少ない、回転方向検出の異常および回転方向検出が正常時の回転方向を一度に検出でき、さらに、求めた回転方向の情報を用いてハンドルの相対舵角を検出できる電動パワーステアリング装置の制御装置を提供することにある。
本発明は、車両の操舵系にモータによる操舵補助力を付与するようにした電動パワーステアリング装置の制御装置に関するものであり、本発明の上記目的は、モータの回転位置を検出して2値出力する複数の位置検出センサと、前記複数の位置検出センサの出力を入力とする状態関数の出力値を所定時間毎に計算する状態関数計算手段と、前記所定時間を介して前後する前記状態関数の出力値をそれぞれ入力して、前記モータの回転方向の検出及び前記モータの回転方向の検出異常を一度に検出する判定手段とを備えたことによって達成される。
また、本発明の上記目的は、前記状態関数は、その出力値が前記モータの回転位置と重複することなく一対一の関係となる関数であることによって達成される。また、本発明の上記目的は、前記回転方向から得られる時計回り回転、反時計回り回転、停止の各状態を数値に置き換え、前記所定時間毎に前記数値を積算してハンドル相対舵角又はコラム相対舵角を算出する相対舵角算出手段を備えたことによって達成される。また、本発明の上記目的は、前記ハンドル相対舵角又は前記コラム相対舵角と前記所定時間とを用いてハンドル操舵速度又はコラム操舵速度を算出する操舵速度算出手段を備えたことによって達成される。
本発明の電動パワーステアリング装置の制御装置によれば、複数の位置検出センサの出力を入力として状態関数計算手段で状態関数の出力値を計算し、所定時間を隔てた新旧の状態関数の出力値の変化を判定する判定手段によって、簡単なアルゴリズムで、モータの回転方向および回転方向検出の異常とを一度に簡単に検出することができる効果がある。
また、検出されたモータの回転方向を数値に置き換えて、所定時間毎にその数値を積算することによって、絶対舵角を算出しないで簡単なアルゴリズムでハンドル相対舵角やコラム相対舵角を正確に算出でき、さらに正確なハンドル操舵速度やコラム操舵速度を簡単に算出できるという優れた効果を有している。
本発明の基本的な理論を説明し、その後で具体的な実施例について説明する。モータのロータの位置を検出する位置検出センサをHS1、HS2,HS3と3個配してロータの位置を検出する場合の理論を説明する。位置検出センサとしては、ホールセンサなどの2値出力するもので、一般的に安価な部品として手に入れることができる。3個のホールセンサが120度毎の等間隔で配置されている場合の2値出力の関係を図1に示す。HS1の出力が「0」から「1」へ、或いは「1」から「0」へ180度毎に変化する。HS2の出力は、HS1の出力に120度位相ずれた状態で「0」から「1」へ、或いは「1」から「0」へ180度毎に変化する。また、HS3の出力は、HS1とは240度、HS2とは120度位相がずれた状態で「0」から「1」へ、或いは「1」から「0」へ180度毎に変化する。
ここで、HS1,HS2,HS3の出力値を入力とする状態関数を定める。この状態関数は、その出力値がモータの回転位置と重複することなく一対一の関係となるものである。その一例として数1の式を状態関数として利用する。
(数1)
S=4・「HS3」+2・「HS2」+「HS1」
=2・「HS3」+2・「HS2」+2・「HS1」
ここで「HS1」、「HS2」、「HS3」は、HS1,HS2,HS3の出力値で「0」または「1」のどちらかの値をとる。
状態関数Sは数1の式に限定されるものではなく、状態関数Sはその出力値S(以下、状態値Sと記す。)がモータの回転位置と重複することなく一対一の関係となるものであれば別の関数を用いても良い。
図1において、数1の状態関数Sの計算結果を示してある。図1から判明するようにモータのロータの60度毎の位置と状態値Sの値の関係は一対一に関係づけられていることがわかる。図1において、右側に移動する、例えば、Sの値が5からへ,からへ移動する方向を時計回り回転(以下CWと記す。)とする。逆に、左に移動する、例えば、Sの値が5からへ、からへ移動する方向を反時計回り回転(以下CCWと記す。)とする。
各HSの出力値と状態関数Sの出力値である状態値Sとの関係を図にしたのが図2である。図2において、状態値Sが「0」および「7」は回転位置としては定義づけられていないが、状態関数Sの出力値として存在し得るので表記しておく。具体的には、ホールセンサの1個が故障して、その出力が常時「0」或いは「1」の場合に状態値Sとして「0」或いは「7」が存在する。
また、図3は回転方向であるCWやCCWと状態値Sの出力値との関係を分かり易くするための図で、モータの回転方向と状態値Sとの値の関係を表示してある。図3から判明することは、ある状態値Sから別の状態値Sn+1へ移動する関係は決定されている。例えば、状態値Sが「1」の場合、CWの方向なら、次は必ず「3」へ移動し、CCW方向であれば、「5」へ移動する。よって、状態値Sが「1」から、次に、「2」や「4」や「6」へ直接移動することはありえず、異常と見なされる。
そこで、ある時点から、次の時点に変化した時の状態値Sの変化の関係を図4に示す。ある時点の状態関数Sの出力値である状態値Sn−1と次の状態値Sの関係を表わしている。図4において、ある時点の状態値Sn−1の値が「1」で、次の状態値Sが「3」であれば、CW方向の回転なので図4において、Sn−1とSとの交点の位置にはCWと表示してある。次の状態値Sが「5」であれば、CCW方向の回転なのでSn−1とSとの交点の位置にはCCWと表示してある。ここで、Sn−1が「1」でSが「1」であれば、それは回転せず、同じ位置に止まっていた回転停止を意味するのでSn−1とSとの交点の位置には「0」と表示してある。なお、Sn−1が「1」でSが「2」、「4」、「6」であれば、それは異常なので「E」と表示する。
ホールセンサの故障まで考えると状態値Sは「0」および「7」も存在するので図5が全てのケースを表示するものといえる。よって、ホールセンサの異常を前提とする状態値Sn−1,Sが「0」または「7」との交点はすべて「E」が表示されている。
この図5の意味するところは、ある時点の状態値Sと次の時点の状態値Sn+1とが判明すれば、モータの回転方向及び検出異常即座に判定することができることがわかる。この関係を数2のように定義する。
(数2)
X=T[Sn−1][S
数2の式の意味するところは、ある時点の状態値Sn−1と、次の時点の状態値Sが判明すると図5の表の関係から、CW方向の回転、CCW方向の回転、回転停止、検出異常の関係がわかるので、出力値Xの値としてCW方向回転は「1」、CCW方向回転は「−1」、回転停止は「0」、検出異常Eは「127」として出力することにする。よって、この出力Xを見れば、モータの回転方向、及び検出異常が一度に即座に判明する。
次に、相対舵角の検出原理について説明する。図5から判明することは、検出異常でない場合、モータがCW方向の回転、或いはCCW方向の回転、或いは回転停止であることが即座に判明する。そこで、数2で定義した出力Xの値は、CW方向の回転を「1」として出力し、CCW方向の回転を「−1」として出力し、回転停止状態を「0」として出力する。3個のホールセンサを120度で等間隔に配すれば、「1」が60度相当の量を意味している。なお、この120度、60度などの角度は電気角度を意味しており、以下角度は電気角表示である。
よって、ある時点の状態値Sから次の時点の状態値Sn+1の関係が「1」であれば、CW方向に60度回転し、次にSn+1からSn+2への変化のときの関係も「1」であれば、さらに60度CW方向に回転したことがわかる。逆にある時点の状態値Sから次の時点の状態値Sn+1の関係が「−1」であればCCW方向に60度回転していることがわかる。また、ある時点の状態値Sから次の時点の状態値Sn+1の関係が「0」であれば、回転せず停止していることを意味する。よって、図5の関係から、CW方向回転、CCW方向回転、停止を意味する「1」、「−1」、「0」である出力値Xを前の状態に加算して、加算結果を積算すれば相対的なモータの回転位置が分かる。つまり、数3のようにして加算して加算結果をしておけば良い。
(数3)
nt=Cnt+X
である。つまり、前の加算結果Cntに出力値Xを加算した結果を新しい加算結果Cntとすれば、加算した結果が積算され、相対的なモータの回転角度が算出できる。
次に、モータの回転度数からハンドル舵角Aおよびコラム舵角Bを算出できる。なお、このハンドル舵角Aやコラム舵角Bはハンドル相対舵角Rやコラム相対舵角を算出するために利用するための舵角である。
まず、ハンドル舵角Aを算出する。ハンドル舵角Aを算出するためには、ウオームのギア比なども考慮する必要がある。この関係は電動パワーステアリング装置によって異なるが、例えば3相4極モータの場合、数4の様に表わされる。
(数4)
=K・Cnt+T/Kt
である。
ここで、K=60度/2/Gである。Gはウオームギアのギア比である。また、第2項のT/Ktはトーションバーのねじれ角度であり、そのねじれ角度も考慮して加算したものである。なお、Tは、状態値Sと同時期に検出されるトルク値で、Ktはバネ定数である。
つぎに、コラム舵角Bを算出する。コラム舵角Bは数4のトーションバーのねじれ角度を削除すれば良く、数5のように表示できる。
(数5)
=K・Cnt
つぎに、ハンドル相対舵角Rおよびコラム相対舵角Rを算出する。
まず、ハンドル相対舵角Rは数6として算出できる。
(数6)
=A−An−m
である。ここで、Aはある時点のハンドル舵角で、An−mはmステップ前のハンドル舵角である。相対舵角なのでAやAn−mの舵角が絶対的な意味で正確である必要はない。
同じように、コラム相対舵角Rは数7のように表示できる。
(数7)
=B−Bn−m
ここで、Bはある時点でのコラム舵角で、Bn−mは、mステップ前のコラム舵角である。
最後に、ハンドル操舵速度Vhおよびコラム操舵速度Vcを算出する。まず、ハンドル操舵速度Vhを算出する場合、mステップ変化するときに要した時間tmは分かっているので、ハンドル相対舵角Rおよび時間tmを用いて数8の式を実行すれば良い。
(数8)
Vh=R/tm
ここで、tmを例えば100msのような時間に設定しておけば数5から直接ハンドル操舵速度が算出できる。
同じように、コラム操舵速度Vcはコラム相対舵角Rおよび時間tmを用いて数9を用いて算出できる。
(数9)
Vc=R/tm
以上が、回転方向検出の異常及び回転方向検出が正常時の回転方向の検出を一度に行える理論的な説明、およびハンドル相対舵角Rとコラム相対舵角Rおよびハンドル操舵速度Vhとコラム操舵速度Vcの算出の理論的な説明である。
次に、図面に基づいて本発明の好適な実施例について詳細に説明する。
以下に説明する制御処理は所定時間毎に処理される。そして、所定時間は、ある状態であるnステップから次の状態の(n+1)ステップまでの1ステップに要する時間である。この所定時間はコントロールユニットのCPUの性能や検出センサの検出速度などを総合的に考えて決定される。
図6はホールセンサの出力を入力して、回転方向検出の異常及び回転方向検出が正常時の回転方向の検出を一度に行える制御ブロック図である。
その構成は、モータに配されたホールセンサHS1,HS2,HS3と、その出力を入力とする状態関数計算手段11と、状態関数計算手段11の出力を入力とする判定手段12で構成される。判定手段12は、さらに、記憶手段12−1と判定テーブル12−2から構成されている。記憶手段12−1は状態関数計算手段11の出力である状態値Sを記憶するとともに、1ステップ前の状態値Sn−1を判定テーブル12−2へ出力する構成となっている。判定手段12−2は状態値SとSn−1とを入力として判定値Xを出力する構成となっている。なお、判定テーブル12−2は図5に示す回転方向および回転方向検出異常の判定をするテーブルである。
このような構成において、その動作を図7のフローチャートを参照して説明する。位置検出センサであるホールセンサHS1,HS2,HS3はモータの回転位置に対応して2値出力である「0」または「1」を出力する。ホールセンサの出力「HS1」、「HS2」、「HS3」は、状態関数計算手段11に入力される(ステップ1)。
この状態関数計算手段11で、数1の式であるS=4・「HS3」+2・「HS2」+「HS1」が計算される。この計算結果である状態値Sは、判定手段12に入力される(ステップ2)。この状態関数の計算は所定時間毎に実行される。
判定手段12に入力された状態値Sは記憶手段12−1と判定テーブル12−2に入力される。まず、記憶手段12−1は、状態値Sを記憶する(ステップ3)。そして記憶手段12−1は、処理ステップの1ステップ前の状態値Sn−1を判定テーブル12−2へ出力する(ステップ4)。
そして、判定テーブル12−2には前記所定時間を介して前後する状態関数の出力値である状態値SとSn−1が入力される(ステップ5)。判定テーブル12−2は状態値Sと状態値Sn−1との関係を直ちに判定する。例えば、状態値Sが「1」で状態値Sn−1が「3」であれば、CCW方向の回転であり、状態値Sが「1」で状態値Sn−1が「5」であれば、CW方向の回転である。状態値Sが「1」で状態値Sn−1が「1」であれば、回転せず回転停止の状態である。状態値Sが「1」で状態値Sn−1が「6」であれば、回転検出が異常である。
判定テーブル12−2の出力としては数2の式の出力Xの値として出力される。つまり、CW回転なら「1」、CCW回転なら「−1」、回転停止なら「0」、回転検出の異常なら「E」或いは「127」で出力される(ステップ6)。
モータの回転方向の検出および回転方向の検出異常を、テーブルを使用することで条件文を使用することなく、即座に検出できるところが、本発明の優れた効果である。なお、回転検出異常の出力は、その異常状態に対応したフェールセーフ処理を実行するために利用することができる。
次にハンドル相対舵角Rおよびコラム相対舵角Rの算出の実施例について図8および図9のフローチャートを参照して説明する。
まず、相対舵角カウンター13でハンドル舵角Aおよびコラム舵角Bを算出する。その算出手順を図8のフローチャートを参照して説明する。最初に、モータの回転方向であるCW回転、CCW回転、回転停止を数値化する。本実施例では、判定テーブル12−2は回転方向の検出と数値化を同時に実施しており、CW回転、CCW回転、回転停止はそれぞれ「1」、「−1」、「0」と数値化される。つまり、Xは「1」、「−1」、「0」のいずれの値をとる(ステップ11)。次に、数値Xを所定時間毎に、つまり、ステップ毎に加算し続け、積算値Cntを算出する。つまり、Cnt=Cnt+Xの式を実行して、その結果、Xが積算され積算値Cntが算出される(ステップ12)。
つぎに、数4で定義された式A=K・Cnt+T/Ktに基づいてハンドル舵角Aおよび数5で定義された式B=K・Cntに基づきコラム舵角Bが算出される(ステップ13)。なお、トルクTはnステップでのトルク値である。最後にカウンターとしてnステップを終了して(n+1)ステップに対応するカウントをする(ステップ14)。以上が、相対舵角カウンター13の動作である。
次に、ハンドル相対舵角Rとコラム相対舵角Rおよびハンドル操舵速度Vhとコラム操舵速度Vcを求める。ハンドル相対舵角Rおよびコラム相対舵角Rは相対舵角算出手段14で算出され、ハンドル操舵速度Vhおよびコラム操舵速度Vcは操舵速度算出手段15で算出される。相対舵角算出手段14では、図9のフローチャートにおいて、数6および数7の式を実行する。つまり、ハンドル相対舵角Rについては、現在のnステップの舵角Aからmステップ前の舵角An−mを減算すればハンドル相対舵角Rが算出される。また、コラム相対舵角Rについては、現在のnステップのコラム舵角Bからmステップ前のコラム舵角Bn−mを減算すればコラム相対舵角 が算出される(ステップ21)。
さらに、算出されたハンドル相対舵角Rおよびコラム相対舵角Rをmステップに要した時間tmで割り算すればハンドル操舵速度Vhおよびコラム操舵速度Vcがそれぞれ算出される(ステップ22)。
以上説明したように、本発明を用いれば、モータの回転方向を数値化して、その数値を各ステップ毎に積算することによって、ハンドル相対舵角Rおよびコラム相対舵角Rを求めることができ、算出されたハンドル相対舵角Rおよびコラム相対舵角Rを基にハンドル操舵速度Vhおよびコラム操舵速度Vcも算出することができる。特に、絶対舵角を算出しないので、シンプルなアルゴリズムで正確なハンドル相対舵角、コラム相対舵角、ハンドル操舵速度およびコラム操舵速度を算出することができることが本発明の有利な効果である。
モータの回転位置とホールセンサの出力を入力とした状態関数の出力値の関係を示す図である。 ホールセンサの出力値と状態値Sとの関係を示す図である。 モータの回転方向と状態値Sとの関係を示す図である。 所定時間を介した前後の状態値S、Sn+1と回転方向および回転方向検出異常の関係を示す図である。 ホールセンサの異常なども考慮した状態値S、Sn+1と回転方向および回転方向検出異常の関係を示す図である。 本発明の制御ブロック図である。 本発明のモータ回転方向検出および回転方向検出異常を判定する処理のフローチャートである。 舵角を算出するフローチャートである。 ハンドル相対舵角、コラム相対舵角、ハンドル操舵速度およびコラム操舵速度を算出するフローチャートである。 電動パワーステアリング装置の構成を示す図である。 従来のモータ回転方向検出異常の検出原理を示す図である。
符号の説明
11 状態関数計算手段
12 判定手段
12−1 記憶手段
12−2 判定テーブル
13 相対舵角カウンター
14 相対舵角算出手段
15 操舵速度算出手段

Claims (4)

  1. 車両の操舵系にモータによる操舵補助力を付与するようにした電動パワーステアリング装置の制御装置において、
    モータの回転位置を検出して2値出力する複数の位置検出センサと、
    前記複数の位置検出センサの出力を入力とする状態関数の出力値を所定時間毎に計算する状態関数計算手段と、
    前記所定時間を介して前後する前記状態関数の出力値をそれぞれ入力して、前記モータの回転方向の検出及び前記モータの回転方向の検出異常を一度に検出する判定手段と、
    を備えたことを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御装置。
  2. 前記状態関数は、その出力値が前記モータの回転位置と重複することなく一対一の関係となる関数である請求項1に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  3. 前記回転方向から得られる時計回り回転、反時計回り回転、停止の各状態を数値に置き換え、前記所定時間毎に前記数値を積算してハンドル相対舵角又はコラム相対舵角を算出する相対舵角算出手段を備えた請求項1又は請求項2に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  4. 前記ハンドル相対舵角又は前記コラム相対舵角と前記所定時間とを用いてハンドル操舵速度又はコラム操舵速度を算出する操舵速度算出手段を備えた請求項3に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
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