JP4350702B2 - 差動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、差動制限のためのクラッチ手段を備えた差動装置に関する。
自動車の差動装置として、片側の車輪のみが空転しようとしたときに、クラッチ手段を介して他方の車輪に対しても十分な回転力が伝達されるようになした差動制限機能を有する差動装置(リミテッドスリップデファレンシャル)が、例えば片側の車輪が氷や雪、ぬかるみ乗り上がった該車輪が空転し、他方の車輪に対して十分に回転力が伝達されなくなることを防止したり、旋回や急発進時等における車体の尻振り現象を防止したりするために広く採用されている。
例えば、特許文献1、2には、図8に示すような差動装置100が記載されている。この差動装置100は、デフケース101内に車軸102の方向に移動自在で且つ相対回転不能に設けた1対のプレッシャーリング103と、プレッシャーリング103間に軸端を保持させた状態で車軸102と直交状に設けたピニオンシャフト104と、ピニオンシャフト104に回転自在に設けたピニオンギア105と、左右の車軸102の軸端に相対回転不能にそれぞれ設けた1対のサイドギア106であって、ピニオンギア105を挟んでその両側においてピニオンギア105に噛合する1対のサイドギア106と、差動時におけるピニオンシャフト104とデフケース101間の相対回転トルクの増大に応じて、プレッシャーリング103間のクリアランス107が大きくなる方向へプレッシャーリング103を操作する操作手段108と、1対のプレッシャーリング103の車軸方向両側に配置したクラッチ手段109であって、プレッシャーリング103により操作されてクリアランス107が大きくなるにしたがって左右の車軸102の差動を制限するクラッチ手段109とを備えている。
操作手段108としては、種々の形状のものが提案されているが、例えば、ピニオンシャフト104の軸端に一方の対角線を車軸方向に設定した四角形状のカム部110を形成し、プレッシャーリング103にカム部110に係合する略V字状のカム溝111を形成したものが採用されている。
また、この差動装置100では、ピニオンシャフト104とデフケース101間に相対回転トルクが発生して操作手段108によりプレッシャーリング103間のクリアランス107が広くなることにより、クラッチ手段109が作動して左右の車輪の差動が制限されることになるが、通常時には両プレッシャーリング103のクリアランス107が設定間隔に復帰するように、両クラッチ手段109の車軸方向外側に皿バネ等の弾性部材112を配置させて、クラッチ手段109の複数のクラッチ板113を介してプレッシャーリング103を相互に接近する方向へ付勢するように構成されている。
しかし、前記差動装置100の弾性部材112は、クラッチ板113を介してプレッシャーリング103を相互に接近する方向へ付勢する関係上、付勢力を弱く設定した場合には、操作手段108によりクラッチ手段109が操作され易くなって、低速旋回時においても差動制限状態になることがあり、差動状態が安定せず、また付勢力を強くすると、操作手段108は差動可能な状態となるが、弾性部材112の付勢力によりクラッチ板113が常時摩擦圧接されて、実質的に差動制限状態になることから、結局は低速旋回時における差動状態を安定して確保できない。つまり、低速旋回時に小回りが利かなくなったり、差動制限状態と差動状態とが交互に切り替わる所謂チャタリング現象が発生し、操縦性が低下したり、チャタリング時の衝撃により差動装置100及びその周辺装置に悪影響をおよぼすという問題があった。
そこで、本出願人は、特許文献3において、クラッチ板を介さないで、両プレッシャーリングを相互に接近する方向へ付勢する付勢手段を設け、差動状態と差動制限状態とが適切に切り替わるように構成した差動装置を提案し、実用化している。
特公昭55−27980号公報 特開昭58−221046号公報 特開2001−289305号公報
ところで、特許文献1、2に記載の発明では、前記問題点以外に、弾性部材によりクラッチ板が常時摺接状態となるので、イニシャルトルク内で差動状態となったときに、クラッチ板同士の摺動により、引きずり音が発生するという問題があった。
また、特許文献3記載の発明では、クラッチ板を介さないでプレッシャーリングを相互に接近する方向へ付勢する関係上、特許文献1、2記載の差動装置と比較すると引きずり音の問題は大幅に改善されるのであるが、クラッチ板間のクリアランスを少なくして、差動状態と差動制限状態との切り換えが円滑になされるように、クラッチ板を弾性部材で付勢している関係上、僅かではあるが引きずり音が発生するという問題が残っていた。
本発明の目的は、簡単な構成でクラッチ板の引きずり音を効果的に防止し得る差動装置を提供することである。
本出願人は、クラッチ板同士の摺動による引きずり音の発生原因がクラッチ板の摺動面における潤滑油切れによるものであることを見出し、簡単な構成でクラッチ板の摺動面に対して潤滑油を供給する構成を鋭意検討して、本発明を完成するに至った。
本発明に係る差動装置は、サイドギアと一体的に回転する内爪クラッチ板と、デフケースと一体的に回転する外爪クラッチ板とを有するクラッチ手段を備えた差動装置であって、前記デフケース内の潤滑油を両クラッチ板の摺動面間へ供給する潤滑油供給手段として、サイドギアの半径方向の途中部においてサイドギアの軸方向に沿って延びてサイドギアの歯底に開口する主連通路と、主連通路からサイドギアの半径方向の外方側へ延びてサイドギアとクラッチ板との嵌合部に開口する放射連通路とを有し、サイドギアとピニオンギアとの噛合部におけるポンピング作用により、デフケース内の潤滑油を主連通路へ供給し、サイドギアの回転による遠心力により、主連通路内の潤滑油を放射連通路からサイドギアとクラッチ板との嵌合部へ供給する潤滑油供給手段を設けたものである。
この差動装置では、潤滑油供給手段により、デフケース内の潤滑油がサイドギアとクラッチ板との嵌合部へ供給され、該嵌合部から両クラッチ板の摺動面間へ供給されることにより、摺動面が潤滑されてクラッチ板の摺動面における引きずり音の発生が効果的に防止されることになる。
また、前記潤滑油供給手段として、サイドギアの半径方向の途中部においてサイドギアの軸方向に沿って延びてサイドギアの歯底に開口する主連通路と、主連通路からサイドギアの半径方向の外方側へ延びてサイドギアとクラッチ板との嵌合部に開口する放射連通路とを有する潤滑油供給手段を設けているので、サイドギアとピニオンギアとの噛合部に噛み込まれたデフケース内の潤滑油、噛合部におけるポンピング作用で、サイドギアの歯底に開口する連通路へ供給され、また主連通路へ供給された潤滑油は、サイドギアの回転による遠心力により、放射連通路を通ってサイドギアとクラッチ板との嵌合部へ圧送され、嵌合部から両クラッチ板の摺動面間へ供給されることにより、摺動面が潤滑されてクラッチ板の摺動面における引きずり音の発生が効果的に防止される。
ここで、前記サイドギアのスプライン軸部側における主連通路の直径を、サイドギアのギア部側における主連通路の直径よりも大径に設定することができる。
また、前記サイドギアとクラッチ板の嵌合部にオイル貯留部を形成し、このオイル貯留部に前記放射連通路の嵌合部側の端部を開口させることもできる。この場合には、オイル貯留部から複数の摺動面間へ一様に潤滑油を供給することが可能になる。しかも、サイドギアの回転による遠心力で、オイル貯留部の潤滑油が半径方向外方側へ移動しようとするので、両クラッチ板間に対して一層効率的に潤滑油を圧送することができる。
記サイドギアのギア部とは反対側の端部においてオイル貯留部をデフケース内に開口させることもできる。差動装置として、サイドギアのギア部とは反対側をデフケースに摺接させたものも広く採用されており、このような構成の差動装置において、サイドギアのギア部とは反対側の端部においてオイル貯留部をデフケース内に開口させると、サイドギアとデフケースとの摺接部分へ潤滑油を供給することが可能となり、該摺接部分における焼き付きを防止できるので好ましい。
記サイドギアと内爪クラッチ板の少なくとも一方の係合部の一部を省略してオイル貯留部を形成することができる。
前記差動装置におけるクラッチ板に関する実施形態として、前記内爪クラッチ板と外爪クラッチ板の少なくとも一方に、サイドギアとクラッチ板との嵌合部に供給される潤滑油を両クラッチ板の摺動面間へ供給するオイル供給溝を形成することができる。このようなオイル供給溝を形成することで、嵌合部へ供給された潤滑油を両クラッチ板の摺動面間へ円滑に供給することができる。
前記実施形態のクラッチ板において、前記内爪クラッチ板と外クラッチ板の少なくとも一方の摺動面に、オイル供給溝に連通する環状オイル溝を形成することが好ましい実施の形態である。このように構成すると、オイル供給溝から環状オイル溝に供給される潤滑油により、摺動面全周を一様に潤滑することができ、クラッチ板の引きずり音を一層低減することができる。オイル供給溝及び環状オイル溝は、隣接するクラッチ板のそれぞれの摺動面間に潤滑油が供給されるように配置することが好ましい。また、内爪クラッチ板と外爪クラッチ板の一方又は双方のクラッチ板の両面にオイル供給溝及び環状オイル溝を形成することもできるが、クラッチ板の強度が極力低下しないように、内爪クラッチ板と外爪クラッチ板の片面に形成し、摺動面のそれぞれにオイル供給溝及び環状オイル溝が配置されるように両クラッチ板を組み付けることが好ましい。
前記実施形態のクラッチ板において、前記内爪クラッチ板と外爪クラッチ板の少なくとも一方の摺動面に、オイル供給溝から供給される潤滑油を貯留するオイル貯留孔を形成することも好ましい実施の形態である。この場合には、摺動面における潤滑油が潤沢なときに、オイル貯留孔に余剰の潤滑油を貯留し、潤滑油が不足したときに、オイル貯留孔から摺動面に対して潤滑油を供給できるので、潤滑油の経時的な変動を少なくすることができる。また、オイル貯留孔の開口部に対面する摺動面に対して面的に潤滑油を供給できるので、オイル貯留孔の開口面積を大きく設定することで、摺動面に対して全面的に潤滑油を供給することができる。特に、内爪クラッチ板と外爪クラッチ板の両方にオイル貯留孔を形成すると、両クラッチ板のオイル貯留孔間において潤滑油の出入りが可能となり、複数の摺動面を一様に潤滑できるので好ましい。
前記オイル貯留孔をクラッチ板の周方向に設定間隔おきに複数形成するとともに、隣接するオイル貯留孔におけるクラッチ板の半径方向位置を変更することも好ましい実施の形態である。このように構成すると、オイル貯留孔の開口面積を小さくしてクラッチ板の強度剛性の低下を防止しつつ、摺動面全体に対して潤滑油を供給することができる。
本発明に係る差動装置は、サイドギアとピニオンギアとの噛合部におけるポンピング作用や、サイドギアの回転による遠心力などを利用して、デフケース内の潤滑油を、サイドギアとピニオンギアの噛合部から、主連通路及び放射連通路を経て、サイドギアとクラッチ板との嵌合部へ供給し、この嵌合部から両クラッチ板間へ潤滑油を供給できるので、部品点数を増やしたり差動装置の構成を複雑にしたりすることなく、両クラッチ板間へ潤滑油を圧送することができ、イニシャルトルク内で差動するときにおけるクラッチ板の引きずり音の発生を効果的に防止できる。

以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1〜図4に示すように、この差動装置10は、サイドギア11と一体的に回転する内爪クラッチ板12と、デフケース13と一体的に回転する外爪クラッチ板14とを有するクラッチ手段16を備えた差動装置10であって、サイドギア11とクラッチ板12、14との嵌合部17から、両クラッチ板12、14の摺動面12a、14a間へデフケース13内の潤滑油を供給する潤滑油供給手段40を設けたものである。但し、本発明は、差動のためのピニオンギア15及びサイドギア11と、差動制限のためのクラッチ手段16を備えたものであれば、任意の構成の差動装置に対して適用することができる。
差動装置10は、左右の車軸1を回転中心としてエンジンからの駆動力により回転するデフケース13と、デフケース13内において左右の車軸1の軸端に相対回転不能にそれぞれ設けた左右1対のサイドギア11と、左右のサイドギア11に僅かな隙間をあけて外嵌状に配置され、デフケース13と一体的に回転する左右1対のプレッシャーリング18と、左右のプレッシャーリング18間に軸端を保持させて車軸1と直交状に設けたピニオンシャフト19と、ピニオンシャフト19の軸部19aに回転自在に設けられ、左右のサイドギア11に噛合するピニオンギア15と、両プレッシャーリング18の車軸方向両側においてデフケース13の側壁部とサイドギア11間に設けられ、車軸方向に沿って交互に配置した内爪クラッチ板12と外爪クラッチ板14とを有する1組のクラッチ手段16と、両プレッシャーリング18間におけるクリアランス20が狭くなる方向へ両プレッシャーリング18を付勢する付勢手段21と、差動時におけるピニオンシャフト19とデフケース13間の相対回転トルクの増大に応じて、両プレッシャーリング18間のクリアランス20が増大する方向へ、付勢手段21の付勢力に抗してプレッシャーリング18を操作し、クラッチ手段16を作動させる操作手段22と、両クラッチ板12、14の摺動面12a、14a間へデフケース13内の潤滑油を供給する潤滑油供給手段40とを備えている。
デフケース13は、蓋部材23とケース本体24とに分割構成され、ケース本体24の内周面にはその全長にわたって車軸方向に延びる複数本の条溝25が周方向に設定間隔おきに形成され、蓋部材23はケース本体24の左端部に形成したフランジ部26に固定されている。フランジ部26にはリングギア27が固定され、このリングギア27は、エンジンの駆動軸2に設けたドライブピニオン3に噛合されている。デフケース13には、蓋部材23とケース本体24の右壁とを貫通して左右の車軸1の軸端が同軸状に挿通され、デフケース13は、ドライブピニオン3とリングギア27とを介してエンジンからの駆動力により、車軸1を回転中心として回転するように構成されている。
デフケース13内において左右の車軸1の軸端にはサイドギア11が相対回転不能に設けられ、左右のサイドギア11のギア部28には左右1対のプレッシャーリング18が僅かな隙間をあけて外嵌状に設けられ、両プレッシャーリング18の外周部にはケース本体24の条溝25に係合する外爪部18aが形成され、プレッシャーリング18は、ケース本体24に対して車軸方向に移動自在で且つ相対回転不能に組付けられている。
サイドギア11間には車軸1と直交状に延びる4本の軸部19aを有する十文字状のピニオンシャフト19が設けられ、各軸部19aの途中部には左右のサイドギア11に噛合する4つのピニオンギア15が回転自在に設けられている。ピニオンギア15の個数は、任意に設定可能であるが少なくとも1対設けることになる。
図1、図6に示すように、左右のプレッシャーリング18は、ロッド部材29と圧縮コイルバネ30からなる付勢手段21により常時接近する方向へ付勢されている。ピニオンシャフト19の軸部19aの外端部にはカム部31が形成され、プレッシャーリング18の外周部の対向面にはカム部31を両側から保持するカム溝32が形成され、カム部31とカム溝32とで操作手段22が構成されている。ピニオンシャフト19は、左右のプレッシャーリング18のカム溝32にカム部31が保持されることで、デフケース13及びプレッシャーリング18と一体的に回転するように構成されている。尚、操作手段22のカム部31及びカム溝32の形状は図示した以外の周知の形状を採用することもできる。また、付勢手段21としては、プレッシャーリング18を相互に接近する方向に付勢できるものであれば任意の構成のものを採用することができる。符号33は、クラッチ板12、14間の遊びを無くす目的で設けた皿バネで、クラッチ手段16を略遊び無く組み付けることが可能な場合には、省略してもよい。
図1〜図3に示すように、クラッチ手段16は、両プレッシャーリング18の車軸方向両側においてデフケース13の側壁部とサイドギア11間に設けられ、車軸方向に沿って交互に配置した内爪クラッチ板12と外爪クラッチ板14とを備えている。外爪クラッチ板14の外周部にはデフケース13の条溝25に係合する外爪部14bが外方へ突出状に形成され、外爪クラッチ板14はデフケース13に対して車軸方向に移動自在で且つ相対回転不能に組付けられている。サイドギア11の外周部にはその全長にわたってスプライン軸部34が形成され、内爪クラッチ板12の内周部にはスプライン軸部34に嵌合する内爪部12bが内方へ突出状に形成され、内爪クラッチ板12はサイドギア11に対して車軸方向に移動自在で且つ相対回転不能に組付けられている。
この差動装置10では、エンジンの駆動軸2が回転すると、図1に示すように、ドライブピニオン3及びリングギア27を介してデフケース13とともにプレッシャーリング18及びピニオンシャフト19が回転する。そして、左右の車輪の回転抵抗が同じ場合には、ピニオンギア15は軸部19a回りには回転しないでサイドギア11とともに車軸回りにのみ回転して、左右の車輪が同速で回転する。一方の車輪の回転抵抗が少なくなると、基本的には、デフケース13に作用する回転力の一部でピニオンギア15がサイドギア11に噛合しながら車軸回りに公転し、回転抵抗の少ない側の車輪が回転抵抗の大きい側の車輪よりも回転速度が速くなる差動状態になるが、高速、高負荷時には、操作手段22のカム部31とカム溝32とが相対的に微小回転することで、付勢手段21の付勢力に抗して、左右のプレッシャーリング18のクリアランス20が調整され、サイドギア11とデフケース13との相対回転が、クラッチ手段16のクラッチ板12、14同士の摩擦圧接力により制限される差動制限状態となり、低速時における旋回性を向上しつつ、高速、高負荷時における操縦性が確保されることになる。
より具体的には、前進走行時に左右の車輪に回転抵抗差が発生した場合には、図6(a)に示すように、ピニオンシャフト19とデフケース13間に相対回転トルクPが発生し、この相対回転トルクPにより、カム部31の操作面31aとカム溝32の傾斜カム面32aを介して、両プレッシャーリング18を相互に離間する方向への操作力Fが両プレッシャーリング18に作用し、図6(b)に示すように、ピニオンシャフト19とデフケース13とが相対的に微小回転しようとして、カム部31の操作面31aとカム溝32の傾斜カム面32aとの接触位置がずれることにより、クリアランス20が増大しようとする。一方、両プレッシャーリング18には付勢手段21により相互に接近させようとする付勢力が常時作用しているので、操作手段22の操作力Fが付勢手段21の付勢力よりも小さいときには、図6(a)に示すように、最小のクリアランス20が維持されて差動状態となり、操作力Fが付勢力よりも大きくなると、図6(b)に示すように、力の差分に応じてクリアランス20が大きくなって、両プレッシャーリング18の側面でクラッチ板12、14が押圧され、クラッチ板12、14同士が摩擦圧接されることで差動制限状態になる。
本発明は、このような差動装置10において、イニシャルトルク内で差動状態となったときに、クラッチ板12、14同士の摺動による引きずり音の発生を防止するためのもので、サイドギア11とクラッチ板12、14との嵌合部17から、両クラッチ板12、14の摺動面12a、14a間へデフケース13内の潤滑油を強制的に供給する潤滑油供給手段40を設けたものである。
潤滑油供給手段40について説明すると、図1〜図5に示すように、サイドギア11の半径方向の途中部には軸方向に延びる4本の主連通路41が円周方向に一定間隔おきに形成され、主連通路41の一端部はデフケース13の側壁側へ向けて開口され、他端部はサイドギア11のギア部28の歯底に開口されている。サイドギア11におけるデフケース13の側壁側の端部には半径方向に延びる案内溝42が形成され、案内溝42の内周側端部は主連通路41の一端部に連通されている。主連通路41の個数は任意に設定することができる。また、主連通路41におけるデフケース13の側壁側の一端部は、主連通路41内の圧が低下しないように閉鎖することも可能である。
スプライン軸部34のスプライン歯34aの歯数はサイドギア11の歯数の偶数倍に設定され、主連通路41に対応する周方向位置で且つ少なくともクラッチ板12、14の外嵌領域におけるスプライン歯34aは、その全部又は半径方向の外端部が欠損され、スプライン歯34aを欠損させた部分と内爪クラッチ板12間には軸方向に延びるオイル貯留部43が形成されている。サイドギア11の外周部には、一端部が主連通路41の途中部に開口し、他端部がオイル貯留部43に開口する1対の放射連通路44が形成されている。
尚、1つの主連通路41に対する放射連通路44の本数は任意に設定できる。また、貫通孔状の放射連通路44に代えて、軸方向や周方向に延びるスリット状の放射連通路を形成することも可能である。この主連通路41と放射連通路44が連通路に相当する。オイル貯留部43は、複数のクラッチ板12、14の摺動面12a、14aに対して一様に潤滑油を供給するために設けることが好ましいが、省略することも可能である。また、スプライン歯34aを欠損させてオイル貯留部43を形成したが、主連通路41に対応する内爪クラッチ板12の内爪部12bの全部又は内周部を欠損させてオイル貯留部43を形成することも可能である。また、主連通路41に対応するスプライン軸部34のスプライン溝を他の溝よりも深溝に形成して、オイル貯留部43を形成することもできる。更に、スプライン歯34aを欠損させて形成したオイル貯留部43に放射連通路44を開口させるため、スプライン歯34aの歯数をサイドギア11の歯数の偶数倍に設定したが、内爪部12bを欠損させてオイル貯留部を形成する場合には、スプライン歯34aの歯数をサイドギア11の歯数の奇数倍に設定することになる。但し、スプライン歯34aの歯数をサイドギア11の歯数とは無関係に設定したものも本発明の範疇である。
内爪クラッチ板12及び外爪クラッチ板14の半径方向の途中部には複数のオイル貯留孔46が円周方向に設定間隔おきに形成され、これら複数のオイル貯留孔46は隣接するオイル貯留孔46における半径方向をずらして形成され、内爪クラッチ板12と外爪クラッチ板14とが相対回転することで、摺動面12a、14aの略全体を潤滑できるように構成されている。また、内爪クラッチ板12と外爪クラッチ板14のオイル貯留孔46は同じ位置に形成され、オイル貯留孔46内の潤滑油が両クラッチ板12、14間において出入りできるように構成され、オイル貯留孔46内に貯留される潤滑油が一様になるように構成されている。
内爪クラッチ板12の一方の摺動面12a及び外爪クラッチ板14の一方の摺動面14aにはオイル供給溝45及び環状オイル溝47がそれぞれ形成されている。オイル供給溝45は摺動面12a、14aに半径方向に形成され、オイル供給溝45の内周側端部はオイル貯留部43に開口され、オイル供給溝45の外周端部は1つおきのオイル貯留孔46に連通されている。環状オイル溝47は摺動面12a、14aに半径方向の途中部には形成され、隣接するオイル貯留孔46は環状オイル溝47により連通されている。
尚、オイル供給溝45及びオイル貯留孔46の個数はオイル貯留部43の個数に応じて任意に設定可能である。また、隣接するオイル貯留孔46は半径方向位置が異なるように構成することが好ましいが、同じ半径方向位置に形成するとことも可能である。オイル貯留孔46の形状は、丸孔に形成したが、半径方向に細長い楕円形や長孔状に形成するとも可能である。環状オイル溝47は同心状に複数形成することもできるし、サイン波などの波形状に形成することも可能である。オイル供給溝45と環状オイル溝47とは、内爪クラッチ板12又は外爪クラッチ板13の一方の両面に形成することも可能であるし、双方の両面に形成することもできる。また、両クラッチ板12、14の摺動面12a、14aに十分に潤滑油を供給できる場合には、オイル貯留孔46と環状オイル溝47の一方を省略したり、オイル供給溝45とオイル貯留孔46と環状オイル溝47を省略したりすることも可能である。更にまた、サイドギア11に対して内爪クラッチ板12を組み付ける際、オイル供給溝45がオイル貯留部43に対応する位置に適正に配置されるように、1つのスプライン歯34aの形状又は寸法を他のスプライン歯34aとは異なるように設定して、オイル供給溝45がオイル貯留部43に対応する周方向位置でないと、内爪クラッチ板12をサイドギア11に組み付けることができないように構成することもできる。
この潤滑油供給手段40の作用について説明すると、デフケース13内には約1/3の高さまで潤滑油が充填されており、サイドギア11の下部及び下側へ公転したピニオンギア15の略全体が潤滑油に浸漬されるように構成されている。このため、サイドギア11とピニオンギア15との噛合部に噛み込まれたデフケース内の潤滑油は、両ギア11、15の噛合によるポンピング作用により、サイドギア11とピニオンギア15の噛合部から主連通路41へ圧送され、主連通路41からサイドギア11の回転による遠心力により放射連通路44を通って、サイドギア11のスプライン軸部34とクラッチ板12、14との嵌合部17に形成したオイル貯留部43に供給される。そして、オイル貯留部43の潤滑油は、オイル貯留部43からオイル供給溝45に沿って外周側へクラッチ板12、14の遠心力で圧送され、オイル貯留孔46及び環状オイル溝47にも供給されて、外爪クラッチ板14と内爪クラッチ板12の摺動面12a、14aを潤滑し、イニシャルトルク内で差動するときにおけるクラッチ板12、14の引きずり音の発生が防止される。また、オイル貯留部43内の潤滑油が、主連通路41におけるデフケース13の側壁側の端部から案内溝42を通って、サイドギア11とデフケース13の側壁部間へ供給され、サイドギア11とデフケース13との摺動部分にも供給され、サイドギア11とデフケース13との焼き付きが防止される。
また、図1に示す差動装置10では、プレッシャーリング18の内径をサイドギア11のギア部28及びスプライン軸部34の外径よりも大きく設定するとともに、ギア部28とスプライン軸部34の外径を略同じに設定して、サイドギア11の外周部にその全長にわたってスプライン軸部34を形成し、プレッシャーリング18を車軸方向に薄肉に構成してクラッチ板12、14の枚数を極力増やすことで、差動制限機能が適正に得られるように構成されている。このため、サイドギア11のスプライン軸部34が従来のものよりも厚肉に構成され、スプライン軸部34のデッドスペースを有効利用して主連通路41及び放射連通路44を形成できる。
更に、この差動装置10では、クラッチ手段16を経由することなく、両プレッシャーリング18を付勢手段21により相互に接近する方向へ付勢するので、差動状態から差動制限状態への切替タイミングは、操作手段22の操作力Fと付勢手段21の付勢力にのみ依存したものとなり、付勢手段21の付勢力を適正に設定することで、低速旋回時においては確実に差動状態が得られ、高速、高負荷での旋回時においては確実に差動制限状態が得られるように構成しているが、クラッチ板12、14同士の圧接は遊びを無くす目的で設けた皿バネ33のみで行うことになり、付勢手段21では圧接されることはないので、この構成によっても引きずり音の発生が低減される。
尚、主連通路41及び放射連通路44を省略したものも本発明の範疇で、この場合には、オイル貯留部43におけるデフケース13の側壁側の端部から、オイル貯留部43内へデフケース13内の潤滑油が入り込み、サイドギア11とクラッチ板12、14の遠心力によりオイル供給溝45へ潤滑油が圧送されることになる。
また、本発明の潤滑油供給手段40は、図8に示す背景技術の差動装置100に対しても適用できる。尚、背景技術で説明した差動装置100と同一部材には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
図7に示すように、差動装置100Aの潤滑油供給手段50について説明すると、サイドギア51のスプライン軸部52とクラッチ手段53の内爪クラッチ板54との嵌合部55には軸方向に延びるオイル貯留部56が周方向に一定間隔おきに形成され、オイル貯留部56の一端はデフケース101内に開口され、他端部はサイドギア51の歯底に開口する貫通孔57に連通されている。
オイル貯留部56は、スプライン軸部52の1つのスプライン溝52aを他の溝よりも深溝にすることで形成されている。但し、1つのスプライン歯の全部又は半径方向の外端部を欠損させることにより形成することも可能であるし、内爪クラッチ板54の軸方向に配置される1列の爪部の全部又は内周部を欠損させることで形成することもできる。
内爪クラッチ板54と外爪クラッチ板58には図示していないが、前記実施の形態のクラッチ板12、14と同様にオイル供給溝45とオイル貯留孔46と環状オイル溝47が形成されている。
この潤滑油供給手段50では、サイドギア51とピニオンギア105の噛合時におけるポンピング作用により、サイドギア51とピニオンギア105の噛合部から貫通孔57を通ってオイル貯留部56に潤滑油が圧送され、前記実施の形態と同様にしてオイル供給溝45とオイル貯留孔46と環状オイル溝47を経て、クラッチ板54、58の摺動面間へ潤滑油が供給され、摺動面が潤滑されることにより、イニシャルトルク内で差動するときにおけるクラッチ板54、58の引きずり音の発生が防止されることになる。
差動装置の横断面図 左側のサイドギア及びそれに組み付けた内爪クラッチ板の右側面図 左側のサイドギア及びそれに組み付けた外爪クラッチ板の右側面図 左側のサイドギアの縦断面図 左側のサイドギアの(a)は右側面図、(b)は左側面図 (a)(b)は操作手段の作動説明図 他の構成の差動装置の図1相当図 従来技術に係る差動装置の横断面図
符号の説明
1 車軸 2 駆動軸
3 ドライブピニオン
10 差動装置 11 サイドギア
12 内爪クラッチ板 12a 摺動面
12b 内爪部 13 デフケース
14 外爪クラッチ板 14a 摺動面
14b 外爪部
15 ピニオンギア 16 クラッチ手段
17 嵌合部 18 プレッシャーリング
18a 外爪部 19 ピニオンシャフト
19a 軸部 20 クリアランス
21 付勢手段 22 操作手段
23 蓋部材 24 ケース本体
25 条溝 26 フランジ部
27 リングギア 28 ギア部
29 ロッド部材 30 圧縮コイルバネ
31 カム部 31a 操作面
32 カム溝 32a 傾斜カム面
33 皿バネ 34 スプライン軸部
34a スプライン歯
40 潤滑油供給手段 41 主連通路
42 案内溝 43 オイル貯留部
44 放射連通路 45 オイル供給溝
46 オイル貯留孔 47 環状オイル溝
50 潤滑油供給手段 51 サイドギア
52a スプライン溝 52 スプライン軸部
53 クラッチ手段 54 内爪クラッチ板
55 嵌合部 56 オイル貯留部
57 貫通孔 58 外爪クラッチ板
100 差動装置 101 デフケース
102 車軸 103 プレッシャーリング
104 ピニオンシャフト 105 ピニオンギア
106 サイドギア 107 クリアランス
108 操作手段 109 クラッチ手段
110 カム部 111 カム溝
112 弾性部材 113 クラッチ板

Claims (9)

  1. サイドギアと一体的に回転する内爪クラッチ板と、デフケースと一体的に回転する外爪クラッチ板とを有するクラッチ手段を備えた差動装置であって、
    前記デフケース内の潤滑油を両クラッチ板の摺動面間へ供給する潤滑油供給手段として、サイドギアの半径方向の途中部においてサイドギアの軸方向に沿って延びてサイドギアの歯底に開口する主連通路と、主連通路からサイドギアの半径方向の外方側へ延びてサイドギアとクラッチ板との嵌合部に開口する放射連通路とを有し、サイドギアとピニオンギアとの噛合部におけるポンピング作用により、デフケース内の潤滑油を主連通路へ供給し、サイドギアの回転による遠心力により、主連通路内の潤滑油を放射連通路からサイドギアとクラッチ板との嵌合部へ供給する潤滑油供給手段を設けた、
    ことを特徴とする差動装置。
  2. 前記サイドギアのスプライン軸部側における主連通路の直径を、サイドギアのギア部側における主連通路の直径よりも大径に設定した請求項1記載の差動装置。
  3. 前記サイドギアとクラッチ板の嵌合部にオイル貯留部を形成し、このオイル貯留部に前記放射連通路の嵌合部側の端部を開口させた請求項1又は2記載の差動装置。
  4. 前記サイドギアのギア部とは反対側の端部においてオイル貯留部をデフケース内に開口させた請求項3記載の差動装置。
  5. 前記サイドギアと内爪クラッチ板の少なくとも一方の係合部の一部を省略してオイル貯留部を形成した請求項3又は4記載の差動装置。
  6. 前記内爪クラッチ板と外爪クラッチ板の少なくとも一方に、サイドギアとクラッチ板との嵌合部に供給される潤滑油を両クラッチ板の摺動面間へ供給するオイル供給溝を形成した請求項1〜のいずれか1項記載の差動装置。
  7. 前記内爪クラッチ板と外クラッチ板の少なくとも一方の摺動面に、オイル供給溝に連通する環状オイル溝を形成した請求項記載の差動装置。
  8. 前記内爪クラッチ板と外爪クラッチ板の少なくとも一方の摺動面に、オイル供給溝から供給される潤滑油を貯留するオイル貯留孔を形成した請求項又は記載の差動装置。
  9. 前記オイル貯留孔をクラッチ板の周方向に設定間隔おきに複数形成するとともに、隣接するオイル貯留孔におけるクラッチ板の半径方向位置を変更した請求項記載の差動装置。
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