JP4347101B2 - Avmシステムにおける配車方法および配車システム - Google Patents

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Description

本発明は、AVM(Automatic Vehicle Monitoring)システムにおける配車方法に関し、特に、移動局の動態情報の解析結果に基づくAVMシステムにおける配車方法に関するものである。
無線通信技術の発展とともに電波を利用した測位技術は大幅に発展し、今日では人工衛星を利用したGPS(Global Positioning System)測位システムにより、全世界においてGPS受信機単体で誤差10m程度の精度で位置情報を得ることができるようになった。このGPS測位システムは、主にカーナビゲーションや船舶、航空機の航法あるいは測量などに利用されている。また、近年の移動通信システムの発展により、手軽に広域エリアを対象とした移動体データ通信を行うことが可能となっている。このようなGPS測位システムと移動通信システムとが融合して、移動体の位置管理システムや文字伝送システムが実用化され、公衆用無線や業務用無線を通じて宅配車両やタクシーなどの配車効率向上などの目的に利用されている。
図5は、GPSを利用したタクシー配車用AVMシステムのブロック図を示す。図5において、501−1、501−2、・・・501−Mは、基地局である。なお、基地局を総称する場合は、基地局501と称する。502は、管理センタであり、複数の基地局501と伝送路503で結ばれている。504−1、504−2、・・・504−Nは、移動局(タクシー)である。なお、移動局を総称する場合は、移動局504と称する。505は、基地局501−1が通信できる通信エリア、所謂、通信ゾーンであり、この通信エリア505内に位置する移動局504と基地局501−1とが通信できることを示している。506は、GPS衛星を示し、各移動局504は、GPS衛星506からの位置情報507を受けて、自車の位置情報(経度、緯度)を入手することができる。なお、管理センタ502からの指示で、各基地局501は、ポーリング信号PO1を各移動局504に送信し、各移動局は、このポーリング信号PO1に応答してポーリング応答信号SR1、SR2、・・・SRnを基地局に送信する。即ち、このシステムにおいては、管理センタ502は、各基地局501からの移動局車両番号指定により通信エリア505内の移動局504を車両番号の順番に車両動態情報を収集する方式である。なお、管理センタ502は、基地局501と一体に構成することもできる。
次に、上述したポーリング方法の具体例について図6を用いて説明する。図6は、従来のタクシー配車用AVMシステムの全移動局(タクシー)のポーリング方式を説明するための図である。図6(a)は、基地局501から送信されるポーリング信号PO1を示している。この場合、ポーリング信号PO1は、例えば、5フレーム(例えば、1フレーム=40msとする。)を使用するとすると、1ポーリング信号長は、200msとなる。この場合のデータ収集速度を2,400bpsとすると、300台の移動局にこのポーリング信号を送信すると、休止期間(0.4秒)も含めると、ポーリング周期Tは、約60.4秒となる。
このポーリング信号PO1に対して各移動局504−1、504−2、・・・504−N(図6では、N=300台である。)からのポーリング応答信号は、図6(b)に示すように、各移動局からポーリング応答信号SR1、SR2、・・・SR300が所定のタイミングで基地局501に送信される。従って、この従来のポーリング方式では、ポーリング周期T1は、60.4秒の繰返しとなり、全車両位置の認識のためには、約1分かかる。即ち、1分に1回の車両検索となる。
図7(a)は、ポーリング信号PO1の内容、また、図7(b)は、ポーリング応答信号SRを示す。図7(a)において、データ長(ポーリング信号長)は、200msであり、信号種別701は、例えば、ポーリング信号であることを示す情報である。ポーリング車番指定702は、例えば、それぞれの移動局504−1、504−2、・・・504−300を指定して、各移動局の動態情報を収集するための情報である。703は、予備のビットである。また、図7(b)も、やはりデータ長(ポーリング応答信号長)は、200msであり、信号種別704は、ポーリング応答信号であることを示す情報である。動態情報705は、移動局の空車/実車情報、車速情報、車両の異常情報等の車両動態情報である。位置情報706は、移動局504がGPS衛星506から入手する自車の現在地で、例えば、緯度、経度の情報である。
而して、上述の従来のタクシー配車用AVMシステム等のAVMシステムでは、移動局の現在位置をGPS衛星により移動局自身が検出して記憶している。そして、基地局からの定期的なポーリング信号に基づいて各移動局は、基地局との間で各移動局の動態位置情報を移動局番号毎に割り当てられた専用の送信スロット(ポーリング応答信号)で返送する。基地局では、全移動局について順にポーリングを行い、全ての移動局の動態位置情報を把握する。なお、基地局は、少なくとも1つあって管理センタに接続されており、管理センタでは、顧客からの配車要求に従い、移動局の動態位置情報から配車に最適な移動局、例えば、顧客に最も近い移動局の検索を行ってタクシー車両の配車を行う。配車を指定された移動局は、顧客の所まで移動し、顧客を乗せるが、この時、顧客は、指定場所を乗務員へ告げ、乗務員は、移動局を運転し、行き先へ向かうのが普通である。
このようなタクシー配車用AVMシステムでは、顧客が管理センタへ自分の現在位置を伝え、移動局の配車を要望する。管理センタは、無線操作により移動局を検索し、顧客の現在位置まで移動局を配車する運用を行う。管理センタでは、顧客の現在位置の情報に従い、最適な車両の検索にGPSシステムやポーリングによるデータ伝送の技術を使用し、配車情報を文字等で伝送することで配車の運用の効率化を図るのみであった。また、従来のこの種のシステムは、空車に対する配車を主たる目的とするため、配車する車両についての実車管理や待機車両についての実車管理は行うが、所謂、流しの車両についての実車に関する管理、あるいは、どの待機場所での実車実績があるとか、どの時間帯の実車実績が高いか等の乗務員および移動局の稼動状況等をタクシー配車用AVMシステムに所属する全ての移動局に対して把握し、効率の良いタクシー配車用AVMシステムを構築するまでには至っていないのが実情である。
また、従来のタクシー配車用AVMシステムでは、ポーリング周期が約60秒に1回であるため、1チャネルあたり移動局が数百台の大規模なタクシー配車用AVMシステムでは、空車車両の位置管理を重点とするしか方法がなく、無線配車に直接無関係な流し車両の実車の位置管理や移動局個々の走行ルートの追跡等の管理までは行うことができなかった。従ってタクシー車両の需要と配置に関し有効な解析ができず、無線配車に無関係な車両は、効率的な配置ができないという問題があった。
特に発見されていない。
以上説明したように従来のタクシー配車用AVMシステムは、空車車両の位置管理を重点として動態情報管理を行っているため、無線配車に直接無関係な流し車両の実車の位置管理や走行ルートの追跡管理については行うことができず、タクシー車両全体としての車両配置に関する管理は行われていない。従って、タクシー車両の需要と配置に関し有効な解析ができず、効率的な配置ができない問題があった。
本発明の目的は、AVMシステムにおける全ての移動局の動態情報を把握し、最適な配車が可能なAVMシステムにおける配車方法を提供することである。
本発明の他の目的は、流しの車両や個々の移動局の実車実績あるいは走行ルートの追跡管理に基づきタクシー車両の需要に応じた車両の配置を分析し、最適な配車が可能なAVMシステムにおける配車方法を提供することである。
本発明のAVMシステムにおける配車方法は、管理センタと、基地局および複数の移動局を有し、上記基地局に複数の上記移動局の情報をポーリングにより収集する方式のSCPC方式のAVMシステムにおいて、上記複数の移動局は、それぞれ少なくとも所定の時間毎の空車実車の情報および位置情報を含む動態情報を上記基地局に送信するステップと、上記管理センタは、記憶部を有する中央処理装置を有し、上記基地局に送られた上記移動局の上記所定時間毎の動態情報を上記記憶部に記録するステップと共に、上記中央処理装置は、上記複数の移動局の上記所定時間毎の動態情報に含まれている上記複数の移動局それぞれの実車時間および空車時間から上記複数の移動局毎の実車率を算出するステップと、上記実車率の低い移動局に優先的に配車指示を送信するステップとからなるように構成される。
また、本発明のAVMシステムにおける配車方法において、更に、上記中央処理装置は、上記移動局の所定時間内の上記所定時間毎の位置情報と、上記位置情報に対応した実車率の情報から需要がピークとなる場所と時間帯を解析するステップと、上記解析結果に基づいて上記需要がピークとなる場所と時間帯および上記需要がピークとなる場所への配車台数を決定するステップと、上記決定した台数に相当する空車の移動局に上記需要がピークとなる場所と時間帯の待機情報を配信するステップを有するように構成される。
また、本発明のAVMシステムにおける配車方法において、上記動態情報は、更に、上記移動局の実車時間および空車時間を含み、上記中央処理装置は、上記実車時間および空車時間から実車率を算出し、上記算出結果に基づいて上記移動局に配車情報を送信するように構成される。
また、本発明のAVMシステムにおける配車方法において、上記動態情報は、更に、乗務員の情報を含み、上記実車率の算出結果に基づいて上記乗務員に配車情報を送信する。
また、本発明のAVMシステムにおける配車方法において、上記実車率の算出結果に基づいて配車の優先順位を定め、上記配車の優先順位に基づいて上記乗務員に配車情報を送信するように構成される。
また、本発明のAVMシステムは、管理センタと、基地局および複数の移動局を有し、上記基地局に複数の上記移動局の情報をポーリングにより収集する方式のSCPC方式のAVMシステムにおいて、上記複数の移動局は、それぞれ少なくとも所定の時間毎の空車実車の情報および位置情報を含む動態情報を上記基地局に送信する手段と、上記管理センタは、記憶部を有する中央処理装置を有し、上記基地局に送られた上記移動局の上記所定時間毎の動態情報を上記記憶部に記憶し、上記中央処理装置は、上記複数の移動局の上記所定時間毎の動態情報に含まれている上記複数の移動局それぞれの実車時間および空車時間から上記複数の移動局毎の実車率を算出する算出手段を有しと、上記算出手段により算出された移動局毎の実車率の低い移動局に優先して配車指示を送信するように構成される。
以上説明したように、本発明によれば、AVMシステムにおける全ての移動局の動態情報が把握でき、また、全ての移動局の実車実績や走行ルートの追跡管理等から移動体局の需要に応じた車両の配置および最適な配車が可能となり、タクシー会社にとっては、極めて効率的なAVMシステムにおける配車方法が実現できる。また、乗客にとってもタイミングの良い配車サービスが受けられるという特徴があり、極めて効果大である。
本発明は、例えば、デジタルSCPC(Single Channel Per Carrier)方式を採用することで、ポーリングによるデータ収集速度を高速化し、1チャネルあたり移動局が数百台の大規模タクシー会社向けシステムでも、空車実車の車両を含めた全ての車両の位置管理を行うことで、流しの実車実績管理や走行ルートの履歴を蓄積できる機能を具え、これらデータを解析することによりタクシー需要に応じた、また、配車効率の良いAVMシステムを実現するものである。
以下に本発明の実施形態について図1および図2を用いて説明する。図2は、本発明の一実施例の概略構成を示すブロック図である。なお、本発明で使用する例えば、タクシー配車用AVMシステムの構成は、図5のシステムと同様であるので、詳細な説明は省略する。図2において、まず、基地局501を説明する。なお、図2は、管理センタが基地局と一体に構成されている場合を示している。201は、中央処理装置、202は、記憶部、203は、ポーリング信号生成部、204は、データ送信要求信号発生部、205は、無線機および206は、アンテナである。また、移動局504の構成を説明する。207は、アンテナ、208は、無線機、209は、ポーリング信号受信部、210は、データ送信要求信号受信部、211は、スロット設定部、212は、記憶部、213は、料金メータ、214は、データ生成部、215は、位置検出部、216は、GPSアンテナ、217は、操作表示部を示す。位置検出部215は、GPSアンテナ216からの位置情報に基づき移動局504の現在位置を検出する。
次に、この動作について説明する。まず、基地局501の送信用無線機は、例えば、移動局504からの各種情報を得るための動作を実行する。そのため中央処理装置201の記憶部202では、移動局番号を記憶し、中央処理装置201は、ポーリング信号生成部203で生成された先頭スロットに応答送信させる移動局番号の指定情報を含むポーリング信号と、データ送信要求信号発生部204で生成された移動局へのデータ送信要求信号とを無線機205からアンテナ206を経由して各移動局504へ送信する。
この基地局から送信された電波は、移動局504側のアンテナ207を介して無線機208で受信され、このうちポーリング信号は、ポーリング信号受信部209で受信され、スロットの先頭の車輌番号から各移動局の車輌番号が検出される。
一方、データ送信要求信号受信部210で基地局501からのデータ送信要求信号を検出する。ポーリング信号受信部209及びデータ送信要求受信部210で検出された信号は、スロット設定部211へ送られる。スロット設定部211は、自局のデータ送信スロットの送信スロット のタイミングを設定する。また、スロット設定部211は、データ送信要求信号受信部210からの信号を継続して監視しており、自局のデータ送信スロットに達した時点でデータ送信要求信号が検出されている場合、データ生成部214を起動して送信すべきデータを無線機208、アンテナ207を経由して基地局501に送信する。
なお、データ生成部214は、料金メータ213からの信号によって、例えば、空車/実車を検出してデータを生成する。また、スロット設定部211は、データ送信要求信号受信部210の検出信号がなくなるとリセットされる。位置検出部215は、例えば、GPSシステムにより自車の位置、例えば、経度および緯度を検出する。また、移動局504は、別途、地図データベース(図示せず。)を有しており、例えば、位置検出部215で検出された自車の位置、即ち、経度および緯度の情報から操作表示部217の表示画面上の地図上に自車の現在地を表示することができる。また、移動局の行き先を地図データベースから検索し、同様に地図上に表示することもできる。なお、このような表示は、カーナビ装置として既に良く知られているので、その構成および動作についての詳細な説明は省略する。操作表示部116は、移動局の動作や、必要なデータ入力あるいは基地局からの情報の表示、カーナビ表示等が行われる機能を有する。
次に、図2で示される本発明の一実施例で使用されるポーリング方式について図3および図4に基づいて説明する。図3に示すポーリング方式は、例えば、300台の移動局で構成されるタクシー配車用AVMシステム等の無線通信システムにおいて、効率良く移動局の動態情報を収集する場合を示している。デジタルSCPC方式の無線機では、データ伝送速度は、9,600bpsとなることから図3(a)では、ポーリング信号長40msで、300台の移動局に対してポーリングを実施した場合、ポーリング周期T2は、休止期間(0.4秒)を含めて12.4秒となる。300台の移動局であるので、12.4秒に1回の割合で、車両検索ができることになる。なお、図3(a)では、ポーリング信号PO1のみを示しているが、通常は、基地局と移動局との間での情報交換のための同期をとるため、基地局は、常に空線信号を発信している。なお、本実施例では、300台の移動局をポーリング信号PO1でポーリングする方法を説明しているが、移動局をいくつかのグループに区分してグループごとにポーリングを行うこともできることは言うまでもない。更に、基地局からのポーリング信号と、移動局からのポーリング応答信号とをそれぞれ別のチャネルで伝送する2チャネル方式のものも実用化されてあり、この方式を用いることもできることは言うまでもない。
図4(a)は、ポーリング信号PO1の内容を示したものである。図7(a)と同様にポーリング信号PO1は、信号種別401、ポーリング車番指定402および予備403で構成され、データ長(ポーリング信号長)は、40msで構成されている。
次に、このポーリング信号PO1に対して各移動局504−1、504−2、・・・504−Nからのポーリング応答信号は、図3(b)に示すように、各移動局からポーリング応答信号SR1、SR2、・・・SR300(ポーリング応答信号長40ms)が所定のタイミングで基地局501に送信される。なお、ポーリング応答信号を総称する場合は、ポーリング応答信号SRと称する。従って、この本発明のポーリング方式では、例えば、300台の移動局に対するポーリング周期T2は、12.4秒の繰返しとなり、全車両300台の位置の認識のためには、12.4秒に1回の車両検索が可能となる。従って、従来方式に比べて約1/5の時間で移動局の動態情報を入手することができる。
図4(b)は、ポーリング応答信号SRの内容を示したものである。ポーリング応答信号SRは、信号種別404、動態情報405および位置情報406で構成され、データ長(ポーリング応答信号長)は、40msで構成されている。なお、図4で示される各データの内容は、図7(b)に示すデータの内容と同等である。
上述したようにポーリング信号長40ms、ポーリング応答信号長40msで動作させることについては、本発明者らの先の出願、特願2004−806(出願日:平成16年1月6日)に記載されている。即ち、この1フレーム40msのフレームフォーマットは、工夫されたポーリング応答バーストが採用されており、基地局501の受信機は、このポーリング応答バーストを受信するだけでAGC(自動利得制御)とAFC(自動周波数制御)の制御を安定して行うことができる。従って、ポーリング信号長40ms、ポーリング応答信号長40msで受信誤り率特性の劣化を伴わずにシステムを安定に動作させることができる。なお、詳細な説明については省略する。
次に、図1を用いて更に、本発明の内容を説明する。図1は、基地局の概略構成を示すブロック図である。101は、地図データベース、102は、表示部、103は、操作部である。なお、図2と同じものには同じ符号が付されている。また、管理センタ502は、基地局501と一体に構成された場合を示しているが、分離して構成することもできる。
而して、本発明において使用する中央処理装置201は、タクシー配車用AVMシステムの全ての移動局504の動態情報を管理するようになされている。即ち、図3で説明したように例えば、300台の移動局は、12.4秒に1度ずつポーリング信号PO1を受信し、ポーリング信号PO1を受信した各移動局504は、それぞれポーリング応答信号SRを所定のタイムスロットで基地局501に図4(b)に示す動態情報405、位置情報406を送信する。この動態情報405には、移動局504の車両番号1、2、・・・N、乗務員番号(例えば、乗務員のID番号)、乗務員が移動局504に乗車して業務を開始した時刻、業務を終了した時刻、実車時刻、空車時刻、支払い等がポーリング応答信号SRで基地局501に送信される。また、位置情報406は、時刻情報と共に移動している移動局の現在位置(X、Y)が送信される。これらの情報は、基地局501の無線機205で受信され、中央処理装置201の記憶部202に記憶される。表1は、記憶部202に記憶された各移動局の動態情報の内容をテーブルAとして表示したものである。また、表2は、移動局の例えば、1日毎の稼動状況の履歴を記録したもので、車両毎の現在位置と動態情報を逐次記憶部104に記憶した内容をテーブルBとして表示したものである。
Figure 0004347101
Figure 0004347101

まず、表1について説明する。表1は、全移動局504の動態情報をテーブル化したもので、例えば、2004年2月15日の動態情報が示されている。このようなテーブルAは、年、月、日毎に中央処理装置201の記憶部202に記憶されている。表1においては、車両番号、乗務員番号、業務開始時刻、業務終了時刻、実時間、空車時間および実車率の各項目が設けられている。例えば、車両番号1の移動体は、乗務員Aが乗車し、8時50分に業務を開始、17時50分に業務を終了したことを示している。また、実車時間は、表2の情報から2004年2月15日の乗務員Aの1日の勤務時間内で、乗客を乗せた時間の合計時間から算出される。従って、乗務員Aは、実車時間は、5時間20分であることを示している。同様に、客が乗車していない空車時間は、3時間40分であることを示している。そして、各移動局504の実車時間、空車時間は、表2に示す各移動局504の時刻単位の動態情報から中央処理装置201で実車時間、空車時間を積算し、算出している。なお、表2のエリアP1、P2、・・・P4は、地図上のエリアを示している。また、実車率は、中央処理装置201で、例えば、実車時間/(実時間+空車時間)を算出することにより得られる。表1の車両番号1の移動局は、2004年2月15日は、実車率59%であることを示している。なお、表1、表2に示す各項目は、これらに限定されるものではなく、AVMシステムの最適な管理形態に応じて適宜追加、修正されることは言うまでもない。
以上説明したように本発明のタクシー配車用AVMシステムでは、空車車両の位置管理は勿論のこと、無線配車に直接無関係な流し車両の実車の動態情報および全移動体の毎日の走行ルートの情報等を逐次記録している。従って、このデータを利用してタクシー車両の需要と配置に関し有効な配車が可能になる。以下、この管理データに基づいて本発明の一実施例を以下に説明する。表3は、例えば、表1および表2に基づいて待機場所への効率的な配車を行うための説明のためテーブルを示している。
Figure 0004347101
表3は、例えば、タクシー車両の需要がピークになる場所と時間帯を示したもので、配車エリア、時間帯、待機場所の項目が設けられている。例えば、配車エリアP1は、時間帯10:00〜14:00の実車率が高く、従って、待機場所P1−1に空車のタクシー10台を、また、P1−2に5台を待機させるように管理することを示している。この表3は、例えば、表2に示すような各移動局の1日の移動履歴と実車のデータから作成することが可能である。即ち、1日の内にエリアP1、P2、・・・P4を何台もの移動局504が通過するので、その移動局の動態情報が移動履歴として記憶部202に蓄積される。この何台もの移動局の動態情報を統計的に分析すれば、どの時間帯に、どのエリアの実車率が高いかを知ることが可能であり、これによって表3を作成する。基地局は、この表3に基づき空車の移動局に待機情報を送信する。例えば、図8は、表3に示す配車の状況を示すもので、基地局504の表示部102に表示された地図画面で、地図データベース101から読み出すことで表示される。
図8において、P1、P2、P3、P4は、地図を所定の範囲で区分されたエリアを示し、P1−1、P1−2、P2−1は、それぞれ待機場所を示している。Rは、道路を示している。基地局504は、移動局504の現在位置および空車の状況をポーリング信号で、12.4秒(図3の場合)に1度の割合で把握しているので、この情報と表3の内容から、例えば、10:00〜14:00の間は、P1のエリアで、タクシーの需要が高く、従って、待機場所P1−1に10台および待機場所P1−2に5台と言うように空車の移動局に配車の指示を行う。その結果、タクシーの効率的な稼動を行うことが可能となり、また、乗客にとっては、タクシーの待ち時間を短縮できると言う効果がある。
また、表4は、別の一実施例を説明するためのテーブルを示している。
Figure 0004347101
表4は、乗務員にほぼ平等な配車を行うための方法を示すもので、乗務員番号、前日の実車率、配車順位の項目が設けられている。そして、例えば、乗務員番号に対して、表1に示す前日の実車率に基づいて次の日の配車順序が定められる。表4では、前日の実車率の低いものから順に配車の優先度1、2、3・・・を決定し、顧客から配車依頼があると、優先度の高い移動局から順に配車する場合を示している。例えば、表4では、前日の実車率が最も低い乗務員X(実車率33%)を最優先に配車することを意味している。勿論、基地局504は、ポーリングにより空車情報を把握し、空車の移動局の内、優先度の高い移動局から順に配車することは、言うまでもない。
以上のように本発明では、表1および表2に示す全移動局の動態情報および移動履歴の情報をポーリング方式で収集し、表3で示すような待機場所への効率的な配車、あるいは表4で示すような乗務員への公平な配車が可能なタクシー配車用AVMシステムが実現できる。なお、ここで説明した実施例は、一例であって、これに限定されるものではなく、移動局の効率的な稼動、乗務員の労働条件の改善あるいはお客へのサービスの向上に役立つような配車管理を行うことができることは、上記で説明した実施例からも明かである。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は、ここに記載されたAVMシステムにおける配車方法の実施例に限定されるものではなく、上記以外の無線通信システムに広く適応することが出来ることは、言うまでも無い。
本発明の基地局の一実施例の概略構成を示すブロック図である。 本発明の基地局および移動局の一実施例の概略構成を示すブロック図である。 本発明の一実施例のポーリング方式のシーケンスを説明するための図である。 本発明の一実施例のポーリング信号およびポーリング応答信号を説明するための図である。 本発明に使用されるAVMシステムの概略構成を示す図である。 従来のAVMシステムのポーリング方式のシーケンスの一例を説明するための図である。 従来のポーリング信号およびポーリング応答信号の一例を説明するための図である。 本発明の一実施例の地図画面を示す図である。
符号の説明
101:地図データベース、102:表示部、103:操作部、201:中央処理装置、202、212:記憶部、203:ポーリング信号生成部、204:データ送信要求信号発生部、205、208:無線機、206、207:アンテナ、209:ポーリング信号受信部、210:データ送信要求受信部、211:スロット設定部、213:料金メータ、214:データ生成部、215:位置検出部、216:GPSアンテナ、217:操作表示部、401、404:信号種別領域、402:ポーリング車番指定領域、403:予備領域、405:動態情報領域、406:位置情報領域、501:基地局、502:管理センタ、503:伝送路、504:移動局、505:通信エリア、506:GPS衛星、507:位置情報、PO1:ポーリング信号、SR:ポーリング応答信号。

Claims (3)

  1. 管理センタと、基地局および複数の移動局を有し、上記基地局に複数の上記移動局の情報をポーリングにより収集する方式のSCPC方式のAVMシステムにおいて、上記複数の移動局は、それぞれ少なくとも所定の時間毎の空車実車の情報および位置情報を含む動態情報を上記基地局に送信するステップと、上記管理センタは、記憶部を有する中央処理装置を有し、上記基地局に送られた上記移動局の上記所定時間毎の動態情報を上記記憶部に記録するステップと共に、上記中央処理装置は、上記複数の移動局の上記所定時間毎の動態情報に含まれている上記複数の移動局それぞれの実車時間および空車時間から上記複数の移動局毎の実車率を算出するステップと、上記実車率の低い移動局に優先的に配車指示を送信するステップとからなることを特徴とするSCPC方式のAVMシステムにおける配車方法。
  2. 請求項1記載のAVMシステムにおける配車方法において、更に、上記中央処理装置は、上記移動局の所定時間内の上記所定時間毎の位置情報と、上記位置情報に対応した実車率の情報から需要がピークとなる場所と時間帯を解析するステップと、上記解析結果に基づいて上記需要がピークとなる場所と時間帯および上記需要がピークとなる場所への配車台数を決定するステップと、上記決定した台数に相当する空車の移動局に上記需要がピークとなる場所と時間帯の待機情報を配信するステップを有することを特徴とするAVMシステムにおける配車方法。
  3. 管理センタと、基地局および複数の移動局を有し、上記基地局に複数の上記移動局の情報をポーリングにより収集する方式のSCPC方式のAVMシステムにおいて、上記複数の移動局は、それぞれ少なくとも所定の時間毎の空車実車の情報および位置情報を含む動態情報を上記基地局に送信する手段と、上記管理センタは、記憶部を有する中央処理装置を有し、上記基地局に送られた上記移動局の上記所定時間毎の動態情報を上記記憶部に記憶し、上記中央処理装置は、上記複数の移動局の上記所定時間毎の動態情報に含まれている上記複数の移動局それぞれの実車時間および空車時間から上記複数の移動局毎の実車率を算出する算出手段を有しと、上記算出手段により算出された移動局毎の実車率の低い移動局に優先して配車指示を送信することを特徴とするSCPC方式のAVMシステム。
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