JP4354593B2 - デジタル地上波放送用受信機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル地上波放送用受信機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のアナログ地上波放送は、1つのチャンネルに対して、1つの正規の周波数が割り当てられている。そのため、アナログ地上波放送用受信機は、1つの選局チャンネルに対して、1つの周波数を割り当てる方式を使用しており、1つの希望のチャンネルを選局した場合に、1つの割り当てた周波数を選択する構成となっており、確実に選局することができた。また、周波数ずれを起こした場合、多少時間は有するが、自動で同調周波数をずらして正しく選局する構成となっていた。
【0003】
しかしながら、デジタル地上波放送では、1つのチャンネルに対して、正規の周波数、上側オフセットの周波数、下側オフセットの周波数という3種類の周波数のいずれかを割り当てるようになっており、どの周波数を割り当てるかは、地域によって異なっており、決定されていない。したがって、デジタル放送を行う各放送局が、その放送局に割り当てられたチャンネルに対する3種類の周波数のうちいずれを使用するかを決めることになる。
【0004】
地上波放送がアナログ方式からデジタル方式へと移行する時期においては、地域によってはデジタル放送のチャンネルの隣接チャンネルでアナログ放送が行われていることがある。この場合、そのデジタル放送の電波とその隣接チャンネルのアナログ放送の電波とが互いに妨害し合うおそれがあるので、デジタル放送を行う放送局は、そのデジタル放送に割り当てられたチャンネルに対して用意された3種類の周波数のうちいずれを使用するかを、その隣接チャンネルにおけるアナログ放送の存在を考慮して決定する。
【0005】
いま、デジタル放送を行う放送局に21chが割り当てられているものとすると(ここで、チャンネル番号Nのチャンネルを「Nch」と表記すものとする。以下同様。)、その放送局の位置する地域において、例えば図19に示すように隣接チャンネルである20chと22chのいずれにおいてもアナログ放送が行われていない場合には、その放送局によるデジタル放送の周波数として21chの正規の周波数が使用される。これに対し、その放送局の位置する地域において、例えば図20に示すように上側の隣接チャンネルである22chでアナログ放送が行われている場合には、21chの正規の周波数でデジタル放送が行われると(すなわち図20において点線で示された周波数帯がデジタル放送で使用されるとすると)、そのデジタル放送の電波と22chのアナログ放送の電波とが互いに妨害し合うことになる。そこで、この場合には、その放送局によるデジタル放送の周波数として21chの下側オフセットの周波数が使用される。また、図21に示すように下側の隣接チャンネルである20chでアナログ放送が行われている場合には、21chの正規の周波数でデジタル放送が行われると(すなわち図21において点線で示された周波数帯がデジタル放送で使用されるとすると)、そのデジタル放送の電波と20chのアナログ放送の電波とが互いに妨害し合うため、その放送局によるデジタル放送の周波数として21chの上側オフセットの周波数が使用される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、現時点では、地上波デジタル放送のチャンネルの隣接チャンネルにおけるアナログ放送の存在によってそのデジタル放送の電波とそのアナログ放送の電波とが互いに妨害し合うという事態には至っていない。
【0007】
そのため、従来のデジタル地上波放送用受信機は、1つの希望するチャンネルを選局する場合に1つの正規の周波数のみを選択するように構成されている。このため、従来のデジタル地上波放送用受信機では選局できないチャンネルが存在し得る、という問題があった。
【0008】
ところで地上波放送用受信機は、通常、受信可能な放送の全てのチャンネルの放送周波数をサーチして、そのサーチ結果を保存するという機能(プリセット機能)を有している。デジタル地上波放送用受信機がこのようなプリセット機能を有している場合、地上波放送がアナログ方式からデジタル方式へと移行する時期においては、プリセット後に、新規チャンネルでデジタル放送が開始されたり、或るチャンネルの放送がアナログ放送からデジタル放送へと変更されたり、または、或るチャンネルのデジタル放送の周波数が変更されたり(例えば正規の周波数から下側オフセットの周波数に変更されたり)するという状況も生じうる。このような状況が生じると、その新規チャンネルやそのような変更の対象となったチャンネルのデジタル放送を受信することができなくなる。
【0009】
それ故、本発明の目的は、地上波放送のアナログ方式からデジタル方式への移行に伴って生じる上記の問題を解消し、確実に希望チャンネルのデジタル放送を受信することができるデジタル地上波放送用受信機を提供することである。すなわち、本発明の目的は、デジタル放送に使用される周波数として1つのチャンネルに対して3種類が割り当てられていることを考慮して確実に希望チャンネルのデジタル放送を受信できるデジタル地上波放送用受信機を提供することである。また、本発明の他の目的は、各チャンネルのプリセット後に、新規チャンネルでデジタル放送が開始された場合、或るチャンネルの放送がアナログ放送からデジタル放送へと変更された場合、または、或るチャンネルのデジタル放送の周波数が変更された場合であっても、それらのチャンネルのデジタル放送を受信することができるデジタル地上波放送用受信機を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
第1の発明は、デジタル変調されたデジタル地上波信号をアンテナで受信し、ユーザによって指定されたチャンネルのデジタル放送に相当するデジタル地上波信号を該アンテナで受信されたデジタル地上波信号の中から抽出して復調するデジタル地上波放送用受信機であって、
ユーザが受信を希望する希望チャンネルが該ユーザの所定操作によって指定されると、該希望チャンネルを示すチャンネル指定情報を出力する選局手段と、
所定の複数のチャンネルのそれぞれに対しデジタル放送用に割り当てられた正規の周波数、上側オフセットの周波数、および下側オフセットの周波数の3種類の周波数を予め記憶しているチャンネル初期データ記憶手段と、
希望チャンネルに割り当てられた3種類の周波数のうちのいずれかの周波数での選局動作を指示する制御信号を受け取り、アンテナで受信されたデジタル地上波信号に対して該制御信号に基づき選択および復調動作を行い、該選局動作が正常に完了したか否かを示す情報である同期確認情報を生成するフロントエンド部と、
チャンネル指定情報に基づき制御信号を生成し、生成された制御信号をフロントエンド部に供給することによりフロントエンド部を制御する制御手段と
を備え、
制御手段は、
1つのチャンネルに割り当てられた3種類の周波数としてチャンネル初期データ記憶手段に記憶されている周波数に基づき制御信号を生成し、生成された制御信号をフロントエンド部に供給することよって得られる同期確認情報に基づき、該1つのチャンネルに割り当てられた3種類の周波数の中からデジタル放送に使用されている放送周波数をサーチする単チャンネル選局サーチ手段を含み、
単チャンネル選局サーチ手段により希望チャンネルの放送周波数を求める。
【0011】
第1の発明によれば、デジタル放送のための周波数として1つのチャンネルに対して3種類の周波数が用意されていることを考慮して選局動作が行われるため、すなわち希望チャンネルに割り当てられた3種類の周波数の中からデジタル放送に使用されている周波数がサーチされるため、希望チャンネルのデジタル放送を確実に受信することができる。
【0016】
の発明は、デジタル変調されたデジタル地上波信号をアンテナで受信し、ユーザによって指定されたチャンネルのデジタル放送に相当するデジタル地上波信号を該アンテナで受信されたデジタル地上波信号の中から抽出して復調するデジタル地上波放送用受信機であって、
ユーザが受信を希望する希望チャンネルが該ユーザの所定操作によって指定されると、該希望チャンネルを示すチャンネル指定情報を出力する選局手段と、
所定のプリセットの指示を受け取り、該プリセットの指示に応答して、所定の複数のチャンネルのそれぞれを指定するチャンネル指定情報を1チャンネルずつ順次出力する全チャンネル走査手段と、
複数のチャンネルのそれぞれに対しデジタル放送用に割り当てられた正規の周波数、上側オフセットの周波数、および下側オフセットの周波数の3種類の周波数を予め記憶しているチャンネル初期データ記憶手段と、
複数のチャンネルの各チャンネルのデジタル放送に使用される周波数を各チャンネルと対応付けて保存するための書き換え自在の不揮発性記憶手段と、
1つのチャンネルに割り当てられた3種類の周波数のうちのいずれかの周波数での選局動作を指示する制御信号を受け取り、アンテナで受信されたデジタル地上波信号に対して該制御信号に基づき選択および復調動作を行い、該選局動作が正常に完了したか否かを示す情報である同期確認情報を生成するフロントエンド部と、
選局手段または全チャンネル走査手段から出力されるチャンネル指定情報に基づいて制御信号を生成し、生成された制御信号をフロントエンド部に供給することによりフロントエンド部を制御する制御手段と
を備え、
制御手段は、
全チャンネル走査手段がプリセットの指示を受け取ると、全チャンネル走査手段から順次出力されるチャンネル指定情報のそれぞれで指定されるチャンネルである指定チャンネルに割り当てられた3種類の周波数としてチャンネル初期データ記憶手段に記憶されている周波数に基づき制御信号を生成し、生成された制御信号をフロントエンド部に供給することによって得られる同期確認情報に基づき、指定チャンネルに割り当てられた3種類の周波数の中からデジタル放送に使用されている放送周波数をサーチし、該サーチによって得られる放送周波数を指定チャンネルと対応付けて不揮発性記憶手段に保存する全チャンネル選局サーチ手段を含み、
選局手段からチャンネル指定情報が出力されると、希望チャンネルに対応付けて不揮発性記憶手段に保存されている放送周波数を読み出し、該読み出された周波数での選局動作を指示する制御信号を生成してフロントエンド部に供給する。
【0017】
の発明によれば、プリセットが指示されると、デジタル放送のための周波数として1つのチャンネルに対して3種類の周波数が予め用意されていることを考慮して全チャンネル選局サーチ手段により所定の複数のチャンネルの放送周波数がサーチされるため、その所定の複数のチャンネルの全てのチャンネルにつき放送周波数を確実にサーチすることができる。そして、プリセット後は、所定の複数のチャンネルでデジタル放送が行われている限り、その複数のチャンネルの放送周波数が不揮発性記憶手段に保存されていることになる。したがって、この複数のチャンネルをデジタル放送の受信可能な全てのチャンネルとすれば、プリセット後は、希望チャンネルの放送周波数を不揮発性記憶手段から読み出して直ちにフロントエンド部に選局動作を開始させ、希望チャンネルのデジタル放送を受信することができる。
【0022】
の発明は、第の発明において、
ユーザによって操作されることにより全チャンネル走査手段にプリセットの指示を与える全チャンネルサーチ指示手段を更に備える。
【0023】
の発明によれば、今までに存在しなかった新規チャンネルでデジタル放送が開始された場合や、デジタル放送のチャンネル配置が変更された場合には、全チャンネルサーチ指示手段を操作すると、全チャンネル走査手段にプリセットの指示が与えられ、全チャンネル選局サーチ手段により、新規チャンネルでのデジタル放送の周波数やチャンネル配置変更後のデジタル放送の周波数が各チャンネルと対応付けて不揮発性記憶手段に保存される。これにより、新規チャンネルでデジタル放送が開始された場合や、デジタル放送のチャンネル配置が変更された場合であっても、それらのデジタル放送を受信できるようになる。
【0024】
の発明は、第の発明において、
全チャンネル走査手段にプリセットの指示を与える信号を予め決められた所定期間毎に出力するタイマー手段を更に備える。
【0025】
の発明によれば、タイマー手段により、予め決められた期間毎に、全チャンネル走査手段にプリセットの指示を与える信号が出力されるため、新規チャンネルでデジタル放送が開始された場合や、デジタル放送のチャンネル配置が変更された場合であっても、遅くとも予め決められた期間が経過すれば、それらのデジタル放送を受信できるようになる。
【0026】
の発明は、第の発明において、
所定の通信路によって伝送される情報を受信し、受信された該情報がデジタル放送用の新規チャンネルの追加またはチャンネル配置の変更があったことを示している場合に全チャンネル走査手段にプリセットの指示を与える受信手段を更に備える。
【0027】
の発明によれば、デジタル放送用の新規チャンネルの追加またはチャンネル配置の変更があったことを示す情報が受信手段により受信されると、全チャンネル走査手段にプリセットの指示が与えられるため、新規チャンネルでデジタル放送が開始された場合や、デジタル放送のチャンネル配置が変更された場合であっても、それらのデジタル放送を受信できるようになる。
【0032】
の発明は、第1または第の発明において、
デジタル地上波信号は、OFDM変調信号であり、
フロントエンド部は、
デジタル地上波信号を復調するOFDM復調手段を含み、
OFDM復調手段がデジタル地上波信号を正しく復調したときに同期確認情報としてOFDM同期信号を生成する、ことを特徴とする。
【0033】
の発明は、第1または第の発明において、
デジタル地上波信号は、OFDM変調信号であり、
フロントエンド部は、
デジタル地上波信号を復調するOFDM復調手段と、
OFDM復調手段のシステムクロックを生成するための電圧制御発振手段とを含み、
同期確認情報は、電圧制御発振手段に供給される制御電圧を示す信号である、ことを特徴とする。
【0034】
の発明は、第1または第の発明において、
デジタル地上波信号は、OFDM変調信号であり、
フロントエンド部は、
デジタル地上波信号を復調するOFDM復調手段と、
OFDM復調手段がデジタル地上波信号を復調することによって得られる信号に含まれる誤りを訂正する誤り訂正手段とを含み、
同期確認情報は、誤り訂正手段によって生成されるBER測定情報である、ことを特徴とする。
【0035】
の発明は、第1の発明において、
単チャンネル選局サーチ手段は、3種類の周波数の中で正規の周波数を優先してサーチすることを特徴とする。
【0036】
10の発明は、第の発明において、
全チャンネル選局サーチ手段は、3種類の周波数の中で正規の周波数を優先してサーチすることを特徴とする。
【0038】
、または第10の発明によれば、単チャンネル選局手段によるサーチおよび全チャンネル選局手段によるサーチの際に、1つのチャンネルに割り当てられた3種類の周波数のうち正規の周波数が優先してサーチされる。すなわち、フロントエンド部は、上側および下側オフセットの周波数よりも放送周波数として使用される可能性が高い正規の周波数での選局動作を最初に行う。したがって、第、または第10の発明によれば、希望チャンネルが指定されてから選局動作が完了するまでに要する時間やプリセットに要する時間が平均的に短くなる。
【0039】
11の発明は、第の発明において、
単チャンネル選局サーチ手段は、
1つのチャンネルに割り当てられた3種類の周波数のうちのいずれかの周波数である第1の周波数での選局動作を指示する制御信号をフロントエンド部に供給することによって得られる同期確認情報に基づき、該第1の周波数での選局動作が正常に完了したか否かを判定する第1同期確認手段と、
第1の周波数での選局動作が正常に完了しないと判定された場合に、1つのチャンネルに割り当てられた3種類の周波数のうち第1の周波数以外の第2の周波数での選局動作を指示する制御信号をフロントエンド部に供給することによって得られる同期確認情報に基づき、該第2の周波数での選局動作が正常に完了したか否かを判定する第2同期確認手段とを含み、
第1の周波数での選局動作が正常に完了したと判定された場合は第1の周波数を上記1つのチャンネルの放送周波数とみなし、第2の周波数での選局動作が正常に完了したと判定された場合は第2の周波数を上記1つのチャンネルの放送周波数とみなし、第1および第2の周波数のいずれの周波数での選局動作も正常に完了しないと判定された場合は、上記1つのチャンネルに割り当てられた3種類の周波数のうち第1および第2の周波数以外の第3の周波数を上記1つのチャンネルの放送周波数とみなす、ことを特徴とする。
【0040】
12の発明は、第の発明において、
単チャンネル選局サーチ手段は、
1つのチャンネルに割り当てられた3種類の周波数のうちのいずれかの周波数である第1の周波数での選局動作を指示する制御信号をフロントエンド部に供給することによって得られる同期確認情報に基づき、該第1の周波数での選局動作が正常に完了したか否かを判定する第1同期確認手段と、
第1の周波数での選局動作が正常に完了しないと判定された場合に、1つのチャンネルに割り当てられた3種類の周波数のうち第1の周波数以外の第2の周波数での選局動作を指示する制御信号をフロントエンド部に供給することによって得られる同期確認情報に基づき、該第2の周波数での選局動作が正常に完了したか否かを判定する第2同期確認手段と、
第1および第2の周波数のいずれの周波数での選局動作も正常に完了しないと判定された場合に、1つのチャンネルに割り当てられた3種類の周波数のうち第1および第2の周波数以外の第3の周波数での選局動作を指示する制御信号をフロントエンド部に供給することによって得られる同期確認情報に基づき、該第3の周波数での選局動作が正常に完了したか否かを判定する第3同期確認手段とを含み、
第1の周波数での選局動作が正常に完了したと判定された場合は第1の周波数を上記1つのチャンネルの放送周波数とみなし、第2の周波数での選局動作が正常に完了したと判定された場合は第2の周波数を上記1つのチャンネルの放送周波数とみなし、第3の周波数での選局動作が正常に完了したと判定された場合は第3の周波数を上記1つのチャンネルの放送周波数とみなす、ことを特徴とする。
【0041】
13の発明は、第の発明において、
全チャンネル選局サーチ手段は、
指定チャンネルに割り当てられた3種類の周波数のうちのいずれかの周波数である第1の周波数での選局動作を指示する制御信号をフロントエンド部に供給することによって得られる同期確認情報に基づき、該第1の周波数での選局動作が正常に完了したか否かを判定する第1同期確認手段と、
第1の周波数での選局動作が正常に完了しないと判定された場合に、指定チャンネルに割り当てられた3種類の周波数のうち第1の周波数以外の第2の周波数での選局動作を指示する制御信号をフロントエンド部に供給することによって得られる同期確認情報に基づき、該第2の周波数での選局動作が正常に完了したか否かを判定する第2同期確認手段と、
第1および第2の周波数のいずれの周波数での選局動作も正常に完了しないと判定された場合に、指定チャンネルに割り当てられた3種類の周波数のうち第1および第2の周波数以外の第3の周波数での選局動作を指示する制御信号をフロントエンド部に供給することによって得られる同期確認情報に基づき、該第3の周波数での選局動作が正常に完了したか否かを判定する第3同期確認手段とを含み、
第1の周波数での選局動作が正常に完了したと判定された場合は第1の周波数を指定チャンネルの放送周波数として不揮発性記憶手段に保存し、第2の周波数での選局動作が正常に完了したと判定された場合は第2の周波数を指定チャンネルの放送周波数として不揮発性記憶手段に保存し、第3の周波数での選局動作が正常に完了したと判定された場合は第3の周波数を指定チャンネルの放送周波数として不揮発性記憶手段に保存する、ことを特徴とする。
【0042】
14の発明は、デジタル変調されたデジタル地上波信号をアンテナで受信し、ユーザによって指定されたチャンネルのデジタル放送に相当するデジタル地上波信号を該アンテナで受信されたデジタル地上波信号の中から抽出して復調するデジタル地上波放送用受信機のための受信チャンネル選局方法であって、
所定の複数のチャンネルのそれぞれに対しデジタル放送用に割り当てられた正規の周波数、上側オフセットの周波数、および下側オフセットの周波数の3種類の周波数を予め記憶するチャンネル初期データ記憶ステップと、
ユーザが受信を希望する希望チャンネルが該ユーザの所定操作によって指定されると、該希望チャンネルを示すチャンネル指定情報を出力するチャンネル指定ステップと、
希望チャンネルに割り当てられた3種類の周波数としてチャンネル初期データ記憶ステップで予め記憶されている周波数に基づき、3種類の周波数のいずれかの周波数での選局動作を指示する制御信号を生成する制御信号生成ステップと、
生成された制御信号に基づき、アンテナで受信されたデジタル地上波信号に対して選択および復調動作を行い、該選択および復調動作を含む選局動作が正常に完了したか否かを示す情報である同期確認情報を生成する同期確認情報生成ステップと、
同期確認情報に基づき、希望チャンネルに割り当てられた3種類の周波数の中からデジタル放送に使用されている放送周波数をサーチするサーチステップと、を備える。
【0043】
15の発明は、デジタル変調されたデジタル地上波信号をアンテナで受信し、ユーザによって指定されたチャンネルのデジタル放送に相当するデジタル地上波信号を該アンテナで受信されたデジタル地上波信号の中から抽出して復調するデジタル地上波放送用受信機のための受信チャンネル選局方法であって、
所定の複数のチャンネルのそれぞれに対しデジタル放送用に割り当てられた正規の周波数、上側オフセットの周波数、および下側オフセットの周波数の3種類の周波数を予め記憶するチャンネル初期データ記憶ステップと、
所定のプリセットの指示を受け取り、該プリセットの指示に応答して、所定の複数のチャンネルのそれぞれを指定するチャンネル指定情報を1チャンネルずつ順次出力する全チャンネル走査ステップと、
プリセットの指示を受け取ると、順次出力されるチャンネル指定情報のそれぞれで指定されるチャンネルである指定チャンネルに割り当てられた3種類の周波数として予め記憶された周波数に基づき、その3種類の周波数のいずれかの周波数での選局動作を指示する制御信号を生成する第1制御信号生成ステップと、
第1制御信号生成ステップで生成された制御信号に基づき、アンテナで受信されたデジタル地上波信号に対して選択および復調動作を行い、該選択および復調動作を含む選局動作が正常に完了したか否かを示す情報である同期確認情報を生成する同期確認情報生成ステップと、
同期確認情報に基づき、指定チャンネルに割り当てられた3種類の周波数の中からデジタル放送に使用されている放送周波数をサーチするサーチステップと、
サーチステップで得られる放送周波数を指定チャンネルと対応付けて所定の不揮発性記憶手段に保存する保存ステップと、
ユーザが受信を希望する希望チャンネルが該ユーザの所定操作によって指定されると、該希望チャンネルを示すチャンネル指定情報を出力するチャンネル指定ステップと、
チャンネル指定ステップでチャンネル指定情報が出力されると、希望チャンネルに対応付けて不揮発性記憶手段に保存されている放送周波数を読み出す読出ステップと、
不揮発性記憶手段から読み出された周波数での選局動作を指示する制御信号を生成する第2制御信号生成ステップと、
第2制御信号生成ステップで生成された制御信号に基づき、アンテナで受信されたデジタル地上波信号に対して選択および復調動作を行う選局動作ステップと、
を備える。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しつつ本発明の各実施形態について説明する。
<1.第1の実施形態>
<1.1 第1の実施形態の構成>
図1は、本発明の第1の実施形態に係るデジタル地上波放送用受信機100の構成を示すブロック図である。このデジタル地上波放送用受信機100は、地上波放送用アンテナ11と、フロントエンド部13と、MPEGデコード部14と、制御用マイコン15と、選局部16と、チャンネル初期データ記憶17とを備えている。このうち、制御用マイコン15は、デジタル地上波放送用受信機100における各部を制御するものであって、その内部のメモリに格納される所定のプログラムを実行することにより後述の動作を行う(他の実施形態においても同様)。すなわち、後述の選局動作等の主要部を構成する制御用マイコン15の動作はソフトウェアによって実現されている。
【0045】
地上波放送用アンテナ11は、放送局から送信されたデジタル地上波信号であるOFDM(Orthogonal Freqency Division Multiplex)変調信号を受信する。受信されたOFDM信号はフロントエンド部13に入力される。一方、選局部16は、ユーザの操作に基づき、ユーザの希望するチャンネルを指定する信号(以下「チャンネル指定信号」という)Schを出力する。このチャンネル指定信号Schは制御用マイコン15に入力される。チャンネル初期データ記憶部17には、選局部16によって指定可能な全てのチャンネルのそれぞれにつき、正規の周波数、上側オフセットの周波数および下側オフセットの周波数の3種類の周波数を示すデータが、初期データとして予め記憶されている。制御用マイコン15は、チャンネル指定信号Schに基づき、ユーザの希望するチャンネル(単に「希望チャンネル」ともいう)の正規の周波数、上側オフセットの周波数、下側オフセットの周波数を示すデータのうち少なくとも一つのデータ(以下「希望チャンネル周波数データ」という)をチャンネル初期データ記憶部17から読み出す。そして制御用マイコン15は、この希望チャンネル周波数データとフロントエンド部13から入力される後述の同期確認のための信号とに基づき、フロントエンド部13を制御する。フロントエンド部13は、制御用マイコン15による制御の下に、地上波放送用アンテナ11から入力されたOFDM変調信号をデジタル復調し伝送路で生じた誤りを訂正する(以下、この動作を「フロントエンド部13の選局動作」と呼ぶものとする。その詳細は後述する。)。これにより、ユーザの希望するチャンネルのトランスポートストリーム信号が得られ、このトランスポートストリーム信号はMPEGデコード部14に入力される。このトランスポートストリーム信号は、MPEG方式により符号化された画像データである。MPEGデコード部14は、このトランスポートストリーム信号から、復号化された画像データ(MPEG画像のデータ)を生成し、外部へ出力する。
【0046】
<1.2 フロントエンド部の構成およびその選局動作>
図2は、フロントエンド部13の第1の構成例を示すブロック図である。この構成例のフロントエンド部13は、AGC回路31と、選局フィルタ32と、ミキサ33と、PLL同期回路34と、IF+SAWフィルタ36と、AGC制御部37と、ADコンバータ38と、発振器35と、VCXO制御部311と、OFDM復調部39と、誤り訂正部310とを含んでいる。
【0047】
上記構成のフロントエンド部13は、制御用マイコン15から希望チャンネル周波数データに基づく制御信号Sc1およびSc2の供給を受ける。制御信号Sc2により、PLL同期回路34が動作し、選局動作が開始される。地上波放送用アンテナ11からフロントエンド部13に入力されたOFDM変調信号は、まずAGC回路31によって、後段のデジタル復調システムに適した電力量に制御される。すなわち、後述のIF+SAWフィルタの出力に基づきAGC制御部37が制御信号を生成し、その制御信号に基づきAGC回路31がその利得を制御することにより、OFDM変調信号が後段のデジタル復調システムに適した電力量に制御される。その後、このOFDM信号は、選局フィルタ32に入力される。
【0048】
選局フィルタ32は、制御用マイコン15からの制御信号Sc1に基づき、希望チャンネル周波数データに対応する帯域の信号のみを通過させるバンドパスフィルタとして機能する。したがって、この選局フィルタ32によって、上記のOFDM変調信号から希望チャンネル周波数データによって示される周波数(以下「選局周波数」という)の信号(以下「希望信号」という)が抜き取られる。その抜き取られた希望信号は、PLL同期回路34で生成される選局周波数の発振信号とミキシングされることにより、IF信号(中間周波数信号)の帯域にダウンコンバートされる。そのダウンコンバートされた希望信号は、IF+SAWフィルタ36を通過することにより波形整形され、ADコンバータ38でアナログ信号からデジタル信号へと変換され、後段のOFDM復調部39に入力される。
【0049】
OFDM復調部39は、発振器35から供給されるシステムクロックSckに基づいて動作する。この発振器35は、水晶振動子を用いた電圧制御発振器(VCXO:Voltage Controlled Crystal Oscillator )であり、その制御電圧Vcは、OFDM復調部39からの信号に基づきVCXO制御部311により生成される。希望チャンネルが正しく選局された場合は、OFDM復調部3のシステムクロックSckを生成しているVCXO制御部311および発振器35が正常に動作し、OFDM復調部39で正しくデジタル復調がなされ、伝送路で生じた誤りは誤り訂正部310によって訂正される。この訂正後の信号は希望チャンネルのトランスポートストリーム信号としてMPEGデコード部14に送られる。
【0050】
上記のようにフロントエンド部13が正常に動作している場合、OFDM同期信号SsyncがOFDM復調部39より出力される。このOFDM同期信号Ssyncは、同期確認のための情報として制御用マイコン15に送られる。制御用マイコン15は、このOFDM同期信号Ssyncを受け取ると、同期が確認された、すなわちフロントエンド部13が正常に選局動作を完了したと、判定する。一方、希望チャンネルを正しく選局できなかった場合は、OFDM同期信号Ssyncは制御用マイコン15には送られず、制御用マイコン15は、同期が確認されない、すなわちフロントエンド部13において選局動作が完了していない、と判定する。
【0051】
図3は、フロントエンド部13の第2の構成例を示すブロック図である。この構成例のフロントエンド部13は、OFDM復調部39にシステムクロックSckを供給する発振器35の制御電圧Vcを示す信号(以下「制御電圧信号」という)Svcを同期確認のための情報として制御用マイコン15に送る。この点で第2の構成例は、OFDM同期信号Ssyncを同期確認のための情報として制御用マイコン15に送る第1の構成例と相違する。それ以外の部分は第1の構成例と同様であるので、同一の構成要素には同一の参照符号を付してその説明を省略する。
【0052】
第2の構成例のフロントエンド部13は、制御用マイコン15から供給される制御信号Sc1およびSc2(すなわち希望チャンネル周波数に対応する情報)に基づき希望チャンネルが正しく選局された場合は、OFDM復調部3のシステムクロックSckを生成するためのVCXO制御部311が適正な範囲で動作し、発振器35の制御電圧Vcが変動しない。そこで、この構成例では、前述のように、この制御電圧Vcを示す制御電圧信号Svcが同期確認のための情報として制御用マイコン15に送られる。制御用マイコン15は、この制御電圧信号Svcに基づき、制御電圧Vcが変動しないか否かを調べ(具体的には、制御電圧Vcの変動が所定期間、所定の範囲内であれば変動しないとみなす)、制御電圧Vcが変動しなければ、同期が確認された、すなわちフロントエンド部13が正常に選局動作を完了した、と判定する。一方、制御電圧Vcが変動するときには、制御用マイコン15は、同期が確認されない、すなわちフロントエンド部13が選局動作を完了していない、と判定する。
【0053】
図4は、フロントエンド部13の第3の構成例を示すブロック図である。この構成例のフロントエンド部13は、誤り訂正部310によって得られるBER(Bit Error Rate)測定情報DBER を示す信号を同期確認のための情報として制御用マイコン15に送る。この点で第3の構成例は、OFDM同期信号Ssyncを同期確認のための情報として制御用マイコン15に送る第1の構成例と相違する。それ以外の部分は第1の構成例と同様であるので、同一の構成要素には同一の参照符号を付してその説明を省略する。
【0054】
第3の構成例のフロントエンド部13は、制御用マイコン15から供給される制御信号Sc1およびSc2(すなわち希望チャンネル周波数に対応する情報)に基づき希望チャンネルが正しく選局された場合は、誤り訂正部310によって測定される符号誤り率(BER:Bit Error Rate)が“0”となる。そこで、この構成例では、前述のように、BER測定情報DBER を示す信号が同期確認のための情報として制御用マイコン15に送られる。制御用マイコン15は、このBER測定情報DBER に基づき、BER=0の場合には、同期が確認された、すなわちフロントエンド部13が正常に選局動作を完了した、と判定し、一方、BER≠0の場合には、同期が確認されない、すなわちフロントエンド部13が選局動作を完了していない、と判定する。
【0055】
なお、第3の構成例において、BERの値は誤り訂正部310内に設けられた所定のレジスタに格納されている。また、既述のように、選局動作を構成する制御用マイコン15の動作はソフトウェアにより実現される。したがって、第3の構成例は、所定のレジスタを参照することにより同期を確認できるという点で、ソフトウェアによって主要部が実現される選局動作と相性が良いと言える。
【0056】
<1.3 第1の実施形態における選局動作>
次に、図5を参照しつつ第1の実施形態に係るデジタル地上波放送用受信機の選局動作を説明する。なお、前述のようにフロントエンド部13の構成によって同期確認の手段が異なるが、前述の第1ないし第3の構成例のいずれを採用しても以下に説明する選局動作は基本的に同じである(この点は他の実施形態における選局動作についても同様)。
【0057】
ユーザが選局部16に対する操作によって受信を希望するチャンネル(希望チャンネル)を選択すると、希望チャンネルの指定情報としてチャンネル指定信号Schが選局部16から制御用マイコン15に入力される(ステップS100)。制御用マイコン15は、チャンネル指定信号Schが入力されると、次のように動作する。まず、そのチャンネル指定信号Schが示す希望チャンネルの正規の周波数Fnをチャンネル初期データ記憶部17から読み出す(ステップS102)。次に、この正規の周波数Fnに基づく制御信号Sc1、Sc2を生成し、これらの制御信号Sc1、Sc2をフロントエンド部13に供給することにより、その正規の周波数Fnでフロントエンド部13に選局動作を行わせる(ステップS104)。その後、同期確認のための情報(OFDM同期信号Ssync、制御電圧信号Svc、またはBER測定情報DBER を示す信号)をフロントエンド部13から受け取り、この情報から同期が確認されたか否かを既述のようにして判定する(ステップS106)。この判定の結果、同期が確認された場合は、選局動作が終了する。
【0058】
ステップS106において同期が確認されないと判定された場合は、制御用マイコン15は、次のように動作する。まず、上記の希望チャンネルの上側オフセットの周波数Fuをチャンネル初期データ記憶部17から読み出す(ステップS108)。次に、この上側オフセットの周波数Fuに基づく制御信号Sc1、Sc2を生成し、これらの制御信号Sc1、Sc2をフロントエンド部13に供給することにより、その上側オフセットの周波数Fuでフロントエンド部13に選局動作を行わせる(ステップS110)。その後、同期確認のための情報(OFDM同期信号Ssync、制御電圧信号Svc、またはBER測定情報DBER を示す信号)をフロントエンド部13から受け取り、この情報から同期が確認されたか否かを判定する(ステップS112)。この判定の結果、同期が確認された場合は、選局動作が終了する。
【0059】
ステップS112において同期が確認されないと判定された場合は、制御用マイコン15は、次のように動作する。まず、上記の希望チャンネルの下側オフセットの周波数Fdをチャンネル初期データ記憶部17から読み出す(ステップS114)。次に、この下側オフセットの周波数Fdに基づく制御信号Sc1、Sc2を生成し、これらの制御信号Sc1、Sc2をフロントエンド部13に供給することにより、その下側オフセットの周波数Fdでフロントエンド部13に選局動作を行わせる(ステップS116)。上記の希望チャンネルでデジタル放送が行われていれば、ここでは正常に選局動作が完了することになる。その結果、上記の希望チャンネルのトランスポートストリーム信号がフロントエンド部13から出力され、MPEGデコード部14により復号化される。
【0060】
また、上記のステップS106、S112のいずれかにおいて同期が確認された場合にも、上記の希望チャンネルのトランスポートストリーム信号がフロントエンド部13から出力され、MPEGデコード部14により復号化される。
【0061】
なお、図5に示した上記の選局動作では、希望チャンネルが選択されると、まず、その希望チャンネルの正規の周波数で選局動作が行われ、その結果、同期が確認されないときには、その希望チャンネルの上側オフセットの周波数で選局動作が行われ、その結果、なお同期が確認されないときには、その希望チャンネルの下側オフセットの周波数で選局動作が行われる。すなわち上記の選局動作では、希望チャンネルの放送周波数のサーチにおける優先順位が正規の周波数→上側オフセットの周波数→下側オフセットの周波数の順となっている。しかし、本発明はこの優先順位に限定されるものではなく、優先順位を正規の周波数→下側オフセットの周波数→上側オフセットの周波数という順にしてもよく、また、これら以外の優先順位で放送周波数をサーチするようにしてもよい。ただし、希望チャンネルの隣接チャンネルでアナログ放送が行われていない場合には、通常、その希望チャンネルについては正規の周波数でデジタル放送が行われることから、一般に、上側および下側オフセットの周波数よりも正規の周波数が使用される可能性が高いと考えられる。したがって、希望チャンネルに割り当てられた3種類の周波数のうち正規の周波数の優先順位を最も高くすることが好ましい。すなわち、希望チャンネルの放送周波数のサーチの際には、最初に正規の周波数での選局動作を行うのが好ましい。これにより選局動作に要する時間が平均的に短くなる。
【0062】
<1.4 第1の実施形態の効果>
以上説明したように第1の実施形態によれば、デジタル放送のための周波数として1つのチャンネルに対して3種類の周波数が予め用意されていることを考慮して選局動作が行われるため(図5参照)、希望チャンネルのデジタル放送を確実に受信することができる。すなわち、希望チャンネルのデジタル放送の周波数として、その希望チャンネルの正規の周波数ではなく上側オフセットの周波数または下側オフセットの周波数が使用されている場合であっても、そのデジタル放送を確実に受信することができる。
【0063】
<2.第2の実施形態>
<2.1 第2の実施形態の構成>
図6は、本発明の第2の実施形態に係るデジタル地上波放送用受信機200の構成を示すブロック図である。このデジタル地上波放送用受信機200は、チャンネルデータ不揮発性記憶部18を備えており、この点で図1に示した第1の実施形態に係るデジタル地上波放送用受信機100と相違する。チャンネルデータ不揮発性記憶部18は、不揮発性のメモリによって実現されており、希望チャンネルのデジタル放送の周波数をサーチした結果得られる周波数を保存するために使用される。このチャンネルデータ不揮発性記憶部18以外の部分についての本実施形態の構成は第1の実施形態と同様であるので、同一の構成要素には同一の参照符号を付してその説明を省略する。
【0064】
<2.2 第2の実施形態における選局動作>
以下、図7および図8を参照しつつ、第2の実施形態に係るデジタル地上波放送用受信機の選局動作を説明する。
【0065】
ユーザが選局部16に対する操作によって受信を希望するチャンネル(希望チャンネル)を選択すると、希望チャンネルの指定情報としてチャンネル指定信号Schが選局部16から制御用マイコン15に入力される(ステップS200)。制御用マイコン15は、チャンネル指定信号Schが入力されると、以下のように動作する。
【0066】
まず、そのチャンネル指定信号Schが示す希望チャンネルのデジタル放送の周波数(放送周波数)Fbがチャンネルデータ不揮発性記憶部18に保存されているか否かを調べる(ステップS202)。その結果、希望チャンネルの放送周波数が保存されていると判定された場合には、ステップS206へ進む。一方、希望チャンネルの放送周波数Fbが保存されていないと判定された場合には、図8にその手順が示されている単チャンネル選局サーチ(詳細は後述)を実行することにより、希望チャンネルの放送周波数を求める(ステップS204)。ここで単チャンネル選局サーチが実行されるのは、例えば、デジタル地上波放送用受信機においてその希望チャンネルにつき単チャンネル選局サーチが1度も行われていない状態のときである。後述のように、単チャンネル選局サーチが実行された後には、希望チャンネルでデジタル放送が行われている限り、その希望チャンネルの放送周波数すなわちサーチ結果がチャンネルデータ不揮発性記憶部18に保存されている。
【0067】
ステップS206では、希望チャンネルの放送周波数としてチャンネルデータ不揮発性記憶部18に保存されている周波数Fbに基づく制御信号Sc1、Sc2を生成し、これらの制御信号Sc1、Sc2をフロントエンド部13に供給することにより、その放送周波数Fbでフロントエンド部13に選局動作を行わせる。その後、同期確認のための情報(OFDM同期信号Ssync、制御電圧信号Svc、またはBER測定情報DBER を示す信号)をフロントエンド部13から受け取り、この情報から同期が確認されたか否かを判定する(ステップS208)。この判定の結果、同期が確認された場合は、選局動作が正常に終了する。
【0068】
ステップS208において同期が確認されないと判定された場合は、ステップS210へ進む。ここで同期が確認されないと判定されるのは、以前に実行された単チャンネル選局サーチによりその希望チャンネルの放送周波数がチャンネルデータ不揮発性記憶部18に保存された後、その希望チャンネルの放送周波数が変更された場合、例えば正規の周波数から上側オフセットの周波数に変更された場合などである。
【0069】
ステップS210では、図8に示した単チャンネル選局サーチを実行することにより、希望チャンネルの放送周波数を求める(ステップS210)。その後、そのサーチ結果の周波数としてチャンネルデータ不揮発性記憶部18に保存されている放送周波数Fb2に基づく制御信号Sc1、Sc2を生成し、これらの制御信号Sc1、Sc2をフロントエンド部13に供給することにより、その放送周波数Fb2でフロントエンド部13に選局動作を行わせる(ステップS212)。その後、選局動作を終了する。
【0070】
次に、図8を参照しつつ、上記のステップS204およびS212で実行される単チャンネル選局サーチの手順を説明する。
単チャンネル選局サーチでは、まず、希望チャンネルの正規の周波数Fnをチャンネル初期データ記憶部17から読み出す(ステップS12)。次に、この正規の周波数Fnに基づく制御信号Sc1、Sc2を生成し、これらの制御信号Sc1、Sc2をフロントエンド部13に供給することにより、その正規の周波数Fnでフロントエンド部13に選局動作を行わせる(ステップS14)。その後、同期確認のための情報(OFDM同期信号Ssync、制御電圧信号Svc、またはBER測定情報DBER を示す信号)をフロントエンド部13から受け取り、この情報から同期が確認されたか否かを判定する(ステップS16)。この判定の結果、同期が確認された場合は、同期の確認された周波数すなわちその正規の周波数Fnを、希望チャンネルの放送周波数としてチャンネルデータ不揮発性記憶部18に保存し(ステップS30)、単チャンネル選局サーチを終了する。
【0071】
ステップS16において同期が確認されないと判定された場合は、希望チャンネルの上側オフセットの周波数Fuをチャンネル初期データ記憶部17から読み出す(ステップS18)。次に、この上側オフセットの周波数Fuに基づく制御信号Sc1、Sc2を生成し、これらの制御信号Sc1、Sc2をフロントエンド部13に供給することにより、その上側オフセットの周波数Fuでフロントエンド部13に選局動作を行わせる(ステップS20)。その後、同期確認のための情報(OFDM同期信号Ssync、制御電圧信号Svc、またはBER測定情報DBER を示す信号)をフロントエンド部13から受け取り、この情報から同期が確認されたか否かを判定する(ステップS22)。この判定の結果、同期が確認された場合は、同期の確認された周波数すなわちその上側オフセットの周波数Fuを、希望チャンネルの放送周波数としてチャンネルデータ不揮発性記憶部18に保存し(ステップS30)、単チャンネル選局サーチを終了する。
【0072】
ステップS22において同期が確認されないと判定された場合は、希望チャンネルの下側オフセットの周波数Fdをチャンネル初期データ記憶部17から読み出す(ステップS24)。次に、この下側オフセットの周波数Fdに基づく制御信号Sc1、Sc2を生成し、これらの制御信号Sc1、Sc2をフロントエンド部13に供給することにより、その下側オフセットの周波数Fdでフロントエンド部13に選局動作を行わせる(ステップS26)。その後、同期確認のための情報をフロントエンド部13から受け取り、この情報から同期が確認されたか否かを判定する(ステップS28)。この判定の結果、同期が確認された場合は、同期の確認された周波数すなわちその下側オフセットの周波数Fdを、希望チャンネルの放送周波数としてチャンネルデータ不揮発性記憶部18に保存し(ステップS30)、単チャンネル選局サーチを終了する。一方、この判定の結果、同期が確認されない場合は、ユーザの指定した希望チャンネルではデジタル放送が行われていないことになる。この場合、その下側オフセットの周波数をチャンネルデータ不揮発性記憶部18に保存することなく、単チャンネル選局サーチを終了する。
【0073】
上記のようにして、単チャンネル選局サーチが実行された後は、希望チャンネルでデジタル放送が行われている限り、その希望チャンネルの放送周波数がチャンネルデータ不揮発性記憶部18に保存されることになる。
【0074】
<2.3 第2の実施形態の効果>
以上説明したように第2の実施形態によれば、希望チャンネルの放送周波数のサーチ(単チャンネル選局サーチ)が行われると、そのチャンネルに割り当てられた3種類の周波数のうち実際にデジタル放送に使用されている周波数、即ちそのチャンネルの放送周波数がチャンネルデータ不揮発性記憶部18に保存される(図8のステップS30)。したがって、その後に、そのチャンネルが再びユーザによって希望チャンネルとして指定されたときには、その希望チャンネルの放送周波数として保存されている周波数で直ちにフロントエンド部13に選局動作を開始させることができる(図7のステップS202、S206)。このため、第1の実施形態の場合よりも、希望チャンネルの指定から選局動作の完了までに要する時間を短くすることができ、かつ、第1の実施形態と同様、各チャンネルに割り当てられている3種類の周波数を考慮して希望チャンネルのデジタル放送を確実に受信することができる。
【0075】
また、第2の実施形態によれば、希望チャンネルの放送周波数として保存されている周波数で選局動作が行われた結果、同期が確認されない場合には、単チャンネル選局サーチによって希望チャンネルの放送周波数がサーチされ(図7のステップS210、図8)、そのサーチで求まった放送周波数で選局動作が行われる(図7のステップS212)。このため、或るチャンネルのデジタル放送の周波数が変更されたことにより(例えば正規の周波数から上側オフセットの周波数へと変更されたことにより)チャンネルデータ不揮発性記憶部18に保存されている放送周波数が実際の放送周波数と異なるようになった場合であっても、その保存されている放送周波数が更新され、そのチャンネルのデジタル放送を受信することができる。
【0076】
<3.第3の実施形態>
<3.1 第3の実施形態の構成>
図9は、本発明の第3の実施形態に係るデジタル地上波放送用受信機300の構成を示すブロック図である。このデジタル地上波放送用受信機300は、全チャンネルサーチ部21を備えており、この点で図6に示した第2の実施形態に係るデジタル地上波放送用受信機200と相違する。全チャンネルサーチ部21以外の部分についての第3の実施形態の構成は第2の実施形態と同様であるので、同一の構成要素には同一の参照符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0077】
第3の実施形態では、典型的にはデジタル地上波放送用受信機を設置したときに、受信可能なデジタル放送の全てのチャンネルの放送周波数をサーチして、そのサーチ結果を保存するという動作(「プリセット」と呼ばれる)が行われる。全チャネルサーチ部21は、このプリセットを行うときに、デジタル放送が行われ得る全てのチャンネルの情報を1チャンネルずつ順番に選局部16に供給する。選局部1は、全チャンネルサーチ部21から1つのチャンネルについての情報を受け取る毎に、そのチャンネルを指定するチャンネル指定信号Schを出力する。このチャンネル指定信号Schは制御用マイコン15に入力される。このようにして、プリセットのときには、デジタル放送が行われ得る全てのチャンネルに対するチャンネル指定信号Schが1チャンネルずつ順番に制御用マイコン15に入力され、制御用マイコン15は、それらのチャンネル指定信号Schに基づき、後述の手順でプリセットを行う。
【0078】
<3.2 第3の実施形態におけるプリセットの動作および効果>
以下、図11を参照して、第3の実施形態に係るデジタル地上波放送用受信機におけるプリセットについて説明する。
【0079】
第3の実施形態では、図11にその手順が示されている全チャンネル選局サーチを実行するにより、プリセットが行われる。この全チャンネル選局サーチは、例えば特定のボタン(図示せず)が押下されることにより実行される。なお、以下では、デジタル放送が行われ得るチャンネルは1ch〜61chであるものとする。
【0080】
この全チャンネル選局サーチでは、まず、選局部16が、全チャンネルサーチ部から供給される情報に基づき、1ch〜61chのうち選局動作が行われていないチャンネルすなわち未サーチの1つのチャンネルを指定するチャンネル指定信号Schを出力する(ステップS50)。なお、この全チャンネル選局サーチの開始直後の時点では、1ch〜61chの全てが未サーチであるので、小さい番号のチャンネルから順番にサーチされるものとすると、最初は、1chを指定するチャンネル指定信号Schが出力される。以下、ステップS50において出力されるチャンネル指定信号Schによって指定されるチャンネルを「指定チャンネル」と呼ぶものとする。
【0081】
ステップS50において出力されたチャンネル指定信号Schは制御用マイコン15に入力され、制御用マイコン15は、このチャンネル指定信号Schに基づき下記のように動作する。
【0082】
まず、指定チャンネルの正規の周波数Fnをチャンネル初期データ記憶部17から読み出す(ステップS52)。次に、この正規の周波数Fnに基づく制御信号Sc1、Sc2を生成し、これらの制御信号Sc1、Sc2をフロントエンド部13に供給することにより、その正規の周波数Fnでフロントエンド部13に選局動作を行わせる(ステップS54)。その後、同期確認のための情報(OFDM同期信号Ssync、制御電圧信号Svc、またはBER測定情報DBER を示す信号)をフロントエンド部13から受け取り、この情報から同期が確認されたか否かを判定する(ステップS56)。この判定の結果、同期が確認された場合は、同期の確認された周波数すなわちその正規の周波数Fnを、指定チャンネルの放送周波数としてチャンネルデータ不揮発性記憶部18に保存し(ステップS70)、ステップS72へ進む。
【0083】
ステップS56において同期が確認されないと判定された場合は、指定チャンネルの上側オフセットの周波数Fuをチャンネル初期データ記憶部17から読み出す(ステップS58)。次に、この上側オフセットの周波数Fuに基づく制御信号Sc1、Sc2を生成し、これらの制御信号Sc1、Sc2をフロントエンド部13に供給することにより、その上側オフセットの周波数Fuでフロントエンド部13に選局動作を行わせる(ステップS60)。その後、同期確認のための情報をフロントエンド部13から受け取り、この情報から同期が確認されたか否かを判定する(ステップS62)。この判定の結果、同期が確認された場合は、同期の確認された周波数すなわちその上側オフセットの周波数Fuを、指定チャンネルの放送周波数としてチャンネルデータ不揮発性記憶部18に保存し(ステップS70)、ステップS72へ進む。
【0084】
ステップS62において同期が確認されないと判定された場合は、指定チャンネルの下側オフセットの周波数Fdをチャンネル初期データ記憶部17から読み出す(ステップS64)。次に、この下側オフセットの周波数Fdに基づく制御信号Sc1、Sc2を生成し、これらの制御信号Sc1、Sc2をフロントエンド部13に供給することにより、その下側オフセットの周波数Fdでフロントエンド部13に選局動作を行わせる(ステップS66)。その後、同期確認のための情報をフロントエンド部13から受け取り、この情報から同期が確認されたか否かを判定する(ステップS68)。この判定の結果、同期が確認された場合は、同期の確認された周波数すなわちその下側オフセットの周波数Fdを、指定チャンネルの放送周波数としてチャンネルデータ不揮発性記憶部18に保存し(ステップS70)、ステップS72へ進む。一方、この判定の結果、同期が確認されない場合は、その指定チャンネルではデジタル放送が行われていないことになる。この場合、その下側オフセットの周波数をチャンネルデータ不揮発性記憶部18に保存することなく、ステップS72へ進む。
【0085】
ステップS72では、1ch〜61chの全てのチャンネルがサーチされたか否かを判定する。ここで、「チャンネルがサーチされる」とは、上記の処理(ステップS50〜S70)によりそのチャンネルで放送されているデジタル放送の周波数(放送周波数)がサーチされることを意味するものとする。ステップS72での判定の結果、未サーチのチャンネルが存在する場合には、ステップS50へ戻る。以降、1ch〜61chが全てサーチされるまでステップS50〜S72の処理を繰り返し実行し、1ch〜61chが全てサーチされると、全チャンネル選局サーチが終了する。
【0086】
上記のようなプリセット動作によれば、デジタル放送のための周波数として1つのチャンネルに対して3種類の周波数が予め用意されていることを考慮して全チャンネル選局サーチが行われるため、1ch〜61chの全てのチャンネルにつき放送周波数を確実にサーチすることができる。そして、プリセット後は、上記全チャンネル選局サーチにおいて指定されたチャンネルでデジタル放送が行われている限り、その指定チャンネルの放送周波数がチャンネルデータ不揮発性記憶部18に保存されていることになる。
【0087】
<3.3 第3の実施形態における選局動作とその効果>
次に、ユーザによって指定された希望チャンネルの選局動作について説明する。なお、この選局動作が行われる以前に、上記の全チャンネル選局サーチによるプリセットが行われているものとする。
【0088】
図10は、第3の実施形態における選局動作の一例(以下「第1の動作例」という)を示すフローチャートである。第1の動作例では、まず、ユーザが選局部16に対する操作によって受信を希望するチャンネル(希望チャンネル)を選択すると、希望チャンネルの指定情報としてチャンネル指定信号Schが選局部16から制御用マイコン15に入力される(ステップS300)。制御用マイコン15は、チャンネル指定信号Schが入力されると、そのチャンネル指定信号Schが示す希望チャンネルのデジタル放送の周波数(放送周波数)Fbをチャンネルデータ不揮発性記憶部18から読み出す(ステップS302)。次に、制御用マイコン15は、この読み出された放送周波数Fbに基づく制御信号Sc1、Sc2を生成し、これらの制御信号Sc1、Sc2をフロントエンド部13に供給することにより、その放送周波数Fbでフロントエンド部13に選局動作を行わせる(ステップS304)。ユーザによって指定された希望チャンネルにおいてデジタル放送が行われていれば、この選局動作により、フロントエンド部13からその希望チャンネルのトランスポートストリーム信号が出力され、トランスポートストリーム信号はMPEGデコード部14によって復号化され、復号化後の画像データがデジタル地上波放送用受信機から外部へ出力される。
【0089】
上記第1の動作例では、プリセットの時点においてデジタル放送が行われていなかったチャンネルで新規にデジタル放送が開始された場合や、或るチャンネルのデジタル放送の周波数が変更された場合(例えば正規の周波数から下側オフセットの周波数に変更された場合など)には、それらのチャンネルのデジタル放送を正しく受信することができない。この場合には、第2の実施形態における選局動作と同様の選局動作、すなわち図7に示した手順による選局動作(以下「第2の動作例」という)を行えばよい。この第2の動作例によれば、希望チャンネルの放送周波数が保存されていない場合には、単チャンネル選局サーチによって希望チャンネルの放送周波数がサーチされるため(図7のステップS202、図8)、プリセットの時点でデジタル放送が行われていなかったチャンネルで新規にデジタル放送が開始された場合であっても、その新規に開始されたデジタル放送を受信することができる。また第2の動作例によれば、希望チャンネルの放送周波数として保存されている周波数で選局動作が行われた結果、同期が確認されない場合には、単チャンネル選局サーチによって希望チャンネルの放送周波数がサーチされるため(図7のステップS210、図8)、プリセット後に或るチャンネルのデジタル放送の周波数が変更された場合であっても、そのチャンネルのデジタル放送を受信することができる。
【0090】
<4.第4の実施形態>
<4.1 第4の実施形態の構成>
図12は、本発明の第4の実施形態に係るデジタル地上波放送用受信機400の構成を示すブロック図である。このデジタル地上波放送用受信機400は、これを電話回線や広域ネットワーク(WAN)などの通信回線に接続するためのモデム等の通信制御部52をチャンネル配置情報の受信手段として備えており、この点で図9に示した第3の実施形態に係るデジタル地上波放送用受信機300と相違する。また、このデジタル地上波放送用受信機400は、ユーザの指示によってプリセット動作を開始させるための全チャンネルサーチボタン54およびそれに付随する回路を備えている。これら以外の部分についての第4の実施形態の構成は第3の実施形態と同様であるので、同一の構成要素には同一の参照符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0091】
<4.2 第4の実施形態の動作および効果>
第4の実施形態に係るデジタル地上波放送用受信機400では、図13に示すように、全チャンネルサーチボタン54がユーザ等によって押下(ON)されると(ステップS400)、全チャンネルサーチ部21からプリセット動作の開始を示す信号が制御用マイコン15に入力され、図11に示されている手順で全チャンネル選局サーチが行われる(ステップS402)。
【0092】
したがって、第4の実施形態によれば、今までに存在しなかった新規チャンネルでデジタル放送が開始された場合や、デジタル放送のチャンネル配置が変更された場合には、全チャンネルサーチボタンを押下(ON)すると、新規チャンネルでのデジタル放送の周波数やチャンネル配置変更後のデジタル放送の周波数が各チャンネルと対応付けてチャンネルデータ不揮発性記憶部18に保存される。これにより、新規チャンネルでデジタル放送が開始された場合や、デジタル放送のチャンネル配置が変更された場合であっても、それらのデジタル放送を受信できるようになる。なお、上記において「チャンネル配置の変更」とは、或るチャンネルの放送がアナログ放送からデジタル放送に変更されること、または、或るチャンネルのデジタル放送の周波数が変更されること(例えば正規の周波数から上側オフセットの周波数に変更されること)を意味するものとする。
【0093】
また、第4の実施形態は、新規チャンネルでデジタル放送が開始された場合や、デジタル放送のチャンネル配置が変更された場合には、放送局から電話回線やWANなどを介してチャンネル配置情報が各デジタル地上波放送用受信機に送信されることを前提とする構成を有している。すなわち、放送局から通信回線51を介してチャンネル配置情報が送信されると、デジタル地上波放送用受信機400は、通信制御部52によりこれを受信する。そしてデジタル地上波放送用受信機400は、受信したチャンネル配置情報の内容に応じて、下記に述べるいずれかの処理を行う。
【0094】
(1)チャンネル配置情報がデジタル放送用の新規チャンネルの追加またはチャンネル配置変更があったことのみを通知するものである場合
通信制御部52は、チャンネル配置情報を受信すると(ステップS410)、そのチャンネル配置情報を全チャンネルサーチ部21に送る。全チャンネルサーチ部21は、このチャンネル配置情報を受け取ると、プリセット動作の開始の指示を制御用マイコン15に送る。これにより、図11に示されている手順で全チャンネル選局サーチが実行される(ステップS412)。
【0095】
(2)チャンネル配置情報が新規追加の又は配置変更後のデジタル放送用チャンネルの番号を含む場合
通信制御部52は、新規追加の又は配置変更後のデジタル放送用チャンネルの番号Nを含むチャンネル配置情報を受信すると、このデジタル放送用チャネル番号Nと共に単チャンネル選局サーチの指示を制御用マイコン15に送る。これにより、図8に示されている手順で単チャンネル選局サーチが実行される(ステップS424)。そして、この単チャンネル選局サーチにより、その番号Nのチャンネルに対する放送周波数が求められ、チャンネルデータ不揮発性記憶部18に保存される。
【0096】
(3)チャンネル配置情報が新規追加の又は配置変更後のデジタル放送用チャンネルの放送周波数を示す情報を含む場合
通信制御部52は、新規追加の又は配置変更後のデジタル放送用チャンネルの放送周波数Fbを示す情報を含むチャンネル配置情報を受信すると、この放送周波数Fbを示す情報と共に単チャンネル選局サーチの指示を制御用マイコン15に送る。制御用マイコン15はこれらを受け取ると、そのデジタル放送用チャンネルの周波数としてその放送周波数Fbをチャンネルデータ不揮発性記憶部18に保存する(ステップS434)。
【0097】
第4の実施形態では、上記の(1)〜(3)の各場合における動作により、チャンネルデータ不揮発性記憶部18に保存されている各チャンネルの放送周波数のうち、新規追加の又は配置変更後のデジタル放送用チャンネルの放送周波数が新規に保存または更新されるため、今までに存在しなかった新規チャンネルでデジタル放送が開始された場合や、デジタル放送のチャンネル配置が変更された場合であっても、それらのデジタル放送を受信することが可能となる。
【0098】
なお、第4の実施形態のデジタル地上波放送用受信機において、ユーザにより希望チャンネルが選択された場合の選局動作は、第3の実施形態の場合と同様であるのでその説明を省略する(図7、図8、図10参照)。
【0099】
<4.3 第4の実施形態の変形例>
上記の第4の実施形態では、デジタル放送用の新規チャンネルが追加された場合やチャンネル配置が変更された場合にのみ放送局からチャンネル配置情報が送信されるものとしたが、定期的にチャンネル配置情報が送信される場合であっても、同様の動作を行うことにより(図14〜図16参照)、同様の効果が得られる。また、このチャンネル配置情報には、追加または変更に係るチャンネルではないがその送信時点においてデジタル放送が行われているチャンネルの識別情報が含まれていてもよく、その識別情報とともにそのチャンネルの放送周波数が含まれていてもよい。この場合も、上記第4の実施形態と同様、このチャンネル配置情報に基づき、チャンネルデータ不揮発性記憶部18において、デジタル放送用チャンネルの放送周波数を新規に保存または更新すればよい。
【0100】
さらに、上記の第4の実施形態では、放送局からデジタル地上波放送用受信機へのチャンネル配置情報の送信には電話回線などの通信回線が使用されるものとしたが、放送電波によりチャンネル配置情報が送信されるものとしてもよい。
【0101】
<5.第5の実施形態>
<5.1 第5の実施形態の構成>
図17は、本発明の第5の実施形態に係るデジタル地上波放送用受信機500の構成を示すブロック図である。このデジタル地上波放送用受信機500は、所定期間間隔で全チャンネル選局サーチ(プリセット動作)を起動するための信号を出力するタイマー62を備えており、この点で図9に示した第3の実施形態に係るデジタル地上波放送用受信機300と相違する。また、このデジタル地上波放送用受信機500は、プリセット動作を開始させるための全チャンネルサーチボタン54およびそれに付随する回路を備えている。これら以外の部分についての第5の実施形態の構成は第3の実施形態と同様であるので、同一の構成要素には同一の参照符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0102】
<5.2 第5の実施形態の動作および効果>
第5の実施形態に係るデジタル地上波放送用受信機500においても、図12に示した第4の実施形態に係るデジタル地上波放送用受信機400と同様、図13に示すように、全チャンネルサーチボタン54がユーザ等によって押下(ON)されると(ステップS400)、全チャンネルサーチ部21からプリセット動作の開始を示す信号が制御用マイコン15に入力され、図11に示されている手順で全チャンネル選局サーチが行われる(ステップS402)。
【0103】
したがって、第5の実施形態によれば、第4の実施形態と同様、今までに存在しなかった新規チャンネルでデジタル放送が開始された場合や、デジタル放送のチャンネル配置が変更された場合であっても、全チャンネルサーチボタンを押下(ON)することにより、それらのデジタル放送を受信できるようになる。
【0104】
また、第5の実施形態では、今まで存在しなかった新規チャンネルでデジタル放送が開始された場合や、デジタル放送のチャンネル配置が変更された場合に対応するために、タイマー62を備えている。このタイマー62は、予め決められた期間毎に(例えば1日毎または1週間毎に)、全チャンネルサーチ起動信号Ssを出力する(ステップS500)。この全チャンネルサーチ起動信号Ssは、全チャンネルサーチ部21に入力される。全チャンネルサーチ部21は、この全チャンネルサーチ起動信号Ssが入力されると、プリセット動作の開始の指示を制御用マイコン15に送る。これにより、図11に示されている手順で全チャンネル選局サーチが実行される(ステップS502)。その結果、チャンネルデータ不揮発性記憶部18に保存されている各チャンネルの放送周波数のうち、新規追加の又は配置変更後のデジタル放送用チャンネルの放送周波数が新規に保存または更新される。これにより、今までに存在しなかった新規チャンネルでデジタル放送が開始された場合や、デジタル放送のチャンネル配置が変更された場合であっても、それらのデジタル放送を受信することが可能となる。
【0105】
なお、第5の実施形態のデジタル地上波放送用受信機においても、ユーザにより希望チャンネルが選択された場合の選局動作は、第3の実施形態の場合と同様であるのでその説明を省略する(図7、図8、図10参照)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るデジタル地上波放送用受信機の構成を示すブロック図。
【図2】第1の実施形態に係るデジタル地上波放送用受信機におけるフロントエンド部の第1の構成例を示すブロック図。
【図3】第1の実施形態に係るデジタル地上波放送用受信機におけるフロントエンド部の第2の構成例を示すブロック図。
【図4】第1の実施形態に係るデジタル地上波放送用受信機におけるフロントエンド部の第3の構成例を示すブロック図。
【図5】第1の実施形態に係るデジタル地上波放送用受信機の選局動作を示すフローチャート。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るデジタル地上波放送用受信機の構成を示すブロック図。
【図7】第2の実施形態に係るデジタル地上波放送用受信機の選局動作を示すフローチャート。
【図8】第2の実施形態に係るデジタル地上波放送用受信機における単チャンネル選局サーチの手順を示すフローチャート。
【図9】本発明の第3の実施形態に係るデジタル地上波放送用受信機の構成を示すブロック図。
【図10】第3の実施形態に係るデジタル地上波放送用受信機の選局動作の一例を示すフローチャート。
【図11】第3の実施形態に係るデジタル地上波放送用受信機における全チャンネル選局サーチの手順を示すフローチャート。
【図12】本発明の第4の実施形態に係るデジタル地上波放送用受信機の構成を示すブロック図。
【図13】第4の実施形態に係るデジタル地上波放送用受信機におけるプリセットのための処理を示すフローチャート。
【図14】第4の実施形態に係るデジタル地上波放送用受信機においてデジタル放送用新規チャンネルの追加またはチャンネル配置の変更に対処するための処理の第1の例を示すフローチャート。
【図15】第4の実施形態に係るデジタル地上波放送用受信機においてデジタル放送用新規チャンネルの追加またはチャンネル配置の変更に対処するための処理の第2の例を示すフローチャート。
【図16】第4の実施形態に係るデジタル地上波放送用受信機においてデジタル放送用新規チャンネルの追加またはチャンネル配置の変更に対処するための処理の第3の例を示すフローチャート。
【図17】本発明の第5の実施形態に係るデジタル地上波放送用受信機の構成を示すブロック図。
【図18】第5の実施形態に係るデジタル地上波放送用受信機においてデジタル放送用新規チャンネルの追加またはチャンネル配置の変更に対処するための処理の一例を示すフローチャート。
【図19】隣接チャンネルにおいてアナログ放送が行われていない場合におけるデジタル放送の周波数の割り当てを示す図。
【図20】上側の隣接チャンネルにおいてアナログ放送が行われている場合におけるデジタル放送の周波数の割り当てを示す図。
【図21】下側の隣接チャンネルにおいてアナログ放送が行われている場合におけるデジタル放送の周波数の割り当てを示す図。
【符号の説明】
11… 地上波放送用アンテナ
13… フロントエンド部
14… MPEGデコード部
15… 制御用マイコン
16… 選局部
17… チャンネル初期データ記憶部
18… チャンネルデータ不揮発性記憶部
21… 全チャンネルサーチ部
32… 選局フィルタ
33… ミキサ
34… PLL回路
35… 発振器
39… OFDM復調部
310… 誤り訂正部
311… VCXO制御部
51… 通信回線
52… 通信制御部
54… 全チャンネルサーチボタン
62… タイマー
100、200、300、400、500… デジタル地上波放送用受信機
Sch… チャンネル指定信号
Sc1、Sc2… 制御信号
Sck… システムクロック
Vc… 制御電圧
Svc… 制御電圧信号
Ssync… OFDM同期信号
DBER … BER測定情報

Claims (15)

  1. デジタル変調されたデジタル地上波信号をアンテナで受信し、ユーザによって指定されたチャンネルのデジタル放送に相当するデジタル地上波信号を該アンテナで受信されたデジタル地上波信号の中から抽出して復調するデジタル地上波放送用受信機であって、
    ユーザが受信を希望する希望チャンネルが該ユーザの所定操作によって指定されると、該希望チャンネルを示すチャンネル指定情報を出力する選局手段と、
    所定の複数のチャンネルのそれぞれに対しデジタル放送用に割り当てられた正規の周波数、上側オフセットの周波数、および下側オフセットの周波数の3種類の周波数を予め記憶しているチャンネル初期データ記憶手段と、
    前記希望チャンネルに割り当てられた前記3種類の周波数のうちのいずれかの周波数での選局動作を指示する制御信号を受け取り、前記アンテナで受信されたデジタル地上波信号に対して該制御信号に基づき選択および復調動作を行い、該選局動作が正常に完了したか否かを示す情報である同期確認情報を生成するフロントエンド部と、
    前記チャンネル指定情報に基づいて前記制御信号を生成し、生成された前記制御信号を前記フロントエンド部に供給することにより前記フロントエンド部を制御する制御手段と
    を備え、
    前記制御手段は、
    1つのチャンネルに割り当てられた前記3種類の周波数として前記チャンネル初期データ記憶手段に記憶されている周波数に基づき前記制御信号を生成し、生成された前記制御信号を前記フロントエンド部に供給することよって得られる前記同期確認情報に基づき、該1つのチャンネルに割り当てられた前記3種類の周波数の中からデジタル放送に使用されている放送周波数をサーチする単チャンネル選局サーチ手段を含み、
    前記単チャンネル選局サーチ手段により前記希望チャンネルの放送周波数を求める、デジタル地上波放送用受信機。
  2. デジタル変調されたデジタル地上波信号をアンテナで受信し、ユーザによって指定されたチャンネルのデジタル放送に相当するデジタル地上波信号を該アンテナで受信されたデジタル地上波信号の中から抽出して復調するデジタル地上波放送用受信機であって、
    ユーザが受信を希望する希望チャンネルが該ユーザの所定操作によって指定されると、該希望チャンネルを示すチャンネル指定情報を出力する選局手段と、
    所定のプリセットの指示を受け取り、該プリセットの指示に応答して、所定の複数のチャンネルのそれぞれを指定するチャンネル指定情報を1チャンネルずつ順次出力する全チャンネル走査手段と、
    前記複数のチャンネルのそれぞれに対しデジタル放送用に割り当てられた正規の周波数、上側オフセットの周波数、および下側オフセットの周波数の3種類の周波数を予め記憶しているチャンネル初期データ記憶手段と、
    前記複数のチャンネルの各チャンネルのデジタル放送に使用される周波数を前記各チャンネルと対応付けて保存するための書き換え自在の不揮発性記憶手段と、
    1つのチャンネルに割り当てられた前記3種類の周波数のうちのいずれかの周波数での選局動作を指示する制御信号を受け取り、前記アンテナで受信されたデジタル地上波信号に対して該制御信号に基づき選択および復調動作を行い、該選局動作が正常に完了したか否かを示す情報である同期確認情報を生成するフロントエンド部と、
    前記選局手段または前記全チャンネル走査手段から出力される前記チャンネル指定情報に基づいて前記制御信号を生成し、生成された前記制御信号を前記フロントエンド部に供給することにより前記フロントエンド部を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記全チャンネル走査手段が前記プリセットの指示を受け取ると、前記全チャンネル走査手段から順次出力されるチャンネル指定情報のそれぞれで指定されるチャンネルである指定チャンネルに割り当てられた前記3種類の周波数として前記チャンネル初期データ記憶手段に記憶されている周波数に基づき前記制御信号を生成し、生成された前記制御信号を前記フロントエンド部に供給することによって得られる前記同期確認情報に基づき、前記指定チャンネルに割り当てられた前記3種類の周波数の中からデジタル放送に使用されている放送周波数をサーチし、該サーチによって得られる放送周波数を前記指定チャンネルと対応付けて前記不揮発性記憶手段に保存する全チャンネル選局サーチ手段を含み、
    前記選局手段から前記チャンネル指定情報が出力されると、前記希望チャンネルに対応付けて前記不揮発性記憶手段に保存されている放送周波数を読み出し、該読み出された周波数での選局動作を指示する前記制御信号を生成して前記フロントエンド部に供給する、デジタル地上波放送用受信機。
  3. ユーザによって操作されることにより前記全チャンネル走査手段に前記プリセットの指示を与える全チャンネルサーチ指示手段を更に備える、請求項に記載のデジタル地上波放送用受信機。
  4. 前記全チャンネル走査手段に前記プリセットの指示を与える信号を予め決められた所定期間毎に出力するタイマー手段を更に備える、請求項に記載のデジタル地上波放送用受信機。
  5. 所定の通信路によって伝送される情報を受信し、受信された該情報がデジタル放送用の新規チャンネルの追加またはチャンネル配置の変更があったことを示している場合に前記全チャンネル走査手段に前記プリセットの指示を与える受信手段を更に備える、請求項に記載のデジタル地上波放送用受信機。
  6. 前記デジタル地上波信号は、OFDM変調信号であり、
    前記フロントエンド部は、
    前記デジタル地上波信号を復調するOFDM復調手段を含み、
    前記OFDM復調手段が前記デジタル地上波信号を正しく復調したときに前記同期確認情報としてOFDM同期信号を生成する、請求項1またはに記載のデジタル地上波放送用受信機。
  7. 前記デジタル地上波信号は、OFDM変調信号であり、
    前記フロントエンド部は、
    前記デジタル地上波信号を復調するOFDM復調手段と、
    前記OFDM復調手段のシステムクロックを生成するための電圧制御発振手段とを含み、
    前記同期確認情報は、前記電圧制御発振手段に供給される制御電圧を示す信号である、請求項1またはに記載のデジタル地上波放送用受信機。
  8. 前記デジタル地上波信号は、OFDM変調信号であり、
    前記フロントエンド部は、
    前記デジタル地上波信号を復調するOFDM復調手段と、
    前記OFDM復調手段が前記デジタル地上波信号を復調することによって得られる信号に含まれる誤りを訂正する誤り訂正手段とを含み、
    前記同期確認情報は、前記誤り訂正手段によって生成されるBER測定情報である、請求項1またはに記載のデジタル地上波放送用受信機。
  9. 前記単チャンネル選局サーチ手段は、前記3種類の周波数の中で正規の周波数を優先してサーチする、請求項1に記載のデジタル地上波放送用受信機。
  10. 前記全チャンネル選局サーチ手段は、前記3種類の周波数の中で正規の周波数を優先してサーチする、請求項に記載のデジタル地上波放送用受信機。
  11. 前記単チャンネル選局サーチ手段は、
    前記1つのチャンネルに割り当てられた前記3種類の周波数のうちのいずれかの周波数である第1の周波数での選局動作を指示する制御信号を前記フロントエンド部に供給することによって得られる同期確認情報に基づき、該第1の周波数での選局動作が正常に完了したか否かを判定する第1同期確認手段と、
    前記第1の周波数での選局動作が正常に完了しないと判定された場合に、前記1つのチャンネルに割り当てられた前記3種類の周波数のうち前記第1の周波数以外の第2の周波数での選局動作を指示する制御信号を前記フロントエンド部に供給することによって得られる同期確認情報に基づき、該第2の周波数での選局動作が正常に完了したか否かを判定する第2同期確認手段とを含み、
    前記第1の周波数での選局動作が正常に完了したと判定された場合は前記第1の周波数を前記1つのチャンネルの放送周波数とみなし、前記第2の周波数での選局動作が正常に完了したと判定された場合は前記第2の周波数を前記1つのチャンネルの放送周波数とみなし、前記第1および第2の周波数のいずれの周波数での選局動作も正常に完了しないと判定された場合は、前記1つのチャンネルに割り当てられた前記3種類の周波数のうち前記第1および第2の周波数以外の第3の周波数を前記1つのチャンネルの放送周波数とみなす、請求項に記載のデジタル地上波放送用受信機。
  12. 前記単チャンネル選局サーチ手段は、
    前記1つのチャンネルに割り当てられた前記3種類の周波数のうちのいずれかの周波数である第1の周波数での選局動作を指示する制御信号を前記フロントエンド部に供給することによって得られる同期確認情報に基づき、該第1の周波数での選局動作が正常に完了したか否かを判定する第1同期確認手段と、
    前記第1の周波数での選局動作が正常に完了しないと判定された場合に、前記1つのチャンネルに割り当てられた前記3種類の周波数のうち前記第1の周波数以外の第2の周波数での選局動作を指示する制御信号を前記フロントエンド部に供給することによって得られる同期確認情報に基づき、該第2の周波数での選局動作が正常に完了したか否かを判定する第2同期確認手段と、
    前記第1および第2の周波数のいずれの周波数での選局動作も正常に完了しないと判定された場合に、前記1つのチャンネルに割り当てられた前記3種類の周波数のうち前記第1および第2の周波数以外の第3の周波数での選局動作を指示する制御信号を前記フロントエンド部に供給することによって得られる同期確認情報に基づき、該第3の周波数での選局動作が正常に完了したか否かを判定する第3同期確認手段とを含み、
    前記第1の周波数での選局動作が正常に完了したと判定された場合は前記第1の周波数を前記1つのチャンネルの放送周波数とみなし、前記第2の周波数での選局動作が正常に完了したと判定された場合は前記第2の周波数を前記1つのチャンネルの放送周波数とみなし、前記第3の周波数での選局動作が正常に完了したと判定された場合は前記第3の周波数を前記1つのチャンネルの放送周波数とみなす、請求項に記載のデジタル地上波放送用受信機。
  13. 前記全チャンネル選局サーチ手段は、
    前記指定チャンネルに割り当てられた前記3種類の周波数のうちのいずれかの周波数である第1の周波数での選局動作を指示する制御信号を前記フロントエンド部に供給することによって得られる同期確認情報に基づき、該第1の周波数での選局動作が正常に完了したか否かを判定する第1同期確認手段と、
    前記第1の周波数での選局動作が正常に完了しないと判定された場合に、前記指定チャンネルに割り当てられた前記3種類の周波数のうち前記第1の周波数以外の第2の周波数での選局動作を指示する制御信号を前記フロントエンド部に供給することによって得られる同期確認情報に基づき、該第2の周波数での選局動作が正常に完了したか否かを判定する第2同期確認手段と、
    前記第1および第2の周波数のいずれの周波数での選局動作も正常に完了しないと判定された場合に、前記指定チャンネルに割り当てられた前記3種類の周波数のうち前記第1および第2の周波数以外の第3の周波数での選局動作を指示する制御信号を前記フロントエンド部に供給することによって得られる同期確認情報に基づき、該第3の周波数での選局動作が正常に完了したか否かを判定する第3同期確認手段とを含み、
    前記第1の周波数での選局動作が正常に完了したと判定された場合は前記第1の周波数を前記指定チャンネルの放送周波数として前記不揮発性記憶手段に保存し、前記第2の周波数での選局動作が正常に完了したと判定された場合は前記第2の周波数を前記指定チャンネルの放送周波数として前記不揮発性記憶手段に保存し、前記第3の周波数での選局動作が正常に完了したと判定された場合は前記第3の周波数を前記指定チャンネルの放送周波数として前記不揮発性記憶手段に保存する、請求項に記載のデジタル地上波放送用受信機。
  14. デジタル変調されたデジタル地上波信号をアンテナで受信し、ユーザによって指定されたチャンネルのデジタル放送に相当するデジタル地上波信号を該アンテナで受信されたデジタル地上波信号の中から抽出して復調するデジタル地上波放送用受信機のための受信チャンネル選局方法であって、
    所定の複数のチャンネルのそれぞれに対しデジタル放送用に割り当てられた正規の周波数、上側オフセットの周波数、および下側オフセットの周波数の3種類の周波数を予め記憶するチャンネル初期データ記憶ステップと、
    ユーザが受信を希望する希望チャンネルが該ユーザの所定操作によって指定されると、該希望チャンネルを示すチャンネル指定情報を出力するチャンネル指定ステップと、
    前記希望チャンネルに割り当てられた前記3種類の周波数として前記チャンネル初期データ記憶ステップで予め記憶されている周波数に基づき、前記3種類の周波数のいずれかの周波数での選局動作を指示する制御信号を生成する制御信号生成ステップと、
    生成された前記制御信号に基づき、前記アンテナで受信されたデジタル地上波信号に対して選択および復調動作を行い、該選択および復調動作を含む前記選局動作が正常に完了したか否かを示す情報である同期確認情報を生成する同期確認情報生成ステップと、
    前記同期確認情報に基づき、前記希望チャンネルに割り当てられた前記3種類の周波数の中からデジタル放送に使用されている放送周波数をサーチするサーチステップと、
    を備える受信チャンネル選局方法。
  15. デジタル変調されたデジタル地上波信号をアンテナで受信し、ユーザによって指定されたチャンネルのデジタル放送に相当するデジタル地上波信号を該アンテナで受信されたデジタル地上波信号の中から抽出して復調するデジタル地上波放送用受信機のための受信チャンネル選局方法であって、
    所定の複数のチャンネルのそれぞれに対しデジタル放送用に割り当てられた正規の周波数、上側オフセットの周波数、および下側オフセットの周波数の3種類の周波数を予め記憶するチャンネル初期データ記憶ステップと、
    所定のプリセットの指示を受け取り、該プリセットの指示に応答して、所定の複数のチャンネルのそれぞれを指定するチャンネル指定情報を1チャンネルずつ順次出力する全チャンネル走査ステップと、
    前記プリセットの指示を受け取ると、順次出力される前記チャンネル指定情報のそれぞれで指定されるチャンネルである指定チャンネルに割り当てられた前記3種類の周波数として予め記憶された周波数に基づき、前記3種類の周波数のいずれかの周波数での選局動作を指示する制御信号を生成する第1制御信号生成ステップと、
    前記第1制御信号生成ステップで生成された前記制御信号に基づき、前記アンテナで受信されたデジタル地上波信号に対して選択および復調動作を行い、該選択および復調動作を含む前記選局動作が正常に完了したか否かを示す情報である同期確認情報を生成する同期確認情報生成ステップと、
    前記同期確認情報に基づき、前記指定チャンネルに割り当てられた前記3種類の周波数の中からデジタル放送に使用されている放送周波数をサーチするサーチステップと、
    前記サーチステップで得られる放送周波数を前記指定チャンネルと対応付けて所定の不揮発性記憶手段に保存する保存ステップと、
    ユーザが受信を希望する希望チャンネルが該ユーザの所定操作によって指定されると、該希望チャンネルを示すチャンネル指定情報を出力するチャンネル指定ステップと、
    前記チャンネル指定ステップで前記チャンネル指定情報が出力されると、前記希望チャンネルに対応付けて前記不揮発性記憶手段に保存されている放送周波数を読み出す読出ステップと、
    前記不揮発性記憶手段から読み出された前記周波数での選局動作を指示する制御信号を生成する第2制御信号生成ステップと、
    前記第2制御信号生成ステップで生成された前記制御信号に基づき、前記アンテナで受信されたデジタル地上波信号に対して選択および復調動作を行う選局動作ステップと、
    を備える受信チャンネル選局方法。
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