JP2018149082A - 医療用長尺体 - Google Patents

医療用長尺体 Download PDF

Info

Publication number
JP2018149082A
JP2018149082A JP2017047698A JP2017047698A JP2018149082A JP 2018149082 A JP2018149082 A JP 2018149082A JP 2017047698 A JP2017047698 A JP 2017047698A JP 2017047698 A JP2017047698 A JP 2017047698A JP 2018149082 A JP2018149082 A JP 2018149082A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
balloon
inner shaft
connecting portion
shaft
intermediate region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017047698A
Other languages
English (en)
Inventor
亜美 長島
Ami Nagashima
亜美 長島
明彦 垂永
Akihiko Tarunaga
明彦 垂永
雅貴 小野
Masataka Ono
雅貴 小野
鈴木 健太
Kenta Suzuki
健太 鈴木
隆裕 中原
Takahiro Nakahara
隆裕 中原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
Priority to JP2017047698A priority Critical patent/JP2018149082A/ja
Publication of JP2018149082A publication Critical patent/JP2018149082A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】バルーンのリラップ性を向上させることができる医療用長尺体を提供することである。
【解決手段】医療用長尺体は、内腔を備える外側シャフトと、前記外側シャフトの内腔に配置され、かつ、ガイドワイヤが挿通可能なガイドワイヤルーメンを形成する内側シャフト30と、前記内側シャフトと前記外側シャフトとに固定されたバルーン50と、を有する。医療用長尺体は、前記内側シャフトの外表面30Sと前記バルーンの内表面50Sとを固定する連結部100をさらに備える。そして、前記連結部は、前記バルーンが拡張した状態における前記内側シャフトの軸方向に垂直な断面において、前記バルーンの内表面と前記内側シャフトの外表面とを繋ぐ垂線Nに対して傾斜する
【選択図】図3

Description

本発明は、生体管腔で拡張可能なバルーンを備えた医療用長尺体に関する。
血管等の生体管腔に形成された病変部(狭窄部等)を拡張させる手技や病変部へのステント等の留置に用いられる医療器具としてバルーンカテーテル(医療用長尺体)が知られている。バルーンカテーテルは、内腔を備える外側シャフトと、外側シャフトの内腔に配置され、かつ、ガイドワイヤが挿通可能なガイドワイヤルーメンを形成する内側シャフトと、内側シャフトと外側シャフトに固定されたバルーンと、を備える。バルーンは、生体管腔での通過性を高めるため、拡張前の状態において、内側シャフトに巻き付けるように折り畳まれている。
カテーテルを使用した治療において、医師等の術者は、生体管腔の病変部を治療する際、1本のバルーンカテーテルを使用して複数の病変部を治療する場合がある。このような場合、バルーンカテーテルは、バルーンの拡張及び収縮が繰り返されるため、バルーンの収縮後にバルーンの拡張前の折り畳まれた形状を維持することが難しくなり(リラップ性が低下し)、バルーンの収縮後の外径が大きくなる。これにより、バルーンカテーテルは、生体管腔での通過性が低下する場合がある。そのため、バルーンカテーテルは、バルーンの収縮後の形状がバルーンの拡張前の形状に近づくように、バルーンの良好なリラップ性が求められる。例えば、バルーンのリラップ性を向上させるため、バルーンに凹部を設けることによって、バルーンが収縮する際の変形の起点を形成する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特表2006−525071号公報
しかしながら、バルーンの外表面に凹部を設ける上記の方法では、バルーンの収縮時に、バルーンが収縮しようとする力をバルーンが内側シャフトに巻き付く力に効率的に変換できない。そのため、バルーンを軸まわりに折り畳むことが難しく、リラップ性の向上に限界があるという問題がある。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、バルーンのリラップ性を向上させることができる医療用長尺体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の医療用長尺体は、内腔を備える外側シャフトと、前記外側シャフトの内腔に配置され、かつ、ガイドワイヤが挿通可能なガイドワイヤルーメンを形成する内側シャフトと、前記内側シャフトと前記外側シャフトとに固定されたバルーンと、を有する。本発明の医療用長尺体は、前記内側シャフトの外表面と前記バルーンの内表面とを固定する連結部をさらに備える。そして、前記連結部は、前記バルーンが拡張した状態における前記内側シャフトの軸方向に垂直な断面において、前記バルーンの内表面と前記内側シャフトの外表面とを繋ぐ垂線に対して傾斜する。
本発明に係る医療用長尺体によれば、拡張後のバルーンが収縮する際に、連結部が、内側シャフト側に向かって巻きつくように倒れる。これにより、本発明に係る医療用長尺体は、バルーンを収縮する際、内側シャフトにバルーンを巻き付ける力を発生させることができる。そのため、本発明に係る当該医療用長尺体は、バルーンの拡張及び収縮を繰り返した場合でも、バルーンを内側シャフトに巻き付けるように折り畳むことができる。従って、本発明に係る医療用長尺体によれば、バルーンのリラップ性を向上させることができる。
図1(A)は、本発明の実施形態に係るバルーンカテーテルを示す図であり、図1(B)は、図1(A)において破線部1Bで示す部分の拡大断面図である。 図2(A)は、実施形態に係るバルーンカテーテルのバルーンの平面図であり、図2(B)は、図1(A)において破線部2Bで示す部分の拡大断面図である。 図3(A)は、実施形態に係るバルーンの拡張した状態の断面図であり、図3(B)は、実施形態に係るバルーンの収縮した状態の断面図である。 図4(A)は、図3(A)において破線部4Aで示す部分の拡大断面図であり、図4(B)は、図4(A)において破線部4Bで示す部分の拡大断面図である。 図5(A)は、変形例に係るバルーンカテーテルのバルーンの平面図であり、図5(B)は、変形例に係るバルーンカテーテルの図2(B)に対応する拡大断面図であり、図5(C)は、変形例に係るバルーンカテーテルの図3(A)に対応する拡大断面図である。
以下、各図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1〜4は、実施形態に係るバルーンカテーテル1の各部の構成を示す図である。
本実施形態に係るバルーンカテーテル1は、シャフト10を生体管腔に挿通させ、シャフト10の先端側に配置されたバルーン50を狭窄部(病変部)において拡張させることにより、狭窄部を押し広げて治療する医療器具として構成している。
バルーンカテーテル1は、例えば、冠動脈の狭窄部を広げるために使用されるPTCA拡張用バルーンカテーテルとして構成することができる。ただし、バルーンカテーテル1は、例えば、他の血管、胆管、気管、食道、その他消化管、尿道、耳鼻内腔、その他の臓器等の生体器官内に形成された狭窄部の治療および改善を目的として使用されるものとして構成することもできる。
図1(A)および図1(B)を参照して、本実施形態に係るバルーンカテーテル1(医療用長尺体に相当)は、外側シャフト20と内側シャフト30を有するシャフト10と、バルーン50と、ハブ90と、を有する。外側シャフト20は、内腔21を備える。内側シャフト30は、外側シャフト20の内腔21に配置され、かつ、ガイドワイヤWが挿通可能なガイドワイヤルーメンLを形成する。図2(A)および図2(B)を参照して、バルーン50は、外側シャフト20と内側シャフト30に固定されている。本実施形態に係るバルーンカテーテル1は、内側シャフト30の外表面30Sとバルーン50の内表面50Sを固定する連結部100をさらに有する。図3(A)を参照して、連結部100は、バルーン50が拡張した状態における内側シャフト30の軸方向に垂直な断面において、内側シャフト30の外表面30Sとバルーン50の内表面50Sとを繋ぐ垂線Nに対して傾斜する。以下、各部の構成について詳説する。
図1(A)および図1(B)を参照して、シャフト10は、外側シャフト20と、内側シャフト30と、ガイドワイヤポートPと、を有する。
外側シャフト20は、先端側シャフト20Aと、先端側シャフト20Aの基端側に接続された基端側シャフト20Bと、を有している。
先端側シャフト20Aおよび基端側シャフト20Bは、シャフト10のガイドワイヤポートP付近において内側シャフト30と一体的に接続(融着)している。
先端側シャフト20Aの内腔(図示省略)および基端側シャフト20Bの内腔(図示省略)は、先端側シャフト20Aと基端側シャフト20Bとが接続された状態において、バルーン50の拡張空間51(図2(B)参照)に連通する外側シャフト20の内腔21を形成する。
外側シャフト20の構成材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、軟質ポリ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂、ポリウレタンエラストマー、ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラストマー等の各種エラストマー、ポリアミド、結晶性ポリエチレン、結晶性ポリプロピレン等の結晶性プラスチックを用いることができる。
内側シャフト30は、外側シャフト20の内腔21に配置される。内側シャフト30は、ガイドワイヤWが挿通可能なガイドワイヤルーメンLを形成する。ガイドワイヤルーメンLの基端部側は、ガイドワイヤポートPと連通している。
内側シャフト30の構成材料としては、例えば、外側シャフト20と同様の材料を用いることが可能である。
ガイドワイヤポートPは、内側シャフト30のガイドワイヤルーメンLに連通する。ガイドワイヤポートPは、内側シャフト30の基端部30bに形成されている。
バルーンカテーテル1は、シャフト10の先端部側寄りにガイドワイヤWが出入り可能なガイドワイヤポートPが形成された、いわゆるラピッドエクスチェンジ型のカテーテルとして構成している。
図2(A)および図2(B)を参照して、バルーン50は、外側シャフト20と内側シャフト30とに固定されている。バルーン50の先端部50aは、内側シャフト30の先端部に接続されている。バルーン50の基端部50bは、外側シャフト20の先端部に接続されている。
バルーン50は、外側シャフト20の内腔21(拡張ルーメン)を通じて流体が注入されることにより、シャフト10の放射方向に拡張する。
バルーン50は、バルーン50が拡張した状態において、生体管腔壁と接触し、バルーン50の最大外径部を形成する中間領域60と、中間領域60の先端60aから先端側に延びる先端側傾斜領域70と、中間領域60の基端60bから基端側に延びる基端側傾斜領域80と、を有する。
バルーン50の構成材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、架橋型エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリスチレンエラストマー、シリコーンゴム、ラテックスゴム等を用いることができる。
内側シャフト30には、バルーン50の位置を示す造影マーカー部Cが設けられている。
造影マーカー部Cは、例えば、白金、金、銀、イリジウム、チタン、タングステン等の金属、またはこれらの合金等により構成することができる。
造影マーカー部Cは、内側シャフト30において、中間領域60に対応する箇所に配置されている。造影マーカー部Cは、バルーン50の中間領域60の先端60a側に配置された先端側マーカーC1と、中間領域60の基端60b側に配置された基端側マーカーC2と、を有する。なお、造影マーカー部Cの先端側マーカーC1及び基端側マーカーC2は、シャフト10の軸方向において、先端側傾斜領域70と中間領域60との境界部及び中間領域60と基端側傾斜領域80との境界部を示すように配置されていればよい。そのため、先端側マーカーC1は、先端側マーカーC1の基端側の端面が先端側傾斜領域70と中間領域60との境界部に配置されるように、先端側傾斜領域70に配置されていてもよい。また、基端側マーカーC2は、基端側マーカーC2の先端側の端面が中間領域60と基端側傾斜領域80との境界部に配置されるように基端側傾斜領域80に配置されていてもよい。
内側シャフト30は、先端側に先端チップ35を備えている。先端チップ35は、先端側に向けて外径が小さくなるテーパー形状を備えている。先端チップ35の内部には、先端チップ35を軸方向に貫通する貫通孔36を形成している。そのため、貫通孔36は、ガイドワイヤルーメンLの一部を形成する。
先端チップ35は、例えば、柔軟な樹脂製の部材で構成することが可能である。ただし、先端チップ35の材質は、内側シャフト30に対して固定することが可能であれば特に限定されない。
内側シャフト30は、先端側に先端チップ35を備えることにより、バルーンカテーテル1の先端が生体器官(血管の内壁等)に接触した際に、生体器官に損傷等が生じるのを好適に防止することができる。
図1(A)を参照して、ハブ90は、流体(加圧媒体)を供給するためのインデフレーター等の供給装置(図示省略)と液密・気密に接続可能なポート91を有している。ハブ90のポート91は、例えば、流体チューブ等が接続・分離可能に構成された公知のルアーテーパー等によって構成することができる。
シャフト10は、外側シャフト20の内腔21がハブ90内の流路と連通した状態で、ハブ90と接続されている。バルーン50の拡張に使用される流体(例えば、造影剤や生理食塩水)は、ハブ90のポート91を介して外側シャフト20の内腔21へ供給される。
次に、連結部100について詳説する。
図2(B)を参照して、連結部100は、内側シャフト30の外表面30Sとバルーン50の内表面50Sとを固定する。
連結部100は、中間領域60に配置されている。連結部100は、中間領域60において、造影マーカー部C以外の箇所で形成される。連結部100は、先端側マーカーC1と基端側マーカーC2との間に延びている。なお、先端側マーカーC1が先端側傾斜領域70に配置され、基端側マーカーC2が基端側傾斜領域80に配置される場合、連結部100は、先端側マーカーC1と基端側マーカーC2との間において、中間領域60に配置されている。
図3(A)を参照して、連結部100は、バルーン50が拡張した状態における内側シャフト30の軸方向に垂直な断面において、バルーン50の内表面50Sと内側シャフト30の外表面30Sを繋ぐ垂線Nに対して傾斜する。別の言い方をすれば、連結部100の延在線EL1は、バルーン50が拡張した状態における内側シャフト30の軸方向に垂直な断面において、内側シャフト30の中心Mを通らない。
なお、「バルーンが拡張した状態」とは、バルーン50がノミナル圧において拡張した状態をいう。また、「連結部の延在線」とは、内側シャフト30の軸方向に垂直な断面において、連結部100の延びている方向に沿って延在する直線である。「連結部の延びている方向」とは、具体的には、後述する連結部100の中間部103の延びている方向をいう(図4(A)参照)。
延在線EL1と垂線Nとがなす角度θは、特に限定されず、例えば、1〜150°程度、好ましくは30〜90°程度とし得る。
連結部100は、内側シャフト30の軸方向に垂直な断面において複数箇所存在する。具体的には、連結部100は、第1連結部111と、第2連結部112と、第3連結部113と、を有する。第1連結部111、第2連結部112および第3連結部113の各々がバルーン50の内表面50Sと内側シャフト30の外表面30Sを繋ぐ垂線Nに対して傾斜する傾斜方向は、バルーン50の軸回りに見て、同じ方向である。第1連結部111、第2連結部112および第3連結部113の形状は、略同一である。
第1連結部111と、第2連結部112と、第3連結部113と、は、内側シャフト30の周方向において略等間隔に設けられる。具体的には、図3(A)に示すように、内側シャフト30の外表面30Sにおいて、第1連結部111と第2連結部112との間の距離R1、第2連結部112と第3連結との間の距離R2および第3連結部113と第1連結との間の距離R3は、略同一である。
図3(B)を参照して、バルーン50は、バルーン50が収縮した状態において、隣り合う連結部100の間に位置し、内側シャフト30の周方向に沿って内側シャフト30の外表面30Sと接触する接触部52と、接触部52から放射方向に突出する羽根部53と、を有する。
接触部52は、バルーン50が収縮した状態において、隣り合う連結部100の間で内側シャフト30の外表面30Sに密着している。
羽根部53は、接触部52から内側シャフト30の放射方向に向かうとともに、周方向に向かって湾曲するように伸びている。羽根部53は、バルーン50が拡張した状態における連結部100の傾斜方向(図3(A)参照)と同じ方向に向かって湾曲している。なお、連結部100の傾斜方向とは、バルーン50が拡張した状態において、連結部100がバルーン50の内表面50Sと内側シャフト30の外表面30Sを繋ぐ垂線Nに対して傾斜する方向をいう。
羽根部53は、バルーン50が収縮した状態において、内側シャフト30の周方向において、複数個形成されている。羽根部53は、バルーン50が収縮した状態において、第1羽根部53a、第2羽根部53bおよび第3羽根部53cを有する。
接触部52は、バルーン50が収縮した状態において、第1羽根部53aと第2羽根部53bとの間に形成される第1接触部52aと、第2羽根部53bと第3羽根部53cとの間に形成される第2接触部52bと、第3羽根部53cと第1羽根部53aとの間に形成される第3接触部52cと、を有する。
第1羽根部53a、第2羽根部53bおよび第3羽根部53cは、内側シャフト30の周方向において同じ向きに湾曲している。
バルーン50の一部は、収縮した状態において、内側シャフト30の外表面30Sと連結部100との間に挟まれる。具体的には、羽根部53は、内側シャフト30の外表面30Sと連結部100との間に挟まれる折り返し部55を有する。折り返し部55は、バルーン50が収縮した状態において、内側シャフト30の外表面30Sと連結部100とに密着している。
図4(A)を参照して、連結部100は、内側シャフト30側に配置された第1端部101と、バルーン50側に配置された第2端部102と、第1端部101と第2端部102とをつなぐ中間部103と、を有する。
連結部100の幅Dは、内側シャフト30の軸方向に垂直な断面において、内側シャフト30の外表面30Sからバルーン50の内表面50Sに向かって小さくなっている。
連結部100の幅Dは、特に限定されないが、例えば、第1端部101において内側シャフト30と接する部分の長さD0を0.1〜0.2mmとし、第1端部101から中間部103、そして第2端部102に向かうにつれて、幅Dを漸減させてもよい。
連結部100とバルーン50の内表面50Sの固定は、固定部150により形成されている。バルーン50の内表面50Sと連結部100との固定方法は、特に限定されず、例えば、熱融着により固定できる。熱融着により連結部100とバルーン50の内表面50Sを固定した場合、バルーン50の内表面50Sと連結部100との熱融着部が、固定部150を形成する。
連結部100の第2端部102は、中間部103(連結部100の延在線EL1)よりも連結部100の傾斜方向側に配置され、バルーン50の内表面50Sに固定されている。
図4(B)を参照して、内側シャフト30の軸方向に垂直な断面において、中間部103の中心線(連結部100の延在線EL1)と、中間部103の中心線とバルーン50の内表面50Sとの接触箇所に位置するバルーン50の内表面50Sの接線Tとによって、鈍角αおよび鋭角βが形成される。
固定部150は、バルーン50が拡張した状態における内側シャフト30の軸方向に垂直な断面において、連結部100とバルーン50の内表面50Sがなす角の鈍角α側に形成される。羽根部53は、バルーン50が収縮した状態において、連結部100の鈍角α側に向かって折り畳まれる(図3(A)および(B)参照)。なお、「連結部の鈍角側」とは、バルーン50が拡張した状態における内側シャフト30の軸方向に垂直な断面において、中間部103の中心線(連結部100の延在線EL1)と、中間部103の中心線とバルーン50の内表面50Sとの接触箇所に位置するバルーン50の内表面50Sの接線Tとによって形成される角度が90度よりも大きい側をいう。
連結部100は、内側シャフト30と一体的に形成し得る。
例えば、内側シャフト30と連結部100を一体的に形成する場合、射出成形などの公知の樹脂成形方法を使用し、内側シャフト30の外表面30Sから放射方向に延びた凸部を備えた内側シャフト30を製造する。その後、内側シャフト30の凸部を覆うようにバルーン50を配置し、凸部とバルーン50の内表面50Sを熱融着や接着剤等で固定することにより、内側シャフト30と一体的に形成され、かつ、内側シャフト30とバルーン50の内表面50Sを固定する連結部100を形成できる。
本実施形態に係るバルーンカテーテル1によれば、連結部100は、内側シャフト30の外表面30Sとバルーン50の内表面50Sとを固定する。これにより、拡張後のバルーン50が収縮する際に、連結部100は、バルーン50の内表面50Sにより内側シャフト30側に向かう力が付与され、内側シャフト30側に向かって巻きつくように倒れる。これにより、バルーンカテーテル1は、バルーン50を収縮する際、内側シャフト30にバルーン50を巻き付ける力を発生させることができる。そのため、バルーンカテーテル1は、バルーン50の拡張及び収縮を繰り返した場合でも、バルーン50を内側シャフト30に巻き付けるように折り畳むことができる。従って、バルーンカテーテル1によれば、バルーンのリラップ性を向上させることができる。
また、連結部100は、バルーン50が拡張した状態における内側シャフト30の軸方向に垂直な断面において、バルーン50の内表面50Sと内側シャフト30の外表面30Sを繋ぐ垂線Nに対して傾斜する。これにより、連結部100は、拡張後のバルーン50が収縮する際に、バルーン50の内表面50Sと連結部100との接触面積が増えるため、内側シャフト30側に向かって倒れ易くなる。そのため、バルーンカテーテル1によれば、バルーン50が内側シャフト30に巻き付くように折り畳まれ易くなるから、リラップ性がより向上する。
また、連結部100が、バルーン50が拡張した状態において垂線Nに対して傾斜していることにより、連結部100の長さは、バルーン50の内表面50Sと内側シャフト30の外表面30Sを繋ぐ垂線Nの長さよりも長い。これにより、バルーン50が拡張した状態において、バルーン50の内表面50Sが、連結部100によって、バルーン50の拡張空間51側に向かって引っ張られることがない。そのため、バルーンカテーテル1によれば、バルーン50を規定の形状(本実施形態においては、略円筒形状)に拡張させることができるから、狭窄部等の病変部にバルーン50の拡張圧をより均等に付与できる。
また、本実施形態に係るバルーンカテーテル1によれば、連結部100の幅Dは、内側シャフト30の軸方向に垂直な断面において、内側シャフト30の外表面30Sからバルーン50の内表面50Sに向かって小さくなっている。これにより、拡張後のバルーン50が収縮する際に、連結部100の部位のうち、バルーン50の内表面50Sに近い側の部位(第2端部102)から変形が始まる。そして、バルーン50の収縮が進むにつれて、内側シャフト30の外表面30Sに近い側の部位(第1端部101)へと連結部100の変形が進行していく。そのため、バルーンカテーテル1によれば、内側シャフト30へのバルーン50の巻き付けを円滑に行える。従って、バルーンカテーテル1によれば、リラップ性をより確実に向上させることができる。
また、本実施形態に係るバルーンカテーテル1によれば、連結部100は、バルーン50が拡張した状態において、生体管腔壁と接触し、バルーン50の最大外径部を形成する中間領域60に配置されている。これにより、拡張後のバルーン50が収縮する際、バルーン50は、連結部100により、拡張時に最大外径部を形成する中間領域60を円滑に内側シャフト30に巻き付けることができる。そのため、バルーンカテーテル1によれば、収縮時のバルーン50の外径をより効率的に小さくできる。なお、「収縮時のバルーンの外径」とは、バルーン50が収縮した状態における内側シャフト30の軸方向に垂直な断面において、バルーン50に外接する円の径をいう。
さらに、連結部100は、バルーン50の内表面50Sと内側シャフト30の外表面30Sを直接的に固定するため、バルーン50の外表面に凹部等を設ける場合と比較し、バルーン50の拡張・収縮を繰り返し行った場合でもリラップ性の低下が抑制でき、収縮時のバルーン50の外径を継続的に小さくできる。
また、本実施形態に係るバルーンカテーテル1によれば、固定部150は、連結部100とバルーン50の内表面50Sがなす角の鈍角α側に形成される。これにより、連結部100は、固定部150が連結部100とバルーン50の内表面50Sがなす角の鋭角β側に形成される場合と比較し、バルーン50の収縮時に、鈍角α側にバルーン50を折り畳む際の抵抗となりにくい。また、固定部150を介したバルーン50と連結部100との接触面積が増えるため、連結部100は、バルーン50の収縮時に、バルーン50に力を効率的に伝達できる。そのため、内側シャフト30へのバルーン50の巻き付けをより円滑に行える。そのため、バルーンカテーテル1によれば、リラップ性をさらに確実に向上させることができる。
また、本実施形態に係るバルーンカテーテル1によれば、第1〜3連結部111、112、113は、内側シャフト30の周方向において略等間隔に設けられている。これにより、バルーンカテーテル1によれば、シャフト10にバルーン50を巻き付ける力が、より均一に生じる。そのため、バルーンカテーテル1によれば、リラップ性をさらに確実に向上させることができる。
また、本実施形態に係るバルーンカテーテル1によれば、バルーン50の一部は、収縮した状態において、連結部100と内側シャフト30の外表面30Sとの間に挟まれる。これにより、バルーンカテーテル1によれば、バルーン50が収縮する際に、バルーン50をより緊密に折り畳むことができる。そのため、バルーンカテーテル1によれば、収縮時のバルーン50の外径をさらに小さくできる。
また、本実施形態に係るバルーンカテーテル1によれば、連結部100は、中間領域60において、造影マーカー部C以外の箇所で形成される。これにより、造影マーカー部Cが内側シャフト30の中間領域60に対応する箇所に設けられた場合であっても、拡張時に外径が最大となる中間領域60のより広い範囲に、連結部100を設けられる。従って、造影マーカー部Cが設けられたバルーンカテーテルにおいて、収縮時のバルーン50の外径をさらに確実に小さくできる。
また、本実施形態に係るバルーンカテーテル1によれば、連結部100は、内側シャフト30と一体的に形成される。これにより、バルーンカテーテル1によれば、内側シャフト30の形成後に連結部100を後付けする場合と比較して、バルーンカテーテル1の製造が容易になる。
(変形例)
上述した実施形態では、連結部100は、中間領域60のみに配置された。
しかしながら、図5(A)〜(C)に示すように、連結部200は、中間領域60に配置された連結部210と、先端側傾斜領域70に配置された連結部220と、基端側傾斜領域80に配置された連結部230と、を有してもよい。
このとき、連結部210の先端側の端部210E1は、連結部220の中間領域60側の端部220Eと略平行に配置されてもよい。同様に、連結部210の基端側の端部210E2は、連結部230の中間領域60側の端部230Eと略平行に配置されてもよい。なお、「略平行」とは、内側シャフト30の周方向において、端部210E1(210E2)の位置と、端部220E(230E)の位置とが略同一の位置にあることを意味する。
端部210E1(210E2)と端部220E(230E)が略平行であることにより、中間領域60におけるバルーン50の折り畳み位置と、先端側傾斜領域70および基端側傾斜領域80におけるバルーン50の折り畳み位置を合わせることができる。そのため、バルーン50をより円滑に折り畳むことができる。従って、中間領域60に加えて、先端側傾斜領域70および基端側傾斜領域80に連結部220、230が配置されている場合において、リラップ性をより確実に向上させることができる。
以上、実施形態およびその変形例を通じてバルーンカテーテルを説明したが、本発明は実施形態およびその変形例において説明した構成のみに限定されることはなく、特許請求の範囲の記載に基づいて適宜変更することが可能である。
例えば、上述した実施形態およびその変形例では、連結部は、内側シャフトの軸方向に垂直な断面において3つ配置された。しかしながら、連結部の個数は特に限定されず、内側シャフトの軸方向に垂直な断面において、1つ、2つあるいは4つ以上であってもよい。
また、上述した実施形態およびその変形例では、連結部は、バルーンの軸方向に沿って、バルーンの中間領域の先端から基端との間に連続的に配置された。しかしながら、連結部は、バルーンの軸方向に沿って、バルーンの中間領域の先端から基端との間に断続的に複数配置されていてもよい。
また、上述した実施形態およびその変形例では、ラピッドエクスチェンジ型のバルーンカテーテルを例に説明したが、本発明は、オーバーザワイヤ型のバルーンカテーテルに適用してもよい。
1 バルーンカテーテル(医療用長尺体)、
10 シャフト、
20 外側シャフト、
21 外側シャフトの内腔、
30 内側シャフト、
30S 内側シャフトの外表面、
50 バルーン、
50S バルーンの内表面、
60 中間領域、
60a 中間領域の先端、
60b 中間領域の基端、
70 先端側傾斜領域、
80 基端側傾斜領域、
100、200 連結部、
111、112、113 第1〜3連結部、
150 固定部、
210 中間領域の連結部、
210E1、210E2 中間領域の連結部の両端部、
220 先端側傾斜領域の連結部、
220E 先端側傾斜領域の連結部の中間領域側の端部、
230 基端側傾斜領域の連結部、
230E 基端側傾斜領域の連結部の中間領域側の端部、
α 鈍角、
C 造影マーカー部、
D 幅、
N 垂線、
W ガイドワイヤ。

Claims (8)

  1. 内腔を備える外側シャフトと、
    前記外側シャフトの内腔に配置され、かつ、ガイドワイヤが挿通可能なガイドワイヤルーメンを形成する内側シャフトと、
    前記外側シャフトと前記内側シャフトとに固定されたバルーンと、
    前記内側シャフトの外表面と前記バルーンの内表面とを固定する連結部と、を備え、
    前記連結部は、前記バルーンが拡張した状態における前記内側シャフトの軸方向に垂直な断面において、前記内側シャフトの外表面と前記バルーンの内表面とを繋ぐ垂線に対して傾斜する、医療用長尺体。
  2. 前記連結部の幅は、前記内側シャフトの軸方向に垂直な断面において、前記内側シャフトの外表面から前記バルーンの内表面に向かって小さくなっている、請求項1に記載の医療用長尺体。
  3. 前記バルーンは、前記バルーンが拡張した状態において、生体管腔壁と接触し、前記バルーンの最大外径部を形成する中間領域と、前記中間領域の先端から先端側に延びる先端側傾斜領域と、前記中間領域の基端から基端側に延びる基端側傾斜領域と、を有し、
    前記連結部は、前記中間領域に配置されている、請求項1または請求項2に記載の医療用長尺体。
  4. 前記内側シャフトは、前記中間領域に対応する箇所に造影マーカー部を有し、
    前記連結部は、前記中間領域において、前記造影マーカー部以外の箇所で形成される、請求項3に記載の医療用長尺体。
  5. 前記連結部と前記バルーンの内表面の固定は、固定部により形成されており、
    前記固定部は、前記バルーンが拡張した状態における前記内側シャフトの軸方向に垂直な断面において、前記連結部と前記バルーンの内表面がなす角の鈍角側に形成される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の医療用長尺体。
  6. 前記連結部は、前記内側シャフトの軸方向に垂直な断面において複数箇所存在し、
    前記連結部は、前記内側シャフトの周方向において略等間隔に設けられる、請求項1〜5のいずれか1項に記載の医療用長尺体。
  7. 前記バルーンの一部は、前記バルーンを収縮した状態において、前記内側シャフトの外表面と前記連結部との間に挟まれる、請求項1〜6のいずれか1項に記載の医療用長尺体。
  8. 前記連結部は、前記内側シャフトと一体的に形成される、請求項1〜7のいずれか1項に記載の医療用長尺体。
JP2017047698A 2017-03-13 2017-03-13 医療用長尺体 Pending JP2018149082A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017047698A JP2018149082A (ja) 2017-03-13 2017-03-13 医療用長尺体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017047698A JP2018149082A (ja) 2017-03-13 2017-03-13 医療用長尺体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018149082A true JP2018149082A (ja) 2018-09-27

Family

ID=63680948

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017047698A Pending JP2018149082A (ja) 2017-03-13 2017-03-13 医療用長尺体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018149082A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110420377A (zh) * 2019-06-28 2019-11-08 先健科技(深圳)有限公司 药物球囊导管

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110420377A (zh) * 2019-06-28 2019-11-08 先健科技(深圳)有限公司 药物球囊导管

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6804370B2 (ja) 医療用長尺体
JP5015772B2 (ja) バルーンカテーテル
JP6831335B2 (ja) バルーンカテーテル、および医療用長尺体
JP2016052452A (ja) カッティングバルーンカテーテル
JP2016052447A (ja) カテーテル
JP2018149082A (ja) 医療用長尺体
JP2013070882A (ja) バルーンカテーテル
JP2000217923A (ja) バルーンカテーテルおよびその製造方法
JP7465696B2 (ja) バルーンカテーテル
JP2011152181A (ja) バルーンカテーテル
JP6840607B2 (ja) バルーンカテーテル
WO2017159039A1 (ja) ステント
JP2020000677A (ja) 内視鏡用バルーンカテーテル
JP2018161415A (ja) 医療用長尺体
JP2001079093A (ja) バルーンカテーテル用保護具
JP2005329063A (ja) ダイレータ
JP6769905B2 (ja) 医療用長尺体
JP2004147737A (ja) バルーンカテーテル及びその製造方法
JP7148308B2 (ja) バルーンカテーテル
JP2021146086A (ja) 医療器具
JP2020039376A (ja) バルーンカテーテル
JP2003230629A (ja) カテーテル
JP7467637B2 (ja) カテーテル
WO2016158584A1 (ja) 拡張カテーテル、および拡張カテーテルの製造方法
WO2019004360A1 (ja) バルーンカテーテル