JP6595802B2 - 収納家具 - Google Patents

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Description

本願発明は、子供用(特に児童)として家庭で使用するのに好適な収納家具に関するものである。
小学校に就学している児童は学校で多くの物品を使用しており、これらの物品は、整理棚に収納したり机の引出しに収納したりしているが、学校で使用する物品は様々な形で大きさもまちまちであるため、出し入れが容易な状態で整理しにくい場合もある。そこで、児童がランドセルや小物を整理して収納できるようにした「ランドセルラック」と呼ばれる商品が提案されており、これに類したものが特許文献1に開示されている。
特開2014−12985号公報
上記のとおり、児童が学校等で使用する物品の形状や大きさは様々であり、整理棚に収納しにくい物品もある。その例として、音楽で使用するリコーダーが挙げられる。すなわち、リコーダーは細長い形状であるため、棚板に寝かせて載置すると、他の物品の陰になって視認しにくくなったり、誤って他の物品が上から当たって損傷したりするおそれがあり、さりとて、棚の背板や側板などに立て掛けておくと、倒れてしまうことが多い。
整理棚や机に上向き開口の容器を置いて、これにリコーダーを差し込むということも考えられるが、容器ごと倒れるとリコーダーの損傷も大きくなるおそれがある。また、リコーダーはかなりの長さがあるため、容器を介して棚板に載せただけでは、出し入れが面倒になったり、児童の手や他の物品が当たって倒れやすくなったりする問題がある。
リコーダーのように細長い物品で児童が使用するものとして、他にも、バトントワリング用や鼓笛隊用のバトン、物差し(定規)、ソロバンなどがあるが、これらも、置き場所を視認しやすい状態(換言すると、出し入れしやすい状態)で整理して収納しにくいものであった。
本願発明は、このような現状を改善することを目的とするものである。
本願発明は、斬新な収納構造を有する収納家具に関するものであり、この収納家具は、
物品を上から部分的に嵌め入れできる貫通部を設けた棚板と、前記貫通部に嵌め入れた物品を支持する支持手段とを備えている構成であって
左右に隔てられた複数の収納エリアを有していて、前記貫通部が形成された棚板は前記複数の収納エリアに付け替え可能であり、前記棚板の後ろの左右角部に前記貫通部が切り開き形成されている」
というものである。
本願発明の収納家具は、請求項2〜5に例示するように、様々に具体化できる。このうち請求項2の発明は請求項1の発明を児童用に好適な構成にしたものであり、この発明において、
前記物品はリコーダーを含む細長い物品であり、前記貫通部は、前記細長い物品を1本又は複数本嵌め入れできる大きさになっている」
という構成になっている。
請求項3の発明では、請求項1又は2において、
前記支持手段は、前記貫通部を設けた棚板の下方に配置されている別の棚板になっている」
という構成になっている。
求項4では、請求項1〜3のうちのいずれかにおいて、
切り開かれた貫通部を外側から起立姿勢の板で覆うことにより、前記貫通部が穴の態様になっている
という構成になっている。ここに、起立姿勢の板としては、外側板や背板、仕切板が挙げられる。
請求項の発明は、請求項1〜4のうちのいずれかにおいて、
左右の外側板と背板、及び、前記左右の外側板と背板とが囲われた空間を左右に仕切る少なくとも1枚の仕切板、並びに、後ろのコーナー部に前記貫通部が切り欠かれた前記棚板を有しており、前記貫通部が、前記外側板と背板、又は、背板と仕切板とで囲われることによって閉じた空間が形成されている
という構成になっている。
本願発明では、物品を棚板の貫通部に嵌め入れて収納するものであるため、物品は棚板に載せただけに比べて、脱落しない状態に整理して収納できる。また、リコーダーのような細長い物品であっても、倒れない状態で、しかも、棚板の上に過度に露出しない状態に収納できる。
つまり、細長い物品であっても、棚板の下方の空間を利用して、適度に露出した状態で倒れることなく略立てた状態に保持できるのであり、これにより、コンパクトで見た目も良くて出し入れもしやすい状態に整理できるのである。従って、児童用の収納家具として好適である。また、児童用として使用すると、子供に物品を整理する癖をつけさせ得るため、躾けにも貢献可能である。
物品の支持手段としては、貫通部に受け部材を装着することも可能であるが、請求項3のように別の棚板を支持手段に採用すると当該他の棚板には他の物品を載置できるため、それだけ構造を簡素化できる利点がある。つまり、他の物品の載置に使用する他の棚板を細長い物品の支持に兼用するものであるため、構造を簡単化できるのである。
本願発明のように棚板の角部(コーナー部)を切り開くことで貫通部を構成すると、細長い物品を外側板や背板等に寄せて収納できるため、収納家具のスペースを有効利用することができる(細長い物品を、他の物品の邪魔にならない状態に収納できる。)。また、物品は、外側板や背板や仕切板に立て掛け可能であるため、物品の安定性にも優れている。
一般家庭では、リコーダー等の細長い物品が多数あることは稀であり、従って、貫通部も多数設ける必要はない場合が多い。従って、貫通部は、収納家具の右端部や左端部に設けるだけで足りる場合が多いと云える。他方、収納家具のレイアウトはユーザーによって様々であり、貫通部が収納家具の右部位にある方が使いやすい場合と、貫通部が収納家具の左部位にある方が使いやすい場合とがあり得る。
この点、本願発明では、棚板を左右の収納エリアに付け替えることにより、右使いと左使いとに簡単に対応できる。
上棚と第1実施形態の収納家具との分離斜視図である。 上棚を取り付けた状態での第1実施形態の斜視図である。 第1実施形態の使用状態の一例を示す正面図である。 第1実施形態を示す図で、(A)は平面図、(B)は(A)のB−B視断面図、(C)は(A)のC−C視断面図である。 使用例の一例を示す図である。 収納態様を変更した収納家具の斜視図である。 使用態様の例を示す平面図である。 (A)は参考例の斜視図、(B)は第2実施形態を示す部分断面図である。
(1).第1実施形態の概要
次に、本願発明を児童用収納家具に適用した実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図7では主たる実施形態である第1実施形態を表示している。この点をまず説明する。本願では、方向を特定するために「間口方向」「奥行き方向」の文言を使用しているが、収納家具の開口方向と対向した状態で、間口方向は左右方向、奥行き方向は前後方向になる。念のため、図1に方向を明示している。
図1,2から明瞭に把握できるように、本実施形態の収納家具は、上下方向に長い左右の外側板1,2と、左右の外側板1,2の後端同士を連結する背板3と、左右外側板1,2及び背板3の下端部に連結した底板4とで外形が構成されている。従って、収納家具は前方と上方とに開口しており、平面視で左右横長の形態になっている。
収納家具の内部には、左右外側板1,2と平行な第1及び第2の仕切板5,6が配置されており、これら仕切板5,6は、背板と底板4とに接合されている。従って、収納家具の内部は、左外側板1と第1仕切板5とで挟まれた第1収納エリア7と、右外側板2と第2仕切板6とで挟まれた第2収納エリア8と、第1及び第2の仕切板5,6で挟まれた第3収納エリア9とに分けられている。
図1,2に示す態様では、第1収納エリア7はサイド上棚板10を有する棚部として使用し、第2収納エリア8は、上部に左右横長のハンガーポール11が配置された衣類収納部として使用されている。第3収納エリア9は、センター上棚板12を有する棚部として使用されている。センター上棚板12には、ランドセル13を左右横長の姿勢で載置することができる。
なお、ランドセル13は、ベルトを背板3に向けた前向き姿勢で収納することも、ベルトを手前に向けた後ろ向き姿勢で収納することも可能である。ベルトを持つのが出し入れしやすいので、後者の態様を採る子供が多いかもしれないが、見た目にはベルトを隠した前向き姿勢がすっきりしているので、片づける習慣をつけさせるという意味では、前向き姿勢が好ましいと云えるであろう。
収納家具には、上棚15を載せることができる。上棚15は、左右の側板16と背板17 と1枚の棚板18とを有しており、内部は棚板18で上下に区分されている。棚板18のうち右寄り部位は固定仕切板19で左右に分割されており、固定仕切板19と右側の側板16とで挟まれた空間のうち、棚板16の下方の部位には引出し20を設けている。また、左側の側板16と固定仕切板19との間には、可動仕切板21が左右移動自在に装着されている。なお、上棚15の奥行き寸法は、図1では収納装置の奥行き寸法より少し小さくなっており、図2では収納装置と同じ寸法になっている。いずれも使用可能であるが、図1の態様の方が圧迫感がないと思料される。
図2に示すように、上棚15は、その左右側板16が左右のクランプ具22で収納家具に固定されている。また、図示していないが、上棚15の左右側板16と収納家具の左右外側板1,2とは、1本ずつ又は前後複数本(2本)のダボによって位置決めされている。従って、収納家具における左右外側板1,2の上面にはダボ穴(図示せず)が空いている。
(2).各部の詳細
次に、詳細を説明する。左右の外側板1,2と背板3と仕切板5,6とは、同じ高さになっているが、仕切板5,6は、他の部材と異なる高さに設定することも可能である。左右の外側板1,2と背板3の上端部には、板厚よりも幅広の板材を配置することによって外向き張り出し部23,24を形成しており、上棚15の側板16は、外側板1,2の外向き張り出し部23にクランプ具22で固定されている。
仕切板5,6は固定式であり、センター上棚板12と背板3と底板4とに固定されている。センター上棚板12に対しては、図3に示すように、正面視L形の受け金具25を介してビスで固定されている。背板3及び底板4に対してはダボで接合されているが、ビス止めしてもよい。また、サイド上棚板10も、L形の受け金具25で左外側板1,2と第1仕切板5とに固定されている。従って、受け金具25を外すと、サイド上棚板10を取り外しできる。
サイド上棚板10とセンター上棚板12とは、同じ高さに配置されていると共に、背板3の上端よりも低い高さに位置している。このため、両仕切板5,6はサイド上棚板10及びセンター上棚板12の上方に突出している。そして、両切板5,6の後端部は、サイド上棚板10及びセンター上棚板12の上に位置した部分が、ある程度の前後幅で切り欠かれている。仕切板5,6の切り欠き部を符号26で示している。この切り欠き部26は、例えば、鍵盤ハーモニカケースのような細長い厚板状物品27を横長姿勢にして上から嵌め入れできる前後幅になっている。
切り欠き部26には、ソロバンや絵の具ケースなど、ある程度の厚さがある物品を、単一で又は複数重ねて上から嵌め入れることができる。これらの物品は、両仕切板5,6の切り欠き部26のうち片方だけに嵌め入れてもよいし、2つの切り欠き部26に跨がって嵌め入れてもよい。
サイド上棚板10における後ろの左右コーナー部は、おおよそ四角形に切り開かれて(切り欠かれて)いる。すなわち、サイド上棚板10の後ろのコーナー部の個所には、請求項に記載した貫通部の例として、外側板1と背板3とで外側から囲われた切り開き穴28が形成されている。この切り開き穴28に、例えば、リコーダー29を差し込んで収納できる。
本実施形態では、貫通部である切り開き穴28のうち片方は左外側板1と背板3で囲われて、他方は、背板3と第1仕切板5で囲われており、これらの外側板1や背板3、仕切板で囲われることにより、切り開き穴28の個所が、周囲が閉じた上下開口の収納部空間になっている。このため、リコーダー29等の物品は、外側板1や背板3、仕切板5に立て掛けた状態で脱落不能に収納できる。
サイド上棚板10の下方には、上から順に第1〜第3の可動棚板30,31,32が高さ調節可能に配置されており、リコーダー29は、第1可動棚板30で支持されている。従って、本実施形態では、第1可動棚板30が請求項に記載した支持手段に相当する。
これらの可動棚板30,31,32は、例えば、ピン(図示せず)によって外側板1及び仕切板5に支持されている。従って、図4(B)(C)に示すように、外側板1及び仕切板5には、ピン穴33が多段に形成されている。また、可動棚板30,31,32の左右端部の下面には、ピンに上から嵌まる切り欠きが形成されている。
リコーダー29は、切り開き穴28に差し込んで収納される細長い物品の一例である。リコーダー29の他の各種の細長い物品を切り開き穴28に挿入して、立てた状態で整理して収納できる。例えば、バトントワリング用のバトンや、物差し、工作で使用するパイプなど、棒状や帯板状等の各種の物品を収納できる。
図4(B)に明示するように、第1及び第2の可動棚板30,31は、前後幅が第1収納エリア7の奥行き寸法の半分程度になっており、第3可動棚板33は第1収納エリア7の奥行き寸法との同じ前後幅になっているが、可動棚板30,31,32の奥行きや段数などは任意に設定できる。図4(A)に明示するように、第1収納エリア7の上部においてピン穴33を前後多列(4列)に形成することにより、奥行きが異なる可動棚板を安定して装架できるように配慮している。
図4(C)に示すように、第3収納エリア9のうちセンター上棚板12の下方の空間にも、複数枚の可動棚板34が高さ調節可能に配置されている。第3収納エリア9における可動棚板34の配置態様は、第1収納エリア7の場合と同様に変更できる。このため、仕切板5,6にはピン穴33が貫通している。
既述のとおり、第2収納エリア8には棚板は配置されておらず、上端部に左右横長のハンガーポール11が配置されている。ハンガーポール11は、その端面が第2仕切板6と右外側板2とに当接しており、ビス35(図1参照)によって、第2仕切板6と右外側板2とに固定されている。ハンガーポール11には、ハンガー36を介して衣類37を吊り懸けることができるが、ハンガーポール11は第3収納エリア9の手前部に寄っているため、衣類37は部分的に第3収納エリア9の手前にはみ出ている。
図6に示すように、収納家具は、第1収納エリア7をハンガーポール11が配置された衣類収納部と成して、第3収納エリア9を棚板10,30〜32が配置された棚部と成すことができる。すなわち、第1収納エリア7とサイド上棚板10とは、棚部と第1収納エリア7とに選択して変更できる。このため、図7に示すように、2つの収納家具を背中併せに配置して、それぞれ手前側の収納エリアを衣類収納部と成すことができる。
右の外側板1,2と両仕切板5,6とには、ハンガーポール11を取り付けるためのビス穴38(図1,2参照)と、サイド上棚板10を取り付けるためのビス穴(鬼目ナット、図示せず)と、可動棚板30〜32を装架するためのピン穴33(図4参照)とが、左右対称の配置態様で形成されている。このような構造により、第1収納エリア7と第2収納エリア8との収納態様を棚部と衣類収納部とに選択して変更できる。
既述のとおり、サイド上棚板10における後ろ側の左右コーナー部にはそれぞれ切り開き穴28が形成されているため、サイド上棚板10を第1収納エリア7とに付け換えると、サイド上棚板10に左右2つの切り開き穴28が開口する。
例えば図2に示すように、外側板1,2のうち片方又は両方の外面の上部には、フック39を吊掛けできる水平状の支持バー40が固定されている。フック39を利用して袋物などを吊支できる。フック39に衣類用ハンガーを懸けることも可能である。
本実施形態の収納家具は、児童用の机(学習机)とセットで使用できるように配慮されている。つまり、収納家具は、図3のように手前に開口した姿勢で机42の横に配置できるのみでなく、図5,7に示すように、机42の右側面に向けて開口した姿勢に配置したり、机42の左側面に向けて開口した姿勢に配置したりすることができる。
収納家具を机42の右横に配置する場合は、第2収納エリア8を衣類収納部とすることにより、第2収納エリア8の全体を机42の手前に露出させつつ、収納家具を机42の右側面に当接させることができる。他方、収納家具を机42の左横に配置する場合は、第1収納エリア7を衣類収納部とすることにより、図7に示すように、第2収納エリア8の全体を机42の手前に露出させつつ、収納家具を机42の右側面に当接させることができる。
従って、第1収納エリア7及び第2収納エリア8の間口寸法をW1、第3収納エリア9の間口寸法をW2とすると、W1とW2と外側板1,2及び仕切板5,6の板厚の総和は、机42の奥行き寸法よりも大きくなっている。具体的には、収納家具の全体の左右横幅は1000mm程度、各収納エリア7,8,9の間口寸法は約300mm程度に設定できる。ランドセル13は寸法が多少相違したものが複数種類存在するが、最も大きいものでも左右幅は23cm程度なので、ベルトが左右に張り出していても、第3収納エリア9に余裕を持たせた状態で前向き又は後ろ向きの姿勢に収納できる。
なお、ランドセル13は、サイド上棚板10に載置したり、第1収納エリア7又は第3収納エリア9の中間棚板に載置したりすることも可能である。載置姿勢も、立てて置くことには限らず、寝かせた置くことも可能である。第1収納エリア7又は第3収納エリア9には、ランドセル13の他に他のバッグやカバン類を置くことも可能である。
机42の高さは、例えば760mm程度に設定しており、収納家具におけるサイド上棚板10とセンター上棚板12の上面が机42の上面と同一面になるように設定している。図示の収納家具の全体の高さを1m弱に設定している。ランドセル13の全高は大きいものでも33cm程度なので、上棚15を載置しても収納機能には全く問題はない。収納家具に天板(上面板)を設ける場合は、上棚板10,12と天板との間隔は、例えば40cm程度以上あれば実用的に問題はないと云える。
図3に示すように、机42は、左右横長の天板43と左右の脚44とを有しており、天板43の左右個所には左右一対の平引出し45を前後動自在に配置している。脚44は木板製であり、左右脚44の後部は後ろ幕板47で連結されている。引出し45の下方の空間には、キャタスタ付きワゴンや、キャスタ無しの袖キャビネット(いずれも図示せず)を配置できる。
また、図3に示すように、天板43の左右側部には、脚44の上部が外側から重なるサイド枠板48をビス(図示せず)で固定しており、このサイド枠板48に脚44を外側から重ねてビス(図示せず)で固定している。また、左右のサイド枠板48は、その下面に重ねた補強桟板52で連結されている。
図5や図7のように、収納家具を、机42の側面に向けて開口した姿勢で配置する場合は、机42の左右脚44のうち収納家具に向いた側の脚44を取り外して、机42と収納家具とをL形の連結金具(図示ぜず)で固定している。連結金具は、収納家具のサイド上棚板10とセンター上棚板12との個所に配置しており、サイド上棚板10とセンター上棚板12と天板43との下面に固定されており、固定した状態で、机42の天板43と収納家具の上棚板10,12とが同一面を成している。従って、天板43と上棚板10,12とは同じ厚さに設定されている。
(3).第1実施形態のまとめ
本実施形態では、リコーダー29のような細長い物品は、サイド上棚板10に形成した切り開き穴28に差し込んで整理して収納できる。このため、見た目にすっきりしているのみならず、存在場所を明確に視認できるため、登校の準備も素早く行うことができる。また、サイド上棚板10の下方の空間を利用して、鉛直に近い姿勢に保持できるため、安定性は保持しつつスペースを有効利用することができる。
更に、子供に片づけの習慣をつけさせることができる利点もある。また、リコーダー29等の細長い物品に他の物品が上から当たることは殆どないため、傷つくことも防止できる。
リコーダー29は長さが相違するものが複数種類あるが、上段の可動棚板30の高さを変えることにより、適度の差し込み深さに設定することができる。すなわち、上段の可動棚板30の高さが一定であると過程した場合、リコーダー29の長さが長いことによって差し込み深さが相対的に浅くなると、リコーダー29が大きく倒れて他の物品の邪魔になることがあり、逆に、リコーダー29の長さが短いことによって差し込み深さが相対的に深くなると、リコーダー29の上向き露出寸法が小さくなって視認性が低下するといった問題があり得るが、可動棚板30の高さは調節できるため、視認性を確保しつつ過度に倒れない状態に収納できるのである。
本実施形態のように、サイド上棚板10のコーナー部に切り開き穴28を形成すると、図5に一点鎖線で示すように、リコーダー29等の細長い物品は外側板1,2と背板3との連接部に立て掛けできるため、リコーダー29等の細長い物品の安定性に優れると共に、サイド上棚板10に載せた他の物品と干渉することを防止又は抑制できる利点がある。
なお、鍵盤ハーモニカケース27のような厚板状物品27についても、乱雑にしていると置き場所を忘れる等して探すのに手間取ることが多いが、本実施形態の収納家具を使用すると、確実に視認できる状態で整理して収納できるため、準備を素早くかつ確実に行えるのみならず、子供に整理する習慣をつけることができるため、子供の生活態度の向上にも貢献できるといえる。
上記の実施形態は、第1収納エリア7と第2収納エリア8との収納形態が変更可能になっているが、収納形態は固定的であってもよい。逆に、3つの収納エリアの全ての収納形態が変更可能であってもよい。また、第3収納エリア9を衣類収納部として第1収納エリア7と第2収納エリア8とを棚部としたり、第3収納エリア9のみを衣類収納部として第1収納エリア7と第2収納エリア8とを棚部とすることも可能である。いずれにしても、切り欠き部28等の貫通部は、1枚又は複数枚の上段棚板の左右コーナー部の両方に形成できる。
(5).他の実施形態・その他
図8(A)に示す参考例では、貫通部の例として円形等の貫通穴58を採用しており、貫通穴58を左右方向に並べて複数個形成している。この例では、複数本の棒状物品を互いに干渉しない状態で整理して収納できる。貫通穴58の個数は任意に設定できる。貫通穴58は、前後方向(奥行き方向)に並べて形成してもよい。
図8(B)に示す第2実施形態は、切り開き穴28に上から嵌め入れた受け部材59で支持している。このため、受け部材59は、サイド上棚板10の上面に重なるフランジ59aを有している。敢えて述べるまでもないが、受け部材59は第2実施形態の貫通穴58にも適用できる。切り開き穴28や整理穴58に上向き開口の筒体を挿入して、筒体にリコーダー29等の棒状物品を嵌め入れることも可能である。
また、実施形態のように3つの収納エリア7〜9を有する場合、中間部のサイド上棚板10に切り開き穴28等の貫通部を形成することも可能である。仕切板5,6に切り欠き部26を形成する必要がないことはいうまでもない。
以上、本願発明の実施形態を説明したが、本願発明は他にも様々に具体化できる。例えは、収納エリアの個数は3つには限らず、2つのみ、或いは4つ以上あってもよい。
敢えて述べるまでもないが、貫通部を設けた棚板の高さや段数などは任意に設定できる(複数段の棚板に、それぞれ貫通部を形成することも可能である。)。また、本願発明の収納家具は、児童用のみでなく各種の用途に使用できる。棚板は必ずしも側板や仕切板のような板材で支持されている必要はないのであり、パイプや棒材で支持されていてもよい(従って、いわゆるパイプ棚にも適用できる。)。貫通部を鍵盤ハーモニカケースが入る大きさとして、鍵盤ハーモニカケースを立てた姿勢で収納できるようにすることも可能である。
本願発明は、実際に具体化できる。従って、産業上利用できる。
1,2 外側板
3 背板
5,6 仕切板
7 第1収納エリア
8 第2収納エリア
9 第3収納エリア
10 サイド上棚板
12 センター上棚板
28 貫通部の一例としての切り開き穴
29 細長い物品の一例としてのリコーダー
30 細長い物品の支持手段を兼用する可動棚板

Claims (5)

  1. 物品を上から部分的に嵌め入れできる貫通部を設けた棚板と、前記貫通部に嵌め入れた物品を支持する支持手段とを備えている構成であって
    左右に隔てられた複数の収納エリアを有していて、前記貫通部が形成された棚板は前記複数の収納エリアに付け替え可能であり、前記棚板の後ろの左右角部に前記貫通部が切り開き形成されている、
    収納家具。
  2. 前記物品はリコーダーを含む細長い物品であり、前記貫通部は、前記細長い物品を1本又は複数本嵌め入れできる大きさである、
    請求項1に記載した収納家具。
  3. 前記支持手段は、前記貫通部を設けた棚板の下方に配置されている別の棚板である、
    請求項1又は2に記載した収納家具。
  4. り開かれた貫通部を外側から起立姿勢の板で覆うことにより、前記貫通部が穴の態様になっている、
    請求項1〜3のうちのいずれかに記載した収納家具。
  5. 左右の外側板と背板、及び、前記左右の外側板と背板とが囲われた空間を左右に仕切る少なくとも1枚の仕切板、並びに、後ろのコーナー部に前記貫通部が切り欠かれた前記棚板を有しており、前記貫通部が、前記外側板と背板、又は、背板と仕切板とで囲われることによって閉じた空間が形成されている、
    請求項1〜4のうちのいずれかに記載した収納家具。
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