JP4348750B2 - 粉末成形装置及びその駆動方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉末材料等の被成形材料を加圧成形してアンダーカット部を有する成形体を成形する粉末成形装置及びその駆動方法に関し、特に、加圧成形後において成形用の金型を成形体から離脱させる構成に特徴を有する粉末成形装置及びその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
粉末材料を加圧して全周にアンダーカット部を有する部品を成形する従来の粉末成形装置としては、例えば、図10に示すものが存在する。この粉末成形装置は、粉末材料が充填されるダイ孔1a,2aを有し、上下方向に分割されて所定間隔をおいて配置される下ダイス1及び上ダイス2と、この下ダイス1及び上ダイス2の対向する端面1b,2b間に挟むように配置されて水平方向において上記ダイ孔1a,2aに対し進退移動させられる第1カムダイスプレート3L及び第2カムダイスプレート3Rからなるカムダイス3と、下ダイス1のダイ孔1a内に挿嵌される下側第1パンチ4a及びこの下側第1パンチ4a内に同軸にて挿嵌される下側第2パンチ4bと、上ダイス2のダイ孔2a内に挿嵌される上側第1パンチ5a及びこの上側第1パンチ5a内に同軸にて挿嵌される上側第2パンチ5b等を基本構成として備えている。
【0003】
また、上記下ダイス1及び上ダイス2を上下方向(矢印V方向)にそれぞれ往復駆動するダイス駆動機構6,7と、第1カムダイスプレート3L及び第2カムダイスプレート3Rを水平方向(矢印H方向)にそれぞれ往復駆動するカムダイス駆動機構8L,8Rと、下側第1パンチ4a及び下側第2パンチ4bを上下方向(矢印V方向)にそれぞれ往復駆動する下側パンチ駆動機構9a,9bと、上側第1パンチ5a及び上側第2パンチ5bを上下方向(矢印V方向)にそれぞれ往復駆動する上側パンチ駆動機構10a,10b等を備えている。
【0004】
上記粉末成形装置において、粉末材料の加圧成形を行なう場合は、図10に示すように、ダイス駆動機構6,7を作動させて下ダイス1と上ダイス2とを近づけ、カムダイス駆動機構8L,8Rを作動させて、この下ダイス1と上ダイス2とに挟まれた第1及び第2カムダイスプレート3L,3Rをダイ孔1a,2a内に向けて所定位置まで進出させた状態で粉末材料を供給し、下側及び上側パンチ駆動機構9(9a,9b),10(10a,10b)を作動させて下側及び上側パンチ4(4a,4b),5(5a,5b)によりこの供給された粉末材料に所定の圧力を加えることになる。
【0005】
そして、加圧成形された成形品を粉末成形装置から取り出す場合は、上側パンチ5(5a,5b)及び下側パンチ4(4a,4b)により、成形品に一定の押圧荷重を加えて保持した状態で、上ダイス2及び下ダイス1をそれぞれ上下に移動させて成形品の外周面から離脱させると共に、カムダイス3を水平方向左右に移動させて成形品のアンダーカット部から離脱させ、その後、払い出し棒(不図示)等を用いて成形品を取り出していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の粉末成形装置及び駆動方法においては、成形品から上ダイス2及び下ダイス1とカムダイス3とを離脱させる際に、成形品に対し上側パンチ5(5a,5b)及び下側パンチ4(4a,4b)で一定の押圧荷重を与えて保持していたため、この押圧荷重が大きい場合は、カムダイス3(3L,3R)を成形品M´から離脱させる際に、図11に示すように、成形品M´のアンダーカット部すなわち環状溝M´gの内側面とカムダイス3の上下面との間に大きい摩擦力FHが生じ、この摩擦力FHによって成形品M´の環状溝M´g領域に傷、クラック、欠け等の欠陥Crが発生する場合がある。
【0007】
一方、これらの欠陥の発生を防止するために押圧荷重を極力小さくすると、上ダイス2及び下ダイス1を成形品M´から離脱させる際に成形品M´の外周面M´sとダイ孔2a,1aの内壁面との間に生じる摩擦力Fvによって、図12に示すように、成形品M´に傷、クラック、欠け等の欠陥Crが発生する場合がある。これら欠陥の発生は成形品の歩留りを悪化させ、生産性を低下させることになる。
【0008】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、成形体(成形品)から上下ダイス及びカムダイスを離脱させて成形体を取り出すにあたり、成形体に傷、クラック、欠け等の欠陥を招くことなく、安定して成形体の生産を行なうことができる粉末成形装置及びその駆動方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載した発明は、成形空間を画定するダイ孔をそれぞれ有するとともに、そのダイ孔の開口方向に往復動される第1ダイス及び第2ダイスと、成形体のアンダーカット部を画定する型部分を有しかつ第1ダイス及び第2ダイスの対向する端面間に挟まれるように配置されて第1ダイス及び第2ダイスの往復動方向に垂直な方向に往復動される複数のカムダイス分割体からなるカムダイスと、ダイ孔内に充填された被成形材料を加圧成形するべく、第1ダイスのダイ孔に挿嵌されて第1ダイスに対して相対的に往復動される第1パンチ及び第2ダイスのダイ孔に挿嵌されて第2ダイスに対して相対的に往復動される第2パンチとを備え、アンダーカット部を有する成形体を加圧成形する粉末成形装置であって、成形体に加える第1パンチ及び第2パンチの押圧荷重を、ダイ孔の内壁面と成形体の外周面との間の摩擦力によって生じる成形体内の引っ張り応力を打ち消すように加えた後、前記第1ダイスを成形体から離脱させ、続いて、成形体に加える第1パンチ及び第2パンチの押圧荷重を、当該成形体を保持しているが押圧荷重が加わっていない状態に低減した後、カムダイスを成形体から離脱させ、さらに続いて、成形体に加える第1パンチ及び第2パンチの押圧荷重を、ダイ孔の内壁面と成形体の外周面との間の摩擦力によって生じる成形体内の引っ張り応力を打ち消すように加えた後、第2ダイスを成形体から離脱させるように制御する制御部を設けたことを特徴としている。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載した第1パンチ及び第2パンチをダイ孔に沿って往復駆動させる駆動機構を有しており、制御部は、第1パンチと第2パンチとの間の距離を駆動機構によって調整することにより、第1パンチ及び第2パンチの押圧荷重を制御することを特徴としている。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載した第1パンチ及び第2パンチをダイ孔に沿って往復駆動させる駆動機構を有しており、制御部は、カムダイスと第1パンチとの間の距離及びカムダイスと第2パンチとの間の距離を駆動機構によって調整することにより、第1パンチ及び第2パンチの押圧荷重を制御することを特徴としている。
【0012】
請求項4に記載した発明は、成形空間を画定するダイ孔をそれぞれ有するとともに、そのダイ孔の開口方向に往復動される第1ダイス及び第2ダイスと、成形体のアンダーカット部を画定する型部分を有しかつ第1ダイス及び第2ダイスの対向する端面間に挟まれるように配置されて第1ダイス及び第2ダイスの往復動方向に垂直な方向に往復動される複数のカムダイス分割体からなるカムダイスと、ダイ孔内に充填された被成形材料を加圧成形するべく、第1ダイスのダイ孔に挿嵌されて第1ダイスに対して相対的に往復動される第1パンチ及び第2ダイスのダイ孔に挿嵌されて第2ダイスに対して相対的に往復動される第2パンチとを備える粉末成形装置により、アンダーカット部を有する成形体を加圧成形した後、第1パンチ及び第2パンチにより成形体を押圧保持した状態で、第1ダイス及び第2ダイスとカムダイスとを成形体から離脱させる際の粉末成形装置の駆動方法であって、成形体に加える第1パンチ及び第2パンチの押圧荷重を、ダイ孔の内壁面と成形体の外周面との間の摩擦力によって生じる成形体内の引っ張り応力を打ち消すように制御した後、前記第1ダイスを成形体から離脱させ、続いて、成形体に加える第1パンチ及び第2パンチの押圧荷重を、当該成形体を保持しているが押圧荷重が加わっていない状態に制御した後、カムダイスを成形体から離脱させ、さらに続いて、成形体に加える第1パンチ及び第2パンチの押圧荷重を、ダイ孔の内壁面と成形体の外周面との間の摩擦力によって生じる成形体内の引っ張り応力を打ち消すように制御した後、第2ダイスを成形体から離脱させることを特徴としている。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載したダイ孔の内壁面と成形体の外周面との間の摩擦力によって生じる成形体内の引っ張り応力を打ち消す押圧荷重が、加圧成形時の押圧荷重の5〜10%の範囲の値であることを特徴としている。
【0014】
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載した第1ダイス及び第2ダイスを成形体から離脱させる際に、成形体に加える第1パンチ及び第2パンチの押圧荷重を、カムダイスを成形体から離脱させる際の第1パンチ及び第2パンチの押圧荷重よりも大きくしていることを特徴としている。
【0015】
【発明の効果】
請求項1に記載した発明によれば、第1ダイス及び第2ダイスを成形体から離脱させる際には、その成形体に加える第1パンチ及び第2パンチの押圧荷重を、ダイ孔の内壁面と成形体の外周面との間の摩擦力によって生じる成形体内の引っ張り応力を打ち消すように制御し、かつ、カムダイスを成形体から離脱させる際には、その成形体に加える第1パンチ及び第2パンチの押圧荷重を、当該成形体を保持しているが押圧荷重が加わっていない状態に制御しているので、成形体からカムダイスと第1ダイス及び第2ダイスとを離脱させる際に、いずれの離脱動作においても成形体に傷、クラック、欠け等の欠陥が発生するのを防止することができる。従って、所望の成形体を安定して生産することができ、成形体の歩留りの向上、生産性の向上等を達成することができる。
【0016】
【発明の効果】
請求項1に記載した発明によれば、成形体に加える第1パンチ及び第2パンチの押圧荷重を、ダイ孔の内壁面と成形体の外周面との間の摩擦力によって生じる成形体内の引っ張り応力を打ち消すように加えた後、前記第1ダイスを成形体から離脱させ、続いて、成形体に加える第1パンチ及び第2パンチの押圧荷重を、当該成形体を保持しているが押圧荷重が加わっていない状態に低減した後、カムダイスを成形体から離脱させ、さらに続いて、成形体に加える第1パンチ及び第2パンチの押圧荷重を、ダイ孔の内壁面と成形体の外周面との間の摩擦力によって生じる成形体内の引っ張り応力を打ち消すように加えた後、第2ダイスを成形体から離脱させているので、成形体からカムダイスと第1ダイス及び第2ダイスとを離脱させる際に、いずれの離脱動作においても成形体に傷、クラック、欠け等の欠陥が発生するのを防止することができる。従って、所望の成形体を安定して生産することができ、成形体の歩留りの向上、生産性の向上等を達成することができる。
【0017】
請求項3に記載した発明によれば、カムダイスと第1パンチとの間の距離及びカムダイスと第2パンチとの間の距離を駆動機構によって調整することにより、第1パンチ及び第2パンチの押圧荷重を制御しているので、カムダイスを挟む上下領域において成形体内部に生じる応力の不連続化あるいは極所的な応力集中等を抑制することができ、これにより、距離調整の際に成形体にクラック等が発生するのを防止することができる。
【0018】
請求項4に記載した発明によれば、成形体に加える第1パンチ及び第2パンチの押圧荷重を、ダイ孔の内壁面と成形体の外周面との間の摩擦力によって生じる成形体内の引っ張り応力を打ち消すように制御した後、前記第1ダイスを成形体から離脱させ、続いて、成形体に加える第1パンチ及び第2パンチの押圧荷重を、当該成形体を保持しているが押圧荷重が加わっていない状態に制御した後、カムダイスを成形体から離脱させ、さらに続いて、成形体に加える第1パンチ及び第2パンチの押圧荷重を、ダイ孔の内壁面と成形体の外周面との間の摩擦力によって生じる成形体内の引っ張り応力を打ち消すように制御した後、第2ダイスを成形体から離脱させているので、成形体からカムダイスと第1ダイス及び第2ダイスとを離脱させる際に、いずれの離脱動作においても成形体に傷、クラック、欠け等の欠陥が発生するのを防止することができる。従って、所望の成形体を安定して生産することができ、成形体の歩留りの向上、生産性の向上等を達成することができる。
【0019】
また、上側にある第1ダイスを離脱させた後カムダイスを離脱させるため、第1ダイスの挾持力がカムダイスに加わらない状態でカムダイスの離脱動作を行なうことができ、カムダイスと第1ダイス及び第2ダイスとの間にカジリ等が発生するのを防止することができる。また、カムダイスは下側にある第2ダイスに支持された状態で離脱動作が行なわれるため、カムダイスの自重が成形体のアンダーカット部に加わることはなく、アンダーカット部領域において傷、クラック、欠け等の欠陥が発生するのを防止することができる。
【0020】
請求項5に記載した発明によれば、ダイ孔の内壁面と成形体の外周面との間の摩擦力によって生じる成形体内の引っ張り応力を打ち消す押圧荷重を、加圧成形時の押圧荷重の5〜10%の範囲の値にしているので、押圧荷重が極力小さい場合(5%未満)に生じるクラック等の発生を防止すると共に、押圧荷重が大きい場合(10%を超える場合)に生じる成形体の座屈等の発生を防止することができる。
【0021】
請求項6に記載した発明によれば、第1ダイス及び第2ダイスを成形体から離脱させる際に、成形体に加える第1パンチ及び第2パンチの押圧荷重を、カムダイスを成形体から離脱させる際の第1パンチ及び第2パンチの押圧荷重よりも大きくしているので、第1ダイス及び第2ダイスのダイ孔内壁面と成形体の外周面との間に生じる比較的大きい摩擦力により成形体に引っ張り応力が発生するのを防止することができるとともに、カムダイスの両面と成形体のアンダーカット部を形成する内側面との間に生じる摩擦力を極力小さくすることができ、カムダイスの離脱動作に伴なって生じるアンダーカット部の引っ張り応力をできるだけ小さくすることができる。
【0022】
これにより、成形体から第1ダイス及び第2ダイスとカムダイスとを離脱させる際のいずれの離脱動作においても、成形体に傷、クラック、欠け等の欠陥が発生するのを防止することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
【0027】
図1は、本発明に係る粉末成形装置の一実施例を示すものであり、この粉末成形装置は、被成形材料としての粉末材料を充填する円筒状のダイ孔20aを有する第1ダイスとしての上ダイス20と、同様に粉末材料を充填する円筒状のダイ孔30aを有する第2ダイスとしての下ダイス30と、これら上ダイス20の下側端面20bと下ダイス30の上側端面30bとの間に挟み込まれるように配置されて水平方向(矢印H方向)に往復移動させられるカムダイス分割体としての第1カムダイスプレート41及び第2カムダイスプレート42からなるカムダイス40と、上ダイス20のダイ孔20a内に挿嵌される円筒状の上側第1パンチ50a及びこの上側第1パンチ50a内に同軸にて挿嵌される円柱状の上側第2パンチ50bからなる第1パンチとしての上側パンチ50と、下ダイス30のダイ孔30a内に挿嵌される円筒状の下側第1パンチ60a及びこの下側第1パンチ60a内に同軸にて挿嵌される円柱状の下側第2パンチ60bからなる第2パンチとしての下側パンチ60等を基本構成として備えている。
【0028】
また、上記上ダイス20を上下方向(矢印V方向)に往復駆動する上ダイス駆動機構70と、下ダイス30を上下方向に往復駆動する下ダイス駆動機構80と、第1カムダイスプレート41を水平方向(矢印H方向)に往復駆動する第1カムダイス駆動機構90a及び第2カムダイスプレート42を水平方向に往復駆動する第2カムダイス駆動機構90bからなるカムダイス駆動機構90と、上側第1パンチ50aを上下方向に往復駆動する上側第1パンチ駆動機構100a及び上側第2パンチ50bを上下方向に往復駆動する上側第2パンチ駆動機構100bからなる上側パンチ駆動機構100と、下側第1パンチ60aを上下方向に往復駆動する下側第1パンチ駆動機構110a及び下側第2パンチ60bを上下方向に往復駆動する下側第2パンチ駆動機構110bからなる下側パンチ駆動機構110等を備えており、これら上ダイス駆動機構70、下ダイス駆動機構80、カムダイス駆動機構90、上側パンチ駆動機構100、及び下側パンチ駆動機構100は、制御部120により、それぞれ駆動制御されるようになっている。
【0029】
すなわち、上記上ダイス20と下ダイス30とは、上ダイス駆動機構70及び下ダイス駆動機構80により、上下方向において相対的に移動可能となっており、成形時においては上下ダイス20,30をお互いに接近させて所定間隔を形成し、これら上下ダイス20,30の対向する上側端面20b及び下側端面30b間に第1及び第2カムダイスプレート41,42を挟み込むように位置付けられ、一方、得られた成形体を取り出す際には、制御部120の信号により上側及び下側パンチ駆動機構100,110を作動させて、上側及び下側パンチ50,60により成形体に所定の押圧荷重(第1所定押圧荷重)、すなわち、ダイ孔20a,30aの内壁面と成形体の外周面との間の摩擦力によって生じる成形体内の引っ張り応力を打ち消すような押圧荷重が加えられた状態で、上下ダイス20,30を成形体から離脱させるようになっている。尚、上ダイス20のダイ孔20aと下ダス30のダイ孔30aとは、円柱形状をなす成形体の外周面を画定する成形空間を形成している。
【0030】
また、上記カムダイス40を構成する第1カムダイスプレート41と第2カムダイスプレート42とは、図2に示すように、略矩形形状をなし、お互いに対向する先端面41a,42aの略中央部には、成形体のアンダーカット部すなわち環状溝を画定する半円状の型部分41b,42bが形成されており、上記カムダイス駆動機構90により、水平方向においてお互いに近接離隔するように移動可能となっている。すなわち、成形時においては、各々の先端面41a,42aがほぼ当接する位置まで、ダイ孔20a,30a内に向けて前進移動させられ、一方、得られた成形体を取り出す際は、成形体のアンダーカット部(環状溝)から離脱するように外側に向けて後退移動させられる。このカムダイス40の離脱移動の際には、制御部120の信号により上側及び下側パンチ駆動機構100,110を作動させて上側及び下側パンチ50,60により成形体に加えられる押圧荷重(第2所定押圧荷重)が極力小さくなるように制御された状態で、カムダイス40を成形体から離脱させるようになっている。
【0031】
尚、カムダイス40(41,42)と下ダイス30とにおいては、成形時におけるカムダイス40の前進位置を位置決めするために、図2に示すように、カムダイス40の往復動方向(矢印H方向)に直交する垂直な面として形成される位置決め面41c,42c,30cを採用することも可能である。
【0032】
次に、本発明に係る粉末成形装置を用いて、成形体を成形しそして得られた成形体を取り出す際の粉末成形装置の駆動方法につき、図3ないし図9に基づいて説明する。先ず、図3に示すように、下ダイス30のダイ孔30aに下側第1パンチ60a及び下側第2パンチ60bが挿嵌され、かつ、第1及び第2カムダイスプレート41,42がカムダイス駆動機構90(90a,90b)により前進駆動されて各々所定の位置に位置決めされた状態で、上ダイス20の上側端面にフィーダ130を配置する。
【0033】
そして、上下ダイス20,30のダイ孔20a,30a等により画定される成形空間内に、粉末材料を充填する。この際、この成形空間内に突出した第1及び第1カムダイスプレート41,42の先端部の下側に粉末材料Mが十分回わり込むように、下側第1及び第2パンチ60a,60bに振動を加えつつ、オーバフィル状態に充填する。
【0034】
続いて、図4に示すように、フィーダ130を後退させて、上側第1パンチ50a及び上側第2パンチ50bを前進(降下)させて、上ダイス20のダイ孔20a内に挿嵌し、上下方向から圧力を加えて加圧成形を開始する(図9中の▲1▼)。ここで、上側第1及び第2パンチ50a,50bと下側第1及び第2パンチ60a,60bとにより加圧する場合に、第1及び第2カムダイスプレート41,42の上下面に圧力差を生じないように、すなわち、上下方向において第1及び第2カムダイスプレート41,42を中心に圧力のニュートラルゾーンができるように比例加圧を行なう。
【0035】
また、この加圧時には、例えば、密度6.8g/cm3の成形体を得るために成形荷重として約500Mpaの成形圧力を粉末材料Mに加える必要があり、そのうちの数十パーセントの側圧が成形中の粉末材料を介して第1及び第2カムダイスプレート41,42の先端面41a,42a及び型部分41b,42bの端面に作用し、これら第1及び第2カムダイスプレート41,42をそれぞれ後退させようとする。この後退を許すと、先端面41a,42a間の隙間が大きくなって成形バリが発生すると共に、成形されるアンダーカット部すなわち環状溝の真円度が低下することになる。従って、第1及び第2カムダイスプレート41,42を駆動する第1及び第2カムダイス駆動機構90a,90bの駆動押圧力を上記加圧成形時の側圧に負けない程度に大きくする必要がある。
【0036】
そして、図5に示すような状態まで圧縮して所定の寸法及び密度の成形体M´が成形される(図9中の▲2▼)と、上側パンチ50(50a,50b)及び下側パンチ60(60a,60b)による成形荷重を一部開放して、上下ダイス20,30及びカムダイス40(40a,40b)を成形体M´から離脱させる(抜き取る)動作が行なわれる。
【0037】
この離脱動作については、先ず、制御部120により上側パンチ駆動機構100を作動させて、上側パンチ50(50a,50b)を若干上方に移動(後退)させ(図9中▲3▼)、上側及び下側パンチ50,60により成形体M´に加えられる押圧荷重P1(第1所定押圧荷重)を成形荷重の5〜10%の値となるまで低減させる。そして、この低減された押圧荷重P1を維持した状態(図9中▲3▼〜▲4▼)で、図6に示すように、上ダイス駆動機構70により上ダイス20を上方に移動(後退)させて、成形体M´の外周面M´sから離脱させる。
【0038】
この際、成形体M´に対して上記押圧荷重P1が加えられていることから、上ダイス20を移動させる際にダイ孔20aの内壁面と成形体M´の外周面M´sとの間に生じる摩擦力Fvによって成形体M´に与えられる引っ張り応力が打ち消され、すなわち、引っ張り応力を生じることなく上ダイス20の離脱が行なわれる。従って、図12に示すようなクラック(割れ)等の欠陥Crが成形体M´に生じることはない。また、押圧荷重P1を成形荷重5〜10%の範囲としていることから、上記クラック等の発生を防止できると共に、成形体M´自体の座屈破壊等をも防止することができる。
【0039】
続いて、制御部120により上側パンチ駆動機構100をさらに作動させて、上側パンチ50(50a,50b)をさらに若干上方に移動(後退)させ(図9中の▲5▼)、上側及び下側パンチ50,60により成形体M´に加えられる押圧荷重P2(第2所定押圧荷重)をほぼ0の値(上側及び下側パンチ50,60により成形体M´は保持されているが、押圧荷重が加わっていない状態)まで低減させる。そして、この押圧荷重P2が0の状態(図9中の▲5▼〜▲6▼)で、図7に示すように、カムダイス駆動機構90(90a,90b)によりカムダイス40(41,42)を水平方向外側に向けて移動(後退)させて、成形体M´の環状溝M´gから離脱させる。
【0040】
この際、成形体M´に加えられる押圧荷重P2がほぼ0であることから、カムダイス40を移動させる際にカムダイス40(41,42)の型部分41a,42bを形成する上下面と環状溝M´gの内側面との間に生じる摩擦力FHは極力小さな値となる。従って、成形体M´の環状溝M´g領域に引っ張り応力を生じることなく、あるいは、引っ張り応力を生じたとしても極力小さな許容される値の状態で、カムダイス40(41,42)の離脱が行なわれるため、図11に示すようなクラック(割れ)等の欠陥Crが成形体M´に生じることはない。また、上ダイス20がカムダイス40から離された状態、すなわち、カムダイス40(41,42)に挾持力が加わらない状態で上記カムダイス40(41,42)の離脱動作が行なわれるため、カムダイス40(41,42)と上下ダイス20,30との間にカジリ等を生じることもない。さらに、カムダイス40(41,42)は、下ダイス30に支持された状態で離脱動作が行なわれるため、カムダイス40の重さが成形体M´の環状溝M´gに加わることもなく、従って、上述同様に、環状溝M´g領域にクラック等の欠陥を生じることもない。
【0041】
さらに続いて、制御部120により上側パンチ駆動機構100を作動させて、上側パンチ50(50a,50b)を若干下方に移動(前進させ)(図9中の▲7▼)、上側及び下側パンチ50,60により前述同様の押圧荷重P1が成形体M´に加わるようにする。そして、この押圧荷重P1を維持した状態(図9中の▲7▼〜▲8▼)で、図8に示すように、下ダイス駆動機構80により下ダイス30を下方に移動(後退)させて、成形体M´sの外周面M´sから離脱させる。
【0042】
この際、成形体M´に対して上記押圧荷重P1が加えられていることから、下ダイス30を移動させる際にダイ孔30aの内壁面と成形体M´の外周M´sとの間に生じる摩擦力Fvによって成形体M´に与えられる引っ張り応力が打ち消され、すなわち、引っ張り応力を生じることなく下ダイス30の離脱が行なわれる。従って、図12に示すようなクラック(割れ)等の欠陥Crが成形体M´に生じることはない。また、押圧荷重P1を成形荷重5〜10%の範囲としていることから、上記クラック等の発生を防止できると共に、成形体M´自体の座屈をも防止することができる。
【0043】
以上のように、上下ダイス20,30及びカムダイス40の離脱動作が終了した後、上側パンチ駆動機構100(100a,100b)により上側パンチ50(50a,50b)を上方に移動させて成形体M´から離脱させる。その後、例えば、押し出し棒等を用いることによって成形体M´を取り出すことができる。
【0044】
以上述べた実施例においては、成形体M´に加えられる押圧荷重を調整するにあたり、上側パンチ50の往復動により下側パンチ60との間の距離を調整するようにしたが、これに限定されるものではなく、カムダイス40を中心(基準)として、このカムダイス40から上側パンチ50までの距離とカムダイス40から下側パンチ60までの距離とを調整するようにすることも可能である。
【0045】
この駆動方法によれば、カムダイスを挟む上下領域において、成形体M´の内部に生じる応力の不連続化あるいは極所的な応力集中等を抑制することができ、クラック等が発生するのを防止できる。
【0046】
また、上述実施例においては、被成形材料として粉末材料を適用する場合について説明したが、本発明の粉末成形装置及び駆動方法はこれに限定されるものではなく、樹脂材料等の粘流動性の被成形材料を適用することも可能である。
【0047】
さらに、以上述べた駆動機構としては、油圧等による流体圧シリンダ、ボールスクリュー等のねじ駆動機構、クランク機構等種々の駆動機構を採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る粉末成形装置の一実施例を示す概略構成図である。
【図2】 本発明に係る粉末成形装置を構成する成形用金型の一実施例を示すものであり、(a)は縦断面、(b)は上ダイスを取り除いた状態での平面図である。
【図3】 本発明に係る粉末成形装置を用いて成形処理を行なう場合の一工程図である。
【図4】 本発明に係る粉末成形装置を用いて成形処理を行なう場合の一工程図である。
【図5】 本発明に係る粉末成形装置を用いて成形処理を行なう場合の一工程図である。
【図6】 本発明に係る粉末成形装置を用いて成形処置を行なった後、上ダイスを成形体から離脱させる場合の工程図である。
【図7】 本発明に係る粉末成形装置を用いて成形処理を行なった後、カムダイスを成形体から離脱させる場合の工程図である。
【図8】 本発明に係る粉末成形装置を用いて成形処理を行なった後、下ダイスを成形体から離脱させる場合の工程図である。
【図9】 本発明に係る粉末成形装置を用いて成形処理及び金型の離脱動作を行なう場合の一実施例を示すサイクル線図である。
【図10】 従来の粉末成形装置を示す概略構成図である。
【図11】 従来の粉末成形装置において成形体からカムダイスを離脱させる状態を示す縦断面図である。
【図12】 従来の粉末成形装置において成形体から上ダイスを離脱させる状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
20 上ダイス(第1ダイス)
20a ダイ孔
20b 下側端面
30 下ダイス(第2ダイス)
30a ダイ孔
30b 上側端面
30c 位置決め面
40 カムダイス
41 第1カムダイスプレート(カムダイス分割体)
41a 先端面
41b 型部分
41c 位置決め面
42 第2カムダイスプレート(カムダイス分割体)
42a 先端面
42b 型部分
42c 位置決め面
50 上側パンチ(第1パンチ)
50a 上側第1パンチ
50b 上側第2パンチ
60 下側パンチ(第2パンチ)
60a 下側第1パンチ
60b 下側第2パンチ
70 上ダイス駆動機構
80 下ダイス駆動機構
90 カムダイス駆動機構
90a 第1カムダイス駆動機構
90b 第2カムダイス駆動機構
100 上側パンチ駆動機構
100a 上側第1パンチ駆動機構
100b 上側第2パンチ駆動機構
110 下側パンチ駆動機構
110a 下側第1パンチ駆動機構
110b 下側第2パンチ駆動機構
120 制御部
130 フィーダ
Claims (6)
- 成形空間を画定するダイ孔をそれぞれ有するとともに、そのダイ孔の開口方向に往復動される第1ダイス及び第2ダイスと、成形体のアンダーカット部を画定する型部分を有しかつ第1ダイス及び第2ダイスの対向する端面間に挟まれるように配置されて第1ダイス及び第2ダイスの往復動方向に垂直な方向に往復動される複数のカムダイス分割体からなるカムダイスと、ダイ孔内に充填された被成形材料を加圧成形するべく、第1ダイスのダイ孔に挿嵌されて第1ダイスに対して相対的に往復動される第1パンチ及び第2ダイスのダイ孔に挿嵌されて第2ダイスに対して相対的に往復動される第2パンチとを備え、アンダーカット部を有する成形体を加圧成形する粉末成形装置であって、
成形体に加える第1パンチ及び第2パンチの押圧荷重を、ダイ孔の内壁面と成形体の外周面との間の摩擦力によって生じる成形体内の引っ張り応力を打ち消すように加えた後、前記第1ダイスを成形体から離脱させ、
続いて、成形体に加える第1パンチ及び第2パンチの押圧荷重を、当該成形体を保持しているが押圧荷重が加わっていない状態に低減した後、カムダイスを成形体から離脱させ、
さらに続いて、成形体に加える第1パンチ及び第2パンチの押圧荷重を、ダイ孔の内壁面と成形体の外周面との間の摩擦力によって生じる成形体内の引っ張り応力を打ち消すように加えた後、第2ダイスを成形体から離脱させるように制御する制御部を設けたことを特徴とする粉末成形装置。 - 第1パンチ及び第2パンチをダイ孔に沿って往復駆動させる駆動機構を有しており、
制御部は、第1パンチと第2パンチとの間の距離を駆動機構によって調整することにより、第1パンチ及び第2パンチの押圧荷重を制御することを特徴とする請求項1に記載の粉末成形装置。 - 第1パンチ及び第2パンチをダイ孔に沿って往復駆動させる駆動機構を有しており、
制御部は、カムダイスと第1パンチとの間の距離及びカムダイスと第2パンチとの間の距離を駆動機構によって調整することにより、第1パンチ及び第2パンチの押圧荷重を制御することを特徴とする請求項1に記載の粉末成形装置。 - 成形空間を画定するダイ孔をそれぞれ有するとともに、そのダイ孔の開口方向に往復動される第1ダイス及び第2ダイスと、成形体のアンダーカット部を画定する型部分を有しかつ第1ダイス及び第2ダイスの対向する端面間に挟まれるように配置されて第1ダイス及び第2ダイスの往復動方向に垂直な方向に往復動される複数のカムダイス分割体からなるカムダイスと、ダイ孔内に充填された被成形材料を加圧成形するべく、第1ダイスのダイ孔に挿嵌されて第1ダイスに対して相対的に往復動される第1パンチ及び第2ダイスのダイ孔に挿嵌されて第2ダイスに対して相対的に往復動される第2パンチとを備える粉末成形装置により、アンダーカット部を有する成形体を加圧成形した後、第1パンチ及び第2パンチにより成形体を押圧保持した状態で、第1ダイス及び第2ダイスとカムダイスとを成形体から離脱させる際の粉末成形装置の駆動方法であって、
成形体に加える第1パンチ及び第2パンチの押圧荷重を、ダイ孔の内壁面と成形体の外周面との間の摩擦力によって生じる成形体内の引っ張り応力を打ち消すように制御した後、前記第1ダイスを成形体から離脱させ、
続いて、成形体に加える第1パンチ及び第2パンチの押圧荷重を、当該成形体を保持しているが押圧荷重が加わっていない状態に制御した後、カムダイスを成形体から離脱させ、
さらに続いて、成形体に加える第1パンチ及び第2パンチの押圧荷重を、ダイ孔の内壁面と成形体の外周面との間の摩擦力によって生じる成形体内の引っ張り応力を打ち消すように制御した後、第2ダイスを成形体から離脱させることを特徴とする粉末成形装置の駆動方法。 - ダイ孔の内壁面と成形体の外周面との間の摩擦力によって生じる成形体内の引っ張り応力を打ち消す押圧荷重は、加圧成形時の押圧荷重の5〜10%の範囲の値であることを特徴とする請求項4に記載の粉末成形装置の駆動方法。
- 第1ダイス及び第2ダイスを成形体から離脱させる際に、成形体に加える第1パンチ及び第2パンチの押圧荷重を、カムダイスを成形体から離脱させる際の第1パンチ及び第2パンチの押圧荷重よりも大きくしていることを特徴とする請求項4又は5に記載の粉末成形装置の駆動方法。
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