JP4351207B2 - タイミング検証方法及びタイミング検証装置 - Google Patents
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Description
半導体集積回路の開発工程において、デジタル回路のタイミング検証にスタティックタイミング解析(STA)が実施されている。スタティックタイミング解析は、回路中の素子等に対してそれぞれ割り当てられた遅延時間に基づき回路のタイミング検証が行われる。このスタティックタイミング解析において、同一経路の信号のばらつきを考慮し、タイミング検証の悲観性を軽減することが求められている。
Width(H)=PWH+fall_maxmin−rise_maxmax ・・・(1)
により求められる。尚、立ち上がり遅延時間rise_maxmaxは、ワースト条件におけるクロック信号ckの立ち上がりエッジに対するクロック信号ck1の立ち上がりエッジの遅れ時間(ライズ遅延)である。立ち下がり遅延時間fall_maxminは、ワースト条件におけるクロック信号ckの立ち下がりエッジに対するクロック信号ck1の立ち下がりエッジの遅れ時間(フォール遅延)である。
Width(H)=PWH+fall_maxmax×OCVw−rise_maxmax ・・・(2)
と表される。そして、上記の式(3)により求められたパルス幅Width(H)と、対象セル(図においてFF回路112)の規格値tPWとを比較してパルス幅をチェックしていた。
Width(L)=pw(L)+rise_maxmin−fall_maxmax
=pw(L)+rise_maxmax×OCVw−fall_maxmax
により求められる。また、ベスト条件におけるHパルス幅Width(H)は、
Width(H)=pw(H)+fall_minmin−rise_minmax
=pw(H)+fall_minmin−rise_minmin×OCVb
により求められ、ベスト条件におけるLパルス幅Width(L)は、
Width(L)=pw(L)+rise_minmin−fall_minmax
=pw(L)+rise_minmin−fall_minmin×OCVb
により求められる。尚、miniminはベスト条件における最小遅延、minmaxはベスト条件における最大遅延、OCVbはベスト条件におけるばらつき係数を示す。
請求項10,13に記載の発明によれば、前記検証対象信号の伝達経路であるパスを構成する1つ又は複数のインスタンスにおける信号の立ち上がりと立ち下がりのそれぞれに対応するばらつきの分布を該パスに沿って前記入力端子まで伝播し、該入力端子における立ち上がりのばらつきの分布と立ち下がりのばらつきの分布に基づいて該入力端子におけるタイミング検証を行うようにした。また、前記タイミング検証を行うステップは、互いに逆相の信号に同期動作する第1インスタンスと第2インスタンスとに1つの検証対象信号を同一の伝達経路を介して供給するとともに、該検証対象信号に同期動作する前記第1インスタンスから出力される第2対象信号を前記第2インスタンスに入力し、該第2インスタンスの入力端子における前記検証対象信号と前記第2対象信号とのタイミングを検証するものであり、前記第1インスタンス又は前記第2インスタンスが同期動作する位相のエッジにおける遅延ばらつきを緩和する緩和係数を算出するステップを有し、前記タイミング検証を行うステップにおいて、該緩和係数に基づいてばらつき量を緩和した信号と前記第2対象信号とに基づいてタイミング検証を行うようにした。
請求項11に記載の発明によれば、前記検証対象信号の伝達経路であるパスを構成する1つ又は複数のインスタンスにおける信号の立ち上がりと立ち下がりのそれぞれに対応するばらつきの分布を該パスに沿って前記入力端子まで伝播し、該入力端子における立ち上がりのばらつきの分布と立ち下がりのばらつきの分布に基づいて該入力端子におけるタイミング検証を行うようにした。また、前記検証対象信号の立ち上がりと立ち下がりのそれぞれに対応するばらつき量を、該検証対象信号のパルス幅が厳しくなる条件にて数値化し、前記立ち上がりのばらつき量と前記立ち下がりのばらつき量とに基づいて、立ち上がりと立ち下がりの相関を表しばらつき量の最大値に対する比率を補正係数として算出し、前記タイミング検証を行うステップにおいて前記算出した補正係数に基づいて前記入力端子におけるパルス幅を算出し、該パルス幅をチェックするようにした。
請求項12に記載の発明によれば、前記検証対象信号の伝達経路であるパスを構成する1つ又は複数のインスタンスにおける信号の立ち上がりと立ち下がりのそれぞれに対応するばらつきの分布を該パスに沿って前記入力端子まで伝播し、該入力端子における立ち上がりのばらつきの分布と立ち下がりのばらつきの分布に基づいて該入力端子におけるタイミング検証を行うようにした。また、基準プロセスにおける遅延値と、条件を変更したプロセスにおける立ち上がりの遅延値及び立ち下がりの遅延値との比率をばらつき係数として算出し、該ばらつき係数をテーブル化し、前記テーブルから検証条件におけるばらつき量を抽出し、前記立ち上がりのばらつき量と前記立ち下がりのばらつき量とに基づいて、立ち上がりと立ち下がりの相関を表しばらつき量の最大値に対する比率を補正係数として算出し、前記タイミング検証を行うステップにおいて前記算出した補正係数に基づいて前記入力端子におけるパルス幅を算出するようにした。
図2は、タイミング検証装置11の概略構成図である。
タイミング検証装置11は一般的なCAD(Computer Aided Design) 装置からなり、信号伝播部、検証部、数値化部としての中央処理装置(以下、CPU)12、メモリ13、記憶装置14、表示装置15、入力装置16、及びドライブ装置17を備え、それらはバス18を介して相互に接続されている。
タイミング検証装置11は、ばらつき係数抽出処理(ステップ21)において、テクノロジファイル31を読み込み、半導体集積回路の製造プロセスの条件に基づき、セル毎のばらつき係数を抽出する。テクノロジファイル31には、標準プロセスにおける各セルの立ち上がりエッジの遅延時間(以下、立ち上がりエッジに関するものをriseを用いて表す)と立ち下がりエッジの遅延時間(以下、立ち下がりエッジに関するものとfallを用いて表す)が含まれる。rise遅延の値をTpd_typ_riseとし、fall遅延の値をTpd_typ_fallとする。また、テクノロジファイル31には、変更したプロセス条件における各セルのrise遅延の値Tpd_xx_rise及びfall遅延の値Tpd_xx_riseが含まれる。「xx」は、遅延評価の結果に基づくものである。プロセス条件にはMOSトランジスタの形式であるPch,Nchの組み合わせがある。遅延評価の結果、rise遅延のfall遅延の組み合わせがslow,slowの場合(xx=ss)、slow,fastの場合(xx=sf)、fast,slowの場合(xx=fs)、fast,fast(xx=ff)の場合がある。
タイミング検証装置11は、ステップ41において、図1に示すタイミングリスト37をから遅延情報を読み込む。遅延情報には、パス上のゲート(回路素子、セル)における遅延値、配線遅延値、チェック対象のセルにおいて仕様として設定されたパルス幅(PWIDTH_H,PWIDTH_L)を含む。
なお、図4には、PTV(プロセス,温度,電圧)のworst条件とbest条件について、Hパルスの場合における、素子、電源電圧、温度、配線、計算誤差について設定されたばらつき量を示す。尚、図4の配線におけるばらつき量において、「Xtalk」は配線間のクロストークを示し、配線におけるばらつき量はクロストークによるばらつき量を含むことを示している。温度、電源電圧におけるばらつき量「wt,bt,wv,bv」は、遅延補正係数として設定されている。
先ず、ばらつき係数の抽出手順を説明する。
1.標準プロセス(Typical Process)におけるrise遅延値及びfall遅延値を測定し、それらの値をTpd_typ_rise及びTpd_typ_fallとする。
ratio_rise=(Tpd_xx_rise)/(Tpd_typ_rise)
ratio_fall=(Tpd_xx_fall)/(Tpd_typ_fall)
として表される。そして、これら比率をばらつき係数とする。
タイミング検証の検証条件を考慮し、上記のように作成したばらつき係数のテーブル61からばらつき量を抽出する。
・worst条件Hパルスの場合:rise=0.2(ss),fall=0.1(sf)
・worst条件Lパルスの場合:fall=0.2(ss),rise=0.1(fs)
・best条件Hパルスの場合:rise=0.1(sf),fall=0.2(ff)
・best条件Lパルスの場合:fall=0.1(fs),rise=0.2(ff)
となる。
・worst条件Hパルスの場合:rise=0.2(ss),fall=0.05(sf)
・worst条件Lパルスの場合:fall=0.2(ss),rise=0.05(fs)
・best条件Hパルスの場合:rise=0.05(sf),fall=0.2(ff)
・best条件Lパルスの場合:fall=0.05(fs),rise=0.2(ff)
となる。
上記のように抽出したばらつき量に基づいて、一方のばらつき量を最大値との比として表す。この比をばらつきの補正係数(Kd_c)としている。このように表された補正係数は、rise遅延値とfall遅延値の相関を示す。例えば、Hパルスにおいて、worst条件では遅延がばらつきによって早まるfall側のばらつき量の比を、best条件では遅延がばらつきによって遅くなるrise側のばらつき量の比を、補正係数として表す。また、Lパルスにおいて、worst条件では遅延がばらつきによって遅くなるrise側のばらつき量の比を、best条件では遅延がばらつきによって早まるfall側のばらつき量の比を、補正係数として表す。
・worst条件Hパルスの場合:rise=0.2(ss),fall=0.1(sf)
・worst条件Lパルスの場合:fall=0.2(ss),rise=0.1(fs)
・best条件Hパルスの場合:rise=0.1(sf),fall=0.2(ff)
・best条件Lパルスの場合:fall=0.1(fs),rise=0.2(ff)
であるため、各条件における補正係数Kd_cは、最大値が0.2であるから、
・worst条件Hパルスの場合:Kd_c(fall)=0.1/0.2=0.5
・worst条件Lパルスの場合:Kd_c(rise)=0.1/0.2=0.5
・best条件Hパルスの場合:Kd_c(rise)=0.1/0.2=0.5
・best条件Lパルスの場合:Kd_c(fall)=0.1/0.2=0.5
となる。
・worst条件Hパルスの場合:Kd_c(fall)=:0.05/0.2=0.25
・worst条件Lパルスの場合:Kd_c(rise)=0.05/0.2=0.25
・best条件Hパルスの場合:Kd_c(rise)=0.05/0.2=0.25
・best条件Lパルスの場合:Kd_c(fall)=0.05/0.2=0.25
となる。
図10は、スタティックタイミング解析におけるパルス幅チェックを説明するための模式図である。
Width(H)=pw(H)+fall_maxmin−rise_maxmax
により求める。そして、タイミング検証装置11は、求めたパルス幅Width(H)と対象とするFF回路77の規格値tPW(H)とを比較してパルス幅をチェックする。
Actual Pulse Width=End Arrival Time−Start Arrival Time
により求められる。尚、両到達時間Start Arrival Time,End Arrival Timeは、ばらつき分布の3σを考慮した時間である。
により求める。そして、タイミング検証装置11は、算出したSlack値が0以上であればタイミング満足(OK)と判定し、Slack値が0未満であればタイミング不良(NG)と判定する。
パス70の構成は同じであり、タイミング検証装置11はばらつきの補正係数Kd_cによりパルスチェックを行う。
クロック信号ckは、バッファ回路91〜93を介してクロック信号ck1として第1FF回路94のクロック入力端子に入力され、そのクロック信号ck1は、バッファ回路95〜97を介してクロック信号ck2として第2FF回路98の反転クロック入力端子に入力される。第1FF回路94はデータ出力端子からクロック信号ck1の立ち上がりエッジに同期してデータ信号を出力し、該データ信号は組み合わせ回路99を介してデータ信号として第2FF回路98のデータ入力端子Dに入力される。そして、第2FF回路98は、クロック信号ck2の立ち下がりエッジに同期動作してデータ入力端子Dにおける信号レベルに応じたレベルのデータ信号を出力する。
(1)クロック信号ckの伝達経路であるパス70を構成するバッファ回路71〜76における信号のriseとfallのそれぞれに対応するばらつきの分布71a〜76aを該パス70に沿ってFF回路77の入力端子まで伝播し、該入力端子におけるriseのばらつきの分布とfallのばらつきの分布に基づいて該入力端子におけるタイミング検証を行うようにした。従って、riseの遅延時間とfallの遅延時間とをそれぞれ別々に考慮する、つまりriseのばらつきとfallのばらつきを正しく考慮して検証を行うことができるため、悲観的な検証になるのを防ぐことができる。このため、設計期間の短縮、タイミング検証における精度向上を図ることができ、タイミング検証の品質を向上することができる。
・上記実施の形態では、STA(図1のステップ23)を実行した後、ばらつき量,ばらつきの補正係数を考慮したタイミングチェック(図1のステップ24)を実行するようにしたが、処理の構成を適宜変更してもよい。例えば、図13に示すように、遅延計算処理(ステップ101)の処理後であってSTA(ステップ103)の前処理として、上記の補正係数に基づいてばらつきを緩和するための緩和係数を算出する処理(ステップ102)を実行する。この処理において、タイミング検証装置11は、ファイル111のばらつき係数とファイル112のばらつきの補正係数とを読み込み、パルスチェックや逆相のクロック信号に対して適用して解析する。
61 テーブル
70 パス
71a−76a,81,82,85 分布
pw,Width パルス幅
tPW 規格値
Kd_c 補正係数
ratio 比率
Claims (13)
- 検証対象信号が供給される入力端子におけるタイミング検証を行うコンピュータにて実行するタイミング検証方法であって、
前記検証対象信号の前記入力端子までの伝達経路に含まれる複数のインスタンスにおける信号の立ち上がりに対応する複数の第1ばらつきの分布と前記複数のインスタンスにおける前記信号の立ち下がりに対応する複数の第2ばらつき分布とを前記伝達経路であるパスに沿って前記入力端子まで伝播するステップと、
前記パスを伝播した前記複数の第1ばらつき分布に基づく該入力端子における前記信号の立ち上がりのばらつきの分布と前記パスを伝播した前記複数の第2ばらつき分布に基づく該入力端子における前記信号の立ち下がりのばらつきの分布とに基づいて該入力端子における前記信号のパルス幅の検証を行うステップと、を有することを特徴とするタイミング検証方法。 - 前記検証対象信号の立ち上がりと立ち下がりのそれぞれに対応する遅延ばらつきを、該検証対象信号のパルス幅が厳しくなる条件にて算出するステップを有し、前記パルス幅の検証を行うステップにおいて該算出したばらつき量に基づいて前記入力端子におけるパルス幅をチェックするようにしたことを特徴とする請求項1記載のタイミング検証方法。
- 前記タイミング検証を行うステップにおいて、スタティックタイミング解析の解析結果に対して前記ばらつき量を考慮したパルス幅を算出し、該パルス幅をチェックするようにしたことを特徴とする請求項2記載のタイミング検証方法。
- 基準プロセスにおける遅延値と、条件を変更したプロセスにおける立ち上がりの遅延値及び立ち下がりの遅延値との比率を算出するステップと、該比率をテーブル化するステップと、前記テーブルから検証条件におけるばらつき量を抽出するステップと、を有し、該ばらつき量に基づいて前記パルス幅の検証を行うようにしたことを特徴とする請求項1〜3のうちの何れか一項に記載のタイミング検証方法。
- 前記立ち上がりのばらつき量と前記立ち下がりのばらつき量とに基づいて、立ち上がりと立ち下がりの相関を表しばらつき量の最大値に対する比率を補正係数として算出し、該補正係数に基づいて前記パルス幅を算出することを特徴とする請求項2〜4のうちの何れか一項に記載のタイミング検証方法。
- 前記パルス幅の検証を行うステップは、互いに逆相の信号に同期動作する第1インスタンスと第2インスタンスとに1つの検証対象信号を同一の伝達経路を介して供給するとともに、該検証対象信号に同期動作する前記第1インスタンスから出力される第2対象信号を前記第2インスタンスに入力し、該第2インスタンスの入力端子における前記検証対象信号と前記第2対象信号とのタイミングを検証するものであり、
前記第1インスタンス又は前記第2インスタンスが同期動作する位相のエッジにおける遅延ばらつきを緩和する緩和係数を算出するステップを有し、
前記パルス幅の検証を行うステップにおいて、該緩和係数に基づいてばらつき量を緩和した信号と前記第2対象信号とに基づいて前記パルス幅の検証を行うようにしたことを特徴とする請求項1記載のタイミング検証方法。 - 検証対象信号が供給される入力端子におけるタイミング検証を行うタイミング検証装置であって、
前記検証対象信号の前記入力端子までの伝達経路に含まれる複数のインスタンスにおける信号の立ち上がりに対応する複数の第1ばらつき分布と前記複数のインスタンスにおける前記信号の立ち下がりに対応する複数の第2ばらつき分布とを前記伝達経路であるパスに沿って前記入力端子まで伝播する信号伝播部と、
前記パスを伝播した前記複数の第1ばらつき分布に基づく該入力端子における前記信号の立ち上がりのばらつきの分布と前記パスを伝播した前記複数の第2ばらつき分布に基づく該入力端子における前記信号の立ち下がりのばらつきの分布とに基づいて該入力端子における前記信号のパルス幅の検証を行う検証部と、を有することを特徴とするタイミング検証装置。 - 前記検証対象信号の立ち上がりと立ち下がりのそれぞれに対応する遅延ばらつきを、該検証対象信号のパルス幅が厳しくなる条件にて算出する数値化部を有し、
前記検証部において該算出したばらつき量に基づいて前記入力端子におけるパルス幅をチェックするようにしたことを特徴とする請求項7記載のタイミング検証装置。 - 前記検証部は、互いに逆相の信号に同期動作する第1インスタンスと第2インスタンスとに1つの検証対象信号を同一の伝達経路を介して供給するとともに、該検証対象信号に同期動作する前記第1インスタンスから出力される第2対象信号を前記第2インスタンスに入力し、該第2インスタンスの入力端子における前記検証対象信号と前記第2対象信号とのタイミング検証を実施するものであり、
前記第1インスタンス又は前記第2インスタンスが同期動作する位相のエッジにおける遅延ばらつきを緩和する緩和係数を算出する算出部を有し、
前記検証部において、該緩和係数に基づいてばらつき量を緩和した信号と前記第2対象信号とに基づいてタイミング検証を行うようにしたことを特徴とする請求項7記載のタイミング検証装置。 - 検証対象信号が供給される入力端子におけるタイミング検証を行うタイミング検証装置であって、
前記検証対象信号の伝達経路であるパスを構成する1つ又は複数のインスタンスにおける信号の立ち上がりと立ち下がりのそれぞれに対応するばらつきの分布を該パスに沿って前記入力端子まで伝播する信号伝播部と、該入力端子における立ち上がりのばらつきの分布と立ち下がりのばらつきの分布に基づいて該入力端子におけるタイミング検証を行う検証部と、を有し、
前記検証部は、互いに逆相の信号に同期動作する第1インスタンスと第2インスタンスとに1つの検証対象信号を同一の伝達経路を介して供給するとともに、該検証対象信号に同期動作する前記第1インスタンスから出力される第2対象信号を前記第2インスタンスに入力し、該第2インスタンスの入力端子における前記検証対象信号と前記第2対象信号とのタイミング検証を実施するものであり、
前記第1インスタンス又は前記第2インスタンスが同期動作する位相のエッジにおける遅延ばらつきを緩和する緩和係数を算出する算出部を有し、
前記検証部において、該緩和係数に基づいてばらつき量を緩和した信号と前記第2対象信号とに基づいてタイミング検証を行うようにしたことを特徴とするタイミング検証装置。 - 検証対象信号が供給される入力端子におけるタイミング検証を行うコンピュータにて実行するタイミング検証方法であって、
前記検証対象信号の伝達経路であるパスを構成する1つ又は複数のインスタンスにおける信号の立ち上がりと立ち下がりのそれぞれに対応するばらつきの分布を該パスに沿って前記入力端子まで伝播するステップと、
該入力端子における立ち上がりのばらつきの分布と立ち下がりのばらつきの分布に基づいて該入力端子におけるタイミング検証を行うステップと、
前記検証対象信号の立ち上がりと立ち下がりのそれぞれに対応するばらつき量を、該検証対象信号のパルス幅が厳しくなる条件にて数値化するステップと、
前記立ち上がりのばらつき量と前記立ち下がりのばらつき量とに基づいて、立ち上がりと立ち下がりの相関を表しばらつき量の最大値に対する比率を補正係数として算出するステップと、を有し、
前記タイミング検証を行うステップにおいて前記算出した補正係数に基づいて前記入力端子におけるパルス幅を算出し、該パルス幅をチェックするようにしたことを特徴とするタイミング検証方法。 - 検証対象信号が供給される入力端子におけるタイミング検証を行うコンピュータにて実行するタイミング検証方法であって、
前記検証対象信号の伝達経路であるパスを構成する1つ又は複数のインスタンスにおける信号の立ち上がりと立ち下がりのそれぞれに対応するばらつきの分布を該パスに沿って前記入力端子まで伝播するステップと、
該入力端子における立ち上がりのばらつきの分布と立ち下がりのばらつきの分布に基づいて該入力端子におけるタイミング検証を行うステップと、
基準プロセスにおける遅延値と、条件を変更したプロセスにおける立ち上がりの遅延値及び立ち下がりの遅延値との比率をばらつき係数として算出するステップと、
該ばらつき係数をテーブル化するステップと、前記テーブルから検証条件におけるばらつき量を抽出するステップと、
前記立ち上がりのばらつき量と前記立ち下がりのばらつき量とに基づいて、立ち上がりと立ち下がりの相関を表しばらつき量の最大値に対する比率を補正係数として算出するステップと、を有し、
前記タイミング検証を行うステップにおいて前記算出した補正係数に基づいて前記入力端子におけるパルス幅を算出することを特徴とするタイミング検証方法。 - 検証対象信号が供給される入力端子におけるタイミング検証を行うコンピュータにて実行するタイミング検証方法であって、
前記検証対象信号の伝達経路であるパスを構成する1つ又は複数のインスタンスにおける信号の立ち上がりと立ち下がりのそれぞれに対応するばらつきの分布を該パスに沿って前記入力端子まで伝播するステップと、該入力端子における立ち上がりのばらつきの分布と立ち下がりのばらつきの分布に基づいて該入力端子におけるタイミング検証を行うステップと、を有し、
前記タイミング検証を行うステップは、互いに逆相の信号に同期動作する第1インスタンスと第2インスタンスとに1つの検証対象信号を同一の伝達経路を介して供給するとともに、該検証対象信号に同期動作する前記第1インスタンスから出力される第2対象信号を前記第2インスタンスに入力し、該第2インスタンスの入力端子における前記検証対象信号と前記第2対象信号とのタイミングを検証するものであり、
前記第1インスタンス又は前記第2インスタンスが同期動作する位相のエッジにおける遅延ばらつきを緩和する緩和係数を算出するステップを有し、
前記タイミング検証を行うステップにおいて、該緩和係数に基づいてばらつき量を緩和した信号と前記第2対象信号とに基づいてタイミング検証を行うようにしたことを特徴とするタイミング検証方法。
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