JP4347770B2 - 受動部品 - Google Patents

受動部品 Download PDF

Info

Publication number
JP4347770B2
JP4347770B2 JP2004243910A JP2004243910A JP4347770B2 JP 4347770 B2 JP4347770 B2 JP 4347770B2 JP 2004243910 A JP2004243910 A JP 2004243910A JP 2004243910 A JP2004243910 A JP 2004243910A JP 4347770 B2 JP4347770 B2 JP 4347770B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
passive component
resonance
layer ground
ground electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004243910A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006066979A (ja
Inventor
耕平 高瀬
隆己 平井
孝治 宮沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Soshin Electric Co Ltd
Original Assignee
Soshin Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Soshin Electric Co Ltd filed Critical Soshin Electric Co Ltd
Priority to JP2004243910A priority Critical patent/JP4347770B2/ja
Publication of JP2006066979A publication Critical patent/JP2006066979A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4347770B2 publication Critical patent/JP4347770B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

本発明は、数百MHz〜数GHzのマイクロ波帯において共振回路を構成する積層型誘電体フィルタ等を含む受動部品に関し、小型化・低背化を図ることができる受動部品に関する。
近年、集積回路(IC)が高集積化され、IC自体の小型化が急速に進んでいる。これに伴い、前記ICの周辺に使用されるフィルタ等の受動部品の小型化が進んでいる。前記受動部品の小型化には、誘電体基板を使用した積層型誘電体受動部品が有効である。
従来の受動部品400は、図19に示すように、複数の誘電体層(誘電体層S1〜S11)が積層、焼成一体化された誘電体基板402内に2つの1/4波長の共振器を構成する第1及び第2の入力側共振電極404a及び404b並びに第1及び第2の出力側共振電極406a及び406bを有するフィルタ部408と、第1〜第3のストリップライン410、412及び414を有する非平衡−平衡変換部(以下、便宜的に変換部416と記す)と、これらフィルタ部408と変換部416とを接続するための接続部418により構成されている(特許文献1参照)。この従来例では、共振回路を構成するフィルタ部408とバランを構成する変換部416とが、接続部418及び内層アース電極420を介して、誘電体基板402内で一体化して構成されている。
なお、接続部418は、第5の誘電体層S5の主面に形成された容量電極422と、第6の誘電体層S6の主面に形成された接続電極424とを有する。容量電極422は、第2の出力側共振電極406bのほぼ中央部分と第4の誘電体層S4を挟んで対向し、第2の出力側共振電極406bとの間で静電容量を形成する。接続電極424は、容量電極422に対応する位置から変換部416における第1のストリップライン410の一端に対応する位置まで延在して形成されている。また、接続部418は、容量電極422と接続電極424のほか、接続電極424の一端と容量電極422とを電気的に接続するビアホール426と、接続電極424の他端と第1のストリップライン410の一端とを電気的に接続するビアホール428とを有する。
特開2003−87008号公報
上述した従来の受動部品400では、誘電体基板402を構成する複数の誘電体層S1〜S11を、例えばテープ状の誘電体薄膜とすることにより、該受動部品400の電気的特性(挿入損失、Q値等)を確保しながら、小型化・薄型化を図っている。
しかしながら、従来の受動部品400は、フィルタ部408と変換部416とのアイソレーションを目的として、フィルタ部408と変換部416との間に幅広い内層アース電極420を形成するようにしている。そのため、従来の受動部品400においてさらなる小型化・低背化を行おうとすると、共振電極404b及び406bの短絡端側の部分と内層アース電極420(GND:グランド)との距離(共振電極404b及び406bの電極面と直交する方向の距離)がきわめて短くなるため、導体損失及び挿入損失が増加し、結局、Q値が減少することが懸念されていた。
本発明は、フィルタ部と変換部とを有する受動部品において、電気的特性を確保しながら、さらなる小型化・低背化を実現することができる受動部品を提供することを目的とする。
第1の本発明に係る受動部品は、アース電極が形成された誘電体基板内に、1以上の共振電極を有するフィルタ部と、非平衡−平衡変換部と、前記フィルタ部と非平衡−平衡変換部とを電気的に接続する接続部とが形成された受動部品において、前記誘電体基板内の前記共振電極の形成面とは別の形成面であって、前記誘電体基板の複数の側面のうち、前記共振電極の開放端と対向する1つの側面寄りに形成され、前記共振電極の開放端との間で静電容量の形成を目的とし、且つ、前記フィルタ部と前記非平衡−平衡変換部とのアイソレーションを目的とした内層アース電極を有し、前記内層アース電極の直下であって、且つ、前記1つの側面寄りの位置に、前記非平衡−平衡変換部が形成され、前記共振電極の短絡端側部分の直下に、前記内層アース電極が形成されていないことを特徴とする。
第2の本発明に係る受動部品は、アース電極が形成された誘電体基板内に、1以上の共振電極を有するフィルタ部と、非平衡−平衡変換部と、前記フィルタ部と非平衡−平衡変換部とを電気的に接続する接続部とが形成された受動部品において、前記誘電体基板内の前記共振電極の形成面とは別の形成面であって、前記誘電体基板の複数の側面のうち、前記共振電極の開放端と対向する1つの側面寄りに形成され、前記共振電極の開放端との間で静電容量の形成を目的とした第1の内層アース電極と、前記誘電体基板内の前記共振電極の形成面及び前記第1の内層アース電極の形成面とは別の形成面であって、前記1つの側面寄りに形成され、前記フィルタ部と前記非平衡−平衡変換部とのアイソレーションを目的とした第2の内層アース電極とを有し、前記第1の内層アース電極の直下であって、且つ、前記1つの側面寄りの位置に、前記第2の内層アース電極を間に挟んで前記非平衡−平衡変換部が形成され、前記共振電極の短絡端側部分の直下に、前記第1及び第2の内層アース電極が形成されていないことを特徴とする。
これにより、フィルタ部と非平衡−平衡変換部とのアイソレーションを目的として、フィルタ部と非平衡−平衡変換部との間に幅広い内層アース電極を形成する必要がなくなり、内層アース電極は、共振電極の開放端との間で静電容量を形成する程度の大きさであればよい。つまり、共振電極の短絡端側の部分の直下には、フィルタ部と非平衡−平衡変換部とのアイソレーションを目的とした内層アース電極は存在しなくなる。
従って、本発明に係る受動部品において、さらなる小型化・低背化設計を行っても、共振電極の短絡端側の部分と内層アース電極とが近接するということがないため、小型化、低背化に伴う導体損失及び挿入損失の増加とQ値の減少とを抑制することができる。
このように、本発明に係る受動部品は、所望の電気的特性(挿入損失、Q値等)を確保しつつ小型化・低背化を実現することができる。
そして、上述した発明においては、前記非平衡−平衡変換部は、1つの非平衡伝送線路と、2つの平衡伝送線路とを有し、前記非平衡伝送線路の一端は、前記接続部を介して前記フィルタ部と電気的に接続され、前記2つの平衡伝送線路は、各一端がそれぞれ平衡入出力端子に接続され、各他端が共通電極に接続されていてもよい。この場合、前記共振電極の短絡端側の部分と前記共通電極との間に誘電体のみが存在するようにしてもよい。また、前記共通電極が直流電圧が供給されるDC端子であってもよい。
前記接続部は、前記共振電極と誘電体を挟んで対向し、該共振電極との間で静電容量を形成する容量電極と、前記容量電極に対応する位置から前記非平衡−平衡変換部における前記非平衡伝送線路の一端に対応する位置まで延在して形成された接続電極と、前記容量電極と前記接続電極とを電気的に接続するビアホールと、前記非平衡伝送線路の一端と前記接続電極とを電気的に接続するビアホールとを有するようにしてもよい。
あるいは、前記接続部は、前記共振電極と誘電体を挟んで対向し、該共振電極との間で静電容量を形成する容量電極と、前記容量電極の直下に位置する前記非平衡伝送線路の一端とを電気的に接続するビアホールとを有するようにしてもよい。
これら接続部の構成によって、前記内層アース電極の直下に、前記非平衡−平衡変換部を形成したり、前記第1の内層アース電極の直下に、前記第2の内層アース電極を間に挟んで前記前記非平衡−平衡変換部を形成することが可能となる。なお、誘電体基板内に形成される複数の電極と電気的に接続された1以上の端子を、誘電体基板の下面のみ、あるいは側面に導出するようにしてもよい。これにより、受動部品の回路基板への実装が容易となる。
以上説明したように、本発明に係る受動部品によれば、フィルタ部と変換部とを有する受動部品において、電気的特性を確保しながら、さらなる小型化・低背化を実現することができる。
以下、本発明に係る受動部品のいくつかの実施の形態例を図1〜図18を参照しながら説明する。
まず、第1の実施の形態に係る受動部品10Aは、図1に示すように、複数の誘電体層(誘電体層S1〜S8:図2参照)が積層、焼成一体化された誘電体基板12を有する。誘電体基板12の6つの外周面(誘電体基板12を構成する第1〜第4の側面14a〜14d、上面14e、底面14f)のうち、第1の側面14aには、非平衡入出力端子16と、第1の平衡入出力端子18aと、1つのNC端子(誘電体基板12内の電極に接続されていない端子)20が形成されている。
第1の側面14aに対向する第2の側面14bには、第2の平衡入出力端子18bと、2つのNC端子(誘電体基板内の電極に接続されていない端子)22及び24が形成されている。
誘電体基板12の上面14e、底面14f、第3の側面14c及び第4の側面14dにはそれぞれアース電極26a〜26dが形成され、特に、上面14e及び底面14fに形成されたアース電極26a及び26bは、各端子と絶縁をとるための領域(電極が形成されていない部分)が確保されている。
誘電体基板12内には、図2に示すように、フィルタ部30と、第3の側面14c寄りに形成された非平衡−平衡変換部(以下、便宜的に変換部32と記す)と、これらフィルタ部30と変換部32とを電気的に接続するための接続部34とが形成されている。
誘電体基板12は、上から順に、第1〜第8の誘電体層S1〜S8が積み重ねられて構成されている。これら第1〜第8の誘電体層S1〜S8は1枚あるいは複数枚の層にて構成される。
フィルタ部30と変換部32とは、誘電体基板12上、第1〜第8の誘電体層S1〜S8の積層方向の上下に分離された領域にそれぞれ形成されている。例えば、第1〜第8の誘電体層S1〜S8の積層方向のうち、その上部にはフィルタ部30が形成され、前記積層方向のうち、その下部には変換部32が形成され、両者間に接続部34が形成されている。
フィルタ部30は、2つの1/4波長の共振器(第1及び第2の共振器36a及び36b)を有する。第1の共振器36aは、第3の誘電体層S3の主面に形成された第1の共振電極38aにて構成され、第2の共振器36bは、同じく第3の誘電体層S3の主面に形成された第2の共振電極38bにて構成される。これら第1及び第2の共振電極38a及び38bの各短絡端は、第4の側面14dに形成されたアース電極26d(図3参照)に接続されている。
また、第2の誘電体層S2の主面には、第1及び第2の共振電極38a及び38bの各開放端と対向する内層アース電極40と、第1の共振器36aと第2の共振器36b間の結合度を調整するための結合調整電極42とが形成されている。第4の誘電体層S4の主面には、第1及び第2の共振電極38a及び38bの各開放端と対向する内層アース電極44が形成されている。
一方、変換部32は、第6の誘電体層S6の主面に形成された第1のストリップライン(非平衡伝送線路)46と、第7の誘電体層S7の主面に形成された第2及び第3のストリップライン(一対の平衡伝送線路)48及び50とを有する。
第1のストリップライン46は、一端52と他端54とが互いに隣接し、かつ、一端52から他端54に向けてほぼ渦巻状あるいは蛇行状に形成され、ほぼ左右対称の形状を有する。
第2のストリップライン48は、一端56から第1の平衡入出力端子18aに向かって渦巻状あるいは蛇行状に形成された形状を有し、第3のストリップライン50は、一端58から第2の平衡入出力端子18bに向かって渦巻状あるいは蛇行状に形成された形状を有する。これら第2及び第3のストリップライン48及び50は、左右対称に配置されている。
第2のストリップライン48の一端56と第3のストリップライン50の一端58は共に、第7及び第8の誘電体層S7及びS8を貫通するビアホール60及び62を介して底面のアース電極26bに電気的に接続されている。
他方、接続部34は、第4の誘電体層S5の主面に形成された容量電極64と、第5の誘電体層S6の主面に形成された接続電極66とを有する。容量電極64は、第2の共振電極38bのほぼ中央部分と第3の誘電体層S3を挟んで対向し、第2の共振電極38bとの間で静電容量を形成する。接続電極66は、容量電極64に対応する位置から変換部32における第1のストリップライン46の一端52に対応する位置まで延在して形成されている。
接続部34は、容量電極64と接続電極66のほか、接続電極66の一端と容量電極64とを電気的に接続するビアホール68と、接続電極66の他端と第1のストリップライン46の一端52とを電気的に接続するビアホール70とを有する。
このようなことから、フィルタ部30と変換部32との間に形成された内層アース電極44は、第1及び第2の共振電極38a及び38bの開放端との間で静電容量を形成する目的と、フィルタ部30と変換部32との間でアイソレーションを確保する目的で形成された内層アース電極として機能する。
ここで、比較例に係る受動部品300と上述した第1の実施の形態に係る受動部品10Aとを比較して説明する。
比較例に係る受動部品300は、図4に示すように、共振電極38bの中央部分の直下に変換部32を形成するようにしている。そのため、第1及び第2の共振電極38a及び38bの開放端との間で静電容量を形成するための内層アース電極44とは別にフィルタ部30と変換部32とのアイソレーションを目的とした内層アース電極102を形成し、さらに、この内層アース電極102を幅広く形成するようにしている。
そのため、比較例に係る受動部品300において、さらなる小型化・低背化を行おうとすると、第1及び第2の共振電極38a及び38bの短絡端側の部分と内層アース電極102(GND:グランド)との距離(共振電極38a及び38bの電極面と直交する方向の距離)dg1がきわめて短くなるため、導体損失及び挿入損失が増加し、結局、Q値が減少することが懸念される。
しかし、第1の実施の形態に係る受動部品10Aは、誘電体基板12内に、第1及び第2の共振電極38a及び38bの開放端との静電容量の形成及びフィルタ部30と変換部32とのアイソレーションを目的とした内層アース電極44の直下に、変換部32を形成するようにしている。
そのため、フィルタ部30と変換部32とのアイソレーションを目的として、フィルタ部30と変換部32との間に幅広い内層アース電極を形成する必要がなくなり、内層アース電極44は、第1及び第2の共振電極38a及び38bの開放端との間で静電容量を形成する程度の大きさであればよい。つまり、第1及び第2の共振電極38a及び38bの短絡端側の部分の直下には、フィルタ部30と変換部32とのアイソレーションを目的とした内層アース電極は存在しなくなる。結果的に、第1及び第2の共振電極38a及び38bの短絡端側の部分とGND間の距離(共振電極38a及び38bの電極面と直交する方向の距離)dg2は、共振電極38a及び38bの短絡端側の部分と底面のアース電極26b間の距離にほかならず、比較例に係る受動部品300における距離dg1よりも大きい(dg2>dg1)。
従って、第1の実施の形態において、さらなる小型化・低背化設計を行っても、共振電極38a及び38bの短絡端側の部分と内層アース電極とが近接するということがないため、小型化、低背化に伴う導体損失及び挿入損失の増加とQ値の減少とを抑制することができる。
このように、第1の実施の形態においては、所望の電気的特性(挿入損失、Q値等)を確保しつつ小型化・低背化を実現することができる。
また、この第1の実施の形態では、接続部34として、容量電極64、接続電極66、ビアホール68及び70を有するようにしたので、内層アース電極44の直下に、変換部32を形成することが可能となり、上述した効果を確実に得ることができる。
次に、第2の実施の形態に係る受動部品10Bについて図5及び図6を参照しながら説明する。
この第2の実施の形態に係る受動部品10Bは、図5及び図6に示すように、上述した第1の実施の形態に係る受動部品10Aとほぼ同様の構成を有するが、フィルタ部30と変換部32間に、共振電極38a及び38bの開放端との静電容量の形成を目的とした第1の内層アース電極72と、フィルタ部30と変換部32とのアイソレーションを目的とした第2の内層アース電極74とが形成されている点と、接続部34に接続電極66が存在しない点で異なる。
すなわち、第1の内層アース電極72は、第4の誘電体層S4の主面のうち、第1及び第2の共振電極38a及び38bの各開放端と対向する位置に形成され、第2の内層アース電極74は、第5の誘電体層S5の主面のうち、第1の内層アース電極72と対向する位置に形成されている。
また、接続部34は、第4の誘電体層S4の主面のうち、第2の共振電極38bと対向する位置に形成された容量電極64と、該容量電極64と変換部32における第1のストリップライン46の一端52とを電気的に接続するビアホール76とを有する。
具体的には、第1の内層アース電極72のうち、第2の共振電極38bと対向する部分に切欠き78が形成されており、容量電極64の一部がこの切欠き78内に形成されている。なお、切欠き78の奥行き端の位置は、第2の共振電極38bの開放端に対応する位置よりも短絡端寄りに位置されている。従って、第1の内層アース電極72に切欠き78が形成されていても、第2の共振電極38bの開放端との間で特性向上のための静電容量が形成される。また、第2の内層アース電極74には、ビアホール76との間で電気的な絶縁を確保するための領域(電極が形成されていない領域)が形成されている。
この第2の実施の形態に係る受動部品10Bにおいても、上述した第1の実施の形態に係る受動部品10Aと同様に、さらなる小型化・低背化設計を行っても、共振電極38a及び38bの短絡端側の部分と内層アース電極とが近接するということがないため、小型化、低背化に伴う導体損失及び挿入損失の増加とQ値の減少とを抑制することができる。
特に、接続部34として、第2の共振電極38bと第3の誘電体層S3を挟んで対向し、かつ、該第2の共振電極38bとの間で静電容量を形成する容量電極64と、容量電極64の直下に位置する第1のストリップライン46の一端52とを電気的に接続するビアホール76とを有するようにしたので、第1の実施の形態に係る受動部品10Aの場合と異なり、接続電極66を省略することができ、第1の内層アース電極72及び第2の内層アース電極74が誘電体層を挟んで積層される構成であっても、全体的な厚みが増加するということがなく、第1の実施の形態と同様に低背化において有利となる。
もちろん、この第2の実施の形態に係る受動部品10Bにおける接続部34の構成を、第1の実施の形態に係る受動部品10Aに採用してもよいし、第1の実施の形態に係る受動部品10Aにおける接続部34の構成を、第2の実施の形態に係る受動部品10Bに採用するようにしてもよい。
次に、第2の実施の形態に係る受動部品10Bの2つの実施例について図7〜図9を参照しながら説明する。
まず、実施例1に係る受動部品200Aは、図7に示すように、複数の誘電体層(S1〜S12:図8参照)が積層、焼成一体化された誘電体基板12を有する。誘電体基板12の外周面のうち、底面14fにのみ、6つの端子(非平衡入出力端子16、第1の平衡入出力端子18a、第2の平衡入出力端子18b、DC入力端子80、アース端子82及び84)が露出して形成され、4つの側面14a〜14d及び上面14eには誘電体のみが形成されている。
誘電体基板12内には、図8に示すように、3つの共振器(第1〜第3の共振電極38a〜38c)を有するフィルタ部30と、第3の側面14c寄りに形成された第1〜第3のストリップライン46、48、50を有する変換部32と、これらフィルタ部30と変換部32とを接続するための接続部34とが形成されている。
誘電体基板12は、上から順に、第1の誘電体層S1〜第12の誘電体層S12が積み重ねられて構成されている。これら第1〜第12の誘電体層S1〜S12は1枚あるいは複数枚の層にて構成される。
フィルタ部30と変換部32とは、誘電体基板12上、誘電体層S1〜S12の積層方向の上下に分離された領域にそれぞれ形成されている。例えば、誘電体層S1〜S12の積層方向のうち、その上部にはフィルタ部30が形成され、前記積層方向のうち、その下部には変換部32が形成され、両者間に接続部34が形成されている。
第2の誘電体層S2の主面、第9の誘電体層S9の主面並びに第11の誘電体層の主面にはそれぞれ幅広の内層アース電極86、88並びに90が形成されている。
また、第10の誘電体層S10の主面には幅広のDC電極92が形成され、該DC電極92は、ビアホール94を介して、DC入力端子80と電気的に接続されている。この場合、内層アース電極88は、変換部32における第1〜第3のストリップライン46、48、50とDC電極92とを電気的に分離し、内層アース電極90は、5つの端子16、18a、18b、80、82、84とDC電極92とを電気的に分離する。
第4の誘電体層S4の一主面には、それぞれ1/4波長の第1〜第3の共振器を構成する第1〜第3の共振電極38a〜38cが、第1及び第2の側面14a及び14bに平行に形成されている。
これらの第1〜第3の共振電極38a〜38cは、第4の側面14d寄りの位置にあって、第3及び第4の側面14c及び14dに平行して形成された短絡電極96を介してそれぞれ電気的に接続されている。短絡電極96は、2つのビアホール98及び100を介して、内層アース電極86、88及び90並びにアース端子82及び84と電気的に接続されている。
これにより、各共振電極38a〜38bのうち、第4の側面14d側の端部は短絡端部96a〜96cをそれぞれ構成し、第3の側面14c側の端部は開放端部102a〜102cをそれぞれ構成する。
また、第3の誘電体層S3の主面のうち、第3の側面14c寄りの位置には、内層アース電極40が形成され、第5の誘電体層S5の主面のうち、第3の側面14c寄りの位置には、内層アース電極72が形成されている。これらの内層アース電極40及び72は、第1〜第3の共振電極38a〜38cの開放端部102a〜102cを挟むように重なり合って形成されている。そのため、第1〜第3の共振電極の各開放端と内層アース電極40との間及び各開放端と内層アース電極72との間で、静電容量が形成される。
さらに、第6の誘電体層S6の一主面のうち、第3の側面14c寄りの位置には、フィルタ部30と変換部32とのアイソレーションを目的とした内層アース電極74が形成されている。
これら内層アース電極40、72及び74は、図8及び図9に示すように、第3の側面14c寄りに形成された2つのビアホール104及び106を介してそれぞれ電気的に接続されている。
また、内層アース電極74、88、90は、前記ビアホール104及び106よりも誘電体基板12の中央部分寄りの位置に形成された2つのビアホール108及び110を介してそれぞれ電気的に接続されている。
さらに、内層アース電極90はビアホール112及び114を介してそれぞれアース端子82及び84に接続されている。
また、第4の誘電体層S4の主面には、リード電極116が、第1の共振電極38aの中央部分から引き出されて形成されている。リード電極116のうち、第1の側面14aと第4の側面14dとのコーナ部分に形成される終端部118は、ビアホール120を介して第12の誘電体層S12に形成された非平衡入出力端子16と電気的に接続されている。
第3の誘電体層S3の主面には、上述した内層アース電極40のほかにも、該主面の中央部分において、第2の共振器(第2の共振電極38b)及び第3の共振器(第3の共振電極38c)間の結合度を調整するための結合調整電極122が形成されている。
また、第5の誘電体層S5の主面には、上述した内層アース電極72のほかにも、該主面の中央部分において、第1の共振器(第1の共振電極38a)及び第2の共振器(第2の共振電極38b)間の結合度を調整するための結合調整電極124が形成されている。
一方、第7の誘電体層S7の一主面のうち、第3の側面14c寄りの位置には、変換部32を構成する第1のストリップライン46が形成されている。この第1のストリップライン46は、一端52から渦巻き状に展開され、さらに、一端52と線対称の位置(第1及び第2の平衡入出力端子18a及び18bを結ぶ線分の2等分線mを基準とした線対称の位置)に配された他端54に向かって渦巻き状に収束するような形状とされている。
第8の誘電体層S8の一主面には、変換部32を構成する第2及び第3のストリップライン48及び50が形成されている。第2のストリップライン48は、上述した第1のストリップライン46の一端52に対応する一端56から、当該第8の誘電体層S8のうち、第1の平衡入出力端子18aに対向する位置に向かって渦巻き状に展開された形状を有し、第3のストリップライン50は、上述した第1のストリップライン46の他端54に対応する一端58から、当該第8の誘電体層S8のうち、第2の平衡入出力端子18bに対向する位置に向かって渦巻き状に展開された形状を有する。
第2及び第3のストリップライン48及び50は、その渦巻き状の形状が互いに線対称(前記2等分線mを基準とした線対称)とされ、各物理長がほぼ同一とされている。
他方、接続部34は、第5の誘電体層S5の主面のうち、第3の共振電極38cと対向する位置に形成された容量電極64と、該容量電極64と変換部32における第1のストリップライン46とを電気的に接続するビアホール76とを有する。
具体的には、内層アース電極72のうち、第3の共振電極38cと対向する部分に切欠き78が形成されており、容量電極64の一部がこの切欠き78内に形成されている。従って、第3の共振電極38cと容量電極64とは、第4の誘電体層S4を挟んで容量結合される。なお、切欠き78の奥行き端の位置は、第3の共振電極38cの開放端に対応する位置よりも短絡端部96c寄りに位置されている。従って、内層アース電極72に切欠き78が形成されていても、第3の共振電極38cの開放端との間で特性向上のための静電容量が形成される。
第6の誘電体層S6の主面に形成された内層アース電極74には、ビアホール76との間で電気的な絶縁を確保するための領域(電極が形成されていない領域)が形成されている。
そして、第1のストリップライン46のうち、一端52あるいは一端52の近傍位置(接続位置126)において、上述した容量電極64がビアホール76を介して電気的に接続されている。
また、第2のストリップライン48の他端128あるいは該他端128の近傍位置(接続位置130)において、ビアホール132を介して、第2のストリップライン48と第1の平衡入出力端子18aとが電気的に接続され、第3のストリップライン50の他端134あるいは該他端134の近傍位置(接続位置136)において、ビアホール138を介して、第3のストリップライン50と第2の平衡入出力端子18bとが電気的に接続されている。
さらに、第9の誘電体層S9の主面に形成された内層アース電極88のうち、第3の側面14c寄りの部分には、2つの電気的に絶縁された領域がそれぞれ形成されている。そして、第2のストリップライン48の一端56あるいは該一端56の近傍位置(接続位置140)とDC電極92とが、前記2つの絶縁された領域のうち、第2の側面14b寄りの領域を貫通するビアホール142を介して電気的に接続されている。また、第3のストリップライン50の一端58あるいは該一端58の近傍位置(接続位置144)とDC電極92とが、前記2つの絶縁された領域のうち、第1の側面14a寄りの領域を貫通するビアホール146を介して電気的に接続されている。
これにより、図10に示すように、DC入力端子80を介して、第2及び第3のストリップライン48及び50にDC電源が接続される。また、DC電極92は、内層アース電極88及び90(GND)との間で容量Cが形成されたものとなる。
ここで、1つの実験例を図11に示す。この実験例は、実施例1に係る受動部品200A(図7〜図9参照)と比較例1に係る受動部品300A(図12及び図13参照)とについて、第1〜第3の共振電極38a〜38cとこれら共振電極38a〜38cに対向する内層アース電極との間隔d(図9及び図13参照)に対する挿入損失αを調べたものである。この場合、受動部品200A、300Aの厚みW(図9及び図13参照)は同一としている。
比較例1に係る受動部品300Aは、実施例1に係る受動部品200Aとほぼ同様の構成を有しているが、図12及び図13に示すように、第3の共振電極38cの中央部分の直下に変換部32を形成するようにしている。そのため、第1及び第2の共振電極38a及び38bの開放端との間で静電容量を形成するための内層アース電極72とは別にフィルタ部30と変換部32とのアイソレーションを目的とした内層アース電極102を形成し、さらに、この内層アース電極102を幅広く形成するようにしている。なお、実施例1に係る受動部品200Aと同じ構成要素については、同じ参照符号を付して説明する。
この場合、図11に示す間隔dの定義は以下の通りである。実施例1における間隔dは、図9に示す実施例1に係る受動部品200Aにおいて、第1〜第3の共振電極38a〜38cと内層アース電極88との間隔で定義される。一方、比較例1における間隔dは、図13において、受動部品300Aの第1〜第3の共振電極38a〜38cと内層アース電極102との間隔で定義される。
なお、間隔dは、誘電体基板12を構成する第1〜第12の誘電体層S1〜S12(図8及び図12参照)の個々の厚みを調整することにより変化させることができる。なお、上記した受動部品200A及び300Aのフィルタ部30は、中心周波数が2.5GHzのフィルタである。
図11において、間隔dを減少させると挿入損失αが増加する。これは、間隔dの減少に伴って導体損失が増加することによるものである。挿入損失αが増加するとQ値も減少する。
ここで、実施例1はd=0.42mm、α=−1.4dBの特性Aであり、比較例1はd=0.18mm、α=−1.9dBの特性Bである。つまり、比較例1(特性B)の挿入損失αは、実施例1(特性A)の挿入損失αよりも大きい。この結果より、比較例1に係る受動部品300Aにおいて、厚さW及び間隔dを減少させて、さらなる小型化・低背化を行おうとすると、挿入損失αがさらに増加して、所望の電気的特性を確保することができなくなることが予想される。
これに対して、実施例1(特性A)では、比較例1(特性B)よりも挿入損失αが低い。そのため、間隔dを、例えば、0.42mmから比較例1(特性B)の0.18mmにまで減少させることが可能である。すなわち、間隔d及び厚みWを60%減少させることができる。
実施例1(特性A)においては、図9に示すように、間隔dを、第1〜第3の共振電極38a〜38cと内層アース電極88との間隔としている。これにより、比較例1(特性B)と比較して、挿入損失αが低く、さらなる小型化・低背化を実現することができる受動部品200Aを得ることができる。
また、容量電極64が第3の共振電極38cの開放端寄りに対向して形成されているので、第1〜第3の共振電極38a〜38cの各短絡端部96a〜96cと内層アース電極88間には、電気的特性を低下させるような電極は存在しない。これにより、所望の電気的特性を有する小型化・低背化された受動部品200Aを得ることができる。
次に、実施例2に係る受動部品200Bについて、図14〜図16を参照しながら説明する。
実施例2に係る受動部品200Bは、上述した実施例1に係る受動部品200Aとほぼ同様の構成を有するが、図14に示すように、6つの端子(非平衡入出力端子16、第1及び第2の平衡入出力端子18a及び18b、DC入力端子80、アース端子82及び84)が、第1〜第4の側面14a〜14dの上下方向に形成されている点で異なる。なお、実施例1に係る受動部品200Aと同一の構成要素については、同一の参照符号を付して説明する。
この実施例2に係る受動部品200Bは、具体的には、第1の側面14aに非平衡入出力端子16と第2の平衡入出力端子18bが形成され、第2の側面14bにDC入力端子80と第1の平衡入出力端子18aが形成され、第3及び第4の側面14c及び14dにそれぞれアース端子82及び84が形成されている。
この実施例2に係る受動部品200Bにおいて、誘電体基板12内に構成されるほとんどの回路素子は、図15に示すように、複数のビアホールを介さずに、第1〜第12の誘電体層S1〜S12に形成される配線パターンにより、上述した6つの端子(16、18a、18b、80、82及び84)と電気的に直接接続されている。
具体的には、内層アース電極86、88及び90は、アース端子82及び84と電気的に接続され、内層アース電極40、72及び74はアース端子82に電気的に接続されている。また、第1〜第3の共振電極38a〜38cの各短絡端部96a〜96cはアース端子84に電気的に接続されている。
さらに、第4の誘電体層S4において、リード電極116は非平衡入出力端子16と電気的に接続されている。また、第2及び第3のストリップライン48及び50は、第1及び第2の平衡入出力端子18a及び18bと電気的に接続されている。また、DC電極92は、DC入力端子80と電気的に接続されている。
ところで、比較例2に係る受動部品300Bは、図17及び図18に示すように、比較例1に係る受動部品300A(図12及び図13参照)と同様に、さらなる小型化・低背化を行なおうとしたときに、間隔dが近づきすぎて挿入損失が増加することが懸念された。なお、比較例2に係る受動部品300Bについても、実施例2に係る受動部品200Bと同一の構成要素については、同一の参照符号を付している。
これに対して、実施例2に係る受動部品200Bでは、図14〜図16に示すように、実施例1に係る受動部品200A(図7〜図9参照)と同様に、誘電体基板12内において、変換部32を構成する第1〜第3のストリップライン46、48及び50を、第1〜第3の共振電極38a〜38cの開放端寄りに対向させ、第1〜第3の共振電極38a〜38cの短絡端部96a〜96cと内層アース電極88とを対向させるようにしている。
そのため、実施例2に係る受動部品200Bにおいても、間隔dが第1〜第3の共振電極38a〜38cと内層アース電極88との間隔となるため、挿入損失の増加とQ値の減少とを抑制することができる。これにより、電気的特性を確保しながら、さらなる小型化・低背化が可能な受動部品200Bを実現することができる。
なお、本発明に係る受動部品は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
第1の実施の形態に係る受動部品を示す斜視図である。 第1の実施の形態に係る受動部品を示す分解斜視図である。 第1の実施の形態に係る受動部品を示す断面図である。 比較例に係る受動部品を示す断面図である。 第2の実施の形態に係る受動部品を示す分解斜視図である。 第2の実施の形態に係る受動部品を示す断面図である。 実施例1に係る受動部品を示す斜視図である。 実施例1に係る受動部品を示す分解斜視図である。 実施例1に係る受動部品を示す断面図である。 DC入力端子と変換部との接続関係を示す回路図である。 間隔dを変化させた際の挿入損失αの変化を示す特性図である。 比較例1に係る受動部品を示す分解斜視図である。 比較例1に係る受動部品を示す断面図である。 実施例2に係る受動部品の斜視図である。 実施例2に係る受動部品を示す分解斜視図である。 実施例2に係る受動部品を示す断面図である。 比較例2に係る受動部品を示す分解斜視図である。 比較例2に係る受動部品を示す断面図である。 従来の受動部品を示す分解斜視図である。
符号の説明
10A、10B、200A、200B…受動部品
12…誘電体基板 16…非平衡入出力端子
18a及び18b…第1及び第2の平衡入出力端子
30…フィルタ部 32…変換部
34…接続部 38a〜38b…第1〜第3の共振電極
44、72、74…内層アース電極 64…容量電極
66…接続電極 68、70、76…ビアホール

Claims (7)

  1. アース電極が形成された誘電体基板内に、1以上の共振電極を有するフィルタ部と、非平衡−平衡変換部と、前記フィルタ部と非平衡−平衡変換部とを電気的に接続する接続部とが形成された受動部品において、
    前記誘電体基板内の前記共振電極の形成面とは別の形成面であって、前記誘電体基板の複数の側面のうち、前記共振電極の開放端と対向する1つの側面寄りに形成され、前記共振電極の開放端との間で静電容量の形成を目的とし、且つ、前記フィルタ部と前記非平衡−平衡変換部とのアイソレーションを目的とした内層アース電極を有し、
    前記内層アース電極の直下であって、且つ、前記1つの側面寄りの位置に、前記非平衡−平衡変換部が形成され
    前記共振電極の短絡端側部分の直下に、前記内層アース電極が形成されていないことを特徴とする受動部品。
  2. アース電極が形成された誘電体基板内に、1以上の共振電極を有するフィルタ部と、非平衡−平衡変換部と、前記フィルタ部と非平衡−平衡変換部とを電気的に接続する接続部とが形成された受動部品において、
    前記誘電体基板内の前記共振電極の形成面とは別の形成面であって、前記誘電体基板の複数の側面のうち、前記共振電極の開放端と対向する1つの側面寄りに形成され、前記共振電極の開放端との間で静電容量の形成を目的とした第1の内層アース電極と、
    前記誘電体基板内の前記共振電極の形成面及び前記第1の内層アース電極の形成面とは別の形成面であって、前記1つの側面寄りに形成され、前記フィルタ部と前記非平衡−平衡変換部とのアイソレーションを目的とした第2の内層アース電極とを有し、
    前記第1の内層アース電極の直下であって、且つ、前記1つの側面寄りの位置に、前記第2の内層アース電極を間に挟んで前記非平衡−平衡変換部が形成され
    前記共振電極の短絡端側部分の直下に、前記第1及び第2の内層アース電極が形成されていないことを特徴とする受動部品。
  3. 請求項1又は2記載の受動部品において、
    前記非平衡−平衡変換部は、1つの非平衡伝送線路と、一対の平衡伝送線路とを有し、
    前記非平衡伝送線路の一端は、前記接続部を介して前記フィルタ部と電気的に接続され、
    前記一対の平衡伝送線路は、各一端がそれぞれ対応する平衡入出力端子に接続され、各他端が共通電極に接続されていることを特徴とする受動部品。
  4. 請求項3記載の受動部品において、
    前記共振電極の短絡端側の部分と前記共通電極との間に誘電体のみが存在することを特徴とする受動部品。
  5. 請求項3記載の受動部品において、
    前記共通電極が直流電圧が供給されるDC端子であることを特徴とする受動部品。
  6. 請求項3記載の受動部品において、
    前記接続部は、
    前記共振電極と誘電体を挟んで対向し、該共振電極との間で静電容量を形成する容量電極と、
    前記容量電極に対応する位置から前記非平衡−平衡変換部における前記非平衡伝送線路の一端に対応する位置まで延在して形成された接続電極と、
    前記容量電極と前記接続電極とを電気的に接続するビアホールと、
    前記非平衡伝送線路の一端と前記接続電極とを電気的に接続するビアホールとを有することを特徴とする受動部品。
  7. 請求項3記載の受動部品において、
    前記接続部は、
    前記共振電極と誘電体を挟んで対向し、該共振電極との間で静電容量を形成する容量電極と、
    前記容量電極の直下に位置する前記非平衡伝送線路の一端とを電気的に接続するビアホールとを有することを特徴とする受動部品。
JP2004243910A 2004-08-24 2004-08-24 受動部品 Expired - Fee Related JP4347770B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004243910A JP4347770B2 (ja) 2004-08-24 2004-08-24 受動部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004243910A JP4347770B2 (ja) 2004-08-24 2004-08-24 受動部品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006066979A JP2006066979A (ja) 2006-03-09
JP4347770B2 true JP4347770B2 (ja) 2009-10-21

Family

ID=36113102

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004243910A Expired - Fee Related JP4347770B2 (ja) 2004-08-24 2004-08-24 受動部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4347770B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108233680B (zh) * 2018-01-30 2020-04-21 湘潭大学 一种应用于clcl谐振变换器的无源元件集成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006066979A (ja) 2006-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7183872B2 (en) Laminated balun transformer
JP4992345B2 (ja) 伝送線路型共振器と、これを用いた高周波フィルタ、高周波モジュールおよび無線機器
JP4580795B2 (ja) 不平衡−平衡変換器
JP3770883B2 (ja) 受動部品
JP4539422B2 (ja) チップ型多段フィルタ装置
JP2003087008A (ja) 積層型誘電体フィルタ
JP2011124880A (ja) 積層バランスフィルタ
JP5060716B2 (ja) 受動部品
KR100744203B1 (ko) 수동 부품
JP2000022404A (ja) 積層型誘電体フィルタ及び高周波回路基板
JP4347770B2 (ja) 受動部品
JP5367333B2 (ja) 受動部品
JP4012923B2 (ja) 受動部品
US7567152B2 (en) Passive part
JP5005915B2 (ja) 積層型誘電体共振器及び積層型誘電体フィルタ
JP2007274501A (ja) 受動部品及びモジュール
JP4241073B2 (ja) 受動部品
JP4019097B2 (ja) 積層型誘電体フィルタ
JP3509820B2 (ja) ストリップライン型フィルタ
JP4512448B2 (ja) 受動部品
JP4763741B2 (ja) 受動部品
JP2000013115A (ja) 積層型誘電体共振器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070821

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081014

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090331

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090630

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090716

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4347770

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120724

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130724

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees