JP4353783B2 - 皮膜形成傾斜特性コポリマーを含有するヘアケア組成物、それを含むエアゾール組成物及び処理方法 - Google Patents
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Description
アルコールの量を低減させ、あるいは処方物からアルコールを完全に取り除くための一つの解決法は等価量の水と置換することである。しかし、ラッカーのような毛髪の固定のためのエアゾールスプレーにそのような多量の水を添加すると、毛髪のかなりの望ましくない伸び(distortion)と化粧品特性の劣化を引き起こす。更に、炭化水素タイプの殆どの噴霧剤は水との相容性がないため、高含水量の組成物にそのような噴霧剤を用いることは一般に不可能である。
たとえそうしても、現在使用されている多くのポリマーは、水とあまり相容性がなく、全くない場合は沈殿する。実際、そのポリマーが親水性単位を含んでいても、かなりの組成の多分散性を持つという欠点をまた持っており、これは、あるポリマー鎖が溶解性に必要な親水性単位を含む一方、他のポリマー鎖はこれら単位を有さず、よって親水性媒体に不溶性であることを意味する。その結果、組成物中で偏析(demixing)を生じるという問題がある。
− 5%〜2500%、好ましくは10%〜2000%、更には15%〜1000%の破断伸び(strain at break)εr、及び/又は
− 0.5〜1200MPa、好ましくは1〜1000MPa、より優先的には2〜800MPaの間のヤング率、及び/又は
− 10%以上、好ましくは25%以上、更に好ましくは35%以上、特に10〜100%、例えば25〜98%、又は更には35〜95%の範囲の瞬間弾性回復率(instantaneous elastic recovery)εi、
の少なくとも一つを有する皮膜を形成可能な組成物である。
本発明の他の目的は、上述のヘアケア組成物を毛髪に塗布し、及び/又は毛髪に上述のエアゾール組成物を噴霧し、必要に応じてこのようにして処理された毛髪を乾燥させることからなる毛髪の処理方法、特にスタイリング方法である。
本発明に係る傾斜特性コポリマー(gradient copolymers)は、組成について低分散性を有し、全ての鎖が実質的に同じ構造を持つので、それらは互いに融和性である;そのため、これらのコポリマーを含有する化粧品組成物は、従来技術の組成物の不具合及び制約を示さない。
特に本発明に係るコポリマーは、有利なレオロジー特性を保持しながら、水又は有機溶媒媒体中に入れて容易に扱うことができるという利点をもたらす。
更に、傾斜特性コポリマーはコポリマーを直ぐに溶解するようにする十分な量の親水性モノマーを含んでいる:全ての鎖が同じ組成を持っているので、溶解性が促進される。
本発明に係るコポリマーは傾斜特性コポリマーであり、少なくとも二の異なるモノマーを含み、低質量多分散性、好ましくは低組成多分散性を有する。
低質量分散性は、本発明に係るコポリマーの場合にしかりであるが、鎖長さがほぼ同一であることを反映している。
本発明に係る傾斜特性コポリマーは2.5以下、好ましくは1.1〜2.3、特に1.15〜2.0、更には1.2〜1.9又は1.8の質量多分散性指標を有する。
更に、傾斜特性コポリマーの重量平均分子量は、好ましくは5000g/mol〜1000000g/mol、特に5500g/mol〜800000g/mol、より好ましくは6000g/mol〜500000g/molである。
傾斜特性コポリマーの数平均分子量は、好ましくは5000g/mol〜1000000g/mol、特に5500g/mol〜800000g/mol、より好ましくは6000g/mol〜500000g/molである。
重量平均分子量(Mw)及び数平均分子量(Mn)は、ゲル透過液体クロマトグラフィー(GPC)(溶出剤THF、直鎖状ポリスチレン標準を用いて検量線を作成、屈折率検出器)により決定される。
LAC技術を記述している文献、Macromolecules(2001), 34, 2667に言及できる。
組成多分散性は、特に液体吸着クロマトグラフィー(LAC)の曲線(溶出液容量の関数としてポリマーの割合を表した曲線)から定義することができる:「V1/2min」を曲線の中間高さの溶出液容量の最小値とし、「V1/2max」を曲線の中間高さの溶出液容量の最大値とした場合、(V1/2max−V1/2min)なる差が3.5以下、特に1〜2.8、より好ましくは1.2〜2.5であるならば、組成多分散性は低いとみなされる。
− x0はピーク中心のx(溶出液容量)の値であり、
− wはガウス分布の標準偏差の2倍(すなわち2σ)に等しいか、又は中間高さにおけるピーク幅の約0.849倍に相当し、
− Aはピークの下の面積を表し、
− y0はx0に対応するyの値である]
のガウス曲線により定義することができる。
また組成分散性は、上述したw値により定義することもできる。好ましくは、上記w値は1〜3、特に1.1〜2.3、さらに好ましくは1.1〜2.0である。
リビング重合は、モノマーが消失したときにのみポリマー鎖の成長が停止する重合であることが思い出される。数平均分子量(Mn)は転換率が増加すると増加する。アニオン重合がリビング重合の典型例である。このような重合により、質量の低分散性を有するコポリマー、すなわち一般に2未満の質量多分散性指標(PI)を有するポリマーが得られる。
制御ラジカル重合の主な種類として以下のものを挙げることができる:
− ニトロキシド類により制御されるラジカル重合。特に、この重合のためのツールとその使用法について開示している国際公開第96/24620号及び国際公開第00/71501号、及びFischer(Chemical Reviews, 2001, 101, 3581)、Tordo及びGnanou(J. Am. Chem. Soc., 2000, 122, 5929)、及びHawker(J. Am. Chem. Soc., 1999, 121, 3904)により発表されている論文が参照される;
− 特に国際公開第96/30421号に開示されており、炭素-ハロゲン結合中への有機金属錯体の可逆的挿入により進行する、原子移動ラジカル重合;
− 仏国特許出願公開第2821620号、国際公開第98/01478号、国際公開第99/35177号、国際公開第98/58974号、国際公開第99/31144号及び国際公開第97/01478号、及びRizzardoら(Macromolecules, 1998, 31, 5559)の刊行物に開示されているような、キサントゲン酸塩、ジチオエステル、トリチオカーボナート又はカルバマートタイプの硫黄誘導体により制御されるラジカル重合。制御ラジカル重合は、通常、成長種の消失に至る2次反応(停止又は移行反応)が、フリーラジカル制御剤の作用により、成長反応と比較してかなり起こりにくいようにされた重合を意味する。この重合方法の欠点は、フリーラジカルの濃度がモノマーの濃度と比較して高くなった場合に、2次反応が再び決定的になり、質量の分布を広げる傾向があることである。
傾斜特性コポリマーは、鎖に長さ方向に沿って、種々のモノマーの比率が変化するコポリマーである。コモノマーのポリマー鎖における分布は、合成中のコモノマーの相対濃度の変化に依存する。
本発明のコポリマーは、ポリマー鎖に沿ったその濃度が、規則的又は予測可能な形で徐々に変化する少なくとも二の異なるモノマーを含有する。
これは、全てのポリマー鎖が、ポリマー鎖上の正規化位置xにかかわらず、鎖に沿ってモノマーMiを見出す確率がゼロではない少なくとも一のモノマーMiを有していることを意味する。
実際、傾斜特性コポリマーを定義可能な特徴の一つは、重合の任意の瞬間において、全ての鎖が全てのモノマーの組合せの存在を被ることである。よって、反応媒体における各モノマーの濃度は、重合に任意の瞬間で常にゼロではない。
ランダムポリマーのケースにおいて、ポリマー鎖に沿ったモノマーにおける変化は、漸次的、規則的及び予測的のいずれでもない。
以下のスキームに示すように、2つのモノマーの伝統的ラジカル重合により得られたランダムポリマーは、全ての鎖について同一ではないモノマーの分布により、また全ての鎖に対して同一ではない該鎖の長さによっても、傾斜特性コポリマーとは異なる。
T. Pakulaら, Macromol. Theory Simul., 5, 987-1006(1996);
A. Aksimetievら, J. of Chem. Physics, 111, No.5;
M. Janco, J. Polym. Sci., Part A:Polym. Chem. (2000), 38(15), 2767-2778;
M. Zaremskiら, Macromolecules(2000), 33(12), 4365-4372;
K. Matyjaszewskiら, J. Phys. Org. Chem. (2000), 13(12), 775-786;
Gray, Polym. Prepr. (Am. Chem. Soc., Div. Polym. Chem.)(2000), 42(2), 337-338;
K. Matyjaszewskiら, Chem. Rev. (Washington, D.C.)(2001), 101(9), 2921-2990。
天然の傾斜特性コポリマーは、コモノマーの出発混合物からバッチ合成法により得られた傾斜特性コポリマーである。種々のモノマーの鎖中の分布はモノマーの相対的反応性及び出発濃度から推定される法則に従う。生成物の最終特性を定めるのは出発混合物であるため、これらのコポリマーは傾斜特性コポリマーの最も単純なクラスを構成する。
実際、リビング又は疑似リビング重合により調製されるポリマーでは、鎖の長さが転換率に線形的に関係する。
重合中の種々の瞬間における重合溶液のサンプルを取り、各モノマーの含有量の差を測定することにより、組成の傾斜特性が得られる。
各コポリマーの特徴であるベクターにより、傾斜特性コポリマーを特徴付けることができる。
実際、これは、与えられた化学組成により特徴付けられる無限数のポリマーが存在することを理解すると、ポリマーを特定するためには、鎖に沿ってモノマーの分布を記述することができるからである。これは、いくつかの変数での記述を含む。このベクターは化学組成の空間における点である。
よって、組成の傾斜特性を定める次の関数G(x)により、傾斜特性コポリマーを特徴付けることができる:
− xはポリマー鎖における正規化された位置を示し、
− [Mi](x)はこの位置xにおける、モノマーMiの相対濃度であり、mol%で表される]
2つのコポリマーは全体的に等価な組成物を有することができるが、モノマーの局所的な分布は非常に異なっており、よって異なる傾斜特性(gradients)を有する。
例えば、(50/50)ABジブロックの場合、関数[A]はx=1/2まで1の値を有し、その後は0である。
よって、例として均質な重合系において、相対的反応係数r1=0.418を有するスチレン(M1)とr2=0.6を有するメタクリル酸(M2)との傾斜特性コポリマーが考慮され、スチレン及びメタクリル酸の出発濃度を変化させることにより、全く異なる構造の鎖を有する種々の傾斜特性コポリマーを得ることができる。
メタクリル酸の出発濃度が10重量%である場合、その末端においてナノ構造の形成が期待できない、非常に弱い傾斜特性コポリマーが得られる。出発濃度が20重量%である場合、十分顕著な傾斜特性のある親水性「頭部」と疎水性「尾部」を有し、ナノ構造が形成される傾斜特性コポリマーが得られる。この濃度が50重量%である場合、モノマーがこれらの条件下でイソ反応性であるため、得られるコポリマーは交互タイプのものである。
記載したコポリマーは、全てスチレンとメタクリル酸との傾斜特性コポリマーであるが、モノマーの出発濃度が異なると、全く異なる構造の鎖が得られ、コポリマーに異なる特性が付与される。よってこの例は、種々のモノマーの鎖に沿った配列に対する出発モノマー組成の重要性を例示している。
メタクリル酸の初期濃度10%:
メタクリル酸の初期濃度20%:
メタクリル酸の初期濃度50%:
傾斜特性コポリマーは、好ましくは少なくとも一の親水性モノマー又は親水性モノマーの混合物を含む。
これらの親水性モノマーは、コポリマーの全重量に対して1〜99重量%、特に2〜70重量%、好ましくは5〜50重量%、又は更には10〜30重量%の割合で存在することができる。
ホモポリマーは、25℃で1重量%にて水中に、微細粒子、一般的には球形粒子の安定した懸濁液を形成する場合に「水分散性」と呼ばれる。前記分散液を構成する粒子の平均径は1μm未満であり、より一般的には5〜400nm、好ましくは10〜250nmと変化する。これらの粒子径は光散乱法により測定される。
特に親水性にすることができる疎水性モノマーはコポリマーの全重量に対して1〜99重量%、特に5〜50重量%、更に好ましくは8〜25重量%の割合で存在可能である。
好ましくは、疎水性モノマーは、20℃以上、特に30℃以上のTgを有するが、場合によっては20℃以下のTgを有することもできる。
Tg≦20℃のこれらのモノマーは、コポリマーの全重量に対して1〜99重量%、特に10〜90重量%、好ましくは20〜80重量%、又は更には50〜75重量%の割合で存在可能である。
よって、Tg≧20℃のモノマーは、コポリマーの全重量に対して1〜99重量%、特に10〜90重量%、好ましくは20〜80重量%、又は更には25〜50重量%の割合で存在可能である。
本明細書において、「Tgモノマー」は、そのホモポリマーが以下に記載した方法に従い測定される、このようなTgを有するモノマーを示すために使用される。
特に、コポリマーは、5〜25重量%の第1のモノマーと、5〜25重量%の第2のモノマーと、50〜90重量%の第3のモノマーを含み得る。
好ましくは、本発明のコポリマーは、5〜25重量%の親水性モノマーと、50〜90重量%の20℃以下のTgを有するモノマーと、5〜25重量%の付加的なモノマーを含むことができる。
− C1-C6アミノアルキル(メタ)アクリラート誘導体、特にN,N-ジ(C1-C4)アルキルアミノ(C1-C6)アルキル(メタ)アクリラート類、例えばN,N-ジメチルアミノエチルメタクリラート(MADAME)又はN,N-ジエチルアミノエチルメタクリラート(DEAMEA);
− C1-C4N,N-ジアルキル(メタ)アクリルアミド類、場合によってはC1-C6アミノアルキル、例えばN,N-ジメチルアクリルアミド、N,N-ジメチルアミノプロピルアクリルアミド(DMAPA)又はN,N-ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド(DMAPMA);
− C1-C8ジアルキルアリルアミン類、例えばジメチルジアリルアミン;
− ビニルアミン;
− ビニルピリジン類、特に2-ビニルピリジン又は4-ビニルピリジン;
及びそれらの無機酸又は有機酸との塩、又はそれらの第4級化形態のものを挙げることができる。
無機酸としては、硫酸又は塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、リン酸又はホウ酸を挙げることができる。
有機酸としては、一又は複数のカルボキシル、スルホン酸基又はホスホン酸基を有する酸を挙げることができる。それらは、直鎖状、分枝状又は環状脂肪族の酸であってもよく、又は芳香族酸であってもよい。これらの酸は、例えばヒドロキシル基の形態で、O及びNから選択される一又は複数のヘテロ原子をさらに含有していてもよい。
アルキル基を有する酸の例は、酢酸又はプロピオン酸である。多塩基酸の例はテレフタル酸である。ヒドロキシ酸の例はクエン酸及び酒石酸である。
第4級化剤はアルキルハロゲン化物、例えば臭化メチル、又は硫酸アルキル、例えば硫酸メチル、又はプロパンスルトンであってよい。
− カルボン酸、特にモノ-又はジカルボン酸、エチレン性酸、例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸;
− ビニル結合を担持する無水カルボン酸、例えば無水マレイン酸;
− エチレン性スルホン酸、例えばスチレンスルホン酸、アクリルアミドプロパンスルホン酸、及びそれらの塩;
− ビニル安息香酸、ビニルホスホン酸及びそれらの塩;
− 3-(アクリロイルオキシ)プロパンスルホン酸のカリウム塩、又は次の式:
CH2=CHCOOCH2OCH2(OH)CH2SO3 −Na+
の化合物;
を挙げることができる。
中和剤は、無機塩基、例えばLiOH、NaOH、KOH、Ca(OH)2又はNH4OH;又は有機塩基、例えば第1級、第2級又は第3級アミン、特に場合によってはヒドロキシル化されていてもよいアルキルアミン、例えばジブチルアミン、トリエチルアミン又はステアラミン、又は1-アミノ-2-メチル-2-プロパノール、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン又はステアラミドプロピルジメチルアミンであってよい。
− 不飽和カルボン酸のアミド類、例えばアクリルアミド又はメタクリルアミド及びそれらのN置換された誘導体、例えばN-(C1-C4アルキル)(メタ)アクリルアミド類、例えばN-メチルアクリルアミド、又はN,N-ジ(C1-C4アルキル)(メタ)アクリルアミド類、例えばN,N-ジメチルアクリルアミド;
− (メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキル、特にアルキル基が2〜4の炭素原子を有するもの、特に(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル;
− ヒドロキシポリエチレングリコール(メタ)アクリラート、メトキシポリエチレングリコール(8又は12EO)(メタ)アクリラート、アクリル酸グリセリル等の、アルキル、ホスファート、ホスホナート又はスルホナート基により、それらの末端置換基が置換された又は未置換のグリコール又はポリエチレングリコール(5〜100EO)の(メタ)アクリラート類;
− (メタ)アクリル酸アルコキシアルキル、例えばエトキシエチル(メタ)アクリラート;
− 多糖類(メタ)アクリラート、例えばスクロースアクリラート;
− ビニルアミド類、例えばビニルアセトアミド;場合によっては環状のビニルアミド類、特にビニルラクタム類、例えばN-ビニルピロリドン又はN-ビニルカプロラクタム;
− ビニルエーテル、例えばビニルメチルエーテル;
を挙げることができる。
− メタクリルアミドプロポキシトリメチルアンモニウムベタイン;
− N,N-ジメチル-N-メタクリロイルオキシエチル-N-(3-スルホプロピル)アンモニウムベタイン;
− 3-メタクリロイルエトキシカルボニルピリジニウム;
− 次の式:
− 次の式:
を挙げることができる。
− エチレン、イソプレン及びブタジエン等の、2〜10の炭素原子を有するエチレン性炭化水素;
− 式CH2=CHCOOR1のアクリラート類で、ここでR1は飽和又は不飽和、直鎖状又は分枝状で1〜12の炭素原子を有する、tert-ブチル基を除く炭化水素性基で、O、N、S又はSiから選択される一又は複数のヘテロ原子が挿入されていてもよいものを表し、さらに該アルキル基はヒドロキシル基及びハロゲン原子(Cl、Br、I及びF)から選択される一又は複数の置換基により置換されていてもよく;
R1基の例はメチル、エチル、プロピル、ブチル、イソブチル、ヘキシル、エチルヘキシル、オクチル、ラウリル、イソオクチル、イソデシル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、メトキシエチル、エトキシエチル、メトキシプロピル、エチルペルフルオロオクチル及びプロピルポリジメチルシロキサン基であり;
またR1は、特に、メトキシ(POE)8-ステアリル基等の、x=0又は1、R''=飽和又は不飽和、直鎖状又は分枝状で1〜12の炭素原子を有する炭化水素性基、n=5ないし100及びR'''=H又はCH3である、-(R'')x-(OC2H4)n-OR'''であってもよい;
− 式CH2=C(CH3)-COOR2のメタクリラート類で、ここでR2は飽和又は不飽和、直鎖状又は分枝状で3〜12の炭素原子を有する炭化水素性基で、O、N、S又はSiから選択される一又は複数のヘテロ原子が挿入されていてもよいものを表し、さらに該アルキル基はヒドロキシル基及びハロゲン原子(Cl、Br、I又はF)から選択される一又は複数の置換基により置換されていてもよく;
R2基の例はヘキシル、エチルヘキシル、オクチル、ラウリル、イソオクチル、イソデシル、ドデシル、メトキシエチル、メトキシプロピル、エトキシエチル、エチルペルフルオロオクチル及びプロピルポリジメチルシロキサン基であり;
またR2は、特に、メトキシ(POE)8-ステアリル基等の、x=0又は1、R''=飽和又は不飽和、直鎖状又は分枝状で1〜12の炭素原子を有する炭化水素性基、n=5ないし100及びR'''=H又はCH3である、-(R'')x-(OC2H4)n-OR'''であってもよい;
− 不飽和のC1−12カルボン酸アミドのN-又はN,N-置換された誘導体、特にN-(C1−12アルキル)(メタ)アクリルアミド、例えばN-オクチルアクリルアミド;
− 式R3-CO-O-CH=CH2のビニルエステルで、R3が直鎖状又は分枝状で2〜12の炭素原子を有するアルキル基を表すもの、特にプロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、エチルヘキサン酸ビニル、ネオノナン酸ビニル及びネオドデカン酸ビニル;
− ビニルアルキルエーテルで、アルキル基が1〜12の炭素原子を有するもの、例えばメチルビニルエーテル及びエチルビニルエーテル;
を挙げることができる。
− イソプレン及びブタジエン;
− アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソブチル、n-ブチルアクリラート、エチルヘキシルアクリラート、メトキシエチルアクリラート、エトキシエチルアクリラート又はヒドロキシポリエチレングリコールアクリラート;
− エトキシエチルメタクリラート、ヘキシルメタクリラート、エチルヘキシルメタクリラート又はヒドロキシポリエチレングリコールメタクリラート;
− N-(C6−12アルキル)(メタ)アクリルアミド類、例えばN-オクチルアクリルアミド;
− 式R3-CO-O-CH=CH2のビニルエステルで、R3が直鎖状又は分枝状で6〜12の炭素原子を有するアルキル基を表すもの、特にネオノナン酸ビニル及びネオドデカン酸ビニル;
から選択される。
− 式:CH2=CH-R4のビニル化合物で、ここでR4はヒドロキシル基;-NH-C(O)-CH3基;-OC(O)-CH3基;C3ないしC8シクロアルキル基;C6ないしC20アリール基;C7ないしC30アラルキル基(C1ないしC4アルキル基);O、N及びSから選択される一又は複数のヘテロ原子を有する4ないし12員の複素環基;又はヘテロ環状アルキル(heterocyclylalkyl)(C1ないしC4アルキル)基、例えばフルフリル基であり;該シクロアルキル、アリール、アラルキル、複素環又はヘテロ環状アルキル基は、O、N、S及びPから選択される一又は複数のヘテロ原子が挿入されていてもよい、ヒドロキシル基、ハロゲン原子及び直鎖状又は分枝状のC1ないしC4アルキル基から選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよく、さらに該アルキル基はヒドロキシル基及びハロゲン(Cl、Br、I及びF)又はSi原子から選択される一又は複数の置換基により置換されていてもよいもの。
ビニルモノマーの例としては、ビニルシクロヘキサン、スチレン及び酢酸ビニルである。
− 式:CH2=CH-COOR5のアクリラート類で、ここでR5はtert-ブチル基;C3ないしC8シクロアルキル基;C6ないしC20アリール基;C7ないしC30アラルキル基(C1ないしC4アルキル基);O、N及びSから選択される一又は複数のヘテロ原子を有する4ないし12員の複素環基;又はヘテロ環状アルキル(C1ないしC4アルキル)基、例えばフルフリル基で;該シクロアルキル、アリール、アラルキル、複素環又はヘテロ環状アルキル基が、O、N、S及びPから選択される一又は複数のヘテロ原子が挿入されていてもよい、ヒドロキシル基、ハロゲン原子及び直鎖状又は分枝状のC1ないしC4アルキル基から選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよく、さらに該アルキル基はヒドロキシル基及びハロゲン(Cl、Br、I及びF)又はSi原子から選択される一又は複数の置換基により置換されていてもよいもの。アクリラートモノマーの例としては、t-ブチルシクロヘキシルアクリラート、tert-ブチルアクリラート、t-ブチルベンジルアクリラート、フルフリルアクリラート及びイソボルニルアクリラートである。
− 式:CH2=C(CH3)-COOR6のメタクリラート類で、ここでR6は、直鎖状又は分枝状のC1ないしC4アルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル又はイソブチル基で、さらに該アルキル基がヒドロキシル基及びハロゲン(Cl、Br、I及びF)又はSi原子から選択される一又は複数の置換基により置換されていてもよいもの;C3ないしC8シクロアルキル基;C6ないしC20アリール基;C7ないしC30アラルキル基(C1ないしC4アルキル基);O、N及びSから選択される一又は複数のヘテロ原子を有する4ないし12員の複素環基;又はヘテロ環状アルキル(C1ないしC4アルキル)基、例えばフルフリル基で;該シクロアルキル、アリール、アラルキル、複素環又はヘテロ環状アルキル基が、O、N、S及びPから選択される一又は複数のヘテロ原子が挿入されていてもよい、ヒドロキシル基、ハロゲン原子及び直鎖状又は分枝状のC1ないしC4アルキル基から選択される一又は複数の置換基で置換されていてもよく、さらに該アルキル基はヒドロキシル基及びハロゲン(Cl、Br、I及びF)から選択される一又は複数の置換基により置換されていてもよいもの。メタクリラートモノマーの例としては、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、n-ブチルメタクリラート、イソブチルメタクリラート、t-ブチルシクロヘキシルメタクリラート、t-ブチルベンジルメタクリラート、メトキシエチルメタクリラート、メトキシプロピルメタクリラート及びイソボルニルメタクリラートである。
− 式:CH2=C(R')-CO-NR7R8の(メタ)アクリルアミド類で、R7及びR8は同一又は異なっており、水素原子又は直鎖状又は分枝状で1〜12の炭素原子を有するアルキル基、例えばn-ブチル、t-ブチル、イソプロピル、イソヘキシル、イソオクチル又はイソノニル基を表し、R'がH又はメチルを示すもの。(メタ)アクリルアミドモノマーの例としては、N-ブチルアクリルアミド、N-(t-ブチル)アクリルアミド、N-イソプロピルアクリルアミド、N,N-ジメチルアクリルアミド及びN,N-ジブチルアクリルアミドである。
− アクリル酸フルフリル、アクリル酸イソボルニル、tert-ブチルアクリラート、tert-ブチルシクロヘキシルアクリラート又はtert-ブチルベンジルアクリラート;
− メタクリル酸メチル、n-ブチルメタクリラート、メタクリル酸エチル又はメタクリル酸イソブチル;
− スチレン又はスチレンスルホナート;
− 酢酸ビニル及びビニルシクロヘキサン;
から選択される。
よって、ポリマー鎖の中心に親水性単位を有するコポリマーが所望されるならば、二官能性開始剤と、親水性モノマーの反応性が他のモノマーの反応性よりも大きいモノマー混合物を選択することが好ましい。
1/種々のモノマー混合物を、場合によっては溶媒中で、好ましくは攪拌反応器中に調製する。ラジカル重合開始剤及び重合制御剤を添加する。好ましくは、混合物をラジカル重合に対して不活性なガス雰囲気下、例えば窒素又はアルゴン下に置く。
任意の重合溶媒として、酢酸アルキル、例えば酢酸ブチル又は酢酸エチル、芳香族溶媒、例えばトルエン、ケトン溶媒、例えばメチルエチルケトン、又はアルコール類、例えばエタノールを選択してよい。モノマー混合物が水と混和性である場合には、後者を有利には溶媒又は共溶媒として使用することができる。
2/混合物を所望の重合温度まで攪拌する。この温度は、好ましくは10℃〜160℃、より好ましくは25℃〜130℃の範囲で選択される。
重合温度の選択は、モノマー混合物の化学組成に応じて最適化される。例えば、非常に高い成長反応速度定数を有し、制御剤に対する親和性がより弱いモノマーは、好ましくは低い温度で重合する(例えば高割合のメタクリル酸誘導体の場合には、25℃〜80℃の温度で好ましく重合される)。
3/重合媒体は、場合によっては、一又は複数のモノマー、特に出発混合物をさらに添加することにより、出発モノマーの90%が転換する前に重合中に変更される。この添加は、急に一度に添加するものから、重合の全継続時間にわたって連続的に添加するといったように、種々の方法で実施することができる。
4/所望の転換率が達成されたときに、重合を停止させる。コポリマーの全体的な組成はこの転換率に依存する。重合は、好ましくは少なくとも50%、特に少なくとも60%の転換率を達成した後、さらに好ましくは少なくとも90%の転換率が達成された後に停止させる。
5/可能な残留モノマーを、任意の公知の方法、例えば蒸発、又は所定量の一般的な重合開始剤、例えば過酸化物又はアゾ誘導体の添加により、除去することができる。
− R及びR'は互いに独立して、-OR3、-COOR3及び-NHR3(R3はH又は直鎖状又は分枝状で1〜40の炭素原子を有する飽和炭化水素性(アルキル)基を表す)から選択される一又は複数の基で置換されていてもよい、直鎖状又は分枝状で1〜40の炭素原子を有する飽和炭化水素性(アルキル)基であり、さらにR及びR'は連結して環を形成可能であり、
特に、R及びR'は直鎖状又は分枝状で1〜12の炭素原子を有するアルキル基、特にメチル、エチル、プロピル、n-ブチル、イソブチル、tert-ブチル又はペンチル基であり、好ましくはR及びR'は双方ともtert-ブチル基であり;
− R''は、16g/molを超えるモル質量(Mw)を有する一価の基、特に次の式:
特に、R1及びR2は直鎖状又は分枝状で1〜12の炭素原子を有するアルキル基、特にメチル、エチル、プロピル、n-ブチル、イソブチル、tert-ブチル又はペンチル基であり、好ましくはR1及びR2は双方ともエチル基である]
のリン含有基である}
のニトロキシドである。
− R、R'及びR''は、上述した式(I)のニトロキシドで付与された意味を有し、
− nは3以下の整数、好ましくは1〜3であり;
− Zは一価又は多価の基、特にスチリル、アクリロキシ又はメタクリロキシ基であり、有利には重合を開始させ、同時にこの重合を制御するニトロキシドを放出するように選択することができる]
のアルコキシアミン類を、ラジカル重合開始剤として使用することができる。
ポリマーを水と混合し、必要ならばそれを加熱することによってコポリマーの水溶液を直接調製することができる。
20〜90重量%の固形含量で、水より沸点の低い有機溶媒(例えば、アセトン又はメチルエチルケトン)中にポリマーを溶解させることもできる。
親水性モノマーが酸型のものである場合、溶液、好ましくは少なくとも1Mの塩基、例えばヒドロキソニウムイオン(OH−)塩、アミン(アンモニア)、炭酸(CO3 2−)塩、又は炭酸水素(HCO3 −)塩、又は有機中和剤を有機溶媒に添加することができる。アミン型の親水性モノマーの場合には、溶液、好ましくは少なくとも1Mの酸を添加することができる。ついで、得られた固形含量が1〜80重量%になるような割合で、激しく攪拌しながら、水を溶液に添加する。場合によっては、99/1〜50/50の範囲の割合で、水を水性/アルコール混合物に置き換えることができる。100℃で溶液を攪拌しつつ、溶媒を蒸発させる。所望の固形含量が得られるまで濃縮し続ける。
ポリマーは、1重量%で25℃にて透明溶液を形成する場合、可溶性であると言われる。
ポリマーは、1重量%で25℃にて、その平均径が、光散乱で測定して好ましくは1ミクロン未満、例えば5〜400nm、より好ましくは10〜250nmである微細粒子、一般的に球形粒子の安定した懸濁液を形成する場合に、分散性であると言われる。
− 5%〜2500%、好ましくは10%〜2000%、更には15%〜1000%の破断伸びεr、及び/又は
− 0.5〜1200MPa、好ましくは1〜1000MPa、より優先的には2〜800MPaのヤング率、及び/又は
− 10%以上、好ましくは25%以上、更に好ましくは35%以上、特に10〜100%、例えば25〜98%、又は更には35〜95%の範囲の瞬間弾性回復率εi、
の少なくとも一つを有する皮膜を形成することができる。
適切な溶媒、例えば水に入れたコポリマーの溶液を、55%±5%の相対湿度、23±2℃で乾燥し、48時間の乾燥後に得られたフリーの皮膜から試験片を切り取る。溶液の量はテフロン(登録商標)ダイ中で150±50μmの厚みの皮膜が得られるように調節される。
試験片は有効長さ33mm、有効幅6mmのダンベル形である。次に試験片の断面積を。s=幅x厚み(mm2)として定義する。
試験は、Zwick Z010なる名称で販売されている変位量測定のための光学伸び計を装備した引張り試験機で行う。
測定は23±2℃の温度、55%±5%の相対湿度で行う。
試験片を50mm/分の引張り速度で伸ばす。よって、引張り速度が設定され、試験片の長さ(L)とこの長さをつくり出すのに必要な力(f)が同時に測定される。
ε=(L/Lo)x100(%表示)
伸びεの関数として応力(=f/s)の曲線がこのようにして得られ、試験片が破壊するまで試験が継続される。破断伸びεrは破壊点前の試験片の最大伸びに対応する。
MPaで芦原されるヤング率(弾性係数)は、曲線の線形部分(試験の開始)に考えられる曲線σ=f(ε)の傾きに対応する。
弾性回復率(%で与えられるR)は、伸びが100%になるまで、つまり試験片の長さが最初の長さの2倍になるまで、50mm/分の引張り速度で試験片を引っ張ることによって決定される。ついで、応力が解かれ、復元速度を引張り速度、つまり50mm/分に等しくなるように設定する。
瞬間弾性回復率(Ri=εi)は、ゼロ負荷への復元直後に試験片の伸びを測定することにより決定される(最初の長さに対する%で表される)。従って、それは応力ゼロでの残留瞬間伸び(strain):εiRによって定義される。
瞬間弾性回復率(Ri=εi)はRi=εi=100−εiRによって定義される。
この媒体は、水、又は一又は複数の化粧品的に許容可能な有機溶媒、例えばC1−4アルコール、特にエタノール、イソプロパノール、tert-ブタノール及びn-ブタノール、及びアルキレングリコール、例えばプロピレングリコール、あるいは別に水と一又は複数の化粧品的に許容可能な有機溶媒の混合物からなりうる。
化粧品的に許容可能な媒体の組成部と最終ヘアケア組成物中のその割合は、好ましくは、ヘアケア組成物中の揮発性有機化合物(VOC)の全含有量が好ましくは55重量%以下、特に35重量%以下、あるいは更には0%になるようなものである。
従って、水又は水と親水性有機溶媒の混合物は、本発明の組成物中に組成物の全重量に対して0.1〜99重量%、好ましくは10〜80重量%の含有量で存在しうる。
そのような成分の例としては、アニオン性、カチオン性、非イオン性又は両性皮膜形成ポリマー;固定化ポリマー;揮発性又は非揮発性シリコーン;アニオン性、カチオン性、両性又は非イオン性界面活性剤、増粘剤、真珠光沢剤、紫外線遮蔽剤、フリーラジカル捕捉剤、香料、保存料、顔料及び着色料、pH調節剤、可溶化剤、可塑剤、消泡剤、ロウ及び油、ビタミン類、コンディショニング剤及び有機又は無機粒子、合成粒子又は天然由来の粒子を挙げることができる。
言うまでもなく、当業者であれば、本発明の組成物に固有の有利な特性が、考えている添加によって悪影響を受けないか、実質的に受けないように留意して、任意の補足的な添加剤又は添加剤群及び/又はその量を選択するであろう。
カチオン性固定化ポリマーとしては、ポリマー鎖の一部を形成するか又はポリマー鎖に直接結合する第1級、第2級、第3級及び/又は第4級アミン基を含み、500と約5000000の間、好ましくは1000と3000000の間の数平均分子量を有するポリマーを挙げることができ、例えば次のものである:
(1)次の式:
R1及びR2は互いに独立して、水素原子又はC1−6アルキル基を表し;
R3は水素原子又はCH3基を示し;
Aは直鎖状又は分枝状で、1〜6の炭素原子を有するアルキル基、又は1〜4の炭素原子を有するヒドロキシアルキル基であり;
R4、R5及びR6は互いに独立して、1〜18の炭素原子を有するアルキル基又はベンジル基を表し;
Xはメトスルファートアニオン又はハロゲン化物、例えば塩化物又は臭化物を示す]
の少なくとも一に相当する単位を有する、アクリル酸又はメタクリル酸エステル又はアミドから誘導されたホモポリマー又はコポリマー。
− 硫酸ジメチル又はメチルハライドで第4級化されたメタクリル酸ジメチルアミノエチルとアクリルアミドのコポリマー、例えばハーキュレス社(HERCULES)からハーコフロック(HERCOFLOC(登録商標))の名称で販売されているもの、
− 例えば欧州特許出願公開第080976号に記載され、チバ・ガイギー社からビナクアット(BINA QUAT)P100の名称で販売されている、アクリルアミドとメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリドのコポリマー、
− ハーキュレス社からレテン(RETEN(登録商標))なる名称で販売されているアクリルアミドとメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムメトスルファートのコポリマー、
− 第4級化又は第4級化されていないビニルピロリドン/アクリル酸又はメタクリル酸ジアルキルアミノアルキルのコポリマー、例えばISP社から「ガフクアット(GAFQUAT)(登録商標)」なる名称で販売されている製品、例えば「ガフクアット(登録商標)734」又は「ガフクアット(登録商標)755」、あるいは「コポリマー(COPOLYMER)(登録商標)845,958及び937」として公知の製品(これらのポリマーは仏国特許第2077143号及び同2393573号に詳細に記載されている)、
− メタクリル酸ジメチルアミノエチル/ビニルカプロラクタム/ビニルピロリドンのターポリマー、例えばISP社からガフィックス(GAFFIX)(登録商標)VC713なる名称で販売されている製品、
− 特にISP社から「ガフクアット(登録商標)HS100」の名称で販売されている製品のような、ビニルピロリドン/第4級化ジメチルアミノプロピルメタクリルアミドのコポリマー。
(3)ビニルピロリドンとビニルイミダゾールの第4級ポリマー、例えば、BASF社からルビクアット(LUVIQUAT)TFCの名称で販売されている製品。
(4)キトサン類及びその塩、例えばキトサンの酢酸塩、乳酸塩、グルタミン酸塩、グルコン酸塩又はピロリドンカルボン酸塩。
これらの化合物として、アバー・テクノロジーズ社(ABER TECHNOLOGIES)からキタン・ブルート・スタンダード(KYTAN BRUT STANDARD)の名称で販売されている、90.5重量%の脱アセチル化度を有するキトサン、及びアメルコール社(AMERCHOL)からキタマー(KYTAMER)(登録商標)PCなる名称で販売されているキトサンピロリドン-カルボキシラートを挙げることができる。
これらのポリマーは、特にナショナル・スターチ社(NATIONAL STARCH)からセルクアット(CELQUAT(登録商標))L200及びセルクアット(登録商標)H100の名称で販売されている。
カルボキシル基は不飽和のモノ-及びジカルボン酸モノマー、例えば次の式:
nは0〜10の整数であり;
A1はメチレン基で、nは1より大きい場合、酸素又は硫黄のようなヘテロ原子を介して隣接するメチレン基に、又は不飽和基の炭素原子に結合していてもよいものを示し、
R7は水素原子、フェニル基又はベンジル基を示し、
R8は水素原子、低級アルキル基又はカルボキシル基を示し、
かつ
R9は水素原子、低級アルキル基、-CH2-COOH基、フェニル又はベンジルを示す]
に相当するものから供給される。
上記の式において、低級アルキル基は好ましくは1〜4の炭素原子を有する基、特にメチル及びエチル基を示す。
A) アクリル又はメタクリル酸又はその塩のホモ又はコポリマー、特にアライド・コロイヅ社からベルシコル(VERSICOL(登録商標))E又はK、BASF社からウルトラホールド(ULTRAHOLD(登録商標))なる名称で販売されている製品、ハーキュレス社からレテン(RETEN(登録商標))421、423又は425の名称でナトリウム塩の形で販売されているアクリル酸とアクリルアミドのコポリマー、及びポリヒドロキシカルボン酸のナトリウム塩。
− (i)一又は複数のマレイン酸、フマル酸及びイタコン酸又は無水物及び(ii)ビニルエステル、ビニルエーテル、ビニルハライド、フェニルビニル誘導体、アクリル酸とアクリル酸エステルから選択される少なくとも1種のモノマーを含むコポリマーで、これらのコポリマーの無水官能基がモノエステル化又はモノアミド化されていてもよいもの。このようなポリマーは特に米国特許第2047398号;同2723248号及び同2102113号、及び英国特許第839805号に記載されている。市販製品は特にISP社からガントレッズ(GANTREZ(登録商標))AN又はESなる名称で販売されているものである。
− (i)一又は複数のマレイン酸、シトラコン酸、イタコン酸無水物単位と(ii)一又は複数のアクリルアミド、メタクリルアミド、α-オレフィン基、アクリル又はメタクリル酸エステル、アクリル又はメタクリル酸又はビニルピロリドンをその鎖中に含んでいてもよいアリル又はメタリルエステルから選択される一又は複数のモノマーを含むコポリマーで、これらのコポリマーの無水官能基はモノエステル化又はモノアミド化されていてもよいもの。
これらのポリマーは、例えば本出願人の仏国特許第2350384号及び同2357241号に記載されている。
E) カルボキシラート基を有するポリアクリルアミド。
これらのポリマーは、次のものから特に選択することができる。
− 約1000〜100000の範囲の平均分子量を有するポリビニルスルホン酸の塩、並びにアクリル又はメタクリル酸及びそれらのエステル類、並びにアクリルアミド又はそれらの誘導体、ビニルエーテル及びビニルピロリドン等の不飽和コモノマーを含むコポリマー;
− ポリスチレン-スルホン酸の塩で、例えばナショナルスターチ社からフレキサン(FLEXAN(登録商標))130及びフレキサン(登録商標)500の名称で販売されているナトリウム塩。これらの化合物は仏国特許第2198719号に記載されている。
− ポリアクリルアミド-スルホン酸の塩で、例えば米国特許第4128631号に記載されているもの、特にヘンケル社からコスメディアポリマー(COSMEDIA POLYMER)HSP1180なる名称で販売されているポリアクリルアミドエチルプロパンスルホン酸。
それらは、また、第1級、第2級、第3級又は第4級アミン基を含み、その一つが、炭化水素基を介してカルボキシル基又はスルホン酸基を担持するカチオン性主鎖を持つポリマーでありうる。両性固定化ポリマーは更にα,β-不飽和カルボン酸から誘導されたアニオン鎖を有し得、そのカルボキシル基の一つが、一又は複数の第1級アミン基を含むポリアミンと反応させられたものである。
(1)アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、α-クロロアクリル酸等のカルボキシル基を担持するビニル化合物から誘導されるモノマーと、特にジアルキルアミノアルキルメタクリラート及びアクリラート、ジアルキルアミノアルキルメタクリルアミド及びアクリルアミド等の、少なくとも一の塩基性原子を含む置換ビニル化合物から誘導される塩基性モノマーとの共重合により得られるポリマー。このような化合物は米国特許第3836537号に記載されている。
(a)窒素原子上にアルキル基が置換されたアクリルアミド又はメタクリルアミドから選択される少なくとも一のモノマー、
(b)一又は複数の反応性カルボキシル基を含む少なくとも一の酸性コモノマー、及び
(c)アクリル及びメタクリル酸の第1級、第2級、第3級及び第4級アミン置換基かとのエステル、及びジメチルアミノエチルメタアクリラートを硫酸ジメチル又は硫酸ジエチルで第4級化した生成物等の、少なくとも一の塩基性コモノマー。
N置換アクリルアミド又はメタクリルアミドは、特にアルキル基が2〜12の炭素原子を有する化合物、より詳細にはN-エチルアクリルアミド、N-tert-ブチルアクリルアミド、N-tert-オクチルアクリルアミド、N-オクチルアクリルアミド、N-デシルアクリルアミド、N-ドデシルアクリルアミド並びにそれらに対応するメタクリルアミドである。
好ましい塩基性コモノマーは、アミノエチル、ブチルアミノエチル、N,N'-ジメチルアミノエチル、N-tert-ブチルアミドエチルメタクリラートである。
特にCTFA名(第4版、1991)がオクチルアクリルアミド/アクリラート/ブチルアミノエチル-メタクリラートのコポリマー、例えばナショナル・スターチ社からアンフォマー(AMPHOMER)又はロボクリル(LOVOCRYL)47の名称で販売されている製品が使用される。
-(CO-R10-CO-Z-)-
{上式中、R10は、飽和ジカルボン酸、エチレン性二重結合を有する脂肪族モノ-又はジカルボン酸、これらの酸と1〜6の炭素原子を有する低級アルカノールのエステルから誘導される二価の基、もしくは、ビス第1級、又はビス第2級アミンに、上記酸の任意の一つを添加することにより誘導される基を表し、Zは、ビス第1級、モノ-又はビス第2級ポリアルキレン-ポリアミンの基を示し、好ましくは、
約60〜100モル%の割合で、
-NH-[(CH2)x-NH]p-
[上式中、x=2及びp=2又は3であるか、あるいはx=3及びp=2である]で表される基(この基はジエチレン-トリアミン、トリエチレン-テトラアミン又はジプロピレン-トリアミンから誘導される);
0〜約40モル%の割合で、基
-NH-[(CH2)x-NH]p-
において、x=2及びp=1であり、エチレン-ジアミンから誘導される基、あるいは次の式:
0〜約20モル%の割合で、ヘキサメチレンジアミンから誘導される基
-NH-(CH2)6-NH-
を表す。これらのポリアミノアミドは、エピハロヒドリン、ジエポキシド、二無水物及びビス不飽和誘導体から選択される二官能性架橋剤の付加反応によって、ポリアミノアミドのアミン基当たり0.025〜0.35モルの架橋剤が使用されて架橋され、アクリル酸、クロロ酢酸、又はアルカン-スルトン、又はそれらの塩類の作用によりアルキル化される。
アルキル化(alkoylation)に使用されるアルカン-スルトンは、好ましくはプロパン-又はブタン-スルトンであり、アルキル化剤の塩は好ましくはナトリウム塩及びカリウム塩である。
の双性イオン性単位を含むポリマー。
このような単位を含むポリマーは、ジメチル-又はジエチルアミノエチルアクリラート又はメタクリラート又はアクリル酸又はメタクリル酸アルキル、アクリルアミド又はメタクリルアミド、又は酢酸ビニルのような非双性イオン性モノマーから誘導される単位を更に含むことも可能である。
例として、サンド社のダイアフォーマー(DIAFORMER(登録商標))Z301という名称で販売されている製品のような、メタクリル酸メチル/ジメチルカルボキシメチルアンモニオエチルメタクリル酸メチルのコポリマーを挙げることができる。
又はq=1である場合は、R17、R18及びR19は、それぞれ水素原子、並びにこれらの化合物と酸又は塩基とにより形成される塩を表す]
の基を示すと理解される}
に相当するモノマー単位を有するキトサンから誘導されるポリマー。
に一致するポリマー。
(a) クロロ酢酸又はクロロ酢酸ナトリウムを、次の式:
-D-X-D-X-D-
[上式中、Dは、
の少なくとも一の単位を含む化合物と反応させて得られるポリマー。
(b) 次の式:
-D-X-D-X-
[上式中、Dは、
のポリマー。
ビニルピロリドン、
ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマー、例えばポリアルキルオキサゾリン、例えばダウケミカル社からPEOX(登録商標)50000、PEOX(登録商標)200000及びPEOX(登録商標)500000なる名称で販売されているポリエチルオキサゾリン、
酢酸ビニルのホモポリマー、例えばヘキスト社からアプレタン(APPRETAN(登録商標))EMなる名称で提供されている製品又はローンプーラン社からロードパス(RHODOPAS(登録商標))A012なる名称で販売されている製品、
アクリル酸エステルと酢酸ビニルのコポリマー、例えばローンプーラン社からロードパス(登録商標)AD310なる名称で販売されている製品、
酢酸ビニルとエチレンのコポリマー、例えばヘキスト社からアプレタン(登録商標)TVなる名称で販売されている製品、
酢酸ビニルとマレイン酸エステル、例えばマレイン酸ジブチルのコポリマー、例えばヘキスト社からアプレタン(登録商標)MBエキストラなる名称で販売されている製品、
マレイン酸無水物とポリエチレンのコポリマー、
ポリ(アクリル酸アルキル)とポリ(メタクリル酸アルキル)、例えばマツモト社からマイクロパール(MICROPEARL(登録商標))RQ750なる名称で提供されている製品又はBASF社からルハイドラン(LUHYFDRAN)A848Sなる名称で提供されている製品;
例えばアクリル酸アルキルとメタクリル酸アルキルのコポリマーのようなアクリル酸エステルのコポリマー、例えばロームアンドハース社からプライマル(PRIMAL(登録商標))AC-261K及びユードラギット(EUDRAGIT(登録商標))NE30Dなる名称で、BASF社からアクロナール(ACRONAL(登録商標))601、ルハイドラン(登録商標)LR8833又は8845なる名称で、ヘキスト社からアプレタン(登録商標)N9212及びN9213なる名称で販売されている製品;
アクリロニトリルと、例えば(メタ)アクリル酸アルキルとブタジエンから選択される非イオン性モノマーのコポリマー;日本ゼオン社からニポール(NIPOL(登録商標))LX531Bなる名称で販売されている製品又はロームアンドハース社からCJ0601Bなる名称で販売されているもの、
ポリウレタン類、例えばロームアンドハース社からアクリゾール(ACRYSOL(登録商標))RM1020及びアクリゾール(登録商標)RM2020、DSMレジン社からの製品ウラフレックス(URAFLEX(登録商標))XP401及びウラフレックス(登録商標)XP402UZ、ポリアミド類、例えばローンプーラン社から販売されているエスタポア(ESTAPOR(登録商標))LO11、
化学的に変性されたか未変性の非イオン性グアーガム。未変性の非イオン性グアーガムは、例えばユニペクチン(UNIPECTINE)社からビドガム(VIDOGUM(登録商標))GH175なる名称で、またメイホール社からジャガー(JAGUAR(登録商標))Cなる名称で販売されている製品である。変性された非イオン性グアーガムは、好ましくはC1-C6ヒドロキシアルキル基、好ましくはヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル及びヒドロキシブチル基で変性される。ヒドロキシアルキル基で変性されうるこのような非イオン性グアーガムは例えばメイホール社からジャガー(登録商標)HP8、ジャガー(登録商標)HP60、ジャガー(登録商標)HP120、ジャガー(登録商標)DC293及びジャガー(登録商標)HP105なる名称で、又はアクアロン(AQUALON)社からガラクタソール(GALACTOSOL)4H4FD2なる名称で販売されている。
これらのポリマーは、例えば欧州特許出願公開第0412704号、同0412707号、同0640105号、国際公開第95/00578号、欧州特許出願公開第0582152号及び国際公開第93/23009号及び米国特許第4693935号、同4728571号及び同4972037号に記載されている。これらのポリマーは、例えばアニオン性又は非イオン性である。
上記ポリマーは、例えば、
a) 50〜90重量%のアクリル酸tert-ブチル;
b) 0〜40重量%のアクリル酸;
c) 5〜40重量%の次の式:
からなるモノマー混合物からのラジカル重合から得ることができるコポリマーである。
本発明の組成物において使用される皮膜形成固定化ポリマー又はポリマー群は好ましくは組成物の全重量に対して0.05〜10重量%の割合で存在する。
ジメチルエーテルとC3−5アルカン、特にプロパン、n-ブタン及びイソブタンが噴霧剤として使用するのに特に好適である。
噴霧剤は好ましくはエアゾール装置中に含まれる混合物(噴霧剤+整髪組成物)の全重量の35〜70%の割合で存在する。
本発明に係る組成物は、特に整髪のため及びヘアースタイルを維持するための、ヘアケア製品でありうる。ヘアケア製品は好ましくはシャンプー、ゲル、セットローション、ブロー乾燥ローション、固定化及び整髪組成物、例えばラッカー又はスプレーである。ローションは様々な形態、特にスプレー又はムースとしての組成物の適用をもたらすために噴霧器、スプレーボトル又はエアゾール容器に包装することができる。包装のこのような形態は例えば毛髪を固定し又はトリートメントするためのスプレー又はムースを得ることが望まれる場合に利用される。
ヘアケア組成物は好ましくはヘアーラッカー又はムースである。
これらの実施例においては、使用される重合制御剤は、次の式:
実施例に記載されている重合開始剤は次の式:
反応混合物は次の通りである:
− MONAMS:3.0g
− SG1:0.18g
− アクリル酸エチル:480g すなわち80重量%/モノマーの全重量
− スチレン:60g すなわち10重量%/モノマーの全重量
− メタクリル酸:60g すなわち10重量%/モノマーの全重量
全成分を、窒素雰囲気下、溶媒なしで混合し、ついで198分間110〜115℃に維持される温度まで加熱する。60%の転換率で反応を停止させる。
傾斜特性のシミュレーションによる算定により以下の曲線が得られる。理論的予測では、30%の(スチレン/メタクリル酸)混合物の導入と70%のアクリル酸エチルが得られる。
このモデルの有効性は、ポリマーのNMR分析及びガスクロマトグラフィーにより、3種のモノマーの相対濃度をモニターすることにより提供される。
これらの方法を使用して、60%の転換率で、コポリマーの最終的な化学組成は次の通りである(重量%)ことが見出された:算定した曲線に対するNMRによると68.4%のアクリル酸エチル、16.1%のスチレン、及び15.5%のメタクリル酸である(69%)。
LACを用いて、ポリマーのプロットは鎖の化学組成が低分散性であることを示している。
排除クロマトグラフィーによる分子量の測定では以下の結果が得られた:
Mn=32140g/mol及びMw=51700g/mol、
よって、多分散性指標Ip=1.6。
組成分散性(又はw)は1.6である。
次は得られたコポリマーの可能な概略図である:
実施例1に記載された手順に従い、次の反応物の混合物から出発して様々なコポリマーを調製した:
− MONAMS:3.0g
− SG1:0.18g
− スチレン:60g
− メタクリル酸:60g
− アクリラート(又はアクリラート混合物):480g
実施例1と同じ合成を、今度は溶媒の存在下で実施する。反応物の混合物は次の通りである:
− MONAMS:3.43g
− SG1:0.2g
− アクリル酸エチル:336g
− スチレン:42g
− メタクリル酸:42g
− トルエン:180g
全成分を、窒素雰囲気下、溶媒としてトルエン中で混合した後、198分間110〜115℃に維持された温度まで加熱する。
最終的な転換率は82%であり、得られた固形含量は57.2重量%である。
次の分析結果が見出された:
Mn=30570g/mol、Mw=50500g/mol及びIp=1.65。
組成分散性(又はw)は2.0である。
コポリマーの最終組成は液体吸着クロマトグラフィー(LAC)により見出され、実施例1で調製されたコポリマーと組成が類似していること、物質中にホモポリマーが存在しないことを示している。
実施例3の方法に従って、120℃、400分間、異なった溶媒:メチルエチルケトン中で、新規のコポリマーを合成した。
混合物の出発組成は次の通りである:
− MONAMS:4.893g
− SG1:0.2881g
− アクリル酸エチル:293.8g
− アクリル酸メチル:32.66g
− スチレン:76.8g
− メタクリル酸:76.8g
− メチルエチルケトン:120g
最終的な転換率は99%であり、得られた固形含量は79.9%である。
次の分析結果が測定された:
Mn=30500g/mol
Mw=58000g/mol
Ip=1.9
− MeA:アクリル酸メチル
− S:スチレン
− MAA:メタクリル酸
残留モノマーの全含有量は、固形含量により定量される溶媒を考慮に入れて算出される。
− アクリル酸エチル:34重量%
− アクリル酸メチル:34重量%
− スチレン:16重量%
− メタクリル酸:16重量%
実施例2aにおいて調製されたコポリマーの固形含有量が10重量%の水性ディスパージョンを調製する。このために、先ず、ポリマーをストーブで乾燥させる。ついで、1.6gのAMP(アミノ-2-メチル-2-プロパノール)を含む90mlの水に10gのポリマーを溶解させる。透明で非常に希薄な水性ディスパージョンが得られる。光散乱法(Coulter 4NW装置)によって測定した粒径は33nmである。
実施例1において調製されたコポリマーの水性ディスパージョンを調製する。
40gのテトラヒドロフラン中に10gのポリマーを溶解させる;10mlの水に溶解させた1.41gのAMP(アミノ-2-メチル-2-プロパノール)を添加する。溶液は濃くなる。ついで、90mlの脱塩水を激しく撹拌しながらゆっくりと加える。溶液は透明のままであり、再び流動性になった。
溶媒を蒸発させ、透明で希薄な水性ディスパージョンが得られる。光散乱法(Coulter 4NW装置)によって測定した粒径は199nmである。
実施例5及び6のディスパージョンから4.6重量%の乾燥物質の水性ディスパージョンを調製する。ついで、
− 4.6重量%の乾燥物質のポリマー水性ディスパージョン65g
− DME(ジメチルエーテル)35g
を含むエアゾールを調製する。
そのラッカーは良好なスプレー性能と良好なラッカー力を示す。
Claims (1)
- 化粧品的に許容可能な媒体中に、少なくとも三の異なるモノマーを含むと共に2.5以下の質量多分散度(Ip)を示す皮膜形成傾斜特性コポリマーを、溶解形態又は水性もしくは有機分散液の形態で含有してなり、上記傾斜特性コポリマーは、
− アクリル酸、メタクリル酸から選択される親水性モノマーの一又は複数種を5〜25重量%、
− アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸エチルヘキシルから選択される、20℃以下のTgを持つモノマーの一又は複数種を50〜90重量%、
− スチレンを5〜25重量%
を含む毛髪用化粧品組成物であって、次の特性:
− 5%〜2500%の破断伸びεr、及び/又は
− 0.5〜1200MPaのヤング率、及び/又は
− 10%以上の瞬間弾性回復率εi、
の少なくとも一を示す皮膜を形成可能な組成物。
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