JP2005008634A - トリデシルトリメリテート及びイソエイコサンを主体とする毛髪用化粧組成物 - Google Patents

トリデシルトリメリテート及びイソエイコサンを主体とする毛髪用化粧組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】 新規な毛髪用化粧組成物を提供すること。
【解決手段】 本発明は、化粧品として受容可能な媒体中に組成物がトリデシルトリメリテートとイソエイコサンを含むことを特徴とする、化粧ケア組成物に関する。本発明はさらに方法、特に該組成物を使用するヘアスタイルの処置方法、及びさらに該組成物の、毛髪に光沢を与えることへの使用をも指向している。トリデシルトリメリテート及びイソエイコサンの個々の濃度は、組成物の全質量に対して0.01質量%〜15質量%である。トリデシルトリメリテートとイソエイコサンからなる混合物は、組成物の全質量に対して0.05質量%〜20質量%の含量で本組成物中に存在する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、トリデシルトリメイリテート及びイソエイコサンを含む新規な毛髪用化粧組成物に関する。本発明はさらに、方法、特に該組成物を使用するヘアスタイルの処置方法、及びさらに毛髪に光沢を与えるこれらの組成物の使用にも関する。
安息香酸系のトリ酸のエステル型の油、例えばトリデシルトリメリテートを、脂肪相を含む多数の化粧品の配合に使用することは周知である。
このことは特に口紅の製造に関する特許出願EP−A−0 792 637に記載されている。特許出願EP−A−0 194 055にも、鉱油を含まない無水の化粧配合物の製造が述べられている。米国特許第4,940,577号において、水の含量が少ない油中水型の透明なミクロエマルションの脂肪相をこの型の油が構成し、これは日焼け防止製品として使用することができる。
しかしながら、毛髪に過度の脂ぎった外観を生じることなく、長期に持続する光沢を毛髪に与えることができる毛髪用製品に対する要望がある。これらの特性は先行技術の組成物によっては提供されていない。
本発明は、この期待に対する解決の提供を提案する。
特に、本出願人は驚くべきことに、トリデシルトリメリテート及びイソエイコサンを含む組成物が毛髪に、強力で、長期に持続しかつ特に滑らかな感覚を与える組成物を見出した。
出願人はさらに、これらの組成物が毛髪に十分に接着しかつ良好な化粧特性を有することを見出した。
最後に出願人は、これらの組成物がアルコール性媒体中で配合できることを見出した。
本発明の他の主題は、以下の記載及び例を読むことによって明らかとなろう。
従って、本発明の主題は、組成物が、化粧品として受容可能な媒体中に、トリデシルトリメリテート及びイソエイコサンを含むことを特徴とする、毛髪用化粧組成物である。
本発明の他の主題は、毛髪の化粧処置方法、特に本発明に従う組成物を使用するヘアスタイリング処置方法に関する。
本発明の主題はさらに、毛髪に光沢を与えるための、本発明に従う組成物の使用である。
トリデシルトリメリテートは、以下の式を有する油である:







Figure 2005008634

ステアリネーズ デュボワ(Stearineries Dubois)社によりDub TMTDの名称で市販されている市販製品及びリポ ケミカルズ(Lipo Chemicals)社によりLiponate TDTMの名称で市販されている市販製品を使用することができる。
イソエイコサンは室温で液状である炭化水素である。バイエル(Bayer)社によりPermethyl 102の名称で市販されている市販製品を特に使用することができる。
トリデシルトリメリテート及びイソエイコサンの個々の濃度は、組成物の全質量に対して、好ましくは0.01質量%〜15質量%、より好ましくは1質量%〜10質量%である。
トリデシルトリメリテートとイソエイコサンからなる混合物は、組成物の全質量に対して0.05質量%〜20質量%、より好ましくは組成物の全質量に対して5質量%〜10質量%の含量で本組成物中に存在する。
トリデシルトリメリテート/イソエイコサンの質量比率は好ましくは100〜0.01、より好ましくは10〜0.1である。1に近い比率(0.7〜1.3)が特に好ましい。
化粧品として受容可能な媒体は、好ましくは水又は一又は複数の化粧品として受容可能な溶媒、例えばアルコール又は水−溶媒混合物から成る。これらの溶媒は好ましくはC1〜C4アルコールである。
これらのアルコールのうち、エタノール及びイソプロパノールを挙げることができ、エタノールが特に好ましい。
本組成物はさらに一又は複数の固定ポリマーを含むことができる。
本発明の目的のために、“固定ポリマー”は毛髪に形を与えることができ又はこの形を保持することができる全てのポリマーを意味することを意図している。
固定ポリマーを好ましくは、特にカチオン性、アニオン性、両性及びノニオン性ポリマー及びこれらの混合物から選択する。
本発明に従って使用することができるカチオン性固定ポリマーを好ましくは、第1、第2、第3及び/又は4級アミン基がポリマー鎖の一部を形成し又はポリマー鎖にこれらの基が直接結合するこれらの基を含むポリマーであって、500〜約5,000,000、好ましくは1,000〜3,000,000の分子量を有するものから選択する。
これらのポリマーのうち、特に以下のカチオン性ポリマーを挙げることができる:
(1)アミン官能基を有し、かつ少なくとも一つの以下の式の単位を含むアクリル系又はメタクリル系のエステル又はアミドから誘導するホモポリマー又はコポリマー:







Figure 2005008634

式中:
1及びR2は、同一又は異なってもよく、それぞれ水素原子又は1〜6の炭素原子を有するアルキル基を表し;
3は水素原子又はCH3基を意味し;
Aは1〜6の炭素原子を含む直鎖又は分岐したアルキル基又は1〜4の炭素原子を含むヒドロキシアルキル基であり;
4、R5及びR6は、同一又は異なってもよく、1〜18の炭素原子を有するアルキル基又はベンジル基を表し;
Xはメトスルフェートアニオン又はハライド、例えばクロリド又はブロミドを意味する。
(1)に属するコポリマーはさらに一又は複数のコモノマー単位を含み、それをアクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、低級アルキル基で窒素原子を置換したアクリルアミド又はメタクリルアミド、アクリル酸又はメタクリル酸又はこれらのエステルから誘導した基、ビニルラクタム、例えばビニルピロリドン又はビニルカプロラクタム、及びビニルエステルの群から選択することができる。
従って、(1)に属するこれらのコポリマーのうち以下を挙げることができる:
− ジメチルスルフェート又はジメチルハライドで4級化したジメチルアミノエチルメタクリレートとアクリルアミドとのコポリマー、たとえばハーキュリース(Hercules)社によりHercofloc(登録商標)の名称で市販されているもの、
− アクリルアミドとメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリドとのコポリマー、たとえば特許出願EP−A−080 976に記載され、かつチバガイギー(Ciba Geigy)社によりBina Quat P 100の名称で市販されているもの、
− アクリルアミドとメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムメトスルフェートとのコポリマー、例えばハーキュリース(Hercules)社によりRetenの名称で市販されている製品、
− 4級化し又は4級化していないビニルピロリドン/ジアルキルアミノアルキルアクリレート又はメタクリレートコポリマー、例えばISP社により“Gafquat(登録商標)”の名称で市販されている製品、例えば“Gafquat(登録商標)734”又は“Gafquat(登録商標)755”又は“Copolymer(登録商標)845、958及び937”として公知の製品。これらのポリマーはフランス特許第2 077 143号及び2 393 573号に詳細に記載されている、
− ビニルピロリドン単位を含む脂肪鎖ポリマー、例えばISP社によりStyleze W20及びStyleze W10の名称で市販されている製品、
− ジメチルアミノエチルメタクリレート/ビニルカプロラクタム/ビニルピロリドンターポリマー、例えばISP社によりGaffix(登録商標) VC 713の名称で市販されている製品、及び
− 4級化したビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタクリルアミドコポリマー、例えばISP社により“Gafquat(登録商標)HS 100”の名称で市販されている製品;
(2)カチオン性多糖類、好ましくは4級アンモニウムを含むもの、例えば米国特許第3,589,578号及び4,031,307号に記載されているもの、例えばトリアルキルアンモニウムカチオン性基を含むグアガム。このような製品は、メイホール(Meyhall)社によりJaguar C13S、Jaguar C15及びJaguar C17の商品名で特に市販されている;
(3)ビニルピロリドンとビニルイミダゾールとの4級コポリマー;
(4)キトサン又はその塩;使用することができる塩は、特にキトサンアセテート、ラクテート、グルタメート、グルコネート又はピロリドンカルボキシレートである。
これらの化合物のうち、脱アセチル化度が90.5質量%であるキトサンであってエイバー テクノロジー(Aber Technologies)社によりKytan Brut Standardの名称で市販されているもの、及びアメルコール(Amerchol)社によりKytamer(登録商標)PCの名称で市販されているキトサンピロリドンカルボキシレートを挙げることができる;
(5)カチオン性セルロース誘導体、例えばセルロース又は4級アンモニウムを含む水溶性モノマーでグラフト化したセルロース誘導体のコポリマーであって、特に米港特許第4,131,576号に記載されているもの、例えばヒドロキシアルキルセルロース、例えば、特にメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム、メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム又はジメチルジアリルアンモニウム塩でグラフト化したヒドロキシメチル−、ヒドロキシエチル−又はヒドロキシプロピルセルロース。
この規定に対応し市販されている製品は、特にナショナル スターチ(National Starch)社により“Celquat L 200”及び“Celquat H 100”の名称で市販されている製品である。
一般に使用されるアニオン性固定ポリマーは、カルボン酸、スルホン酸又はリン酸から誘導する基を含み、かつ数平均分子量が約500〜5,000,000であるポリマーである。
カルボキシル基は不飽和モノカルボン酸又はジカルボン酸モノマー、例えば以下の式に対応するものによって提供される:

Figure 2005008634

式中、nは0〜10の整数であり、A1はメチレン基を意味し、該基は不飽和基の炭素原子に任意に結合し、又はnが1より大きい場合は隣接するメチレン基に酸素又は硫黄のようなヘテロ原子を介して結合し、R7は水素原子又はフェニル又はベンジル基を意味し、R8は水素原子又は低級アルキル又はカルボキシル基を意味し、R9は水素原子、低級アルキル基又は−CH2−COOH、フェニル又はベンジル基を意味する。
上記の式において、低級アルキル基は好ましくは1〜4の炭素原子を有する基、特にメチル及びエチルを意味する。
カルボキシル基を含むアニオン性固定ポリマーであって本発明に従う好ましいものは以下のものである:
A)アクリル酸又はメタクリル酸ホモポリマー又はコポリマー、又はその塩、特にアライド コロイド(Allied Colloid)社によりVersicol(登録商標)E又はKの名称で市販されている製品、及びBASF社によりUltrahold(登録商標)の名称で市販されている製品、ハーキュリース(Hercules)社によりReten421、423又は425の名称でナトリウム塩の形態において市販されているアクリル酸とアクリルアミドとのコポリマー、ポリヒドロキシカルボン酸のナトリウム塩。
B)アクリル酸又はメタクリル酸のモノエチレン系モノマー、例えばエチレン、スチレン、ビニルエステル、アクリル酸又はメタクリル酸エステルとのコポリマーであって、ポリアルキレングリコール、例えばポリエチレングリコールにグラフト化してもよくかつ架橋していてもよいものである。これらのポリマーは特にフランス特許1 222 944及びドイツ特許出願2 330 956に記載されており;この型のコポリマーは鎖中にN−アルキル化及び/又はヒドロキシアルキル化アクリルアミド単位を含んでもよく、該コポリマーは特にルクセンブルグ特許出願75370及び75371に記載されており、アメリカン シアナミド(American Cyanamid)社によりQuadramerの名称で市販されている。アクリル酸とC1〜C4アルキルメタクリレートとのコポリマー、及びビニルピロリドン、アクリル酸及びC1〜C20アルキル(例えばラウリル)メタクリレートのターポリマーをさらに挙げることができ、これらの例は以下のものである:ISP社によりAcrylidone(登録商標)LMの名称で市販されている製品及びメタクリル酸/エチルアクリレート/t−ブチルアクリレートターポリマー、例えばBASF社によりLuvimer(登録商標)100 Pの名称で市販されている製品。
メタクリル酸/アクリル酸/エチルアクリレート/メチルアクリレートコポリマーの水性懸濁物をさらに挙げることができ、これはアメルコール(Amerchol)社によりAmerhold(登録商標)DR 25の名称で市販されている。
C)クロトン酸コポリマー、例えばコポリマー鎖中にビニルアセテート又はプロピオネート単位を含み、かつ他のモノマー、例えば長い炭化水素鎖、例えば少なくとも5の炭素原子を含むものを有する直鎖又は分岐した飽和カルボン酸のアリルエステル又はメタアリルエステル、ビニルエーテル又はビニルエステル、又はα−又はβ−環式カルボン酸のビニル、アリル又はメタアリルエステルのモノマーを含んでもよいもの、これらのポリマーはグラフト化されても架橋されていてもよい。これらのポリマーは、特にフランス特許1 222 944、1 580 545、2 265 782、2 265 781、1 564 110及び2 439 798に記載されている。この群に含まれる市販品はナショナル スターチ(National Starch)社が市販する樹脂28-29-30、26-13-14及び28-13-10である。
D)以下から選択するC4〜C8モノ不飽和カルボン酸又は無水物から誘導するコポリマー:
− (i)一又は複数のマレイン酸、フマル酸又はイタコン酸又は無水物及び(ii)ビニルエステル、ビニルエーテル、ビニルハライド、フェニルビニル誘導体、アクリル酸及びそのエステルから選択する少なくとも一つのモノマーを含むコポリマー、これらのコポリマーの無水物官能基はモノエステル化又はモノアミド化されていてもよい。これらのポリマーは特に米国特許第2,047,398号、第2,723,248号及び第2,102,113号及び英国特許GB 839 805に記載され、かつISP社によりGantrez(登録商標)AN又はESの名称で市販されているものであり、
− (i)一又は複数のマレイン酸、シトラコン酸又はイタコン酸無水物単位及び(ii)鎖中に一又は複数のアクリルアミド、メタクリルアミド、α−オレフィン、アクリル酸又はメタクリル酸エステル、アクリル酸又はメタクリル酸又はビニルピロリドン基を含んでもよいアクリル酸又はメタクリル酸エステルから選択する一又は複数のモノマーを含むコポリマー、
これらのコポリマーの無水物官能基はモノエステル化又はモノアミデート化されていてもよい。
これらのポリマーは、例えば、本出願人によるフランス特許FR 2 350 384及びFR 2 357 241に記載されている。
E)カルボキシレート基を含むポリアクリルアミド。
スルホン基を含むホモポリマー及びコポリマーはビニルスルホン単位、スチレンスルホン単位、ナフタレンスルホン単位又はアクリルアミドアルキルスルホン単位を含むポリマーである。
これらのポリマーを特に以下から選択することができる:
− 分子量が約1,000〜100,000であるポリビニルスルホン酸塩、及び不飽和コモノマー、例えばアクリル酸又はメタクリル酸及びそのエステル、アクリルアミド又はその誘導体、ビニルエーテル及びビニルピロリドンを有するコポリマー;
− ポリスチレンスルホン酸塩、例えばナトリウム塩、これらはナショナル スターチ(National Starch)社によりFlexan(登録商標)500及びFlexan(登録商標)130の名称で市販されている。これらの化合物は特許FR 2 198 719に記載されている;
− ポリアクリルアミドスルホン酸塩、例えば米国特許第4,128,631号に記載されたもの、より特定的にはヘンケル(Henkel)社によりCosmedia Polymer HSP 1180の名称で市販されているポリアクリルアミドエチルプロパンスルホン酸。
本発明に従って使用することができる他のアニオン性固定ポリマーとして、ノベオン(Noveon)社によりFixate G100の名称で市販されている分岐したブロックアニオン性ポリマーを挙げることができる。
本発明に従うと、アニオン性固定ポリマーを好ましくは以下から選択する:アクリル酸コポリマー、例えばBASF社が特にUltrahold(登録商標)Strongの名称で市販するアクリル酸/エチルアクリレート/N−t−ブチルアクリルアミドターポリマー、クロトン酸から誘導するコポリマー、例えば酢酸ビニル/ビニルt−ブチルベンゾエート/クロトン酸ターポリマー及びナショナル スターチ(National Starch)社によりResin 28-29-30の名称で特に市販されているクロトン酸/酢酸ビニル/ビニルネオドデカノエートターポリマー、マレイン酸、フマル酸又はイタコン酸又は無水物とビニルエステル、ビニルエーテル、ビニルハライド、フェニルビニル誘導体及びアクリル酸及びそのエステルとから誘導するポリマー、例えばISP社によりGantrez(登録商標)の名称で市販されているメチルビニルエーテル/モノエステル化マレイン酸無水物コポリマー、ローム ファルマ(Rohm Pharma)社によりEudragit(登録商標)Lの名称で市販されているメタクリル酸とメチルメタクリレートのコポリマー、BASF社によりLuvimer(登録商標)MAEX又はMAEの名称で市販されているメタクリル酸とエチルアクリレートのコポリマー、BASF社によりLuviset CA 66の名称で市販されている酢酸ビニル/クロトン酸コポリマー、BASF社によりAristoflex A(登録商標)の名称で市販されているポリエチレングリコールでグラフト化した酢酸ビニル/クロトン酸コポリマー、及びノベオン(Noveon)社によりFixate G100の名称で市販されているポリマー。
上記のアニオン性固定ポリマーのうち、本発明に照らして使用するのが特に好ましいのは以下のものである:ISP社によりGantrez(登録商標)ES 425の名称で市販されているメチルビニルエーテル/モノエステル化マレイン酸無水物コポリマー、BASF社によりUltrahold(登録商標)Strongの名称で市販されているアクリル酸/エチルアクリレート/N−t−ブチルアクリルアミドターポリマー、ローム ファルマ(Rohm Pharma)社によりEudragit(登録商標)Lの名称で市販されているメタクリル酸とメチルメタクリレートのコポリマー、酢酸ビニル/ビニルt−ブチルベンゾエート/クロトン酸ターポリマー及びナショナル スターチ(National Starch)社によりResin 28-29-30の名称で市販されているクロトン酸/酢酸ビニル/ビニルネオドデカノエートターポリマー、BASF社によりLuvimer(登録商標)MAEX又はMAEの名称で市販されているメタクリル酸とエチルアクリレートのコポリマー、ISP社によりAcrylidone(登録商標)LMの名称で市販されているビニルピロリドン/アクリル酸/ラウリルメタクリレートターポリマー、及びノベオン(Noveon)社によりFixate G100の名称で市販されているポリマー。
本発明に従って使用することができる両性固定ポリマーを以下から選択することができる:ポリマー鎖中に不規則に分散した単位B及びCを含むポリマーであって、Bが少なくとも一つの塩基性窒素原子を含むモノマーから誘導する単位を意味し、Cが一又は複数のカルボキシル又はスルホン基を含む酸モノマーから誘導する単位を意味し、又はB及びCがカルボキシベタイン又はスルホベタインの双性イオン性モノマーから誘導する基を意味するもの;
B及びCはさらに第1、第2、第3又は4級アミン基を含むカチオン性ポリマー鎖を意味し、この場合、少なくとも一つのアミン基が炭化水素基を介して結合するカルボキシル基又はスルホン基を有し、又はB及びCはエチレン−α,β−ジカルボキシル単位を含むポリマーの鎖の一部を形成し、ここで一つのカルボキシル基は一又は複数の第1又は第2アミン基を含むポリアミンと反応するようにされている。
先に定義した両性固定ポリマーのうち特により好ましいものを以下のポリマーから選択する:
(1)酸性ビニル単位及び塩基性ビニル単位を有するコポリマー、例えばカルボキシル基、例えば特に、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、α−クロロアクリル酸を有するビニル化合物から誘導するモノマーと、少なくとも一つの塩基性原子を含む置換ビニル化合物、例えば特に、ジアルキルアミノアルキルメタクリレート及びアクリレート、ジアルキルアミノアルキルメタクリルアミド及び−アクリルアミドから誘導する塩基性モノマー、との共重合の結果得られるもの。これらの化合物は米国特許第3,836,537号に記載されている。
(2)以下から誘導する単位を含むポリマー:
a)窒素原子においてアルキル基で置換したアクリルアミド及びメタクリルアミドから選択する少なくとも一つのモノマー、
b)一又は複数の反応性カルボキシル基を含む少なくとも一つの酸性コモノマー、及び
c)少なくとも一つの塩基性コモノマー、例えば第1、第2、第3及び4級アミン置換基を含むアクリル酸及びメタクリル酸のエステル、及びジメチルアミノエチルメタクリレートをジメチル又はジエチルスルフェートで4級化した生成物。
本発明に従う特により好ましいN−置換アクリルアミド又はメタクリルアミドは、アルキル基が2〜12の炭素原子を含む化合物であり、特に以下のものが好ましい:N−エチルアクリルアミド、N−t−ブチルアクリルアミド、N−t−オクチルアクリルアミド、N−オクチルアクリルアミド、N−デシルアクリルアミド、N−ドデシルアクリルアミド及び対応するメタクリルアミド。
酸性コモノマーを特に以下から選択する:アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸及びフマル酸並びにマレイン酸又はフマル酸又は無水物の1〜4の炭素原子を有するアルキルモノエステル。
好ましい塩基性コモノマーは、アミノエチル、ブチルアミノエチル、N,N'−ジメチルアミノエチル及びN−t−ブチルアミノエチルメタクリレートである。
CTFA(4版、1991年)名がオクチルアクリルアミド/アクリレート/ブチルアミノエチルメタクリレートコポリマーであるコポリマー、例えばナショナル スターチ(National Starch)社によりAmphomer又はLovocry 47の名称で市販されている製品を特に使用する。
(3)部分的に又は全体として以下の一般式のポリアミノアミドから誘導する架橋しかつアシル化したポリアミノアミド:

Figure 2005008634

式中、R10は、飽和ジカルボン酸、エチレン系二重結合を含むモノ−又はジカルボキシル脂肪酸、これらの酸の1〜6の炭素原子を有する低級アルカノールのエステルから誘導する二価の基、又はいずれか1の該酸をビス(第1)又はビス(第2)アミンに付加させて誘導する基を表し、Zはビス(第1)、モノ−又はビス(第2)ポリアルキレン−ポリアミンから誘導する基を意味し、好ましくは以下を表す:
a)60〜100mol%の割合の以下の基:

Figure 2005008634

式中、x=2かつp=2又は3、又はx=3かつp=2であり、
この基をジエチレントリアミンから、トリエチレンテトラミンから又はジプロピレントリアミンから誘導し;
b)0〜40mol%の割合のx=2かつp=1である上記の基(IV)、ここで該基をエチレンジアミンから誘導し、又は以下のピペラジン空誘導する基:

Figure 2005008634
c)0〜20mol%の割合のヘキサメチレンジアミンから誘導する−NH−(CH2)6−NH−基、これらのポリアミノアミドは、エピハロヒドリン、ジエポキシド、ジ無水物及びビス−不飽和誘導体から選択する二官能性架橋剤を添加することによって架橋されており、この場合、該ポリアミノアミドのアミン基当たり0.025〜0.35モルの架橋剤を使用し、かつアクリル酸、クロロ酢酸又はアルカンスルトン、又はこれらの塩の作用によってアシル化されている。
飽和カルボン酸を好ましくは6〜10の炭素原子を有する酸、例えば以下の酸から選択する:アジピン酸、2,2,4−トリメチルアジピン酸及び2,4,4−トリメチルアジピン酸、テレフタル酸、エチレン系二重結合を有する酸、例えばアクリル酸、メタクリル酸及びイタコン酸。
アシル化に使用するアルカンスルトンは、好ましくはプロパンスルトン又はブタンスルトンであり、アシル化剤の塩は好ましくはナトリウム又はカリウム塩である。
(4)以下の式の双性イオン性単位を含むポリマー:

Figure 2005008634

式中、R11は重合可能な不飽和基、例えばアクリレート、メタクリレート、アクリルアミド又はメタクリルアミド基を意味し、y及びzは1〜3の整数を表し、R12及びR13は水素原子、メチル、エチル又はプロピル基を表し、R14及びR15は水素原子又はアルキル基を表し、この場合R14とR15における炭素原子の合計は10を越えない。
これらの単位を含むポリマーはさらに、非双性イオン性モノマー、例えばジメチル又はジエチルアミノエチルアクリレート又はメタクリレート又はアルキルアクリレート又はメタクリレート、アクリルアミド又はメタクリルアミド又はビニルアセテートから誘導する単位を含むことができる。
例として、メチルメタクリレート/メチルジメチルカルボキシメチルアンモニオエチルメタクリレートのコポリマー、例えばサンド(Sandoz)社によりDiaformer Z301の名称で市販されている製品を挙げることができる。
(5)以下の式に対応するモノマー単位を含むキトサンから誘導するポリマー:

Figure 2005008634

単位(D)は0〜30%の割合で、単位(E)は5〜50%の割合で、かつ単位(F)は30〜90%の割合で存在し、単位(F)においてR16は以下の式の基を表し:

Figure 2005008634

式中、q=0の場合、R17、R18及びR19が、同一又は異なり、それぞれ水素原子、メチル、ヒドロキシル、アセトキシ又はアミノ残基、一又は複数の窒素原子で中断されていてもよくかつ/又は一又は複数のアミン、ヒドロキシル、カルボキシル、アルキルチオ又はスルホン基で置換されていてもよいモノアルキルアミン残基又はジアルキルアミン残基、アルキル基がアミノ残基を有するアルキルチオ残基、を表し、この場合R17、R18及びR19少なくとも一つの基が水素原子であり;
又は、q=1の場合、R17、R18及びR19はそれぞれ水素原子を表し、
及びこれらの化合物と塩基又は酸とで形成される塩。
(6)一般式(V)に対応するポリマー、このポリマーは例えばフランス特許1 400 366に記載されている:

Figure 2005008634

式中、R20は水素原子、CH3O、CH3CH2O又はフェニル基を表し、R21は水素原子又はメチル若しくはエチルのような低級アルキル基を意味し、R22は水素原子又はメチル若しくはエチルのようなC1-6低級アルキルを意味し、R23はメチル若しくはエチルのようなC1-6低級アルキル又は式:−R24−N(R22)2に相当する基を意味し、R24は−CH2−CH2−、−CH2−CH2−CH2−又は−CH2−CH(CH3)−基を表し、R22は上記の意味を有する。
(7)キトサンのN−カルボキシアルキル化から誘導するポリマー、例えばジャン デッカー(Jan Dekker)社により“Evalsan”の名称で市販されているN−カルボキシメチルキトサン又はN−カルボキシブチルキトサン。
(8)以下から選択する−D−X−D−X−型の両性ポリマー:
a)クロロ酢酸又はナトリウムクロロアセテートの以下の式の少なくとも一つの単位を含む化合物への作用によって得られるポリマー:
−D−X−D−X−D− (VI)
式中Dは以下の基を意味し

Figure 2005008634

かつ、Xは符号E又はE'を意味し、E又はE'は、同一又は異なることができ、2価の基を意味し、該基は主鎖中に7個までの炭素原子を含む直鎖又は分岐した鎖を有するアルキレン基であり、該基はヒドロキシル基で置換され又は未置換であり、かつ酸素、窒素及び硫黄原子に加えて1〜3の芳香族及び/又はヘテロ環式環を含むことができ;酸素、窒素及び硫黄原子はエーテル、チオエーテル、スルホキシド、スルホン、スルホニウム、アルキルアミン又はアルケニルアミン基、ヒドロキシル、ベンジルアミン、アミンオキシド、4級アンモンニウム、アミド、イミド、アルコール、エステル及び/又はウレタン基の形で存在する。
b)以下の式のポリマー:
−D−X−D−X− (VI')
式中Dは以下の基を意味し

Figure 2005008634

かつ、Xは符号E又はE'及び少なくとも一度はE'を意味し;Eは上記の意味を有し、かつE'は2価の基であり、該基は主鎖中に7個までの炭素原子を有する直鎖又は分岐した鎖を有するアルキレン基であり、該基は一又は複数のヒドロキシル基で置換され又は未置換であり、かつ一又は複数の窒素原子を含み、窒素原子はアルキル鎖で置換されており、該鎖は酸素原子で中断されていてもよく、かつ必ず一又は複数のカルボキシル官能基又は一又は複数のヒドロキシル官能基を含み、かつクロロ酢酸又はナトリウムクロロアセテートとの反応によりベタイン化している。
(9)N,N−ジアルキルアミノアルキルアミン、例えばN,N−ジメチルアミノプロピルアミンによるセミアミド化又はN,N−ジアルカノールアミンによるセミエステル化により部分的に変性した(C1〜C5)アルキルビニルエーテル/無水マレイン酸コポリマー。これらのコポリマーはさらに他のビニルコモノマー、例えばビニルカプロラクタムを含むことができる。
上記の両性固定ポリマーのうち、本発明に従って特に好ましいのは群(3)のものであり、例えばCTFA名がオクチルアクリルアミド/アクリレート/ブチルアミノエチルメタクリレートコポリマー、例えばナショナル スターチ(National Starch)社によりAmphomer(登録商標)、Amphomer(登録商標)LV 71又はLovocryl(登録商標)47の名称で市販されている製品、及び群(4)のもの、例えばメチルメタクリレート/メチルジメチルカルボキシメチルアンモニオエチルメタクリレートのコポリマー、例えばサンド(Sandoz)社によりDiaformer(登録商標)Z301の名称で市販されているものである。
本発明に従って使用することができるノニオン性固定ポリマーを、例えば以下から選択する:
− ポリアルキルオキサゾリン;
− 酢酸ビニルホモポリマー;
− 酢酸ビニルコポリマー、例えば酢酸ビニルとアクリル酸エステルとのコポリマー;酢酸ビニルとエチレンとのコポリマー;酢酸ビニルとマレイン酸エステル、例えばジブチルマレエートとのコポリマー;
− アクリル酸エステルのホモポリマー及びコポリマー、例えばアルキルアクリレートとアルキルメタクリレートとのコポリマー、例えばローム アンド ハース(Rohm & Haas)社によりPrimal(登録商標)AC-261 K及びEudragit(登録商標)NE 30 Dの名称で市販され、BASF社により8845の名称で市販され、又はヘキスト(Hoechst)社によりAppretan(登録商標)N9212の名称で市販されている製品;
− アクリロニトリルとノニオン性モノマー、例えばブタジエン及びアルキル(メタ)アクリレートから選択するノニオン性モノマーとのコポリマー;ローム アンド ハース(Rohm & Haas)社によりCJ 0601 Bの名称で市販されている製品を挙げることができる;
− スチレンホモポリマー;
− スチレンコポリマー、例えばスチレンとアルキル(メタ)アクリレートとのコポリマー、例えばヘキスト(Hoechst)社によりMowilith(登録商標)LDM 6911、Mowilith(登録商標)DM 611及びMowilith(登録商標)LDM 6070の名称で市販されている製品、及びローン プーラン(Rhone-Poulenc)社によりRhodopas(登録商標)SD 215及びRhodopas(登録商標)SD 910の名称で市販されている製品;スチレンとアルキルメタクリレート及びアルキルアクリレートとのコポリマー;スチレンとブタジエンとのコポリマー;又はスチレンとブタジエン及びビニルピリジンとのコポリマー;
− ポリアミド;
− ビニルピロリドンホモポリマー以外のビニルラクタムホモポリマー、例えばBASF社によりLuviskol(登録商標)Plusの名称で市販されているポリビニルカプロラクタム;及び
− ビニルラクタムコポリマー、例えばBASF社によりLuvitec(登録商標)VPC 55K65Wの名称で市販されているポリ(ビニルピロリドン/ビニルラクタム)コポリマー、ポリ(ビニルピロリドン/酢酸ビニル)コポリマー、例えばISP社によりPVPVA(登録商標)S630Lの名称で市販されているもの、BASF社により市販されているLuviskol(登録商標)VA 73、VA 64、VA 55、VA 37及びVA 28;及びポリ(ビニルピロリドン/酢酸ビニル/ビニルプロピオネート)ターポリマー、例えばBASF社によりLuviskol(登録商標)VAP 343の名称で市販されている製品。
上記のノニオン性ポリマーのアルキル基は好ましくは1〜6の炭素原子を含む。
本発明に従うと、グラフト化したシリコーン型の固定ポリマーを使用することも可能であり、該ポリマーはシリコーンを含まない有機鎖からなる部分とポリシロキサン部分とを含み、これらの二つの部分の一方がポリマーの主鎖を構成し、かつ他方が該主鎖にグラフト化している。
これらのポリマーは、例えば以下の特許出願に記載されている:EP−A−0 412 704、EP−A−0 412 707、EP−A−0 640 105及びWO 95/00578、EP−A−0 582 152及びWO 93/23009及び米国特許第4,693,935号、米国特許第4,728,571号及び米国特許第4,972,037号。
これらのポリマーは、両性、アニオン性又はノニオン性であることができ、好ましくはアニオン性又はノニオン性である。
これらのポリマーは、例えば以下から形成するモノマー混合物からフリーラジカル重合によって得ることができる:
a)50〜90質量%のt−ブチルアクリレート;
b)0〜40質量%のアクリル酸;
c)5〜40質量%の以下の式のシリコーンマクロマー:

Figure 2005008634

式中、vは5〜700の数であり;質量百分率はモノマーの全質量に対して計算する。
グラフト化したシリコーンポリマーの他の例は、特に、チオプロピレン型の結合鎖を介して、ポリ(メタ)アクリル酸型とポリアルキル(メタ)アクリレート型の混合ポリマー単位をグラフト化したポリジメチルシロキサン(PDMS)、及びチオプロピレン型の結合鎖を介して、ポリイソブチル(メタ)アクリレート型のポリマー単位をグラフト化したポリジメチルシロキサン(PDMS)である。
挙げることができる他の型のシリコーン固定ポリマーは、BASF社により市販されているLuviflex(登録商標)Silk製品である。
官能化し又は官能化していない、シリコーン又は非−シリコーンの、カチオン性、ノニオン性、アニオン性又は両性ポリウレタン又はこれらの混合物も、固定ポリマーとして使用することができる。
本発明によって特に意図されているポリウレタンは以下の特許に開示されている:EP 0 751 162、EP 0 637 600、EP 0 648 485及びFR 2 743 297(本出願人が譲受人である)、及びBASF社の特許EP 0 656 021又はWO 94/03510及びナショナル スターチ(National Starch)社のEP 0 619 111。
本発明に特に適切なポリウレタンとして、BASF社によりLuviset(登録商標)Pur及びLuviset(登録商標)Si-Purの名称で市販されている製品を挙げることができる。
本発明の組成物において、固定ポリマーが存在する場合、その濃度は組成物の全質量に対して、一般的には0.01%〜20%、好ましくは0.05%〜15%、より好ましくは0.1%〜10%である。
本発明の組成物はさらに以下から選択する少なくとも一つの添加剤を含むことができる:ノニオン性、アニオン性、カチオン性、両性又は双性イオン性界面活性剤、芳香剤、日焼け止め剤、保存剤、タンパク質、ビタミン、上記の固定ポリマー以外のノニオン性、アニオン性、カチオン性、両性又は双性イオン性ポリマー、鉱油、植物油又は合成油、増粘剤及び化粧組成物で常用される全ての他の添加物、例えば抗ふけ剤、毛髪の損失防止剤、電解質、染料、顔料、保湿剤、例えばグリセリン及び他のポリオール、及び還元剤。
これらの添加剤は、有利には組成物の全質量に対して0.001質量%〜20質量%の範囲の割合で、組成物中に任意に存在する。各添加剤の正確な量はその性質に依存し、かつ当業者によって直ちに決定することができ、かつ選択した毛髪への適用に依存するであろう。
いうまでもなく、当業者は注意して添加剤を選択して、本発明に従う組成物の有利な性質が、意図した添加によって悪影響を受けないか、実質的に受けないようにするであろう。
本発明の組成物を、多数の毛髪用製品、例えば毛髪を固定しかつ/又は保持する製品、コンディショニング製品、又はヘアケア製品を製造するために使用することができる。
これらの組成物を種々の形態にパッケージすることができ、組成物をスプレーの形態又はムースの形態で適用することが可能であるように、特にポンプ−ディスペンサーボトル又はエアゾール缶の形態とすることができる。これらのパッケージ形態は、毛髪を固定又は処置するためのスプレー、ラッカー又はムースを得ることが望ましい場合に指示される。本発明に従う組成物はさらに、クリーム、ジェル、エマルション又はローションの形態にあることができる。
ラッカー又はムースを得るために本発明に従う組成物がエアゾールの形態にパッケージされる場合、それは少なくとも一つの噴射剤を含み、該噴射剤を揮発性炭化水素、例えばn−ブタン、プロパン、イソブタン及びペンタン、ハロゲン化した炭化水素、及びこれらの混合物から選択することができる。二酸化炭素、亜酸化窒素、ジメチルエーテル(DME)、窒素又は圧縮空気も噴射剤として使用することができる。噴射剤の混合物も使用することができる。ジメチルエーテルを好ましくは使用する。
有利には、噴射剤は、エアゾール装置中の組成物の全質量に対して、5質量%〜90質量%の濃度、特に10質量%〜60質量%の濃度で存在する。
以下の例は本発明を説明するためのものである。
例1
以下の組成物Aを、天然の欧州人の栗色の毛髪の5グラムの房に適用する。
組成物A:
Figure 2005008634
(1) リポ ケミカルズ(Lipo Chemicals)社により市販されているトリデシルトリメリテート
(2) バイエル(Bayer)社により市販されているイソエイコサン
ポンプ−ディスペンサーボトルを使用して天然毛髪に組成物Aを適用する。乾燥後、房は光沢、柔らかな感触及び快い外観を有することが観察される。
例2
以下の組成物Bを、天然の欧州人の栗色の毛髪の5グラムの房に適用する。
Figure 2005008634
(1) バイエル(Bayer)社により市販されているイソエイコサン
(2) リポ ケミカルズ(Lipo Chemicals)社により市販されているトリデシルトリメリテート
(3) ホスフェート基を含むオキシエチレン化したポリジメチルシロキサン、フェニックス(Phoenix)社製
(4) 3V社により市販されているポリアクリル酸
ポンプ−ディスペンサーボトルを使用して天然毛髪に組成物Bを適用する。乾燥後、房は光沢、柔らかな感触及び快い外観を有することが観察される。
例3
以下の組成物Cを、天然の欧州人の栗色の毛髪の5グラムの房に適用する。
Figure 2005008634
(1) バイエル(Bayer)社により市販されているイソエイコサン
(2) リポ ケミカルズ(Lipo Chemicals)社により市販されているトリデシルトリメリテート
(3) ダウ コーニング(Dow Corning)社により市販されているシクロペンタジメチルシロキサン
(4) ダウ コーニング(Dow Corning)社により市販されているオキシエチレン化したオキシプロピレン化したポリジメチルシロキサン
ポンプ−ディスペンサーボトルを使用して天然毛髪に組成物Cを適用する。乾燥後、柔らかで光沢のある房が得られる。

Claims (18)

  1. 組成物が化粧品として受容可能な媒体中にトリデシルトリメリテート及びイソエイコサンを含むことを特徴とする、毛髪用化粧組成物。
  2. トリデシルトリメリテート及びイソエイコサンの個々の濃度が、組成物の全質量に対して0.01質量%〜15質量%、好ましくは1質量%〜10質量%であることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  3. トリデシルトリメリテートとイソエイコサンから成る混合物が0.05%〜20%の含量で組成物中に存在することを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  4. トリデシルトリメリテートとイソエイコサンから成る混合物が組成物中に、組成物の全質量に対して5質量%〜10質量%の含量で存在することを特徴とする、請求項3に記載の組成物。
  5. トリデシルトリメリテート/イソエイコサンの質量比率が100〜0.01、好ましくは10〜0.1であることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  6. トリデシルトリメリテート/イソエイコサンの質量比率が0.7〜1.3であることを特徴とする、請求項5に記載の組成物。
  7. 組成物がさらに一又は複数の固定ポリマーを含むことを特徴とする、先の請求項1ないし6のいずれか1項に記載の組成物。
  8. 固定ポリマーをカチオン性、アニオン性、両性及びノニオン性固定ポリマー及びこれらの混合物から選択することを特徴とする、請求項7に記載の組成物。
  9. カチオン性固定ポリマーを以下から選択することを特徴とする、請求項8に記載の組成物:アミン官能基を含むアクリル系又はメタクリル系のエステル又はアミドのホモポリマー又はコポリマー、カチオン性多糖類、ビニルピロリドンとビニルイミダゾールとの4級コポリマー、及びキトサン。
  10. アニオン性固定ポリマーを以下から選択することを特徴とする、請求項8に記載の組成物:アクリル酸及びメタクリル酸ホモポリマー又はコポリマー又はその塩、クロトン酸コポリマー、C4〜C8モノ不飽和カルボン酸又は無水物のコポリマー、カルボキシレート基を含むポリアクリルアミド、スルホン基を含むホモポリマー又はコポリマー、アニオン性ポリウレタン及びアニオン性のグラフト化したシリコーンポリマー。
  11. 両性固定ポリマーを以下から選択することを特徴とする、請求項8に記載の組成物:酸性ビニル単位及び塩基性ビニル単位を含むコポリマー、架橋しかつアシル化したポリアミノアミド、双性イオン性単位を含むポリマー、キトサンから誘導するポリマー、変性した(C1〜C5)アルキルビニルエーテル/無水マレイン酸コポリマー、両性ポリウレタン及び両性のグラフト化したシリコーンポリマー。
  12. ノニオン性固定ポリマーを以下から選択することを特徴とする、請求項8に記載の組成物:ポリアルキルオキサゾリン、酢酸ビニルホモポリマー及びコポリマー、アクリル酸エステルのホモポリマー及びコポリマー、アクリロニトリルコポリマー、スチレンホモポリマー及びコポリマー、ポリアミド、ビニルピロリドンホモポリマー以外のビニルラクタムホモポリマー、ビニルラクタムコポリマー、ノニオン性ポリウレタン及びノニオン性のグラフト化したシリコーンポリマー。
  13. 組成物の全質量に対して0.01質量%〜20質量%の含量で組成物中に固定ポリマーが存在することを特徴とする、請求項7ないし12のいずれか1項に記載の組成物。
  14. 組成物の全質量に対して0.05質量%〜15質量%の含量で組成物中に固定ポリマーが存在することを特徴とする、請求項13に記載の組成物。
  15. 組成物の全質量に対して0.1質量%〜10質量%の含量で組成物中に固定ポリマーが存在することを特徴とする、請求項14に記載の組成物。
  16. 組成物がさらに少なくとも一つの以下から選択する添加剤を含むことを特徴とする、先の請求項1ないし15のいずれか1項に記載の組成物:ノニオン性、アニオン性、カチオン性、両性又は双性イオン性界面活性剤、芳香剤、日焼け止め剤、保存剤、タンパク質、ビタミン、先の請求項に記載した固定ポリマー以外のノニオン性、アニオン性、カチオン性又は双性イオン性ポリマー、鉱油、植物油又は合成油、増粘剤及び化粧組成物で常用される全ての他の添加物、抗ふけ剤、毛髪の損失防止剤、染料、顔料、保湿剤及び還元剤。
  17. 請求項1ないし16のいずれか1項に記載の組成物を毛髪に適用することを含むことを特徴とする、毛髪の化粧方法。
  18. 請求項1ないし16のいずれか1項に記載の組成物の、毛髪へ光沢を与えることへの使用。
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