JP2527276B2 - 紙幣処理装置 - Google Patents

紙幣処理装置

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JP2527276B2
JP2527276B2 JP2403895A JP40389590A JP2527276B2 JP 2527276 B2 JP2527276 B2 JP 2527276B2 JP 2403895 A JP2403895 A JP 2403895A JP 40389590 A JP40389590 A JP 40389590A JP 2527276 B2 JP2527276 B2 JP 2527276B2
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elevator
bill
latch
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広一 五井
仁 鎌田
康弘 今治
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Laurel Bank Machine Co Ltd
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Laurel Bank Machine Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は循環式紙幣入出金機等の
紙幣処理装置に関し、特に上方より一括して収納された
紙幣を下方より1枚ずつ繰り出すことが可能であって、
収納している紙幣の量が一定量以下のとき、収納紙幣の
繰り出しに際して収納紙幣を上方より押圧するビルプレ
ス装置等を備えた紙幣収納箱を有する紙幣処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】上方より一括して収納された紙幣を下方
より1枚ずつ繰り出すことが可能であって、収納してい
る紙幣の量が一定量以下のとき、収納紙幣の繰り出しに
際して収納紙幣を上方より押圧するビルプレス装置を備
えた紙幣収納箱を有する紙幣処理装置(循環式紙幣入出
金機)について、本出願人は先の出願を行い、既に特開
平1ー296397号公報に開示されている。
【0003】この紙幣処理装置の紙幣収納箱には、上方
より一括して収納された紙幣を下方より1枚ずつ繰り出
すことができるように、紙幣をその上面に載置し、モー
タによって紙幣収納箱内を上下に移動可能なエレベータ
部と、収納している紙幣の量が一定量以下のとき、モー
タによって紙幣の収納空間外から移動して、収納してい
る紙幣を上方より押圧するビルプレス部とが設けられて
いる。
【0004】そして、紙幣収納箱の下方には、前記エレ
ベータ部を上下に移動するためのエレベータモータが配
置され、他方、紙幣収納箱の側方には、ビルプレス部を
駆動するためのビルプレスモータが配置されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】よって、紙幣収納箱内
のエレベータ部及びビルプレス部に対して2つのモータ
が必要になるとともに、紙幣処理装置が大型化する。
【0006】また、その機能上の制約、すなわち、エレ
ベータ部は上下動するのみに対し、ビルプレス部は、エ
レベータ部上の紙幣の量、あるいはエレベータ部が上下
動するに際して、それぞれビルプレス動作するか否かが
選択されなければならず、さらに、紙幣収納箱は装置に
対して着脱されることから、各部とモータ間の連結機構
が複雑になる傾向がある。
【0007】本発明の目的は、ビルプレス部を駆動する
専用のモータを特に設けることなく、エレベータ部の動
作を利用して、必要に応じてビルプレス動作を行う等が
可能なビルプレス駆動機構を有する紙幣収納箱を有する
紙幣処理装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の紙幣処理装置は、上下方向に移動自在に設
けられるとともに上面に紙幣が搭載されるエレベータ部
と、該エレベータ部の移動範囲外から移動範囲内にわた
って揺動自在に設けられ、必要に応じて該エレベータ部
上の紙幣を上方より押圧するビルプレス部と、該ビルプ
レス部と一体に揺動する揺動アームと、該揺動アームと
係合可能に設けられ、前記ビルプレス部を、係合時にお
いて前記エレベータ部の移動範囲外に保持するロックア
ームと、該ロックアームに揺動自在に連結されて、その
位置が、前記エレベータ部の移動に連動して動作するロ
ック解除アームに係合する係合側と係合しない非係合側
とに選択的に設定される選択アームと、該選択アームに
連結され、該選択アームを揺動動作させるラッチ連結ア
ームと、該ラッチ連結アームと揺動自在に連結されると
ともに、前記エレベータ部の移動範囲の上限位置から所
定量下降した範囲内に突出可能に設けられ、突出時にお
いて、該エレベータ部が前記範囲内に位置するとき、該
エレベータ部により押圧され、前記ラッチ連結アームを
介して前記選択アームの位置を前記ロック解除アームに
係合する係合側に設定するラッチ作動アームと、前記ラ
ッチ連結アームと揺動自在に連結されて、その位置が、
前記エレベータ部の移動に連動して動作するラッチアー
ムと係合するラッチ側と係合しない非ラッチ側とに選択
的に設定され、該ラッチ側に設定されるときに、前記ラ
ッチ連結アームを介して前記選択アームを前記ロック解
除アームに係合する係合側に設定し、また前記非ラッチ
側に設定されるときに、前記ラッチ連結アームを介して
前記選択アームを前記ロック解除アームに係合しない非
係合側に設定させる被ラッチアームとが具備されてな
り、前記ロック解除アームは、前記エレベータ部の移動
範囲内に突出可能に設けられて、前記選択アームが該ロ
ック解除アームと係合する係合側にある時に、前記エレ
ベータ部の下方への移動により押圧されて前記選択アー
ムを移動させ、該選択アームと連結している前記ロック
アームを揺動させて、該ロックアームと前記揺動アーム
との係合を解除し、前記ラッチアームは、前記エレベー
タ部の移動範囲内に設けられて、前記エレベータ部が移
動範囲の下限位置に位置したときに、該エレベータ部に
より押圧されて前記被ラッチアームを前記ラッチアーム
に係合しない非ラッチ側に設定し、前記ビルプレス部
は、これと一体に揺動する揺動カムを有し、前記エレベ
ータ部は、該エレベータ部の移動範囲の下限位置への移
動にともなって、前記ロックアームとの係合が解除され
た前記ビルプレス部の前記揺動カムのカム面を接触させ
つつ該ビルプレス部を前記紙幣上に揺動させて該紙幣を
押圧させかつ該エレベータ部の移動範囲の下限位置から
の移動にともなって、前記ロックアームとの係合が解除
された前記ビルプレス部の前記揺動カムのカム面を接触
させつつ前記エレベータ部の移動範囲外に向けて揺動さ
せて、該ビルプレス部と一体に揺動する前記揺動アーム
を前記ロックアームに係合させる揺動カムフォロアを有
する紙幣収納箱を備え、さらに、該紙幣収納箱の前記エ
レベータ部がその移動範囲の下限位置にある場合に、必
要に応じて該エレベータ部上の前記紙幣を該紙幣との摩
擦力により繰り出す繰出機構駆動手段と、前記繰出機構
駆動手段により繰り出される前記紙幣の繰出を検出する
繰出紙幣検出手段と、該繰出紙幣検出手段からの検出信
号により、前記紙幣の繰出不良の有無を検出するととも
に、該繰出不良が検出されたときに、前記繰出機構駆動
手段に対して紙幣の繰り出しを一時的に中断させる中断
信号を出力し、また前記エレベータ部を上昇させるビル
プレス信号を出力する繰出不良検出手段と、該繰出不良
検出手段からの前記ビルプレス信号が入力されて前記エ
レベータ部を上昇させ、該エレベータ部の移動範囲の上
限位置から所定量下降した範囲内に突出しているラッチ
作動アームを押圧させるとともに、該上昇後、前記エレ
ベータ部をその移動範囲の下限位置まで下降させ、該下
降後、前記繰出機構駆動手段に繰り出しを再開させる再
開信号を出力するエレベータ部駆動手段とを有すること
を特徴としている。
【0009】
【作用】本発明の紙幣処理装置によれば、紙幣収納箱の
エレベータ部上の紙幣が所定量より少ない場合、エレベ
ータ部は上昇して、その移動範囲の上限位置から所定量
下降した範囲内に位置することになり、これによって、
この範囲内に突出しているラッチ作動アームを押圧し、
ラッチ連結アームを介して選択アームの位置をロック解
除アームと係合する係合側に設定するとともに被ラッチ
アームをラッチ側に位置させ、ラッチアームと被ラッチ
アームとを係合させる。そして、この状態でエレベータ
部が紙幣を繰り出す等のために下方に移動する場合に
は、エレベータ部の移動範囲内に突出しているロック解
除アームをエレベータ部が押圧して揺動させ、これと係
合している選択アームを移動させ、ロックアームを揺動
させてこれと揺動アームとの係合を解除する。すると、
揺動アームと一体的に形成されたビルプレス部が、揺動
カムのカム面をエレベータ部と一体的に形成された揺動
カムフォロアに接触させつつ、エレベータ部の移動範囲
の下限位置への移動にともなって、自重によりエレベー
タ部上に搭載された紙幣に向って円滑に揺動しこれを押
圧することになる。これにより、紙幣と繰出機構駆動手
段との間には十分な摩擦力が付与されることになり、繰
出機構駆動手段による紙幣の繰出性が向上することにな
る。そして、エレベータ部が、その移動範囲の下限位置
へ向ってさらに移動することにより、この移動範囲内に
設けられたラッチアームと当接してこれを揺動させ、被
ラッチアームとの係合を解除させて、被ラッチアームを
ラッチアームと係合しない非ラッチ側に設定させること
になる。これによって、被ラッチアームと連結するラッ
チ連結アームは選択アームをロック解除アームと係合し
ない非係合側に位置させ、またラッチ作動アームをエレ
ベータ部の移動範囲の上限位置から所定量下降した範囲
内に突出させる。選択アームがロック解除アームと係合
しない非係合側に位置されることにより、該ロックアー
ムは揺動アームと係合可能な位置に復帰する。そして、
必要に応じてエレベータ部上の前記紙幣を繰出機構駆動
手段により繰り出すことになる。
【0010】次に、必要に応じて、エレベータ部が上昇
すると、エレベータ部は揺動カムフォロアを揺動カムに
接触させつつ、揺動アームを揺動させて、ビルプレス部
をエレベータ部の移動範囲外へ揺動させ、揺動アームを
ロックアームに係止させてビルプレス部をエレベータ部
の移動範囲外に保持する。そして、エレベータ部上の紙
幣が所定量より少ない場合、上記動作が繰り返されるこ
とになる。
【0011】また、エレベータ部上の紙幣が所定量より
多く、ビルプレス部による押圧がなくとも紙幣の自重に
より十分な前記摩擦力が付与できる場合、エレベータ部
が必要に応じて上昇しても、その上昇停止位置が移動範
囲の上限位置から所定量下降した範囲より下方に位置す
ることになり、エレベータ部はラッチ作動アームを押圧
することがない。したがって、選択アームの位置をロッ
ク解除アームと係合しない非係合側に、被ラッチアーム
をラッチアームと係合しない非ラッチ側に設定した状態
のままで、下方に移動することになり、エレベータ部に
より、これの移動範囲内に突出しているロック解除アー
ムを押圧し揺動させても、ロック解除アームは、選択ア
ームと係合していないため、ビルプレス部は揺動するこ
となくエレベータ部の移動範囲外に保持されたままとな
る。次いで、この状態で、エレベータ部はその移動範囲
の下限位置に位置することになり、エレベータ部上の紙
幣は必要に応じて繰出機構駆動手段により繰り出される
ことになる。
【0012】そして、繰出機構駆動手段により繰り出さ
れている紙幣は、常に繰出紙幣検出手段によりその繰出
状況が検出されている。この繰出紙幣検出手段から出力
される検出信号によって繰出不良検出手段は紙幣の繰出
不良の有無を検出し、繰出不良が検出されたときには、
搭載した紙幣の量が減り、紙幣の自重による前記摩擦力
では不十分である等の理由で、ビルプレス部による紙幣
の押圧が必要と判断し、前記繰出機構駆動手段に対して
紙幣の繰り出しを一時的に中断させる中断信号を出力
し、またエレベータ部駆動手段に対してエレベータ部を
上昇させるビルプレス信号を出力する。この繰出不良検
出手段からの前記中断信号を受けて、繰出機構駆動手段
は紙幣の繰り出しを一時停止する。また、繰出不良検出
手段からの前記ビルプレス信号を受けて、エレベータ部
駆動手段は、エレベータ部の移動範囲外に保持されてい
るビルプレス部を揺動させるために、エレベータ部をそ
の移動範囲の上限位置から所定量下降した範囲内まで上
昇させる。すると、エレベータ部は、エレベータ部の移
動範囲内に突出しているラッチ作動アームを押圧し、上
述と同様、選択アームの位置をロック解除アームと係合
する係合側に設定するとともに被ラッチアームをラッチ
側に位置させ、ラッチアームと被ラッチアームとを係合
させる。そして、この状態でエレベータ部を下降させ、
ロック解除アームを押圧して揺動させ、これと係合して
いる選択アームを移動させて、ロックアームを揺動さ
せ、これと揺動アームとの係合を解除し、ビルプレス部
をエレベータ部上に搭載された紙幣に向って円滑に揺動
させ、これを押圧させる。そして、エレベータ部が下降
後にエレベータ部駆動手段は、繰出機構駆動手段に繰り
出しを再開させる再開信号を出力することになり、これ
を受けて繰出機構駆動手段は紙幣の繰り出しを再開する
ことになるが、このとき、上記ビルプレス部の押圧によ
って紙幣と繰出機構駆動手段との間には十分な摩擦力が
付与されることになるため、繰出機構駆動手段による紙
幣の繰出性が向上することになる。
【0013】
【実施例】本発明の一実施例による紙幣処理装置(循環
式紙幣入出金機)について図1〜図4を参照して以下に
説明するが、まず、図4を参照してその全体構成を概略
説明する。
【0014】図中、符号1は、紙幣処理装置の装置本体
であって、この装置本体1の前面側には、テラーによっ
て紙幣の入金・出金が行なわれる入金投入部2、出金投
出部3がそれぞれ設けられ、この装置本体1の内部に
は、入金投入部2を起点とする入金ルート4、出金投出
部3を終着点とする出金ルート5が設けられている。
【0015】入金ルート4は、入金系搬送モータ6によ
って駆動される搬送ベルト7の移動経路に沿って、入金
投入部2に投入された入金紙幣を受け入れてこれを1枚
ずつ分離搬送する受け入れ機構8、該受け入れ機構8か
ら搬送される紙幣の金種を判別かつ計数し、またこの紙
幣が正券であるか否かを判定する入金鑑別部9、該入金
鑑別部9による鑑別の結果、紙幣が正券であり、かつ例
えば万券である場合等に入金ルート4からこれを第1の
紙幣一時貯留装置10aに送り込む第1のゲート11a、
前記入金鑑別部9による鑑別の結果、紙幣が正券であ
り、かつ例えば千券である場合等に入金ルート4からこ
れを第2の紙幣一時貯留装置10bに送り込む第2のゲ
ート11b、前記入金鑑別部9による鑑別の結果、紙幣
が例えば万券及び千券以外の紙幣、すなわち万券、千券
の損券及び五千券である場合等に、入金ルート4からこ
れらを第3の紙幣一時貯留装置10cに送り込む第3の
ゲート11c及び前記入金鑑別部9による鑑別の結果、
紙幣が例えば偽券、判別不能券(二重送り券等)である場
合等に、入金ルート4からこれらを装置本体1の前面側
の設けられた排除口12を通じてテラーに送り出させる
入金紙幣の排除機構13が順次設けられたものである。
【0016】次に、前記各紙幣一時貯留装置10a〜1
0cについて概略説明する。各紙幣一時貯留装置10a〜
10cの下端には、これら紙幣一時貯留装置10a〜10
c内に振り分けられた紙幣を下方から支持するゲート1
4a〜14cがそれぞれに設けられており、テラーが操作
するテラーズマシン(図示せず)等からの命令に基づいて
各ゲート14a〜14cの開閉が行われ、後述する紙幣収
納箱15a〜15cに紙幣を投入することになる。また、
各紙幣一時貯留装置10a〜10cには、スライド機構
(図示せず)が設けられており、図4左側に二点鎖線で示
すように、必要に応じて装置本体1の前面側(図4にお
ける左方)から外部に引き出すことができるようになっ
ており、一時貯留紙幣を返却可能となっている。
【0017】次いで、第1〜第3の紙幣収納箱15a〜
15cについて概略説明するが、詳細については後述す
る。各紙幣収納箱15a〜15cは、上述の紙幣一時貯留
装置10a〜10cの下方にそれぞれ設けられており、各
紙幣一時貯留装置10a〜10cのゲート14a〜14cが
開かれるとこれらの中に一時貯留されていた紙幣が挿入
されるものである。各紙幣収納箱15a〜15cの内部に
は、水平状態を維持しつつ昇降し、かつその上面に紙幣
が搭載されるエレベータ部16a〜16cがそれぞれ設け
られており、またエレベータ部16a〜16c上に搭載さ
れた紙幣を必要に応じて上方から押圧するビルプレス部
(図4においては図示せず)が設けられている。なお、エ
レベータ部16a〜16cは、上述の紙幣一時貯留装置1
0a〜10cから紙幣が投入される場合に、所定の位置ま
で上昇し、紙幣を出金ルート5に繰り出す場合に、その
移動範囲の下限位置まで下降するようになっている。
【0018】また、各紙幣収納箱15a〜15cの下部に
は、エレベータ部16a〜16c上の紙幣を出金ルート5
に1枚ずつ繰り出すための繰出ローラ17a〜17c及び
蹴出ローラ18a〜18cがそれぞれ設けられている。こ
こで、エレベータ部16a〜16cが紙幣を出金ルート5
に繰り出すためその移動範囲の下限位置にあるときに蹴
出ローラ18a〜18cは、その上部がこれらエレベータ
部16a〜16cから上方に突出するように設けられ、図
示せぬ蹴出ローラ駆動手段により駆動されてエレベータ
部16a〜16c上の紙幣の最下に位置する紙幣をその摩
擦により1枚ずつ繰出ローラ17a〜17c側に蹴り出
し、繰出ローラ17a〜17cは図示せぬ繰出ローラ駆動
手段により駆動されて蹴り出された紙幣を出金ルート5
に繰り出させるものである。なお、繰出ローラ17a〜
17c、蹴出ローラ18a〜18c、繰出ローラ駆動手段
及び蹴出ローラ駆動手段は、後述する繰出機構駆動手段
90を構成するものである。
【0019】ここで、ビルプレス部(図4においては図
示せず)は、エレベータ部16a〜16c上の紙幣を上方
から押圧して、蹴出ローラ18a〜18cと紙幣との摩擦
力を増大させて、蹴出ローラ18a〜18cによる紙幣の
蹴り出しを確実にするためのものである。なお、ビルプ
レス部は、エレベータ部16a〜16cの上昇時等にはエ
レベータ部16a〜16cの移動範囲外に移動するように
なっている。
【0020】また、上述と同様、紙幣収納箱15a〜1
5cにもスライド機構 (図示せず) が設けられており、
図4左側に二点鎖線で示すように、必要に応じて装置本
体1の前面側(図4における左方)から引き出すことがで
きるようになっており、装填、取り出し、交換等の作業
が容易に行えるようになっている。
【0021】続いて、出金ルート5について概略説明す
る。出金ルート5は出金系搬送モータ19によって駆動
される搬送ベルト20の移動経路に沿って、上記各紙幣
収納箱15a〜15cから必要に応じて紙幣を1枚ずつ送
り出すための上述した繰出ローラ17a〜17c、該繰出
ローラ17a〜17cによって繰り出された紙幣の金種判
別、計数を行うとともに、繰り出された紙幣に搬送エラ
ーが生じていないか否か等を判別する出金判別部21、
該出金判別部21の判別結果に応じて、紙幣が異金種で
あったり、搬送エラー等が発生している場合等に該紙幣
を出金排除部22に排除し、一方紙幣が正常なものであ
ると判別された場合に、該紙幣を後述の受出機構23内
の出金投出部3に案内するゲート24、該ゲート24に
案内された出金投出部3内の正常紙幣を要求したテラー
が受け取るための受出機構23が順次設けられている。
【0022】次に、循環式紙幣入出金機装置本体1に設
けられる紙幣収納箱15、繰出機構駆動手段90、繰出
紙幣検出手段91、繰出不良検出手段92及びエレベー
タ部駆動手段93について以下に詳述する。なお、上述
の循環式紙幣入出金機装置本体1には第1〜第3の紙幣
収納箱15a〜15cが設けられているが、それらはいず
れも同様の構造であるため、以下においては符号15を
付し、特にどの紙幣収納箱という限定をせずに説明す
る。また、これにより、紙幣一時貯留装置は符号10、
エレベータ部は符号16、繰出ローラは符号17、蹴出
ローラは符号18でそれぞれ代表して以下に説明する。
さらに、以下の説明における上下左右の方向は図1及び
図2における上下左右の方向とし、回転方向も図1及び
図2における回転方向として説明する。
【0023】まず、繰出機構駆動手段90は、紙幣収納
箱15のエレベータ部16がその移動範囲の下限位置に
ある(図2に示す状態)場合に、必要に応じて入力され
る、紙幣を繰り出すべき出金指令90aに基づいてエレ
ベータ部16上の紙幣を摩擦力により繰り出すものであ
って、上述のように、繰出ローラ17、蹴出ローラ1
8、繰出ローラ駆動手段(図示せず)及び蹴出ローラ駆動
手段(図示せず)を有している。
【0024】次に、繰出紙幣検出手段91は、上記繰出
機構駆動手段90から繰り出される紙幣の繰り出しを、
例えば紙幣の通過を検知することにより検出し、後述の
繰出不良検出手段92にその検出信号91aを出力し、
また繰出機構駆動手段90に次の紙幣を繰り出させるた
め、その前の紙幣が繰り出されたことの確認である繰出
信号91bを繰出機構駆動手段90に出力するものであ
って、例えば、出金ルート5の搬送ベルト20の移動経
路中等に設けられるものである。
【0025】次いで、繰出不良検出手段92は、上記繰
出紙幣検出手段91から出力された検出信号91aを受
け、この検出信号91aから繰り出されている紙幣の繰
出不良の有無を検出するとともに、検出不良が検出され
たときに、上述の繰出機構駆動手段90に対し、繰り出
しを一時的に中断させる中断信号92aを出力し、後述
のエレベータ部駆動手段93に対し、エレベータ部16
を上昇させるビルプレス信号92bを出力するものであ
る。
【0026】次に、エレベータ部駆動手段93は、上述
の紙幣一時貯留装置10から紙幣が投入されるときは勿
論のこと、それ以外のときであっても上記繰出不良検出
手段92からの前記ビルプレス信号92bが入力される
と、前記エレベータ部16を上昇させるものである。そ
して、エレベータ部駆動手段93は、該上昇後のエレベ
ータ部16をその移動範囲の下限位置まで下降させ、該
下降後、上記繰出機構駆動手段90に繰り出しを再開さ
せる再開信号93aを出力し、紙幣収納箱15に設けら
れる後述の下部駆動ギヤ39、上部駆動ギヤ40及びタ
イミングベルト41等を有するものである。
【0027】続いて、紙幣収納箱15について説明す
る。図中符号25は本実施例の紙幣収納箱15のケーシ
ング、符号16は上面に紙幣が搭載される上述したエレ
ベータ部、符号26は前記エレベータ部16の移動範囲
外から移動範囲内にわたって揺動自在に支持され、必要
に応じてエレベータ部16上の紙幣を上方より押圧する
ビルプレス部、符号27はエレベータ部16の動作を利
用してビルプレス部26を揺動させるためのビルプレス
駆動機構をそれぞれ示している。なお、図1及び図2に
おいて斜線で示す部分は、ビルプレス駆動機構27を構
成する後述する各要素の軸のうちケーシング25に対し
て上下左右に移動しない固定軸を示しており、その他の
軸はケーシング25に対して移動可能な軸またはピンを
示している。
【0028】まず、紙幣収納箱15のケーシング25に
ついて説明するが、内部に紙幣が投入されるこのケーシ
ング25には、エレベータ部16の移動方向に延在し、
エレベータ部16の昇降移動をガイドするガイド孔28
を有し、下端には、装置本体1(図4参照)に装填され
るときに該装置本体1に設けられた後述する位置決めピ
ン78に係止される位置決め溝29が下端に設けられて
いる。またケーシング25の下側には、装置内にセット
した時に、上述した蹴出ローラ18(図4参照)が突出す
る溝(図示せず)が設けられており、また同様に下端には
紙幣を上述した繰出ローラ17(図4参照)に向けて繰り
出すためのスリット(図示せず)等が設けられている。
【0029】次に、紙幣収納箱15に上下方向に移動自
在に設けられるエレベータ部16について説明するが、
エレベータ部16は、ケーシング25内に収納され、上
面に紙幣が搭載されるエレベータ部材30と、該エレベ
ータ部材30を固定するガイドブロック31と、ガイド
ブロック31に設けられるとともに、ケーシング25の
ガイド孔28に嵌合し、ガイドブロック31に固定され
たエレベータ部材30の水平状態を維持しつつ、これを
昇降させるためにガイド孔28に沿って摺動する上下に
連結する2つのガイドローラ32a、32bとを有してい
る。ここでガイドブロック31には、エレベータ部16
が下降すると後述するラッチアーム33と当接し、これ
を押圧して揺動させる当接部34が設けられており、ま
た同様の下降により後述するロック解除アーム35に当
接しこれを揺動させる棒部36が設けられている。
【0030】そして、エレベータ部16には、該エレベ
ータ部16の移動範囲の下限位置への移動にともなって
ビルプレス部26が揺動する(後述する)と、図1に二点
鎖線で示すように、ビルプレス部26に形成された後述
する揺動カム37のカム面37aに接触しつつ、ビルプ
レス部26の揺動動作を制御して該紙幣を押圧させる揺
動カムフォロア38が設けられている。また、この揺動
カムフォロア38はエレベータ部16の下限位置からの
上昇移動にともなって、紙幣を押圧していたビルプレス
部26をその揺動カム37のカム面37aに接触しつつ
エレベータ部16の移動範囲外に向けて揺動させるもの
である。また、エレベータ部16はバネ(図示せず)によ
り上方に移動するように付勢されている。なお、エレベ
ータ部材30には、最下に位置した時に上述した蹴出ロ
ーラ18(図4参照)が突出するための溝(図示せず)が上
述のケーシング25の溝部(図示せず)と対応する位置に
設けられている。また、エレベータ部16は、その移動
範囲の下限位置に達したときに、エレベータ部材30の
上面の位置を上述の紙幣繰り出し部分である図示せぬス
リットに合わせるようになっている。
【0031】また、ケーシング25のガイド孔28の下
端の側方には、エレベータ部16を昇降させるための下
部駆動ギヤ39が設けられ、またガイド孔28の上端の
側方には、同じくエレベータ部16を昇降させるための
上部駆動ギヤ40が設けられており、両駆動ギヤ39、
40間にはタイミングベルト41が巻回されている。し
たがって、このタイミングベルト41をエレベータ部1
6に接続し、駆動ギヤ39、40のいずれかをモータ等
の駆動手段(図示せず)で駆動することによりエレベータ
部16を上下に昇降移動させるようになっている。な
お、両駆動ギヤ39、40及びタイミングベルト41
は、上述のエレベータ部駆動手段93の一部をなすもの
である。
【0032】次いで、ビルプレス部26について説明す
るが、ビルプレス部26は、ケーシング25に嵌合され
る取付軸42と、紙幣を押圧するためのビルプレス部材
43と、取付軸42とビルプレス部材43とを連結する
取付アーム44とを有しており、取付軸42を中心に揺
動するようになっている。またビルプレス部26は、こ
れに一体的に設けられた後述する揺動アーム45と、後
述するロックアーム46とが係合することにより、エレ
ベータ部16の移動範囲外に保持されるようになってお
り(図1に示す状態)、この係合が解除されると自重によ
り取付軸42を中心に揺動してエレベータ部16の移動
範囲内に入り、エレベータ部16上に搭載された紙幣を
上方から押圧するようになっている。そして、この押圧
によって、上述した蹴出ローラ18(図4参照)と紙幣と
の間の摩擦力を増大させるものである。
【0033】次に、ビルプレス駆動機構27について説
明するが、ビルプレス駆動機構27は、揺動アーム4
5、ロックアーム46、選択アーム47、ラッチ連結ア
ーム48、ラッチ作動アーム49、被ラッチアーム5
0、ラッチアーム33、ロック解除アーム35及び揺動
カム37等から構成されている。
【0034】揺動アーム45は、上述したようにビルプ
レス部材43と所定の角度をなすようにビルプレス部2
6に一体的に形成されたもので、ビルプレス部26の自
重により上記取付軸42を中心にビルプレス部26と一
体に揺動する。また揺動アーム45の先端にはロックア
ーム46に係脱可能なピン部51を有している。なお、
前記角度は、ロックアーム46に係合したときにビルプ
レス部26がエレベータ部16の移動範囲外に保持され
るように設定されるものである。
【0035】ロックアーム46は、上端の取付軸52に
おいてケーシング25と嵌合し、この取付軸52を中心
に揺動して下端の係止爪53を上記揺動アーム45の先
端のピン部51に係合させることができ、これによりビ
ルプレス部26をエレベータ部16の移動範囲外に保持
するものである。またロックアーム46の略中央には、
選択アーム47と揺動自在に係合する軸部54が設けら
れており、これにより選択アーム47の側方への移動で
ロックアーム46は揺動して揺動アーム45との係合を
解除することになる。さらにロックアーム46には、揺
動アーム45と係合する位置を定位置とし、ロックアー
ム46を揺動アーム45との係合を解除する方向に揺動
させると、前記定位置に戻るように反時計回りに付勢す
るバネ(図示せず)が設けられている。
【0036】選択アーム47はエレベータ部16の移動
方向に対して略直交する位置にあり、ロックアーム46
の軸部54に端部の穴部55において揺動自在に連結さ
れるもので、前記端部の逆側の端部にはラッチ連結アー
ム48の軸部56と揺動自在に係合し、かつラッチ連結
アーム48の側方の若干の移動を許容する長穴部57が
形成されている。また選択アーム47は、ラッチ連結ア
ーム48が上方に位置するとエレベータ部16の移動に
連動して動作するロック解除アーム35と係合しない非
係合側に位置され(図2に示す状態)、ラッチ連結アーム
48が下方に位置するとロック解除アーム35と係合す
る係合側に位置される(図1に示す状態)ものである。こ
のため選択アーム47の略中央にはロック解除アーム3
5と係脱可能な下方に開口する溝部58が設けられてお
り、前記係合側に位置するときこの溝部58において選
択アーム47はロック解除アーム35の係合軸74(後
述する)と係合し、エレベータ部16の押圧によるロッ
ク解除アーム35の揺動(後述する)によりアーム方向に
沿って移動させられる。
【0037】ラッチ連結アーム48は、エレベータ部1
6の移動方向と略同方向に位置するもので、選択アーム
47の長穴部57に略中央の軸部56を嵌合させること
によりこれと揺動自在に連結し、上部の軸部59におい
てラッチ作動アーム49と揺動自在に係合し、下端の軸
部60において被ラッチアーム50と揺動自在に連結さ
れており、よってラッチ連結アーム48により選択アー
ム47は上記のような揺動動作をすることになる。
【0038】ラッチ作動アーム49は、ケーシング25
と嵌合する取付軸61と、エレベータ部16の移動範囲
の上限位置から所定量下降した範囲内に突出可能であ
り、突出しているとき、エレベータ部16が前記範囲内
に位置すると、これと当接し、これにより押圧される当
接辺部62と、取付軸61を介して当接辺部62と略直
交する位置にあり、ラッチ連結アーム48の上部の軸部
59と係合する穴部63とを有するものである。そし
て、当接辺部62がエレベータ部16により押圧される
と取付軸61を中心に反時計回りに揺動し、ラッチ連結
アーム48を介して選択アーム47の位置をロック解除
アーム35に係合する係合側に設定することになる。な
お、前記反時計回りに揺動した位置においてはエレベー
タ部16の上方への移動から逃げるようになっている。
また、ラッチ作動アーム49には、エレベータ部16の
移動方向に対して所定角度傾き、エレベータ部16の前
記範囲内に突出し、エレベータ部16により押圧されな
い状態(図2に示す状態)を定位置とし、エレベータ部1
6に押圧されて揺動すると、これを前記定位置に戻すよ
うに時計回り方向に付勢するバネ(図示せず)が設けられ
ている。
【0039】被ラッチアーム50は、ケーシング25と
嵌合する取付軸64と、ラッチ連結アーム48の下端の
軸部60と嵌合する穴部65と、ラッチアーム33と係
脱可能に形成されたラッチピン66とを有しており、取
付軸64を中心に揺動するもので、ラッチアーム33と
係合するラッチ側(図1に示す状態)とラッチアーム33
と係合しない非ラッチ側(図2に示す状態)に設定される
ものである。ここで、被ラッチアーム50は、ラッチ作
動アーム49が前記エレベータ部16によりその移動範
囲外に配置されることにより、ラッチ連結アーム48を
下方に位置させて、これと連結する選択アーム47をロ
ック解除アーム35に係合する係合側に設定するととも
に、前記ラッチ側に設定される。
【0040】また、ラッチアーム33との係合が解除さ
れて、被ラッチアーム50が前記非ラッチ側に設定され
るときには、ラッチ連結アーム48を上方に位置させ
て、選択アーム47をロック解除アーム35に係合しな
い非係合側に設定するとともにラッチ作動アーム49を
前記エレベータ部16の移動範囲の上限位置から所定量
下降した範囲内に突出させる。なお、被ラッチアーム5
0には、上記ラッチアーム33と係合しない非ラッチ側
を定位置とし、ラッチ作動アーム49がエレベータ部1
6により揺動され、ラッチ連結アーム48が下方に移動
してこれにより取付軸64を中心に反時計回り方向に揺
動すると、これを前記定位置に戻すように時計回り方向
に付勢するバネ(図示せず)が設けられている。
【0041】ラッチアーム33は、下端の取付軸67に
おいてケーシング25と嵌合し、先端の当接ピン68が
エレベータ部16の下降によりガイドブロック31の当
接部34と当接してこれにより押圧されると、取付軸6
7を中心に揺動するようになっている。またラッチアー
ム33には、ガイドブロック31による押圧のない状態
を定位置とし、押圧があって時計回りに揺動した場合に
前記定位置に戻るように反時計回り方向に付勢するバネ
(図示せず)が設けられている。さらにラッチアーム33
には、ラッチ作動アーム49がエレベータ部16により
押圧されて揺動し、選択アーム47の位置が上記係合側
に設定されるとき、上記ラッチ側に設定された被ラッチ
アーム50のラッチピン66と係合可能なラッチ爪69
が設けられている。したがってエレベータ部16が下降
して移動範囲の下限位置に位置したときに、ラッチアー
ム33は該エレベータ部16により押圧されて被ラッチ
アーム50のラッチピン66とラッチ爪69との係合を
解除することになる。また、本実施例においては、ラッ
チアーム33に、後述するラッチ解除アーム70により
押圧される押圧部71を有し、この押圧部71が後述す
るラッチ解除アーム70に押圧されると、エレベータ部
16により押圧されなくとも、常にエレベータ部16に
より押圧された状態と同じ状態になり、ラッチアーム3
3は被ラッチアーム50との係合ができなくなるように
なっている。
【0042】ロック解除アーム35は、上端の取付軸7
2においてケーシング25と嵌合するとともに、下端に
は接触部73を有し、この接触部73が下降するエレベ
ータ部16の移動範囲内に突出していて、エレベータ部
16が下降すると接触部73が棒部36に当接し、これ
により押圧されて取付軸72を中心に揺動することにな
る。なお揺動した位置においてはエレベータ部16の下
方への移動から逃げるようになっている。また、ロック
解除アーム35の略中央には、選択アーム47の溝部5
8と係脱自在の係合軸74を有している。なお、この係
合軸74は選択アーム47が上記係合側に位置する場合
に溝部58に係合し、この状態でエレベータ部16によ
り揺動されると、選択アーム47を左方向に移動させ、
ロックアーム46を揺動させて、ロックアーム46と揺
動アーム45との係合を解除させるものである。また、
ロック解除アーム35には、接触部73がエレベータ部
16の棒部36により押圧されない状態(図1に示す状
態)を定位置とし、エレベータ部16により揺動される
とこれを前記定位置に戻すように反時計回り方向に付勢
するバネ(図示せず)が設けられている。
【0043】揺動カム37はビルプレス部26の取付ア
ーム44に一体的に設けられたもので、取付軸42を中
心に揺動し、ビルプレス部26の揺動時にエレベータ部
16の揺動カムフォロア38と接触するカム面37aを
有している。このカム面37aの形状は、エレベータ部
16の移動範囲の下限位置への移動にともなうロックア
ーム46との係合が解除されたビルプレス部26の自重
による揺動動作を円滑に行わせる等の必要に応じて形成
されている。
【0044】揺動カムフォロア38は、エレベータ部1
6と一体的に形成されるとともに、ビルプレス部26が
設けられている方向に突出し、エレベータ部16の下降
に伴いロックアーム46との係合が解除されたビルプレ
ス部26の揺動カム37のカム面37aに接触しつつ、
該ビルプレス部26を紙幣上に揺動させて該紙幣を押圧
させるものであり、また、逆にエレベータ部16の下限
位置からの上昇に伴って紙幣を押圧していたビルプレス
部26をエレベータ部16の移動範囲外に揺動させ、ロ
ックアーム46の係止爪53と揺動アーム45のピン部
51とを係合させるものである。
【0045】また、本実施例においては、紙幣収納箱1
5が該紙幣収納箱15を装填する装置本体1(図4参照)
の所定位置に装填されないときに、エレベータ部16を
昇降させても、ビルプレス部26を常にエレベータ部1
6の移動範囲外に保持するように、エレベータ部16の
移動方向と略同方向に延在するラッチ解除アーム70を
有している。このラッチ解除アーム70の下端には、ラ
ッチアーム33の取付軸67に嵌合し、エレベータ部1
6の移動方向に延在する下端長穴75が、上端にはロッ
ク解除アーム35の取付軸72と嵌合し、上記下端長穴
75と同方向に延在する上端長穴76が設けられてお
り、この両長穴75、76によりケーシング25に対し
て、上下に所定量移動可能になっている。また、ラッチ
アーム33の押圧部71の上方に位置する押圧ピン77
を有し、装置本体1の所定の位置に装填されたときに装
置本体1側に設けられた位置決めピン78により押圧さ
れる下端面79を有している。そしてラッチ解除アーム
70には位置決めピン78により押圧されず押圧ピン7
7がラッチアーム33の押圧部71に係合した状態を定
位置とし、位置決めピン78により下端面79が押圧さ
れて上方に移動すると、これを前記定位置に戻すように
下方向に付勢する、上記ラッチアーム33の図示せぬバ
ネによる回転力よりも大きい付勢力を有するバネ(図示
せず)が設けられている。
【0046】このような構造の本実施例の紙幣収納箱1
5の動作の概略について以下に説明する。
【0047】まず、紙幣収納箱15がこれを装填する装
置本体1外にある場合には、図示せぬバネにより付勢さ
れたラッチ解除アーム70の押圧ピン77がラッチアー
ム33の押圧部71と係合して、ラッチアーム33をこ
れと被ラッチアーム50との係合が解除する時計回り方
向に取付軸67を中心に揺動させるように押圧する。し
たがって、エレベータ部16の移動によってラッチ作動
アーム49が取付軸61を中心に揺動されてもラッチア
ーム33と被ラッチアーム50とは係合することはな
く、エレベータ部16が下方に移動しロック解除アーム
35を取付軸72を中心に揺動させても、そのとき選択
アーム47が上記係合側に位置することがないため、ビ
ルプレス部26はエレベータ部16の移動範囲外に常に
保持されていることになる。
【0048】このような状態で紙幣収納箱15は、図示
せぬ開口部より人手によって、エレベータ部16が所定
量下降させられ、その内部のエレベータ部16の上面に
紙幣が搭載され、この状態で装置本体1内の所定の位置
にセットされる(図4参照)。なお、このときエレベータ
部16は紙幣収納箱15の図示せぬ上蓋との間で紙幣を
挾持していることになる。そして、紙幣収納箱15が装
置本体1内の所定の位置にセットされると、装置本体1
側に設けられた位置決めピン78がケーシング25の位
置決め溝29に係合し、ラッチ解除アーム70の下端面
79を押圧してこれを上方に移動させる。するとラッチ
解除アーム70の押圧ピン77とラッチアーム33の押
圧部71との係合は解除され、ラッチアーム33の被ラ
ッチアーム50との係合が可能な状態になる。
【0049】そして、紙幣収納箱15セット当初、搭載
された紙幣が少ないときは、図1に示すように、エレベ
ータ部16はその移動範囲の上限位置から所定量下降し
た範囲内にあり、ラッチ作動アーム49の当接辺部62
に当接して、これを押圧し、ラッチ作動アーム49を取
付軸61を中心に反時計回り方向に揺動させる。すると
ラッチ作動アーム49と連結したラッチ連結アーム48
が下方向に移動し、これと連結する選択アーム47を係
合側に位置させ、選択アーム47の溝部58とロック解
除アーム35の係合軸74とを係合させるとともに、同
様にこれと連結する被ラッチアーム50を取付軸64を
中心に反時計回りに揺動させ、被ラッチアーム50のラ
ッチピン66と図示せぬバネにより付勢されたラッチア
ーム33のラッチ爪69とを係合させることになる。
【0050】次に、装置本体1(図4参照)内にセットさ
れた紙幣収納箱15内のエレベータ部16は、エレベー
タ部駆動手段93により移動範囲の下限位置に移動し
て、搭載した紙幣を最下のものから1枚ずつ上述の蹴出
ローラ18(図4参照)により繰出ローラ17(図4参照)
に向けて蹴り出すことになる。すなわち、エレベータ部
16を移動範囲の下限位置に配置するために、エレベー
タ部16がガイド孔28に沿って下降すると、係合側に
位置する選択アーム47と係合しているロック解除アー
ム35の接触部73を棒部36が押圧して、該ロック解
除アーム35を取付軸72を中心に時計回りに揺動させ
ることになる。すると、ロック解除アーム35と係合し
ている選択アーム47を係合軸74を介して左方向に移
動させて、選択アーム47と連結しているロックアーム
46を取付軸52を中心として時計回りに揺動させ、こ
れによりロックアーム46の係合爪53と揺動アーム4
5のピン部51との係合を解除することになる。
【0051】係合が解除された揺動アーム45に一体的
に形成されたビルプレス部26は自重により取付軸42
を中心に反時計回りに揺動するが、このときビルプレス
部26は、これと一体的に形成された揺動カム37のカ
ム面37aをエレベータ部16と一体的に形成された揺
動カムフォロア38に接触させることになる。そして、
エレベータ部16の下降にともなって、エレベータ部の
移動範囲内にあってエレベータ部16上に搭載された紙
幣に向ってさらに揺動することになり、紙幣を上方から
押圧し、蹴出ローラ18(図4参照)と紙幣との間に十分
な摩擦力を付与することになる。
【0052】次いで、図2に示すように、エレベータ部
16が移動範囲の下限位置に移動すると、当接部34が
ラッチアーム33の当接ピン68と当接してこれを押圧
し、ラッチアーム33を取付軸67を中心として時計回
りに揺動させ、ラッチ側にある被ラッチアーム50のラ
ッチピン66とラッチアーム33のラッチ爪69との係
合を解除させる。すると、図示せぬバネにより被ラッチ
アーム50は、取付軸64を中心として時計回りに揺動
してラッチアーム33と係合しない非ラッチ側に位置
し、これと連結するラッチ連結アーム48を上方に移動
させ、ラッチ連結アーム48と連結する選択アーム47
をロック解除アーム35と係合しない非係合側に位置さ
せ、ラッチ作動アーム49の当接辺部62をエレベータ
部16の移動範囲の上限位置から所定量下降した範囲内
に突出させることになる。
【0053】そして、この状態で、テラーが操作する図
示せぬテラーズマシン等から必要に応じて出力される出
金指令90aを受けて繰出機構駆動手段90は、蹴出ロ
ーラ18及び繰出ローラ17(図4参照)により最下の紙
幣を1枚ずつ上述の出金ルート5(図4参照)に繰り出す
ことになるが、上述のように紙幣と繰出機構駆動手段9
0の蹴出ローラ18との間には、ビルプレス部26の押
圧により十分な摩擦力が付与されているため、紙幣の繰
り出し性が著しく向上することになる。なお、図2にお
いては便宜上紙幣をエレベータ部16上に搭載していな
い状態を示している。
【0054】次に、紙幣を紙幣一時貯留装置10(図4
参照)から再度投入する必要等が生じると、エレベータ
部16はエレベータ部駆動手段93により上昇させられ
ることになるが、このとき、エレベータ部16は揺動カ
ムフォロア38を揺動カム37に接触させつつ、揺動ア
ーム45を取付軸42を中心として時計回りに揺動させ
て、ビルプレス部26をエレベータ部16の移動範囲外
へ揺動させ、揺動アーム45のピン部51をロックアー
ム46の係止爪53に係止させてビルプレス部26をエ
レベータ部16の移動範囲外に保持させる。この時、ラ
ッチアーム33及びロック解除アーム35はエレベータ
部16による押圧がなくなるため、それぞれ上述した定
位置に戻ることになる。
【0055】そして、さらにエレベータ部16は上昇す
ることになるが、このとき紙幣の量が所定量より少ない
場合には、エレベータ部16がその移動範囲の上限位置
から所定量下降した範囲内に位置することになり、この
範囲にあるラッチ作動アーム49の当接辺部62を押圧
してラッチ作動アーム49を取付軸61を中心として反
時計回りに揺動させる。すると、ラッチ作動アーム49
はラッチ連結アーム48を下方向に移動させて選択アー
ム47の位置をロック解除アーム35と係合する係合側
に設定し、選択アーム47の溝部58とロック解除アー
ム35の係合軸74とを係合させるとともに、被ラッチ
アーム50を取付軸64を中心として反時計回りに揺動
させてラッチアーム33と係合可能なラッチ側に位置さ
せ、被ラッチアーム50のラッチピン66と図示せぬバ
ネに付勢されたラッチアーム33のラッチ爪69とを係
合させる。次いで、この状態で紙幣を上述と同様に投入
することになり、以後、上述の動作を適宜繰り返すこと
になる。なお、エレベータ部16上の紙幣の量は紙幣の
最上面を図示せぬ光学センサ等により検出することによ
り計るようになっている。
【0056】一方、エレベータ部16上の紙幣の量が所
定量より多くなると、これをビルプレス部26により押
圧することなくとも、紙幣は自重により上記摩擦力を十
分に得ることができる。このため、紙幣投入の必要等が
生じてエレベータ部駆動手段93によりエレベータ部1
6が上昇しても、ビルプレス部26を上述と同様にして
ロックアーム46に係合させた後、移動範囲の上限位置
から所定量下降した範囲内に達する前に、上述の図示せ
ぬ光学センサによりその位置が検出され、停止させられ
るようになっている。よって、エレベータ部16はラッ
チ作動アーム49と当接することがないため、これを揺
動させることがない。
【0057】次いで、上記状態で紙幣は図示せぬ開口部
から投入されるが、ラッチ作動アーム49の揺動がなけ
れば、ラッチ連結アーム48の移動もないため、選択ア
ーム47はロック解除アーム35に係合しない非係合側
に位置したままとなり、被ラッチアーム50も揺動する
ことなくラッチアーム33と係合しない非ラッチ側に位
置したままとなる。したがって、エレベータ部16が紙
幣を繰り出すために再び下降してロック解除アーム35
を揺動させてもロック解除アーム35と選択アーム47
とは係合が解除されたままの状態であり、ロックアーム
46が揺動しないため、ビルプレス部26は揺動するこ
となく、エレベータ部16の移動範囲外に保持されるこ
とになり、よって一度最下面にエレベータ部16が設定
されると、再度、ラッチ作動アーム49を作動させない
限り、二度とビルプレス部26による紙幣の押圧はなさ
れないことになる。
【0058】そして、ビルプレス部26がエレベータ部
16の移動範囲外に保持された状態において、繰出機構
駆動手段90により繰り出されている紙幣は、繰出紙幣
検出手段91によりその繰出状況が常に検出され、この
繰出紙幣検出手段91から出力される検出信号91aに
より、繰出不良検出手段92は紙幣の繰出不良の有無を
検出する。そして、エレベータ部16上の紙幣の量は繰
り出しにより所定量より減って最下位置にある紙幣と繰
出機構駆動手段90との間の摩擦力が小さくなる等の理
由により、紙幣の繰り出しがなされず繰出不良が検出さ
れたときには、前記紙幣の自重による前記摩擦力では不
十分でビルプレス部26による紙幣の押圧が必要である
と判断し、前記繰出機構駆動手段90に対し、繰り出し
を一時的に中断させる中断信号92aを出力し、また、
エレベータ部16を上昇させるビルプレス信号92bを
エレベータ部駆動手段93に出力する。この繰出不良検
出手段92からの前記中断信号92aを受けて、繰出機
構駆動手段90は紙幣の繰り出しを一時停止し、また、
前記ビルプレス信号92bを受けて、エレベータ部駆動
手段93はエレベータ部16を上昇させることになる。
するとエレベータ部16は、搭載している紙幣量が所定
量より減っているため、その移動範囲の上限位置から所
定量下降した範囲内まで上昇することになる。そして、
エレベータ部16は、前記範囲内に突出しているラッチ
作動アーム49を押圧し、上述と同様、選択アーム47
の位置をロック解除アーム35と係合する係合側に設定
するとともに被ラッチアーム50をラッチ側に位置さ
せ、ラッチアーム33と被ラッチアーム50とを係合さ
せる。そして、この状態でエレベータ部16を下降さ
せ、ロック解除アーム35を押圧して揺動させ、これと
係合している選択アーム47を左方向に移動させて、ロ
ックアーム46を揺動させ、これと揺動アーム45との
係合を解除し、ビルプレス部26をエレベータ部16上
に搭載された紙幣に向って円滑に揺動させ、これを押圧
させることになる。
【0059】そして、エレベータ部16が下降し、その
移動範囲の下限位置に達した後に、エレベータ部駆動手
段93は繰出機構駆動手段90に紙幣の繰り出しを再開
させる再開信号93aを出力することになり、これを受
けて繰出機構駆動手段90は紙幣の繰り出しを再開する
ことになるが、このとき上記ビルプレス部26の押圧に
よって紙幣と繰出機構駆動手段90の蹴出ローラ18と
の間には十分な摩擦力が付与されることになるため、繰
出機構駆動手段90による紙幣の繰出性が向上すること
になる。
【0060】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の紙幣処理
装置によれば、エレベータ部の移動動作を利用して、エ
レベータ部上昇時の搭載紙幣量に応じてビルプレス部に
より紙幣の押圧を行うことができ、また、エレベータ部
が上昇しなくとも搭載された紙幣量が減少すると、それ
により生じる繰出不良を検出してビルプレス部による紙
幣の押圧を行うことができるため、エレベータ部駆動用
のモータをこの紙幣収納箱を装填する装置に特に設ける
必要がない。よって、該装置をコンパクトにすることが
できるとともに、前記モータを設ける場合に必要であっ
たモータと紙幣収納箱各部との複雑な連結機構等を必要
としないため、前記装置と紙幣収納箱との連結機構が簡
素化できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による紙幣処理装置の紙幣収
納箱を概略的に示す正面図であって、エレベータ部がそ
の移動範囲の上限位置から所定量下降した範囲内の位置
にあり、ビルプレス部をエレベータ部の移動範囲外に保
持した状態を示すものである。
【図2】本発明の一実施例による紙幣処理装置の紙幣収
納箱を概略的に示す正面図であって、エレベータ部がそ
の移動範囲の下限位置にあり、ビルプレス部がエレベー
タ部上の紙幣を上方より押圧する方向に設定された状態
を示すものである。
【図3】本発明の一実施例による紙幣処理装置のビルプ
レス部を紙幣の繰出不良によって動作させるためのシス
テムブロック図である。
【図4】本発明の一実施例による紙幣処理装置を概略的
に示す全体構成図である。
【符号の説明】
1 紙幣処理装置本体 15 紙幣収納箱 16 エレベータ部 26 ビルプレス部 33 ラッチアーム 35 ロック解除アーム 37 揺動カム 37a カム面 38 揺動カムフォロア 45 揺動アーム 46 ロックアーム 47 選択アーム 48 ラッチ連結アーム 49 ラッチ作動アーム 50 被ラッチアーム 90 繰出機構駆動手段 91 繰出紙幣検出手段 91a 検出信号 92 繰出不良検出手段 92a 中断信号 92b ビルプレス信号 93 エレベータ部駆動手段 93a 再開信号

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に移動自在に設けられるととも
    に上面に紙幣が搭載されるエレベータ部と、該エレベー
    タ部の移動範囲外から移動範囲内にわたって揺動自在に
    設けられ、必要に応じて該エレベータ部上の紙幣を上方
    より押圧するビルプレス部と、該ビルプレス部と一体に
    揺動する揺動アームと、該揺動アームと係合可能に設け
    られ、前記ビルプレス部を、係合時において前記エレベ
    ータ部の移動範囲外に保持するロックアームと、該ロッ
    クアームに揺動自在に連結されて、その位置が、前記エ
    レベータ部の移動に連動して動作するロック解除アーム
    に係合する係合側と係合しない非係合側とに選択的に設
    定される選択アームと、該選択アームに連結され、該選
    択アームを揺動動作させるラッチ連結アームと、該ラッ
    チ連結アームと揺動自在に連結されるとともに、前記エ
    レベータ部の移動範囲の上限位置から所定量下降した範
    囲内に突出可能に設けられ、突出時において、該エレベ
    ータ部が前記範囲内に位置するとき、該エレベータ部に
    より押圧され、前記ラッチ連結アームを介して前記選択
    アームの位置を前記ロック解除アームに係合する係合側
    に設定するラッチ作動アームと、前記ラッチ連結アーム
    と揺動自在に連結されて、その位置が、前記エレベータ
    部の移動に連動して動作するラッチアームと係合するラ
    ッチ側と係合しない非ラッチ側とに選択的に設定され、
    該ラッチ側に設定されるときに、前記ラッチ連結アーム
    を介して前記選択アームを前記ロック解除アームに係合
    する係合側に設定し、また前記非ラッチ側に設定される
    ときに、前記ラッチ連結アームを介して前記選択アーム
    を前記ロック解除アームに係合しない非係合側に設定さ
    せる被ラッチアームとが具備されてなり、前記ロック解
    除アームは、前記エレベータ部の移動範囲内に突出可能
    に設けられて、前記選択アームが該ロック解除アームと
    係合する係合側にある時に、前記エレベータ部の下方へ
    の移動により押圧されて前記選択アームを移動させ、該
    選択アームと連結している前記ロックアームを揺動させ
    て、該ロックアームと前記揺動アームとの係合を解除
    し、前記ラッチアームは、前記エレベータ部の移動範囲
    内に設けられて、前記エレベータ部が移動範囲の下限位
    置に位置したときに、該エレベータ部により押圧されて
    前記被ラッチアームを前記ラッチアームに係合しない非
    ラッチ側に設定し、前記ビルプレス部は、これと一体に
    揺動する揺動カムを有し、前記エレベータ部は、該エレ
    ベータ部の移動範囲の下限位置への移動にともなって、
    前記ロックアームとの係合が解除された前記ビルプレス
    部の前記揺動カムのカム面を接触させつつ該ビルプレス
    部を前記紙幣上に揺動させて該紙幣を押圧させかつ該エ
    レベータ部の移動範囲の下限位置からの移動にともなっ
    て、前記ロックアームとの係合が解除された前記ビルプ
    レス部の前記揺動カムのカム面を接触させつつ前記エレ
    ベータ部の移動範囲外に向けて揺動させて、該ビルプレ
    ス部と一体に揺動する前記揺動アームを前記ロックアー
    ムに係合させる揺動カムフォロアを有する紙幣収納箱を
    備え、さらに、該紙幣収納箱の前記エレベータ部がその
    移動範囲の下限位置にある場合に、必要に応じて該エレ
    ベータ部上の前記紙幣を該紙幣との摩擦力により繰り出
    す繰出機構駆動手段と、前記繰出機構駆動手段により繰
    り出される前記紙幣の繰出を検出する繰出紙幣検出手段
    と、該繰出紙幣検出手段からの検出信号により、前記紙
    幣の繰出不良の有無を検出するとともに、該繰出不良が
    検出されたときに、前記繰出機構駆動手段に対して紙幣
    の繰り出しを一時的に中断させる中断信号を出力し、ま
    た前記エレベータ部を上昇させるビルプレス信号を出力
    する繰出不良検出手段と、該繰出不良検出手段からの前
    記ビルプレス信号が入力されて前記エレベータ部を上昇
    させ、該エレベータ部の移動範囲の上限位置から所定量
    下降した範囲内に突出している前記ラッチ作動アームを
    押圧させるとともに、該上昇後、前記エレベータ部をそ
    の移動範囲の下限位置まで下降させ、該下降後、前記繰
    出機構駆動手段に繰り出しを再開させる再開信号を出力
    するエレベータ部駆動手段とを有することを特徴とする
    紙幣処理装置。
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