JP5447291B2 - 回転角検出装置及び電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Description
上記構成によれば、レゾルバが出力するセンサ信号の何れかに異常が生じた後においても、正常なセンサ信号を特定して、安定的に、そのパワーアシスト制御を継続することができる。
図1に示すように、本実施形態の電動パワーステアリング装置(EPS)1において、ステアリング2が固定されたステアリングシャフト3は、ラックアンドピニオン機構4を介してラック軸5と連結されており、ステアリング操作に伴うステアリングシャフト3の回転は、ラックアンドピニオン機構4によりラック軸5の往復直線運動に変換される。尚、本実施形態のステアリングシャフト3は、コラムシャフト3a、インターミディエイトシャフト3b、及びピニオンシャフト3cを連結してなる。そして、このステアリングシャフト3の回転に伴うラック軸5の往復直線運動が、同ラック軸5の両端に連結されたタイロッド6を介して図示しないナックルに伝達されることにより、転舵輪7の舵角、即ち車両の進行方向が変更される。
図3に示すように、本実施形態のECU11は、モータ制御信号を出力することによりモータ制御手段を構成するマイコン31と、そのモータ制御信号に基づいてモータ12に三相の駆動電力を供給する駆動回路32とを備えている。
次に、本実施形態における回転角検出の態様について説明する。
図3に示すように、本実施形態のマイコン31(回転角検出部34)は、上記レゾルバ16が出力する各センサ信号Sa,Sb,Scについて、その励磁信号S_eの一周期(一励磁周期)あたり複数回のサンプリングを実行する。そして、その各サンプリングタイミングにおいて検出した複数のサンプリング値を用いて最小二乗フィッテイングを実行することにより、各励磁周期における各センサ信号Sa,Sb,Scの振幅値(a,b,c、ピーク・トゥ・ピーク値)を演算する。
b=√A×sin(θ+120°) ・・・(2)
c=√A×sin(θ+240°) ・・・(3)
更に、これら各センサ信号Sa,Sb,Scの振幅値a,b,c間の比(a/b,b/c,c/a)は、以下の(4)〜(6)式に表すことができる。
b/c=sin(θ+120°)/sin(θ+240°) ・・・(5)
c/a=sin(θ+240°)/sinθ ・・・(6)
そして、これら(1)〜(3)式を変形することで、次の(7)〜(9)式を得る。
tanθ=(b+c)√3/(c−b) ・・・(8)
tanθ=−a√3/(2c+a) ・・・(9)
即ち、次の各式に示す正接逆関数(アークタンジェント)を用いることにより、各センサ信号Sa,Sb,Scの振幅値a,b,cに基づいて、当該各センサ信号Sa,Sb,Scにおける任意の二信号の組み合わせ数に対応した3つの回転角検出値θ1,θ2,θ3が得られる。
θ2=arctan((b+c)√3/(c−b)) ・・・(11)
θ3=arctan(−a√3/(2c+a)) ・・・(12)
そして、本実施形態の回転角検出部34は、次式に示すように、これら各回転角検出値θ1,θ2,θ3の平均をとることにより、そのモータ12の回転角θを検出する。
(センサ信号の異常判定)
次に、本実施形態における各センサ信号の異常判定の態様について説明する。
具体的には、回転角検出部34は、各センサ信号Sa,Sb,Scの振幅値a,b,cの総和(の絶対値、|a+b+c|)、及び二乗和(α=(a^2)+(b^2)+(c^2)、但し「^2」は二乗の意味)を監視する。また、回転角検出部34は、上記のように演算された各回転角検出値θ1,θ2,θ3間の差分値(|θ1−θ2|,|θ2−θ3|,|θ3−θ1|)を監視する。そして、これらの監視する各値が適正範囲を超えた場合には、その回転角検出過程において、各センサ信号Sa,Sb,Scの何れかに異常が生じたものと判定する。
ここで、各センサ信号Sa,Sb,Scの振幅最大値は、図4に示す単位円Cの半径(√A)に等しい。そして、本実施形態では、各センサ信号Sa,Sb,Scの振幅変化の位相が均等にずれて設定されていることから、当該各センサ信号Sa,Sb,Scが正常であるならば、その各振幅値a,b,cの二乗和αは一定の値となる(α=(a^2)+(b^2)+(c^2)=1.5A)。
sin(θn+120°)=b/√A ・・・(15)
sin(θn+240°)=c/√A ・・・(16)
つまり、その最大振幅値(√A)を固定値とすれば、これら(14)〜(16)式において、右辺は、その各振幅値a,b,cにそれぞれ対応する個々のセンサ信号に依存する値となり、左辺は、その回転角検出値θn(n=1,2,3)の演算に用いた二つのセンサ信号に依存する値となる。従って、右辺の各振幅値a,b,cを有するセンサ信号、又は左辺の回転角検出値(θn)の演算に用いた二つのセンサ信号の少なくとも何れかに異常がある場合には、その両辺が異なる値を示すことになる。
b=√A×sin(θ1+120°) ・・・(18)
このような場合、本実施形態の回転角検出部34は、その成立した上記(17)(18)式に対応する二つのセンサ信号Sa,Sbは正常であると判定する。そして、これらの二信号に基づき演算された回転角検出値θ1を回転角θとすることにより、その回転角検出を継続する構成になっている。
図6のフローチャートに示すように、本実施形態のマイコン31において、回転角検出部34は、各センサ信号Sa,Sb,Scの振幅値a,b,cを演算すると(ステップ101)、先ず、これら各振幅値a,b,cの二乗和αを演算する(α=(a^2)+(b^2)+(c^2)、ステップ102)。次に、回転角検出部34は、各センサ信号Sa,Sb,Scに基づいて、当該各センサ信号Sa,Sb,Scにおける任意の二信号の組み合わせ数に対応した3つの回転角検出値θ1,θ2,θ3を演算する(ステップ103)。そして、回転角検出部34は、各センサ信号Sa,Sb,Scの振幅値a,b,cの総和(の絶対値、|a+b+c|)及び二乗和α、並びに各回転角検出値θ1,θ2,θ3間の差分値(|θ1−θ2|,|θ2−θ3|,|θ3−θ1|)に基づいて、各センサ信号Sa,Sb,Scの異常判定を実行する(ステップ104)。
本実施形態のマイコン31(回転角検出部34)は、このように上記ステップ101〜ステップ113の処理を実行することにより、モータ12の回転角θを検出する。そして、その回転角検出が可能な場合(通常回転角検出:ステップ106、又は二信号使用回転角検出:ステップ112)には、その回転角θを用いてパワーアシスト制御を実行し、検出不能な場合(回転角検出停止:ステップ113)には、そのパワーアシスト制御を停止する構成となっている。
(1)回転角検出部34は、各センサ信号Sa,Sb,Scの振幅値a,b,cに基づいて、これら各センサ信号Sa,Sb,Scにおける任意の二信号の組み合わせ数に対応した複数(3つ)の回転角検出値(θ1,θ2,θ3)を演算する。また、各センサ信号Sa,Sb,Scが正常である場合における当該各センサ信号Sa,Sb,Scの振幅最大値(√A)を保持する。そして、その保持する振幅最大値(√A)、及び検出される各振幅値a,b,c、並びに各回転角検出値θ1,θ2,θ3を代入した場合に、その振幅演算式が成立する組合せが存在するならば、当該成立した振幅演算式に対応するセンサ信号は正常であると判定する。
・上記実施形態では、本発明を、EPS1において回転角検出装置を構成するECU11に具体化した。しかし、これに限らず、EPS以外の用途に用いられる回転角検出装置に具体化してもよい。
・上記実施形態では、本発明を、回転角検出装置としてのECU11が、モータ12に設けられたレゾルバ16が出力する各センサ信号Sa,Sb,Scに基づき同モータ12の回転角θを検出する構成に具体化した。しかし、これに限らず、図7に示すように、ステアリングシャフト3の途中に設けられたトーションバー40を挟んで一対のレゾルバ41A,41Bを配置してなる所謂ツインレゾルバ型のトルクセンサ42を備える構成に具体化してもよい。
a=√A×sin(θ) ・・・(19)
b=√A×sin(θ+90°) ・・・(20)
c=√A×sin(θ+180°) ・・・(21)
d=√A×sin(θ+270°) ・・・(22)
また、これら各センサ信号Sa,Sb,Sc,Sdにおける任意の二信号の組み合わせ数は「6通り」であることから、その組み合わせ数に対応する6つ回転角検出値θ1〜θ6が演算される。従って、図9に示すように、上記(19)〜(20)式に示される各振幅演算式に、各振幅値a,b,c,d及び各回転角検出値θ1,θ2,θ3,θ4(並びに振幅最大値(√A))を代入することにより、その「24通りの組合せ(4×6)」に対応する各振幅演算式が得られる。そして、この場合もまた、上記実施形態と同様、その振幅演算式が成立する組合せが存在するならば、当該成立した振幅演算式に対応するセンサ信号は正常であると判定することができる。
(イ)請求項1に記載の回転角検出装置を備えたトルク検出装置。これにより、センサ信号の何れかに異常が生じた後においても、正常なセンサ信号を特定して、そのトルク検出を継続することができるようになる。
Claims (2)
- 回転角に応じて振幅が変化するとともに前記回転角に応じた振幅変化の位相が均等にずれるように設定された三相以上のセンサ信号を出力するレゾルバと、前記各センサ信号の振幅値に基づいて前記各センサ信号における任意の二信号の組み合わせ数に対応した複数の回転角検出値を演算し、該各回転角検出値に基づいて前記回転角を検出する検出手段と、前記各センサ信号の異常を判定する判定手段とを備えた回転角検出装置であって、
前記判定手段は、前記各センサ信号が正常である場合における該各センサ信号の振幅最大値を保持するとともに、検出される前記各センサ信号の振幅値に対する前記振幅最大値の比が前記各回転角検出値に基づく正弦となる振幅演算式が成立するか否かを判定し、成立した振幅演算式に対応するセンサ信号は正常であると判定すること、を特徴とする回転角検出装置。 - 請求項1に記載の回転角検出装置を備えた電動パワーステアリング装置。
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