JP4349810B2 - 整理棚 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、机の下肢空間に配置して用いられる整理棚に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、机の下肢空間に配置される整理棚としては、例えば、収納空間を形成する収納具本体と、ベースとを備え、収納具本体とベースとの間に後方に開放する空間が常時形成されるように設定したものがある(例えば特許文献1参照)。
【0003】
この整理棚は、下肢空間に例えば足置き用の桟等の横架材を設けているタイプの机の下肢空間に配置する場合、収納具本体とベースとの間に形成された空間に前記横架材を逃がすようにして、収納具本体が前記横架材と干渉することを回避している。
【0004】
【特許文献1】
特開平3−275004号公報(第2頁、第9図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、机によっては、下肢空間に横架材を設けていないタイプのものもある。このような机に前記特許文献1記載の整理棚を配置した場合、収納具本体とベースとの間に形成された空間が何らかの役割として機能することなく、当該空間は無駄なスペースとなる。この場合、収納具本体の高さ位置を低く設定することができれば収納具本体と机の天板との間に形成されるスペースを利用して収納することも可能であり、このような観点からも、収納具本体とベースとの間に形成された空間は収納効率を損なうものであり、やはり不要な空間である。このように、従来の整理棚は、下肢空間に横架材に設けているタイプの机には用いることができるものも、下肢空間に横架材を設けていないタイプの机には好適に用いることができないという不具合がある。また、この整理棚は、前記収納具本体を、左右に離間させて設けた側板と、側板間に設けた底板及び天板とから構成し、さらに、側板間に棚板を架け渡して設け、当該側板の高さ位置を変更可能に構成し、底板と棚板との間、及び棚板と天板との間にそれぞれ形成される収納空間の高さ寸法を所望の大きさに設定できるようにしている。しかしながら、収納空間の高さ寸法が天板により規制されるため、棚板と底板との間に形成される収納空間の高さ寸法を大きくするように棚板の高さ位置を設定した場合、棚板と天板との間に形成される収納空間の高さ寸法が小さくなり、収納可能な収納物が限定され、当該収納空間を整理棚として十分に機能させることができず、今ひとつ実用性に欠けるものである。
【0006】
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、主たる目的は、例えば、下肢空間に足置き用の横架材を設けた机や、下肢空間に横架材を設けていない机等種々の机の下肢空間に好適に配置することができる整理棚を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような構成を採用したものである。
【0008】
すなわち、本発明に係る整理棚は、机の下肢空間に配置して用いられる整理棚であって、収納空間を形成する収納具本体と、該収納具本体を支持する支柱と、該支柱の下端部から床面に沿って配設されたベースとを具備してなり、前記収納具本体の高さ位置を変更可能に構成し、前記収納具本体の高さ位置を上昇させた所定の位置において、前記収納具本体と前記ベースとの間に空間が形成されるように設定していることを特徴とする。
【0009】
このようなものであれば、下肢空間に例えば足置き用の横架材等の部材を配設している机、下肢空間に横架材等の部材を配置していない机のどちらにも兼用することができる。すなわち、前者の机の下肢空間に配置する場合には、収納具本体の高さ位置を高く設定して収納具本体とベースとの間に空間を形成し、当該空間を利用して机の下肢空間に設けられた種々の部材、或いは使用者の足、特につま先と干渉しないように整理棚を配置することができ、好適に使用することができる。一方、後者の机の下肢空間に配置する場合には、収納具本体の高さ位置を低く設定して配置することも可能である。この場合、例えば収納具本体の高さ位置を低く設定した分、収納具本体と机との間に形成される空間の高さ寸法が大きくなり、当該空間を利用して収納することも可能であり、収納スペースを有効に稼ぐことができる。このように、横架材等の部材の有無に関係なく、種々の机に対応させて好適に用いることができ、汎用的利用が可能であり、極めて使い勝手の優れたものとすることができる。なお、「机」とは、学習机、テーブル、会議用デスク等、物品載置面たる天板を有する種々の家具を含む概念である。また、収納具本体とベースとの間に形成される空間は、前後左右のいずれかに開放する空間であればよい。
【0010】
また、収納具本体の収納機能を充実させ、種々の収納態様を採用できるものとしては、前記収納具本体が、上方が開放されたものであって、左右に離間させて1対設けた側板と、これら側板間に架け渡して設けた棚板及び底板とを具備してなり、前記棚板の高さ位置をも変更可能に構成しているものが望ましい。
【0011】
具体的な実施態様としては、前記支柱が前記収納具本体を片持ち的に支持するものであり、前記収納具本体の一部に支柱を所定位置に固定しているものが挙げられる。
【0012】
また、前記側板と前記底板とが別体であって、側板、支柱及び底板を共締めしていることが好ましい。
【0013】
特に、前記底板を取り外さない限り側板間が離間しないように組み付けた状態で共締めしているものが好適である。
【0014】
また、収納具本体の反支柱端側の取付強度を有効に高めるためには、前記側板と前記底板が別体であって、反支柱端側においてそれらのコーナー部を少なくとも2面において重合させた状態で共締めすればよい。
【0015】
特に、前記側板、前記底板及び前記収納具本体の背面を形成する背板がそれぞれ別体であって、反支柱端側においてそれらのコーナー部を少なくとも2面において重合させた状態で共締めしているものが好ましい。
【0016】
さらに、好適な取付態様としては、前記底板を外さない限り前記背板、前記側板が分離しないように組み付けた状態で共締めしているものが挙げられる。
【0017】
また、前記棚板を少なくとも前記側板と収納具本体の背面を形成する背板に同時に係わり合わせて取り付けているものが望ましい。
【0018】
具体的な実施の態様としては、前記棚板の後端側を、前記棚板または前記背板の一方に設けた係合爪と、他方に設けた係合孔を係わり合わせることによって取り付けているものが挙げられる。加えて、前記棚板の前端側を、前記側板と棚板とをねじ止めすることによって取り付けているものがより好適である。
【0019】
また、簡単に移動できるようにするには、前記ベースの下端にキャスタを設ければよい。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0021】
本実施形態に係る整理棚1は、例えば図1等に示すような机Tの下肢空間に配置されて用いられるものである。
【0022】
机Tは、図1又は図3に示すように、天板T1と、天板T1を支持する支柱T2とを備え、下肢空間S1に、前後に位置する支柱T2間に設けた補強材T3と、補強材T3間に架け渡して一体に設けた足置き用の横架材T4とを備えてなる周知のものである。
【0023】
整理棚1は、図1〜図5に図示するように、書類やボックスファイル等種々の収納物が収納可能な収納空間を形成する収納具本体2と、収納具本体2を片持ち的に支持する支柱3と、支柱3の下端部から床面Fに沿って配設されたベース4とを具備する。
【0024】
収納具本体2は、左右に離間して設けた一対の側板5と、両側板5の後端部間に設けた背板6と、両側板5の下端部間に架け渡して設けた底板7とを組み上げ、両側板5間の任意の高さ位置に棚板8を架け渡してなり、前方及び上方を開放したものである。なお、「前方(前端側、前端部)」とは机Tの使用端側に対応する側であり、「後方(後端側、前端部)」とは机Tの反使用端側に対応する側である(以後も同義で用いる)。
【0025】
各板材5、6、7及び8は例えばスチール材を折り曲げ成形してなるものである。
【0026】
具体的に説明すると、側板5は、図6〜図8等に示すように、一枚のスチール材の縁部を内方に折り返してなり、前端部には、支柱3をのみ込むように平面視略矩形状に折り曲げてなる角パイプ部51を高さ方向に沿って形成している。この角パイプ部51の下端部には幅方向に貫通するように形成してなる一対のねじ挿通孔52を高さ方向に所定間隔離間して設けている。また、後端側の上下端部の所定位置にそれぞれねじ挿通孔53、54を形成するとともに、角パイプ部51の後縁より若干後方の位置に、上端部から中間部に亘って間欠的に高さ位置の異なる複数のねじ挿通孔55を高さ方向に沿って一定のピッチで形成している。
【0027】
背板6は、図6〜図8等に示すように、一枚のスチール材の縁部を前方に折り返してなり、両側端部をさらに2段階に折り返し後述する棚板8の後端部に形成した切欠部81が当たる当たり部61を形成している。この当たり部61には、正面視略矩形状の係合孔62を前記ねじ挿通孔55のピッチに対応するように所定間隔離間させて高さ方向に複数設けている。背板6の両側端部には、前記側板5の後端側に形成したねじ挿通孔53、54に対応する高さ位置にそれぞれ幅方向に貫通するねじ挿通孔63、64を形成している。また、ねじ挿通孔63を形成した部位の内面に、ねじ挿通孔63に連通するねじ孔を有するナット部材65を例えば溶接等により一体的に取り付けている。
【0028】
底板7は、図6、図8等に示すように、一枚のスチール材の縁部を下方に折り返してなり、前端部に、底板7を側板に取り付けた状態において側板5の角パイプ部51に略緊密に外接する切欠部71を有している。この切欠部71の内面には、当該切欠部71の形状に合致する補強部材72を例えば溶接等により一体的に取り付けている。また、切欠部71には角パイプ部51に形成したねじ挿通孔52に対応させて幅方向に貫通するねじ挿通孔73を形成し、前記補強部材72に、ねじ挿通孔73に連通するねじ孔を切ってある。さらに、底板の後端部には、側板5に形成したねじ挿通孔54に対応させて幅方向に貫通するねじ挿通孔75を形成し、ねじ挿通孔75を形成した部位の内面に、このねじ挿通孔75に連通するねじ孔を有するナット部材76を例えば溶接等を施して一体的に取り付けている。
【0029】
棚板8は、図6等に示すように、一枚のスチール材の縁部を下方に折り返してなり、後端部に、棚板8を背板7に取り付けた状態において背板6の当たり部62に略緊密に外接する切欠部81を有する。この切欠部81を形成した部位の内面に前記係合孔62に係合可能な係合爪82を例えば溶接等を施して一体的に取り付けている。係合爪82は、薄板状のものであり、後方に突出してなる側面視略半円弧状の爪本体82aを設けている。棚板8の前端部には、側板5の前端部に形成したねじ挿通孔55に対応させて幅方向に貫通するねじ挿通孔83を形成し、ねじ挿通孔83を形成した部位の内面に、ねじ挿通孔83に連通するねじ孔を有するナット部材84を例えば溶接等により一体的に取り付けている。
【0030】
支柱3は、概略四角柱状のものであり、側板5の角パイプ部51に内接可能な寸法に設定されている。支柱3の高さ方向略中央位置、及び下端部近傍位置に、前記角パイプ部51に形成したねじ挿通孔52に対応させて、幅方向に貫通する貫通孔31、32をそれぞれ一対にして形成している。
【0031】
ベース4は、支柱3の下端から連続して後方に水平に伸びる概略四角柱状のものである。このベース4の前後端部には床面Fに接地し転動可能なキャスタ41を一体的に取り付けている。キャスタ41は既知の構成を採用したものである。左右に離間して設けたベース4の上端部間に網棚42を取り外し可能に取り付けている。なお、支柱3とベース4とは単一の部材から形成されている。
【0032】
次に、上記各部材からなる整理棚1の組み立て手順を順を追って説明する。
【0033】
先ず、背板6のねじ挿通孔63、64と側板5のねじ挿通孔53、54とがそれぞれ連通するように背板6と側板5とを当接又は近接させる。そして、ねじV1をねじ挿通孔53、63に挿通し、そのままナット部材65のねじ孔にねじ合わせする。これにより、背板6のコーナー部6C及び側板5のコーナー部5Cが2面において重合した状態で共締めされ、背板6と側板5の上端部が固定される。次いで、底板7のねじ挿通孔75を、前記連通させたねじ挿通孔54、64にさらに連通するように底板7の後端部を側板5及び背板6に近接又は当接させるとともに、底板7の切欠部71を側板5の角パイプ部51に略緊密に外接させ、底板7のねじ挿通孔73と角パイプ部51のねじ挿通孔52とを連通させる。そして、ねじV2をねじ挿通孔54、64、75の順に挿通し、引き続きナット部材76のねじ孔にねじ合わせする。この作業により、底板7のコーナー部7C、背板6のコーナー部6C及び側板5のコーナー部5Cを2面において重合した状態で共締めし、背板6と側板5の下端部を底板7の後端部とともに固定する(図8参照。なお、図8は模式図であり、実際の取付状態においては、各コーナー部5C、6C、7CがねじV2により略緊密に締着されている)。この状態において、底板7の下方に折り返してなる両側端部の下端が、側板5の内方に折り返してなる下片に当接するとともに、底板7の後縁部の下端が、背板6の内方に折り返してなる下片に当接している。以上の手順により、後端側の上下端部を強固に固定し、前方及び上方を開放した収納具本体2を組み立てる。なお、この段階では棚板8は取り付けられていない。
【0034】
次に、支柱3の上端から高さ方向略中間位置に亘る部位を側板5の角パイプ部52にのみ込ませるようにして支柱3の上方から前記収納具本体2を徐々に下降させる。そして、ねじ挿通孔52が支柱3の貫通孔31又は32(本実施形態では貫通孔31)と連通する位置で、ねじV3をねじ挿通孔52、貫通孔31及びねじ挿通孔73の順に挿通し、当該ねじV3を補強部材72のねじ孔にねじ合わせする。これにより、支柱3を角パイプ部51にのみ込ませた状態で、支柱3、側板5及び底板7を共締めして固定する(図8参照)。この場合、収納具本体2とベース4との間に後方に全開放した空間S2が形成される(図5(a)参照)。
【0035】
次に、棚板8の取り付け手順を説明する。先ず、背板6の前端及び後端がそれぞれ角パイプ部51及び当たり部61に当たらないように棚板8を若干傾斜させて底板7の上方に持ち来し、棚板8の係合爪82の爪本体82aを当たり部81に形成した係合孔62の何れか(本実施形態では最上に位置する係合孔)に下方から上方に差し込むようにして挿入する(図7(a))。そして、爪本体82aを係合孔62に漸次深く挿入しながら棚板8が略水平となる位置まで棚板8の前端部を同図中に示す矢印の方向に回転させる(同図(b))。そして、その位置において、棚板8の前端部に設けたねじ挿通孔83と、側板5の前端部に設けたねじ挿通孔55とが連通し、その状態でねじ挿通孔55、83にねじV4を挿通し、ナット部材84のねじ孔にねじ合わせすることにより、棚板8及び側板5を共締めして固定する。
【0036】
以上の手順で組み立てられた整理棚1は、底板7と棚板8との間、及び棚板8上方にそれぞれ収納空間を構成し、机Tの下肢空間S1に配置した場合、底板7とベース4との間に形成された空間S2に机Tの横架材T4が位置する。
【0037】
この整理棚1は収納物の寸法や収納態様等、使用者のニーズに合わせて棚板8の高さ位置を変更可能に構成している。棚板8の高さ位置を調節するには、先ず、ねじV4とナット部材84のねじ孔との螺合状態を解除してねじV4を取り外すとともに、棚板8を傾斜させて爪本体82aと係合孔62との係合を解除する。そして、所望の高さ位置に位置する係合孔62に爪本体82aを挿入するとともに、前記同様、棚板8を略水平となる位置まで回転させて、その高さ位置に位置するねじ挿通孔55とねじ挿通孔83とを連通させ、V4をナット部材84のねじ孔にねじ合わせする。この操作により、図3に示すように、棚板8の高さ位置を、例えば2点鎖線で示す棚板8(a)の高さ位置に変更することができる。
【0038】
また、収納具本体2の高さ位置をも変更可能に構成している。収納具本体2の高さ位置を調節するには、先ず、ねじV3と補強部材72のねじ孔との螺合状態を解除してねじV3を取り外し、収納具本体2を支柱3に沿って下降させる。そして、支柱3の下端部に形成した貫通孔32とねじ挿通孔55とを連通させ、当該位置において、ねじ挿通孔52、貫通孔32及びねじ挿通孔73の順にねじV3を挿通し、当該ねじV3を補強部材72のねじ孔にねじ合わせする。この操作により、図5(a)に示す収納具本体2の高さ位置を、同図(b)に示す収納具本体2(a)の高さ位置に変更することができる。
【0039】
このように本発明に係る整理棚1は、収納具本体2の高さ位置を変更可能に構成し、収納具本体2の高さ位置を上昇させた位置において、収納具本体2とベース4との間に後方に開放する空間S2が形成されるように設定しているため、収納具本体2の高さ位置を調節することにより形成される空間S2を利用して、収納具本体2が机Tの横架材T4と干渉しないように下肢空間S1に配置することができるとともに、収納具本体2の収納空間を利用して収納物を収納することもでき、整理棚としての機能を何ら損なうことなく好適に使用することができる。また、下肢空間に横架材を設けていない机には、収納具本体2の高さ位置を低くして使用することも可能であり、机のタイプや配置箇所、使用態様等に柔軟に対応させて用いることができ、極めて実用的である。
【0040】
また、収納具本体2が、上方が開放されたものであって、側板5間に架け渡して設けた棚板8の高さ位置をも変更可能に構成しているものであるため、底板7と棚板8との間、及び棚板8上方の収納空間の高さ寸法を、収納物の高さ寸法に合わせて変更することができる。加えて、上方を開放しているため、収納具本体2に天板を設けているものと比較して、棚板8と底板7との間に形成される収納空間の高さ寸法を大きくするように棚板8の高さ位置を設定した場合であっても、棚板8上方に形成される収納空間が前記天板によって仕切られることがなく、棚板8上方の収納空間に、収納具本体2の上端より上方にはみ出した状態で収納物を収納することが可能であり、収納具本体2の収納機能を充実させ、種々の収納態様を採用することが可能である。特に収納具本体2と机Tの天板T1との間に一定の空間が存在する場合には有用である。
【0041】
また、側板5に支柱3をのみ込ませて支柱3の高さ方向中間部位または下端部に固定しているため、少なくとも支柱3の高さ方向中間部位から上端部に亘る部位が側板5に内接し、支柱3の支持強度を有効に高めることができ、支柱3が収納具本体2を片持ち的に支持するものであっても、安定した支持状態を実現することができる。
【0042】
加えて、側板5に支柱3をのみ込ませた状態で、側板5、支柱3及び底板7を共締めしているため、最小限の作業数により各部材を一体的かつ堅牢に取り付けることができるとともに、底板7を取り外さない限り側板5間が離間しないように組み付けた状態で共締めしているため、良好な取付状態を維持することができる。
【0043】
また、収納具本体2の反支柱端側において、側板5、背板6及び底板7の各コーナー部5C、6C及び7Cを2面において重合させた状態で共締めしているため、前記同様最小限の作業数により各部材を一体的に取り付けることができるとともに、各コーナー部5C、6C及び7Cをそれぞれ1面において重合させた取り付けた場合と比較して反支柱端側のコーナー部の強度を有効に高めることができる。
【0044】
さらに、底板7を外さない限り背板6、側板5が分離しないように組み付けた状態で共締めしているので、良好な取付状態を維持することが可能である。
【0045】
また、棚板8を少なくとも側板5と背板6に同時に係わり合わせて取り付けているため、棚板8の取付状態をも良好なものとすることができる。
【0046】
加えて、棚板5の後端側を、棚板8に設けた係合爪82と背板6に設けた係合孔62を係わり合わせることによって取り付けているため、取付位置が視認することが困難な収納具本体2の後端部位における取り付けを比較的簡単に行うことができる。さらに、棚板8の前端側を、側板5と棚板8とをねじ止めすることによって取り付けているため、後端側における係合爪82と係合孔65との係わり合いと相まって棚板8の強固な取付状態を実現することができる。
【0047】
また、ベース4の下端にキャスタ41を設けているので、整理棚1自体の移動を簡単に行うことができる。
【0048】
なお、本発明は以上に述べた実施形態に限られない。
【0049】
例えば、収納具本体2を、支柱3の貫通孔31と貫通孔32との間にさらに複数の貫通孔を設け、何れかの貫通孔を利用して収納具本体2と支柱3とを取付可能に構成してもよい。このようにすれば、収納具本体2の高さ位置の選択肢が増え、机に合わせて収納具本体2の高さ位置を適宜変更することができる。
【0050】
また、収納具本体とベースとの間に形成される空間が前方に開放するものであっても構わない。この場合は、整理棚を机の後方から前方に移動させればよい。さらに、収納具本体とベースとの間に形成される空間が側方に開放するように設定し、机の前後に位置する支柱間に設けた補強材T3を当該空間に逃がすように、下肢空間に配置するようにしてもよい。
【0051】
また、複数の係合爪を背板に設けるとともに、係合孔を棚板に設けたものであっても、好適に用いることができる。
【0052】
外観の良好を図るためには、各ねじを被覆するように適宜のキャップを取り付けても構わない。
【0053】
また、本実施形態における机の代わりに、学習机、テーブル、会議用デスク等を用いて、それらの下肢空間に整理棚を配置してもよい。
【0054】
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、下肢空間に例えば足置き用の横架材等の部材を配設している机、下肢空間に横架材等の部材を配置していない机等種々の机に好適に適用することができる。すなわち、前者の机の下肢空間に配置する場合には、収納具本体の高さ位置を高く設定して収納具本体とベースとの間に空間を形成し、当該空間を利用して机の下肢空間に設けられた種々の部材、或いは使用者の足、特につま先と干渉しないように整理棚を配置することができ、好適に使用することができる。一方、後者の机の下肢空間に配置する場合には、収納具本体の高さ位置を低く設定して配置することも可能である。この場合、例えば収納具本体の高さ位置を低く設定した分、収納具本体と机との間に形成される空間の高さ寸法が大きくなり、当該空間を利用して収納することも可能であり、収納スペースを有効に稼ぐことができる。このように、横架材等の部材の有無に関係なく、種々の机に対応させて好適に用いることができ、汎用的利用が可能であり、極めて使い勝手の優れたものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る整理棚の使用態様を示す全体斜視図。
【図2】同実施形態に係る整理棚の全体斜視図。
【図3】同正面図。
【図4】同平面図。
【図5】同側面図。
【図6】同分解斜視。
【図7】作用説明図。
【図8】同実施形態に係る整理棚の側板、背板及び底板を取付態様を一部省略して模式的に示す図。
【符号の説明】
1…整理棚
2…収納具本体
3…支柱
4…ベース
5…側板
6…背板
62…係合孔
7…底板
8…棚板
82…係合爪
S2…空間
Claims (10)
- 机の下肢空間に配置して用いられる整理棚であって、収納空間を形成する収納具本体と、該収納具本体を支持する支柱と、該支柱の下端部から床面に沿って配設されたベースとを具備してなり、前記収納具本体の高さ位置を変更可能に構成し、前記収納具本体の高さ位置を上昇させた所定の位置において、前記収納具本体と前記ベースとの間に空間が形成されるように設定していることを特徴とする整理棚。
- 前記収納具本体が、上方が開放されたものであって、左右に離間させて1対設けた側板と、これら側板間に架け渡して設けた棚板及び底板とを具備してなり、前記棚板の高さ位置をも変更可能に構成している請求項1記載の整理棚。
- 前記支柱が前記収納具本体を片持ち的に支持するものであり、前記収納具本体の一部に支柱を所定位置に固定し、
前記側板と前記底板が別体であって、反支柱端側においてそれらのコーナー部を少なくとも2面において重合させた状態で共締めしている請求項2記載の整理棚。 - 前記収納具本体が、上方が開放されたものであって、左右に離間させて1対設けた側板と、これら側板間に架け渡して設けた底板とを具備してなり、前記側板と前記底板とが別体であって、前記底板を取り外さない限り側板間が離間しないように組み付けた状態で共締めしている請求項1、2又は3記載の整理棚。
- 前記側板、前記底板及び前記収納具本体の背面を形成する背板がそれぞれ別体であって、反支柱端側においてそれらのコーナー部を少なくとも2面において重合させた状態で共締めしている請求項3記載の整理棚。
- 前記底板を外さない限り前記背板、前記側板が分離しないように組み付けた状態で共締めしている請求項5記載の整理棚。
- 前記棚板を少なくとも前記側板と収納具本体の背面を形成する背板に同時に係わり合わせて取り付けている請求項2記載の整理棚。
- 前記棚板の後端側を、前記棚板または前記背板の一方に設けた係合爪と、他方に設けた係合孔を係わり合わせることによって取り付けている請求項7記載の整理棚。
- 前記棚板の前端側を、前記側板と棚板とをねじ止めすることによって取り付けている請求項7又は8記載の整理棚。
- 前記ベースの下端にキャスタを設けている請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9記載の整理棚。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003012863A JP4349810B2 (ja) | 2003-01-21 | 2003-01-21 | 整理棚 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003012863A JP4349810B2 (ja) | 2003-01-21 | 2003-01-21 | 整理棚 |
Publications (2)
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