JP4346945B2 - 包装硬貨支払機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、包装硬貨を収納するとともに必要により払い出す包装硬貨支払機に関する。
【0002】
【従来の技術】
包装硬貨を収納するとともに必要により払い出す包装硬貨支払機として、包装硬貨を並列状態で傾斜により一側に寄せて載置させるとともに包装硬貨を傾斜下側の取出部から取出可能とする金種別の載置部が取出部の位置を合わせて上下方向に複数段設けられてなるスタッカと、このスタッカに対し取出部側に並んで昇降可能に設けられてスタッカから包装硬貨を受け取るバケットとを有し、必要な載置部から必要な包装硬貨をバケットに収容した後、バケットを上昇させて払出口から機外へ包装硬貨を取り出し可能とするものがある。
【0003】
そして、このような包装硬貨支払機において、包装硬貨の包装紙に各金種毎に異なるバーコード等のラベルを印刷しておき、スタッカからバケットに包装硬貨を受け渡す際にこのラベルを検出して包装硬貨の金種を判別するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平1−131983号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の包装硬貨支払機は、金種毎に異なるラベルが印刷された包装紙を用いなければならず、包装硬貨の包装処理において包装紙の管理等が煩雑になってしまうという問題があった。
【0006】
したがって、本発明は、包装硬貨の包装処理において包装紙の管理等が煩雑になることを防止できる包装硬貨支払機の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、包装硬貨を並列状態で傾斜により一側に寄せて載置させるとともに前記包装硬貨を傾斜下側の取出部から取出可能とする載置部が、前記取出部の位置を合わせて上下方向に複数段設けられてなるスタッカと、該スタッカに対し前記取出部側に並んで昇降可能に設けられて前記スタッカから包装硬貨を受け取るバケットとを有する包装硬貨支払機において、前記バケットに設けられて前記スタッカから前記バケットに受け取った包装硬貨の外径を検出する外径検出センサと、該外径検出センサからの検出信号に基づいて前記スタッカから前記バケットに受け取った包装硬貨を判別する判別部とを有し、前記外径検出センサは、前記スタッカから前記バケットに受け取りストッパで停止させられた前記包装硬貨に接触する揺動可能な検出レバーと、該検出レバーの揺動角度を検出する角度センサとを有することを特徴としている。
【0008】
このように、スタッカからバケットに受け取った包装硬貨の外径をバケットに設けられた外径検出センサで検出し、この外径検出センサからの検出信号に基づいてスタッカからバケットに受け取った包装硬貨を判別部が判別するため、包装紙を金種毎に異ならせる必要がなくなり、共通の包装紙にできる。
【0010】
また、スタッカからバケットに受け取った包装硬貨をストッパで停止させると、この停止状態の包装硬貨に検出レバーが接触することになり、このとき検出レバーは包装硬貨の外径によって揺動角度が異なることになって、この検出レバーの揺動角度を角度センサで検出する。このように、包装硬貨を停止させて外径を検出するため、より正確に外径を検出できる。しかも、検出レバーと角度センサという簡素な構成で包装硬貨の外径を検出できる。
【0011】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記バケットには、前記スタッカから前記バケットに受け取った前記包装硬貨の孔の有無を検知する孔検知センサが設けられており、前記判別部は、前記外径検出センサからの検出信号と前記孔検知センサからの検出信号とに基づいて前記スタッカから前記バケットに受け取った前記包装硬貨を判別することを特徴としている。
【0012】
このように、スタッカからバケットに受け取った包装硬貨について、外径をバケットに設けられた外径検出センサで検出するとともに孔の有無を孔検知センサで検出して、これら外径検出センサおよび孔検知センサからの検出信号に基づいてスタッカからバケットに受け取った包装硬貨を判別部が判別するため、特に外径の差が小さい金種同士について孔の有無を併せて判別することで、判別精度を向上させることができる。
【0013】
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明において、前記孔検知センサは、前記スタッカから前記バケットに受け取りストッパで停止させられた前記包装硬貨の孔の有無を検知することを特徴としている。
【0014】
このように、スタッカからバケットに受け取った包装硬貨をストッパで停止させて孔の有無を孔検知センサで検知するため、より正確に孔の有無を検知できる。
請求項4に係る発明は、包装硬貨を並列状態で傾斜により一側に寄せて載置させるとともに前記包装硬貨を傾斜下側の取出部から取出可能とする載置部が、前記取出部の位置を合わせて上下方向に複数段設けられてなるスタッカと、該スタッカに対し前記取出部側に並んで昇降可能に設けられて前記スタッカから包装硬貨を受け取るバケットとを有する包装硬貨支払機において、前記バケットに設けられて前記スタッカから前記バケットに受け取った包装硬貨の外径を検出する外径検出センサと、該外径検出センサからの検出信号に基づいて前記スタッカから前記バケットに受け取った包装硬貨を判別する判別部とを有し、前記バケットには、前記スタッカから前記バケットに受け取った前記包装硬貨の孔の有無を検知する孔検知センサが設けられており、前記判別部は、前記外径検出センサからの検出信号と前記孔検知センサからの検出信号とに基づいて前記スタッカから前記バケットに受け取った包装硬貨を判別し、前記孔検知センサは、前記スタッカから前記バケットに受け取りストッパで停止させられた前記包装硬貨の孔の有無を検知することを特徴としている。
このように、スタッカからバケットに受け取った包装硬貨の外径をバケットに設けられた外径検出センサで検出し、この外径検出センサからの検出信号に基づいてスタッカからバケットに受け取った包装硬貨を判別部が判別するため、包装紙を金種毎に異ならせる必要がなくなり、共通の包装紙にできる。
また、スタッカからバケットに受け取った包装硬貨について、外径をバケットに設けられた外径検出センサで検出するとともに孔の有無を孔検知センサで検出して、これら外径検出センサおよび孔検知センサからの検出信号に基づいてスタッカからバケットに受け取った包装硬貨を判別部が判別するため、特に外径の差が小さい金種同士について孔の有無を併せて判別することで、判別精度を向上させることができる。
また、スタッカからバケットに受け取った包装硬貨をストッパで停止させて孔の有無を孔検知センサで検知するため、より正確に孔の有無を検知できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態の包装硬貨支払機を図面を参照して以下に説明する。
【0016】
本実施形態の包装硬貨支払機11は、図1に示すように、包装硬貨Cを各金種別に分類して収納する水平一方向(図1における左右方向)に長いスタッカ12と、スタッカ12の包装硬貨Cの収納量を検出する包装硬貨量検出装置13と、スタッカ12の長さ方向における一側(図1における左側)に設けられてスタッカ12から包装硬貨Cを受け取るバケット14と、このバケット14を昇降させるエレベータ機構部15と、各部を制御する制御部16(判別部,包装硬貨量判定部)と、全体を覆う機体17を有している。なお、包装硬貨支払機11は、バケット14側が使用者側とされ、スタッカ12側が使用者に対し反対側とされて使用されるもので、使用者に対し前後方向に細長い形状をなしている。以下においては、包装硬貨支払機11の使用者側を前、使用者に対し反対側を後、使用者から見て左右つまり包装硬貨支払機11の長さ方向に直交する水平両方向を左右と称す。なお、包装硬貨支払機11は左右両側に他の貨幣処理機等が近接して配置され、これらと組み合わせて使用される。
【0017】
まず、スタッカ12について説明する。
スタッカ12は、図1に示すように、それぞれが一金種のみを収納する各金種別の載置部20を複数有している。載置部20は、図2および図3に示すように、前後方向に長い形状をなす底板部21と、この底板部21の左右方向における両側縁部側からそれぞれ立設された一対の側壁部22と、底板部21の長さ方向における一側の前端縁部から立設された前壁部23と、底板部21の長さ方向における逆側の後端縁部から立設された後壁部24と、両側壁部22の上端縁部からそれぞれ内側に折り曲げられた上板部25とを有する棚形状をなしている。載置部20は、長さ方向における一側である前壁部23側が下側に位置し長さ方向における逆側が若干上側に位置するように傾斜配置された状態で機体17側の図示せぬ支持部に固定されている。
【0018】
そして、載置部20には、包装硬貨Cが底板部21の長さ方向に直交する姿勢つまり軸線を左右方向に向けた姿勢で軸方向両側が左右の側壁部22で移動が規制されるように底板部21上に載置されることになり、このような包装硬貨Cが多数、載置部20の長さ方向に並列状態で載置される。ここで、載置された包装硬貨Cは載置部20が上記のように傾斜していることから自重により前壁部23側(一側)に寄せられ、最も前壁部23側のものが前壁部23に当接する。なお、この傾斜下側の前壁部23から包装硬貨Cの一本分のスペースは、上板部25が設けられず包装硬貨Cを上方に取出可能とする取出部20aとされており、この取出部20aに位置する包装硬貨Cが上方に取り出される(後述)。また、傾斜上側の後壁部24から包装硬貨Cの一本分のスペースは、上板部25が設けられず包装硬貨Cを投入可能とする投入部20bとされており、この投入部20bから包装硬貨Cが補充される。
【0019】
上記のような載置部20が、図1に示すように、それぞれの取出部20aの水平方向における位置を合わせ、全体的な水平方向における位置をも合わせた状態で、上下方向に複数段例えば国内で取り扱われる全6金種分以上の10段となるように平行に配置されてスタッカ12が構成されている。このスタッカ12は包装硬貨Cの補充等のために機体17から引出可能とされている。ここで、包装硬貨Cの長さが異なるため各金種別の載置部20は、側壁部22同士の間隔が異なることになるが、すべての載置部20は、側壁部22の外側の間隔を等しくする一方、図示せぬ調整部材により内側の間隔を調整するようになっている。
【0020】
そして、本実施形態においては、図2および図3に示すように、各載置部20のそれぞれの前壁部23側の取出部20aに、載置部20の長さ方向に沿って前端側に抜ける形状の通過凹部26が左右に複数具体的には二カ所形成されている。つまり、これら通過凹部26は、底板部21の前壁部23側に前壁部23を含んで切り欠かれた形状をなしている。
【0021】
また、本実施形態においては、各載置部20に、それぞれ底板部21を上下に貫通するセンサ穴27が、それぞれの載置部20に載置させる包装硬貨Cの外径に応じたピッチで複数形成されている。つまり、各載置部20において、載置させる包装硬貨Cの外径の半分の距離だけ前壁部23から離れた位置に最も前壁部23側のセンサ穴27が形成されており、このセンサ穴27から載置させる包装硬貨Cの外径と同じピッチでセンサ穴27が載置部20の長さ方向に配列されているのである。言い換えれば、各載置部20の底板部21には、載置させる金種の包装硬貨Cが傾斜により前壁部23または隣り合う包装硬貨Cにすべて当接した状態において、底板部21に直交する上方向から見て包装硬貨Cと同じ数のセンサ穴27が包装硬貨Cで覆い隠されるように各センサ穴27が形成されている。
【0022】
具体的に、載置部20のうち1円の包装硬貨Cを載置させるものに対しては1円の包装硬貨Cの数と同数のセンサ穴27が覆われるように、載置部20のうち50円の包装硬貨Cを載置させるものに対しては50円の包装硬貨Cの数と同数のセンサ穴27が覆われるように、載置部20のうち5円の包装硬貨Cを載置させるものに対しては5円の包装硬貨Cの数と同数のセンサ穴27が覆われるように、載置部20のうち100円の包装硬貨Cを載置させるものに対しては100円の包装硬貨Cの数と同数のセンサ穴27が覆われるように、載置部20のうち10円の包装硬貨Cを載置させるものに対しては10円の包装硬貨Cの数と同数のセンサ穴27が覆われるように、載置部20のうち500円の包装硬貨Cを載置させるものに対しては500円の包装硬貨Cの数と同数のセンサ穴27が覆われるように、それぞれセンサ穴27が形成されている。勿論、すべての載置部20の長さが同じであるため、包装硬貨Cの外径に応じてセンサ穴27の数はそれぞれ異なることになる。なお、すべてのセンサ穴27は載置部20の側壁部22間の中央位置に形成されており、左右方向の位置を合わせている。
【0023】
次に、包装硬貨量検出装置13について説明する。
この包装硬貨量検出装置13は、図1および図2に示すように、発光部29aおよび受光部29bが各載置部20を挟んで上下に配置されるとともにセンサ穴27が包装硬貨Cに覆われた状態にあるか否かをセンサ穴27における光の透過の有無で検出する透過型センサ29と、これら透過型センサ29を包装硬貨Cの配列方向つまり載置部20の長さ方向に一体的に移動させるセンサ移動機構部(移動機構部)30とを有しており、制御部16がこのセンサ移動機構部30により前後方向に移動するすべての透過型センサ29の検出データに基づいてすべての載置部20の包装硬貨Cの量を判定する。なお、発光部29aおよび受光部29bはいずれを上に配置しても良く図示例では発光部29aを上に配置している。
【0024】
包装硬貨量検出装置13のセンサ移動機構部30は、最下段の載置部20の下側にこの載置部20の長さ方向に沿ってこの載置部20と平行に配置されたスライドガイド軸32と、スライドガイド軸32に案内されてスライドガイド軸32の方向にスライドするセンサ支持体33と、スライドガイド軸32に沿ってセンサ支持体33を往復動させる支持体スライド機構部34とを有している。
【0025】
支持体スライド機構部34は、前後両側に設けられた一対のプーリ36とこれらプーリ36に掛けられるとともにセンサ支持体33の固定部33aが固定されるベルト37と、一方のプーリ36を駆動する支持体スライドモータ38と、ベルト37に固定された検知片39の位置を検出することでセンサ支持体33のスライドの前後両端を検出する二つの位置検知センサ40とを有している。
【0026】
センサ支持体33は、スタッカ12に対し左右両側に配置される左右一対の支柱部42と、これら支柱部42を結ぶとともに各載置部20のそれぞれの上下両側に配置される支持部43とを有している。なお、載置部20同士の間の支持部43は上下の載置部20に対し共用とされている。
【0027】
ここで、最上段の載置部20の上側に位置する最も上側の支持部43には、最も上側の載置部20の透過型センサ29の発光部29aおよび受光部29bのいずれか一方(図示例では発光部29a)が下向きに取り付けられており、上から二段目の載置部20の上側に位置する上から二つ目の支持部43には、最上段の載置部20用の透過型センサ29の発光部29aおよび受光部29bのいずれか他方(図示例では受光部29b)が上向きに取り付けられるとともに、上から二段目の載置部20用の透過型センサ29の発光部29aおよび受光部29bのいずれか一方(図示例では発光部29a)が下向きに取り付けられる。このようにして、各載置部20用の透過型センサ29がセンサ支持体33に支持されることになり、最も下側の載置部20の下側に位置する最も下側の支持部43には、最も下側の載置部20の透過型センサ29の発光部29aおよび受光部29bのいずれか一方(図示例では受光部29b)が上向きに取り付けられることになる。
【0028】
各透過型センサ29は、それぞれの発光部29aおよび受光部29bを結ぶ線が各載置部20に直交するように配置されており、すべての透過型センサ29の発光部29aおよび受光部29bを結ぶ線が平行に配置されている。
【0029】
なお、支持体スライド機構部34は、すべての透過型センサ29がそれぞれ対応する載置部20においてすべてのセンサ穴27に光を透過させることが可能なように、センサ支持体33のスライド範囲を設定しており、このスライド範囲の前端位置および後端位置をベルト37の検知片39および二つの位置検知センサ40で検出する。
【0030】
そして、制御部16は、スタッカ12の包装硬貨Cの量を検出する自己精査を行う場合には、後端位置で待機している支持体スライド機構部34のセンサ支持体33を後端位置から前端位置まで移動させる。つまり、支持体スライドモータ38を駆動してベルト37を回転させ、センサ支持体33をスライドガイド軸32に沿って前端位置まで前進させる。
【0031】
この移動の間に、制御部16は、すべての透過型センサ29において、各載置部20のセンサ穴27のうち光を透過させたセンサ穴27の数をそれぞれ計数し、光を透過させたセンサ穴27の数から各載置部20の包装硬貨Cの量をすべての載置部20について判定する。つまり、各載置部20において、包装硬貨Cの残数だけセンサ穴27が包装硬貨Cで覆われることになるため、制御部16は、各載置部20において、既定のセンサ穴27の全数からセンサ支持体33の移動の間に光の透過が検出されたセンサ穴27の数を減算することで、包装硬貨Cの載置数を検出するのである。そして、この自己精査が終了すると、制御部16は各金種別の包装硬貨Cの数を図示せぬ表示部に表示させるとともに、センサ支持体33を後端位置まで後退させて待機状態とする。
【0032】
次に、スタッカ12に対し取出部20a側つまり前側に並んで昇降可能に設けられてスタッカ12から包装硬貨Cを受け取るバケット14と、このバケット14を昇降させるエレベータ機構部15とについて説明する。
【0033】
エレベータ機構部15は、図1に示すように、載置部20の前方において鉛直方向に立設されてバケット14を昇降可能に支持する昇降ガイド軸47と、昇降ガイド軸47に沿ってバケット14を昇降させるバケット昇降機構部48とを有している。なお、昇降ガイド軸47はバケット14をスタッカ12に対し左右方向に重ね合わせた前方の隣接位置で昇降させる。
【0034】
バケット昇降機構部48は、上下両側に設けられた一対のプーリ50とこれらプーリ50に掛けられるとともにバケット14の固定部14aが固定されるベルト51と、下側のプーリ50を駆動する昇降モータ52と、バケット14のスタッカ12に対し反対側に設けられた昇降位置センサ53と、この昇降位置センサ53で検出される検出片部54が上下に複数形成された検知板55とを有している。
【0035】
バケット14は、上部開口の略箱型をなしている。すなわち、図4に示すように、底板部56と、底板部56の左右の端縁部から上方に延出する左右の側板部57と、底板部56の前後の端縁部から上方に延出する前板部58および後板部59とを有しており、後板部59は左右の側板部57の後板部59側よりも一段低くなっている。そして、側板部57間のスタッカ12側(図4における右側)には、後板部59の上端縁部から前方に延びる受入台部60が設けられ、この受入台部60のスタッカ12に対し反対側には受入台部60よりも下方に凹む収容凹部61が設けられている。ここで、バケット14は後板部59が一段低くなることでそのスタッカ12側の受入台部60から上側部分が受入開口部62とされており、この受入開口部62を介して受入台部60上にスタッカ12から包装硬貨Cを受け入れる。受入台部60は受入開口部62側つまりスタッカ12側が高くスタッカ12に対し反対側が低く傾斜しており、受け入れた包装硬貨Cをその傾斜により収容凹部61側に移動させる。なお、受入台部60の傾斜角度は、載置部20の底板部21の延長上に位置可能なように載置部20の底板部21と同じ角度とされている。
【0036】
受入台部60には、この受入台部60に沿って受入台部60からスタッカ12側に突出する突出状態(図4に示す二点鎖線の状態)と受入台部60側に引き込まれる引込状態(図4に示す実線の状態)とにスライド可能な突出アーム(突出部)65が図5に示すように左右一対設けられている。これら突出アーム65は受入台部60に沿ってスライドすることで突出時には突出先端側が高くなるように傾斜する。そして、この突出アーム65を突出状態と引込状態との間でスライドさせるアームスライド機構部66がバケット14内の受入台部60の下側に設けられている。
【0037】
図4〜図6に示すように、アームスライド機構部66は、受入台部60のスタッカ12側の一部を構成するとともに上記左右の突出アーム65が左右方向の中間部に固定されるスライド体68と、このスライド体68の左右両端部の下部に設けられてスライド体68をスライド可能に支持する一対のスライドレール69とを有している。ここで、左右の突出アーム65は最短長さの包装硬貨Cを同時に支持可能な間隔をなしており、スライドレール69は、包装硬貨Cの軸線方向長さよりも長い隙間をあけるように間隔が設定されている。また、スライド体68には左右方向に長い係合溝70が形成されている。
【0038】
アームスライド機構部66は、スライド体68の下側においてバケット14の左右の側板部57間に固定された支持部材72と、スライド体68に対し垂直方向に沿って回転軸73を配置して支持部材72に支持されたアームスライドモータ74と、このアームスライドモータ74の回転軸73に固定されたギヤ75と、このギヤ75に噛み合うように支持部材72に支持軸76を介して支持されたギヤ77と、支持軸76に設けられたトルクリミッタ78と、このトルクリミッタ78を介して支持軸76と同軸に配置されて支持部材72に支持された支持軸79と、この支持軸79に固定されたギヤ80と、このギヤ80と噛み合うように支持部材72に支持軸81を介して支持されたギヤ82と、支持軸81に固定されるとともに支持軸81から径方向外側に延出する作動レバー83と、この作動レバー83の先端部に設けられて係合溝70に係合するピン84とを有している。
【0039】
このようなアームスライド機構部66は、アームスライドモータ74の回転で、ギヤ75、ギヤ77、支持軸76、トルクリミッタ78、支持軸79、ギヤ80、ギヤ82、支持軸81および作動レバー83を回転させることになり、作動レバー83の回転によるピン84の旋回で、ピン84がスタッカ12側に移動すると、ピン84に係合溝70において係合しているスライド体68を突出アーム65が突出状態なるようにスタッカ12側にスライドレール69で案内してスライドさせることになる。
【0040】
また、アームスライド機構部66は、作動レバー83の回転によりピン84をスタッカ12に対し反対側に移動させると、スライド体68を突出アーム65が引込状態なるようにスタッカ12に対し反対側にスライドレール69で案内してスライドさせることになる。ここで、アームスライドモータ74の駆動中に例えばスライド体68のスライドが何らかの理由で停止するような事態が生じた場合にはトルクリミッタ78が支持軸76と支持軸79とに滑りを生じさせることになり、アームスライドモータ74に無理な負荷が加わるのを防止するようになっている。
【0041】
なお、アームスライド機構部66が突出アーム65を突出状態にした状態では、左右の突出アーム65が水平方向において載置部20の左右の通過凹部26に重なり合う状態となる。つまり、突出状態にある突出アーム65は、バケット14の上昇で載置部20の通過凹部26内を通って載置部20の取出部20aを下から上に移動可能となる。
【0042】
なお、メンテナンス時等において上記したアームスライドモータ74が停止した状態にあっても、手動でスライド体68をスライド可能となるように図4および図6に示す手動スライド機構部86が設けられている。この手動スライド機構部86は、バケット14の底板部56より下側に設けられたノブ87と、このノブ87に固定されるとともにバケット14に回転可能に支持された回転軸88と、この回転軸88と上記した支持軸79とを連結させるクラッチスプリング89とを有しており、ノブ87の手動回転で回転軸88、クラッチスプリング89、支持軸79、ギヤ80、ギヤ82および支持軸81を介して作動レバー83を回転させピン84を旋回させてスライド体68をスライドさせる。
【0043】
バケット14の昇降および突出アーム65のスライドを制御する制御部16は、突出アーム65を突出状態として所定の載置部20の通過凹部26を下側から上側に移動させるようにバケット14を上昇させることでこの所定の載置部20から包装硬貨Cを突出アーム65上に受け取りつつ取出部20aから上側に取り出して、突出アーム65を含むスライド体68および受入台部60の傾斜により移動させて一対のスライドレール69の間からバケット14の収容凹部61内に収容させるようにアームスライド機構部66のアームスライドモータ74およびエレベータ機構部15の昇降モータ52を制御する。なお、受入台部60で受け入れた包装硬貨Cについてこれが適正であるか否かの判定も行うが、これに関連する部分については後述する。
【0044】
制御部16は、突出アーム65を引込状態としバケット14をすべての載置部20より下側の待機位置で待機させており(図1に実線で示すバケット14参照)、包装硬貨Cの払い出しが指示されると、払い出しが指示された対象金種のうち最も下側の載置部20の包装硬貨Cを取出対象金種として、この取出対象金種の載置部20の下側のこの載置部20に対する所定の取出前位置までバケット14を昇降モータ52で上昇させる。なお、制御部16は、同一金種の載置部20からの包装硬貨Cの取り出しを優先させることになり、この前提で下側の載置部20から包装硬貨Cの取り出しを行う。
【0045】
制御部16は、取出対象金種の載置部20の取出前位置まで上昇したバケット14においてアームスライドモータ74で図7(a)に示すように突出アーム65を突出状態にする。そして、図7(b)から図7(c)に示すように取出対象金種の載置部20の上側のこの載置部20に対する所定の取出後位置までバケット14を昇降モータ52で上昇させる取出作動を行う。すると、この取出対象金種の載置部20の前壁部23側の通過凹部26を突出状態にある突出アーム65が下から上に通過し(図3参照)、載置部20の前壁部23に当接していた取出部20aにある一本の包装硬貨Cのみをその二カ所の外周部を支持しつつ載置部20の前壁部23側の取出部20aから持ち上げて取り出す。このとき、前壁部23による規制が解除されると、包装硬貨Cは、突出アーム65を含むスライド体68および受入台部60の傾斜によって容易に転がってバケット14の収容凹部61の方向に移動する。
【0046】
ここで、上記した取出対象金種の載置部20の取出前位置は、取出対象金種の載置部20よりも下側に載置部20がある場合に、一段下側の載置部20における取出後位置と一致するように設定されている(図7(a)参照)。言い換えれば、上記した取出対象金種の載置部20の取出後位置は、取出対象金種の載置部20よりも上側に載置部20がある場合に、一段上側の載置部20における取出前位置と一致するように設定されている(図7(c)参照)。
【0047】
なお、図1に実線で示すバケット14の最下の待機位置は最下の載置部20に対する取出前位置と一致するように設定されている。また、図1に二点鎖線で示すバケット14の最上の機外取出位置は、最上の載置部20に対する取出後位置と一致するように設定されている。
【0048】
なお、すべての載置部20に対する取出前位置および取出後位置においてバケット14を停止可能なようにバケット14の昇降位置センサ53で検知される検知板55の各検知片部54が設けられている。なお、上側の載置部20における取出前位置とこれより一つ下側の載置部20における取出後位置とが一致させられていることで、これらに対する検知片部54も一つで共用される。
【0049】
次の取出対象金種が前回と同じである場合、制御部16は、取出後位置においてアームスライドモータ74で突出アーム65を引込状態とし、この取出対象金種の載置部20の下側のこの載置部20に対する取出前位置までバケット14を昇降モータ52で下降させた後、上記のように突出アーム65を突出状態とし、この取出対象金種の載置部20の取出後位置まで上昇させる取出作動を再び行うことになる。
【0050】
一方、次の取出対象金種の載置部20が前回よりも一段上の載置部20である場合、制御部16は、現在の位置が次の取出対象金種の載置部20における取出前位置になるので、突出アーム65を突出状態にしたまま、この載置部20の上側のこの載置部20に対する所定の取出後位置までバケット14を昇降モータ52で上昇させる取出作動を行って、上記と同様に包装硬貨Cをバケット14に受け入れる。このとき、上下方向に隣り合う載置部20から連続して包装硬貨を取り出そうとする場合、一の載置部20からの包装硬貨の取り出しが終了してから次の載置部20からの包装硬貨の取り出しを開始する間で改めて移動する時間を必要としないことから、一の載置部20からバケット14内に収容した包装硬貨が安定しないうちに次の載置部20からの包装硬貨の取り出しが行われる可能性がある。よって、隣り合う載置部20から連続して包装硬貨を取り出そうとする場合には、バケット14による一の取出作動を行ってから次の取出作動を行う間で、昇降モータ52によるバケット14の上昇動作を一旦停止させ、包装硬貨を安定させて、後述する包装硬貨の判別動作を行う時間を確保することが望ましい。
【0051】
他方、次の取出対象金種の載置部20が前回よりも複数段上の載置部20である場合、制御部16は、突出アーム65を引込状態とした後、次の取出対象金種の載置部20の下側のこの載置部20に対する所定の取出前位置までバケット14を昇降モータ52で上昇させた後、突出アーム65を突出状態とする。そして、バケット14をこの取出対象金種の載置部20の上側のこの載置部20に対する所定の取出後位置まで上昇させる取出作動を行って、上記と同様に包装硬貨Cをバケット14に受け入れる。
【0052】
以上を適宜繰り返すことで必要な包装硬貨Cをバケット14内にすべて収めると、制御部16は、突出アーム65を引込状態とした後、バケット14を上昇させて、図1に二点鎖線で示す機外取出位置に位置させる。この機外取出位置にバケット14が位置したことが検出されると、制御部16は、機体17の上部前側のシャッタ91を開作動させ、バケット14からの包装硬貨Cの取り出しを可能とする。そして、バケット14からすべての包装硬貨Cが取り出されたことが検出されると、機体17の上部前側のシャッタ91を閉作動させた後、バケット14を最下の待機位置まで下降させて待機させる。
【0053】
上述したように、制御部16は、スタッカ12からバケット14の受入台部60に受け入れた包装硬貨Cを一本ずつ適正であるか否か判定することになる。つまり、バケット14には、受入台部60の傾斜下部位置において受入台部60から上側突出して包装硬貨Cの収容凹部61への落下を手前で規制する主に図8および図9に示すストッパ部93と、このストッパ部93に当接し受入台部60上に停止させられた包装硬貨Cの外径を検出する主に図10および図11に示す外径検出センサ94と、ストッパ部93に当接し受入台部60上に停止させられた包装硬貨Cの孔の有無を検出する図8および図11に示す孔検知センサ95とが設けられている。そして、制御部16は、外径検出センサ94からの検出信号と孔検知センサ95からの検出信号とに基づいてスタッカ12からバケット14に受け取った包装硬貨Cを判別する。
【0054】
ストッパ部93は、図8および図9に示すように、上記した支持部材72のスタッカ12に対し反対側(図8における左側)の上下左右に配置されたガイドピン98と、上下方向に沿う左右のガイド溝99においてこれらガイドピン98に支持された左右方向に広がるストッパ板(ストッパ部材)100とを有しており、ストッパ板100はガイド溝99がガイドピン98で案内されることによって受入台部60に対し直交する上下方向にスライド可能となっている。
【0055】
また、ストッパ部93は、受入台部60の下側においてバケット14の一方の側板部57の内側に支持されたストッパソレノイド101と、ストッパソレノイド101の連結軸101aに回転可能に連結されたリンク部材102と、一端側において支持部材72の支持軸104に揺動可能に支持されるとともに中間の連結軸103bでリンク部材102に回転可能に連結され、さらに他端側の連結ピン103cがストッパ板100の前後方向に長い長穴105に係合される揺動アーム103とを有している。なお、揺動アーム103は、図示せぬバネによって支持軸104を中心に先端の連結ピン103cを上側に旋回させる方向に揺動付勢されている。
【0056】
ここで、図示せぬバネによって揺動アーム103が支持軸104を中心に先端の連結ピン103cを上側に旋回させると、長穴105を介して連結ピン103cに係合されたストッパ板100は受入台部60より上側に突出して包装硬貨Cを停止させる規制状態となる。このとき、揺動アーム103が上側に旋回されることで、リンク部材102が同じく上側に引かれ、ストッパソレノイド101の連結軸101aが上側に引き出されることになる。
【0057】
他方、ストッパソレノイド101の駆動でリンク部材102が下降し図示せぬバネに抗して揺動アーム103が支持軸104を中心に先端の連結ピン103cを下側に旋回させると、ストッパ板100は受入台部60よりも下側に位置して包装硬貨Cの移動規制を解除する規制解除状態となる。なお、ストッパ部93は規制状態が待機状態となる。
【0058】
図10および図11に示す外径検出センサ94は、スタッカ12からバケット14の受入台部60に受け取りストッパ部93のストッパ板100で停止させられた包装硬貨Cに接触する揺動可能な検出レバー108と、この検出レバー108を包装硬貨Cに接触しない退避状態と包装硬貨Cに接触する検出状態との間で揺動させるレバー揺動機構部109と、検出レバー108の揺動角度を検出する角度センサ110とを有している。
【0059】
つまり、バケット14の両側板部57間には回転軸112が回転可能に支持されており、この回転軸112の中央に検出レバー108が固定されている。そして、回転軸112の一端側には角度増幅用ギヤ113が固定されており、この角度増幅用ギヤ113に角度増幅用ギヤ114が噛み合わせられている。ここで、この角度増幅用ギヤ114が固定される回転軸115はバケット14の左側の側板部57の外側に取り付けられた支持部材120に回転可能に支持されており、この回転軸115には別の角度増幅用ギヤ116が固定されていて、この角度増幅用ギヤ116にさらに別の角度増幅用ギヤ117が噛み合わせられている。この角度増幅用ギヤ117が固定される回転軸118も支持部材120に回転可能に支持されており、この回転軸118にはスリット板119が固定されていて、角度センサ110はこのスリット板119の回転角度を検出することで検出レバー108の揺動角度を検出する。角度センサ110は支持部材120に取り付けられている。
【0060】
また、レバー揺動機構部109は、検出レバー108が固定された回転軸112に固定される従動側回転レバー121と、この従動側回転レバー121の先端の係止部122に一側が係止されたバネ部材123と、このバネ部材123の他端側を先端の係止部124に係止させるとともに回転軸112に回転可能に支持された駆動側回転レバー125と、この駆動側回転レバー125に一端側の連結ピン126で回転可能に連結されるリンク部材127と、このリンク部材127に他端側の連結軸128で回転可能に連結される検出レバーソレノイド129とを有しており、検出レバーソレノイド129は支持部材120に取り付けられる。なお、リンク部材127は、図示せぬバネによって上側に移動する方向に移動付勢されている。
【0061】
ここで、図示せぬバネによってリンク部材127が上に移動すると、駆動側回転レバー125がその先端の連結軸126を持ち上げるように図10における反時計回り方向に回転することになり、バネ部材123を介して従動側回転レバー121も図10における反時計回り方向に回転する。その結果、従動側回転レバー121に固定された回転軸112および検出レバー108が従動側回転レバー121とともに回転し、検出レバー108が受入台部60から上側に離間した待機状態となる。なお、待機状態にあるとき、従動側回転レバー121は図示せぬストッパに当接することで検出レバー108を一定の待機位置に位置させることになり、このときの駆動側回転レバー125との回転角の相違をバネ部材123が縮むことで吸収する。
【0062】
一方、ストッパ板100で包装硬貨Cが停止させられた状態で検出レバーソレノイド129が駆動されてリンク部材127が下に移動すると、駆動側回転レバー125がその先端の連結軸126を引き下げるように図10における時計回り方向に回転することになり、バネ部材123を介して従動側回転レバー121も図10における時計回り方向に回転する。その結果、従動側回転レバー121に固定された回転軸112および検出レバー108が従動側回転レバー121とともに回転し、検出レバー108が受入台部60側に近接した検出状態となる。その結果、ストッパ板100で停止させられた包装硬貨Cの前部上側に検出レバー108が当接することになる。
【0063】
ここで、ストッパ板100で停止させられた包装硬貨Cの外径に応じて検出レバー108の待機位置からの回転角度が異なることになることから、制御部16は、回転増幅用ギヤ113,114,116,117を介して検出レバー108と対応した角度で回転するスリット板119の回転角度を角度センサ110で検出することで検出レバー108の待機位置からの回転角度を検出し、この検出データを各金種毎に設けられたマスタデータと比較して金種を判別する。なお、検出レバー108の回転角度が金種毎に異なることで従動側回転レバー121の回転角度も金種毎に異なることになるが、常に一定角度回転する駆動側回転レバー125に対し、従動側回転レバー121と駆動側回転レバー125との間に介装されたバネ部材123がこの回転角度の相違を吸収する。
【0064】
孔検知センサ95は、バケット14の側板部57にそれぞれ発光部および受光部が対向状態で配置される透過型のセンサで、ストッパ板100で停止させられた包装硬貨Cの中心の孔の有無を光の透過の有無により検知する。ここで、例えば、1円の包装硬貨Cと50円の包装硬貨Cとについては外径の違いが少ないため、孔の有無を合わせて検出することが有効となり、同様に、5円の包装硬貨Cと100円の包装硬貨Cとについても外径の違いが少ないため、孔の有無を合わせて検出することが有効となる。
【0065】
制御部16は、上記のように、取出対象金種の載置部20の取出前位置から取出後位置にバケット14を上昇させる取出作動の際に、載置部20からバケット14の受入台部60に受け取った包装硬貨Cが、受入台部60の傾斜で、規制状態で待機していたストッパ板100に当接する後のタイミングにおいて、検出レバーソレノイド129を駆動して待機状態にあった検出レバー108を検出状態に回転させる。そして、制御部16は、このときの検出レバー108の待機位置からの回転角度を角度センサ110で検出するとともに、孔検知センサ95の検知状態から取出対象金種であるか否かを判定する。
【0066】
そして、取出対象金種であると判定した場合に、制御部16は、検出レバーソレノイド129の駆動を終了して図示せぬバネによって検出状態にあった検出レバー108を待機位置に戻した後、ストッパソレノイド101を駆動して、ストッパ板100を受入台部60から退避させる規制解除状態とする。すると、受入台部60上の包装硬貨Cが受入台部60の傾斜で収容凹部61内に転がり収容される。このようにストッパ板100を規制解除状態とすると、包装硬貨Cが収容凹部61に収容される所定のタイミングの後にストッパ板100を待機状態である規制状態とし、その後に、次の包装硬貨Cの載置部20において取出前位置から取出後位置へのバケット14の取出作動を行う。
【0067】
他方、取出対象金種でないと判定した場合に、制御部16は、ストッパソレノイド101を規制状態としたまま、図示せぬアラーム装置によりアラームを発生させる。
【0068】
具体的に、制御部16は、例えば、取出対象金種が1円硬貨であった場合には外径検出センサ94が1円硬貨または50円硬貨と判定し孔検知センサ95が孔無と判定すると正常な取出対象金種であると判定する一方、それ以外では正常な取出対象金種でないと判定する。また、例えば、取出対象金種が50円硬貨であった場合には外径検出センサ94が1円硬貨または50円硬貨と判定し孔検知センサ95が孔有と判定すると正常な取出対象金種であると判定する一方、それ以外では正常な取出対象金種でないと判定する。
【0069】
さらに、例えば、取出対象金種が5円硬貨であった場合には外径検出センサ94が5円硬貨または100円硬貨と判定し孔検知センサ95が孔有と判定すると正常な取出対象金種であると判定する一方、それ以外では正常な取出対象金種でないと判定する。加えて、例えば、取出対象金種が100円硬貨であった場合には外径検出センサ94が5円硬貨または100円硬貨と判定し孔検知センサ95が孔無と判定すると正常な取出対象金種であると判定する一方、それ以外では正常な取出対象金種でないと判定する。
【0070】
また、例えば、取出対象金種が10円硬貨であった場合には外径検出センサ94が10円硬貨と判定し孔検知センサ95が孔無と判定すると正常な取出対象金種であると判定する一方、それ以外では正常な取出対象金種でないと判定する。加えて、例えば、取出対象金種が500円硬貨であった場合にも外径検出センサ94が500円硬貨と判定し孔検知センサ95が孔無と判定すると正常な取出対象金種であると判定する一方、それ以外では正常な取出対象金種でないと判定する。
【0071】
ここで、通常、制御部16は、バケット昇降駆動部48の昇降モータ52を電気的にロックすることでバケット14を停止させるようになっているが、例えば、メンテナンス時等において、バケット14を機械的に固定する図12に示すバケットロック機構131が設けられている。なお、勿論、昇降モータ52の電気的ロックに加えてこのバケットロック機構131による機械的ロックを行うようにしても良い。
【0072】
このバケットロック機構131は、バケット14の右側の側板部57の外側に固定される支持部材130に設けられるもので、バケット14から後方に突出するように支持部材130にスライド可能に支持されたロックシャフト132と、ロックシャフト132に一端の係合部133で係合されるとともに他端の支持軸134において支持部材130に回転可能に支持された揺動レバー135と、揺動レバー135に連結部136で回転可能に連結されるとともに揺動レバー135を介してロックシャフト132をバケット14内に引き込む方向にスライドさせるロックソレノイド137と、ロックシャフト132をバケット14から突出する方向に付勢するスプリング138と、ロックシャフト132を手動でバケット14内に引き込む方向にスライドさせる手動レバー139と、ロックシャフト132がバケット14側に引き込まれた状態にあるか否かを検出する解除検知センサ141とを有している。
【0073】
そして、機体17側にロックシャフト132を係合させるロック穴140が、例えば各載置部20の取出前位置および取出後位置に対応して設けられており、各取出前位置および各取出後位置においてバケット14をロック可能となっている。
【0074】
このバケットロック機構131は、ロックシャフト132をスプリング138の付勢力で突出させロック穴140に嵌合させることで、バケット14の昇降を規制する状態になり、一方、ロックソレノイド137の駆動または手動レバー139の操作によってロックシャフト132をスプリング138の付勢力に抗して引き込みロック穴140から抜くことで、バケット14の昇降を許容する状態になる。
【0075】
以上に述べた本実施形態の包装硬貨支払機11によれば、制御部16が、バケット14に設けられた突出アーム65をスタッカ12側に突出させた状態で、突出アーム65が載置部20の通過凹部26を下側から上側に移動するようにバケット14を上昇させると、突出アーム65が包装硬貨Cを載置部20から受け取りつつ取出部20aから上側に取り出しその傾斜により移動させてバケット14内に収容させる。このように、取出部20aから取り出す際の包装硬貨Cの持ち上げはバケット14の上昇で行うことになるため、バケット14側には突出アーム65の突出および引き込みのみを行うアームスライドモータ74を設ければ良いことになる。よって、包装硬貨Cの取り出しのためにバケット14に設けられる駆動源として小型軽量のアームスライドモータ74を設ければ良いため、バケット14の重量を低減することができる。したがって、バケット14を昇降させる昇降モータ52を小型にでき、その結果、コストを低減することができる。
【0076】
また、本実施形態の包装硬貨支払機11によれば、制御部16が、バケット14に設けられた突出アーム65をスタッカ12側に突出させた状態で、突出アーム65が載置部20の通過凹部26を下側から上側に通過するようにバケット14を上昇させると、突出アーム65が一の包装硬貨Cを載置部20から受け取りつつ取出部20aから上側に取り出してその傾斜により移動させてバケット14内に収容させる。その後、制御部16が、突出アーム65を引き込み状態としてからバケット14を上昇させた分下降させ、再度、突出アーム65を突出させた状態で突出アーム65が載置部20の通過凹部26を下側から上側に通過するようにバケット14を上昇させると、突出アーム65が同一の載置部20の次の包装硬貨Cをバケット14内に収容させる。このように、同一の載置部20から複数の包装硬貨Cをバケット14内に収容させようとするときでも、包装硬貨Cの取出部20aから取り出す際の持ち上げは、バケット14の上昇で行うことになるため、バケット14側の駆動源は突出アーム65の突出のみを行えばよいことになり、また、バケット14の下降の際には、バケット14側の駆動源は突出アーム65の引き込みのみを行えばよいことになる。よって、バケット14に設けられる駆動源を小型軽量のアームスライドモータ74にできるため、バケット14の重量を低減することができる。さらには、同一の載置部20から複数の包装硬貨Cをバケット14内に収納させる場合であっても、簡単な制御で実施することができる。
【0077】
加えて、本実施形態の包装硬貨支払機11によれば、制御部16が、バケット14に設けられた突出アーム65をスタッカ12側に突出させた状態で、突出アーム65が載置部20の通過凹部26を下側から上側に通過するようにバケット14を上昇させると、突出アーム65が一の包装硬貨Cを載置部20から受け取りつつ取出部20aから上側に取り出してその傾斜により移動させバケット14内に収容させる。その後、制御部16が、突出アーム65を突出状態とさせたままバケット14をさらに上昇させ、突出アーム65を突出させた状態で突出アーム65が隣り合う次の載置部20の通過凹部26を下側から上側に通過するようにバケット14を上昇させると、突出アーム65が次の載置部20の包装硬貨Cをバケット14内に収容させる。このように、隣り合う載置部20から各々包装硬貨Cをバケット14内に収容させようとするときでも、包装硬貨Cの取出部20aから取り出す際の持ち上げは、バケット14の上昇で行うことになるため、バケット14側の駆動源は突出アーム65の突出のみを行えばよいことになる。よって、バケット14に設けられる駆動源を小型軽量のアームスライドモータ74にできるため、バケット14の重量を低減することができる。さらには、隣り合う載置部20から各々包装硬貨Cをバケット14内に収納させる場合であっても、簡単な制御で実施することができる。
【0078】
また、本実施形態の包装硬貨支払機11によれば、制御部16が、バケット14に設けられた突出アーム65をスタッカ12側に突出させた状態で、突出アーム65が載置部20の通過凹部26を下側から上側に通過するようにバケット14を上昇させると、突出アーム65が一の包装硬貨Cを載置部20から受け取りつつ取出部20aから上側に取り出してその傾斜により移動させバケット14内に収容させる。その後、制御部16が、突出アーム65を引き込み状態としてからバケット14を一以上の載置部20を挟んで離れた位置にある次の載置部20位置まで上昇させ、突出アーム65を突出させた状態で突出アーム65がこの載置部20の通過凹部26を下側から上側に通過するようにバケット14を上昇させると、突出アーム65がこの載置部20の包装硬貨Cをバケット14内に収容させる。このように、一以上の載置部20を挟んで離れた位置にある載置部20から各々包装硬貨Cをバケット14内に収容させようとするときでも、包装硬貨Cの取出部20aから取り出す際の持ち上げは、バケット14の上昇で行うことになるため、バケット14側の駆動源は突出アーム65の突出および引き込みのみを行えばよいことになる。よって、バケット14に設けられる駆動源を小型軽量のアームスライドモータ74にできるため、バケット14の重量を低減することができる。さらには、一以上の載置部20を挟んで離れた位置にある載置部20から各々包装硬貨Cをバケット14内に収納させる場合であっても、簡単な制御で実施することができる。
【0079】
さらには、本実施形態の包装硬貨支払機11によれば、制御部16が、バケット14に設けられた突出アーム65をスタッカ12側に突出させた状態で、突出アーム65が載置部20の通過凹部26を下側から上側に通過するようにバケット14を上昇させ、且つこの位置で一旦停止させると、突出アーム65が一の包装硬貨Cを載置部20から受け取りつつ取出部20aから上側に取り出してその傾斜により移動させバケット14内に収容させる。その後、制御部16が、突出アーム65を突出状態とさせたままバケット14をさらに上昇させ、突出アーム65を突出させた状態で突出アーム65が隣り合う次の載置部20の通過凹部26を下側から上側に通過するようにバケット14を上昇させると、突出アーム65が次の載置部20の包装硬貨Cをバケット14内に収容させる。このように、隣り合う載置部20から各々包装硬貨Cをバケット14内に収容させようとするときでも、包装硬貨Cの取出部20aから取り出す際の持ち上げは、バケット14の上昇で行うことになるため、バケット14側の駆動源は突出アーム65の突出のみを行えばよいことになる。よって、バケット14に設けられる駆動源を小型軽量のアームスライドモータ74にできるため、バケット14の重量を低減することができる。さらには、隣り合う載置部20から各々包装硬貨Cをバケット14内に収納させる場合であっても、簡単な制御で実施することができる。また、隣り合う載置部20から包装硬貨Cをバケット14内に収容するとき、バケット14の上昇によって一の載置部20から包装硬貨Cを取り出した後、バケット14を一旦停止させるため、バケット14内に収容される包装硬貨Cを安定させる時間を確保できることになる。
【0080】
また、本実施形態の包装硬貨支払機11によれば、スタッカ12からバケット14に受け取った包装硬貨Cの外径をバケット14に設けられた外径検出センサ94で検出し、この外径検出センサ94からの検出信号に基づいてスタッカ12からバケット14に受け取った包装硬貨Cを制御部16が判別するため、包装紙を金種毎に異ならせる必要がなくなり、共通の包装紙にできる。したがって、包装硬貨Cの包装処理において包装紙の管理等が煩雑になることを防止できる。
【0081】
しかも、スタッカ12からバケット14に受け取った包装硬貨Cをストッパ部93で停止させると、この停止状態の包装硬貨Cに検出レバー108が接触することになり、このとき検出レバー108は包装硬貨Cの外径によって揺動角度が異なることになって、この検出レバー108の揺動角度を角度センサ110で検出する。このように、包装硬貨Cを停止させて外径を検出するため、より正確に外径を検出できる。しかも、検出レバー108と角度センサ110という簡素な構成で包装硬貨Cを検出できる。したがって、正確にしかも低コストで包装硬貨Cの外径を検出できる。
【0082】
さらに、スタッカ12からバケット14に受け取った包装硬貨Cについて、外径をバケット14に設けられた外径検出センサ94で検出するとともに孔の有無を孔検知センサ95で検出して、これら外径検出センサ94および孔検知センサ95からの検出信号に基づいてスタッカ12からバケット14に受け取った包装硬貨Cを制御部16が判別するため、特に外径の差が小さい金種同士について孔の有無を併せて判別することで、判別精度を向上させることができる。
【0083】
加えて、スタッカ12からバケット14に受け取った包装硬貨Cをストッパ部93で停止させて孔の有無を孔検知センサ95で検知するため、より正確に孔の有無を検知できる。したがって、より正確に包装硬貨Cの孔の有無を検出できるため、判別精度を向上させることができる。
【0084】
また、本実施形態の包装硬貨支払機11によれば、制御部16は、発光部29aおよび受光部29bが載置部20を挟んで上下に配置された透過型センサ29をセンサ移動機構部30で移動させながら、載置部20の底板部21を上下に貫通して形成されたセンサ穴27における光を透過させるものの数を検出し、この検出データに基づいて載置部20の包装硬貨Cの量を判定することになる。このように、透過型センサ29が発光部29aおよび受光部29bを載置部20を挟んで上下に配置されるため、機体17が水平方向に大型化してしまうことを防止することができる。したがって、設置面積を小さくすることができる。しかも、透過型センサ29を用いるため反射型センサを用いる場合に比して包装硬貨Cの有無の判別が容易にできる。したがって、制御部16の構成を簡素にでき、コストを低減することができる。
【0085】
加えて、センサ穴27が、載置部20に載置させる包装硬貨Cの外径に応じたピッチで底板部21に複数形成されているため、長穴を形成する場合のように底板部21の強度を低下させることがない。したがって、底板部21に補強等が不要となるため構造が簡素となり、さらにコストを低減することができる。しかも、光を透過させるセンサ穴27の数が載置部20にない包装硬貨Cの数に対応することになるため、自己精査においてセンサ穴27における光の透過有を計数すれば良く、包装硬貨Cの量の検出が容易にできる。つまり、制御部16は、自己精査中に最も遅く光の透過が検出された時点での支持体スライドモータ38の待機位置からの回転量に基づいて包装硬貨Cの数を検出することも可能であるが、センサ穴27における光の透過有を計数する方が検出が容易である。
【0086】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1に係る発明によれば、スタッカからバケットに受け取った包装硬貨の外径をバケットに設けられた外径検出センサで検出し、この外径検出センサからの検出信号に基づいてスタッカからバケットに受け取った包装硬貨を判別部が判別するため、包装紙を金種毎に異ならせる必要がなくなり、共通の包装紙にできる。したがって、包装硬貨の包装処理において包装紙の管理等が煩雑になることを防止できる。
【0087】
また、スタッカからバケットに受け取った包装硬貨をストッパで停止させると、この停止状態の包装硬貨に検出レバーが接触することになり、このとき検出レバーは包装硬貨の外径によって揺動角度が異なることになって、この検出レバーの揺動角度を角度センサで検出する。このように、包装硬貨を停止させて外径を検出するため、より正確に外径を検出できる。しかも、検出レバーと角度センサという簡素な構成で包装硬貨の外径を検出できる。したがって、正確にしかも低コストで包装硬貨の外径を検出できる。
【0088】
請求項2に係る発明によれば、スタッカからバケットに受け取った包装硬貨について、外径をバケットに設けられた外径検出センサで検出するとともに孔の有無を孔検知センサで検出して、これら外径検出センサおよび孔検知センサからの検出信号に基づいてスタッカからバケットに受け取った包装硬貨を判別部が判別するため、特に外径の差が小さい金種同士について孔の有無を併せて判別することで、判別精度を向上させることができる。
【0089】
請求項3に係る発明によれば、スタッカからバケットに受け取った包装硬貨をストッパで停止させて孔の有無を孔検知センサで検知するため、より正確に孔の有無を検知できる。したがって、より正確に包装硬貨の孔の有無を検出できるため、判別精度を向上させることができる。
請求項4に係る発明によれば、スタッカからバケットに受け取った包装硬貨の外径をバケットに設けられた外径検出センサで検出し、この外径検出センサからの検出信号に基づいてスタッカからバケットに受け取った包装硬貨を判別部が判別するため、包装紙を金種毎に異ならせる必要がなくなり、共通の包装紙にできる。したがって、包装硬貨の包装処理において包装紙の管理等が煩雑になることを防止できる。
また、スタッカからバケットに受け取った包装硬貨について、外径をバケットに設けられた外径検出センサで検出するとともに孔の有無を孔検知センサで検出して、これら外径検出センサおよび孔検知センサからの検出信号に基づいてスタッカからバケットに受け取った包装硬貨を判別部が判別するため、特に外径の差が小さい金種同士について孔の有無を併せて判別することで、判別精度を向上させることができる。
また、スタッカからバケットに受け取った包装硬貨をストッパで停止させて孔の有無を孔検知センサで検知するため、より正確に孔の有無を検知できる。したがって、より正確に包装硬貨の孔の有無を検出できるため、判別精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の包装硬貨支払機を示す側断面図である。
【図2】 本発明の一実施形態の包装硬貨支払機における載置部等を示す斜視図である。
【図3】 本発明の一実施形態の包装硬貨支払機における載置部等を示す平面図である。
【図4】 本発明の一実施形態の包装硬貨支払機におけるバケットの突出アームおよびアームスライド機構部等を示す側断面図である。
【図5】 本発明の一実施形態の包装硬貨支払機におけるバケットの突出アームおよびアームスライド機構部等を示す上側から見た図である。
【図6】 本発明の一実施形態の包装硬貨支払機におけるバケットの突出アームおよびアームスライド機構部等をスタッカ側から見た断面図である。
【図7】 本発明の一実施形態の包装硬貨支払機における包装硬貨取出作動の各段階を概略的に示す側断面図である。
【図8】 本発明の一実施形態の包装硬貨支払機におけるバケットのストッパ部等を示す側断面図である。
【図9】 本発明の一実施形態の包装硬貨支払機におけるバケットのストッパ部等を収容凹部側から見た断面図である。
【図10】 本発明の一実施形態の包装硬貨支払機におけるバケットの外径検知センサ等を示す側面図である。
【図11】 本発明の一実施形態の包装硬貨支払機におけるバケットの外径検知センサ等を示すスタッカ側から見た断面図である。
【図12】 本発明の一実施形態の包装硬貨支払機におけるバケットのバケットロック機構を示す側面図である。
【符号の説明】
11 包装硬貨支払機
12 スタッカ
14 バケット
16 制御部(判別部)
20 載置部
20a 取出部
93 ストッパ部(ストッパ)
94 外径検出センサ
95 孔検知センサ
108 検出レバー
110 角度センサ
C 包装硬貨
Claims (4)
- 包装硬貨を並列状態で傾斜により一側に寄せて載置させるとともに前記包装硬貨を傾斜下側の取出部から取出可能とする載置部が、前記取出部の位置を合わせて上下方向に複数段設けられてなるスタッカと、
該スタッカに対し前記取出部側に並んで昇降可能に設けられて前記スタッカから包装硬貨を受け取るバケットとを有する包装硬貨支払機において、
前記バケットに設けられて前記スタッカから前記バケットに受け取った包装硬貨の外径を検出する外径検出センサと、
該外径検出センサからの検出信号に基づいて前記スタッカから前記バケットに受け取った包装硬貨を判別する判別部とを有し、
前記外径検出センサは、前記スタッカから前記バケットに受け取りストッパで停止させられた前記包装硬貨に接触する揺動可能な検出レバーと、該検出レバーの揺動角度を検出する角度センサとを有することを特徴とする包装硬貨支払機。 - 前記バケットには、前記スタッカから前記バケットに受け取った前記包装硬貨の孔の有無を検知する孔検知センサが設けられており、前記判別部は、前記外径検出センサからの検出信号と前記孔検知センサからの検出信号とに基づいて前記スタッカから前記バケットに受け取った包装硬貨を判別することを特徴とする請求項1記載の包装硬貨支払機。
- 前記孔検知センサは、前記スタッカから前記バケットに受け取りストッパで停止させられた前記包装硬貨の孔の有無を検知することを特徴とする請求項2記載の包装硬貨支払機。
- 包装硬貨を並列状態で傾斜により一側に寄せて載置させるとともに前記包装硬貨を傾斜下側の取出部から取出可能とする載置部が、前記取出部の位置を合わせて上下方向に複数段設けられてなるスタッカと、
該スタッカに対し前記取出部側に並んで昇降可能に設けられて前記スタッカから包装硬貨を受け取るバケットとを有する包装硬貨支払機において、
前記バケットに設けられて前記スタッカから前記バケットに受け取った包装硬貨の外径を検出する外径検出センサと、
該外径検出センサからの検出信号に基づいて前記スタッカから前記バケットに受け取った包装硬貨を判別する判別部とを有し、
前記バケットには、前記スタッカから前記バケットに受け取った前記包装硬貨の孔の有無を検知する孔検知センサが設けられており、前記判別部は、前記外径検出センサからの検出信号と前記孔検知センサからの検出信号とに基づいて前記スタッカから前記バケットに受け取った包装硬貨を判別し、
前記孔検知センサは、前記スタッカから前記バケットに受け取りストッパで停止させられた前記包装硬貨の孔の有無を検知することを特徴とする包装硬貨支払機。
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