JP4352792B2 - チルト式ステアリング装置 - Google Patents

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  • Steering Controls (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のステアリングホイールの傾斜角度を調整できるチルト式ステアリング装置に関する
【0002】
【従来の技術】
運転者の体格や運転姿勢等に応じてステアリングホイールの傾斜角度を調整できるようにしたチルト式ステアリング装置が知られている。このチルト式ステアリング装置では、例えば、特許文献1や特許文献2に開示したように、前部ステアリングコラムの後部に、車体に固定した支持ブラケットを介して、後部ステアリングコラムが揺動自在に連結してある。
【0003】
チルトレバーを揺動させて、支持ブラケットに設けた固定ギヤに対して、後部ステアリングコラムに設けた可動ギヤを揺動し、これにより、可動ギヤの噛合歯を固定ギヤの噛合歯に係合してチルト締付し、または、この係合を解除してチルト解除するようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−2291号公報
【特許文献2】
特開2000−255435号公報(図6)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に開示したチルト式ステアリング装置では、ボルト固定の他に、固定ギヤを支持ブラケットに対して凹凸嵌合して、固定ギヤに、凹部を形成する一方、支持ブラケットに、凸部を形成している。
【0006】
近年、車両の衝突事故で膝当たりによる損傷を軽減するため、ステアリングコラム下側の出っ張り量を少なくしたいといった要望がある。
【0007】
上記特許文献1に開示した構造においても、ステアリングコラム下側の出っ張り量を少なくするためには、固定ギヤの厚さを薄くすることが考えられる。
【0008】
しかし、上記特許文献1に開示した形状では、固定ギヤに、凹部が形成してあるため、固定ギヤの厚さを薄くすると、固定ギヤの強度が低下するため、薄肉化にも限界がある。
【0009】
一方、特許文献2の図6に開示したチルト式ステアリング装置では、ボルト固定の他に、固定ギヤを支持ブラケットに対して凹凸嵌合して、固定ギヤに、円柱状の凸部を形成する一方、支持ブラケットに、円筒孔状の凹部を形成している。
【0010】
この場合には、固定ギヤに、凸部が形成してあるため、上記特許文献1の場合に比べて、固定ギヤの厚さを薄くすることができる。
【0011】
しかしながら、特許文献2の図6の場合には、凸部は、円柱形状であるため、成形が困難である。
【0012】
例えば、焼結などで成形する場合には、型の割れ目を固定ギヤに対して垂直方向にすると、円柱状の凸部があることから、型の割れ目が固定ギヤの中央部(円柱状の凸部)に位置することになるため、成形できない。
【0013】
また、型の割れ目を、固定ギヤの突部を形成した面に沿って水平方向にすると、固定ギヤの噛合歯の材料密度が粗くなり、固定ギヤの強度が弱くなるといったことがある。
【0014】
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであって、固定ギヤの成形が容易であると共に、その強度を十分に高くしたチルト式ステアリング装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の請求項1に係るチルト式ステアリング装置は、車体側固定部材の後部に揺動ステアリングコラムを揺動自在に連結し、チルトレバーを揺動させて、前記車体側固定部材又は前記揺動ステアリングコラムの一方に設けた固定ギヤに対して、前記車体側固定部材又は前記揺動ステアリングコラムの他方に設けた可動ギヤを揺動し、前記可動ギヤの噛合歯を前記固定ギヤの噛合歯に係合し又は係合を解除するチルト式ステアリング装置において、
前記固定ギヤに、車両の幅方向に略同一断面形状を有する凸部を形成する一方、前記車体側固定部材又は前記揺動ステアリングコラムの前記一方に、これに対応して凹部を形成して、前記固定ギヤを、前記車体側固定部材又は前記揺動ステアリングコラムの前記一方に対して凹凸嵌合させており、
前記固定ギヤの前記凸部は、その車両の前後方向の面が傾斜してあることを特徴とする。
【0016】
このように、本請求項1の発明によれば、固定ギヤの凸部は、車両の幅方向に略同一断面形状を有しているため、固定ギヤの焼結の成形及び引き抜き成形が容易になり、また、凸部と噛合歯の材料密度も高くすることができるため、固定ギヤの強度を十分に高くすることができる。また、固定ギヤの凸部は、その車両の前後方向の面が傾斜してあるため、固定ギヤの焼結等の成形の場合、凸部の角部の材料密度をより安定させることができるため、より一層強度が安定する。
【0017】
なお、本明細書において、凹部は、溝、有底孔に限らず、貫通孔をも含む意味である。
【0018】
また、請求項に係るチルト式ステアリング装置は、固定ギヤは、焼結又は引き抜き材料により成形してあることを特徴とする。
【0019】
このように、請求項によれば、固定ギヤの焼結の成形及び引き抜き成形の場合、固定ギヤの凸部は、車両の幅方向に略同一断面形状を有しているため、成形が容易であり、凸部と噛合歯の材料密度も高くすることができる。
【0022】
さらに、請求項に係るチルト式ステアリング装置は、前記固定ギヤの凸部は、前記固定ギヤの片側端から前記幅方向に延在してあることを特徴とする。
【0023】
このように、請求項によれば、固定ギヤの凸部は、固定ギヤの片側端から幅方向に延在してあるため、焼結成形に好適であり、凸部と噛合歯の材料密度も高くすることができ、固定ギヤの強度を十分に高くすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係るチルト式ステアリング装置を図面を参照しつつ説明する。
【0025】
(チルト式ステアリング装置の全体構成)
図1は、本発明の一実施の形態に係るチルト式ステアリング装置の全体構成を示す側面図である。
【0026】
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係るチルト式ステアリング装置では、ステアリングシャフトは、前部ステアリングシャフト1と、後部ステアリングシャフト2とに分割して、自在継手3(図2等)により連結してある。なお、前部ステアリングシャフト1には、自在継手UJを介して、ステアリングギヤSGのピニオン軸PSに連結してある。
【0027】
この前部ステアリングシャフト1は、前部ステアリングコラム4に回転自在に収納してあり、後部ステアリングシャフト2は、後部ステアリングコラム5に玉軸受6(図2等)により回転自在に収納してある。
【0028】
この前部ステアリングコラム4の後部に、車体BDに固定した支持ブラケット7が嵌合してあり、この支持ブラケット7に、後部ステアリングコラム5が揺動自在に連結してあり、この後部ステアリングコラム5は、その側面に設けた枢軸14(図4及び図5)を中心としてチルト揺動するようになっている。
【0029】
なお、支持ブラケット7により、車体BDに固定してあるが、これに代えて、前部ステアリングコラム4(インナーコラム)により、車体BDに固定してあってもよい。
【0030】
(第1実施の形態)
図2は、本発明の第1実施の形態に係るチルト式ステアリング装置の縦断面図である。
【0031】
図3は、図2に示したチルト式ステアリング装置の縦断面図であって、チルトレバーの構造を追加した図である(但し、明確化のため、断面のハッチングは省略してある)。
【0032】
図4は、図2に示したチルト式ステアリング装置を下方から視た底面図である。図5は、図2のA−A線に沿った断面図である。図6は、図2に示したチルト式ステアリング装置の縦断面図であり、固定ギヤの取付時を示す。図7は、第1実施の形態に係る固定ギヤの斜視図である。図8は、第1実施の形態の変形例に係る固定ギヤの斜視図である。
【0033】
ステアリングシャフトは、上述したように、前部ステアリングシャフト1と、後部ステアリングシャフト2とに分割して、自在継手3により連結してある。この前部ステアリングシャフト1は、前部ステアリングコラム4に回転自在に収納してあり、後部ステアリングシャフト2は、後部ステアリングコラム5に玉軸受6により回転自在に収納してある。この前部ステアリングコラム4の後部に、車体に固定した支持ブラケット7を介して後部ステアリングコラム5が揺動自在に連結してあり、この後部ステアリングコラム5は、その側面に設けた枢軸14(図4及び図5)を中心として揺動するようになっている。
【0034】
この支持ブラケット7の下面(取付部21)には、噛合歯8aを有する固定ギヤ8がボルト9a,9b(図6)により固定してある。この噛合歯8aに噛合する噛合歯10aを有する可動ギヤ10が、後部ステアリングコラム5に設けた可動ギヤ用枢軸11に揺動自在に枢支してある。この可動ギヤ10には、後述するチルトレバー15の菱形の係合孔16(図3)にスライド自在に係合するピン12が設けられている。
【0035】
なお、噛合歯8aと噛合歯10aとは、直線状(ラック状)である。但し、図10に示すように、噛合歯8aと噛合歯10aとは、円弧状であってもよい。また、ピン12は、可動ギヤ10に圧入固定されている。
【0036】
また、図3、図4及び図5に示すように、後部ステアリングコラム5の側面には、枢軸14により、チルトレバー15が揺動自在に枢着してある。
【0037】
このチルトレバー15は、支持ブラケット7等の底面側で、車両の横方向に掛け渡した掛け渡し部15aと、この掛け渡し部15aから側方に立ち上げてあると共に枢軸14により揺動自在に枢着した一対の側面部15b,15cと、一方の側面部15cから車両前方に向けて屈曲しながら延在した延在部15dと、この延在部15dから更に車両前方に向けて延在してあると共に菱形の係合孔16(図3)が形成してある先端部15eと、一方の側面部15cから突出して形成した係止部15fと、掛け渡し部15aから車両前方に且つ略下方に突出した突出部15gと、この突出部15gの先端部に形成してある把持部15hと、から構成してある。
【0038】
このチルトレバー15には、このチルトレバー15を車両の前方(即ち、図3で、枢軸14を中心として時計回り方向)に付勢するための引っ張りバネ17が設けてあり、この引っ張りバネ17は、図3及び図4に示すように、側面部15cの係止部15fと、支持ブラケット7の係止部7aとの間に掛け渡してある。
【0039】
なお、図4に示すように、後部ステアリングコラム5のブラケット19と、支持ブラケット7の支持バネ用ブラケット20との間に、支持バネ18(圧縮バネ)を介装している。これにより、可動ギヤ10の噛合歯10aと固定ギヤ8の噛合歯8aとの係合を解除した際に、ステアリングホイール等の降下を防止している。
【0040】
このように構成したチルト式ステアリング装置により、ステアリングホイールの傾斜角度を調整する場合には、チルトレバー15は、把持部15hを、引っ張りバネ17の付勢力に抗して、車両の後方(即ち、図3で、枢軸14を中心として反時計回り方向)に揺動させると、掛け渡し部15a、側面部15b,15c、延在部15d、及び先端部15eが車両の後方に向けて一体的に揺動して、先端部15eの菱形の係合孔16(図3)に係合した可動ギヤ10のピン12を下方に押し下げる。
【0041】
これにより、可動ギヤ10が可動ギヤ用枢軸11を中心として揺動して、可動ギヤ10の噛合歯10aが固定ギヤ8の噛合歯8aとの係合を解除する。これにより、後部ステアリングシャフト2の後端に固定したステアリングホイール(図示略)の傾斜角度を調整することができる。
【0042】
このステアリングホイールの傾斜角度の調整後には、チルトレバー15は、把持部15hを、引っ張りバネ17の付勢力により車両の前方(即ち、図3で、枢軸14を中心として時計回り方向)に揺動させると、掛け渡し部15a、側面部15b,15c、延在部15d、及び先端部15eが車両の前方に向けて一体的に揺動して、先端部15eの菱形の係合孔16(図3)に係合した可動ギヤ10のピン12を上方に押し上げる。
【0043】
これにより、可動ギヤ10が可動ギヤ用枢軸11を中心に揺動して、可動ギヤ10の噛合歯10aが固定ギヤ8の噛合歯8aに係合する。これにより、ステアリングホイール(図示略)を調整後の状態で固定することができる。
【0044】
さらに、本実施の形態では、支持ブラケット7の下面に設けた取付部21には、凹部22(貫通孔)が形成してあり、固定ギヤ8には、この凹部22に嵌合する凸部23が焼結や引き抜き成形等により形成してある。なお、支持ブラケット7の取付部21は、例えば厚さ約4.0mmの板材であり、凹部22は、貫通孔であるが、溝や有底孔であってもよい。
【0045】
また、図6に示すように、取付部21の凹部22と、固定ギヤ8の凸部23とは、スキマ設定になっており、固定ギヤ8の噛合歯8aと、可動ギヤ10の噛合歯10aとの平行度を合わせることが可能である。
【0046】
図7に示すように、この凸部23は、その断面が台形形状であって、車両の幅方向(固定ギヤ8の幅方向)に略同一断面形状を有しており、また、固定ギヤ8の全幅にわたって延在してあり、さらに、固定ギヤ8の片側端から前記幅方向に延在してある。
【0047】
また、凸部23は、その車両の前後方向の両面24が所定角度(θ)傾斜してあり、凸部23の稜線には、角部が付けてある。
【0048】
このように、本実施の形態によれば、固定ギヤ8の凸部23は、車両の幅方向に略同一断面形状を有しているため、固定ギヤ8の焼結の成形及び引き抜き成形が容易になり、また、凸部23と噛合歯8aの材料密度も高くすることができるため、固定ギヤ8の強度を十分に高くすることができる。
【0049】
さらに、固定ギヤ8の凸部23、その車両の前後方向の両面24が傾斜してあるため、固定ギヤ8の焼結等の成形の場合、凸部23の角部の材料密度をより安定させることができるため、より一層強度が安定する。
【0050】
さらに、固定ギヤ8の凸部23は、固定ギヤ8の片側端から前記幅方向に延在してあるため、焼結成形に好適であり、凸部23と噛合歯8aの材料密度も高くすることができ、固定ギヤ8の強度を十分に高くすることができる。
【0051】
なお、図8に示すように、断面同一形状の凸部23は、固定ギヤ8の全幅ではなく、片側端から幅の途中までで所定寸法で止めてあってもよい。この場合、焼結成形の型の割れ目は、図8に示すように、固定ギヤ8の一端に沿って垂直方向に設定できるため、焼結成形では、このような形状であっても容易に成形することができる。
【0052】
また、可動ギヤ10の枢軸11の外周面は、円柱状に形成されており、精度の高い軸受用の棒状ころ又は針状ころ等の汎用部品を用いることができ、製造コスト的に有利である。可動ギヤ10の透孔の内周面には、軸方向に直線状に潤滑剤貯留溝が形成されており、この潤滑剤貯留溝は、潤滑剤(グリース等)を封入して貯留することができ、可動ギヤ10の透孔と可動ギヤ用枢軸11との潤滑を良好に行うことができる。
【0053】
(第2実施の形態)
図9は、本発明の第2実施の形態に係るチルト式ステアリング装置の縦断面図である。
【0054】
本実施の形態では、支持ブラケット7がダイカスト成型により形成してあり、取付部21も、ダイカスト成型により同時に成型している。凹部22は、ダイカスト成型されているため、機械加工を必要としない。
【0055】
また、上記の実施の形態と同様に、固定ギヤ8の凸部23は、車両の幅方向に略同一断面形状を有しているため、固定ギヤ8の焼結の成形及び引き抜き成形が容易になり、また、凸部23と噛合歯8aの材料密度も高くすることができるため、固定ギヤ8の強度を十分に高くすることができる。その他の構成・作用は、上述した実施の形態と同様である。
【0056】
(第3実施の形態)
図10は、本発明の第3実施の形態に係るチルト式ステアリング装置の縦断面図である。
【0057】
図11は、図10に示したチルト式ステアリング装置の底面図である。
【0058】
本実施の形態では、図11に示すように、チルトレバー30は、車幅方向に横方向に掛け渡してあり、後部ステアリングコラム5の側方に設けた枢軸31を中心として、車両の略前後方向に揺動できるようになっている。
【0059】
このチルトレバー30の略中間部には、車両前方に突出したロック部32が設けてある。すなわち、チルトレバー30に連動して前後方向に移動できるようにしたロック部32が設けてあり、このロック部32には、図10に示すように、可動ギヤ10と、固定部材33(反力部材)との間に挟持されてロックされるように構成した楔状部32aが形成してある。
【0060】
なお、固定部材33(反力部材)は、ダイカスト成形によって後部ステアリングコラム5と一体的に形成され、車幅方向に掛け渡してある。固定ギヤ8はボルト9a,9b(図11)により固定してある。
【0061】
ロック部32の略後方と、可動ギヤ10から延在した延在片(フック部)10bとの間に、押圧バネ34(拡幅コイルバネ)が介装してある。この押圧バネ34(拡幅コイルバネ)は、楔状部32aを介して、可動ギヤ10の噛合歯10aを固定ギヤ8の噛合歯8aに互いに噛合する方向に常時付勢している。但し、押圧バネ34(拡幅コイルバネ)は、チルト解除時にも、延在片(フック部)10bを介して可動ギヤ10を解除方向に付勢する働きもする。
【0062】
また、固定ギヤ8の噛合歯8aは、凸の円弧形状に形成してあり、可動ギヤ10の噛合歯10aは、この凸の円弧形状に対応して、凹の円弧形状に形成してあり、これら円弧形状の中心は、チルトの揺動中心(14)と一致している。
【0063】
以上のように構成したチルトロック機構において、チルト調整する際、チルトレバー30を押圧バネ34(拡幅コイルバネ)の付勢力に抗して車両の後方に揺動して、ロック部32の楔状部32aを後方に退動させる。
【0064】
その結果、可動ギヤ10は、押圧バネ34(拡幅コイルバネ)の付勢力の助勢により回動して、固定ギヤ8との噛合を解除する。これにより、チルト解除することができる。
【0065】
チルト調整後には、チルトレバー30から手を離すと、チルトレバー30は、押圧バネ34(拡幅コイルバネ)の付勢力により、車両前方に揺動して、ロック部32の楔状部32aを前方に移動させる。
【0066】
その結果、可動ギヤ10は、押圧バネ34(拡幅コイルバネ)により付勢したロック部32の楔状部32aによって、その噛合歯10aが固定ギヤ8の噛合歯8aに押圧して強固に噛合する。これにより、チルト締付することができる。
【0067】
また、上記の実施の形態と同様に、固定ギヤ8の凸部23は、車両の幅方向に略同一断面形状を有しているため、固定ギヤ8の焼結の成形及び引き抜き成形が容易になり、また、凸部23と噛合歯8aの材料密度も高くすることができるため、固定ギヤ8の強度を十分に高くすることができる。その他の構成・作用は、上述した実施の形態と同様である。
【0068】
尚、本発明は、上述した実施の形態に限定されず、種々変形可能である。例えば、上記実施の形態では、可動ギヤは、後部ステアリングコラムに枢支され、固定ギヤは、支持ブラケットに取り付けられているが、可動ギヤが支持ブラケットに枢支され、固定ギヤが後部ステアリングコラムに取り付けられた構造であってもよい。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1によれば、固定ギヤの凸部は、車両の幅方向に略同一断面形状を有しているため、固定ギヤの焼結の成形及び引き抜き成形が容易になり、また、凸部と噛合歯の材料密度も高くすることができるため、固定ギヤの強度を十分に高くすることができる。また、固定ギヤの凸部は、その車両の前後方向の面が傾斜してあるため、固定ギヤの焼結等の成形の場合、凸部の角部の材料密度をより安定させることができるため、より一層強度が安定する。
【0070】
また、請求項によれば、固定ギヤの焼結の成形及び引き抜き成形の場合、固定ギヤの凸部は、車両の幅方向に略同一断面形状を有しているため、成形が容易であり、凸部と噛合歯の材料密度も高くすることができる。
【0072】
さらに、請求項によれば、固定ギヤの凸部は、固定ギヤの片側端から幅方向に延在してあるため、焼結成形に好適であり、凸部と噛合歯の材料密度も高くすることができ、固定ギヤの強度を十分に高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係るチルト式ステアリング装置の全体構成を示す側面図である。
【図2】本発明の第1実施の形態に係るチルト式ステアリング装置の縦断面図である。
【図3】図2に示したチルト式ステアリング装置の縦断面図であって、チルトレバーの構造を追加した図である(但し、明確化のため、断面のハッチングは省略してある)。
【図4】図2に示したチルト式ステアリング装置を下方から視た底面図である。
【図5】図2のA−A線に沿った断面図である。
【図6】図2に示したチルト式ステアリング装置の縦断面図であり、固定ギヤの取付時を示す。
【図7】第1実施の形態に係る固定ギヤの斜視図である。
【図8】第1実施の形態の変形例に係る固定ギヤの斜視図である。
【図9】本発明の第2実施の形態に係るチルト式ステアリング装置の縦断面図である。
【図10】本発明の第3実施の形態に係るチルト式ステアリング装置の縦断面図である。
【図11】図10に示したチルト式ステアリング装置の底面図である。
【符号の説明】
1 前部ステアリングシャフト
2 後部ステアリングシャフト
3 自在継手
4 前部ステアリングコラム
5 後部ステアリングコラム
6 玉軸受
7 支持ブラケット
8 固定ギヤ
8a 噛合歯
9a,9b ボルト
10 可動ギヤ
10a 噛合歯
11 可動ギヤ用枢軸
12 ピン
14 枢軸
15 チルトレバー
15a 掛け渡し部
15b,15c 側面部
15d 延在部
15e 先端部
15f 係止部
15g 突出部
15h 把持部
16 菱形の係合孔
17 引っ張りバネ
18 支持バネ
19 ブラケット
20 支持バネ用ブラケット
21 取付部
22 凹部
23 凸部
24 傾斜面
30 チルトレバー
31 枢軸
32 ロック部
32a 楔状部
33 固定部材(反力部材)
34 押圧バネ(拡幅コイルバネ)
SW ステアリングホイール
BD 車体
UJ 自在継手
SG ステアリングギヤ装置
PS ピニオン軸

Claims (5)

  1. 車体側固定部材の後部に揺動ステアリングコラムを揺動自在に連結し、
    チルトレバーを揺動させて、前記車体側固定部材又は前記揺動ステアリングコラムの一方に設けた固定ギヤに対して、前記車体側固定部材又は前記揺動ステアリングコラムの他方に設けた可動ギヤを揺動し、前記可動ギヤの噛合歯を前記固定ギヤの噛合歯に係合し又は係合を解除するチルト式ステアリング装置において、
    前記固定ギヤに、車両の幅方向に略同一断面形状を有する凸部を形成する一方、前記車体側固定部材又は前記揺動ステアリングコラムの前記一方に、これに対応して凹部を形成して、前記固定ギヤを、前記車体側固定部材又は前記揺動ステアリングコラムの前記一方に対して凹凸嵌合させており、
    前記固定ギヤの前記凸部は、その車両の前後方向の面が傾斜してあることを特徴とするチルト式ステアリング装置。
  2. 前記車体側固定部材は、車体に固定した支持ブラケットと、該支持ブラケットを介して前記揺動ステアリングコラムを揺動自在に連結する固定ステアリングコラムから成ることを特徴とする請求項1に記載のチルト式ステアリング装置。
  3. 前記固定ギヤは、前記支持ブラケット又は前記揺動ステアリングコラムの一方に前記凹凸嵌合により設けられ、
    前記可動ギヤは、前記支持ブラケット又は前記揺動ステアリングコラムの他方に設けられることを特徴とする請求項2に記載のチルト式ステアリング装置。
  4. 前記固定ギヤは、焼結又は引き抜き材料により成形してあることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のチルト式ステアリング装置。
  5. 前記固定ギヤの前記凸部は、前記固定ギヤの片側端から前記幅方向に延在してあることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のチルト式ステアリング装置。
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