JP2006036765A - 線状スルホポリエステルと特定ポリウレタンを含む化粧品組成物、該組成物の使用方法および用途 - Google Patents

線状スルホポリエステルと特定ポリウレタンを含む化粧品組成物、該組成物の使用方法および用途 Download PDF

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Abstract

【課題】湿気に強いヘアスタイルを形づくり保持するための組成物の開発。
【解決手段】化粧品向けに許容できる媒体の中に少なくとも一つの水分散性線状スルホポリエステルと少なくとも一つの増粘性ポリウレタンを特定比率で含んでいる化粧品組成物、およびヘアスタイルを固定するための該化粧品組成物の使用方法および用途。
【選択図】なし

Description

本発明は化粧品向けに許容できる媒体の中に少なくとも一つの水分散性線状スルホポリエステル(water-dispersible linear sulphonic polyester)と少なくとも一つの特定の増粘性ポリウレタンを含んでいる化粧品組成物に関し、そしてまた、この化粧品組成物の使用方法に関し、さらに、この化粧品組成物の、ヘアスタイルを固定するための用途に関する。
ヘアスタイルを形づくるおよび/または保持するための化粧品組成物は、本質的に、通常アルコール性である溶液と、一般にポリマー樹脂でありその機能がヘア間の接合を形成するため又はヘアを被覆するためである固定用成分として知られている一つまたはそれ以上の成分とからなるスプレー組成物であってもよい。これら固定用成分はしばしば、様々な化粧品助剤との混合物として処方される。
これら化粧品組成物は一般に、ポンプ式分配ボトルの中に又は噴射剤を使用して加圧される適切なエアゾール容器の中に包装されており、エアゾール系はそれでは一方において液相(または流体)をそして他方において噴射剤を含有している。
また、ゲル、クリームまたはムースの形態のスタイリング組成物が使用されてもよい。
ヘアに適用されたら、固定用成分はヘアの固定を可能にしなければならない。
しかしながら、スタイリング組成物の中に固定剤として普通に使用されているポリマーはヘアが水と長時間接触するようになったとき例えば雨や汗で濡れたとき又は水浴び中:海水浴中またはスイミングプールなどでの水浴び中に、ヘアスタイルの形状が維持されることを可能にしない。
驚くべきことには、そして有益にことには、本出願人は、化粧品向けに許容できる媒体の中に少なくとも一つの水分散性線状スルホポリエステルと少なくとも一つの特定の増粘性ポリウレタンを、線状スルホポリエステル(単数または複数)/増粘性ポリウレタン(単数または複数)の特定比率で含んでいる化粧品組成物の使用はヘアスタイルを固定すること及び形づくることを可能にし、そしてヘアスタイルが長時間にわたって水と接触するようになったときにもヘアスタイルの形状を維持することも可能にする、ということを見出した。
本特許出願のためには、この現象は「耐水性」と称される。
本特許出願のためには、用語「長時間」は、最低でも、1分間、好ましくは10分間、そしてより好ましくは20分間、水と接触することを意味する。
本発明の組成物は大気水分に耐性であるヘアスタイルを得ることをも可能にする。
本発明による組成物は、ヘアの良好な固定と良好な形保持、すなわち、1日中または数日間にもわたって持続するそして良好な耐水性(特に反復水浴びに対する良好な耐性)を示すスタイリング効果、を可能にする;これら組成物はシャンプーで除去できる利点をも示す。
これら組成物は良好な美粧的諸性質を付与されることをも可能にする。
本発明の一つの主題は、化粧品向けに許容できる媒体の中に少なくとも一つの水分散性線状スルホポリエステルと少なくとも一つの増粘性ポリウレタンを含み、線状スルホポリエステル(単数または複数)/増粘性ポリウレタン(単数または複数)の重量比率が2以上である、化粧品組成物である。
本発明の別の主題は、本発明の化粧品組成物が使用される、ヘアスタイルを形づくる又は保持する方法からなる。
本発明の第三の主題は、化粧品向けに許容できる媒体の中に少なくとも一つの水分散性線状スルホポリエステルと少なくとも一つの増粘性ポリウレタンを、線状スルホポリエステル(単数または複数)/増粘性ポリウレタン(単数または複数)の比率が2以上になるように、含んでいる化粧品組成物を、ヘアを固定しそして保持するためのスタイリング組成物として、特に、ヘアが長時間にわたって水と接触するようになる時に、すなわち、雨の場合、発汗するとき、または水浴び中:たとえば海水浴やスイミングプールに入るときに、使用することに関する。
本発明のこの第三の主題によれば、組成物の使用は耐水性のヘアスタイル(形をつけたヘア)が得られることを可能にする。
本発明による化粧品組成物はいずれの形態であってもよい:ローション、スプレー、ムース、ゲル、クリームなど。
本発明のその他の主題、特徴、局面および利点は以下の記述および実施例を閲読することで更に明白になるであろう。
本特許出願のためには、用語「スタイリング化粧品組成物」はヘアスタイルを形づくる又は保持するための組成物を意味する。
本発明のためには、用語「増粘性ポリウレタン」は、2%濃度おける水中の溶液または分散物において、そして25℃でレオマット(Rheomat)180型粘度計を使用して測定して250cpより大きい粘度を水溶液または分散物に与えるポリウレタンを意味する。
本発明による化粧品組成物の中に使用される化粧品向けに許容できる媒体は水性のまたは水性/アルコール性の媒体であり、場合によっては少なくとも一つの追加的な有機溶剤を含んでいてもよい。
本発明による組成物の中に使用されるアルコールは従って、低級C〜Cアルコールから選ばれたモノヒドロキシル化アルカノール、たとえば、エタノール、イソプロパノール、tert−ブタノールおよびn−ブタノール、であり;好ましくは、使用アルコールはエタノールである。
本発明による組成物の中のアルコールの濃度は組成物の総重量に対して0〜20重量%、好ましくは0〜10重量%、より好ましくは0〜5重量%である。
好ましくは、組成物はC〜Cアルコールを含有しない。
本発明による組成物の中に使用してもよい追加的な有機溶剤は、中でも、ポリオール、たとえば、プロピレングリコール、ポリオールエーテルおよびそれらの混合物である。
本発明による組成物中の追加的な有機溶剤の濃度は組成物の総重量に対して0〜30重量%、好ましくは0〜20重量%である。
本発明による組成物は水分散性線状スルホポリエステルを含んでいる。
用語「水分散性線状スルホポリエステル」は、分散体(すなわち、第一相を形成している微細粒子が連続相である第二相の中に一様に分散されているところの2相系)を形成できる全てのスルホポリエステルを意味する。
用語「スルホポリエステル」は、少なくとも一つのジカルボン酸またはそのエステルと少なくとも一つのジオールと芳香核上において基−SOM(ここで、Mは水素原子または金属イオンたとえばNa、LiまたはKを表わす)で置換されている少なくとも一つの二官能性スルホアリールジカルボキシル化合物との重縮合によって得られたコポリエステルを意味する。
水分散性線状スルホポリエステルは一般に、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(またはGPC)によって測定されたときに約1000〜60000、好ましくは4000〜20000、の重量平均分子量を有する。
これらスルホポリエステルのガラス転移温度(Tg)は一般に、10℃〜100℃の範囲内にある。好ましくは、使用されるポリエステル(単数または複数)のTgは50℃以上である。
ガラス転移温度(Tg)は標準規格ASTM D3418−97に従って示差熱分析(DSC、示差走査熱量測定(differential scanning calorimetry))によって測定される。
それらは特許出願US3734874号、US3779993号、US4119680号、US4300580号、US4973656号、US5660816号、US5662893号およびUS5674479号の各明細書の中に更に詳細に記載されている。
本発明に好ましく使用されるスルホポリエステルは、少なくともいくつかの、イソフタル酸に由来する単位とスルホアリールジカルボン酸の塩に由来する単位とジエチレングリコールに由来する単位とを含んでおり、そして特に、本発明に使用されるスルホポリエステルはイソフタル酸とスルホイソフタル酸のナトリウム塩とジエチレングリコールと1,4−シクロヘキサンジメタノールから得られる。
スルホポリエステルの例としては、特に、ジグリコール/CHDM/イソフタレート/SIPのINCI名で知られておりそしてイーストマンケミカル(Eastman Chemical)社によって「イーストマンAQポリマー」(AQ35S、AQ38S、AQ55S、AQ48ウルトラ)の商品名で販売のものを挙げてもよい。
本発明による組成物の中に使用される水分散性線状スルホポリエステル(単数または複数)の濃度は組成物の総重量に対して0.1〜40重量%、好ましくは1〜30重量%、より好ましくは5〜25重量%、である。
本発明による組成物は少なくとも一つの増粘性ポリウレタンを含んでいる。
本発明に従って好ましく使用されてもよい特定の増粘性ポリウレタンは、中でも、陰イオン性、陽イオン性、両性および非イオン性のポリウレタンを挙げてもよい。
好ましくは、本発明の増粘性ポリウレタンは炭素原子数が少なくとも8の脂肪鎖を少なくとも一つ含有している。
かかる増粘剤は会合性ポリマー挙動を示す。
使用される陽イオン性の増粘性ポリウレタンは、中でも、下記のものを挙げてもよい:
−陽イオン性の会合性ポリウレタン、この系統は本出願人によって仏国特許出願第00/09609号明細書の中に記載されている;それは下記一般式(I)によって表わされてもよい:
R−X−(P)n−[L−(Y)m]r−L'−(P')p−X'−R' (I)
式中、
RおよびR'は、同一または異なっていてもよく、疎水基または水素原子を表わし;
XおよびX'は、同一または異なっていてもよく、場合によって疎水基を担持していてもよいアミン官能を含んでいる基、または代わりに基L”を表わし;
L、L'およびL”は、同一または異なっていてもよく、ジイソシアネートから誘導された基を表わし;
PおよびP'は、同一または異なっていてもよく、場合によって疎水基を担持していてもよいアミン官能を含んでいる基を表わし;
Yは親水基を表わし;
rは1〜100の整数、好ましくは1〜50の整数、特に1〜25の整数であり;
n、mおよびpは各々、互いに独立に、0〜1000の範囲にあり;
この分子は少なくとも一つのプロトン化または四級化されたアミン官能と少なくとも一つの疎水基を含有している。
これらポリウレタンの一つの好ましい態様においては、疎水基は鎖末端における基RおよびR'だけである。
陽イオン性の会合性ポリウレタンの一つの好ましい系統は、上記式(I)において、
RおよびR'がどちらも独立に疎水基を表わし、
XおよびX'が基Lを表わし、
nおよびpが1〜1000であり、そして
L、L'、L”、P、P'、Yおよびmが上記意味を有する、
ものに相当するものである。
陽イオン性の会合性ポリウレタンの別の好ましい系統は、上記式(I)において、
RおよびR'が両方とも、独立に、疎水基を表わし、XおよびX'がそれぞれ、基L”を表わし、nおよびpが0であり、そしてL、L'、L”、Yおよびmが上記意味を有する、
ものに相当するものである。
nとpが0であることは、これらポリマーは重縮合中にポリマーの中に組み込まれるアミン官能(amine function)を含有するモノマーから誘導される単位を含んでいないことを意味する。これらのポリウレタンのプロトン化されたアミン官能は、鎖末端における過剰イソシアネート官能の加水分解と、その後の、生成第一アミン官能を疎水基含有アルキル化剤すなわちタイプRQまたはR'Q(ここでRおよびR'は上記定義通りであり、そしてQはハライドやスルフェートなどのような脱離性の基を表わす)によってアルキル化することとから生じる。
陽イオン性の会合性ポリウレタンの更に別の好ましい系統は、上記式(Ia)において、
RおよびR'がどちらも、独立に、疎水基を表わし、
XおよびX'がどちらも、独立に、第四アミンを含む基を表わし、
nおよびpがゼロであり、そして
L、L'、Yおよびmが上に与えられた意味を有する、
ものに相当するものである。
陽イオン性の会合性ポリウレタンの数平均分子量は好ましくは400〜500000、特に1000〜350000、そして理想的には1000〜300000である。
表現「疎水基」は飽和または不飽和の線状または枝分れ炭化水素系の鎖を含有している基またはポリマーを意味し、それは一つまたはそれ以上のヘテロ原子たとえばP、O、NもしくはS、またはペルフルオロもしくはシリコーン鎖を含有する基を含有していてもよい。疎水基が炭化水素系の基を表わす場合には、それは少なくとも10個の炭素原子、好ましくは10〜30個の炭素原子、特に、12〜30個の炭素原子、より好ましくは18〜30個の炭素原子を含んでいる。
好ましくは、炭化水素系の基は一官能性の化合物から誘導される。
例としては、疎水基は脂肪アルコールたとえばステアリルアルコール、ドデシルアルコールまたはデシルアルコールから誘導されてもよい。それはまた、炭化水素系のポリマーたとえばポリブタジエンを表わしてもよい。
Xおよび/またはX'が第三または第四アミンを含む基を表わす場合には、Xおよび/またはX'は下記式の一つを表わしてもよい:
Figure 2006036765
式中、
は炭素原子数1〜20を有しそして場合によっては飽和もしくは不飽和の環を含んでいてもよい線状または枝分れのアルキレン基、またはアリーレン基を表わし、炭素原子の一つまたはそれ以上がN、S、OおよびPから選ばれたヘテロ原子によって置き換えられている可能性もある;
およびRは、同一または異なっていてもよく、線状または枝分れのC〜C30アルキルもしくはアルケニル基またはアリール基を表わし、炭素原子の少なくとも一つがN、S、OおよびPから選ばれたヘテロ原子によって置き換えられている可能性もある;
は生理学的に許容できる対イオン(counterion)である。
基L、L'およびL”は、下記式の基を表わす:
Figure 2006036765
式中、
Zは−O−、−S−または−NH−を表わし;そして
は、炭素原子1〜20個を含有し場合によっては飽和もしくは不飽和の環を含んでいてもよい線状または枝分れアルキレン基、またはアリーレン基を表わし、炭素原子の一つまたはそれ以上がN、S、OおよびPから選ばれたヘテロ原子によって置き換えられている可能性もある。
アミン官能を含む基PおよびP'は下記式の少なくとも一つを表わしてもよい:
Figure 2006036765
式中、
およびRは上記に定義されたRと同じ意味を有する;
、RおよびRは上記に定義されたRおよびRと同じ意味を有する;
10は、線状または枝分れの、場合によっては不飽和であってもよい、アルキレン基を表わし、N、O、SおよびPから選ばれた一つまたはそれ以上のヘテロ原子を含有している可能性もある;そして
は生理学的に許容できる対イオンである。
Yの意味に関しては、用語「親水基」はポリマー性または非ポリマー性の水溶性の基を意味する。
例としては、ポリマーでない場合には、エチレングリコール、ジエチレングリコールおよびプロピレングリコールを挙げてもよい。
それが親水性ポリマーである場合には、一つの好ましい態様によれば、ポリエーテル、スルホン化ポリエステル、スルホン化ポリアミドまたはこれらポリマーの混合物を挙げてもよい。親水性化合物は好ましくはポリエーテルであり、そして特にポリ(エチレンオキシド)またはポリ(プロピレンオキシド)である。
本発明に従って使用されてもよい式(I)の陽イオン性の会合性ポリウレタンはジイソシアネートと不安定水素(labile hydrogen)を含有する官能をもつ様々な化合物とから生成される。不安定水素を含有する官能(functions)はアルコール、第一もしくは第二アミンまたはチオール官能であってもよく、それぞれに、ジイソシアネート官能との反応後にポリウレタン、ポリ尿素およびポリチオ尿素を与える。表現「本発明に従って使用できるポリウレタン」はこれら3つのタイプのポリマー、すなわち、ポリウレタンそのもの、ポリ尿素およびポリチオ尿素、およびこれらの共重合体をも包含する。
式(I)のポリウレタンの製造に必要とされる化合物の一番目のタイプはアミン官能を含有する単位を少なくとも一つ含む化合物である。この化合物は多官能性であってもよいが、好ましくは二官能性である、すなわち、一つの好ましい態様によれば、この化合物は2個の不安定水素原子(たとえば、ヒドロキシル、第一アミン、第二アミンまたはチオール官能によって生まれる)を含んでいる。多官能性化合物の割合の低い、多官能性化合物と二官能性化合物の混合物が使用されてもよい。
上記の通り、この化合物はアミン官能含有単位を一つより多く含んでいてもよい。この場合には、それはアミン官能含有単位の反復を担持するポリマーである。
このタイプの化合物は下記式の一つによって表わされてもよい:
HZ−(P)n−ZH
または
HZ−(P')p−ZH
式中、Z、P、P'、nおよびpは先に定義した通りである。
アミン官能を含有する化合物として挙げてもよい例の中には、N−メチルジエタノールアミン、N−tert−ブチルジエタノールアミンおよびN−スルホエチルジエタノールアミンが包含される。
式(I)のポリウレタンの製造に必要とされる二番目の化合物は、式
O=C=N−R−N=C=O
(式中、Rは先に定義した通りである)
に相当するジイソシアネートである。
例としては、メチレンジフェニルジイソシアネート、メチレンシクロヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、トルエンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、ブタンジイソシアネートおよびヘキサンジイソシアネートを挙げてもよい。
式(I)のポリウレタンの製造に必要とされる三番目の化合物は式(I)のポリマーの末端疎水基を形成することを意図された疎水性化合物である。
この化合物は疎水基と、不安定水素含有官能、たとえば、ヒドロキシル、第一もしくは第二アミンまたはチオール官能、とからなる。
例としては、この化合物は脂肪アルコール、特に、ステアリルアルコール、ドデシルアルコールまたはデシルアルコールのような、であってもよい。この化合物が重合鎖を含む場合には、それはたとえばα−ヒドロキシル化された水素化ポリブタジエンであってもよい。
式(I)のポリウレタンの疎水基は少なくとも一つの第三アミン単位を含む化合物の第三アミンの四級化反応によって得られてもよい。従って、疎水基は四級化剤を介して導入される。この四級化剤はタイプRQまたはR'Qの化合物であり、ここで、RおよびR'は先に定義した通りであり、そしてQは脱離基たとえばハライド、スルフェートなどを表わす。
陽イオン性の会合性ポリウレタンは親水性ブロックをも含んでいてもよい。このブロックはポリマーの製造に必要とされる四番目のタイプの化合物によって与えられる。この化合物は多官能性であってもよい。それは好ましくは二官能性である。多官能性化合物の割合の低い混合物を用いることも可能である。
不安定水素を含有する官能はアルコール、第一もしくは第二アミンまたはチオール官能である。この化合物は鎖末端においてこれら不安定水素含有官能の一つによって停止されたポリマーであってもよい。
例としては、ポリマーでない場合には、エチレングリコール、ジエチレングリコールおよびプロピレングリコールを挙げてもよい。
それが親水性ポリマーである場合には、たとえば、ポリエーテル、スルホン化ポリエステル、およびスルホン化ポリアミド、またはこれらポリマーの混合物を挙げてもよい。親水性化合物は好ましくはポリエーテルであり、そして特にポリ(エチレンオキシド)またはポリ(プロピレンオキシド)である。
式(I)の中のYと称する親水基は任意的である。詳しくは、第四アミンを又はプロトン化された官能を含有する単位は、水溶液においてこのタイプのポリマーに要求される溶解性または水分散性を与えるのに十分であってもよい。
親水基Yの存在は任意的であるが、かかる基を含む陽イオン性の会合性ポリウレタンは好ましい。
使用してもよい両性の増粘性ポリウレタンの中でも、ポリオキシエチレンブロックのような親水性ブロックと、脂肪族のシーケンス(aliphatic sequences)だけおよび/または脂環式および/または芳香族のシーケンスのような疎水性ブロックとの、両方を鎖の中に含んでいるポリエーテルポリウレタンを挙げてもよい。
好ましくは、ポリウレタンポリエーテルは親水性ブロックによって隔てられた少なくとも2つのC6〜30炭化水素系疎水鎖を含んでおり、これら炭化水素系の鎖は側鎖である可能性または親水性ブロックの末端における鎖である可能性もある。特に、一つの又はそれ以上の側鎖を含むことが可能である。加えて、ポリマーは親水性ブロックの一端に又は両端に炭化水素系の鎖を含んでいてもよい。
ポリウレタンポリエーテルは多ブロック特に3ブロック形態であってもよい。疎水性ブロックは鎖の各端にあってもよい(たとえば、親水性の中心ブロックをもつ3ブロック共重合体)または末端と鎖の中と両方に分布されていてもよい(たとえば、多ブロック共重合体)。これら同ポリマーはグラフトポリマーまたはスターバースト(starburst)ポリマーであってもよい。
非イオン性の増粘性脂肪鎖ポリウレタンポリエーテルは親水性ブロックが50〜1000個のオキシエチレン基を含むポリオキシエチレン化された鎖であるところのトリブロック共重合体であってもよい。非イオン性ポリウレタンポリエーテルは親水性ブロック間にウレタン結合を含んでおり、名称はそれに起因している。
拡大すると、非イオン性の脂肪鎖ポリウレタンポリエーテルには、親水性ブロックが他の化学結合を介して親油性ブロックに連結されているものも包含される。
本発明に使用されてもよい非イオン性の脂肪鎖ポリウレタンポリエーテルの例としては、レオックス(Rheox)社によって販売の尿素官能を含有するレオレート(Rheolate)205(登録商標)、またはレオレート(登録商標)208、204または212、およびアクリゾール(Acrysol)RM184(登録商標)を使用することも可能である。
アクゾ(Akzo)からの、C1214アルキル鎖を含有する製品エルファコス(Elfacos)T210(登録商標)、およびC18アルキル鎖を含有する製品エルファコスT212(登録商標)を挙げてもよい。
水中固形分20%で販売の、C20アルキル鎖とウレタン結合を含有しているロームアンドハース(Rohm & Haas)からの製品DW1206B(登録商標)も使用されてもよい。
これらポリマーの溶液または分散物、特に、水または水性アルコール性媒体の中での、を使用することも可能である。挙げることができるかかるポリマーの例はレオックス社によって販売のレオレート(Rheolate)(登録商標)255、レオレート(登録商標)278およびレオレート(登録商標)244である。ロームアンドハース社によって販売の製品DW1206FおよびDW1206Jも使用されてもよい。
本発明に従って使用されてもよいポリウレタンポリエーテルは特にColloid Polym. Sci 271, 380.389 (1993)に掲載のG. Fonnum, J. Bakke and Fk. Hansenによる論文の中に記載されているものである。
更に特により好ましいのは、(i)エチレンオキシド150〜180モルを含む少なくとも一つのポリエチレングリコールと、(ii)ステアリルアルコールまたはデシルアルコールと、(iii)少なくとも一つのジイソシアネートとを含む少なくとも3つの化合物の重縮合によって得られてもよいポリウレタンポリエーテルを使用することである。
かかるポリウレタンポリエーテルは特にロームアンドハース社によってアキュリン(Aculyn)44(登録商標)およびアキュリン46(登録商標)の名で販売されている[アキュリン46(登録商標)は、マルトデキストリン(4%)と水(81%)のマトリックスの中での15重量%の、エチレンオキシド150モルまたは180モルを含有するポリエチレングリコールと、ステアリルアルコールと、メチレンビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)(SMDI)との重縮合体である;アキュリン44(登録商標)は、プロピレングリコール(39%)と水(26%)のマトリックスの中での35重量%の、エチレンオキシド150モルまたは180モルを含有するポリエチレングリコールと、デシルアルコールと、メチレンビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)(SMDI)との重縮合体である]。
好ましくは、本発明の増粘性ポリウレタンポリマーは非イオン性である。
有利なことに、水分散性線状スルホポリエステルと非イオン性の増粘性ポリウレタンを含む透明または半透明である組成物を得ることが可能である。
本発明のためには、用語「透明または半透明の組成物」は下記の方法に従って測定したときに、800NTU(比濁分析濁度単位(nephelometric turbidity unit)未満の、好ましくは500NTU未満の濁度を有する組成物を意味する。
濁度はハッチ(Hach)(登録商標)社からの2100Pモデル濁度計を使用して室温(20〜25℃)で測定される。測定に使用されたチューブはAR397A cat24347−06を参照引用される。この機械は様々な濃度のホルマジン(formazine)懸濁物によって較正される。
本発明による組成物の中に使用されている増粘性ポリウレタン(単数または複数)の濃度は組成物の総重量に対して0.01〜10重量%、好ましくは0.05〜5重量%、より好ましくは0.1〜2重量%である。
有利には、水分散性線状スルホポリエステル/増粘性ポリウレタンの比率はそれらの境界を含んで2%〜50%、好ましくは2.5%〜20%、更により好ましくは3%〜15%である。
本特許出願による組成物はまた、一つまたはそれ以上の追加的な化粧品助剤たとえば下記のものをも含んでいてもよい。
従来使用されてきたいずれかの追加的な陰イオン性、陽イオン性、両性または非イオン性の固定用ポリマーおよびそれらの混合物は本特許出願による組成物の中に使用されてもよい。
固定用ポリマーは化粧品向けに許容できる媒体の中に可溶性であってもよいし、又はこの同媒体の中に不溶性であってもよくそしてこの場合には固体または液体ポリマー粒子の分散物(ラテックスまたはプソイドラテックス)の形態で使用されてもよい。
一般に使用される陰イオン性の固定用ポリマーはカルボン酸、スルホン酸またはリン酸に由来する基を含むポリマーであり、そして約500〜5000000の数平均分子量を有する。
カルボキシル基は次の式に相当するもののような不飽和のモノ−またはジ−カルボン酸モノマーによって与えられる:
Figure 2006036765
式中、nは0〜10の整数であり、Aはメチレン基を表わし、場合によって、不飽和基の炭素原子に結合されていてもよく又はnが1より大きい場合には酸素や硫黄のようなヘテロ原子を介して隣接メチレン基に結合されていてもよく、Rは水素原子またはフェニルもしくはベンジル基を表わし、Rは水素原子または低級アルキルもしくはカルボキシル基を表わし、そしてRは水素原子、低級アルキル基、または−CH−COOH、フェニルもしくはベンジル基を表わす。
上記式の中で、低級アルキル基は好ましくは、炭素原子数1〜4の基、特に、メチルおよびエチル基、を表わす。
好ましくは、陰イオン性の固定用ポリマーは、アクリル酸およびメタクリル酸またはそれらの塩の単独重合体または共重合体、クロトン酸の共重合体、C〜Cのモノ不飽和カルボン酸または酸無水物の共重合体、カルボキシレート基を含むポリアクリルアミド、スルホン酸基を含む単独重合体または共重合体、陰イオン性ポリウレタン、および陰イオン性のグラフト化されたシリコーンポリマーから選ばれる。
本発明によれば、カルボキシル基を含む好ましい陰イオン性の固定用ポリマーは下記のものである:
A)アクリル酸またはメタクリル酸またはそれらの塩の単独重合体または共重合体、特に、アライドコロイド(Allied Colloid)社によってバーシコール(Versicol)(登録商標)EまたはKの名でおよびBASF社によってウルトラホールド(Ultrahold)(登録商標)の名で販売の製品類、アクリル酸とアクリルアミドの共重合体それらのナトリウム塩の形態をハーキュリーズ(Hercules)社によってレテン(Reten)421、423または425の名で販売、またはポリヒドロキシカルボン酸のナトリウム塩。
B)アクリル酸またはメタクリル酸と、モノエチレン性モノマーたとえばエチレン、スチレン、ビニルエステルまたはアクリル酸もしくはメタクリル酸のエステルとの共重合体、場合によってはポリアルキレングリコールたとえばポリエチレングリコールの上にグラフトされていてもよいし、そして場合によっては架橋されていてもよい。かかるポリマーは特に、仏国特許第1222944号および独国特許出願第2330956号の各明細書の中に開示されており、このタイプの共重合体はそれらの鎖の中に、場合によってN−アルキル化および/または−ヒドロキシアルキル化されていてもよいアクリルアミド単位を含んでおり、たとえば、特にルクセンブルグ特許出願第75370号および第75371号の各明細書の中に開示されている又はアメリカンシアナミド(American Cyanamid)社によってクァッドレーマー(Quadramer)の名で提供される。また、アクリル酸とC〜Cアルキルメタクリレートの共重合体や、ビニルピロリドンとアクリル酸とC〜C20アルキルメタクリレートたとえばラウリルメタクリレートとの三元共重合体、たとえば、ISP社によってアクリリドン(Acrylidone)(登録商標)LMの名で販売の製品、およびメタクリル酸/エチルアクリレート/tert−ブチルアクリレート三元共重合体、たとえば、BASF社によってルビマー(Luvimer)(登録商標)100Pの名で販売の製品、を挙げてもよい。
また、メタクリル酸/アクリル酸/エチルアクリレート/メチルメタクリレート共重合体の水性分散物、アメルコール(Amerchol)社によってアメルホールド(Amerhold)(登録商標)DR25の名で販売、を挙げてもよい。
C)クロトン酸の共重合体、たとえば、それらの鎖の中にビニルアセテートまたはプロピオネート単位を含むもの、そして場合によってはその他のモノマー、たとえば、アリルもしくはメタリルエステル類、ビニルエーテル、または長い炭化水素鎖たとえば炭素原子数少なくとも5のようなものを含む線状または枝分れ飽和カルボン酸のビニルエステル、を含んでいてもよく、場合によってはこれらポリマーがグラフト化または架橋されることが可能である;または代わりに別のモノマー(それはα−もしくはβ−環式カルボン酸のビニル、アリルもしくはメタリルエステルである)を含むもの。かかるポリマーは、中でも、仏国特許第1222944号、第1580545号、第2265782号、第2265781号、第1564110号および第2439798号の各明細書の中に開示されている。このクラスに入る商品はナショナルスターチ(National Starch)社によって販売のレジン28−29−30、26−13−14および28−13−10である。
D)C〜Cモノ不飽和カルボン酸または酸無水物から誘導された共重合体であって下記のものから選ばれる:
−(i)一つまたはそれ以上のマレイン酸、フマル酸またはイタコン酸またはそれら酸無水物と、(ii)ビニルエステル、ビニルエーテル、ハロゲン化ビニル、フェニルビニル誘導体、アクリル酸およびそのエステルから選ばれた少なくとも一つのモノマーとの共重合体、これら共重合体の酸無水物官能は場合によってはモノエステル化またはモノアミド化されていてもよい。かかるポリマーは特に米国特許第2047398号、第2723248号および第2102113号および英国特許第839805号の各明細書の中に記載されている。商品は特に、ISP社によってガントレズ(Gantrez)(登録商標)ANまたはESの名で販売のものである;
−(i)一つまたはそれ以上の無水マレイン酸、無水シトラコン酸または無水イタコン酸の単位と、(ii)アリルまたはメタリルエステルから選ばれた一つまたはそれ以上のモノマーとを含む共重合体、場合によっては、それらの鎖の中に、一つまたはそれ以上のアクリルアミド、メタクリルアミド、α−オレフィン、アクリル酸もしくはメタクリル酸エステル、アクリル酸もしくはメタクリル酸、またはビニルピロリドンの基を含んでいてもよく、これら共重合体の酸無水物官能基は場合によってはモノエステル化またはモノアミド化されていてもよい。
これらポリマーはたとえば本出願人よる仏国特許第2350384号および第2357241号の各明細書の中に記載されている。
E)カルボキシレート基を含むポリアクリルアミド。
スルホン酸基を含む単独重合体および共重合体はビニルスルホン酸単位、スチレンスルホン酸単位、ナフタレンスルホン酸単位またはアクリルアミド−アルキルスルホン酸単位を含むポリマーである。
これらポリマーは特に下記のものから選ぶことができる:
−約1000〜100000の分子量を有するポリビニルスルホン酸の塩、同様に、不飽和コモノマー、たとえばアクリル酸、メタクリル酸およびそれらのエステル、さらには、アクリルアミドまたはその誘導体、ビニルエーテルおよびビニルピロリドン、との共重合体;
−ポリスチレンスルホン酸の塩、たとえば、ナトリウム塩、たとえば、ナショナルスターチによってフレキサン(Flexan)(登録商標)500およびフレキサン(登録商標)130の名で販売。これら化合物は仏国特許第2198719号明細書の中に開示されている;
−ポリアクリルアミドスルホン酸の塩、たとえば、米国特許第4128631号明細書の中に挙げられているもの、および特にポリアクリルアミドエチルプロパンスルホン酸、ヘンケル(Henkel)によってコスメディア(Cosmedia)ポリマーHSP1180の名で販売。
本発明に従って使用できるその他の陰イオン性の固定用ポリマーとしては、ノベオン(Noveon)社によってフィクセート(Fixate)G−100の名で販売の陰イオン性の枝分れブロックポリマーを挙げてもよい。
本発明によれば、陰イオン性の固定用ポリマーは好ましくは、次のものから選択される:アクリル酸共重合体、たとえば、アクリル酸/エチルアクリレート/N−tert−ブチルアクリルアミド三元共重合体(特に、BASF社によってウルトラホールド(登録商標)ストロング(Strong)の名で販売)、クロトン酸から誘導された共重合体、たとえば、酢酸ビニル/tert−ブチル安息香酸ビニル/クロトン酸三元共重合体およびクロトン酸/酢酸ビニル/ネオデカノン酸ビニル三元共重合体(特に、ナショナルスターチ社によってレジン28−29−30の名で販売)、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸またはそれらの酸無水物と、ビニルエステル、ビニルエーテル、ハロゲン化ビニル、フェニルビニル誘導体やアクリル酸やそのエステルとから誘導されたポリマー、たとえば、メチルビニルエーテル/モノエステル化無水マレイン酸共重合体(たとえば、ISP社によってガントレズ(登録商標)ES425の名で販売)、メタクリル酸とメタクリル酸メチルの共重合体(ロームファーマ(Rohm Pharma)社によってユードラギット(Eudragit)(登録商標)Lの名で販売)、メタクリル酸とアクリル酸エチルの共重合体(BASF社によってルビマー(Luvimer)(登録商標)MAEXまたはMAEの名で販売)、酢酸ビニル/クロトン酸共重合体(BASF社によってルビセット(Luviset)CA66の名で販売)、ポリエチレングリコールによってグラフト化された酢酸ビニル/クロトン酸共重合体(BASF社によってアリストフレックス(Aristoflex)(登録商標)Aの名で販売)、およびノベオン(Noveon)社によってフィクセート(Fixate)G−100の名で販売のポリマー。
上記の陰イオン性の固定用ポリマーの中でも、本発明の関連での使用に特に好ましいのは、ISP社によってガントレズ(登録商標)ES425の名で販売のメチルビニルエーテル/モノエステル化無水マレイン酸共重合体、BASF社によってウルトラホールド(Ultrahold)(登録商標)ストロングの名で販売のアクリル酸/エチルアクリレート/N−tert−ブチルアクリルアミド三元共重合体、ロームファーマ社によってユードラギット(登録商標)Lの名で販売のメタクリル酸とメタクリル酸メチルの共重合体、酢酸ビニル/tert−ブチル安息香酸ビニル/クロトン酸三元共重合体およびクロトン酸/酢酸ビニル/ネオドデカン酸ビニル三元共重合体(ナショナルスターチ社によってレジン28−29−30の名で販売)、BASF社によってルビマー(登録商標)MAEXまたはMAEの名で販売のメタクリル酸とアクリル酸エチルの共重合体、ISP社によってアクリリドン(登録商標)LMの名で販売のビニルピロリドン/アクリル酸/メタクリル酸ラウリル三元共重合体、およびノベオン社によってフィクセートG−100の名で販売のポリマーである。
本発明に従って使用されてもよい皮膜形成性の陽イオン性の固定用ポリマーは好ましくは、重合鎖の部分を形成している又はそれに直接結合している第一、第二、第三または第四アミン基を含んでおりそして500〜約5000000の分子量、好ましくは1000〜3000000の分子量を有するポリマーから選ばれる。
好ましくは、陽イオン性の固定用ポリマーは、アミン官能を含有しているアクリル酸またはメタクリル酸のエステルまたはアミドの単独重合体または共重合体、陽イオン性多糖類、ビニルピロリドンとビニルイミダゾールの第四級共重合体、およびキトサンから選ばれる。
これらポリマーの中でも、特に下記の陽イオン性ポリマーを挙げてもよい:
(1)下記式の単位の少なくとも一つを含んでいるアクリル酸またはメタクリル酸のエステルまたはアミドから誘導された単独重合体または共重合体;
Figure 2006036765
式中、
は水素原子またはCH基を表わし;
Aは炭素原子数1〜6の線状もしくは枝分れアルキル基または炭素原子数1〜4のヒドロキシアルキル基であり;
、RおよびRは、同一または異なり、炭素原子数1〜18のアルキル基またはベンジル基を表わし;
およびRは、同一または異なり、各々は水素原子、または炭素原子数1〜6のアルキル基を表わし;
Xはメトスルフェートアニオンまたはハライドたとえばクロライドやブロマイドを表わす。
系統(1)の共重合体はさらにコモノマーに由来する一つまたはそれ以上の単位を含有しており、コモノマーは、アクリルアミド類、メタクリルアミド類、ジアセトンアクリルアミド類、窒素上において低級(C〜C)アルキル基で置換されているアクリルアミド類およびメタクリルアミド類、アクリル酸またはメタクリル酸またはそれらのエステルから誘導された基、ビニルラクタム類たとえばビニルピロリドンまたはビニルカプロラクタム、およびビニルエステル類の系統から選ばれてもよい。
それ故に、系統(1)のこれら共重合体の中でも、下記のものを挙げてもよい:
−アクリルアミドと、硫酸ジメチルによって又はハロゲン化メチルによって第4級化されているジメチルアミノエチルメタクリレートとの共重合体、たとえば、ハーキュリーズ(Hercules)社によってヘルコフロック(Hercofloc)(登録商標)の名で販売の製品、
−アクリルアミドとメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリドの共重合体、たとえば特許出願EP−A−080976号公開公報の中に開示されてそしてチバガイギー(Ciba-Geigy)社によってビナクァット(Bina Quat)P100の名で販売、
−アクリルアミドとメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムメトスルフェートの共重合体、たとえば、ハーキュリーズ社によってレテンの名で販売の製品、
−4級化された又はされてないビニルピロリドン/ジアルキルアミノアルキルアクリレートまたはメタクリレート共重合体、たとえば、ISP社によって「ガフクァット(Gafquat)(登録商標)」の名で販売の製品、たとえば、「ガフクァット(登録商標)734」または「ガフクァット(登録商標)755」、または代わりに「コポリマー(Copolymer)(登録商標)845、958および937」として知られた製品。これらポリマーは仏国特許第2077143号および第2393573号の各明細書の中に詳細に記載されている、
−ビニルピロリドン単位を含む脂肪鎖ポリマー、たとえば、ISP社によってスタイレゼ(Styleze)W20およびスタイレゼW10の名で販売の製品、
−ジメチルアミノエチルメタクリレート/ビニルカプロラクタム/ビニルピロリドン三元共重合体、たとえば、ISP社によってガフィックス(Gaffix)VC713の名で販売の製品、
−4級化されたビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド共重合体、たとえば、ISP社によって「ガフクァット(登録商標)HS100」の名で販売の製品。
(2)陽イオン性多糖類、好ましくは、第四アンモニウムを含有、たとえば、米国特許第3,589,578号および第4,031,307号の各明細書の中に開示されているもの、たとえば、トリアルキルアンモニウムカチオン基を含有するグアーガム。かかる製品は特に、メイホール(Meyhall)社によってジャグアーC13S、ジャグアーC15およびジャグアーC17の商品名で販売されている。
(3)ビニルピロリドンとビニルイミダゾールの第四級共重合体。
(4)キトサンまたはそれらの塩;使用できる塩は特に、キトサンアセテート、ラクテート、グルタメート、グルコネートまたはピロリドンカルボキシレートである。
これら化合物の中でも、アバー・テクノロジーズ(Aber Technologies)社によってキタンブルトスタンダード(Kytan Brut Standard)の名で販売の90.5重量%の脱アセチル化度を有するキトサン、またはアメルコール社によってキタマー(Kytamer)(登録商標)の名で販売のキトサンピロリドンカルボキシレート、を挙げてもよい。
(5)陽イオン性セルロース誘導体、たとえば、第四アンモニウムを含んでいる、セルロースの、または水溶性モノマーによってグラフト化されたセルロース誘導体の、共重合体、特に、特許US4131576号明細書の中に開示されており、たとえば、特にメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム、メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムまたはジメチルジアリルアンモニウム塩によってグラフト化されているヒドロキシアルキルセルロースたとえばヒドロキシメチル−、ヒドロキシエチル−またはヒドロキシプロピルセルロースの共重合体。
この定義に相当する市販製品は特に、ナショナルスターチ社によって「セルクァット(Celquat)L200」および「セルクァットH200」の名で販売の製品である。
本発明に従って使用できる両性の固定用ポリマーは重合鎖の中に無作為に分布された単位BおよびCを含むポリマーから選ぶことができ、ここで、Bは少なくとも1個の塩基性窒素原子を含むモノマーに由来する単位を表わし、そしてCは一つまたはそれ以上のカルボキシル基またはスルホン酸基を含む酸性モノマーに由来する単位を表わす、又は代わりにBとCはカルボキシベタインまたはスルホベタイン両性イオン性モノマーから誘導された基を表わすことができる;
BとCはまた、アミン基の少なくとも一つが炭化水素基を介して結合されたカルボキシル基またはスルホン酸基を担持している第一、第二、第三または第四アミン基を含んでいる陽イオン性の重合鎖を表わすことができる、又は代わりにBとCはα,β−ジカルボキシルエチレン単位を含有するポリマーの鎖の部分を形成しておりそのカルボキシル基の一つが一つまたはそれ以上の第一または第二アミン基を含むポリアミンと反応されている。
好ましくは、両性の固定用ポリマーは、酸性ビニル単位と塩基性ビニル単位を含有する共重合体、架橋およびアシル化されているポリアミノアミド、両性イオン性単位を含有するポリマー、キトサン系ポリマー、変性(C〜C)アルキルビニルエーテル/無水マレイン酸共重合体、両性ポリウレタンおよび両性グラフト化シリコーンポリマーから選ばれる。
上記定義に相当する更に特に好ましい両性の固定用ポリマーは下記ポリマーから選ばれる:
1)酸性ビニル単位と塩基性ビニル単位を含む共重合体、たとえば、特にアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、α−クロルアクリル酸のようなカルボキシル基を担持するビニル化合物から誘導されたモノマーと、特にジアルキルアミノアルキルメタクリレートおよびアクリレート、ジアルキルアミノアルキルメタクリルアミドおよび−アクリルアミドのような少なくとも一つの塩基性原子を含有する置換ビニル化合物から誘導された塩基性モノマーとの共重合から得られるもの。かかる化合物は米国特許第3,836,537号明細書の中に記載されている。
2)下記単位を含むポリマー:
a)窒素原子上においてアルキル基で置換されているアクリルアミドまたはメタクリルアミドから選ばれた少なくとも一つのモノマーに由来する単位と、
b)一つまたはそれ以上の反応性カルボキシル基を含有する少なくとも一つの酸性コモノマーに由来する単位と、
c)少なくとも一つの塩基性モノマー、たとえば、アクリル酸およびメタクリル酸の第一、第二、第三および第四アミン置換基を含有するエステル、および硫酸ジメチルまたはジエチルによるジメチルアミノエチルメタクリレートの第四級化生成物、に由来する単位。
本発明によれば更に特に好ましいN−置換アクリルアミドまたはメタクリルアミドは、その中のアルキル基が炭素原子数2〜12であるところの化合物、特に、N−エチルアクリルアミド、N−tert−ブチルアクリルアミド、N−tert−オクチルアクリルアミド、N−オクチルアクリルアミド、N−デシルアクリルアミド、N−ドデシルアクリルアミド、および対応するメタクリルアミド、である。
酸性コモノマーは、特に、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸およびフマル酸、およびマレイン酸またはフマル酸またはそれらの酸無水物の炭素原子数1〜4のアルキルモノエステルから選ばれる。
好ましい塩基性コモノマーは、アミノエチル、ブチルアミノエチル、N,N´−ジメチルアミノエチルおよびN−tert−ブチルアミノエチルメタクリレートである。
CTFA名(第4版、1991年)ではオクチルアクリルアミド/アクリレート/ブチルアミノエチルメタクリレート共重合体と命名される共重合体、たとえば、ナショナルスターチ社によってアンフォマー(Amphomer)(登録商標)またはロボクリル(Lovocryl)(登録商標)の名で販売の製品、が特に使用される。
(3)下記一般式のポリアミノアミドから部分的にまたは全体的に誘導された、架橋およびアシル化されたポリアミノアミド:
Figure 2006036765
[式中、R10は2価基を表わし、飽和ジカルボン酸に由来するか、又はエチレン性二重結合を含有する脂肪族モノもしくはジカルボン酸に由来するか、又はこれら酸類の低級C1〜6アルカノールのエステルに由来するか、又は前記酸類のいずれか一つへのビス第一アミンもしくはビス第二アミンの付加から誘導される基に由来し、そしてZはビス第一またはモノもしくはビス第二ポリアルキレンポリアミンに由来する基を表わしそして好ましくは下記のものを表わす:
a)60〜100モル%の割合の、基
Figure 2006036765
(式中、x=2、そしてp=2または3であるか、又は、x=3、そしてp=2であり、この基はジエチレントリアミン、トリエチレンテトラアミンまたはジプロピレントリアミンに由来する);
b)0〜40モル%の割合の、上記基(III)(式中、x=2、そしてp=1であり、この基はエチレンジアミンに由来する)またはピペラジン由来基:
Figure 2006036765
c)0〜20モル%の割合の、ヘキサメチレンジアミン由来基−NH−(CH−NH−]、
これらポリアミノアミドは、エピハロヒドリン、ジエポキシド、二酸無水物およびビス不飽和誘導体から選ばれた二官能性架橋剤の付加反応によって、ポリアミノアミドのアミノ基当り0.025〜0.35モルの架橋剤によって、架橋され、かつアクリル酸、クロロ酢酸またはアルカンスルトンまたはそれらの塩との反応によってアシル化される。
飽和カルボン酸は好ましくは、炭素原子数6〜10の酸、たとえば、アジピン酸、2,2,4−トリメチルアジピン酸および2,4,4−トリメチルアジピン酸、から選ばれ、テレフタル酸、エチレン性二重結合を含有する酸、たとえば、アクリル酸、メタクリル酸およびイタコン酸。
アシル化に使用されるアルカンスルトンは好ましくは、プロパンスルトンまたはブタンスルトンである;アシル化剤の塩は好ましくはナトリウム塩またはカリウム塩である。
(4)下記式の両性イオン性単位を含むポリマー:
Figure 2006036765
式中、R11は重合性の不飽和基、たとえば、アクリレート、メタクリレート、アクリルアミドまたはメタクリルアミド基、を表わし、yおよびzは1〜3の整数を表わし、R12およびR13は水素原子、メチル、エチルもしくはプロピル基を表わし、そしてR14およびR15はR14とR15の中の炭素原子数の和が10を超えないように水素原子またはアルキル基を表わす。
かかる単位を含むポリマーは、両性イオン性でないモノマー、たとえば、ジメチル−またはジエチルアミノエチルアクリレートまたはメタクリレートまたはアルキルアクリレートまたはメタクリレート、アクリルアミドまたはメタクリルアミド、または酢酸ビニル、から誘導された単位をも含むことができる。
例としては、メチルメタクリレート/メチルジメチルカルボキシメチルアンモニオエチルメタクリレート共重合体、たとえば、サンドズ(Sandoz)社によってダイアフォーマー(Diaformer)Z301の名で販売の製品、を挙げてもよい。
(5)下記式に相当するモノマー単位を含むキトサンから誘導されたポリマー:
Figure 2006036765
[単位(D)は0〜30%の割合で存在し、単位(E)は5〜50%の割合で存在し、そして単位(F)は30〜90%の割合で存在し、この単位(F)の中では、R16は下記式の基を表わすということが理解される:
Figure 2006036765
(式中、q=0の場合には、R17、R18およびR19は同一または異なり、各々は水素原子、メチル、ヒドロキシル、アセトキシもしくはアミノ残基、モノアルキルアミン残基もしくはジアルキルアミン残基(それらは場合によって1個またはそれ以上の窒素原子が介在していてもよくそして/または場合によっては1個またはそれ以上のアミン、ヒドロキシル、カルボキシル、アルキルチオまたはスルホン酸基で置換されていてもよい)、アルキル基がアミノ残基を担持しているところのアルキルチオ残基を表わし、この場合、R17、R18およびR19基の少なくとも一つは水素原子である;
またはq=1の場合には、R17、R18およびR19は各々、水素原子を表わす)]、
およびこれら化合物と塩基または酸とによって形成された塩。
(6)下記一般式(V)に相当するポリマー、たとえば、仏国特許第1400366号明細書の中に記載されている:
Figure 2006036765
式中、R20は水素原子またはCHO、CHCHOもしくはフェニル基を表わし、R21は水素原子または低級アルキル基たとえばメチルやエチルを表わし、R22は水素原子またはC〜C低級アルキル基たとえばメチルやエチルを表わし、そしてR23はC〜C低級アルキル基たとえばメチルやエチル、または式−R24−N(R22に相当する基(ここで、R24は−CH−CH−、−CH−CH−CH−または−CH−CH(CH)−基を表わし、そしてR22は上記の意味を有する)を表わす。
(7)キトサンのN−カルボキシアルキル化から誘導されたポリマー、たとえば、N−(カルボキシメチル)キトサンまたはN−(カルボキシブチル)キトサン、ジャンデッカー(Jan Dekker)社によって「エバルサン(Evalsan)」の名で販売。
(8)下記のものから選ばれた−D−X−D−X−タイプの両性ポリマー:
a)クロロ酢酸またはクロロ酢酸ナトリウムを、下記式の少なくとも一つの単位を含む化合物に作用させることによって得られるポリマー:
−D−X−D−X−D− (VI)
式中、Dは基:
Figure 2006036765
を表わし、そしてXは符号EまたはE´を表わし、EまたはE´は同一または異なり、2価基を表わし、それは主鎖の中に7個以下の炭素原子を含む直鎖または枝分れ鎖アルキレン基であり、それは非置換であるか又はヒドロキシル基で置換されておりそしてそれは更に酸素、窒素および硫黄原子、1〜3個の芳香族および/または複素環式の環を含むことができる;酸素、窒素および硫黄原子はエーテル、チオエーテル、スルホキシド、スルホン、スルホニウム、アルキルアミンまたはアルケニルアミン基、ヒドロキシル、ベンジルアミン、アミンオキシド、第四アンモニウム、アミド、イミド、アルコール、エステルおよび/またはウレタン基の形態で存在する。
b)下記式のポリマー:
−D−X−D−X− (VI´)
式中、Dは基
Figure 2006036765
を表わし、そしてXは符号EまたはE´を表わし、そして少なくとも一度はE´、Eは上記意味を有し、そしてE´は2価基であり、それは主鎖の中に7個以下の炭素原子を有する直鎖または枝分れ鎖をもつアルキレン基であり、それは非置換であるか又は一つまたはそれ以上のヒドロキシル基で置換されておりそしてそれは一つまたはそれ以上の窒素原子を含有し、窒素原子は、場合によって酸素原子が介在していてもよいアルキル基によって置換されておりそして必要ならば一つまたはそれ以上のカルボキシル官能または一つまたはそれ以上のヒドロキシル官能を含有しそしてクロロ酢酸またはクロロ酢酸ナトリウムとの反応によってベタイン化されている。
(9)N,N−ジアルキルアミノアルキルアミンたとえばN,N−ジメチルアミノプロピルアミンによる半アミド化によって又はN,N−ジアルキルアミノアルカノールによる半エステル化によって部分的に変性された(C〜C)アルキルビニルエーテル/無水マレイン酸共重合体。これら共重合体はその他のビニルコモノマーたとえばビニルカプロラクタムをも含むことができる。
上記の両性の固定用ポリマーの中でも、本発明に従って、特に最も好ましいものは、系統(3)のもの、たとえば、オクチルアクリルアミド/アクリレート/ブチルアミノエチルメタクリレート共重合体のCTFA名をもつ共重合体類、たとえば、ナショナルスターチ社によってアンフォマー(登録商標)の名で販売の製品類、アンフォマー(登録商標)LV71またはロボクリル(Lovocryl)(登録商標)47、および系統(4)のもの、たとえば、メチルメタクリレート/メチルジメチルカルボキシメチルアンモニオエチルメタクリレートの共重合体、たとえば、サンドズ社によってダイアフォーマーZ301の名で販売、である。
本発明に従って使用されてもよい非イオン性の固定用ポリマーは例えば次のものから選ばれる:
−ポリアルキルオキサゾリン;
−酢酸ビニル単独重合体;
−酢酸ビニル共重合体、たとえば、酢酸ビニルとアクリル酸エステルの共重合体、酢酸ビニルとエチレンの共重合体、または酢酸ビニルとマレイン酸エステルたとえばマレイン酸ジブチルとの共重合体;
−アクリル酸エステルの単独重合体および共重合体、たとえば、アルキルアクリレートとアルキルメタクリレートの共重合体、たとえば、ロームアンドハース(Rohm & Haas)社によってプリマル(Primal)(登録商標)AC−261Kおよびユードラギット(登録商標)NE30Dの名で、BASF社によって8845の名で又はヘキスト(Hoechst)社によってアップレタン(Appretan)(登録商標)N9212の名で販売の製品;
−アクリロニトリルと非イオン性モノマー(たとえばブタジエンおよびアルキル(メタ)アクリレートから選ばれる)の共重合体;ロームアンドハースによってCJ0601の名で販売の製品を挙げてもよい;
−スチレン単独重合体;
−スチレン共重合体、たとえば、スチレンとアルキル(メタ)アクリレートの共重合体、たとえば、ヘキスト社によって販売の製品モウィリス(Mowilith)(登録商標)LDM6911、モウィリス(登録商標)DM611およびモウィリス(登録商標)LDM6070またはレーネポーレンク(Rhoene-Poulenc)によって販売の製品ロードパス(Rhodopas)(登録商標)SD215およびロードパス(登録商標)DS910、スチレンとアルキルメタクリレートとアルキルアクリレートの共重合体、スチレンとブタジエンの共重合体、またはスチレンとブタジエンとビニルピリジンの共重合体;
−ポリアミド;
−ビニルピロリドン単独重合体以外のビニルラクタム単独重合体、たとえば、ポリビニルカプロラクタム、BASF社によってルビスコール(Luviskol)(登録商標)プラス(Plus)の名で販売;および
−ビニルラクタム共重合体、たとえば、ポリ(ビニルピロリドン/ビニルラクタム)共重合体、BASF社によってルビテック(Luvitec)(登録商標)VPC55K65Wの名で販売、ポリ(ビニルピロリドン/酢酸ビニル)共重合体、たとえば、ISP社によってPVPVA(登録商標)S630Lの名で又はBASFによってルビスコール(登録商標)VA73、VA64、VA55、VA37およびVA27の名で販売のもの;およびポリ(ビニルピロリドン/酢酸ビニル/プロピオン酸ビニル)三元共重合体、たとえば、BASF社によってルビスコール(登録商標)VPA343の名で製品。
上記の非イオン性ポリマーのアルキル基は好ましくは炭素原子数1〜6を有する。
本発明によれば、ポリシロキサン部分と無シリコーンの有機鎖からなる部分とを含むグラフト化されたシリコーンタイプの固定用ポリマーを使用することも可能であり、この2つの部分の一方がポリマーの主鎖を構成し、そして他方が前記主鎖上にグラフト化されている。
これらポリマーは、たとえば、特許出願EP−A−0412704号、EP−A−0412707号、EP−A−0640105号、WO95/00578号、EP−A−0582152号、およびWO93/23009号の各公開公報、および特許US4693935号、US4728571号およびUS4972037号の各明細書の中に記載されている。
これらポリマーは両性、陰イオン性または非イオン性であることができ、そしてそれらは好ましくは陰イオン性または非イオン性である。
かかるポリマーは、たとえば、
a)50〜90重量%のtert−ブチルアクリレート、
b)0〜40重量%のアクリル酸、
c)5〜40重量%の下記式のシリコーンマクロマー(silicone macromer):
Figure 2006036765
(式中、vは5〜700の範囲の数である)
から形成されたモノマーの混合物からのラジカル重合によって得ることができる共重合体であり、重量%はモノマーの総重量に対して計算されている。
グラフト化されたシリコーンポリマーのその他の例は特に、チオプロピレンタイプの連結基を介してポリ((メタ)アクリル酸)タイプとポリ(アルキル(メタ)アクリレート)タイプの混合ポリマー単位がグラフト化されたポリジメチルシロキサン類(PDMSs)、および、チオプロピレンタイプの連結基を介してポリ(イソブチル(メタ)アクリレート)タイプのポリマー単位がグラフト化されたポリジメチルシロキサン類(PDMSs)である。
固定用シリコーンポリマーのその他のタイプとしては、BASF社によって販売の製品ルビフレックス(Luviflex)(登録商標)シルク(Silk)を挙げてもよい。
固定用ポリマーとしては、また、官能化された又はされてない、シリコーンまたは非シリコーンの、陽イオン性、非イオン性、陰イオン性または両性のポリウレタンまたはそれらの混合物が使用されてもよい。
本発明によって特に意図されるポリウレタンは、本出願人が所有者である出願EP0751162号、EP0637600号、EP0648485号、およびFR2743297号の各公開公報の中に、およびBASF社の出願EP0656021号およびWO94/03510号およびナショナルスターチ社の出願EP0619111号の各公開公報の中に開示されているものである。
本発明に特に適するポリウレタンとしては、BASF社によってルビセットPur(登録商標)およびルビセット(登録商標)Si Purの名で販売の製品を挙げてもよい。
本発明による組成物の中に使用される追加的な固定用ポリマー(単数または複数)の濃度は組成物の総重量に対して0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜10重量%である。
本特許出願による組成物は、ポリウレタン以外の追加的な化粧品助剤として、少なくとも一つの追加的な増粘性ポリマー(「レオロジー調節剤」としても知られている)をも含有してもよい。
レオロジー調節剤は、脂肪酸アミド(ココナッツモノエタノール−またはジエタノールアミド、オキシエチレン化カルボン酸アルキルエーテルモノエタノールアミド)、セルロース系増粘剤(ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースまたはカルボキシメチルセルロース)、グアーガムおよびその誘導体、たとえば、ヒドロキシプロピルグアーガム、および微生物起源のガム(キサンタンガムまたはスクレログルカン(scleroglucan)ガム)、アクリル酸またはアクリルアミドプロパンスルホン酸架橋単独重合体、および会合性ポリマーから選ばれてもよい。
本発明に従って使用されてもよい会合性ポリマーは、水性媒体中で相互にまたは他の分子と可逆的に会合できる水溶性ポリマーである。
それらの化学構造は親水性ゾーンと少なくとも一つの脂肪鎖を特徴とする疎水性ゾーン領域とを含んでいる。
本発明に従って使用されてもよい会合性ポリマーは陰イオン性、陽イオン性、両性または非イオン性のタイプのものであってもよい。
追加的な増粘性ポリマー(単数または複数)の濃度は組成物の総重量に対して0.01〜20重量%、好ましくは0.05〜10重量%である。
本願による組成物はまた、追加的な化粧品助剤として、シリコーン類、シリコーン脂肪物質および非シリコーン脂肪物質から選ばれた少なくとも一つの化合物を含有することもできる。
本発明による組成物の中に使用されてもよいシリコーンは線状、環式、枝分れまたは非枝分れでそして揮発性または不揮発性であってもよい。それらは可溶性の形態、分散された形態またはミクロ分散された形態であってもよく、そして油、樹脂またはガムの形態で提供されることができる。それらは特に、化粧品向けに許容できる媒体の中に不溶性であるポリオルガノシロキサンであってもよい。
オルガノポリシロキサンはWalter Nollの"Chemistry and Technology of Silicones" (1968), Academic Pressの中により詳細に定義されている。それらは揮発性または不揮発性であることができる。
揮発性である場合には、シリコーンは特に60℃〜260℃の沸点を有するものから選択され、そして更に特に次のものから選択される:
(i)ケイ素原子数3〜7の、好ましくは4〜5の、環式シリコーン。それらは、たとえば、次のものである:オクタメチルシクロテトラシロキサン、特に、ユニオンカーバイド(Union Carbide)社によってボラタイルシリコーン(Volatile Silicone)7207の名でまたはローディアによってシルビオン(Silbione)70045V2の名で販売、デカメチルシクロペンタシロキサン、ユニオンカーバイドによってボラタイルシリコーン7158の名でまたはローディアによってシルビオン70045V5の名で販売。
また、下記の化学構造をもつ、ユニオンカーバイド社によって販売のボラタイルシリコーンFZ3109のような、ジメチルシロキサン/メチルアルキルシロキサン型の環状共重合体を挙げてもよい:
Figure 2006036765
また、環式シリコーンと有機ケイ素化合物との混合物、たとえば、オクタメチルシクロテトラシロキサンとテトラトリメチルシリルペンタエリトリトールの(50/50)混合物およびオクタメチルシクロテトラシロキサンとオキシ−1,1´−オキシ(2,2,2´,2´,3,3´−ヘキサトリメチルシリルオキシ)ネオペンタンの混合物、を挙げてもよい。
(ii)ケイ素原子数2〜9を有しそして25℃において5×10-6/s以下の粘度を有する揮発性の線状シリコーン。それらは、たとえば、デカメチルテトラシロキサン、特に、東レシリコーン(株)によってSH200の名で販売、である。このクラスに入るシリコーンはCosmetics and Toiletries, Vol. 91, Jan. 76, p.27-32に掲載されて刊行されたTodd & Byersの論文"Volatile Silicone Fluids for Cosmetics"の中にも記載されている。
不揮発性シリコーンは、中でも、特に、ポリアルキルシロキサン、ポリアリールシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、シリコーンガムおよびレジン、有機官能基によって変性されたポリオルガノシロキサン、およびそれらの混合物を挙げてもよい。
本発明に従って使用されてもよい有機変性シリコーンは、それらの構造の中に、炭化水素系の基を介して結合された一つまたはそれ以上の有機官能基を含有している上記定義通りのシリコーンである。
有機変性シリコーンは、中でも、下記ポリオルガノシロキサンを挙げてもよい:
−C〜C24アルキル基を含有していてもよいポリエチレンオキシおよび/またはポリプロピレンオキシ基を含有するポリオルガノシロキサン、たとえば、ジメチコンコポリオール(dimethicone copolyol)と命名された製品類、ダウコーニング(Dow Corning)社によってDC1248の名で販売、またはユニオンカーバイド社からのオイル類シルウェット(Silwet)(登録商標)L722、L7500、L77またはL711、および(C12)アルキルメチコンコポリオール、ダウコーニング社によってQ2 5200の名で販売;
−置換または非置換のアミン基を含有するポリオルガノシロキサン、たとえば、ゲネシー(Genesee)社によってGP4シリコーンフルイッド(Silicone Fluid)およびGP7100の名で販売の製品またはダウコーニング社によってQ2 8220およびダウコーニング929または939の名で販売の製品。置換アミン基は特にC〜Cアミノアルキル基である;
−チオール基を含有するポリオルガノシロキサン、たとえば、ゲネシーによって「GP72A」および「GP71」の名で販売の製品;
−アルコキシル化された基を含有するポリオルガノシロキサン、たとえば、SWSシリコーンズ(Silicones)社によって「シリコーンコポリマー(Silicone Copolymer)F−755」の名でおよびゴールドシュミット(Goldschmidt)社によってアビルワックス(Abil Wax)(登録商標)2428、2434および2440の名で販売の製品;
−ヒドロキシル化された基を含有するポリオルガノシロキサン、たとえば、仏国特許出願FR−A−85/16334号の公開公報の中に記載されたヒドロキシアルキル官能を含有するポリオルガノシロキサン;
−アシルオキシアルキル基を含有するポリオルガノシロキサン、たとえば特許US−A−4957732号明細書の中に記載されているポリオルガノシロキサン;
−次の型の陰イオン基を含むポリオルガノシロキサン:カルボン酸型のそれ、たとえば、チッソ株式会社の特許EP186507号明細書の中に開示された製品におけるような、又はアルキルカルボキシル型のそれ、たとえば、信越(Shin-Etsu)からの製品X−22−3701Eの中に存在するもの;2−ヒドロキシアルキルスルホネート型のそれ;または2−ヒドロキシアルキルチオスルフェート型のそれ、たとえば、ゴールドシュミットによって「アビル(登録商標)S201」および「アビル(登録商標)S255」の名で販売の製品;
−ヒドロキシアシルアミノ基を含むポリオルガノシロキサン、たとえば、特許出願EP342834号公開公報の中に記載されたポリオルガノシロキサン。たとえば、ダウコーニング社から製品Q2−8413を挙げてもよい。
本発明による組成物の中に使用されてもよいシリコーン油は、周囲温度で液状またはペースト状である線状または環状シリコーン鎖を含有する揮発性または不揮発性のポリメチルシロキサンである;特に、シクロポリジメチルシロキサン類(シクロメチコン類)、たとえば、シクロヘキサシロキサン;シリコーン鎖の側鎖であるか又は末端にあるアルキル、アルコキシもしくはフェニル基を含むポリジメチルシロキサン類、これら基は2〜24個の炭素原子を含有している;フェニルシリコーン類、たとえば、フェニルトリメチコン、フェニルジメチコン、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン、2−フェニルエチルトリメチルシロキシシリケート、ポリメチルフェニルシロキサン;およびそれらの混合物である。
本発明による組成物の中に使用されてもよいシリコーンガムは200000〜2000000の高分子量のポリジオルガノシロキサンであり、それだけで使用されるか、又は揮発性シリコーン、ポリジメチルシロキサン油、ポリメチルフェニルシロキサン油、ポリジフェニルジメチルシロキサン油、イソパラフィン、塩化メチレン、ペンタンおよび炭化水素、またはそれらの混合物から選ばれた溶剤の中の混合物として使用される。
好ましくは、1500000未満の分子量をもつシリコーンガムが使用される。これらシリコーンガムはたとえば、ポリジメチルシロキサン類、ポリフェニルメチルシロキサン類、ポリ(ジフェニルシロキサンジメチルシロキサン)類、ポリ(ジメチルシロキサンメチルビニルシロキサン)類、ポリ(ジメチルシロキサンフェニルメチルシロキサン)類またはポリ(ジフェニルシロキサンジメチルシロキサンメチルビニルシロキサン)類である。
これらシリコーンガムは鎖末端においてトリメチルシリルまたはジメチルヒドロキシシリル基によって停止されていてもよい。
本発明による組成物の中に使用されてもよいシリコーン樹脂は、単位RSiO2/2、RSiO3/2またはSiO4/2(ここでRは炭素原子数1〜6の炭化水素系の基またはフェニル基を表わす)を含有する架橋シロキサン系である。これら製品の中で特に好ましいものはRが低級(C〜C)アルキル基またはフェニル基を表わす場合のものである。
本発明による組成物の中に使用されてもよい非シリコーンの脂肪物質は全ての天然もしくは合成の、有機もしくは無機の、非シリコーンの油、ワックスまたは樹脂である。
本発明のためには、油は可逆性の固/液の状態変化をもつ、周囲温度(約25℃)では液状である親油性化合物である。動物油および植物油はプロパン−1,2,3−トリオールのトリエステルを必須成分として含んでいる。
本発明による組成物の中に使用されてもよい油としては、挙げられる例は次のものを包含する:
−動物起源の炭化水素系の油例えばペルヒドロスクアレン(perhydrosqualene);
−植物起源の炭化水素系の油、例えば、炭素原子数4〜10の脂肪酸の液状トリグリセリド、たとえば、ヘプタン酸もしくはオクタン酸トリグリセリド、または、代わりに、たとえば、ひまわり油、とうもろこし油(maize oil)、大豆油、マロウ油(marrow oil)、ぶどう種子油、ごま油、ヘーゼルナッツ油、アプリコット油、マカデミア油、アララ油(arara oil)、ひまわり油、ひまし油、アボカド油、カプリル酸/カプリン酸のトリグリセリド、たとえば、ステアリネリースデュボイス(Stearineries Dubois)社によって販売のもの若しくはダイナミットノーベル(Dynamit Nobel)社によってミグリオール(Miglyol)810、812および818の名で販売のもの、ホホバ油(jojoba oil)またはシアバター油(shea butter oil);
−合成エステルおよび合成エーテル、特に、脂肪酸のそれら、たとえば、式RCOORおよびRORの油(式中、Rは炭素原子数8〜29の脂肪酸残基を表わし、そしてRは炭素原子数3〜30の枝分れまたは非枝分れ炭化水素系鎖を表わす)、たとえば、パーセリン油(percellin oil)、イソノニルイソノナノエート、イソプロピルミリステート、2−エチルヘキシルパルミテート、2−オクチルドデシルステアレート、2−オクチルドデシルエルケート(erucate)またはイソステアリルイソステアレート;ヒドロキシル化エステル、たとえば、イソステアリルラクテート、オクチルヒドロキシステアレート、オクチルドデシルヒドロキシステアレート、ジイソステアリルマレエート、トリイソセチルシトレートおよび脂肪アルキルヘプタノエート、オクタノエートおよびデカノエート;ポリオールエステル、たとえば、プロピレングリコールジオクタノエート、ネオペンチルグリコールジヘプタノエートおよびジエチレングリコールジイソノナノエート;およびペンタエリトリトールエステル、たとえば、ペンタエリスリチルテトライソステアレート;
−鉱物または合成起源の線状または枝分れ炭化水素、たとえば、揮発性または不揮発性の液状パラフィン、およびそれらの誘導体、黄色ワセリン(petroleum jelly)、ポリデセン、および水素化ポリイソブテンたとえばパーレアム油(parleam oil);
−炭素原子数8〜26の流体脂肪アルコール、たとえば、オクチルドデカノール、2−ブチルオクタノール、オレイルアルコール、リノレイル(linoleyl)アルコールまたはリノレニル(linolenyl)アルコール;
−アルコキシル化された、特に、エトキシル化された、脂肪アルコール、たとえば、オレト(oleth)−12;
−炭化水素系の部分フルオロ油、たとえば、公報JP−A−2−295912の中に記載されているもの。挙げられるフルオロ油の例は次のものを包含する:ペルフルオロメチルシクロペンタンおよびペルフルオロ−1,3−ジメチルシクロヘキサン、BNFLフルオロケミカルズ(Fluorochemicals)社によって「フルテック(Flutec)PC1(登録商標)」および「フルテックPC3(登録商標)」の名で販売;ペルフルオロ−1,2−ジメチルシクロブタン;ペルフルオロアルカン、たとえば、ドデカフルオロペンタンおよびテトラフルオロへキサン、3M社によって「PF5050(登録商標)」および「PF5060(登録商標)」の名で販売、又は代わりにブロモペルフルオロオクチル、アトケム(Atochem)社によって「フォルアルキル(Foralkyl)(登録商標)」の名で販売;ノナフルオロメトキシブタン、3M社によって「MSX4518(登録商標)」の名で販売、およびノナフルオロエトキシイソブタン;ペルフルオロモルホリン誘導体、たとえば、4−トリフルオロメチルペルフルオロモルホリン、3M社によって「PF5052(登録商標)」の名で販売。
上記油リストの中の用語「炭化水素系の油」は、主として炭素と水素原子を含んでおりそしてエステル基、エーテル基、フルオロ基、カルボン酸基および/またはアルコール基を含む可能性もある全ての油を意味する。
本発明のためには、ワックスは可逆的な固/液の状態変化をもつ、周囲温度(約25℃)で固体である親水性化合物であり、融点が約40℃より高く200℃までであってもよく、そして固体状態ではアニソトロピック結晶質組織(crystal organization)を有する。動物性および植物性ワックスは必須成分として長鎖アルコールのカルボン酸エステルを含んでいる。一般に、ワックスの結晶の大きさは、結晶が光を拡散および/または散乱してそれらを含む組成物に多少の不透明な曇った外観を与えるようなものである。ワックスをその融点にもっていくと、それを油と混和性にすることそして微視的に均質な混合物を形成することが可能であるが、混合物の温度を周囲温度に戻すと、混合物の油の中でワックスの再結晶化が得られ、その再結晶化は微視的に及び巨視的に検出できる(乳光)。
本発明の中に使用されてもよいワックスとしては以下のものを挙げてもよい:動物起源のワックス、たとえば、蜜蝋、鯨油、ラノリンワックスおよびラノリン誘導体;植物性ワックス、たとえば、ひまわりワックス、コメワックス、ポテトワックス、カルナバ蝋、カンデリラ蝋、オーリキュリーワックス(ouricury wax)、モク蝋(Japan wax)、カカオバター、コルクファイバーワックス(cork fibre wax)またはさとうきびワックス(sugarcane wax);鉱物性ワックス、たとえば、パラフィンワックス、黄色ワセリンワックス(petroleum jelly wax)、亜炭蝋(lignite wax)または微結晶質ワックス、セレシン(ceresin)またはオゾケライト(ozokerite);合成ワックス、たとえば、ポリエチレンワックスおよびフィッシャートロプシュワックス、およびそれらの混合物。
シリコーン類、シリコーン脂肪物質および非シリコーン脂肪物質から選ばれた化合物(単数または複数)の濃度は組成物の総重量に対して0.01〜20重量%、好ましくは、0.05〜10重量%、である。
本発明によるスタイリング組成物はさらに、次のものから選ばれた少なくとも一つの添加剤を含むことができる:非イオン性、陰イオン性、陽イオン性および両性の界面活性剤、本発明に従って組成物の中に使用される固定用ポリマー以外の非イオン性、陰イオン性、陽イオン性および両性の追加的なポリマー、セラミドおよび擬似セラミド、ビタミンおよびプロビタミン(パンテノール(panthenol)も含めて)、シリコーンまたは非シリコーンの水溶性および脂溶性のサンスクリーン剤、充填剤および固体粒子、たとえば、着色または非着色の無機および有機の顔料、真珠光沢付与剤および不透明剤、フレーク(flake)、活性粒子、染料、金属イオン封鎖剤、可塑剤、可溶化剤、酸性化剤、塩基性化剤、中和剤、無機および有機の増粘剤、抗酸化剤、ヒドロキシ酸、浸透剤(penetrant)、香料および防腐剤。
当業者はこれら任意的な添加剤およびその量を、それらが本発明の組成物の諸性質に有害にならないように、注意して選択するであろう。
これら添加剤は本発明の組成物の中に組成物の総重量に対して0〜20重量%の範囲の量で存在する。
下記実施例は本発明を例証しており、どのようにも本発明を制限するものとして解釈されるべきでない。
実施例
本発明に従う下記処方物Aが調製される。
Figure 2006036765
イーストマンによって販売のイーストマンAQ55Sはジエチレングリコール/1,4−シクロヘキサンジメタノール/イソフタレート/スルホイソフタレート共重合体であり、そして水分散性の線状スルホポリエステルである。
ステアレス(Steareth)−100/PEG−136/HMDI共重合体(ヌビス(Nuvis)FX1100−サゾール(Sasol))は本特許出願の定義に従う増粘性ポリウレタンである。
作業原案
−長さ27cmの天然ヘア2.7gの一房に、試験処方物2gを適用する。
−この処理された一房のヘアを、付形するために、直径1cmのカーラーに巻きつける。
−これを乾燥するために開放空気中に放置し、それからカーラーから一房のヘアを優しくとりはずす。
−こうして付形された一房のヘアを、次いで、室温で、100rpmの磁気的攪拌を伴う8リットルの食塩水浴(3%NaCl)の中に浸漬する。
−ヘアの形状保持を評価するために一房のヘアの長さを時間にわたって測定する。
形状保持の測定
形状保持%:(L−L)/(L−L100
L: カールした一房のヘアの、時間tにおける長さ
: 付形しそしてカーラーからとりはずした後のカールした一房のヘアの長さ
: カーラーでヘアを付形する前の一房のヘアの長さ
Figure 2006036765

Claims (30)

  1. 化粧品向けに許容できる媒体の中に、少なくとも一つの水分散性線状スルホポリエステルと少なくとも一つの増粘性ポリウレタンを、線状スルホポリエステル(単数または複数)/増粘性ポリウレタン(単数または複数)重量比率が2以上になるように、含んでいる化粧品組成物。
  2. 水分散性線状スルホポリエステルが、少なくとも一つのジカルボン酸またはそのエステルと、少なくとも一つのジオールと、芳香核上において基−SOM(ここで、Mは水素原子または金属イオンたとえばNa、LiまたはKを表わす)で置換されている少なくとも一つの二官能性スルホアリールジカルボキシル化合物との重縮合体である、請求項1の化粧品組成物。
  3. 水分散性線状スルホポリエステル(単数または複数)がイソフタル酸とスルホイソフタル酸のナトリウム塩とジエチレングリコールと1,4−シクロヘキサンジメタノールとから得られる、請求項1または2の化粧品組成物。
  4. 使用される水分散性線状スルホポリエステル(単数または複数)のTgが50℃以上である、請求項1〜3のいずれか一項の化粧品組成物。
  5. 水分散性線状スルホポリエステル(単数または複数)の濃度が組成物の総重量に対して0.1〜40重量%、好ましくは1〜30重量%、より好ましくは5〜25重量%である、請求項1〜4のいずれか一項の化粧品組成物。
  6. 増粘性ポリウレタンが陰イオン性、陽イオン性、両性または非イオン性である、請求項1〜5のいずれか一項の化粧品組成物。
  7. 増粘性ポリウレタンが炭素原子数が少なくとも8の脂肪鎖を少なくとも一つ含有している、請求項1〜6のいずれか一項の化粧品組成物。
  8. 好ましくは、一般式
    R−X−(P)n−[L−(Y)m]r−L'−(P')p−X'−R' (I)
    を有する少なくとも一つの陽イオン性の増粘性ポリウレタン(式中、
    RおよびR'は、同一または異なっていてもよく、疎水基または水素原子を表わし;
    XおよびX'は、同一または異なっていてもよく、場合によって疎水基を担持していてもよいアミン官能を含んでいる基、または代わりに基L”を表わし;
    L、L'およびL”は、同一または異なっていてもよく、ジイソシアネートから誘導された基を表わし;
    PおよびP'は、同一または異なっていてもよく、場合によって疎水基を担持していてもよいアミン官能を含んでいる基を表わし;
    Yは親水基を表わし;
    rは1〜100の整数、好ましくは1〜50の整数、特に1〜25の整数であり;
    n、mおよびpは各々、互いに独立に、0〜1000の範囲にあり;
    該分子は少なくとも一つのプロトン化または四級化されたアミン官能と少なくとも一つの疎水基を含有している)
    を含んでいる、請求項1〜7のいずれか一項の化粧品組成物。
  9. 好ましくは、ポリオキシエチレンブロックのような親水性ブロックと、脂肪族シーケンスだけおよび/または脂環式および/または芳香族シーケンスのような疎水性ブロックとを両方ともその鎖の中に含んでいるポリエーテルポリウレタンから選ばれた少なくとも一つの両性の増粘性ポリウレタンを含んでいる、請求項1〜8のいずれか一項の化粧品組成物。
  10. 少なくとも一つの非イオン性の増粘性ポリウレタンを含んでいる、請求項1〜8のいずれか一項の化粧品組成物。
  11. 増粘性ポリウレタン(単数または複数)の濃度が組成物の総重量に対して0.01〜10重量%、好ましくは0.05〜5重量%、より好ましくは0.1〜2重量%である、請求項1〜10のいずれか一項の化粧品組成物。
  12. 水分散性線状スルホポリエステル/増粘性ポリウレタン(単数または複数)比率が2%〜50%(境界を含む)である、請求項1〜11のいずれか一項の化粧品組成物。
  13. 水分散性線状スルホポリエステル/増粘性ポリウレタン(単数または複数)比率が2.5%〜20%(境界を含む)である、請求項12の化粧品組成物。
  14. 水分散性線状スルホポリエステル/増粘性ポリウレタン(単数または複数)比率が3%〜15%(境界を含む)である、請求項13の組成物。
  15. 陰イオン性、陽イオン性、両性および非イオン性の固定用ポリマーから選ばれた追加的な固定用ポリマーまたはそれらの混合物を含んでいる、請求項1〜14のいずれか一項の化粧品組成物。
  16. 陽イオン性の固定用ポリマーが、アミン官能を含有しているアクリル酸またはメタクリル酸のエステルまたはアミドの単独重合体または共重合体、陽イオン性多糖類、ビニルピロリドンとビニルイミダゾールの第四級共重合体、およびキトサンから選ばれる、請求項15の化粧品組成物。
  17. 陰イオン性の固定用ポリマーが、アクリル酸およびメタクリル酸およびそれらの塩の単独重合体または共重合体、クロトン酸共重合体、C〜Cモノ不飽和カルボン酸または酸無水物の共重合体、カルボキシレート基を含有するポリアクリルアミド、スルホン酸基を含有する単独重合体または共重合体、陰イオン性ポリウレタンおよび陰イオン性のグラフト化されたシリコーンポリマーから選ばれる、請求項15の化粧品組成物。
  18. 両性の固定用ポリマーが、酸性ビニル単位と塩基性ビニル単位を含有する共重合体、架橋およびアシル化されているポリアミノアミド、両性イオン性単位を含有するポリマー、キトサン系ポリマー、変性(C〜C)アルキルビニルエーテル/無水マレイン酸共重合体、両性ポリウレタンおよび両性グラフト化シリコーンポリマーから選ばれる、請求項15の組成物。
  19. 非イオン性の固定用ポリマーが、ポリアルキルオキサゾリン、酢酸ビニル単独重合体および共重合体、アクリル酸エステル単独重合体および共重合体、アクリロニトリル共重合体、スチレン単独重合体および共重合体、ビニルピロリドン単独重合体以外のビニルラクタム単独重合体、ビニルラクタム共重合体、非イオン性ポリウレタンおよび非イオン性グラフト化シリコーンポリマーから選ばれる、請求項15の組成物。
  20. 追加的な固定用ポリマー(単数または複数)の濃度が組成物の総重量に対して0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜10重量%である、請求項15〜19のいずれか一項の化粧品組成物。
  21. 増粘性ポリウレタン以外の追加的な増粘性ポリマーを含んでいる、請求項1〜20のいずれか一項の化粧品組成物。
  22. 追加的な増粘性ポリマー(単数または複数)の濃度が組成物の総重量に対して0.01〜20重量%、好ましくは0.05〜10重量%である、請求項1〜21のいずれか一項の化粧品組成物。
  23. シリコーン類、シリコーン脂肪物質および非シリコーン脂肪物質から選ばれた少なくとも一つの化合物を含んでいる、請求項1〜22のいずれか一項の化粧品組成物。
  24. シリコーン類、シリコーン脂肪物質および非シリコーン脂肪物質から選ばれた化合物(単数または複数)の濃度が組成物の総重量に対して0.01〜20重量%、好ましくは0.05〜10重量%である、請求項22の化粧品組成物。
  25. 非イオン性、陰イオン性、陽イオン性および両性の表面活性剤、非イオン性、陰イオン性、陽イオン性および両性の追加的なポリマー、セラミドおよび擬似セラミド、ビタミンおよびプロビタミン(パンテノールも含めて)、シリコーンまたは非シリコーンの水溶性および脂溶性のサンスクリーン剤、充填剤および固体粒子、たとえば、着色または非着色の無機質および有機質の顔料、真珠光沢付与剤および不透明剤、フレーク、活性粒子、染料、金属イオン封鎖剤、可塑剤、可溶化剤、酸性化剤、塩基性化剤、中和剤、無機質および有機質の増粘剤、抗酸化剤、ヒドロキシ酸、浸透剤、香料および防腐剤から選ばれた少なくとも一つの添加剤を含有する、請求項1〜24のいずれか一項の化粧品組成物。
  26. 〜Cアルコールを含有しない、請求項1〜25のいずれか一項の化粧品組成物。
  27. 水分散性線状スルホポリエステルと非イオン性の増粘性ポリウレタンを含んでおり、透明または半透明である、請求項1〜26のいずれか一項の化粧品組成物。
  28. 請求項1〜27のいずれか一項の化粧品組成物を使用する、ヘアスタイルを形づくる又は保持する方法。
  29. 請求項1〜27のいずれか一項の化粧品組成物の、ヘアを固定し保持するための用途。
  30. 耐水性のヘアスタイルを得るための、請求項29の組成物用途。
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