JP4353943B2 - シーケンス制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、制御装置および複数の被制御装置により構成されたシーケンス制御装置に関するものであり、詳細には、初期設定時に複数の被制御装置に識別符号(装置番号)を設定するシーケンス制御装置に関するものである。
工場の自動生産設備などにおいては、制御対象機器を制御するためのシーケンス制御装置を1台の制御装置と複数台の被制御装置によって構成して分散制御システムを構築することが多い。この際、被制御装置のバス接続台数は数十台になることも少なくない。
このような分散制御システムにおいては、各装置間の接続のために各装置に識別符号(装置番号)を割り付ける必要がある。そこで、従来は、各装置に識別符号設定部を設け、これら識別符号設定部を人が手動操作することで、各装置に識別符号を設定するようにしていた。しかし、上記手動設定による手法では、操作ミスによる誤設定の可能性が高いという問題がある。
そこで、特許文献1には、電子交換機システムにおいて、電子交換機システムを構成する複数の装置に装置番号を自動的に設定するようにしている。
この特許文献1に記載の発明においては、基準装置と複数の装置とをそれぞれ二本の信号線によってシリアルに接続し、基準装置は定められた遅延差を持った基本信号A,Bを二本の信号線を介して第1番目の装置に送出する。第1番目の装置では、基本信号A,B間の遅延差を検出し、検出した遅延差に基づき自装置(第1番目の装置)の装置番号を設定するとともに、受信した基本信号A,Bに対しさらに所定の遅延差を与え、該さらなる遅延差が付与された基本信号A,Bを二本の信号線を介して第2番目の装置に送出する。第2番目の装置では、受信したさらなる遅延差が付与された基本信号A,B間の遅延差を検出し、検出した遅延差に基づき自装置(第2番目の装置)の装置番号を設定するとともに、受信した基本信号A,Bに対しさらに所定の遅延差を与え、該遅延差が付与された基本信号A,Bを二本の信号線を介して第3番目の装置に送出する。第3番目、第4番目、…の装置は、同様の処理を実行する。
例えば、基準装置の装置番号を「1」とし、2クロック分の遅延差が数値「1」に対応するように定める。基準装置1から送出される基本信号A,Bが遅延差が4クロック分であるとすると、第1番目の装置では、この基本信号A,Bを受信して自装置の装置番号を「2」に設定するとともに、基本信号にA,Bにさらなる遅延差を付与して6クロック分の遅延差を持つ基本信号A,Bを第2番目の装置に送出する。この6クロック分の遅延差を持つ基本信号A,Bを受信した第2番目の装置では、自装置の装置番号を「3」に設定するとともに、基本信号にA,Bにさらなる遅延差を付与して8クロック分の遅延差を持つ基本信号A,Bを第3番目の装置に送出する。以下同様である。
しかしながら、上記の従来技術では、各装置間で二つの基本信号A,Bを受信しかつ出力する必要があるので、基本信号A,Bの伝搬のために、各装置に2入力、2出力の計4本の接点が必要となり、各装置間の接点数が多く、接続コネクタのピンが多くなる問題がある。シーケンス制御装置では、電子交換機などに比べ、小規模な装置を数十台バス接続してシステムを構成することが多いため、上記のような従来技術を適用したのでは、ピン価格に対する費用比率が高くなり、ピン数が多いことによる費用上昇分がシステム全体の費用上昇に大きく影響してしまう。また、従来技術では、遅延差をもった二つの基本信号A,Bが必要であるため、各装置に二系統の信号伝達手段が必要であり、コスト増の問題がある。
さらに、従来技術では、ノイズなどの外乱の多い環境下では、遅延差を表す基本信号がノイズなどの影響を受ると、誤った識別符号を付与してしまうために、別途ノイズ除去機能を付与する必要がある。すなわち、識別符号に誤りが発生すると、通信そのものが不可能となるため、基本信号の伝送にもデータ伝送と同等以上の誤り検出機能が必要となる。また、ノイズ対策のために、基本信号の伝送に、巡回符号に代表されるようなデータ伝送と同等の誤り検出部を設ける場合は、その分、コストアップの問題がある。
このような基本信号用の誤り検出部は、データ伝送部と共通にすることにより省略可能であるが、シーケンス制御装置において、被制御装置を新たに追加する場合は、データ伝送終了まで待って識別符号付与処理を行うかあるいはデータ伝送を中断して識別符号付与処理を行わなければならず、データ伝送中に識別符号付与処理を行うことができないという問題もある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ノイズの影響によって識別符号を誤って付与することなく低コストのシーケンス制御装置を得ることを目的としている。
特開昭64−68862号公報
本発明にかかるシーケンス制御装置にあっては、1つの制御装置と複数の被制御装置を制御装置と複数の制御装置との間のデータ送信に用いる第1の通信経路によって接続するとともに、前記制御装置と複数の被制御装置を前記第1の通信経路とは異なる第2の通信経路によってシリアルに接続して、前記複数の被制御装置に対し1〜複数の識別符号を夫々付与るシーケンス制御装置において、前記制御装置は、前記識別符号の付与を開始することを全被制御装置に対して同時に通知するための第1の識別符号付与開始信号を前記第1の経路を介して全被制御装置に対し同時に通知する第1の送信手段と、識別符号の取得タイミングを通知するための第2の識別符号付与開始信号を制御装置に前記第2の通信経路によって直接接続されている第1段目の被制御装置に前記第2の通信経路を介して出力する第2の送信手段と、を備え、各前記被制御装置は、前記制御装置から前記第1の通信経路を介して同時通知された第1の識別符号付与開始信号を検出する第1の検出手段と、前記制御装置または前段の被制御装置から前記第2の通信経路を介して入力された第2の識別符号付与開始信号を検出する第2の検出手段と、前記第1の検出手段が第1の識別符号付与開始信号を検出すると、計数動作を開始する計数手段と、前記第2の検出手段が第2の識別符号付与開始信号を検出すると、予め定められた自装置に付与する識別符号の個数に対応した前記計数手段の1〜複数の計数周期分だけ、前記検出した第2の識別符号付与開始信号を遅延させて前記第2の通信経路を介して後段の被制御装置に出力する出力手段と、前記第2の検出手段が第2の識別符号付与開始信号を検出すると、この検出タイミングに基づき前記計数手段の出力を保持し、保持した計数値を自装置に付与すべき1〜複数の識別符号のうちの先頭の識別符号とする識別符号割り付け手段と、を備え、各前記被制御装置は、前記先頭の識別符号および予め定められ自装置に付与する識別符号の個数を使用して自装置に対しての1〜複数の識別符号を割り付けることを特徴とする。
この発明によれば、制御装置の第1の送信手段が識別符号の付与動作を開始することを第1の識別符号付与開始信号によって各被制御装置に同時に通知し、制御装置の第2の送信手段が制御装置に隣接する被制御装置のみに第2の識別符号付与開始信号を通知する。被制御装置の識別符号付与信号検出手段が第1および第2の識別符号付与開始信号を検出した後に、被制御装置の識別符号付与手段が自装置に付与する先頭の識別符号に基づいて識別符号を付与し、被制御装置の第3の送信手段が第2の識別符号付与開始信号および識別符号付与終了信号を後段の被制御装置に順次通知するようにしている。
本発明をより詳細に説術するために、添付の図面に従ってこれを説明する。
第1図〜第4図を用いて本実施の形態を説明する。第1図は、この発明における本実施の形態のシーケンス制御装置の構成を示すブロック図である。この発明における本実施の形態のシーケンス制御装置は、制御装置10と、n(nは自然数)個の被制御装置21〜2nとを備えている。被制御装置21は制御装置10から第1番目の被制御装置であり、被制御装置22は制御装置10から第2番目の被制御装置であり、…、被制御装置2nは制御装置10から第n番目の被制御装置である。
制御装置10は、被制御装置21〜2nに対してデータ伝送の通信経路を介して識別符号付与の開始を通知する第1の識別符号付与開始信号を送信する。また、制御装置10は、データ伝送の通信経路とは異なる伝達経路を介して自装置に隣接している第1番目の被制御装置21に対して個別の識別符号付与の開始を通知する第2の識別符号付与開始信号と識別符号の付与終了を通知する識別符号付与終了信号とを出力する。制御装置10は、タイミング発生部120と、送信部100(請求の範囲でいうところの第1の送信手段)と、時計部110(請求の範囲でいうところの時計手段)と、遅延部130(請求の範囲でいうところの第2の送信手段)とを備えている。
タイミング発生部120は、被制御装置21〜2nに識別符号を付与するタイミングを制御する識別符号付与信号(識別符号付与開始信号および識別符号付与終了信号)を発生する。タイミング発生部120は、伝達経路121を介して識別符号付与開始信号を、送信部101と、時計部110と、遅延部130とに出力する。また、タイミング発生部120は、時計部110から伝達経路111を介して識別符号付与時間が経過したことを示す識別符号付与終了を受け取ると、伝達経路121を介して識別符号付与終了信号を遅延部130に出力する。
送信部100は、伝達経路121を介して識別符号付与タイミング発生部120から入力される識別符号付与開始信号を、通信経路101を介して被制御装置21〜2nに送信する。具体的には、たとえば、データ伝送でのユニット間の伝送遅延を誤差範囲となるように設定し、常時一定のタイミングで変調・復調符号するように伝送方式を決めておく。そして、送信部100は、被制御装置21〜2nの各受信部200が、ある固有のフレームと認識できる符号を与えたフレームを生成して、データ転送のデータの一部として第1の識別符号付与開始信号を送信する。
また、送信部100は、第1の識別符号付与開始信号をデータの一部として送信する際に、第1の識別符号付与開始信号と隣接する被制御装置21に出力する第2の識別符号付与開始信号との時間関係を調整する。具体的には、被制御装置21〜2nが受信したデータの一部から第1の識別符号付与開始信号を取得するタイミングよりも前に被制御装置21に第2の識別符号付与開始信号を出力したい場合には、遅延部130が出力する第2の識別符号付与開始信号のタイミングよりも所定の時間遅延させて第1の識別符号付与開始信号を含むデータを通信経路101に出力する。
遅延部130は、伝達経路121を介して入力される識別符号付与信号のタイミングを調整する。具体的には、被制御装置21〜2nが受信したデータの一部から第1の識別符号付与開始信号を取得するタイミングより後に被制御装置21に第2の識別符号付与開始信号を出力したい場合、遅延部130は、識別符号付与開始信号を所定の時間遅延する。そして、識別符号付与開始信号を所定の時間遅延させた第2の識別符号付与開始信号を被制御装置21に出力する。被制御装置21〜2nが受信したデータの一部から第1の識別符号付与開始信号を取得するタイミングより後に被制御装置21に第2の識別符号付与開始信号を出力したい場合、および識別符号付与終了信号が入力された場合、遅延部130は、入力された識別符号付与開始信号および識別符号付与終了信号をスルーにして被制御装置21に出力する。すなわち、遅延部130は、送信部100とともに、被制御装置21〜2nに対する第1の識別符号付与開始信号と被制御装置21に出力する第2の識別符号付与開始信号とのタイミングを調整する。被制御装置21に出力された第2の識別符号付与開始信号は、被制御装置21の識別符号付与タイミング入力243を介してレベル検出部240に入力される。
時計部110は、被制御装置21〜2nに識別符号を付与するのに要する時間を計測する。具体的には、伝達経路121を介してタイミング発生部120から識別符号付与開始信号が入力されると計測を開始する。そして、被制御装置21〜2nに識別符号を付与するのに要する時間が経過すると、伝達経路111を介して識別符号付与時間が経過したことを通知する識別符号付与終了をタイミング発生部120に出力する。
被制御装置21〜2nは、それぞれ第1の識別符号付与開始信号および自装置に対する第2の識別符号付与開始信号を受け取ると識別符号を付与する。被制御装置21〜2nは、自装置に対する第2の識別符号付与開始信号を受け取ると、自装置に対する識別符号の数に対応する時間だけ第2の識別符号付与開始信号を遅延させた後、遅延後の第2の識別符号付与開始信号を自装置よりも制御装置10から遠い側に隣接する被制御装置(以下、後段の被制御装置とする)に出力する。また、被制御装置21〜2nは、識別符号付与終了信号を受け取ると、識別符号付与終了信号を後段の被制御装置に出力する。すなわち、被制御装置21〜2nは、自装置に識別符号を付与するとともに、第2の識別符号付与開始信号および識別符号付与終了信号を後段の被制御装置に順次伝達する。
被制御装置21〜2nは、すべて同じ機能を備えている。ここでは、被制御装置21を例にあげて、詳細な構成を説明する。被制御装置21は、受信部200(請求の範囲でいうところの識別符号付与信号検出手段)と、時計部210と、遅延部230(請求の範囲でいうところの第3の送信手段)と、レベル検出部240(請求の範囲でいうところの識別符号付与時期検出手段)と、ID付与部250(請求の範囲でいうところの識別符号付与手段)とを備えている。
受信部200は、通信経路101を介して制御装置10の送信部100から送信されたデータを受信して、第1の識別符号付与開始信号を取得する。具体的には、制御装置10の送信部100が送信したある固有のフレームと認識できる符号を与えたフレームを受信することで、第1の識別符号付与開始信号を取得する。受信部200は、伝達経路201を介して、第1の識別符号付与開始信号を取得したこと示す開始時期取得信号を時計部210とレベル検出部240とに出力する。
時計部210は、伝達経路201を介して開始時期取得信号が入力されるとカウント値を初期化して、ゼロからカウントアップを開始する。そして、識別符号付与開始信号からのカウント値211をID付与部250に出力する。時計部210のカウントアップの上限値は、シーケンス制御装置が付与する識別符号の値と等しい値であり、時計部110は、カウント値が上限値を超えた場合、オーバーフローしたことを通知する超過情報をレベル検出部240に出力する。
時計部210は、カウントアップの間隔をカウントアップタイミング212としてレベル検出部240と遅延部230とに出力する。カウントアップの間隔は、データ伝送の誤り検出幅以上に設定する。従来からデータ伝送の誤り検出には、巡回符号などの符号化技術が用いられている。巡回符号による誤り検出では、符号化方式ごとに連続した誤りを検出できる最大値があり、ある一定値以上連続したビットの誤りが検出できない。誤り検出ができる最大の時間は、連続した誤りの検出できる最大ビット数に1ビット伝送に要する時間を乗ずることで算出できる。この誤り検出ができる最大の時間を誤り検出幅とする。カウンタアップタイミング212は、本発明におけるシーケンス制御装置の制御装置10が被制御装置21〜2nに識別符号を付与する際に、簡易的な方法によりデータ伝送のデータ伝送の誤り検出で保証される時間内にデータ誤りが生じた場合は識別符号の付与を中断するために用いる。
レベル検出部240は、伝達経路201を介して入力される開始時期取得信号と、自装置の識別符号付与タイミング入力243から入力される第2の識別符号付与開始および識別符号付与終了信号から、識別符号付与状態1タイミング241と、識別符号付与状態2タイミング242を生成する。識別符号付与状態1タイミング241は、識別符号の付与終了を通知するものであり、識別符号付与状態2タイミング242は、自装置に付与する識別符号の先頭の識別符号の番号を決定するタイミングを通知するものである。レベル検出部240は、識別符号付与状態1タイミング241を遅延部230に、識別符号付与状態2タイミング242をID付与部250と遅延部230に出力する。
また、レベル検出部240は、開始時期取得信号および自装置の第2の識別符号付与開始信号を受け取ってから識別符号付与終了信号までの間にノイズによるレベル変化を検出した場合、または時計部110から超過情報を受け取った場合には、識別符号付与状態1タイミング241により識別符号の付与終了(中断)を遅延部230へ通知する。
遅延部230は、カウントアップタイミング212の単位で自装置に付与する識別符号の値に応じて遅延させた識別符号付与状態2タイミング242を、識別符号付与タイミング出力231に出力する。遅延後の識別符号付与状態2タイミング242は、後段の被制御装置とID付与部250とに伝達される(後段の被制御装置に伝達される信号は、後段の被制御装置に対する第2の識別符号付与開始信号となる)。また、レベル検出回路240からの識別符号付与状態1タイミング241により識別符号の付与終了が通知された場合、遅延部230は、直ちに識別符号付与状態2タイミング242の遅延処理を中断して、直ちに識別符号付与終了を識別符号付与タイミング出力231に出力する。
ID付与部250は、識別符号付与状態2タイミング242によってカウント値211をラッチし、識別符号付与状態1タイミング241によって識別符号付与を完了する。
第2図は、第1図に示した被制御装置21の詳細な構成を示す回路図の一例である。受信部200は、通信経路101を介して制御装置10の送信部100から送信されたデータを受信して、第1の識別符号付与開始信号を取得する。受信部200は、伝達経路201を介して、第1の識別符号付与開始信号を取得したことを示す開始時期取得信号を、カウンタ213のCLR端子とワンショット回路244のクロック端子とに出力する。
時計部210は、発信器214と、カウンタ213とを備えている。発信器214は、一定時間間隔のパルス(システムクロック)をカウンタ213のクロック端子に出力する。
カウンタ213は、開始時期取得信号が入力されるとカウント値211を初期化(カウント値を”0”にする)して、発振器214が生成するシステムクロックの数をカウントする。カウンタ213は、カウント値の2進数における所定の上位ビットをカウント値211としてフリップフロップ251のデータ端子に出力する。また、カウンタ213は、カウント値211として出力するカウント値の2進数における所定の上位ビットの1桁下の出力をカウントアップタイミング212としてフリップフロップ246,232−1〜232−m(0≦m,mは整数),233のクロック端子に出力する。すなわち、カウント値211がカウントアップする間隔に等しい周期のパルスをカウントアップタイミング212としてフリップフロップ246,232−1〜232−m(0≦m,mは整数),233のクロック端子に出力する。カウンタ213のカウント値の上限値はシーケンス制御装置が付与する識別符号の値と等しい値であり、カウンタ213は、カウント値が上限値を超えた場合、カウント値がオーバーフローしたことを通知する超過情報をワンショット回路244のCLR2端子に出力する。
レベル検出部240は、ワンショット回路244と、論理和であるオアゲート245と、フリップフロップ246とを備えている。
ワンショット回路244は、伝達経路201を介して入力される開始時期取得信号を開始情報として保持し、識別符号付与終了信号が入力された場合、カウンタ213から超過情報が入力された場合、または自装置の識別符号付与タイミング入力243から入力される識別符号付与終了信号によって開始情報を消去する。ワンショット回路244は、開始情報を負論理でオアゲート245に出力する。すなわち、ワンショット回路244は、開始情報を保持している間、出力を”L”にする。
オアゲート245は、ワンショット回路244から入力される開始情報と、識別符号付与タイミング入力243を介して通知される自装置の第2の識別符号付与開始信号および識別符号付与終了信号と、に基づいて識別符号付与状態1タイミング241をフリップフロップ246,232−1〜232−m,233のSET端子とフリップフロップ246のクロック端子とに出力する。具体的には、オアゲート245は、ワンショット回路244が開始情報を保持しており、かつ自装置の第2の識別符号付与開始信号(この場合、負論理”L”が入力される)の時に識別符号付与状態1タイミング241を”L”に、ワンショット回路244が開始情報を消去した場合、または識別符号付与終了信号が入力された時に(この場合、”H”が入力される)識別符号付与状態1タイミング241を”H”にする。
フリップフロップ246は、識別符号付与状態1タイミング241をカウントアップタイミング212の時間遅延する。この時間経過までにオアゲート245から識別符号付与終了信号がこない場合は、ID付与が正常であるとして識別符号付与がつぎの状態に遷移したことを識別符号付与状態2タイミング242としてフリップフロップ251のクロック端子とフリップフロップ232−1のクロック端子とに出力する。この場合、フリップフロップ246は、識別符号付与状態2タイミング242を”L”にして状態が遷移したこと通知する。
遅延部230は、遅延回路232と、フリップフロップ233とを備えている。遅延回路232は、自識別符号として付与する識別符号の数から1を引いた数のフリップフロップ232−1〜232−mを備え、識別符号付与状態2タイミング242を自装置の識別符号として付与する識別符号の数に対応したカウントアップタイミング212の数だけ遅延してフリップフロップ233のデータ入力に出力する。具体的には、被制御装置21〜2nは自装置に必要な識別符号の数を予め決めておき、この必要な識別符号の数に応じて遅延回路のフリップフロップの数を決定する。たとえば、必要な識別符号の数が1の場合、遅延回路232のフリップフロップの数は0となり、遅延回路232は必要がない。また、必要な識別符号の数が3の場合、遅延回路232のフリップフロップの数は2となり、遅延回路232はフリップフロップ232−1,232−2を備える。
半周期遅延回路であるフリップフロップ233は、遅延回路232の出力をカウントアップタイミング212の半周期分遅延して、識別符号付与タイミング231をレジスタ252のLOAD端子と、後段の被制御装置とに出力する。識別符号付与タイミング231は、自装置の識別符号を付与するタイミングと、後段の被制御装置の第2の識別符号付与開始信号となる。
ID付与部250は、ID付与フリップフロップであるフリップフロップ251と、ID付与レジスタであるレジスタ252とを備えている。フリップフロップ251は、識別符号付与が正常であると認識されたタイミングで出力される識別符号付与状態2タイミング242により、カウンタ213のカウント値211をラッチし、レジスタ252へ出力する。フリップフロップ251がラッチするカウント値は、被制御装置に付与される先頭の識別符号となる。
レジスタ252は、被制御装置の識別符号付与タイミング出力231から識別符号付与終了信号を得て、識別符号付与終了時にフリップフロップ251がラッチしたカウント値を保持する。レジスタ252が保持するカウント値は、自装置に付与される先頭の識別符号であるが、上述したように自装置が必要な識別符号の数は予め決められている。したがって、先頭の識別符号を保持することですべてのIDを付与することができる。たとえば、遅延回路232のフリップフロップの数が2個であれば、遅延回路232のフリップフロップ数は必要な識別符号の数から1を減じた数であるので、必要な識別符号の数は3となる。したがって、レジスタ252に「3」を保持した場合には、IDは「3」,「4」,「5」と計算することができる。
つぎに、この発明における本実施の形態のシーケンス制御装置の動作を説明する。
制御装置10のタイミング発生部120は、伝送経路121を介して識別符号付与開始信号を、送信部100と、時計部110と遅延部130とに出力する。時計部110は、被制御装置21〜2nに識別符号を付与するのに要する時間の計測を開始する。
送信部100は、第1の識別符号付与開始信号を含むフレームを生成して、生成したフレームをデータ転送のデータの一部として通信経路101に送信する。遅延部130は、識別符号付与開始信号のタイミングを調整して、隣接する被制御装置21に第2の識別符号付与開始信号を出力する。第2の識別符号付与開始信号は、被制御装置21の伝送経路243を介して被制御装置21のレベル検出部240に入力される。
被制御装置21の受信部200は、通信経路101を介して制御装置10の送信部100から送信されたデータを受信して、第1の識別符号付与開始信号を取得する。被制御装置21の受信部200は、被制御装置21の伝達経路201を介して、第1の識別符号付与開始信号を取得したこと示す開始時期取得信号を被制御装置21の時計部210と被制御装置21のレベル検出部240とに出力する。
被制御装置21の時計部210は、開始時期取得信号が入力されるとカウント値を初期化して、ゼロからカウントアップを開始する。
被制御装置22〜2nは、被制御装置21と同様に通信経路101を介して制御装置10の送信部100から送信されたデータを受信して、カウントアップを開始する。
被制御装置21のレベル検出部240は、開始時期取得信号が入力され、かつ第2の識別符号付与開始が入力された直後のカウントアップタイミング212のタイミングで識別符号付与状態2タイミング242を生成する。具体的には、被制御装置21の時計部210のカウント値211がカウントアップ後、カウントアップの間隔の半周期分遅延して識別符号付与状態2タイミング242を生成する。被制御装置21のレベル検出部240は、識別符号付与状態2タイミング242を被制御装置21の遅延部230とID付与部250とに出力する。
被制御装置21のID付与部250は、識別符号付与状態2タイミング242が入力されると、被制御装置21の時計部210のカウント値211を一時保持する。
被制御装置22〜2nには、それぞれの被制御装置に対する第2の識別符号付与開始が入力されていない。したがって、被制御装置22〜2nの各レベル検出部240は、識別符号付与状態2タイミング212を生成しないため、ID付与部250での一時保持は実施されない。すなわち、被制御装置22〜2nのそれぞれの時計部210が、カウント動作のみを行っている。
被制御装置21の遅延部230は、識別符号付与状態2タイミング242を自装置に付与する識別符号の数から1を減じた数のカウントアップタイミング212の周期分遅延する。被制御装置21の遅延部230は、遅延後の識別符号付与状態2タイミング242をさらにカウントアップタイミング212の半周期分遅延して、識別符号付与タイミング231を生成する。被制御装置21の遅延部230は、識別符号付与タイミング231を被制御装置21のID付与部250と被制御装置22とに出力する。被制御装置21のID付与部250は、識別符号付与タイミング231が入力されると、一時保持していたカウント値を識別符号として保持する。
たとえば、被制御装置21に1つの識別符号を付与する場合、被制御装置21の遅延部230は、被制御装置21のID付与部250がカウント値211を一時保持する識別符号付与状態2タイミング242をカウントアップタイミング212の半周期分遅延して識別符号付与タイミング231を生成する。したがって、被制御装置21のID付与部250がカウント値211を一時保持してからカウントアップタイミング212の半周期分後に、被制御装置21に識別符号が付与されるとともに、被制御装置22の識別符号付与動作が開始される。
また、被制御装置21に2つの識別符号を付与する場合、被制御装置21の遅延部230は、被制御装置21のID付与部250がカウント値211を一時保持する識別符号付与状態2タイミング242をカウントアップタイミング212の1.5周期分遅延して識別符号付与タイミング231を生成する。したがって、被制御装置21のID付与部250がカウント値211を一時保持してからカウントアップタイミング212の1.5周期分後に、被制御装置21に識別符号が付与されるとともに、被制御装置22の識別符号付与動作が開始される。なお、被制御装置21〜2nそれぞれが付与する識別符号の数は、識別符号付与の動作前に予め設定されているものとする。
ここで、被制御装置21のカウント値211と被制御装置22に対する第2の識別符号付与開始信号との関係に着目する。被制御装置21は、自カウント値211が、自ID付与部250が一時保持したカウント値211の値から自装置が付与する識別符号の数から1を減じた数だけカウントアップするタイミングで、被制御装置22に対する第2の識別符号付与開始信号を出力する。
たとえば、被制御装置21のID付与部250が一時保持したカウント値211が「0」で、かつ自装置に付与する識別符号が1つの場合、被制御装置21は、自カウント値211が「0」から「1」に変化するときに、被制御装置22に第2の識別符号付与開始信号を出力する。
また、被制御装置21のID付与部250が一時保持したカウント値211が「0」で、かつ自装置に付与する識別符号が2つの場合、被制御装置21は、自カウント値211が「1」から「2」に変化するときに、被制御装置22に第2の識別符号付与開始信号を出力する。
被制御装置22は、すでに通信経路101を介して制御装置10の送信部100が送信したデータから識別符号付与時期を取得しているので、被制御装置22の時計部210は、被制御装置21の時計部210と同じ時期からゼロからのカウントアップを開始している。したがって、被制御装置22のレベル検出部240に被制御装置21から第2の識別符号付与開始信号が入力された時、被制御装置22のカウント値211は、被制御装置21に付与した先頭の識別符号を示す値に被制御装置21に付与した識別符号の数を加えた値となる。たとえば、被制御装置21に付与した先頭の識別符号が「0」で、被制御装置21に2つの識別符号を付与する場合には、被制御装置22のレベル検出部240に第2の識別符号付与開始信号が入力されたときのカウント値211は、「2」となる。被制御装置22は、上述した被制御装置21と同様の動作を行い、自装置に識別符号を付与するとともに、つぎの被制御装置に対して第2の識別符号付与開始信号を出力する。
n個の被制御装置21〜2nは、制御装置10の近くに接続されている順に上述した被制御装置21と同様の動作を行い、自装置に識別符号を付与する。
制御装置10の時計部110は、タイミング発生部120から識別符号付与開始信号が入力された時から、被制御装置21〜2nに識別符号を付与するのに要する時間の計測を開始している。被制御装置21〜2nに識別符号を付与するのに要する時間が経過すると、時計部110は、伝送経路111を介して識別符号付与時間が経過したことを通知する識別符号付与終了をタイミング発生部120に出力する。
識別符号付与終了が通知されると、タイミング発生部120は、伝送経路121を介して識別符号付与終了信号を遅延部130に出力する。遅延部130は、識別符号付与終了信号をスルーにして被制御装置21に出力する。遅延部130が出力した識別符号付与終了信号は、被制御装置21の識別符号付与タイミング入力243を介してレベル検出部240に入力される。
被制御装置21のレベル検出部240は、識別符号付与終了信号を検出すると直ちに自装置の遅延部230へ識別符号付与終了信号を出力するとともに、開始情報取得信号による開始情報を消去する。被制御装置21の遅延部230は識別符号付与終了信号を検出すると直ちに識別符号付与終了信号を被制御装置22の識別符号付与タイミング入力243へ出力する。
被制御装置22〜2nは、自装置の識別符号付与タイミング入力243から識別符号付与終了信号が入力されると、被制御装置21と同様の動作を繰り返して、識別符号付与終了信号を順次伝達していき、全ての被制御装置に識別符号付与終了信号を伝達する。
被制御装置21〜2nのレベル検出部240は、後段の被制御装置に対する第2の識別符号付与開始出力する前に識別符号付与終了信号を検出した場合、識別符号付与状態2タイミング242を生成しない。そのため、被制御装置21〜2nのID付与部250は、自装置のカウント値211を一時保持することができない。したがって、自装置に識別符号を付与しない。また、後段の被制御装置に対する第2の識別符号付与開始信号は、識別符号付与状態2タイミング242を遅延させたものであるので、被制御装置は後段の被制御装置に対する第2の識別符号付与開始信号も出力しない。
つぎに、第2図に示した被制御装置の詳細な構成を参照して、被制御装置の詳細な動作を説明する。
受信部200は、制御装置10の送信部100から送信されたデータを受信して、第1の識別符号付与開始信号を取得する。受信部200は、伝達経路201を介して識別符号付与開始信号を取得したこと示す開始時期取得信号をカウンタ213のCLR端子とワンショット回路244のクロック端子とに出力する。
開始時期取得信号がCLR端子に入力されると、カウンタ213は、カウント値211を”0”にした後、発信器214が生成するシステムクロックの数のカウントを開始する。
ワンショット回路244は、開始時期取得信号が入力されると開始情報として保持する。そして、開始情報を保持している間、ワンショット回路244は、出力を”L”にして、オアゲート245に出力する。
オアゲート245は、ワンショット回路244が開始情報を保持しており、かつ自装置の第2の識別符号付与開始信号(この場合、負論理”L”が入力される)の時に識別符号付与状態1タイミング241を”L”にする。
フリップフロップ246は、識別符号付与状態1タイミング241をカウント値211の変化点から半周期遅延してラッチして、識別符号付与状態2タイミング242として出力する。
フリップフロップ251は、識別符号付与状態2タイミング242によってカウンタ213のカウント値211をラッチして一時保持する。
フリップフロップ232−1〜232−mで構成される遅延回路232は、識別付与状態2タイミング242を自装置の識別符号として付与する識別符号の数に対応したカウントアップタイミング212の数だけ遅延する。フリップフロップ243は、遅延した識別付与状態2タイミング242をさらにカウントアップタイミング212の半周期分遅延して、識別符号付与タイミング231をレジスタ252と、後段の被制御装置とに出力する。
レジスタ252は、識別符号付与タイミング231によってフリップフロップ251に一時保持されているカウント値を保持する。すなわち、自装置に付与される先頭の識別符号を保持する。そして、保持した先頭の識別符号に基づいて、自装置の識別符号を付与する。
一方、カウンタ213から超過情報が入力された場合、または自装置の識別符号付与タイミング入力243によって識別符号付与終了信号が入力された場合、ワンショット回路244は、開始情報を消去する。すなわち、ワンショット回路244は出力を”H”にする。
オアゲート245は、ワンショット回路244の開始情報が消去されたか、または自装置の識別符号付与タイミング入力243によって識別符号付与終了信号が入力されたことを検知すると、識別符号付与状態1タイミング241を”H”にする。
フリップフロップ246,232−1〜232−m,233は、識別符号付与状態1タイミング241によって遅延動作を中断して、初期状態となる。これにより、識別符号付与が中断される。そして、フリップフロップ233は、直ちに識別符号付与終了を後段の被制御装置の識別符号付与タイミング入力243に出力する。
第3図は、シーケンス制御装置が被制御装置21に識別符号「0」,「1」を付与する場合の被制御装置21のタイミングチャート例であり、第4図は、シー消す制御装置10が被制御装置21に識別符号「0」,「1」を、被制御装置22に識別符号「2」を付与する場合の被制御装置22のタイミングチャート例である。
第3図と第4図とでは、識別符号付与タイミング入力243が”H”から”L”に変化するタイミングが第2の識別符号付与開始信号であり、被制御装置21と被制御装置22とで異なっている。これにより、被制御装置21には、先頭の識別符号として「0」が付与され、被制御装置22には、先頭の識別符号として「2」が付与されている。
被制御装置21に付与される識別符号の数は2つであるので、遅延回路232のフリップフロップの数は1つとなる。また、被制御装置22に付与される識別符号の数は1つであるので、遅延回路232は存在しない。したがって、第4図においては、遅延回路232の出力信号は存在しない。
第1図および第2図を用いて、被制御装置の動作は説明してあるので、ここでは、第3図および第4図に示した信号が示す状態のみを説明する。
識別符号付与タイミング入力243が、”H”から”L”に変化するタイミングが第2の識別符号付与開始信号であり、“L”から”H”に変化するタイミングが識別符号付与終了信号を示している。すなわち、識別符号付与タイミング入力243は、自装置に対する第2の識別符号付与開始信号から識別符号付与終了信号の期間を“L”で示している。
伝送経路201が“H”の期間が、受信部200が第1の識別符号付与開始信号を検出したことを示す開始時期取得信号である。開始時期取得信号が“H”から“L”に変化したときに、ワンショット回路244は、出力を“L”にする。すなわち、ワンショット回路244は、出力を“L”にすることで開始情報の保持を、出力を“H”にすることで開始情報の消去を示している。
識別符号付与状態1タイミング241は、ワンショット回路244が開始情報を保持して、かつ第2の識別符号付与開始信号を取得した時から、識別符号付与終了を取得するまでの自装置の識別符号付与期間を“L”で示している。
識別符号付与状態2タイミング242は、カウント値211が自装置に付与する先頭の識別符号を示した後、カウントアップタイミング212の半周期分遅延して“L”となる。識別符号付与状態2タイミング242が“H”から“L”に変化するときに、フリップフロップ251は、自装置に付与する先頭の識別符号をラッチして一時保持する。
識別符号付与タイミング出力231の“H”から“L”への変化点が、後段の被制御装置に対する第2の識別符号付与開始信号であり、“L”から“H”への変化点が、後段の被制御装置に対する識別符号付与終了信号である。
つぎに、すでに識別符号が付与されている被制御装置があり、新たな被制御装置を追加した場合のシーケンス制御装置の動作について説明する。シーケンス制御装置内のn−1個の被制御装置21〜2n−1には識別符号が付与されており、被制御装置2n−1の後段に被制御装置nを追加したとする。
制御装置10は、すでに識別符号が付与されている被制御装置21〜2n−1に通信経路101を介して制御データなどの情報を定期的に送信している。新たに追加された被制御装置nに識別符号を付与するために、制御装置10は、被制御装置21〜2n−1との通信の合間に1回だけデータ転送のデータの一部として第1の識別符号付与開始信号を送信する。また、制御装置10は、第2の識別符号付与開始信号を隣接する被制御装置21に出力する。これにより、被制御装置21〜2n−1は、再度識別符号付与動作を行なう。すなわち、被制御装置21〜2n−1は、順次後段の被制御装置に対する第2の識別符号付与開始信号を伝達していき、追加された被制御装置nに識別符号を付与する。すなわち、識別符号の付与動作は、新たに被制御装置nが追加された場合でも、たとえば、シーケンス制御装置に電源が投入され被制御装置21〜2nに識別符号を付与する場合と同じ動作となる。
なお、第2の識別符号付与開始信号を伝達中であっても、制御装置10は、通信経路101を介して定常的なデータ伝送を再開し、識別符号付与中も被制御装置21〜2nに対してデータ伝送する。
このようにシーケンス制御装置に新たに被制御装置が追加された場合でも、制御装置は、第1の識別符号付与開始信号を全被制御装置に同一時間に1回だけ伝達するようにしているため、定常的なデータ伝送と第1の識別符号付与開始信号とのタイミングの調整は1度でよく、容易に被制御装置を追加することができる。
以上説明したように本実施の形態では、制御装置の第1の送信手段が識別符号の付与動作を開始することを第1の識別符号付与開始信号によって各被制御装置に同時に通知し、制御装置の第2の送信手段が制御装置に隣接する被制御装置のみに第2の識別符号付与開始信号を通知する。被制御装置の識別符号付与信号検出手段が第1および第2の識別符号付与開始信号を検出した後に、被制御装置の識別符号付与手段が自装置に付与する先頭の識別符号に基づいて識別符号を付与し、被制御装置の第3の送信手段が第2の識別符号付与開始信号および識別符号付与終了信号を後段の被制御装置に順次通知するようにしている。これにより、被制御装置が有するコネクタ接続端子は、第1および第2の識別符号付与開始信号の入力と、隣接する被制御装置への第2の識別符号付与開始信号の出力との計3つとなる。すなわち、第1の識別符号付与開始信号を出力するコネクタ接続端子を省略することができる。たとえば、被制御装置が50台のシーケンス制御装置であれば50端子省略できることでシーケンス制御装置のコストを低減できる。
また、第1の識別符号付与開始信号を第2の識別符号付与開始信号とは別々の遅延信号に分離することにより、第1の識別符号付与開始信号は通信データ中の定期的なタイミングから抽出することも可能になり、識別符号付与専用としては1系統の伝送手段を有すればよく小規模な構成により実現でき、シーケンス制御装置のコストを低減できる。また、データ伝送中にデータ伝送を中断することなく被制御装置を追加して、識別符号を付与することも可能となる。
さらに、被制御装置は、第1および第2の識別符号付与開始信号を検出した後にノイズを検出した場合には、検出したノイズを前記識別符号付与終了信号として自装置よりも制御装置より遠い側に隣接する被制御装置に通知するようにしているため、データ伝送での誤り検出と同等以上の誤り検出機能を容易に実現できる。
また、被制御装置は、カウントアップタイミングをノイズの間隔より大きく設定することで、ノイズよるレベル変化により第2の識別符号付与開始信号を自装置よりも制御装置より遠い側に隣接する被制御装置に通知する前に、識別符号付与動作を終了するようにしているため、識別符号の誤付与を防止でき、データ通信に適用されるような巡回符号のような誤り検出のための回路を識別符号付与専用に有する必要がなく、ノイズ環境下において安価に識別符号付与を実現できる。
なお、本実施の形態では、各被制御装置に伝達する手段としてデータ伝送の一部によって第1の識別符号付与開始信号を通知するようにした。しかし、第1の識別符号付与開始信号を各被制御装置に通知する手段はこれに限るものではなく、各被制御装置に同時に第1の識別符号付与開始信号を通知することができればよい。たとえば、被制御装置にスイッチを備え、棒状の物質を用いて各被制御装置のスイッチを同時に押し下げることで第1の識別符号付与開始信号を通知するようにしてもよい。
また、後段の被制御装置に対する第2の識別符号付与開始の伝達も第1の識別符号付与開始信号の通知と同様に、被制御装置にスイッチを備え、棒状の物質を用いて各被制御装置のスイッチを同時に押し下げるようにしてもよい。
さらに、被制御装置の内部回路に時間を計測する手段を備えておき、時間を計測して第2の識別付与開始時期を伝達するようにすれば、論理回路を構成することなく識別符号の付与が可能となる。
以上のように、本発明にかかるシーケンス制御装置は、被制御装置の識別符号の付与に有用であり、特に、初期設定時に複数の被制御装置に異なる数の識別符号を設定するシーケンス制御装置に適している。
第1図は、この発明における本実施の形態のシーケンス制御装置の構成を示すブロック図である。 第2図は、第1図に示した被制御装置の詳細な構成を示す回路図である。 第3図は、シーケンス制御装置が制御装置に隣接する被制御装置に2つの識別符号を付与するタイミングチャート例である。 第4図は、シーケンス制御装置が被制御装置と隣接する被制御装置に1つの識別符号を付与するタイミングチャート例である。

Claims (1)

  1. 1つの制御装置と複数の被制御装置を制御装置と複数の制御装置との間のデータ送信に用いる第1の通信経路によって接続するとともに、前記制御装置と複数の被制御装置を前記第1の通信経路とは異なる第2の通信経路によってシリアルに接続して、前記複数の被制御装置に対し1〜複数の識別符号を夫々付与るシーケンス制御装置において、
    前記制御装置は、
    前記識別符号の付与を開始することを全被制御装置に対して同時に通知するための第1の識別符号付与開始信号を前記第1の経路を介して全被制御装置に対し同時に通知する第1の送信手段と、
    識別符号の取得タイミングを通知するための第2の識別符号付与開始信号を制御装置に前記第2の通信経路によって直接接続されている第1段目の被制御装置に前記第2の通信経路を介して出力する第2の送信手段と、
    を備え、
    各前記被制御装置は、
    前記制御装置から前記第1の通信経路を介して同時通知された第1の識別符号付与開始信号を検出する第1の検出手段と、
    前記制御装置または前段の被制御装置から前記第2の通信経路を介して入力された第2の識別符号付与開始信号を検出する第2の検出手段と、
    記第1の検出手段が第1の識別符号付与開始信号を検出すると、計数動作を開始する計数手段と、
    前記第2の検出手段が第2の識別符号付与開始信号を検出すると、予め定められた自装置に付与する識別符号の個数に対応した前記計数手段の1〜複数の計数周期分だけ、前記検出した第2の識別符号付与開始信号を遅延させて前記第2の通信経路を介して後段の被制御装置に出力する出力手段と、
    前記第2の検出手段が第2の識別符号付与開始信号を検出すると、この検出タイミングに基づき前記計数手段の出力を保持し、保持した計数値を自装置に付与すべき1〜複数の識別符号のうちの先頭の識別符号とする識別符号割り付け手段と、
    備え、
    各前記被制御装置は、前記先頭の識別符号および予め定められ自装置に付与する識別符号の個数を使用して自装置に対しての1〜複数の識別符号を割り付けることを特徴とするシーケンス制御装置。
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