JP4351562B2 - 挿入管 - Google Patents
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Description
血管内に留置して使用するカニューラは,その挿入時には血管を切開するのであるから血管の侵襲(ダメージ)を少なくするため外径が小さくなければならない。しかし、カニューラの外経を小さくすることは、血液が循環する内径の狭小化を招き管路抵抗が大となり、カニューラ内の血液の流量が低下するという問題があった。
また、気管用チューブは、口腔内に挿入して喉頭蓋を通過した後に、気管側にその先端を挿入し、つまり、バルーンを気管側の所定位置に配置した状態で膨張させる必要があるが、視界が遮られてしまうために食道側に挿入される危険があり、気管用チューブを扱うためにある程度の熟練さが要求されていた。
また、挿入管は、特に、口腔あるいは鼻腔など、入口から目的位置までの管路が直線的でない管腔内で使用される場合に、折り畳んだ状態で目的位置(留置位置)に到達し、流体収納空間部に空気などの流体が強制的に供給されると、折り畳んだ状態から気管の気道を確保できる状態に復元したときに、間欠接続部の間隔を調整されているため、挿入される口から気管までの気道形状に追随しやすくなる。
このように構成されることにより、挿入管は、特に、気管に挿入して使用する場合に、その先端側が気管内壁面に接触しやすくなり、かつ、気道も従来のチューブと比較して大径となる流路を確保することができる。
このように構成されることにより、挿入管は、流体入出機構から流体が強制的に流体収納空間部に供給されると、内管がその流体により内側に押し縮められるより、外管が外側に押し広げられる状態が優位となる。
このように構成されることにより、挿入管は、接続部に新たな部材を介在させることがなく都合がよく、部品点数も少なくて済む。
なお、本発明では、挿入管を形成する素材が、生体適合性を備える生分解性プラスチックにすることで、使用後のリサイクル性に優れたものとなる。
挿入管は、薄肉の内管と外管の間に流体収納空間部を、間欠接続部および端部接続部により形成していることから、体内の管腔内の目的位置までは全体の径が小さな状態となるように折り畳んだ状態で送り込み、かつ、血液、気体あるいは消化物などの被流体物を流通させるときに所望の管径を確保することができ、操作性および流通性に優れている。
さらに、挿入管は、テーパを備えることにより、管腔内に配置させるときに、管腔内壁面との接触状態を確実にすることが可能となり、安全性の向上を図ることができると共に、流通性をさらに向上させることが可能となる。
また、挿入管は、あらかじめ、前記内管および前記外管を長手方向に沿って折り畳み、生体適合性を備える接着剤などの接着手段を介して仮止めした状態とすることで、操作性を確保して取り扱いが容易となる。
なお、挿入管の端部接続部および間欠接続部を溶着させることで構成すれば、部品点数も最小限となり、製造も容易となり、さらに、製造コストも安全性を確保して従来のものと比較して安価に製造することが可能となる。
図1(a)は挿入管の一部を破断して模式的に示す斜視図、(b)は挿入管の流体収納空間部に流体を供給した状態を示す一部を破断して模式的に示す斜視図である。
図1(a)、(b)に示すように、挿入管1は、体内の血管、気管、消化管などの管腔内で使用されるもので、生体適合性のある合成樹脂製で薄肉に形成された内管2、外管3と、この内管2および外管3の間に間欠接続部4および端部接続部5,5を介して形成された流体収納空間部6と、この流体収納空間部6に流体を強制的に供給し、かつ流体を強制的に排出する流体入出機構9とを備えている。
図2(d)に示すように、内管2および外管3が形成されると、つぎに、第4工程では、内管2の前側の端部(先端)の所定幅における周面位置と、外管3の前側の端部(先端)の所定幅における周面位置とが連続して円周方向に溶着されることで接続されて端部接続部5を形成すると共に、同様にして、内管2と外管3の後側の端部(後端)において端部接続部5を形成する。なお、第2工程、第3工程および第4工程は、どの工程を先に行なっても構わない。
図2(e)に示すように、端部接続部5が形成されて、内管2と外管3の間に流体収納空間部6(図1参照)が形成されると、第5工程では、すでに供給排出口部8を接続した状態の接続管7を有する流体入出機構9を接続口3aに気密に接続する。以上のような各工程により、挿入管1が形成される。
はじめに、挿入管11は、長手方向に沿って全体の径が小さくなるように折り畳まれた状態(図4参照)として構成され、その折り畳まれた状態を維持するために、生体適合性の接着剤(例えばフィブリン)により仮止めされている。また、挿入管11は、気道の形態に合わせた状態に追随できるように、間欠接続部14の設置間隔が調整されているため、仰向けで寝ている患者の口腔内に対して挿入管11をどの方向から挿入したらよいかが色彩を付けたライン10(図7参照)を目安に判断できるように示されている。
以上説明したように、挿入管11は、気管などの管腔内に挿入して使用するときに、目的位置まで送り込む操作を行なう場合には、全体の径が小さな状態で操作ができる。また、挿入管11が目的位置に到達して気管における呼吸を確保するための酸素などを流通させる場合には、折り畳んで仮止めした状態を、流体収納空間部16に流体を収納することで開放して呼吸のための広い流路を確保することが可能となる。そして、挿入管11は、その外管13が気管内壁面と接触するときに、間欠接続部14があることで接触面積が、一様に膨らむものと比較して小さくなり、血管内壁面を押す圧力が全体として小さくなる。
なお、挿入管1,11の使用方向を特定する色彩を付けたライン10は、必ず施術者に表示できるように折り畳まれることが望ましい。
2、12 内管
3、13 外管
4、14 間欠接続部
5、15 端部接続部
6、16 流体収納空間部
7、17 接続管
8、18 供給排出口部
9、19 流体入出機構
A1 供給排出手段
A2 循環ポンプ
A3 バイパス
B 喉頭蓋
Claims (5)
- 体内の管腔内に挿入され、かつ、少なくとも一部が前記管腔内壁面に接触して使用される挿入管であって、
血液、気体または消化物を流通させる内径を有する薄肉の内管と、この内管の外周面に沿って配置され前記内管の外径より大きな管径を有する薄肉の外管と、この外管の内周面と前記内管の外周面との間に設けられ流体を収納する流体収納空間部と、この流体収納空間部に接続管を介して前記流体を流入、流出させるための流体入出機構とを備え、
前記流体収納空間部は、前記外管の先端および後端を前記内管の円周方向に連続的に接続する端部接続部と、前記内管の外周面および前記外管の内周面を間欠的に接続する間欠接続部とを介して形成され、
前記間欠接続部は、前記管腔内の形状に合わせて形成する際に、前記内管および前記外管におけるあらかじめ設定された折り曲げ位置の内側では、その間隔が、前記内管および外管の直線位置に設けられた間隔と比較して小さくなるように設けられ、かつ、前記折り曲げ位置の外側では、その間隔が、前記直線位置に設けられた間隔と比較して大きくなるように設けられたことを特徴とする挿入管。 - 前記内管および前記外管それぞれの先端の管径が、当該内管および当該外管それぞれの後端の管径より大きく形成され、前記先端から前記後端にテーパを備えることを特徴とする請求項1に記載の挿入管。
- 前記内管は、その肉厚が、前記外管の肉厚より厚く形成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の挿入管。
- 体内の管腔内に挿入され、かつ、少なくとも一部が前記管腔内壁面に接触して使用される挿入管であって、
血液、気体または消化物を流通させる内径を有する薄肉の内管と、この内管の外周面に沿って配置され前記内管の外径より大きな管径を有する薄肉の外管と、この外管の内周面と前記内管の外周面との間に設けられ流体を収納する流体収納空間部と、この流体収納空間部に接続管を介して前記流体を流入、流出させるための流体入出機構とを備え、
前記流体収納空間部は、前記外管の先端および後端を前記内管の円周方向に連続的に接続する端部接続部と、前記内管の外周面および前記外管の内周面を間欠的に接続する間欠接続部とを介して形成され、
前記内管および前記外管を長手方向に沿って折り畳み、前記外管の外周面の所定位置において生体適合性を備える接着手段を介して仮止めしたことを特徴とする挿入管。 - 前記間欠接続部および前記端部接続部は、前記内管および前記外管を溶着して形成されたことを特徴とする請求項1または請求項4に記載の挿入管。
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