JP2005008637A - イソエイコサン及びシリコーン固定ポリウレタンを主体とする毛髪用化粧組成物 - Google Patents
イソエイコサン及びシリコーン固定ポリウレタンを主体とする毛髪用化粧組成物 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 本発明は、化粧品として受容可能な媒体中に組成物がイソエイコサンと少なくとも一つのシリコーン固定ポリウレタンを含むことを特徴とする、毛髪用化粧組成物に関する。本発明はさらに方法、特に該組成物を使用するヘアスタイルの固定及び/又は保持方法、及びさらに該組成物の、毛髪に光沢を与えることへの使用をも指向している。イソエイコサンは、組成物の全質量の好ましくは0.05〜20質量%の含量で、より好ましくは組成物の全質量の1〜10質量%存在する。本発明において適切なシリコーン固定ポリウレタンは、両性、アニオン性又はノニオン性であることができ、好ましくはアニオン性又はノニオン性であることができる。
【選択図】 なし
Description
従って、特許出願FR 2 815 853は、イソエイコサンを利用可能なコンディショニング剤として有する少なくとも一つのアミノプラストを主鎖とするポリマーを含むムースの形態にある毛髪用化粧組成物を記載している。
特に、本出願人は驚くべきことに、イソエイコサン及び少なくとも一つのシリコーン固定ポリウレタンを含む組成物は上記の全ての欠点を示すことがなく、かつ特にヘアスタイルを非常に良好に固定する一方、良好な化粧特性を提供することを見出した。
特に、これらの組成物が毛髪に良好に接着し、毛髪の感触が特に滑らかであることが注目された。
さらに、これらの組成物が毛髪に強力かつ持続性の光沢を与えることも注目された。
最後に、これらの組成物がアルコール性媒体中で配合できることが見出された。
本発明の他の主題は、以下の記載及び例を読むことによって明らかとなろう。
本発明の他の主題は、毛髪の化粧処置方法、特に本発明に従う組成物を使用するヘアスタイルの固定及び/又は保持方法に関する。
本発明の主題はさらに、毛髪に光沢を与えるための、本発明に従う組成物の使用である。
イソエイコサンは、組成物の全質量の好ましくは0.05〜20質量%の含量で、より好ましくは組成物の全質量の1〜10質量%存在する。
本発明において適切なシリコーン固定ポリウレタンは、両性、アニオン性又はノニオン性であることができ、好ましくはアニオン性又はノニオン性であることができる。
これらのポリマーは、例えば特許FR 2 708 199及びFR 2 743 297に記載されている。
例として、シリコーン固定ポリウレタンをブロック配列の構成とすることができ、この配列を特に以下から得る:
(1)分子当たり2又は2を越える活性水素原子を含む少なくとも一つの化合物;
(2)酸官能基を含む少なくとも一つのジオール又はジオールの混合物又はこれらの塩;
(3)少なくとも一つのジ−又はポリイソシアナート;及び
(4)シリコーン主鎖を有する少なくとも一つの化合物。
有利には、化合物(1)をジオール、ジアミン、ポリエステルオール及びポリエーテルオール、又はこれらの混合物から選択する。
他の好ましい有機化合物は、メルカプト、アミノ、カルボキシル又はヒドロキシル基を有するものである。これらのうち、特にポリヒドロキシル化した化合物、例えばポリエーテルジオール、ポリエステルジオール、ポリアセタールジオール、ポリアミドジオール、ポリエステルポリアミドジオール、ポリ(アルキレンエーテル)ジオール、ポリチオエーテルジオール及びポリカーボネートジオールを挙げることができる。
好ましいポリエーテルジオールは、例えばエチレンオキシド、プロピレンオキシド又はテトラヒドロフランの縮合生成物、これらの共重合生成物又は縮合生成物であってグラフト化し又はブロックであってもよいものであり、例えばエチレンオキシド及びプロピレンオキシドの縮合物の混合物、及び高圧下におけるオレフィンとアルキレンオキシド縮合物との重合による生成物である。適切なポリエーテルを、例えば、多価アルコール、例えばエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール及び1,4−ブタンジオールとアルキレンオキシドとの縮合によって製造する。
適切なポリアセタールを、例えば1,4−ブタンジオールから又はヘキサンジオールから、またホルムアルデヒドから製造することができる。適切なポリチオエーテルを、例えばチオグリコール単独の縮合反応により又は他のグリコール、例えばエチレングリコール若しくは1,2−プロピレングリコールと組み合わせた、又は他のポリヒドロキシル化した化合物と組み合わせた縮合反応により、製造することができる。既にウレタン基を含んでいるポリヒドロキシル化した化合物、さらに変性することができる天然ポリオール、例えばヒマシ油及び炭化水素も使用することができる。
ヒドロキシカルボキシル酸、例えばジメチロールプロパン酸(DMPA)又は2,2−ヒドロキシメチルカルボキシル酸を特に化合物(2)として使用することができる。一般に、化合物(2)はブロックのカップリング剤として有用である。好ましい化合物(2)は、少なくとも一つのポリ((α−ヒドロキシジオールカルボキシル)酸)を含むものである。
本発明に従う特に好ましい化合物(2)は以下を含む群から選択するものである:2,2−ジ(ヒドロキシメチル)酢酸、2,2−ジヒドロキシメチルプロピオン酸、2,2−ジヒドロキシメチル酪酸及び2,2−ジヒドロキシメチルペンタン酸。
シリコーン主鎖を有する化合物(4)を、ポリシロキサン、ポリアルキルシロキサン及びポリアリールシロキサン、特にポリエチルシロキサン、ポリメチルシロキサン及びポリフェニルシロキサンから選択することができ、これらはケイ素原子にグラフト化した炭化水素を主体とする鎖を含んでもよい。
本発明で使用することができるシリコーン固定ポリウレタンは少なくとも一つのポリシロキサン配列を含むことが有利であり、かつその基本となる繰り返し単位は、例えば以下の一般式(II)に対応する:
−O−P−O−CO−NH−R−NH−CO− (II)
式中:
− Pはポリシロキサンセグメントであり、かつ
− Rは芳香族型の、C1〜C20脂肪族型の及びC1〜C20脂環式のアルキレン基から選択する2価の基であり、これらの基は置換されていてもよい。
式中:
− 基Aは、同一又は異なり、第1にエチレン系不飽和結合を含まないか実質的に含まないC1〜C20の1価の炭化水素を主体とする基から選択され、第2に芳香族基から選択され、
− Yは2価の炭化水素を主体とする基を表し、かつ
− zはポリシロキサンセグメントの平均分子量が300〜10,000であるように選択した整数を表す。
一般に、2価の基Yを式−(CH2)a−のアルキレン基から選択し、式中aは1〜10であることができる整数を表す。
基Aを以下から選択することができる:アルキル基、特にメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、デシル、ドデシル及びオクタデシル基;シクロアルキル基、特にシクロヘキシル基;アリール基、特にフェニル及びナフチル、アリールアルキル基、特にベンジル及びフェニルエチル、及びさらにトリル及びキシリル基。
シリコーン固定ポリウレタンは組成物の全質量に対して、好ましくは0.01〜20質量%、より好ましくは0.05〜15質量%、さらに好ましくは0.1〜10質量%の含量で組成物中に存在する。
本発明に従う組成物はさらに、上記のシリコーン固定ポリウレタンと異なる一又は複数の追加の固定ポリマーを含むことができる。
本発明に適切な追加の固定ポリマーをカチオン性、アニオン性、両性及びノニオン性ポリマー、及びこれらの混合物から選択する。
本発明に従って使用することができるカチオン性の追加の固定ポリマーを好ましくは、ポリマー鎖の一部であるか又は該鎖に直接結合する第1、第2、第3及び/又は4級アミン基を含むポリマーであって、500〜約5,000,000、好ましくは1,000〜3,000,000の数平均分子量を有するものから選択する。
(1)アミノ官能基を有し、少なくとも一つの以下の式の単位を含むアクリル系又はメタクリル系のエステル又はアミドのホモポリマー又はコポリマー:
式中:
R1及びR2は、同一又は異なってもよく、それぞれ水素原子又は1〜6の炭素原子を有するアルキル基を表し;
R3は水素原子又はCH3基を意味し;
Aは1〜6の炭素原子を含む直鎖又は分岐したアルキル基又は1〜4の炭素原子を含むヒドロキシアルキル基であり;
R4、R5及びR6は、同一又は異なってもよく、1〜18の炭素原子を有するアルキル基又はベンジル基を表し;
Xはメトスルフェートアニオン又はハライド、例えばクロリド又はブロミドを意味する。
従って、(1)に属するこれらのコポリマーのうち以下を挙げることができる:
− ジメチルスルフェート又はジメチルハライドで4級化したジメチルアミノエチルメタクリレートとアクリルアミドとのコポリマー、たとえばハーキュリース(Hercules)社によりHercofloc(登録商標)の名称で市販されている製品、
− アクリルアミドとメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリドとのコポリマー、たとえば特許出願EP−A−080 976に記載され、かつチバ ガイギー(Ciba Geigy)社によりBina Quat P 100の名称で市販されているもの、
− アクリルアミドとメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムメトスルフェートとのコポリマー、例えばハーキュリース(Hercules)社によりRetenの名称で市販されている製品、
− 4級化し又は4級化していないビニルピロリドン/ジアルキルアミノアルキルアクリレート又はメタクリレートコポリマー、例えばISP社により“Gafquat(登録商標)”の名称で市販されている製品、例えば“Gafquat(登録商標)734”又は“Gafquat(登録商標)755”又は“Copolymer(登録商標)845、958及び937”と呼ばれる製品。これらのポリマーはフランス特許第2 077 143号及び2 393 573号に詳細に記載されている、
− 脂肪鎖とビニルピロリドン単位を含むポリマー、例えばISP社によりStyleze W20及びStyleze W10の名称で市販されている製品、
− ジメチルアミノエチルメタクリレート/ビニルカプロラクタム/ビニルピロリドンターポリマー、例えばISP社によりGaffix(登録商標) VC 713の名称で市販されている製品、及び
− 4級化したビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタクリルアミドコポリマー、例えばISP社により“Gafquat(登録商標)HS 100”の名称で市販されている製品;
(3)ビニルピロリドンとビニルイミダゾールとの4級コポリマー;
(4)キトサン又はその塩;使用することができる塩は、特にキトサンのアセテート、ラクテート、グルタメート、グルコネート又はピロリドンカルボキシレートである。
これらの化合物のうち、脱アセチル化度が90.5質量%であるキトサンであってエイバー テクノロジー(Aber Technologies)社によりKytan Brut Standardの名称で市販されているもの、及びアメルコール(Amerchol)社によりKytamer(登録商標)PCの名称で市販されているキトサンピロリドンカルボキシレートを挙げることができる。
(5)カチオン性セルロース誘導体、例えばセルロース又は水溶性4級アンモニウムモノマーでグラフト化したセルロース誘導体のコポリマーであって、特に米港特許第4,131,576号に記載されているもの、例えばヒドロキシアルキルセルロース、例えば、特にメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム、メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム又はジメチルジアリルアンモニウム塩でグラフト化したヒドロキシメチル−、ヒドロキシエチル−又はヒドロキシプロピルセルロース。
この規定に対応し市販されている製品は、特にナショナル スターチ(National Starch)社により“Celquat L 200”及び“Celquat H 100”の名称で市販されている製品である。
カルボキシル基は不飽和モノカルボン酸又はジカルボン酸モノマー、例えば以下の式に対応するものによって提供される:
式中、nは0〜10の整数であり、A1はメチレン基を意味し、該基は不飽和基の炭素原子に任意に結合し、又はnが1より大きい場合は隣接するメチレン基に酸素又は硫黄のようなヘテロ原子を介して結合し、R7は水素原子又はフェニル又はベンジル基を意味し、R8は水素原子又は低級アルキル又はカルボキシル基を意味し、R9は水素原子、低級アルキル基又は−CH2−COOH、フェニル又はベンジル基を意味する。
上記の式において、低級アルキル基は好ましくは1〜4の炭素原子を有する基、特にメチル及びエチルを意味する。
A)アクリル酸又はメタクリル酸ホモポリマー又はコポリマー、又はその塩、特にアライド コロイド(Allied Colloid)社によりVersicol(登録商標)E又はKの名称で市販されている製品、及びBASF社によりUltrahold(登録商標)の名称で市販されている製品、ハーキュリース(Hercules)社によりReten421、423又は425の名称でナトリウム塩の形態において市販されているアクリル酸とアクリルアミドとのコポリマー、ポリヒドロキシカルボン酸のナトリウム塩。
B)アクリル酸又はメタクリル酸のモノエチレン系モノマー、例えばエチレン、スチレン、ビニルエステル、アクリル酸又はメタクリル酸エステルとのコポリマーであって、ポリアルキレングリコール、例えばポリエチレングリコールでグラフト化してもよくかつ架橋していてもよいものである。これらのポリマーは特にフランス特許1 222 944及びドイツ特許出願2 330 956に記載されており;この型のコポリマーは鎖中にN−アルキル化及び/又はヒドロキシアルキル化アクリルアミド単位を含んでもよく、該コポリマーは特にルクセンブルグ特許出願75370及び75371に記載されており、アメリカン シアナミド(American Cyanamid)社によりQuadramerの名称で市販されている。アクリル酸とC1〜C4アルキルメタクリレートとのコポリマー、及びビニルピロリドン、アクリル酸及びC1〜C20アルキル(例えばラウリル)メタクリレートのターポリマーをさらに挙げることができ、これらの例は以下のものである:ISP社によりAcrylidone(登録商標)LMの名称で市販されている製品及びメタクリル酸/エチルアクリレート/t−ブチルアクリレートターポリマー、例えばBASF社によりLuvimer(登録商標)100 Pの名称で市販されている製品。
メタクリル酸/アクリル酸/エチルアクリレート/メチルアクリレートコポリマーの水性懸濁物をさらに挙げることができ、これはアメルコール(Amerchol)社によりAmerhold(登録商標)DR 25の名称で市販されている。
D)以下から選択するC4〜C8モノ不飽和カルボン酸又は無水物から誘導するコポリマー:
− (i)一又は複数のマレイン酸、フマル酸又はイタコン酸又は無水物及び(ii)ビニルエステル、ビニルエーテル、ビニルハライド、フェニルビニル誘導体、アクリル酸及びそのエステルから選択する少なくとも一つのモノマーを含むコポリマー、これらのコポリマーの無水物官能基はモノエステル化又はモノアミド化されていてもよい。これらのポリマーは特に米国特許第2,047,398号、第2,723,248号及び第2,102,113号及び英国特許GB 839 805に記載されている。市販製品は特にISP社によりGantrez(登録商標)AN又はESの名称で市販されているものであり;
− (i)一又は複数のマレイン酸、シトラコン酸又はイタコン酸無水物単位及び(ii)鎖中に一又は複数のアクリルアミド、メタクリルアミド、α−オレフィン、アクリル酸又はメタクリル酸エステル、アクリル酸又はメタクリル酸又はビニルピロリドン基を含んでもよいアリル酸又はメタリル酸エステルから選択する一又は複数のモノマーを含むコポリマー、
これらのコポリマーの無水物官能基はモノエステル化又はモノアミド化されていてもよい。
これらのポリマーは、例えば、本出願人によるフランス特許FR 2 350 384及びFR 2 357 241に記載されている。
スルホン基を含むホモポリマー及びコポリマーはビニルスルホン単位、スチレンスルホン単位、ナフタレンスルホン単位又はアクリルアミドアルキルスルホン単位を含むポリマーである。
これらのポリマーを特に以下から選択することができる:
− 分子量が約1,000〜100,000であるポリビニルスルホン酸塩、及び不飽和コモノマー、例えばアクリル酸又はメタクリル酸及びそのエステル、アクリルアミド又はその誘導体、ビニルエーテル及びビニルピロリドンとのコポリマー;
− ポリスチレンスルホン酸塩、例えばナトリウム塩、これらはナショナル スターチ(National Starch)社によりFlexan(登録商標)500及びFlexan(登録商標)130の名称で市販されている。これらの化合物は特許FR 2 198 719に記載されている;
− ポリアクリルアミドスルホン酸塩、例えば米国特許第4,128,631号に記載されたもの、より特定的にはヘンケル(Henkel)社によりCosmedia Polymer HSP 1180の名称で市販されているポリアクリルアミドエチルプロパンスルホン酸。
本発明に従って使用することができる追加の他のアニオン性固定ポリマーとして、ノベオン(Noveon)社によりFixate G100の名称で市販されている分岐したブロックアニオン性ポリマーを挙げることができる。
B及びCはさらに第1、第2、第3又は4級アミン基を含むカチオン性ポリマー鎖を意味し、この場合、少なくとも一つのアミン基が炭化水素基を介して結合するカルボキシル基又はスルホン基を有し、又はB及びCはα,β−ジカルボキシルエチレン単位を含むポリマーの鎖の一部であり、ここで一つのカルボキシル基は一又は複数の第1又は第2アミン基を含むポリアミンと反応するようにされている。
(1)酸性ビニル単位及び塩基性ビニル単位を含むコポリマー、例えばカルボキシル基、例えば特に、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸又はα−クロロアクリル酸を有するビニル化合物から誘導するモノマーと、少なくとも一つの塩基性原子を含む置換ビニル化合物、例えば特に、ジアルキルアミノアルキルメタクリレート及びアクリレート、ジアルキルアミノアルキルメタクリルアミド及び−アクリルアミドから誘導する塩基性モノマーとの共重合の結果得られるもの。これらの化合物は米国特許第3,836,537号に記載されている;
(2)以下から誘導する単位を含むポリマー:
a)窒素原子においてアルキル基で置換したアクリルアミド又はメタクリルアミドから選択する少なくとも一つのモノマー、
b)一又は複数の反応性カルボキシル基を含む少なくとも一つの酸性コモノマー、及び
c)少なくとも一つの塩基性コモノマー、例えば第1、第2、第3及び4級アミン置換基を含むアクリル酸又はメタクリル酸のエステル、及びジメチルアミノエチルメタクリレートをジメチル又はジエチルスルフェートで4級化した生成物。
酸性コモノマーを特に以下から選択する:アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸及びフマル酸並びにマレイン酸又はフマル酸又は無水物の1〜4の炭素原子を有するアルキルモノエステル。
好ましい塩基性コモノマーは、アミノエチル、ブチルアミノエチル、N,N'−ジメチルアミノエチル及びN−t−ブチルアミノエチルメタクリレートである。
CTFA(4版、1991年)名がオクチルアクリルアミド/アクリレート/ブチルアミノエチルメタクリレートコポリマーであるコポリマー、例えばナショナル スターチ(National Starch)社によりAmphomer(登録商標)又はLovocry(登録商標)47の名称で市販されている製品を特に使用する。
式中、R10は、飽和ジカルボン酸、エチレン系二重結合を含むモノ−又はジカルボキシル脂肪酸、これらの酸の1〜6の炭素原子を有する低級アルカノールのエステルから誘導する二価の基、又はいずれか1の該酸をビス(第1)又はビス(第2)アミンに付加させて誘導する基を表し、Zはビス(第1)、モノ−又はビス(第2)ポリアルキレン−ポリアミンから誘導する基を意味し、好ましくは以下を表す:
a)60〜100mol%の割合の以下の基:
式中、x=2かつp=2又は3、又はx=3かつp=2であり、
この基をジエチレントリアミンから、トリエチレンテトラミンから又はジプロピレントリアミンから誘導し;
b)0〜40mol%の割合のx=2かつp=1である上記の基(IV)、ここで該基はエチレンジアミンから誘導し、又は以下のピペラジンから誘導する基であり:
飽和カルボン酸を好ましくは6〜10の炭素原子を有する酸、例えば以下の酸から選択する:アジピン酸、2,2,4−トリメチルアジピン酸及び2,4,4−トリメチルアジピン酸、テレフタル酸、エチレン系二重結合を含む酸、例えばアクリル酸、メタクリル酸及びイタコン酸。
アシル化に使用するアルカンスルトンは、好ましくはプロパンスルトン又はブタンスルトンであり、アシル化剤の塩は好ましくはナトリウム又はカリウム塩である;
式中、R11は重合可能な不飽和基、例えばアクリレート、メタクリレート、アクリルアミド又はメタクリルアミド基を意味し、y及びzは1〜3の整数を表し、R12及びR13は水素原子、メチル、エチル又はプロピル基を表し、R14及びR15は水素原子又はアルキル基を表し、この場合R14とR15における炭素原子の合計は10を越えない。
これらの単位を含むポリマーはさらに、非双性イオン性モノマー、例えばジメチル−又はジエチルアミノエチルアクリレート又はメタクリレート又はアルキルアクリレート又はメタクリレート、アクリルアミド又はメタクリルアミド又はビニルアセテートから誘導する単位を含むことができる。
例として、メチルメタクリレート/メチルジメチルカルボキシメチルアンモニオエチルメタクリレートのコポリマー、例えばサンド(Sandoz)社によりDiaformer Z301の名称で市販されている製品を挙げることができる。
単位(D)は0〜30%の割合で、単位(E)は5〜50%の割合で、かつ単位(F)は30〜90%の割合で存在し、単位(F)においてR16は以下の式の基を表し:
式中、q=0の場合、R17、R18及びR19が、同一又は異なり、それぞれ水素原子、メチル、ヒドロキシル、アセトキシ又はアミノ残基、一又は複数の窒素原子で中断されていてもよくかつ/又は一又は複数のアミン、ヒドロキシル、カルボキシル、アルキルチオ又はスルホン基で置換されていてもよいモノアルキルアミン残基又はジアルキルアミン残基、アルキル基がアミノ残基を有するアルキルチオ残基、を表し、この場合R17、R18及びR19少なくとも一つの基が水素原子であり;
又は、q=1の場合、R17、R18及びR19はそれぞれ水素原子を表し、
及びこれらの化合物と塩基又は酸とで形成される塩;
式中、R20は水素原子、CH3O、CH3CH2O又はフェニル基を表し、R21は水素原子又はメチル若しくはエチルのような低級アルキル基を意味し、R22は水素原子又はメチル若しくはエチルのようなC1-6低級アルキルを意味し、R23はメチル若しくはエチルのようなC1-6低級アルキル又は式:−R24−N(R22)2に相当する基を意味し、R24は−CH2−CH2−、−CH2−CH2−CH2−又は−CH2−CH(CH3)−基を表し、R22は上記の意味を有する;
(8)以下から選択する−D−X−D−X−型の両性ポリマー:
a)クロロ酢酸又はナトリウムクロロアセテートの以下の式の少なくとも一つの単位を含む化合物への作用によって得られるポリマー:
−D−X−D−X−D− (VI)
式中Dは以下の基を意味し
かつ、Xは符号E又はE'を意味し、E又はE'は、同一又は異なることができ、2価の基を意味し、該基は主鎖中に7個までの炭素原子を含む直鎖又は分岐した鎖を含むアルキレン基であり、該基はヒドロキシル基で置換され又は未置換であり、かつ酸素、窒素及び硫黄原子に加えて1〜3の芳香族及び/又はヘテロ環式環を含むことができ;酸素、窒素及び硫黄原子はエーテル、チオエーテル、スルホキシド、スルホン、スルホニウム、アルキルアミン又はアルケニルアミン基、ヒドロキシル、ベンジルアミン、アミンオキシド、4級アンモンニウム、アミド、イミド、アルコール、エステル及び/又はウレタン基の形で存在する。
−D−X−D−X− (VI')
式中Dは以下の基を意味し
かつ、Xは符号E又はE'及び少なくとも一度はE'を意味し;Eは上記の意味を有し、かつE'は2価の基であり、該基は主鎖中に7個までの炭素原子を有する直鎖又は分岐した鎖を有するアルキレン基であり、該基は一又は複数のヒドロキシル基で置換され又は未置換であり、かつ一又は複数の窒素原子を含み、窒素原子はアルキル鎖で置換されており、該鎖は酸素原子で中断されていてもよく、かつ必ず一又は複数のカルボキシル官能基又は一又は複数のヒドロキシル官能基を含み、かつクロロ酢酸又はナトリウムクロロアセテートとの反応によりベタイン化している。
上記の追加の両性固定ポリマーのうち、本発明に従って特に好ましいのは群(3)のものであり、例えばCTFA名がオクチルアクリルアミド/アクリレート/ブチルアミノエチルメタクリレートコポリマー、例えばナショナル スターチ(National Starch)社によりAmphomer(登録商標)、Amphomer(登録商標)LV 71又はLovocryl(登録商標)47の名称で市販されている製品、及び群(4)のもの、例えばメチルメタクリレート/メチルジメチルカルボキシメチルアンモニオエチルメタクリレートのコポリマー、例えばサンド(Sandoz)社によりDiaformer(登録商標)Z301の名称で市販されているものである。
− ポリアルキルオキサゾリン;
− 酢酸ビニルホモポリマー;
− 酢酸ビニルコポリマー、例えば酢酸ビニルとアクリル酸エステルとのコポリマー、酢酸ビニルとエチレンとのコポリマー、酢酸ビニルとマレイン酸エステル、例えばジブチルマレエートとのコポリマー;
− アクリル酸エステルのホモポリマー及びコポリマー、例えばアルキルアクリレートとアルキルメタクリレートとのコポリマー、例えばローム アンド ハース(Rohm & Haas)社によりPrimal(登録商標)AC-261 K及びEudragit(登録商標)NE 30 Dの名称で市販され、BASF社により8845の名称で市販され、又はヘキスト(Hoechst)社によりAppretan(登録商標)N9212の名称で市販されている製品;
− アクリロニトリルとノニオン性モノマー、例えばブタジエン及びアルキル(メタ)アクリレートから選択するノニオン性モノマーとのコポリマー;ローム アンド ハース(Rohm & Haas)社によりCJ 0601 Bの名称で市販されている製品を挙げることができる;
− スチレンコポリマー、例えばスチレンとアルキル(メタ)アクリレートとのコポリマー、例えばヘキスト(Hoechst)社によりMowilith(登録商標)LDM 6911、Mowilith(登録商標)DM 611及びMowilith(登録商標)LDM 6070の名称で市販されている製品、及びローン プーラン(Rhone-Poulenc)社によりRhodopas(登録商標)SD 215及びRhodopas(登録商標)SD 910の名称で市販されている製品;スチレン、アルキルメタクリレート及びアルキルアクリレートとのコポリマー;スチレンとブタジエンとのコポリマー;又はスチレンとブタジエン及びビニルピリジンとのコポリマー;
− ポリアミド;
− ビニルピロリドンホモポリマー以外のビニルラクタムホモポリマー、例えばBASF社によりLuviskol(登録商標)Plusの名称で市販されているポリビニルカプロラクタム;及び
− ビニルラクタムコポリマー、例えばBASF社によりLuvitec(登録商標)VPC 55K65Wの名称で市販されているポリ(ビニルピロリドン/ビニルラクタム)コポリマー、ポリ(ビニルピロリドン/酢酸ビニル)コポリマー、例えばISP社によりPVPVA(登録商標)S630Lの名称で市販されているもの、BASF社により市販されているLuviskol(登録商標)VA 73、VA 64、VA 55、VA 37及びVA 28;及びポリ(ビニルピロリドン/酢酸ビニル/ビニルプロピオネート)ターポリマー、例えばBASF社によりLuviskol(登録商標)VAP 343の名称で市販されている製品。
上記のノニオン性ポリマーのアルキル基は好ましくは1〜6の炭素原子を含む。
これらのポリマーは、例えば以下の特許出願に記載されている:EP−A−0 412 704、EP−A−0 412 707、EP−A−0 640 105及びWO 95/00578、EP−A−0 582 152及びWO 93/23009及び米国特許第4,693,935号、米国特許第4,728,571号及び米国特許第4,972,037号。
これらのポリマーは、両性、アニオン性又はノニオン性であることができ、好ましくはアニオン性又はノニオン性である。
これらのポリマーは、例えば以下から形成するモノマー混合物を使用してフリーラジカル重合によって得ることができる:
a)50〜90質量%のt−ブチルアクリレート;
b)0〜40質量%のアクリル酸;
c)5〜40質量%の以下の式のシリコーンマクロマー:
式中、vは5〜700の範囲の数であり、質量百分率はモノマーの全質量に対して計算する。
使用することができる追加の固定ポリマーは、官能化し又は官能化していない、シリコーンを含まない、カチオン性、ノニオン性、アニオン性又は両性ポリウレタン又はこれらの混合物を含む。
本発明によって特に意図されているポリウレタンは以下の特許に開示されている:EP 0 751 162、EP 0 637 600、EP 0 648 485及びFR 2 743 297(本出願人が譲受人である)、及びBASF社の特許EP 0 656 021及びWO 94/03510及びナショナル スターチ(National Starch)社のEP 0 619 111。
化粧品として受容可能な媒体は、好ましくは水又は一又は複数の化粧品として受容可能な溶媒、例えばアルコール又は水−溶媒混合物から成る。これらの溶媒は好ましくはC1〜C4アルコールである。
これらのアルコールのうち、エタノール及びイソプロパノールを挙げることができ、エタノールが特に好ましい。
本発明の組成物はさらに以下から選択する少なくとも一つの添加剤を含むことができる:ノニオン性、アニオン性、カチオン性、両性又は双性イオン性界面活性剤、芳香剤、日焼け止め剤、保存剤、タンパク質、ビタミン、上記の固定ポリマー以外のノニオン性、アニオン性、カチオン性、両性又は双性イオン性ポリマー、鉱油、植物油又は合成油、増粘剤及び化粧組成物で常用される全ての他の添加物、例えば抗ふけ剤、毛髪の損失防止剤、染料、顔料、保湿剤、例えばグリセリン等、ポリオール、及び還元剤。
これらの添加剤は、有利には組成物の全質量に対して0.001質量%〜20質量%の含量で、組成物中に有利に存在する。各添加剤の正確な量はその性質に依存し、かつ当業者によって直ちに決定することができ、かつ選択した毛髪への適用に依存するであろう。
いうまでもなく、当業者は注意して添加剤を選択して、本発明に従う組成物の有利な性質が、意図した添加によって悪影響を受けないか、実質的に受けないようにするであろう。
これらの組成物を種々の形態にパッケージすることができ、組成物をスプレーの形態又はムースの形態で適用することが可能であるように、特にポンプ−ディスペンサーボトル又はエアゾール容器の形態とすることができる。これらのパッケージ形態は、毛髪を固定又は処置するためのスプレー、ラッカー又はムースを得ることが望ましい場合に指示される。本発明に従う組成物はさらに、クリーム、ジェル、エマルション又はローションの形態にあることができる。
ラッカー又はムースを得るために本発明に従う組成物がエアゾールの形態にパッケージされる場合、それは少なくとも一つの噴射剤を含み、該噴射剤を揮発性炭化水素、例えばn−ブタン、プロパン、イソブタン、ペンタン、ハロゲン化した炭化水素、及びこれらの混合物から選択することができる。二酸化炭素、亜酸化窒素、ジメチルエーテル(DME)、窒素及び圧縮空気も噴射剤として使用することができる。噴射剤の混合物も使用することができる。ジメチルエーテルを好ましくは使用する。
有利には、噴射剤は、エアゾール装置中の組成物の全質量に対して、5質量%〜90質量%の濃度、特に10質量%〜60質量%の濃度で存在する。
以下の例は本発明を説明するためのものである。
以下の組成物Aを、天然の欧州人の栗色の毛髪の5グラムの房に適用する。
組成物A:
(1) バイエル(Bayer)社により市販されているイソエイコサン
(2) ポリウレタン6(イソフタル酸/アジピン酸/ヘキシレングリコール/ネオペンチルグリコール/ジメチロールプロパン酸/イソホロンジイソシアナート/ビスエチルアミノイソブチルジメチコーンコポリマー)、BASF社製
ポンプ−ディスペンサーボトルを使用して天然毛髪に組成物Aを適用する。乾燥後、房は良好な形態の保持、光沢、柔らかな感触及び快い外観を有することが観察される。
以下の組成物Bを、天然の欧州人の栗色の毛髪の5グラムの房に適用する。
組成物B:
(1) バイエル(Bayer)社により市販されているイソエイコサン
(2)ダウ コーニング(Dow Corning)社により市販されているシクロペンタジメチルシロキサン
(3) ダウ コーニング(Dow Corning)社により市販されているオキシエチレン化しオキシプロピレン化したポリジメチル/メチルシロキサン
(4) ポリウレタン6(イソフタル酸/アジピン酸/ヘキシレングリコール/ネオペンチルグリコール/ジメチロールプロパン酸/イソホロンジイソシアナート/ビスエチルアミノイソブチルジメチコーンコポリマー)、BASF社製
ポンプ−ディスペンサーボトルを使用して天然毛髪に組成物Bを適用する。乾燥後、房は良好な形態の保持、光沢、柔らかな感触及び快い外観を有することが観察される。
Claims (13)
- 組成物が化粧品として受容可能な媒体中にイソエイコサン及び少なくとも一つのシリコーン固定ポリウレタンを含むことを特徴とする、毛髪用化粧組成物。
- イソエイコサンが組成物の全質量に対して0.05〜20質量%の含量で組成物中に存在することを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
- イソエイコサンが組成物の全質量に対して1〜10質量%の含量で組成物中に存在することを特徴とする、請求項2に記載の組成物。
- シリコーン固定ポリウレタンをカチオン性、アニオン性、両性又はノニオン性シリコーン固定ポリウレタン及びこれらの混合物から選択することを特徴とする、先の請求項1ないし3のいずれか1項に記載の組成物。
- シリコーン固定ポリウレタンが以下の一般式(II)に対応する基本となる繰り返し単位を含むことを特徴とする、先の請求項1ないし4のいずれか1項に記載の組成物:
−O−P−O−CO−NH−R−NH−CO− (II)
式中:
− Pはポリシロキサンセグメントであり、かつ
− Rは芳香族型の、C1〜C20脂肪族型の及びC1〜C20脂環式のアルキレン基から選択する2価の基であり、これらの基は置換されていてもよい。 - 固定ポリウレタンがジメチロールプロピオン酸/イソホロンジイソシアナート/ネオペンチルグリコール/シリコーン−含有ポリエステルジオール/ジアミンコポリマーであることを特徴とする、請求項5に記載の組成物。
- 組成物の全質量に対して0.01質量%〜20質量%の含量で組成物中にシリコーン固定ポリウレタンが存在することを特徴とする、先の請求項1ないし6のいずれか1項に記載の組成物。
- 組成物の全質量に対して0.05質量%〜15質量%の含量で組成物中にシリコーン固定ポリウレタンが存在することを特徴とする、請求項7に記載の組成物。
- 組成物の全質量に対して0.1質量%〜10質量%の含量で組成物中にシリコーン固定ポリウレタンが存在することを特徴とする、請求項7に記載の組成物。
- 組成物がさらに一又は複数の追加の固定ポリマーを含むことを特徴とする、先の請求項1ないし9のいずれか1項に記載の組成物。
- 組成物がさらに以下から選択する添加剤を含むことを特徴とする、先の請求項1ないし10のいずれか1項に記載の組成物:ノニオン性、アニオン性、カチオン性、両性又は双性イオン性界面活性剤、芳香剤、日焼け止め剤、保存剤、タンパク質、ビタミン、先の請求項に記載した固定ポリマー以外のノニオン性、アニオン性、カチオン性又は双性イオン性ポリマー、鉱油、植物油又は合成油、増粘剤及び化粧組成物で常用される全ての他の添加物、抗ふけ剤、毛髪の損失防止剤、染料、顔料、保湿剤及び還元剤。
- 請求項1ないし11のいずれか1項に記載の組成物を毛髪に適用することを含むことを特徴とする、毛髪の化粧方法。
- 請求項1ないし11のいずれか1項に記載の組成物の、毛髪へ光沢を与えることへの使用。
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