JP2010012481A - 成形体の成形方法 - Google Patents

成形体の成形方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010012481A
JP2010012481A JP2008172799A JP2008172799A JP2010012481A JP 2010012481 A JP2010012481 A JP 2010012481A JP 2008172799 A JP2008172799 A JP 2008172799A JP 2008172799 A JP2008172799 A JP 2008172799A JP 2010012481 A JP2010012481 A JP 2010012481A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
upper punch
punch
part forming
molding
thin part
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008172799A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5250319B2 (ja
Inventor
Tadao Masuda
忠男 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Powdered Metals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Powdered Metals Co Ltd filed Critical Hitachi Powdered Metals Co Ltd
Priority to JP2008172799A priority Critical patent/JP5250319B2/ja
Publication of JP2010012481A publication Critical patent/JP2010012481A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5250319B2 publication Critical patent/JP5250319B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Powder Metallurgy (AREA)

Abstract

【課題】クランクプレスでトランスファー成形を行い外又は内フランジ部を有する成形体の成形方法を提供する。
【解決手段】薄肉部成形上パンチ11と厚肉部成形上パンチ12を有した上パンチ群と、薄肉部成形下パンチ21と厚肉部成形下パンチ22を有した下パンチ群と、ダイスとからなる成形プレス装置を用い、ダイキャビティに充填した原料粉末の圧縮成形工程に先立ち、上下薄肉部成形パンチを移動させ該パンチ間に充填された原料粉末を移動させてから原料粉末を11と21のパンチと12と22のパンチにより圧縮する。要部はクランクプレス装置を用い、11のパンチと12のパンチが上パンチ駆動手段12bを介し上パンチプレートに接続され、該プレートが上パンチプレート駆動手段11b等を介しクランクプレス装置の上ラムに接続される。上パンチ群を上ラムで降下するとき、上ラムの降下よりも先に11のパンチ及び12のパンチを手段12b及び11bで下降してから原料粉末の移動を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、原料粉末を圧縮成形した成形体を焼結して機械部品を製造する粉末冶金法において、原料粉末を押型の型孔内に充填しこれをパンチで加圧して圧粉成形する(いわゆる押型法の)成形方法に係、特に、圧縮方向に薄肉部と厚肉部を有するとともに、前記薄肉部が前記厚肉部の中間に配置される成形体をクランク式プレス装置により成形する方法に関する。
圧縮方向に薄肉部と厚肉部を有するとともに、前記薄肉部が前記厚肉部の中間に配置される成形体を成形する方法としては、例えば非特許文献1に記載されている方法が一般的である。この成形方法を図3に示す。図3(a)〜(c)は、薄肉部(フランジ部)が厚肉部の外周に配置される場合(外フランジ)であり、図3(d)〜(f)は、薄肉部(フランジ部)が厚肉部の内周に配置される場合(内フランジ)である。いずれの場合も、使用される成形プレス装置は、薄肉部を成形する薄肉部成形上パンチ11と、厚肉部を成形する厚肉部成形上パンチ12とからなる上パンチ群1と、薄肉部成形上パンチ11と対になる薄肉部成形下パンチ21と、厚肉部成形上パンチ12と対になる厚肉部成形下パンチ22とからなる下パンチ群2と、前記下パンチ群2と嵌合する型孔31を有するダイス3とからなる。成形方法は、一般的に図3(a)および図3(d)に示すように、前記ダイス3の型孔31と、前記下パンチ群2とから形成されるダイキャビティに、原料粉末Mを充填し、図3(b)および図3(e)に示すように、前記上下一対の薄肉部成形パンチ11,21を移動させることにより薄肉部成形パンチ間に充填された原料粉末を所定の位置まで移動させてから、図3(c)および図3(f)に示すように、原料粉末を、前記上下一対の薄肉部成形パンチ11,21と、前記上下一対の厚肉部成形パンチ12,22により圧縮成形する。このような成形方法は、一般にトランスファー成形法(粉末移動成形法)と云われている。この方法において、コアロッドを用いると中心孔を有する成形体を成形することができる。また、ダイス3の型孔31を多段形状としたり、厚肉部成形上パンチ12をさらに分割する等して、厚肉部を多段にしたものも成形することができる。
上記のトランスファー成形法には、各パンチやダイスをそれぞれ独立して、移動量や移動速度を制御できるCNC(Computer(ized) Numerical(ly) Control(led))プレス装置が用いられる。このようなCNCプレス装置の一例として、薄肉部(フランジ部)が厚肉部の外周に配置される場合(外フランジ)の構成例を図4に示す。薄肉部成形上パンチ(第1上パンチ)11は第1上パンチプレート11aに接続され、厚肉部成形上パンチ(第2上パンチ)12は第2上パンチプレート12aに接続されている。第1上パンチプレート11aおよび第2上パンチプレート12aは、それぞれ別個に油圧によりサーボ駆動されて薄肉部成形上パンチ(第1上パンチ)11および厚肉部成形上パンチ(第2上パンチ)12の位置制御が為される。また、薄肉部成形下パンチ(第1下パンチ)21は第1下パンチプレート21aに接続され、厚肉部成形下パンチ(第2下パンチ)22は不動の第2下パンチプレート22aに接続されており、第1下パンチプレート21aが油圧によりサーボ駆動されて薄肉部成形下パンチ(第1下パンチ)21の位置制御が為される。さらに、ダイス3はダイプレート3aに固定され、ダイプレート3aはガイドロッド3cを介してヨークプレート3bに接続されており、ヨークプレート3bを油圧によりサーボ駆動することにより、ダイス3の位置制御が為される。
上記のCNCプレス装置によりトランスファー成形を行う際の、各部の動作を一例を図5に示す。ここで、実線は厚肉部成形上パンチ12のパンチ面の軌跡、一点鎖線は薄肉部成形上パンチ11のパンチ面の軌跡であり、二点鎖線はダイス3のダイス面上の軌跡、三点鎖線は厚肉部成形下パンチ22のパンチ面の軌跡を示す。なお、本例においては、厚肉部成形下パンチ22の位置(三点鎖線)は固定されている。
図5の状態Aは、ダイス3の型孔31、薄肉部成形下パンチ21および厚肉部成形下パンチ22から形成されるダイキャビティに、原料粉末Mを充填した状態であり、この状態から薄肉部成形上パンチ11および厚肉部成形上パンチ12を降下させて、状態Bのように原料粉末Mに当接させる。この後、薄肉部成形上パンチ11と薄肉部成形下パンチ21のみを、薄肉部成形上パンチ11と薄肉部成形下パンチ21の距離を一定として下方に駆動させて状態Cとなるまで原料粉末の移動(トランスファー)を行う。状態Cまでの原料粉末の移動が完了したら、状態Dのように、薄肉部成形上パンチ11および厚肉部成形上パンチ12を降下させるとともに、ダイス3を降下させ、同時に薄肉部成形下パンチ21を上昇させて、原料粉末Mを圧縮成形する。圧縮成形が完了したら、状態Eのようにダイス3および薄肉部成形下パンチ21を降下させて成形体Pをダイス3から抜き出し、ダイス3および薄肉部成形下パンチ21を初期の位置まで復帰させて(状態F)一回の成形工程が完了する。上記のようなCNCプレス装置によるトランスファー成形においては、薄肉部成形上パンチ11、厚肉部成形上パンチ12および薄肉部成形下パンチ21を独立して駆動できることから、図8(a)に示すように、原料粉末Mは状態i(図5の状態B)から状態ii(図5の状態C)までの原料粉末の移動を良好に行うことができる。さらにその後、状態iiiから状態viiにかけて薄肉部および厚肉部が均等に圧縮されて均一な密度分布を有する良好な成形体を得ることができる。
焼結機械部品−その設計と製造− 編著者:日本粉末冶金工業会、発行所:株式会社技術書院、昭和62年10月20日 第1版第1刷発行 162〜163頁,195〜197頁,199頁
CNCプレス装置は各要素の個別駆動が容易ではあるが、複雑な制御機構を要するため高価なものである。また、CNCプレス装置は各要素の駆動に油圧を用いるため、成形速度がクランクプレス装置等の機械式プレス装置に比して20〜30%程度遅く、その分、生産性が低いものである。さらに油圧制御するCNCプレス装置はメンテナンス性が機械式プレス装置に比して劣り、ランニングコストも機械式プレス装置に比してかかる。このため、クランクプレス装置等の機械式プレス装置により外フランジもしくは内フランジを有する成形体を得ることができれば、安価に成形できることとなる。
クランクプレス装置は、クランク軸の回転により上ラムを上下動させる簡便なものであり、粉末冶金用の成形用プレス装置として一般的なものである。このクランクプレス装置を用いて、上記と同様の外フランジ形状成形体を成形しようとすると、図6の成形金型装置の構成例のようになる。すなわち、上パンチ群は上ラム4に接続され、図示せぬクランク軸の回転により上下に駆動されるが、薄肉部成形上パンチ(第1上パンチ)11と厚肉部成形上パンチ(第2上パンチ)12を別個に駆動するため、厚肉部成形上パンチ(第2上パンチ)12が接続された第2上パンチプレート12aを上ラム4に接続されるとともに、この第2上パンチプレート12aと、薄肉部成形上パンチ(第1上パンチ)11が接続された第1上パンチプレート11aとの間にエアシリンダ等の第1上パンチプレート駆動手段11bを介して第1上パンチプレート11aと第2上パンチプレート12aとを接続される。また、薄肉部成形下パンチ(第1下パンチ)21は第1下パンチプレート21aに接続され、図示せぬ第1下パンチプレート駆動手段により駆動される。さらに、厚肉部成形下パンチ(第2下パンチ)22は不動の第2下パンチプレート(ベースプレート)22aに固定される。そして、ダイス3はダイプレート3aに固定され、ダイプレート3aはガイドロッド3cを介してヨークプレート3bに接続されており、さらにヨークプレート3bは下ラム5に接続されて、下ラム5の上下動によりヨークプレート3bが駆動されすることにより、ダイス3の駆動が為される。
上記のクランクプレス装置によりトランスファー成形を行う際の、各部の動作の一例を図7に示す。ここで、実線は厚肉部成形上パンチ12のパンチ面の軌跡、一点鎖線は薄肉部成形上パンチ11のパンチ面の軌跡であり、二点鎖線はダイス3のダイス面上の軌跡、三点鎖線は厚肉部成形下パンチ22のパンチ面の軌跡を示す。なお、本例においては、厚肉部成形下パンチ22の位置(三点鎖線)は固定され、ウイズドロアル法により成形する。
図7の図中左の状態Aは上ラム4の上死点であり、状態Dの上ラム4の下死点を経て、図中右の状態Aの上ラム4の上死点まで復帰する。この状態A(上死点)から状態D(下死点)を経て状態A(上死点)まで復帰するまでが、クランク軸の1回転であり、一回の成形工程である。このとき、上ラム4に第2上パンチプレート12aを介して接続された厚肉部成形上パンチ(第2上パンチ)12のパンチ面の軌跡(実線)は、状態Aを上死点とし、状態Dを下死点とする正弦波の軌跡を描いて推移する。このようなクランクプレスにおいて、トランスファー成形を行おうとすると、厚肉部成形上パンチ12のパンチ面が原料粉末に当接した状態Bから、エアシリンダ等の第1上パンチプレート駆動手段11bにより薄肉部成形上パンチ11を下方に駆動させるとともに、薄肉部成形下パンチ21を下方に駆動させて原料粉末の移動を行うわけであるが、その際厚肉部成形上パンチ12もクランク軸の回転に駆動されて原料粉末Mを圧縮しながら下方に移動することとなる。このため、厚肉部成形上パンチ12が原料粉末に当接する状態Bから厚肉部成形上パンチ12の最終加圧状態(下死点)である状態Dまでの間にかけて原料粉末の移動を行うと、図8(b)に示すように、原料粉末は圧縮を受けながら原料粉末の移動を行うこととなり、圧縮を受けて固まりつつある厚肉部に対して薄肉部の原料粉末が移動することで、両者の界面でクラックが発生する。
このようなクラック発生を防止するためには、最終加圧状態(厚肉部成形上パンチ12の下死点;状態D)までの間の厚肉部成形上パンチ12の粉末圧縮量Hに対し、厚肉部成形上パンチ12の粉末圧縮量hが30%となるまで(状態C)に、原料粉末の移動を完了させなければならない。しかしながら、状態Bから状態Cまでは非常に短時間で推移するため、原料粉末の移動を完了させることは非常に困難である。このため、トランスファー成形は専ら高価なCNCプレス装置により行われているのが現状である。
以上より、本発明は、粉末冶金用の成形プレス装置として一般的なクランクプレスでトランスファー成形を行い、外フランジもしくは内フランジを有する成形体を得ることができる成形方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る成形体の成形方法は、圧縮方向に薄肉部と厚肉部を有するとともに、前記薄肉部が前記厚肉部の中間に配置される成形体を成形する場合、薄肉部を成形する薄肉部成形上パンチおよび厚肉部を成形する厚肉部成形上パンチを有した上パンチ群と、前記薄肉部成形上パンチと対になる薄肉部成形下パンチおよび前記厚肉部成形上パンチと対になる厚肉部成形下パンチを有した下パンチ群と、前記下パンチ群と嵌合する型孔を有するダイスと、あるいはさらに前記下パンチ群と嵌合するコアロッドと、からなる成形プレス装置を用い、前記ダイスの型孔と、前記下パンチ群と、あるいはさらに前記コアロッドとから形成されるダイキャビティに、原料粉末を充填し、原料粉末の圧縮成形工程に先立ち、前記上下一対の薄肉部成形パンチを移動させることにより薄肉部成形パンチ間に充填された原料粉末を所定の位置まで移動させてから、原料粉末を、前記上下一対の薄肉部成形パンチと、前記上下一対の厚肉部成形パンチにより圧縮成形する成形方法において、
成形プレス装置として、クランクプレス装置を用いるとともに、前記上パンチ群として、前記薄肉部成形上パンチおよび前記厚肉部形成上パンチが各々軸方向に駆動する上パンチ駆動手段を介して上パンチプレートに接続されるとともに、前記上パンチプレートが軸方向に駆動する上パンチプレート駆動手段を介して前記クランクプレス装置の上ラムに接続されており、前記上パンチ群を前記上ラムにより降下するとき、実際の上ラムによる降下よりも先に、前記薄肉部成形上パンチおよび前記厚肉部形成上パンチを前記上パンチ駆動手段および上パンチプレート駆動手段により下降してから、前記原料粉末の所定位置までの移動を行うことを特徴としている。
本発明の成形体の成形方法によれば、粉末冶金用の成形用プレス装置として一般的なクランクプレスでトランスファー成形を行い、上記した図3(a),(b)に例示した外フランジ部もしくは内フランジ部を有する成形体を得ることができるので、安価に該成形体を製造することが可能となる。
以下、本発明を適用した図1〜図6に示した第1形態と、図7〜図11に示した第2形態について説明する。第1形態は成形体(圧粉体)が筒状の例であり、第2形態は成形体(圧粉体)が柱状の例である。各形態において、プレスの駆動機構は省略しているが、油圧プレス等の公知の機構が適宜に用いられる。
本発明の成形体の成形方法で用いる上パンチ群の一例を図1に示す。図1は、上記と同様の外フランジ形状成形体を成形する場合の構成の一例であり、薄肉部成形上パンチ(第1上パンチ)11は第1上パンチプレート11aに接続され、第1上パンチプレート11aはエアシリンダ等の第1上パンチプレート駆動手段11bを介して第2上パンチプレート12aに接続される。ここで、第1上パンチプレート11aを用いず、薄肉部成形上パンチ(第1上パンチ)11を直接第1上パンチプレート駆動手段11bを介して第2上パンチプレート12aに接続してもよい。また、厚肉部成形上パンチ(第2上パンチ)12はエアシリンダ等の第2上パンチ駆動手段12bを介して第2上パンチプレート12aに接続される。さらに、第2上パンチプレート12aはエアシリンダ等の第2上パンチプレート駆動手段12cを介して上ラム4に接続され、上パンチ群1が上ラム4に接続される。上記構成の上パンチ群1は、上記構成とすることにより、薄肉部成形上パンチ11と厚肉部成形上パンチ12が別個に位置制御可能となるとともに、上パンチ群1自体が上ラム4とは独立して位置制御可能となる。
上記の上パンチ群1の構成は、従来、成形後の成形体をダイスから抜き出す際にクラックの発生を防止するため、上パンチで成形体を押さえたままダイスを降下させて成形体を抜き出す、いわゆるホールドダウンと云われる操作に使用させる上パンチ群の構成と同様である。本発明の成形体の成形方法は、従来からあるホールドダウンのための上パンチ群をトランスファー成形に適用したことを骨子とする。
クランクプレス装置に上記の上パンチ群1を適用した本発明の成形体の成形方法の各部の動作の一例を図2に示す。ここで、上記と同様に、実線は厚肉部成形上パンチ12のパンチ面の軌跡、一点鎖線は薄肉部成形上パンチ11のパンチ面の軌跡であり、二点鎖線はダイス3のダイス面上の軌跡を示す。三点鎖線は厚肉部成形下パンチ22のパンチ面の軌跡を示すが、厚肉部成形下パンチ22の位置(三点鎖線)は固定され、ウイズドロアル法により成形する。なお、点線は従来のクランクプレスにおける厚肉部成形上パンチ12のパンチ面の軌跡である。図2の図中左の状態Aは上ラム4の上死点であり、状態Dの上ラム4の下死点を経て、図中右の状態Aの上ラム4の上死点まで復帰して、一回の成形工程を行う点も上記と同様である。
本発明の成形体の成形方法は、上ラム4の降下にともなう厚肉部成形上パンチ12の降下時に、第2上パンチ駆動手段12bにより厚肉部成形上パンチ(第2上パンチ)12を下方に駆動するとともに、第1上パンチプレート11aを第1上パンチプレート駆動手段11bにより下方に駆動することで、第1上パンチプレート11aに接続された薄肉部成形上パンチ(第1上パンチ)11を下方に駆動し、さらに、これらの厚肉部成形上パンチ(第2上パンチ)12や薄肉部成形上パンチ(第1上パンチ)11が接続される第2上パンチプレート12aを第2上パンチプレート駆動手段12cにより下方に駆動して、厚肉部成形上パンチ12のパンチ面を原料粉末に当接させる(状態B)。このように各要素を駆動することで、実際の上ラム4の降下にともなう厚肉部成形上パンチ12の降下量よりも、第1上パンチプレート駆動手段11bにより確保した降下量と、第2上パンチプレート駆動手段12cより確保した降下量の和の分だけ稼ぐことができ、その分、実際よりも早い段階で厚肉部成形上パンチ12のパンチ面を原料粉末に当接させることが可能となる。
また、厚肉部成形上パンチ12のパンチ面を原料粉末に当接させた(状態B)後、第1上パンチプレート駆動手段11bおよび第2上パンチプレート駆動手段12cを調整することにより、上ラム4が降下しても、厚肉部成形上パンチ12のパンチ面を原料粉末に当接させた状態を保持するようにしつつ、第1上パンチプレート駆動手段11bにより第1上パンチプレート11aおよびこれに接続された薄肉部形成上パンチ(第1上パンチ)11を下方に移動させ、かつ同時に、図示せぬ第1下パンチプレート駆動手段により第1下パンチプレート21aおよびこれに接続された薄肉部成形下パンチ(第1下パンチ)21を下方に移動させて粉末の移動を行う。粉末の移動は、状態Cのように、上ラム4の降下量が大きくなって、第1上パンチプレート駆動手段11bおよび第2上パンチプレート駆動手段12cの調整量を超えて、厚肉部成形上パンチ(第2上パンチ)12による原料粉末の圧縮が始まるまでに完了すれば良く、クランクプレス装置であっても十分な粉末の移動のための時間が確保できる。
このため原料粉末の圧縮状態は、図8(a)の状態、すなわちCNCプレス装置を用いた場合と同様の状態となり、従来のクランクプレス装置を用いた場合に発生するクラックの問題を生じることなく原料粉末の移動が行えるとともに、薄肉部および厚肉部が均等に圧縮されて均一な密度分布を有する良好な成形体を得ることができる。
状態C以降の原料粉末の圧縮(状態D)から成形体の抜き出し(状態E)を経て復帰するまでの過程は、従来のクランクプレスにおける場合と同様にすればよい。また、上記したように本発明の成形体の成形方法で用いる上パンチ群は、本来、ホールドダウンのためのものであるから、図2の状態Eのように、薄肉部成形上パンチ(第1上パンチ)11および厚肉部成形上パンチ(第2上パンチ)12で成形体Pを押さえたままダイス3を降下させて抜き出せば、成形体をダイスから抜き出す際のクラック発生を防止できるので、より好ましい。
なお、以上の形態例では、薄肉部(フランジ部)が厚肉部の外周に配置される場合(外フランジ部)について説明したが、薄肉部(フランジ部)が厚肉部の内周に配置される場合についても同様にして原料粉末を移動することができる。このように本発明は、請求項で特定される構成を実質的に備えておればよいものである。
本発明の成形体の成形方法で使用する上パンチ群の模式図である。 本発明方法における、金型装置各部の動作を示す模式図である。 トランスファー成形の概要を説明する模式図である。 CNCプレス装置における金型装置の構成を示す模式図である。 CNCプレス装置におけるトランスファー成形の金型装置各部の動作を示す模式図である。 クランクプレス装置における金型装置の構成を示す模式図である。 クランクプレス装置におけるトランスファー成形の金型装置各部の動作を示す模式図である。 粉末の圧縮状態の推移を示す模式図で、(a)はCNCプレス装置によるトランスファー成形における粉末の圧縮状態の推移を示す模式図、(b)はクランクプレス装置によるトランスファー成形における粉末の圧縮状態の推移を示す模式図である。
符号の説明
1 上パンチ群
11 薄肉部成形上パンチ(第1上パンチ)
11a 第1上パンチプレート
11b 第1上パンチプレート駆動手段
12 厚肉部成形上パンチ(第2上パンチ)
12a 第2上パンチプレート
12b 第2上パンチ駆動手段
12c 第2上パンチプレート駆動手段
2 下パンチ群
21 薄肉部成形下パンチ(第1下パンチ)
21a 第1下パンチプレート
22 厚肉部成形下パンチ(第2下パンチ)
22a 第2下パンチプレート
3 ダイス
31 型孔
3a ダイプレート
3b ヨークプレート
3c ガイドロッド
4 上ラム
5 下ラム

Claims (1)

  1. 圧縮方向に薄肉部と厚肉部を有するとともに、前記薄肉部が前記厚肉部の中間に配置される成形体を成形する場合、薄肉部を成形する薄肉部成形上パンチおよび厚肉部を成形する厚肉部成形上パンチを有した上パンチ群と、前記薄肉部成形上パンチと対になる薄肉部成形下パンチおよび前記厚肉部成形上パンチと対になる厚肉部成形下パンチを有した下パンチ群と、前記下パンチ群と嵌合する型孔を有するダイスと、あるいはさらに前記下パンチ群と嵌合するコアロッドと、からなる成形プレス装置を用い、
    前記ダイスの型孔と、前記下パンチ群と、あるいはさらに前記コアロッドとから形成されるダイキャビティに、原料粉末を充填し、
    原料粉末の圧縮成形工程に先立ち、前記上下一対の薄肉部成形パンチを移動させることにより薄肉部成形パンチ間に充填された原料粉末を所定の位置まで移動させてから、原料粉末を、前記上下一対の薄肉部成形パンチと、前記上下一対の厚肉部成形パンチにより圧縮成形する成形方法において、
    成形プレス装置として、クランクプレス装置を用いるとともに、
    前記上パンチ群として、前記薄肉部成形上パンチおよび前記厚肉部形成上パンチが各々軸方向に駆動する上パンチ駆動手段を介して上パンチプレートに接続されるとともに、前記上パンチプレートが軸方向に駆動する上パンチプレート駆動手段を介して前記クランクプレス装置の上ラムに接続されており、
    前記上パンチ群を前記上ラムにより降下するとき、実際の上ラムによる降下よりも先に、前記薄肉部成形上パンチおよび前記厚肉部形成上パンチを前記上パンチ駆動手段および上パンチプレート駆動手段により下降してから、前記原料粉末の所定位置までの移動を行うことを特徴とする成形体の成形方法。
JP2008172799A 2008-07-01 2008-07-01 成形体の成形方法 Expired - Fee Related JP5250319B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008172799A JP5250319B2 (ja) 2008-07-01 2008-07-01 成形体の成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008172799A JP5250319B2 (ja) 2008-07-01 2008-07-01 成形体の成形方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010012481A true JP2010012481A (ja) 2010-01-21
JP5250319B2 JP5250319B2 (ja) 2013-07-31

Family

ID=41699112

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008172799A Expired - Fee Related JP5250319B2 (ja) 2008-07-01 2008-07-01 成形体の成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5250319B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103273561A (zh) * 2013-06-06 2013-09-04 湖南省美程陶瓷科技有限公司 一种电子陶瓷干压成型模具

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5499274A (en) * 1978-01-21 1979-08-04 Matsushita Electric Works Ltd Pressure molding machine
JPH03238200A (ja) * 1990-02-16 1991-10-23 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 加圧速度可変プレス
JPH06155088A (ja) * 1991-04-15 1994-06-03 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 機械プレスの加圧力保持装置
JPH07214396A (ja) * 1994-02-04 1995-08-15 Yoshitsuka Seiki:Kk 段付成形品の粉末成形方法および装置
JPH09239597A (ja) * 1996-03-08 1997-09-16 Yoshitsuka Seiki:Kk 粉末成形プレス
JPH1133791A (ja) * 1997-05-22 1999-02-09 Yoshitsuka Seiki:Kk 多段粉末成形プレス

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5499274A (en) * 1978-01-21 1979-08-04 Matsushita Electric Works Ltd Pressure molding machine
JPH03238200A (ja) * 1990-02-16 1991-10-23 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 加圧速度可変プレス
JPH06155088A (ja) * 1991-04-15 1994-06-03 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 機械プレスの加圧力保持装置
JPH07214396A (ja) * 1994-02-04 1995-08-15 Yoshitsuka Seiki:Kk 段付成形品の粉末成形方法および装置
JPH09239597A (ja) * 1996-03-08 1997-09-16 Yoshitsuka Seiki:Kk 粉末成形プレス
JPH1133791A (ja) * 1997-05-22 1999-02-09 Yoshitsuka Seiki:Kk 多段粉末成形プレス

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103273561A (zh) * 2013-06-06 2013-09-04 湖南省美程陶瓷科技有限公司 一种电子陶瓷干压成型模具

Also Published As

Publication number Publication date
JP5250319B2 (ja) 2013-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105215246B (zh) 超声振动辅助金属微模压成形装置及其使用方法
CN206253648U (zh) 一种全自动磁粉粉末成型压机的压制装置
JP6344360B2 (ja) 粉末成形装置の制御方法
JP2008266752A (ja) 粉末成形品の製造方法および粉末成形装置
JP2007083250A (ja) 粉末成形方法と粉末成形装置
CN103706787A (zh) 一种模具及其自动成型压机和成型方法
CN202894328U (zh) 一种模具及其自动成型压机
CN1649722A (zh) 粉末成形方法及粉末成形装置
JP5250319B2 (ja) 成形体の成形方法
JP6007833B2 (ja) 回転式製造装置
JP2010214456A (ja) プレス成形方法
JP2009255112A (ja) 粉体プレス装置
RU137215U1 (ru) Устройство для изготовления двухслойных заготовок из неформующихся порошков карбидоматериалов в оболочке сложной формы
JPH0216879Y2 (ja)
JP5983998B2 (ja) 粉末成形装置と同装置による粉末充填方法
JPH04147798A (ja) 粉末成形プレスにおける成形品のクラック除去方法および装置
JPS6211930Y2 (ja)
CN103128210A (zh) 一种高速铁路绝缘子用双夹箍一次锻造成形工艺
JP2013158811A (ja) 粉末成形機
JP4466624B2 (ja) 成形装置
RU2533578C1 (ru) Способ получения заготовок из порошковых металлических и композиционных материалов
JP6732825B2 (ja) ギヤの製造方法と圧粉成形装置
JP2005028367A (ja) 粉末成形装置及び粉末成形方法
CN101930839A (zh) 软磁铁氧体磁芯成型模具
CN105772715B (zh) 一种粉末成型机加压机构

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110614

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20130207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130401

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130415

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5250319

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160419

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees